JPH06260566A - ランドグリッドアレイパッケージ及びその作製方法、並びに半導体パッケージ - Google Patents

ランドグリッドアレイパッケージ及びその作製方法、並びに半導体パッケージ

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JPH06260566A
JPH06260566A JP5067406A JP6740693A JPH06260566A JP H06260566 A JPH06260566 A JP H06260566A JP 5067406 A JP5067406 A JP 5067406A JP 6740693 A JP6740693 A JP 6740693A JP H06260566 A JPH06260566 A JP H06260566A
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low temperature
connection terminal
land
package
terminal portion
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JP5067406A
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Thomas Goodman
トーマス・グッドマン
Hiroyuki Fujita
浩幸 藤多
Yoshikazu Murakami
義和 村上
T Murphy Arthur
アーサー・ティー・マーフィー
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Sony Corp
EIDP Inc
Original Assignee
Sony Corp
EI Du Pont de Nemours and Co
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  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】めっき工程が不要であり、高周波特性に優れ、
多数のセラミックシートを積層し得るLGAパッケージ
及びその作製方法を提供する。 【構成】ランドグリッドアレイパッケージ10は、複数
の積層された低温焼成セラミックシート18から成り、
半導体チップとの接続端子部12及びランド部14と、
接続端子部とランド部とを電気的に接続する導体回路部
16A,16Bと、低温焼成セラミックシートの間ある
いは低温焼成セラミックシートの外面に一体的に形成さ
れた抵抗及び/又はコンデンサ20A,20B、を備え
ている。このパッケージの作製方法は、(イ)セラミッ
クグリーンシートに、接続端子部、ランド部、及び導体
回路部を金属ペーストを用いて形成し、且つ、抵抗及び
/又はコンデンサを抵抗用材料及び/又はコンデンサ用
材料を用いて形成し、(ロ)複数のセラミックグリーン
シートを積層した後、低温同時焼成する工程から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体チップを収納す
るための低温焼成セラミックシートから成るランドグリ
ッドアレイ(以下、LGAと略す)パッケージ及びその
作製方法、並びにかかるLGAパッケージを応用した半
導体パッケージに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子の動作速度が高速になるに従
い、半導体チップを収納するパッケージに対しても、伝
送信号劣化が少ないこと、信号伝播速度が早いこととい
った要求が大きくなりつつある。このような要求を満足
し得るパッケージとして、セラミック製のピングリッド
アレイ(以下、PGAと略す)パッケージ及びLGAパ
ッケージを挙げることができる。PGAパッケージ及び
LGAパッケージの材料として、現在、主にアルミナが
用いられている。PGAパッケージは、通常、以下の方
法で作製することができる。
【0003】先ず、原料アルミナ粉末に所定の有機結合
剤(バインダ)及び可塑剤等を加えてグリーンシート化
したものを所定の大きさに加工し、パンチング等によっ
てスルーホールあるいはビヤホールのための穴開け加工
を施す。次に、グリーンシートにタングステンやモリブ
デン(以下、高融点金属と呼ぶ)から成る金属ペースト
をスクリーン印刷して、スルーホールあるいはビヤホー
ルを含む導体回路部、外部端子や電極との接続用のピン
ろう接続部、及びワイヤボンディング部等を形成する。
このようなグリーンシートを所定数(通常3〜8層)作
製した後、積層して、水素ガス等の還元雰囲気下、約1
500〜1600゜Cの高温で同時焼成する。その後、
ピンろう接続部やワイヤボンディング部に金めっきやニ
ッケルめっきを施し、最後にめっき端子部を切断する。
【0004】LGAパッケージの作製方法も、ピンろう
付け接続部の代わりにランド部(パッド部)を形成する
点を除き、実質的にはPGAパッケージの作製方法と同
様である。
【0005】従来のPGAあるいはLGAパッケージの
製造技術においては、高温での同時焼成時における溶融
を防ぐために、高融点金属から成る金属ペーストを用い
ている。高融点金属は抵抗値が高く、しかも高融点金属
の表面に金線等によるワイヤボンディングやハンダ付け
を施すことが困難である。それ故、高温同時焼成後、ピ
ンろう接続部やワイヤボンディング部に金めっきやニッ
ケルめっきを施すことが不可欠である。このようなめっ
きを施すため、図7に模式的な断面図を示すように、め
っき用電極層108が必要とされ、このメッキ用電極層
はパッケージの完成後にもパッケージ内に残される。
尚、図7中、100はセラミック層、102は導体回路
部、104はワイヤボンディング部、106はワイヤボ
ンディング部の上に形成されためっき層である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようにめっき工程
を必要とするので、セラミックパッケージの製造工程が
増加する。しかも、めっき用電極層108を必要とする
ことから、積層すべきグリーンシートの層数やそれらの
製造工程数が増加するという問題もある。また、セラミ
ックパッケージ中に残存するめっき用電極層108は、
半導体チップの動作時、所謂オープンスタブとなる。そ
の結果、高周波信号がめっき用電極層108によって反
射され、伝送信号波形の劣化といった高周波特性の劣化
という問題が生じる。更に、クロストークが発生すると
いう問題も生じる。
【0007】また、主としてアルミナから成るセラミッ
クパッケージは、比誘電率εが10前後と高く、信号の
伝播遅延や誘電損失、あるいはクロストークの問題が生
じ易いという問題もある。
【0008】しかも、1500〜1600゜Cといった
グリーンシートの高温同時焼成に耐え得る抵抗用材料や
コンデンサ用材料は、現状、存在しないので、セラミッ
クグリーンシートの焼成前に、抵抗部やコンデンサ部を
形成することができない。従って、セラミックパッケー
ジを作製した後、セラミックパッケージの表面に、ディ
スクリート部品である抵抗器やコンデンサを取り付け、
あるいは抵抗部やコンデンサ部をスクリーン印刷法など
で形成する必要がある。そのため、パッケージの作製工
程が増加するという問題があり、また、セラミックパッ
ケージの内部に抵抗部やコンデンサ部を形成できないと
いう問題もある。
【0009】更に、アルミナを主成分としたセラミック
パッケージは、グリーンシートの積層数が最大10層程
度であり、場合によっては積層数が不足する。
【0010】また、PGAパッケージには、外部端子や
電極との接続のために複数のピンが設けられているが、
これらのピンは、信号伝送路長の増加を招き、しかも、
高周波的にはインダクタンスとなり信号の立ち上がり特
性や伝送信号波形の劣化を生じさせる。
【0011】PGAパッケージのピンに関する上記の問
題点は、外部端子や電極との接続部としてランド部(パ
ッド部と呼ばれることもある)を設けたLGAパッケー
ジを採用することによって解決し得る。しかしながら、
現状のLGAパッケージは、アルミナを主成分としたグ
リーンシートから作製されるため、PGAパッケージと
同様の上述の種々の問題点を有している。
【0012】低温焼成用のセラミックグリーンシートを
用いたPGAパッケージ等の製法が、例えば特開平2−
90551号公報から公知である。しかしながら、この
公報には、LGAパッケージの製法、更には、抵抗部や
コンデンサ部が一体化されたLGAパッケージの製法は
何等開示されていない。この公報に開示されたセラミッ
クパッケージにおいては、ディスクリート部品である抵
抗器やコンデンサはプリント配線板に取り付ける必要が
あるため、半導体チップから抵抗器やコンデンサまでの
信号伝送路長が長くなり、高周波特性が劣化するという
問題がある。
【0013】従って、本発明の第1の目的は、めっき工
程が不要であり、高周波特性に優れ、多数のセラミック
シートを積層し得るLGAパッケージ及びその作製方法
を提供することにある。更に、本発明の第2の目的は、
かかるLGAパッケージを用いた半導体パッケージを提
供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するための本発明のランドグリッドアレイパッケージ
は、複数の積層された低温焼成セラミックシートから成
り、低温焼成セラミックシートの外面に形成された、半
導体チップとの接続端子部及びランド部と、少なくとも
低温焼成セラミックシートの間及び低温焼成セラミック
シート内に形成された、接続端子部とランド部とを電気
的に接続する導体回路部と、低温焼成セラミックシート
の間あるいは低温焼成セラミックシートの外面に一体的
に形成された抵抗部及び/又はコンデンサ部、を備えて
いることを特徴とする。
【0015】上記の第1の目的を達成するための本発明
の第1の態様に係るランドグリッドアレイパッケージの
作製方法は、(イ)低温焼成用のセラミックグリーンシ
ートに、半導体チップとの接続端子部、ランド部、及び
接続端子部とランド部とを電気的に接続する導体回路部
をそれぞれ金属ペーストを用いて形成し、且つ、抵抗部
及び/又はコンデンサ部を抵抗用材料及び/又はコンデ
ンサ用材料を用いて形成する工程と、(ロ)複数のセラ
ミックグリーンシートを積層した後、セラミックグリー
ンシート、金属ペースト、並びに抵抗用材料及び/又は
コンデンサ用材料を低温同時焼成する工程、から成り、
抵抗部及び/又はコンデンサ部が低温焼成されたセラミ
ックシートの間あるいは低温焼成されたセラミックシー
トの外面に一体的に形成されたことを特徴とする。
【0016】上記の第1の目的を達成するための本発明
の第2の態様に係るランドグリッドアレイパッケージの
作製方法は、(イ)低温焼成用のセラミックグリーンシ
ートに、半導体チップとの接続端子部、及び接続端子部
とランド部形成予定領域とを電気的に接続する導体回路
部をそれぞれ第1の金属ペーストを用いて形成し、且
つ、抵抗部及び/又はコンデンサ部を抵抗用材料及び/
又はコンデンサ用材料を用いて形成する工程と、(ロ)
複数のセラミックグリーンシートを積層した後、セラミ
ックグリーンシート、第1の金属ペースト、並びに抵抗
用材料及び/又はコンデンサ用材料を低温同時焼成する
工程と、(ハ)前記ランド部形成予定領域に、第2の金
属ペーストを用いてランド部を形成した後、第2の金属
ペーストを焼成する工程、から成り、抵抗部及び/又は
コンデンサ部が低温焼成されたセラミックシートの間あ
るいは低温焼成されたセラミックシートの外面に一体的
に形成されたことを特徴とする。
【0017】本発明のランドグリッドアレイパッケージ
あるいはその作製方法においては、ランド部及び導体回
路部は、同一又は異なった組成の金属組成物から形成す
ることができるが、導体回路部の断線発生防止という観
点からは、同一組成の金属組成物から形成することが好
ましい。接続端子部は、ワイヤボンディング用の接続端
子部とすることができ、あるいは、フリップチップボン
ディング用のバンプを有することができる。
【0018】上記の第2の目的を達成するための本発明
の第1の態様に係る半導体パッケージは、(イ)複数の
積層された低温焼成セラミックシートから成り、半導体
チップを収納する凹部を有し、凹部の表面に形成され
た、半導体チップとの接続端子部と、低温焼成セラミッ
クシートの外面に形成されたランド部と、少なくとも低
温焼成セラミックシートの間及び低温焼成セラミックシ
ート内に形成された、接続端子部とランド部とを電気的
に接続する導体回路部と、低温焼成セラミックシートの
間あるいは低温焼成セラミックシートの外面に一体的に
形成された抵抗部及び/又はコンデンサ部、を備えたラ
ンドグリッドアレイパッケージと、(ロ)凹部の上部に
固定されたリッドと、(ハ)凹部とリッドで形成された
空間内に収納され、接続端子部に電気的に接続され、低
温焼成セラミックシート又は低温焼成セラミックシート
に固定された放熱用ヒートシンクに固定された半導体チ
ップ、から成ることを特徴とする。
【0019】上記の第2の目的を達成するための本発明
の第2の態様に係る半導体パッケージは、(イ)複数の
積層された低温焼成セラミックシートから成り、半導体
チップを収納する凹部を有し、凹部の表面に形成され
た、半導体チップとの接続端子部と、低温焼成セラミッ
クシートの外面に形成されたランド部と、少なくとも低
温焼成セラミックシートの間及び低温焼成セラミックシ
ート内に形成された、接続端子部とランド部とを電気的
に接続する導体回路部と、低温焼成セラミックシートの
間あるいは低温焼成セラミックシートの外面に一体的に
形成された抵抗部及び/又はコンデンサ部、を備えたラ
ンドグリッドアレイパッケージと、(ロ)前記接続端子
部に電気的及び機械的に接続された半導体チップと、
(ハ)前記凹部の上部に固定されたリッドと、(ニ)リ
ッドと凹部と半導体チップとの間に形成された空間を充
填する熱伝導性材料、から成ることを特徴とする。
【0020】本発明のパッケージにおいて、低温焼成用
のセラミックグリーンシートという場合、未焼成のセラ
ミックシートを意味し、低温焼成セラミックシートとい
う場合、セラミックグリーンシートを低温同時焼成した
後のセラミックシートを意味する。低温焼成用のセラミ
ックグリーンシートとしては、例えば、ホウケイ酸ガラ
ス及びアルミナを主成分とするものを例示することがで
きるが、これに限定するものではない。要は、接続端子
部、ランド部及び導体回路部を形成するための金属ペー
ストを構成する金属(例えば、融点1065゜Cの金、
融点1085゜Cの銅、融点962゜Cの銀、融点14
55゜Cのニッケル)の融点よりも低い温度(例えば、
800〜1000゜C)で焼成できる材料から構成され
ていればよい。
【0021】低温焼成セラミックシートの原料として、
例えば、(ホウケイ酸ガラス+アルミナ)、(鉛ホウケ
イ酸ガラス+アルミナ)、(アルミナ・カルシウム・ホ
ウケイ酸ガラス+アルミナ)、(アルミナ・マグネシウ
ム・ホウケイ酸ガラス+石英や石英ガラス)、(ホウケ
イ酸ガラス+アルミナ,フォルステライト)、(ホウケ
イ酸ガラス+石英+アルミナ+コージェライト)等のガ
ラスセラミック複合系材料、(コージェライト系β−ス
ポジェメン系材料)、(コージェライト系ZnO・Mg
O・Al23・SiO2材料)、(コージェライト系B2
3・MgO・Al23・SiO2系材料)等の結晶化ガ
ラス系材料、Al23・CaO・SiO2・MgO・B2
3、Al23・CaO・SiO2・BaO・B23等の
非ガラス系材料を挙げることができる。
【0022】本発明のパッケージは、低温焼成セラミッ
クシートの間あるいは低温焼成セラミックシートの外面
に、一体的に形成された抵抗部及び/又はコンデンサ部
を有する。ここで、一体的に形成されたとは、ディスク
リート部品である抵抗器及び/又はコンデンサがパッケ
ージ表面に取り付けられていることを意味するのではな
く、抵抗部及び/又はコンデンサ部が、低温同時焼成に
よって低温焼成セラミックシートの間あるいは低温焼成
セラミックシートの外面に作られることを意味する。
【0023】導体回路部は、低温焼成セラミックシート
の間に形成された導体回路や、低温焼成セラミックシー
トに形成されたスルーホールやビヤホールを包含する。
場合によっては、導体回路部は、低温焼成セラミックシ
ートの表面に形成されていてもよい。導体回路部は、信
号線、グランド部、電源配線部等の機能を果たす。
【0024】
【作用】本発明のパッケージはLGAタイプであり、P
GAパッケージにおけるピンによる高周波特性の劣化を
回避することができる。また、800゜C程度の低温で
焼成可能な低温焼成用のセラミックグリーンシートを用
いているために、金、銀、銅等の金属ペーストを用い
て、低抵抗値を有ししかもワイヤボンディングやハンダ
付けが可能な接続端子部、ランド部及び導体回路部を形
成することができる。従って、めっき工程が不要とな
り、めっき用電極層も不要となる。しかも、低温同時焼
成を行い得る抵抗用材料やコンデンサ用材料を用いるこ
とができるので、グリーンシートの焼成前に抵抗部やコ
ンデンサ部を形成することができ、低温同時焼成によっ
て抵抗部及び/又はコンデンサ部はLGAパッケージと
一体化される。これによって、半導体チップから抵抗部
やコンデンサ部までの信号伝送路長を最短とすることが
でき、高周波特性の劣化を防止でき、信号への応答性を
向上させることができる。
【0025】また、低温焼成セラミックシートの比誘電
率εは4.5〜8程度であり、アルミナを主成分とする
通常の高温焼成セラミックシートの比誘電率εより低
く、信号の伝播遅延等が起こり難い。しかも、低温焼成
セラミックシートは100層程度の積層が可能であり、
LGAパッケージの設計自由度を高めることができる。
【0026】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明を実施例に基
づき説明する。
【0027】(実施例1)実施例1は、本発明のLGA
パッケージ、及び第1の態様に係る半導体パッケージに
関する。図1に模式的な断面図を示すように、LGAパ
ッケージ10は、複数の積層された低温焼成セラミック
シート18から成る。LGAパッケージ10は、低温焼
成セラミックシートの外面に形成された、半導体チップ
との接続端子部12及びランド部14を備えている。更
に、LGAパッケージ10は、低温焼成セラミックシー
ト18の間及び低温焼成セラミックシート18内に形成
された導体回路部16A,16Bを備えている。導体回
路部16A,16Bは、接続端子部とランド部とを電気
的に接続する。導体回路部16Aは、低温焼成セラミッ
クシート18上あるいは低温焼成セラミックシート18
の間に形成された導体回路である。また、導体回路部1
6Bは、低温焼成セラミックシート18内に形成された
ビヤホールやスルーホールである。
【0028】しかも、LGAパッケージ10には、抵抗
部及び/又はコンデンサ部20が低温焼成セラミックシ
ート18の間に一体的に形成されている。また、適宜、
抵抗部及び/又はコンデンサ部20が、低温焼成セラミ
ックシート18の外面に一体的に形成されている。LG
Aパッケージ10には、半導体チップを収納するための
凹部22が形成されている。実施例1においては、凹部
22はLGAパッケージを貫通している。尚、図におい
ては、低温焼成セラミックシート間の境界は、図を簡素
化するために図示していない。
【0029】LGAパッケージ10は、ランド部14
(パッド部と呼ばれる場合もある)を介してプリント配
線板(図示せず)に形成された回路に接続される。具体
的には、プリント配線板に形成された回路にハンダ付け
によってLGAパッケージを電気的及び機械的に接続し
てもよいし、プリント配線板に形成された回路に電気的
及び機械的に接続されたソケット(図示せず)に、LG
Aパッケージを電気的及び機械的に接続してもよい。ラ
ンド部14は、LGAパッケージの底部表面に、縦方向
及び横方向に例えば2.54mmピッチで、多数配列さ
れている。実施例1においては、接続端子部12はワイ
ヤボンディング用の接続端子部である。
【0030】実施例1の半導体パッケージの模式的な断
面図を図2に示す。この半導体パッケージにおいては、
半導体チップ30は、LGAパッケージの凹部22に収
納されており、金線32によって接続端子部12と電気
的に接続されている。半導体チップ30は放熱用ヒート
シンク36に公知の方法で固定されており、かかる放熱
用ヒートシンク36はLGAパッケージ10の凹部22
の上部に公知の方法で取り付けられている。尚、34は
LGAパッケージ10の凹部22の下部に公知の方法で
取り付けられたリッドである。
【0031】図1に示した本発明のLGAパッケージ
は、以下に説明する、本発明の第1の態様に係るLGA
パッケージの作製方法で作製することができる。
【0032】デュポン社製の商品名「グリーンテープ
851TA」(厚さ114μm)を、低温焼成用のセラ
ミックグリーンシートとして用いた。このセラミックグ
リーンシートの組成の概略は以下のとおりである。 ホウケイ酸ガラス 55重量% アルミナ 30重量% シリカ 7重量% アクリル系樹脂 8重量%
【0033】[工程−100]この低温焼成用のセラミ
ックグリーンシート40に、外形打ち抜き加工、及びパ
ンチングによるビヤホールやスルーホール用の穴を開け
る穴開け加工を施す。
【0034】[工程−110]次いで、セラミックグリ
ーンシート40に、半導体チップとの接続端子部12、
ランド部14、及び接続端子部とランド部とを電気的に
接続する導体回路部16A,16Bのそれぞれを金属ペ
ーストを用いて形成する。
【0035】[工程−110A]そのために、先ず、穴
の中に金属ペーストを埋め込み、かかる金属ペーストを
乾燥させて、金属ペースト中に含まれていた溶剤を除去
する。金属ペーストとして、例えば、以下に概要を示す
固形成分を有するものを使用することができる。 金パウダー 95重量% エチルセルロース系樹脂 5重量% こうして、穴内に導体回路部の一部16Bが形成され
る。
【0036】[工程−110B]次に、セラミックグリ
ーンシート40上に、半導体チップとの接続端子部1
2、ランド部14、及び接続端子部とランド部とを電気
的に接続する導体回路部の一部16Aを、例えばスクリ
ーン印刷法にて金属ペーストを用いて形成する。金属ペ
ーストとして、例えば、以下に概要を示す固形成分を有
するものを使用することができる。 金パウダー 80重量% 酸化物 2重量% エチルセルロース系樹脂 18重量% 尚、[工程−110A]及び[工程−110B]にて使
用した金属ペーストの固形成分は例示であり、適宜、成
分を変更することができる。
【0037】[工程−110C]また、セラミックグリ
ーンシート40上に、抵抗部及び/又はコンデンサ部2
0を抵抗用材料及び/又はコンデンサ用材料を用いて形
成する。抵抗用材料として、例えば、以下に概要を示す
固形成分を有する材料を用いることができる。 酸化ルチニウム 45重量% 銀バインダー 8重量% パラジウム 5重量% ガラス 20重量% エチルセルロース系樹脂 22重量% あるいは、 酸化ルチニウム 40重量% パイロクロア 5重量% ガラス 30重量% エチルセルロース系樹脂 25重量% 抵抗部の形成は、上記の抵抗用材料を用いて、例えばス
クリーン印刷法にて形成することができる。
【0038】また、コンデンサ用材料として、例えば、
以下に概要を示す固形成分を有するテープ状の材料を用
いることができる。 チタン酸バリウム 83重量% ガラス 10重量% アクリル系樹脂 7重量% コンデンサ部の形成は、上記のテープ状のコンデンサ用
材料をセラミックグリーンシート上に張り合わせること
によって形成することができる。尚、[工程−110
C]にて使用した抵抗用材料及びコンデンサ用材料の固
形成分は例示であり、適宜、成分を変更することができ
る。例えば、抵抗用材料として、RuO2系材料以外に
も、M2Ru27-X系、MoO3系あるいはLaB6系材
料を用いることが可能である。
【0039】こうして、図3に示すように、種々のセラ
ミックグリーンシートを形成する。尚、[工程−110
B]と[工程−110C]の順序は、どちらを先に行っ
てもよい。
【0040】[工程−120]次に、熱プレス装置を用
いて、複数のセラミックグリーンシートを積層して熱プ
レスし、互いに接着一体化する。その後、通常の方法
で、セラミックグリーンシート、金属ペースト、並びに
抵抗用材料及び/又はコンデンサ用材料を低温同時焼成
する。こうして、抵抗部及び/又はコンデンサ部が低温
焼成されたセラミックシートの間あるいは低温焼成され
たセラミックシートの外面に一体的に形成される。焼成
温度は、用いる材料に依存するが、通常は800〜10
00゜Cである。焼成工程における雰囲気、焼成時間等
の焼成条件は、使用する材料に依存して、最適化すれば
よい。こうして、図1に示したLGAパッケージを作製
することができる。
【0041】実施例1で説明したLGAパッケージと、
先に説明した方法で作製した181ピンを有する従来の
高温焼成セラミックシートから成るPGAパッケージと
を準備し、これらのパッケージに、カスケード・マイク
ロテック社製の試験用チップ(商品名:Surrogate Chi
p)を搭載し、パッケージの接続端子部と試験用チップ
を金線を用いたワイヤボンディングにて電気的に接続し
た。尚、LGAパッケージ及びPGAパッケージ内にお
ける信号線の配置及び長さを概ね同一とした。但し、P
GAパッケージにはメッキ用電極層が含まれている。尚
この試験用チップに関しては、"High Speed Digital IC
Package Characterization, Using Microwave Probing
and Fixturing Techniques", A. Fraser and T. Strou
th, Cascade Microtech Application Notebook, 1990
を参照されたい。
【0042】各パッケージにおいて、TDR(Time Dom
ain Reflectometry)試験、TDT(Time Domain Trans
mission)試験、及びRTD(Rise Time Degradation)
試験を行った。これらの試験に関しては、"Electrical
Characterization of VLSIPackages Using High Speed
Time Domain Techniques", E. Sayre, et al, Proceedi
ngs of the Technical Conference, International Ele
ctronics Packaging Society, 1990、あるいは、"Exper
imental and Theoretical Study of Different Types o
f Packages", L. van Hauwermeiren, Proceedings of t
he Technical Conference, International Electronics
Packaging Society, 1990, pp.59-67、を参照された
い。各試験には ヒューレットパッカード社製のHP5
4120Aデジタルオシロスコープを使用し、200m
Vのステップ入力、立ち上がり時間125ピコ秒の入力
信号を用いた。
【0043】TDR試験結果によれば、実施例1のLG
AパッケージのTDRレスポンスに生じた初期スパイク
のインピーダンス範囲は9Ωであった。一方、従来のP
GAパッケージのTDRレスポンスに生じた初期スパイ
クのインピーダンス範囲は23Ωであった。このように
PGAパッケージにおいてインピーダンス範囲が大きく
なった原因は、ピンが高周波的にインダクタンスとして
作用していること、及び、メッキ用電極層が存在してい
ることにあると考えられる。
【0044】TDT試験結果によれば、実施例1のLG
Aパッケージの信号伝播遅延は193ピコ秒であった。
一方、従来のPGAパッケージの信号伝播遅延は257
ピコ秒であった。即ち、従来のPGAパッケージと比較
して、実施例1のLGAパッケージにおいては、信号伝
播遅延が約25%改善された。従来のPGAパッケージ
では、メッキ用電極層が存在すること、ピンが存在する
こと、パッケージの材料であるセラミックシートの比誘
電率εが高いことによって、信号伝播遅延が大きくなる
と考えられる。
【0045】RTD試験結果によれば、実施例1のLG
Aパッケージにおいては92%であった。一方、従来の
PGAパッケージにおいては170%であった。
【0046】以上の試験結果から、従来のPGAパッケ
ージと比較して、実施例1のLGAパッケージにおいて
は高周波特性が格段に向上していることが判る。
【0047】(実施例2)実施例2のLGAパッケージ
は、図1に示した実施例1のLGAパッケージと同様の
構造を有する。実施例2のLGAパッケージは、以下に
説明する、本発明の第2の態様に係るLGAパッケージ
の作製方法で作製することができる。
【0048】[工程−200]例えば実施例1で説明し
た低温焼成用のセラミックグリーンシート40に、外形
打ち抜き加工、及びパンチングによるビヤホールやスル
ーホール用の穴を開ける穴開け加工を施す。
【0049】[工程−210]次いで、セラミックグリ
ーンシート40に、半導体チップとの接続端子部12、
及び接続端子部12とランド部形成予定領域14Aとを
電気的に接続する導体回路部16A,16Bのそれぞれ
を第1の金属ペーストを用いて形成する。
【0050】[工程−210A]そのために、先ず、穴
の中に第1の金属ペーストを埋め込み、かかる第1の金
属ペーストを乾燥させて、第1の金属ペースト中に含ま
れていた溶剤を除去する。第1の金属ペーストの固形成
分を、例えば、実施例1の[工程−110A]で用いた
金属ペーストと同様とすることができるが、これに限定
されるものではない。こうして、穴内に導体回路部の一
部16Bが形成される。
【0051】[工程−210B]次に、セラミックグリ
ーンシート40上に、半導体チップとの接続端子部1
2、及びランド部形成予定領域14Aと接続端子部とを
電気的に接続する導体回路部の一部16Aを、第1の金
属ペーストを用いて、例えばスクリーン印刷法で形成す
る。第1の金属ペーストの固形成分を、例えば、実施例
1の[工程−110B]で用いた金属ペーストと同様と
することができるが、これに限定されるものではない。
【0052】[工程−210C]また、セラミックグリ
ーンシート40上に、抵抗部及び/又はコンデンサ部2
0を抵抗用材料及び/又はコンデンサ用材料を用いて形
成する。抵抗用材料として、例えば、実施例1の[工程
−110C]で用いた材料を用いることができるが、こ
れに限定されるものではない。
【0053】こうして、図4の(A)に示すような、種
々のセラミックグリーンシートを形成する。尚、[工程
−210B]と[工程−210C]の順序は、どちらを
先に行ってもよい。
【0054】[工程−220]次に、熱プレス装置を用
いて、複数のセラミックグリーンシートを積層して熱プ
レスし、互いに接着一体化する。その後、通常の方法
で、セラミックグリーンシート、第1の金属ペースト、
並びに抵抗用材料及び/又はコンデンサ用材料を低温同
時焼成する。こうして、抵抗部及び/又はコンデンサ部
が低温焼成されたセラミックシートの間あるいは低温焼
成されたセラミックシートの外面に一体的に形成され
る。焼成温度は、用いる材料に依存するが、通常は80
0〜1000゜Cである。焼成工程における雰囲気、焼
成時間等の焼成条件は、使用する材料に依存して、最適
化すればよい。こうして、図4の(B)に示した構造を
形成することができる。
【0055】[工程−230]その後、ランド部形成予
定領域14Aに、第2の金属ペーストを用いて例えばス
クリーン印刷法でランド部14を形成した後、第2の金
属ペーストを焼成する。第2の金属ペーストの固形成分
を、例えば、 銀パウダー 60重量% パラジウム 10重量% 酸化物及びガラス 10重量% フェノール系樹脂 20重量% とすることができるが、かかる成分に限定されるもので
はなく、例えば第1の金属ペーストを用いることもでき
る。こうして、図1に示したLGAパッケージを作製す
ることができる。
【0056】(実施例3)実施例3は、実施例1で説明
したLGAパッケージの変形でありフリップチップ形式
の半導体チップの搭載に適する。実施例1においては、
接続端子部12はワイヤボンディング用の接続端子部で
あったが、図5の(A)に模式的な断面図を示すよう
に、実施例3においては、接続端子部12にはフリップ
チップボンディング用のバンプ12Aが設けられてい
る。尚、接続端子部の拡大断面図を図5の(B)に示
す。その他の基本的な構造は、実施例1のLGAパッケ
ージと同様であり、その詳細な説明は省略する。また、
実施例3のLGAパッケージ10Aは、実施例1又は実
施例2で説明した作製方法と基本的には同一方法で作製
することができ、作製方法の詳細な説明も省略する。
尚、バンプ12Aは、例えば、公知の方法でハンダにて
形成すればよい。実施例3においては、半導体チップ3
0は凹部22の底部の低温焼成セラミックシート上に固
定されている。
【0057】(実施例4)実施例4は、本発明の第2の
態様に係る半導体パッケージに関する。この半導体パッ
ケージは、図6の(A)に模式的な断面図を示すよう
に、実施例3で説明したLGAパッケージ10Aと、接
続端子部12に電気的及び機械的に接続された半導体チ
ップ30と、凹部22の上部に固定されたリッド34
と、リッド34と凹部22と半導体チップ30との間に
形成された空間24を充填する熱伝導性材料26から成
る。熱伝導性材料26を充填することによって、半導体
チップ30で発生した熱が効果的にリッド34に伝わ
り、外部に放熱される。リッド34の上には放熱用フィ
ン(図示せず)を取り付けることができる。尚、実施例
4においては、半導体チップ30は凹部22の底部に固
定されている。
【0058】熱伝導性材料26は、例えば、シリコンオ
イル、及びZnO等の金属酸化物やアルミナ粉あるいは
窒化アルミニウム粉から成るフィラーから構成された組
成物、あるいは銅、アルミニウム等の金属粉を分散させ
た樹脂組成物等から成る。
【0059】LGAパッケージ10Aは、具体的には、
複数の積層された低温焼成セラミックシート18から成
り、半導体チップを収納する凹部22を有する。そし
て、半導体チップとの接続端子部12と、ランド部14
と、接続端子部とランド部とを電気的に接続する導体回
路部16A,16Bと、抵抗部及び/又はコンデンサ部
20を備えている。
【0060】半導体チップとの接続端子部12は、凹部
22の表面に形成されている。ランド部14は、低温焼
成セラミックシート18の外面に形成されている。導体
回路部16A,16Bは、少なくとも低温焼成セラミッ
クシートの間及び低温焼成セラミックシート内に形成さ
れている。抵抗部及び/又はコンデンサ部20は、低温
焼成セラミックシートの間あるいは低温焼成セラミック
シートの外面に一体的に形成されている。
【0061】半導体チップ30はフリップチップ形式で
あることが望ましく、接続端子部は、フリップチップボ
ンディング用のバンプを有することが望ましい。実施例
4におけるLGAパッケージは、実施例1、実施例2又
は実施例3で説明した作製方法で作製することができ、
作製方法の詳細な説明は省略する。尚、リッド34と接
触する部分のLGAパッケージ表面には、例えば、固形
成分が、 銀パウダー 58重量% パラジウム 7重量% エチルセルロース系樹脂 35重量% から成る金属ペースト層を形成しておくことが好まし
い。
【0062】LGAパッケージ10Aの接続端子部12
に半導体チップ30を電気的及び機械的に接続した後、
リッド34と凹部22と半導体チップ30との間に形成
された空間24を熱伝導性材料26で充填する。その
後、リッド34を凹部22の上部に置き、全体を加熱し
て金属ペースト層を溶融させて、リッド34を凹部22
の上部に固定する。こうして、半導体パッケージを完成
させる。
【0063】半導体チップの接続端子部には、予め、ハ
ンダ層を形成しておくことが望ましい。そして、この半
導体チップの接続端子部に形成されたハンダ層の融点
と、LGAパッケージの接続端子部12に形成されバン
プを構成するハンダの融点とを異ならせることが望まし
い。例えば、半導体チップの接続端子部に形成されたハ
ンダ層として、10Sn/90Pbを用いる。また、L
GAパッケージの接続端子部12に形成されバンプを構
成するハンダとして、37Sn/67Pbを用いる。こ
のような構成にし、且つハンダリフロー温度を適切に選
択することによって、LGAパッケージ10Aの接続端
子部12に半導体チップ30を電気的及び機械的に接続
したとき、半導体チップとLGAパッケージとの間の間
隔を正確に制御することができ、しかも、接続端子間の
ハンダブリッジによる短絡を効果的に防止し得る。尚、
接続端子部の拡大断面図を図6の(B)に示した。
【0064】以上、本発明を実施例に基づき説明した
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。実施例2においては、導体回路部を形成するための
第1の金属ペーストと、ランド部を形成するための第2
の金属ペーストとを、異なる材料とした。しかしなが
ら、場合によっては、導体回路部に断線が発生すること
がある。この断線を防止するためには、導体回路部及び
ランド部を形成するための金属ペースト、あるいは第1
の金属ペーストと第2の金属ペーストとして、同一組成
の金属組成物から形成されている金属ペースト、例えば
実施例1にて説明した金ペースト、あるいは銅ペースト
等を用いることが好ましい。
【0065】LGAパッケージの構造は例示であり、適
宜、設計、変更することができる。また、使用した各種
材料も例示であり、LGAパッケージや半導体パッケー
ジに要求される特性等に依存して、適宜、変更すること
ができる。
【0066】LGAパッケージあるいは半導体パッケー
ジをプリント配線板にハンダ付けする場合、ランド部に
ハンダ層を形成しておくことが望ましい。そして、この
ランド部に形成されたハンダ層の融点と、プリント配線
板の接続部分である回路部に形成されたハンダ層の融点
とを異ならせることが望ましい。例えば、ランド部に形
成されたハンダ層を10Sn/90Pbから構成する。
また、プリント配線板の接続部分である回路部に形成さ
れたハンダ層を37Sn/67Pbから構成する。
【0067】このような構成にし、且つハンダリフロー
温度を適切に選択することによって、LGAパッケージ
あるいは半導体パッケージをプリント配線板に電気的及
び機械的に接続したとき、LGAパッケージあるいは半
導体パッケージとプリント配線板との間の間隔を正確に
制御することができ、しかも、接続部間のハンダブリッ
ジによる短絡を効果的に防止し得る。ランド部及びプリ
ント配線板の接続部分である回路部へのハンダ層の形成
は、ハンダペーストの印刷、ハンダめっき、ハンダボー
ルのリフロー、溶融ハンダ層への浸漬など、公知の方法
で行うことができる。
【0068】あるいは又、LGAパッケージのランド部
が形成された低温焼成セラミックシート外面のランド部
以外の部分に熱硬化型や紫外線硬化型のソルダーレジス
トあるいは感光性耐熱フィルム層を形成しておき、LG
Aパッケージあるいは半導体パッケージをプリント配線
板にハンダ付けすることもできる。ソルダーレジストが
一種のスペーサー及び隔壁として機能するため、LGA
パッケージあるいは半導体パッケージとプリント配線板
との間の間隔を正確に制御することができ、しかも、接
続部間のハンダブリッジによる短絡を効果的に防止し得
る。
【0069】
【発明の効果】本発明のパッケージはLGAタイプであ
り、PGAパッケージにおけるピンによる高周波特性の
劣化を回避することができる。また、めっき工程が不要
であり、めっき用電極層も不要となるので、高周波特性
に優れたLGAパッケージを作製することができる。し
かも、低温焼成セラミックシートに対して一体化された
抵抗部及び/又はコンデンサ部を形成することができる
ので、半導体チップから抵抗部やコンデンサ部までの信
号伝送路長を最短とすることができ、高周波特性の劣化
を防止し得る。
【0070】また、低温焼成セラミックシートの比誘電
率は4.5〜8程度であり、信号の伝播遅延等が起こり
難い。しかも、低温焼成セラミックシートは100層程
度の積層が可能であり、LGAパッケージの設計自由度
が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のLGAパッケージの模式的な断面図
である。
【図2】実施例1の半導体パッケージの模式的な断面図
である。
【図3】実施例1のLGAパッケージの作製方法を説明
するための各低温焼成用のセラミックグリーンシートを
積層する前の模式的な断面図である。
【図4】実施例2のLGAパッケージの作製方法を説明
するための各低温焼成用のセラミックグリーンシートを
積層する前の模式的な断面図である。
【図5】実施例3のLGAパッケージの模式的な断面図
である。
【図6】実施例4の半導体パッケージの模式的な断面図
である。
【図7】従来のめっき電極層を有するセラミックパッケ
ージの問題点を説明するための図である。
【符号の説明】 10,10A LGAパッケージ 12 接続端子部 14 ランド部 14A ランド部形成予定領域 16A,16B 導体回路部 18 低温焼成セラミックシート 20 抵抗部あるいはコンデンサ部 22 凹部 24 空間 26 熱伝導性材料 30 半導体チップ 32 金線 34 リッド 36 放熱用ヒートシンク 40 セラミックグリーンシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トーマス・グッドマン 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 藤多 浩幸 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 村上 義和 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 アーサー・ティー・マーフィー 東京都目黒区柿の木坂1−28−4

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の積層された低温焼成セラミックシー
    トから成り、 該低温焼成セラミックシートの外面に形成された、半導
    体チップとの接続端子部及びランド部と、 少なくとも該低温焼成セラミックシートの間及び低温焼
    成セラミックシート内に形成された、接続端子部とラン
    ド部とを電気的に接続する導体回路部と、 低温焼成セラミックシートの間あるいは低温焼成セラミ
    ックシートの外面に一体的に形成された抵抗部及び/又
    はコンデンサ部、 を備えていることを特徴とするランドグリッドアレイパ
    ッケージ。
  2. 【請求項2】前記ランド部及び導体回路部は、同一又は
    異なった組成の金属組成物から形成されていることを特
    徴とする請求項1に記載のランドグリッドアレイパッケ
    ージ。
  3. 【請求項3】前記接続端子部は、ワイヤボンディング用
    の接続端子部であることを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載のランドグリッドアレイパッケージ。
  4. 【請求項4】前記接続端子部は、フリップチップボンデ
    ィング用のバンプを有することを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載のランドグリッドアレイパッケージ。
  5. 【請求項5】(イ)低温焼成用のセラミックグリーンシ
    ートに、半導体チップとの接続端子部、ランド部、及び
    該接続端子部とランド部とを電気的に接続する導体回路
    部をそれぞれ金属ペーストを用いて形成し、且つ、抵抗
    部及び/又はコンデンサ部を抵抗用材料及び/又はコン
    デンサ用材料を用いて形成する工程と、 (ロ)複数のセラミックグリーンシートを積層した後、
    セラミックグリーンシート、金属ペースト、並びに抵抗
    用材料及び/又はコンデンサ用材料を低温同時焼成する
    工程、 から成り、抵抗部及び/又はコンデンサ部が低温焼成さ
    れたセラミックシートの間あるいは低温焼成されたセラ
    ミックシートの外面に一体的に形成されたことを特徴と
    するランドグリッドアレイパッケージの作製方法。
  6. 【請求項6】(イ)低温焼成用のセラミックグリーンシ
    ートに、半導体チップとの接続端子部、及び該接続端子
    部とランド部形成予定領域とを電気的に接続する導体回
    路部をそれぞれ第1の金属ペーストを用いて形成し、且
    つ、抵抗部及び/又はコンデンサ部を抵抗用材料及び/
    又はコンデンサ用材料を用いて形成する工程と、 (ロ)複数のセラミックグリーンシートを積層した後、
    セラミックグリーンシート、第1の金属ペースト、並び
    に抵抗用材料及び/又はコンデンサ用材料を低温同時焼
    成する工程と、 (ハ)前記ランド部形成予定領域に、第2の金属ペース
    トを用いてランド部を形成した後、該第2の金属ペース
    トを焼成する工程、 から成り、抵抗部及び/又はコンデンサ部が低温焼成さ
    れたセラミックシートの間あるいは低温焼成されたセラ
    ミックシートの外面に一体的に形成されたことを特徴と
    するランドグリッドアレイパッケージの作製方法。
  7. 【請求項7】前記ランド部及び導体回路部は、同一又は
    異なった組成の金属ペーストを用いて形成されることを
    特徴とする請求項5又は請求項6に記載のランドグリッ
    ドアレイパッケージの作製方法。
  8. 【請求項8】前記接続端子部は、ワイヤボンディング用
    の接続端子部であることを特徴とする請求項5乃至請求
    項7のいずれか1項に記載のランドグリッドアレイパッ
    ケージの作製方法。
  9. 【請求項9】前記接続端子部は、フリップチップボンデ
    ィング用のバンプを有することを特徴とする請求項5乃
    至請求項7のいずれか1項に記載のランドグリッドアレ
    イパッケージの作製方法。
  10. 【請求項10】(イ)複数の積層された低温焼成セラミ
    ックシートから成り、 半導体チップを収納する凹部を有し、 該凹部の表面に形成された、半導体チップとの接続端子
    部と、 低温焼成セラミックシートの外面に形成されたランド部
    と、 少なくとも該低温焼成セラミックシートの間及び低温焼
    成セラミックシート内に形成された、接続端子部とラン
    ド部とを電気的に接続する導体回路部と、 低温焼成セラミックシートの間あるいは低温焼成セラミ
    ックシートの外面に一体的に形成された抵抗部及び/又
    はコンデンサ部、 を備えたランドグリッドアレイパッケージと、 (ロ)前記凹部の上部に固定されたリッドと、 (ハ)凹部とリッドで形成された空間内に収納され、前
    記接続端子部に電気的に接続され、低温焼成セラミック
    シート又は低温焼成セラミックシートに固定された放熱
    用ヒートシンクに固定された半導体チップ、 から成ることを特徴とする半導体パッケージ。
  11. 【請求項11】(イ)複数の積層された低温焼成セラミ
    ックシートから成り、 半導体チップを収納する凹部を有し、 該凹部の表面に形成された、半導体チップとの接続端子
    部と、 低温焼成セラミックシートの外面に形成されたランド部
    と、 少なくとも該低温焼成セラミックシートの間及び低温焼
    成セラミックシート内に形成された、接続端子部とラン
    ド部とを電気的に接続する導体回路部と、 低温焼成セラミックシートの間あるいは低温焼成セラミ
    ックシートの外面に一体的に形成された抵抗部及び/又
    はコンデンサ部、 を備えたランドグリッドアレイパッケージと、 (ロ)前記接続端子部に電気的及び機械的に接続された
    半導体チップと、 (ハ)前記凹部の上部に固定されたリッドと、 (ニ)該リッドと凹部と半導体チップとの間に形成され
    た空間を充填する熱伝導性材料、 から成ることを特徴とする半導体パッケージ。
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