JPH06259823A - 情報の記録媒体およびそれを用いた情報の記録・読み出し方法 - Google Patents

情報の記録媒体およびそれを用いた情報の記録・読み出し方法

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JPH06259823A
JPH06259823A JP5044877A JP4487793A JPH06259823A JP H06259823 A JPH06259823 A JP H06259823A JP 5044877 A JP5044877 A JP 5044877A JP 4487793 A JP4487793 A JP 4487793A JP H06259823 A JPH06259823 A JP H06259823A
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元康 寺尾
Kimio Nakamura
公夫 中村
Jiichi Miyamoto
治一 宮本
Hiroyuki Awano
博之 粟野
Toshio Niihara
敏夫 新原
Yuzuru Hosoe
譲 細江
Keikichi Ando
圭▲吉▼ 安藤
Yasushi Miyauchi
靖 宮内
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 光の波長よりも小さなピッチの超高密度記録
を実現する情報の記録媒体および記録・読み出し方法を
実現する。 【構成】 レーザ7光・電子線などのエネルギービーム
や、磁場によって情報を記録する情報の記録媒体および
記録・読み出し方法において、気泡・液泡・磁気泡(磁
気バブル)などの少なくとも一種のエネルギービームの
照射無しに記録トラック方向に移動し得る泡を生じ、泡
の大きさが読出し用エネルギービームや磁場の照射によ
って大きくなる記録媒体に、エネルキービームや磁場を
記録媒体上の位置を移動させながら照射または印加し
て、泡を生成または膨張させて記録し、エネルギービー
ムや磁場の照射または印加の終了後泡を縮小させて保存
し、読み出し用エネルキービームや磁場を照射または印
加した場所の泡を膨張させて泡の存在、および位置を検
出して読出しを行う情報の記録媒体および記録・読み出
し方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザ光,電子線,電流
等の記録用エネルギーによって,たとえば映像や音声な
どのアナログ信号をFM変調したものや,たとえば電子
計算機のデータや,ファクシミリ信号やディジタルオー
ディオ信号などのディジタル情報を,リアルタイムで記
録することが可能な情報の記録用薄膜に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスク、光カードなどの光メ
モリにおいては、読出しは、1つの光検出器で記録媒体
からの反射光の強度(位相差による干渉で強度が変化す
る効果を含む)を検出したり、2つ以上の光検出器で反
射光の強度分布を検出したり、検光子を透過する光量に
よって、反射光の偏向面を検出したりすることによって
行うが、情報を読み出す時の分解能が光の波長によって
決まっており、波長以下のピッチで記録された情報を読
み出すのは極めて困難であった。この困難を克服するた
め、記録媒体上に、読みだし信号を制限する絞りを設け
る手法(特開平3−93056号公報)や、記録マーク
の拡大よみだし法も知られている。記録マークの拡大読
みだし方法としては、特開平1−143041号公報
に、情報の保持層とともに記録された読みだし層の磁区
を、読みだし時に情報保持層からの磁気的な制約を断ち
切ることで、拡大を行なう方法が、示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、上記従来技術の問題点を無くし、光の波長で決まる
限界よりも小さなピッチの超高密度記録を実現する情報
の記録媒体および記録・読み出し方法を実現することに
ある。
【0004】また、従来の磁区を拡大して微小マークを
読みだす手法においては、読みだし層上の記録情報に対
応した磁区列の一部だけを拡大するために、磁区拡大の
範囲が、隣に書かれた磁区に接触しない範囲に限定され
る。また、拡大した磁区と隣の磁区との距離が狭まるこ
とで、読みだし時のクロストークも問題となる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の、 レーザ光/電子線のエネルギービーム
や、磁場によって情報を記録したり読み出す情報の記録
媒体、情報の記録・読み出し方法、情報の読み出し方
法、情報の記録方法、情報の記録装置及び情報の読み出
し装置においては、第1の発明の特徴は、(1)レ−ザ
光/電子線のエネルギービームや、磁場によって情報を
記録したり読み出す情報の記録媒体において、気泡・液
泡・磁気泡(磁気バブル)から選ばれる少なくとも一種
であって、エネルギービームや磁場の強度勾配や方向変
化や温度勾配によって大きさが変化する泡を生じ、泡の
大きさが記録用または読出し用エネルギービームや磁場
の照射や印加によって大きくなり、照射や印加の後、縮
小する情報の記録媒体にある。
【0006】(2)(1)において、照射や印加の終了
後、泡の大きさが縮小すると同時に、泡の中心位置がエ
ネルギ−ビ−ムスポットの進行方向と逆方向に移動する
ことが好ましい。
【0007】(3)(1)において、泡と泡の間には斥
力および/または引力を有し、泡が膨張および/または
収縮する時、付近に既に存在する泡は互いの間隔の比率
を保つように移動することが好ましい。
【0008】(4)(1)、(3)において、泡と泡の
間には斥力を有し、泡が膨張する時、付近に既に存在す
る泡は互いにほぼ接する状態を保つように移動すること
が好ましい。
【0009】(5)(1)において、記録トラックの一
部に、多くの、あるいは大きな泡を保持する泡だめ部分
を設けることが好ましい。
【0010】第2の発明の特徴は、(6)レ−ザ光/電
子線のエネルギービームや、磁場によって情報を記録し
たり読み出す情報の記録媒体において、磁気泡を生ずる
記録媒体であって、非磁性層を挟んでエネルギービーム
入射側の第1の磁性層と入射側から遠い第2の磁性層を
少なくとも有し、室温をT0,第1および第2の磁性層
のキュリー温度をそれぞれTc1およびTc2とすると
き、Tc1>Tc2>T0であり、第2の磁性層の膜厚が
第1の磁性層の膜厚より厚い情報の記録媒体にある。
【0011】(7)(6)において、第1の磁性層に隣
接して第3の磁性層を有し、さらに上記第3の磁性層に
隣接して第4の磁性層を有し、第3および第4の磁性層
のキュリー温度をそれぞれTc3およびTc4とし、第3
の磁性膜を通じて第1の磁性膜が第4の磁性膜から受け
る交換力をHexc14、第3の磁性膜を通じて第4の磁
性膜が第1の磁性膜から受ける交換力をHexc41とす
る時、Tc1,Tc4>Tc3>T0の関係を満足し、記録
媒体の温度をTとする時、Tc3>T>T0を満足する温
度範囲の少なくとも一部でHc4−Hexc41>Hc1
Hexc14の条件を満足し、それより低温でHc1−H
exc14>Hc4−Hexc41の条件を満足することが
好ましい。
【0012】第3の発明の特徴は、(8)レ−ザ光/電
子線のエネルギービームや、磁場によって情報を記録し
たり読み出す情報の記録媒体において、磁気泡を生ずる
記録媒体であって、非磁性層を挟んでエネルギービーム
入射側の第1の磁性層と入射側から遠い第2の磁性層を
有し、室温をT0,第1の磁性層のキュリー温度をT
1,第2の磁性層の補償温度をTcomp2とすると
き、Tc1>Tcomp2>T0であり、第2の磁性層の
膜厚が第1の磁性層の膜厚より厚い情報の記録媒体にあ
る。
【0013】(9)(8)において、第1の磁性層に隣
接して第3の磁性層を有し、さらに上記第3の磁性層に
隣接して第4の磁性層を有し、第3および第4の磁性層
のキュリー温度をそれぞれTc3およびTc4とし、第3
の磁性膜を通じて第1の磁性膜が第4の磁性膜から受け
る交換力をHexc14、第3の磁性膜を通じて第4の磁
性膜が第1の磁性膜から受ける交換力をHexc41とす
る時、Tc1,Tc4>Tc3>T0の関係を満足し、記録
媒体の温度をTとする時、Tc3>T>T0を満足する温
度範囲の少なくとも一部でHc4−Hexc41>Hc1
Hexc14の条件を満足し、それより低温でHc1−H
exc14>Hc4−Hexc41の条件を満足することが
好ましい。
【0014】(10)(8)において、Hc1−Hex
14=Hc4−Hexc41となる時のHc1−Hexc14
の値は負の値である。すなわち磁性層1の記録磁区を縮
小させる方向であることが好ましい。
【0015】第4の発明の特徴は、(11)記録直後に
磁気泡を記録媒体の第1の磁性層から他の磁性層に転写
し、読み出し直後に磁気泡を上記他の磁性層から上記第
1の磁性層に転写する情報の記録・読み出し方法にあ
る。
【0016】(12)(11)において、記録時には磁
性層1の磁気泡の磁化方向とは逆の方向に外部磁場をか
けることが好ましい。
【0017】(13)(11)において、積層順に少な
くとも第1、第3、第4、第2の4つの磁性層を有し、
第4と第2の磁性層の間に非磁性層を有する積層膜を持
ち、上記磁性層のキューリー温度をそれぞれTc1、T
3、Tc4、Tc2とした時、Tc1、Tc4>Tc3>T
2の関係を満足する記録媒体を用い、記録時の最高到
達温度の約90%となる部分の温度をTc1の30℃下
からTc4の30℃下までの間に設定することが好まし
い。
【0018】(14)(13)において、記録時には磁
性層1の磁気泡の磁化方向とは逆の方向に外部磁場をか
けることが好ましい。
【0019】(15)(14)において、上記の外部磁
場の絶対値がTc3より低い温度でHc4−Hexc41
Hc1−Hexc14となる時のHc4−Hexc41の絶対
値より大きいことが好ましい。
【0020】(16)(11)において、積層順に少な
くとも第1、第3、第4、第2の4つの磁性層を有し、
第4と第2の磁性層の間に非磁性層を有する積層膜を持
ち、上記磁性層のキューリー温度をそれぞれTc1、T
3、Tc4、Tc2とした時、Tc1、Tc4>Tc3>T
2の関係を満足する記録媒体を用い、読み出し時の最
高到達温度の約90%となる部分の温度を、Tc3の3
0℃下からTc1の30℃下までの温度に設定すること
が好ましい。
【0021】(17)(16)において、積層順に少な
くとも第1、第3、第4、第2の4つの磁性層を有し、
第4と第2の磁性層の間に非磁性層を有する積層膜を持
ち、上記磁性層のキューリー温度をそれぞれTc1、T
3、Tc4、Tc2とした時、Tc1、Tc4>Tc3>T
2の関係を満足する記録媒体を用い、第3の磁性膜を
通じて第1の磁性膜が第4の磁性膜から受ける交換力を
Hexc14、第3の磁性膜を通じて第4の磁性膜が第1
の磁性膜から受ける交換力をHexc41とする時、読み
出し時の外部磁界の絶対値がTc3より低い温度でHc4
−Hexc41=Hc1−Hexc14となる時のHc4−H
exc41の絶対値より小さいことが好ましい。
【0022】(18)(17)において、積層順に少な
くとも第1、第3、第4、第2の4つの磁性層を有し、
第4と第2の磁性層の間に非磁性層を有する積層膜を持
ち、上記磁性層のキューリー温度をそれぞれTc1、T
3、Tc4、Tc2とした時、Tc1、Tc4>Tc3>T
2の関係を満足する記録媒体を用い、読み出し時に磁
性層4に加わる磁界が、読み出し時の磁性層4の最高到
達温度以下で、上記磁性層4の保磁力Hc4より小さい
ことが好ましい。
【0023】第5の発明の特徴は、(19)レ−ザ光/
電子線のエネルギービームや、磁場によって情報を記録
したり読み出す情報の記録媒体において、気泡・液泡・
磁気泡(磁気バブル)から選ばれる少なくとも一種であ
って、エネルギービームや磁場の強度勾配や方向変化や
温度勾配によって大きさが変化する泡を生じ、泡の大き
さが記録用または読出し用エネルギービームや磁場の照
射や印加によって大きくなり、照射や印加の後、縮小す
る情報の記録媒体を用いた情報の記録・読み出し方法に
おいて、気泡・液泡・磁気泡(磁気バブル)から選ばれ
る少なくとも一種であって、エネルギービームや磁場の
強度勾配や方向変化や温度勾配によって大きさが変化す
る泡が生じる情報の記録媒体を用い、上記の泡は1種類
であり、泡の有無をディジタル信号の1と0に対応させ
た情報の記録・読み出し方法にある。
【0024】第6の発明の特徴は、(20)レ−ザ光/
電子線のエネルギービームや、磁場によって情報を記録
したり読み出す情報の記録媒体において、気泡・液泡・
磁気泡(磁気バブル)から選ばれる少なくとも一種であ
って、エネルギービームや磁場の強度勾配や方向変化や
温度勾配によって大きさが変化する泡を生じ、泡の大き
さが記録用または読出し用エネルギービームや磁場の照
射や印加によって大きくなり、照射や印加の後、縮小す
る情報の記録媒体を用いた情報の記録・読み出し方法に
おいて、気泡・液泡・磁気泡(磁気バブル)から選ばれ
る少なくとも一種であって、エネルギービームや磁場の
強度勾配や方向変化や温度勾配によって大きさが変化
し、中心位置が移動しうる泡を生じ、泡の大きさが記録
用または読出し用エネルギービームや磁場の照射や印加
によって大きくなり、照射や印加の後、泡の中心位置が
エネルギービームスポットの進行方向と逆方向に移動し
て縮小し、大きさと位置が固定する情報の記録媒体を用
いた情報の記録・読み出し方法において、気泡・液泡・
磁気泡(磁気バブル)から選ばれる少なくとも一種であ
って、エネルギービームや磁場の強度勾配や方向変化や
温度勾配によって大きさが変化する泡が生じる情報の記
録媒体を用い、上記の泡は2種類有り、泡の種類をディ
ジタル信号の1と0に対応させた情報の記録・読み出し
方法にある。
【0025】第7の発明の特徴は、(21)レ−ザ光/
電子線のエネルギービームや、磁場によって情報を記録
したり読み出す情報の記録媒体において、気泡・液泡・
磁気泡(磁気バブル)から選ばれる少なくとも一種であ
って、エネルギービームや磁場の強度勾配や方向変化や
温度勾配によって大きさが変化する泡を生じ、泡の大き
さが記録用または読出し用エネルギービームや磁場の照
射や印加によって大きくなり、照射や印加の後、縮小す
る情報の記録媒体を用いた情報の記録・読み出し方法に
おいて、気泡・液泡・磁気泡(磁気バブル)から選ばれ
る少なくとも一種であって、エネルギービームや磁場の
強度勾配や方向変化や温度勾配によって大きさが変化す
る泡が生じる情報の記録媒体を用い、上記の泡は2種類
有り、種類の異なる泡の境界をディジタル信号の1に対
応させた情報の記録・読み出し方法にある。
【0026】第8の発明の特徴は、(22)レ−ザ光/
電子線のエネルギービームや、磁場によって情報を記録
したり読み出す情報の記録媒体において、気泡・液泡・
磁気泡(磁気バブル)から選ばれる少なくとも一種であ
って、エネルギービームや磁場の強度勾配や方向変化や
温度勾配によって大きさが変化する泡を生じ、泡の大き
さが記録用または読出し用エネルギービームや磁場の照
射や印加によって大きくなり、照射や印加の後、縮小す
る情報の記録媒体を用いた情報の記録・読み出し方法に
おいて、気泡・液泡・磁気泡(磁気バブル)から選ばれ
る少なくとも一種であって、エネルギービームや磁場の
強度勾配や方向変化や温度勾配によって大きさが変化す
る泡が生じる情報の記録媒体を用い、上記の泡は2種類
以上有り、3値以上の情報を記録または読出しする情報
の記録・読み出し方法にある。
【0027】第9の発明の特徴は、(23)レ−ザ光/
電子線のエネルギービームや、磁場によって情報を記録
したり読み出す情報の記録媒体において、気泡・液泡・
磁気泡(磁気バブル)から選ばれる少なくとも一種であ
って、エネルギービームや磁場の強度勾配や方向変化や
温度勾配によって大きさが変化する泡を生じ、泡の大き
さが記録用または読出し用エネルギービームや磁場の照
射や印加によって大きくなり、照射や印加の後、縮小す
る情報の記録媒体を用いた情報の記録・読み出し方法に
おいて、気泡・液泡・磁気泡(磁気バブル)から選ばれ
る少なくとも一種であって、エネルギービームや磁場の
強度勾配や方向変化や温度勾配によって大きさが変化す
る泡が生じる情報の記録媒体を用い、少なくとも最も記
録終端部寄りの泡には、少なくとも読み出し時に、記録
始端部方向の力を与える情報の記録・読み出し方法にあ
る。
【0028】第10の発明の特徴は、(24)レ−ザ光
/電子線のエネルギービームや、磁場によって情報を記
録したり読み出す情報の記録媒体において、気泡・液泡
・磁気泡(磁気バブル)から選ばれる少なくとも一種で
あって、エネルギービームや磁場の強度勾配や方向変化
や温度勾配によって大きさが変化する泡を生じ、泡の大
きさが記録用または読出し用エネルギービームや磁場の
照射や印加によって大きくなり、照射や印加の後、縮小
する情報の記録媒体を用いた情報の読み出し方法におい
て、気泡・液泡・磁気泡(磁気バブル)から選ばれる少
なくとも一種であって、エネルギービームや磁場の強度
勾配や方向変化や温度勾配によって大きさが変化する泡
が生じる情報の記録媒体を用い、情報を読む必要が無
く、ただトラック上で待機しているだけの時は、読み出
し時よりレーザパワーを低くして、泡の膨張や移動が起
こらないようにした情報の読み出し方法にある。
【0029】第11の発明の特徴は、(25)気泡・液
泡・磁気泡(磁気バブル)から選ばれる少なくとも一種
であって、エネルギービームや磁場の強度勾配や方向変
化や温度勾配によって大きさが変化する泡が生じる情報
の記録媒体を用い、記録トラックやセクターの終端部
に、エネルギービームや磁場の記録媒体上の照射または
印加領域のトラック方向の長さの2〜10倍の長さの、
記録を行わない領域を設けた情報の記録方法にある。
【0030】第12の発明の特徴は、(26)レ−ザ光
/電子線のエネルギービームや、磁場によって情報を記
録する情報の記録装置において、エネルギービームや磁
場を記録媒体上の位置を移動させながら照射および/ま
たは印加して、記録媒体中に気泡・液泡・磁気泡(磁気
バブル)から選ばれる少なくとも一種の泡を生成または
膨張させて記録し、泡の中心位置を移動させて保存する
手段を有する情報の記録装置にある。
【0031】第13の発明の特徴は、(27)レ−ザ光
/電子線のエネルギービームや、磁場によって情報を記
録する情報の記録装置において、記録媒体上にエネルギ
ービームを集束させる手段と、記録媒体とエネルギービ
ームの集束スポットとを相対運動させる手段と、記録媒
体からの反射光の強度や位相や分布や偏光面を電気信号
に変換する手段と、記録媒体上の記録開始位置を決める
ための基準となる信号を記録媒体から読み取った後、記
録のための駆動パルスをエネルギービーム源に与えるタ
イミングを、記録点を保存すべき位置をエネルギービー
ムスポットの中心が通過してから一定時間経過した後の
時点に合わせる手段と、決定した照射タイミングでエネ
ルギービームの強度を強めて記録媒体に記録を行う手段
とを少なくとも有する情報の記録装置にある。
【0032】第14の発明の特徴は、(28)レ−ザ光
/電子線のエネルギービームや、磁場によって情報を読
み出す情報の読み出し装置において、エネルギービーム
や磁場を記録媒体上の位置を移動させながら照射および
/または印加して、泡を膨張させ、中心位置を移動させ
る手段と、記録媒体からの反射光の強度や位相や分布や
偏向面の変化を電気信号に変換することにより、泡の存
在を検出して読出しを行う手段を有する情報の読み出し
装置にある。
【0033】第15の発明の特徴は、(29)レ−ザ光
/電子線のエネルギービームや、磁場によって情報を読
み出す情報の読み出し装置において、エネルギービーム
を記録媒体上に集束する手段と、記録媒体とエネルギー
ビームの集束スポットを相対運動させる手段と、記録媒
体からの反射光強度や位相や分布や偏光面を電気信号に
変換し、エネルギービームスポットの中心が、記録媒体
上に保存されている記録点の中心位置を通過する時点よ
り早くその記録点の存在を示す再生信号電圧の変化を検
出する手段を有する情報の読み出し装置にある。
【0034】さらに、読みだし時に情報保持層の読みだ
そうとする磁区だけを、読みだし層に拡大して転写する
ことで、磁区の拡大範囲を限定されず、なおかつ、読み
だし時のクロストークのない、拡大読みだしを行ない、
微小磁区の読みだしを可能ならしめてもよい。上記の動
作を実現するために本発明では、情報を記録する層のほ
かに、読みだし層を付与した構造となっている。読みだ
し層には例えば、保磁力が0.2T以下の軟磁気特性を
持つ垂直磁化膜であるRE−TM合金やガーネットを用
いる。ここで、それぞれREは希土類元素から、TMは
Fe,Co,Niから選ばれる一種類以上の元素とす
る。この読みだし層の膜厚は、20nmから100nm
とし、記録層からの交換磁界または漏洩磁界を調整する
ための層を、記録層と読みだし層の間に挟んで設けるこ
ともある。記録層と読みだし層の間にメモリー層、ある
いはメモリー層と、その少なくとも一方に存在するスイ
ッチング層を付加してもよい。
【0035】読出し時の磁区の拡大率は、実施例1と同
様で、1.5〜10倍の範囲が好ましい。
【0036】読み出し光をパルス光とする時、一定周波
数(ディスクの内・外周で変えてもよい)のパルス光と
するのがよい。
【0037】
【作用】記録媒体に記録用エネルギービームを照射する
と、記録膜の記録トラック上の部分に泡を生ずる。記録
用エネルギービーム照射や磁場の印加で泡が大きくなる
記録媒体とエネルギービームおよび/または磁場との組
み合わせの場合は、照射または印加の終了後泡は少なく
ともトラック方向(ディスクの場合は半方向)に縮小
し、記録媒体の種類によってはトラックと直角方向にも
縮小して保存される。泡の縮小が起こるためには泡と泡
の間の部分の移動が必要であるが、泡と泡の間に見かけ
上の引力が働く記録媒体であって、記録トラック上の記
録開始点付近では移動が起こらないようにしてある場
合、泡の中心位置が、エネルギービームや磁場の媒体に
対する相対的な移動方向とは逆方向に動き、高密度化し
て保存される。また、温度や磁場の勾配で泡の中心位置
がエネルギービームや磁場の移動方向とは逆方向に動く
記録媒体の場合は、泡と泡の間の引力は必要ない。光磁
気記録を行う場合は、図3に示したように記録層である
磁性層1の光入射側と反対側に誘電体層であるZnSを
主成分とする層を介して補助磁性層であるTbCoより
成る磁性層2を設けるのが効果が有る。例えば記録層よ
りキュリー点の低い補助磁性層の場合、図3に示したよ
うに補助磁性層がキュリー点を越える領域は光磁気記録
膜がキュリー点を越える領域より光スポット進行方向と
反対方向に遅れるので、記録パルスが終わって照射部分
の温度が下がり始めると光磁気記録層(磁性層1)がキ
ュリー点を越える領域が小さくなると同時に、補助磁性
層がキュリー点を越える領域が縮小し、記録マークは光
スポットの進行方向と反対方向に強く寄せられる。読出
し用エネルギービームを照射すると、照射中の場所近傍
の泡は膨張するので、読出しに適した大きさとなり、大
きな読出し信号が得られる。記録後、記録層(磁性層
1)に近接したTbFeCoより成るメモリー層(磁性
層4)に磁区を転写しておけば、記録層からの読み出し
時に記録点の拡大・縮小を行ってもメモリー層から逆転
写して磁区を元に戻せるので記録マークの位置や大きさ
が変化するおそれが無く、好ましい。泡が膨張する際
に、エネルギービーム照射や磁場の印加範囲外でも泡と
泡・あるいは泡間の物質と泡との相互作用によって泡が
移動しうる気泡や磁気バブルの場合には、少なくともエ
ネルギービームや磁場の進行方向に保存されている泡
は、前方に押し出される。しかし、読み出しが済んだ泡
は縮小するので、押し出される距離は最大でも読み出し
用エネルギービームや磁場の記録媒体上でのトラック方
向の大きさの10倍までである。従ってエネルギービー
ムや磁場の照射や印加による記録を行わない領域が読み
出し用エネルギービームや磁場の記録媒体上でのトラッ
ク方向の大きさの2倍から、最大限の10倍までの大き
さで記録トラックまたはセクターの終端部に存在してい
れば問題無い。
【0038】
【実施例】
〔実施例1〕ガラス基板の表面に紫外線硬化樹脂によっ
てU字形のトラッキング用の溝や、トラックやセクター
のアドレスを表すピットを転写した光ディスク用基板の
表面に、まずZnS−SiO2混合物より成る厚さ約1
00nmの下部保護層を真空蒸着法で形成した。次に、
この上に低分子量パラフィン系炭化水素を真空蒸着し
た。次に、このディスクを60℃に加熱して、トラッキ
ング用の溝と溝の間のパラフィンを蒸発・流動させ、溝
の中だけに液状パラフィンが存在するようにした。次
に、光吸収層兼反射層であるSb−Bi層を約100n
mの厚さに真空蒸着した。さらにその上に保護層として
SiO2層を真空蒸着した。最後に紫外線硬化樹脂によ
って、上記SiO2層側をもう一枚のガラス基板と張り
合わせた。
【0039】上記のように形成した光ディスクには、弱
いレーザ光を照射してトラッキング用の溝をトラッキン
グしながら、各トラックの各セクターの終わりの部分を
捜した。その部分でレーザ光を特に強めることによっ
て、Sb−Bi層で発生した熱でパラフィンを蒸発さ
せ、その圧力で紫外線硬化樹脂を変形させて、図1に示
したような気泡だめ5を形成した。気泡だめには冷却後
もパラフィン中の不純物の分解生成ガスが滞留した。
【0040】上記のようにして作製した光ディスクを市
販の光ディスク装置でレーザパワーを調整できるように
改造したものにセットし、弱いレーザ光でオートフォー
カスとトラッキングを行いながら記録すべきディジタル
信号に従ってレーザパワーを強めたり弱めたりすること
によって情報を記録した。記録すべきセクターのユーザ
データ記録領域において、ディジタル信号の ”1”の
部分でレーザ光1を強めると、Sb−Bi層の発熱によ
ってパラフィン中の不純物から分解ガスが発生し、図1
(a)に示したような大きな気泡2が発生した。気泡は
光スポットが通り過ぎると温度が下がって縮小し、大き
さが一定の気泡3となって保存される。図中で気泡の上
下に見える直線は、基板表面に形成された溝の傾斜面を
示す。セクターのユーザデータ記録領域の始まりのとこ
ろは、段差によってパラフィンが遮断されているので、
アドレス等を基板表面のピットとして表わしたヘッダー
領域に気泡が入り込むことはない。このように記録を続
けてゆくと、記録された情報は縮小して保存されるの
で、極めて多量の情報を記録することができる。保存さ
れる気泡の分だけ液状パラフィンは前方に押し出される
が、あらかじめ形成しておいた気泡だめを液状パラフィ
ンが埋めてゆくことによって解決される。しかし、全体
としては圧力が高まるので、保存される気泡を小さくす
るのに役立つ。気泡を新たに生成するのでなく、気泡の
微小な種が記録膜中に初めから存在し、それを膨張させ
てもよい。読出し時の膨張で記録終端部の気泡が気泡だ
めに押し出されてしまわないよう、記録終端部には光ビ
ームスポットの直径の約5倍の記録しない領域を設け
た。ただし、この領域は、記録終端部で形成した気泡が
記録終了後縮小することによって自然に生ずる。この領
域の大きさは光ビームスポットの直径の2〜10倍の範
囲が良い。
【0041】情報の読出し時には、記録時のパルスより
は低いパワーの一定パワーのレーザ光を照射すると、図
1(b)に示したように、レーザ光6の当たった部分近
傍の気泡7だけが温度が上がって膨張するので、光スポ
ットで十分分解して情報を読み取ることができる。光ス
ポットが通過して温度が下がると、気泡はもとの大きさ
に縮小した気泡8となって再び保存される。この時、気
泡間の液体の体積は増すことはなく、僅かに減少するこ
とと、記録開始部分の近くが遮断されて移動しないこと
から、縮小しつつある気泡には光スポット進行方向と逆
方向の引力が働いて移動し、元の高密度保存状態を保
つ。読み出し光による気泡の拡大率は、本実施例では約
2倍であったが、倍率が大きいほど高密度記録できる。
しかし保存時の気泡をあまり小さくすると保存安定性や
位置の安定性が悪くなるので、1.5〜10倍の範囲が
適当である。
【0042】本実施例では記録と読み出しは同じ光ビー
ムを用い、記録の方のパワーを高くしたが、記録時は波
長の違う光ビームで気泡形成能の高いものを用いれば、
パワ−を同じにしたり、記録時のパワーの方を低くする
ことができる。
【0043】本実施例では気泡の大きさをほぼ一定とし
た例を述べたが、記録パルスの長さか強さを変えて、保
存される気泡の大きさも変えるピットエッジ方式の記録
を行ってもよい。
【0044】気泡と気泡の間隔も気泡の大きさと同じ比
率で拡大・縮小する記録媒体を用いれば、さらに記録密
度が向上する。
【0045】SiO2層とSb−Bi層の形成順序を逆
にした記録媒体も、記録感度がやや低下するが使用可能
であった。
【0046】泡形成によって記録トラック部分の膜厚が
増大するような記録膜を用いる場合には、気泡だめは必
要無く、レーザビーム照射部分の周辺以外で記録膜は固
体であっても良い。ただし、読み出しによって気泡がレ
ーザビームの進行方向と逆の方向に少しずつ移動する場
合は、各セクターのヘッダー部も基板表面に凹凸の形で
設けるのではなく気泡によって記録して、読み出しビー
ムはトラック一周に当て、1トラック全体の情報が読み
出しごとに少しずつ移動していくようにするのが良い。
【0047】本実施例では気泡の場合を述べたが、光照
射によって元の液体と混ざり合わない他の液体を生ずる
記録媒体を用いれば、泡状の別の液体、すなわち液泡を
形成して記録することもできる。
【0048】泡に準ずるものとして、固体中の、安定で
移動も可能な励起状態などを利用しても良い。
【0049】〔実施例2〕射出成形法で形成し、表面に
U字型のトラッキング用の溝と、トラックやセクターの
アドレスや同期信号を示すピットを転写した光ディスク
用ポリカーボネート基板の表面に、まずエンハンス層で
ある窒化シリコン層を厚さ約70nmに形成し、次に光
磁気記録層として短波波長用光磁気記録膜として公知の
Pt/Co多層交互積層膜を厚さ約30nmに形成し
た。続いて中間層である窒化シリコン層を厚さ30nm
に形成し、その上にAl97Ti3層を厚さ50nmに形
成した。もう一枚同じ光ディスクを用意し、一方向に初
期磁化させた後、紫外線硬化樹脂によって上記Al−T
i層側を内側にして貼り合わせた。
【0050】上記のようにして作製した光ディスクの記
録膜を波長780nmの半導体レーザを光源とした市販
の光ディスク装置でレーザパワーを調整できるように改
造したものにセットし、弱いレーザ光でオートフォーカ
スとトラッキングを行い、ディスクを挟んで光ヘッドの
反対側に配置した電磁石から記録方向の磁場を印加しな
がら、ディスクに保存したい情報を記録した。
【0051】図2(a)に示したように、記録すべきセ
クターのユーザデータ記録領域において、ディジタル信
号の”1”の部分でレーザ光9を強めると記録膜の発熱
によって大きなキュリー点を超えた領域10が発生し
た。この領域は光スポットが通り過ぎると温度が下がっ
て縮小し、中心が温度勾配によって光スポットの移動方
向と反対方向に少し動いて磁気バブル(磁区11)とな
って保存される。なお、図中で縮小した磁区を上下から
挟んでいるように見える直線は、基板表面の溝(逆に凸
部でもよい)の傾斜部分である。この磁気バブル磁区
は、常温では保磁力が大きいため、通常の光磁気ディス
クの記録磁場である200Oe程度では大きさが変わら
ず、移動しない。このように、磁区の有無がディジタル
信号の1と0に対応させて記録される。このように記録
を続けてゆくと、記録された情報は縮小して保存される
ので、極めて多量の情報を記録することができる。縮小
した記録マークの光スポット進行方向と反対方向への動
きを強めて、さらに記録密度を高めるために、図3に示
したように、基板31上の記録層である磁性層1(2
8)の光入射側と反対側に非磁性(誘電体)層であるZ
nSを主成分とする層(29)を介して、補助磁性層で
あるTb20Co80(製膜時のスパッタリングタ−ゲット
の面積比より推定した組成)より成る磁性層2(30)
を設けるのが効果が有る。この時、各層の膜厚の例は、
下部保護層が約70nm、磁性層1が30nm、非磁性
層が200mm、磁性層2、約200nmであって、磁
性層2は磁性層1の1.5倍以上厚いのが好ましい。こ
の場合、磁性層2の上に中間層とAl−Ti層は無くて
もよいが、有った方が放熱が良く、記録特性が良くな
る。補助磁性層の磁化は一方向に揃えておく。記録層よ
りキュリー点の低い補助磁性層の場合、図3の下部に示
したように、補助磁性層がキュリー点を越える領域は光
磁気記録膜がキュリー点を越える領域より光スポット進
行方向と反対方向に遅れる。このため、記録パルスが終
わって照射部分の温度が下がり始めると光磁気記録層
(磁性層1)がキュリー点を越える領域が小さくなると
同時に、補助磁性層がキュリー点を越える領域が縮小
し、記録マークは光スポットの進行方向と反対方向に強
く寄せられる。次の記録パルスで、補助磁性層がキュリ
ー点を越える領域が再び拡大すると同時に光磁気記録層
の温度が上昇すると、新たな記録マークが形成され始
め、拡大する。補助層として、キュリー点でなく、補償
温度に対応する等温線が図3の下部の外側の曲線のよう
になる磁気特性を有するものを用いれば、磁性層1の磁
区に働く磁場の変化率を大きくしやすいという利点が有
る。この場合、補助層のキュリー点は記録層よりも高
く、室温をTo,磁性層1と磁性層2のキュリー点をそ
れぞれTc1,Tc2とし、磁性層2の補償温度をTco
mp2とした時、Tc2>Tc1>Tcomp2>Toとす
るのがよいが、TcとTcの関係は逆でも使用可能
である。
【0052】情報の読出し時には、図2(b)に示した
ように、記録時のパルスよりは低いパワーの一定パワー
のレーザ光14を照射すると、レーザ光の当たった部分
近傍の磁区15、16、17だけが温度が上がって膨張
するので、光スポットで十分分解して情報を読み取るこ
とができる。光スポットが通過して温度が下がると、磁
区はもとの大きさに縮小し、温度勾配及び磁界勾配など
によって中心が光スポットの移動方向と反対方向に少し
動いて再び保存される。従って、磁区は記録始端部方向
に密に詰まった状態を保つ。記録後、図4に示したよう
に、記録層33(磁性層1)に近接したTb25Fe65
10より成るメモリー層35(磁性層4)に磁区を転写
すれば、記録層からの読み出し時に記録点の拡大・縮小
を行ってもメモリー層から逆転写して磁区を元に戻せる
ので記録マークの位置や大きさが変化するおそれが無
く、好ましい。転写の時期は、記録の直後から読出しの
直前までが考えられる。この転写を実現し、かつ、記録
・読み出しがうまくゆくには、例えば上記メモリー層と
記録層の間に、Tb20Fe60Co10Al10より成るスッ
チング層34(磁性層3)を設けるのが好ましい。磁性
層3が無いと磁区の拡大、縮小はやや難しくなるが、転
写は可能である。図4において、32,36,37は、
図3の31,29,30にそれぞれ対応する基板、誘電
体層、補助磁性層である。これらの層の保磁力 Hcと
交換力 Hexcの差の温度依存性は、例えば図5に示
したようにするのが好ましい。またこの場合、磁性層
1、磁性層2、磁性層3と磁性層4の好ましい膜厚の例
は、それぞれ30nm、200nm、10nmおよび3
0nmである。読み出しを行う時、少なくとも磁性層
1、3、および4の温度の高い領域は、磁性層3のキュ
リー点と磁性層4のキュリー点の中間の温度になる。磁
性層3のキュリー点を越えていることから、磁性層1の
磁区は磁性層4の磁区とは関係無く拡大して読むことが
できる。読み出し時は記録時より温度が低いので、磁区
の拡大は、コイルによる外部磁場の強度または向きを記
録時と変えることによって実現する。読み出し光照射は
連続的でもよいが、パルス状とした方が好ましい。高速
磁場変調可能なコイルを用いる場合は、磁場も高速で変
化させるのが好ましい。温度勾配および磁場の強度勾配
によって、磁区の拡大は光スポットの記録媒体に対する
相対運動とは反対の方向に起こる。すなわち、磁区の中
心は相対運動と反対方向に移動し、その後縮小する。パ
ルス光やパルス磁場の場合はこの縮小が起こりやすい。
このため、まだ読み出していない磁区が影響を受けるお
それは無い。この結果、記録媒体上に保存されている記
録点の中心位置を光スポットの中心が通過する時点より
早くその記録点の存在を示す再生信号電圧の頂部または
底部が記録媒体からの反射光強度を検出する検出器によ
って検出される。この検出の進み時間tは、記録トラッ
クの読み出し時の線速度をAm/s,光スポットの半値
直径をBmとすると、0.2B/A〈t〈B/Aの条件
を満たすのが好ましく、0.3B/A〈t〈0.7B/
Aの条件を満たせばさらに好ましい。この条件を満たさ
ない時は、記録点の拡大が十分でなく、十分な再生信号
強度が得られない。 光スポットが通過して温度が下が
り、磁性層3のキュリー点より低い温度になると、磁性
層1と磁性層4が再び交換結合し、図5の2つの曲線が
交わる点のHc1−Hexc14の値よりも正方向(磁性
層1の記録点の磁化の方向を正とする)の例えば矢印の
位置に対応する磁場がかかっていることにより、磁性層
4に保存されていた磁区パターンが、読み出しによって
磁区が乱れた磁性層1に転写される。
【0053】高温で交換力が小さくなるような磁気特性
の磁性層1と磁性層4の組み合わせとすれば、スイッチ
ング層である磁性層3を省略することもできる。
【0054】一方、また別の方法として、記録層からメ
モリー層(磁性層4)に転写した後、さらに上記メモリ
ー層に隣接したGd25Fe65Co10より成る読み出し層
(磁性層5)に転写してから、読み出し層で拡大して読
み出してもよい。読み出し後は、読み出しを行わなかっ
た層から読み出しを行った層に記録マークを転写する。
磁性層5の好ましい膜厚は50nmである。
【0055】補助磁性層の磁気特性が図6に示したよう
なものであるとき、読み出し時に、補助(磁性)層が補
償温度となる等温線が図3の下部の外側の曲線に示した
ようになるよう、補助層の磁気特性を与えると、等温線
の内側では補助層が外部磁場を強め、等温線の外側では
弱めるように働くので、拡大した磁区が光スポットの運
動方向と逆方向に動くのを助ける。
【0056】情報を読む必要が無く、ただトラック上で
待機しているだけの時は、読み出し時よりレーザパワー
を低くして、磁区の膨張や移動が起こらないようにした
方が良い。
【0057】トラック方向に強度の勾配を持った外部か
らの磁場を記録時と読み出し時に印加すると、磁区の移
動がさらに容易になる。
【0058】読出し時の磁区の拡大率は、実施例1と同
様で、1.5〜10倍の範囲が好ましい。
【0059】読み出し光をパルス光とする時、一定周波
数(ディスクの内・外周で変えてもよい)のパルス光と
するのがよい。
【0060】この多層膜に記録を行う時には、記録層
(磁性層1)のキュリー点付近の温度までレーザ光で加
熱する。この時、磁性層3は既にキュリー点を超えてい
るので、記録層への他の層からの制約は無い。記録層の
キュリー点を超えた領域は、キュリー点より下がると、
外部磁場と、記録層の他の部分からの漏洩磁場とバイア
ス層によって、初期に磁化されたのとは逆方向きに磁化
された記録磁区となる。この磁区は温度が下がると大き
さが縮小しながら補助層の作用によって光スポットの移
動方向と逆の方向に動く。従って、記録媒体上の記録開
始位置を決めるための基準となるタイミング信号を記録
媒体から読み取った後、磁区の上記のような移動を予測
して、記録点を保存すべき位置を光スポットの中心が通
過してから一定時間経過した後、記録のための駆動パル
スを光源に与えるようにする必要がある。上記の一定時
間tは、注目する記録点が保存される位置の中央を光ス
ポットの中心が通過してから記録のための駆動パルスの
中央に達するまでの時間と定義し、記録トラックの記録
時の線速度をCm/s,光スポットの半値直径をDmと
すると、0.2D/C〈t〈3D/Cの条件を満たすの
が好ましく、0.5D/C〈t〈D/Cの条件を満たせ
ば特に好ましい。この条件を満たさない時は記録点の縮
小が十分でなく、従来の1.5倍以上の高密度記録は困
難である。さらに温度が低下して磁性層3のキュリー点
より下がると、磁性層1と磁性層4は交換結合し、図5
の2つの曲線が交わる点のHc1−Hexc14の値より
も負方向(磁性層1の記録点の磁化の方向を正とする)
の例えば矢印の位置に対応する磁場がかかっていること
により、磁性層1の磁区が磁性層4に転写される。
【0061】本実施例では記録パルスの幅を一定として
磁区の大きさをほぼ一定とした例を述べたが、記録パル
スの長さか強さを変えて、保存される磁区の大きさも変
えるピットエッジ方式の記録を行ってもよい。また、光
照射を一定のパワーで、あるいはパルス状にパワー変調
して行いながら情報信号に応じて磁場の方向を変化させ
て記録を行う磁界変調記録を行ってもよい。この場合、
記録マークはトラック方向(ディスクの円周方向)にか
なり高密度で形成できるので、記録時の縮小保存は必ず
しも必要でないし、実際、記録時の磁区の境界は光スポ
ット進行方向と逆方向の低温部の等温線で決まるので大
幅な縮小は起こらない。しかし、読み出し時には本実施
例のように拡大して読み出しを行えば大きな再生信号が
得られ、利益は大きい。
【0062】また、磁性層1よりもさらに光入射側に読
み出し層を設けてもよい。この読み出し層と磁性層1と
の間にも両側の層よりキュリ−点が低いスイッチング層
が有った方がよいが、スイッチング層を省略した方が積
層は容易になる。記録を本実施例と同様にして高密度で
行ない、読み出しを、記録層から読出し層へ1磁区ごと
に転写して行なっても良い。
【0063】他の層への転写を利用しない場合は、読み
出しを行なう度に各磁区の位置は一様に少しずつ光ビー
ムの進行方向と反対の方向に移動するので、トラックや
セクターのアドレスや同期信号も基板表面に凸凹の形で
設けずに、ディスク作製後記録膜に記録するようにし、
読み出し光は1つのセクターを読む場合もトラック1周
に照射して、移動量がトラック1周で一様になるように
するのが良い。
【0064】本実施例の方法では、記録した情報の書き
換えももちろん可能であって、一定パワーのレーザ光を
照射しながら記録時と逆方向に外部磁場をかけて消去
し、その後再記録することができる。また、既知の交換
結合2層膜を用いた光変調オーバーライト法も、適用可
能である。
【0065】本実施例は光で記録する場合について述べ
たが、電子線で記録する場合にも、また、磁場を印加す
ると磁区が膨張する記録媒体を用いれば、磁気ディスク
等の磁気記録にも適用できる。
【0066】この読み出し層には記録直後に各磁区が転
写されてもよいが、アイリスタ−法として公知の読み出
し層に近いものを設け、読み出し中の磁区に近接した磁
区は転写されないようにすれば、読み出し中の磁区は拡
大されるようにする方が好ましい。
【0067】記録時の縮小率や読み出し時の拡大率をあ
まり大きくしない場合は、磁性層2、あるいは磁性層2
とそれに隣接する誘電体層(非磁性層)は省略してもよ
い。従って、本発明において取り得る積層構造は下記の
とおりとなる。
【0068】1.補助磁性層−誘電体層−メモリー層−
スイッチング層−記録・読み出し層(磁性層1) 2.補助磁性層−誘電体層−記録・読み出し層(磁性層
1) 3.補助磁性層−誘電体層−メモリー層−スイッチング
層−記録層−スイッチング層−読出し層 4.補助磁性層−誘電体層−メモリー層−記録層−スイ
ッチング層−読出し層 5.補助磁性層−誘電体層−メモリー層−スイッチング
層−記録層−読出し層 6.補助磁性層−誘電体層−メモリー層−記録層−読出
し層 7.補助磁性層−誘電体層−記録層−スイッチング層−
読出し層 8.補助磁性層−誘電体層−記録層−読出し層 9.補助磁性層が無い上記1〜8の積層構造 10.補助磁性層と誘電体層が無い上記1〜8の積層構
造 上記の各構造の一番左の層の上には、通常、紫外線硬化
樹脂による保護層を設け、両面ディスクとする場合は、
上記紫外線硬化樹脂層側がもう一枚のディスクと貼り合
わされる。
【0069】上記の各構造の他に、メモリ−層を記録層
と読み出し層の間に移した下記の構造としてもよい。
【0070】11.補助磁性層−誘電体層−メモリー層
−スイッチング層−記録層−スイッチング層−読出し層 12.補助磁性層−誘電体層−メモリー層−スイッチン
グ層−記録層−読出し層 13.補助磁性層−誘電体層−メモリー層−記録層−ス
イッチング層−読出し層 14.補助磁性層−誘電体層−メモリー層−記録層−読
出し層 15.補助磁性層が無い上記11〜14の積層構造 16.補助磁性層と誘電体層が無い上記11〜14の積
層構造 上記7〜8の積層構造について読み出し時の動作を説明
すると、まず、読みだしレーザービームの照射によって
記録層の磁区が読みだし層に転写され、転写された磁区
の拡大が行われる。ここでは、一つのレーザービーム
で、転写拡大を起こす機能と読みだし機能とを兼ねるこ
ともできるし、転写拡大と読みだしとを、二つのレーザ
ービームで機能させることもできる。また、この読みだ
しの際は、補助的に外部から磁界を印加することも可能
である。読みだしレーザービームが記録磁区を順次たど
って行くことで、読みだしの終わった磁区を上書きする
形で順次新しい磁区の読みだしを繰り返してもよいし、
また、読みだし層の磁化方向が、記録媒体上方に少し離
れて配置された初期化磁石により均一に揃えられたのち
に、磁区が相互に干渉しないだけの間隔をあけて転写拡
大されて読みだされても良い。
【0071】読みだしの終わった磁区を上書きする形で
順次新しい磁区の読みだしを繰り返す場合の、記録磁区
の読みだし層への転写は、図7に示すように、読み出し
ビーム42の照射により、読みだし層38が昇温し、読
みだし層の保磁力が記録層39からの漏洩および/また
は交換磁界に比べて低下することで、読みだし層に磁化
反転の核40が発生し、記録層の磁化方向41が転写さ
れる。こうした磁化反転領域は磁壁の圧力また外部から
の磁界により、磁壁43をある一定領域まで押し広げ
る。これは温度上昇に伴い読みだし層の磁壁の移動度が
変化することを利用したもので、この拡大範囲44は読
み出しビーム照射による温度上昇部の外縁部に沿ったも
のとなる。こうした拡大は、図8に示すように、読みだ
し層の磁化方向45が記録層の磁化方向46に一致した
場合も同様であり、転写は発生せずともこれの磁化領域
47は昇温部に沿って拡大する。この読みだしは、読み
だし磁区が読みだしビーム径と同程度、あるいはそれ以
上に拡大することで再生性能が向上するため、特にマー
クの微小化による高密度記録の読み出しに適しており、
高密度に記録された微小磁区を拡大し、従来の光学系を
大幅に変更することなく、高性能な読みだしが可能であ
る。
【0072】〔実施例3〕射出成型法で形成し、表面に
U字型のトラッキング用の溝や、トラックセクターのア
ドレスを表すピットを転写した光ディスク用ポリカーボ
ネート基板の表面に、まずエンハンス層である窒化シリ
コン層を厚さ約100nmに形成し、次に記録層である
Gd−Co層を厚さ約50nmに形成した。続いて中間
層である窒化シリコン層を厚さ30nmに形成し、その
上にAl−Ti層を厚さ100nmに形成した。最後に
紫外線硬化樹脂によって上記Al−Ti層側をもう一枚
のポリカーボネート基板と貼り合わせた。
【0073】上記のようにして作製した光ディスクの記
録膜をまず一方向に磁化させて消去した後、市販の光デ
ィスク装置でレーザパワーを調整できるように改造した
ものにセットし、弱いレーザ光でオートフォーカスとト
ラッキングを行い、ディスクを挟んで光ヘッド反対側に
配置した電磁石から記録方向の磁場を印加しながら、記
録すべきディジタル信号に従ってレーザパワーを強めた
り弱めたりすることによって情報を記録した。
【0074】図9(a)に示したように、記録すべきセ
クターのユーザデータ記録領域において、ディジタル信
号の”1”の部分でレーザ光9を強めるとGd−Co記
録膜の光吸収・発熱によって大きな磁気バブル19が発
生した。磁気バブルは光スポットが通り過ぎると温度が
下がって縮小し、大きさが一定の磁気バブル21となっ
て保存される。この磁気バブルは、磁場勾配や他の磁気
バブルの接近により、常温でも移動する。縮小保存され
た磁気バブルの上下の直線は、基板表面の溝の傾斜部で
ある。セクターのユーザデータ記録領域の始まりのとこ
ろは、磁気バブルが段差によって固定されているので、
アドレス等を基板表面のピットとして形成したヘッダー
領域に磁気バブルが入り込むことはない。上記の磁気バ
ブルは2種類有り、記録レーザパワーを少し高めにし、
磁場を急峻に変化させながら形成すると異常磁気バブル
20、磁場一定で低めの記録レーザパワーで形成すると
通常の磁気バブル21となる。そこで、泡の種類をディ
ジタル信号の1と0に対応させて記録した。このように
記録を続けてゆくと、記録された情報は縮小して保存さ
れるので、極めて多量の情報を記録することができる。
記録終端部には、実施例1と同様に記録しない短い領域
を設けた。異常磁気バブルの数が通常の磁気バブルの数
より少ないような信号変調方式で記録するのが好まし
い。
【0075】情報の読出し時には、図9(b)に示した
ように記録時のパルスよりは低いパワーの一定パワーの
レーザ光23を照射すると、レーザ光の当たった部分近
傍の磁気バブル24、25、26だけが温度が上がって
膨張するので、光スポットで十分分解して情報を読み取
ることができる。光スポットが通過して温度が下がる
と、磁気バブルはもとの大きさに縮小して再び保存され
る。この時、少なくとも最も記録終端部寄りの泡には、
磁石からトラック方向に強度の勾配を持った磁場を印加
して、少なくとも読み出し時に、記録始端部方向の力を
与えているので、磁気バブルは、記録始端部方向に密に
詰まった状態を保つ。トラック方向に強度の勾配を持っ
た磁場は、記録時にも印加した方が良い。読出し時の磁
気バブルの拡大率は、実施例1と同様で、1.5〜10
倍の範囲が好ましい。磁気バブルを拡大するのは、温度
変化だけでなく、磁場の変化で行なっても良いが、拡大
する範囲が大きくなって記録密度が低下しやすいという
問題点が有る。
【0076】本実施例では記録パルスの幅を一定として
磁気バブルの大きさをほぼ一定として例を述べたが、記
録パルスの長さか強さを変えて、保存される磁気バブル
の大きさも変えるピットエッジ方式の記録を行ってもよ
い。
【0077】異常磁気バブルと通常の磁気バブルと磁気
バブルの無い部分、あるいは、ブロッホラインの数など
が異なる複数種類の異常磁気バブルと通常の磁気バブル
とによって多値記録を行なうこともできる。
【0078】本実施例は光で記録する場合について述べ
たが、磁場を印加すると磁気バブルが膨張する記録媒体
を用いれば、磁気ディスク等の磁気記録にも本発明を適
用できる。
【0079】〔実施例4〕図10に示すように、ガラス
円板上に紫外線硬化樹脂を塗布し1.6μmのピッチでグル
ーブが形成されたものを基板48として用いた。この上
にスパッタリングにより以下の膜を製膜した。まず窒化
シリコン膜49を厚さ85nmだけ積層した。次に読みだし
層50としてGd20Tb2Co78を80nm、記録層51と
してキュリー温度が170℃のTb20Fe72Co8膜を40nm、それ
ぞれ積層した。最後に、磁性層が酸化・腐食されるのを
防ぐために、窒化シリコン膜15を80nm形成した。この
ようにして本発明になる光磁気記録媒体を完成した。ま
た、これとの比較サンプルとして、上記の構造から読み
だし層50を取り除いた形の光磁気記録媒体を作製し
た。こうして完成した光磁気記録媒体を2400rpmの速さ
で回転させ、その記録領域のうちの最内周(半径30mm)
位置に、レーザー波長780nm、NA0.55、記録パワーP
を11mwに設定して12MHz信号の記録を行い、2mWの読みだ
しパワーで再生を行った。その結果、読みだし層を付与
したサンプルでは、連続的な転写拡大がおこなわれ、信
号の増加がみられた。
【0080】〔実施例5〕実施例4と同じ構造で同条件
にて記録の行なわれたサンプルを用いて、図11に示す
ように、初期化磁石53を用い記録層54の磁区4つお
きに読みだしする方法で読みだしを行なった。読みだし
ビーム55はパワー2mWのパルス56として、記録磁区
に同期させて、照射を行った。初期化磁石53により初
期化された読みだし層57に、記録磁区長の3つ分間隔
をあけて拡大読みだしをすることで、読みだしされた磁
区58どうしは、拡大されてもお互い干渉しない距離だ
け離れ、安定した読みだしが行える。1つの周回が終わ
ると初期化磁石で読み出し層の磁区は消去され、記録磁
区1つ分だけ読みだしパルス位相をずらして、次の周回
の読みだしに移る。こうして、4回周回を重ね1つのト
ラックの読みだしを完了する。この方式では、連続的な
読みだし以上の信号増加が見られた。
【0081】
【発明の効果】上記のようにすれば、記録時と読出し時
には光ビームスポットや磁気ヘッドの大きさに合った記
録点の大きさが得られ、保存時には小さくして保存でき
るので、従来とほとんど同じ記録・再生装置を用いて極
めて大容量のメモリが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例における記録と読み出しの原
理図である。
【図2】本発明の他の1実施例における記録と読み出し
の原理図である。
【図3】本発明の1実施例における記録マークを縮小し
て光スポット進行方向と逆方向に動かす原理図である。
【図4】本発明の1実施例における転写保存を可能にし
た積層構造の図である。
【図5】本発明の1実施例における各磁性層の交換結合
力の温度依存性を示す図である。
【図6】本発明の1実施例における補助磁性層の磁気特
性の模式図である。
【図7】本発明の1実施例における読みだし原理を示す
図である
【図8】本発明の1実施例における読みだし原理を示す
図である。
【図9】本発明の他の1実施例における記録と読み出し
の原理図である。
【図10】本発明の1実施例におけるディスク構造を示
す図である。
【図11】本発明の1実施例における読みだし原理を説
明する図である。
【符号の説明】
1…光スポット、2…形成された気泡、3…縮小して保
存された気泡、4…記録トラック、5…気泡だめ、6…
読み出し光スポット、7…読出し中の気泡、8…縮小し
て保存された気泡、9…光スポット、10…形成された
磁気バブル、11…縮小して保存された磁気バブル、1
2…記録トラック、13…読み出し光スポット、14…
読出し中の磁気バブル、15,16…読出し中の磁気バ
ブルの前後の少し大きくなった磁気バブル、17…縮小
して保存された磁気バブル、18…光スポット、19…
形成された磁気バブル、20…縮小して保存された異常
磁気バブル、21…縮小して保存された通常の磁気バブ
ル、22…記録トラック、23…読み出し光スポット、
24…読出し中の磁気バブル、25,26…読出し中の
磁気バブルの前後の少し大きくなった磁気バブル、27
…縮小して保存された磁気バブル、28…記録層、29
…誘電体層、30…補助磁性層、31…基板、32…基
板、33…記録層、34…スイッチング層、35…メモ
リー層、36…誘電体層、37…補助磁性層、38…読
みだし層、39…記録層、40…磁化反転の核、41…
記録層の磁化方向、42…読みだしビーム、43…磁
壁、44…拡大範囲、45…読みだし層の磁化方向、4
6…記録層の磁化方向、47…磁化領域、48…基板、
49…窒化シリコン膜、50…読みだし層、51…記録
層、52…窒化シリコン膜、53…初期化磁石、54…
記録層、55…読みだしビーム、56…読みだしビーム
パワーの時間プロファイル、57…読みだし層、58…
読みだしされた磁区。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 粟野 博之 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 新原 敏夫 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 細江 譲 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 安藤 圭▲吉▼ 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 宮内 靖 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レ−ザ光/電子線のエネルギービームや、
    磁場によって情報を記録したり読み出す情報の記録媒体
    において、気泡・液泡・磁気泡から選ばれる少なくとも
    一種であって、エネルギービームや磁場の強度勾配や方
    向変化や温度勾配によって大きさが変化する泡を生じ、
    泡の大きさが記録用または読出し用エネルギービームや
    磁場の照射や印加によって大きくなり、照射や印加の
    後、縮小することを特徴とする情報の記録媒体。
  2. 【請求項2】上記照射や印加の終了後、泡の大きさが縮
    小すると同時に、泡の中心位置がエネルギ−ビ−ムスポ
    ットの進行方向と逆方向に移動することを特徴とする請
    求項1に記載の情報の記録媒体。
  3. 【請求項3】泡と泡の間には斥力および/または引力を
    有し、泡が膨張および/または収縮する時、付近に既に
    存在する泡は互いの間隔の比率を保つように移動するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の情報の記録媒体。
  4. 【請求項4】泡と泡の間には斥力を有し、泡が膨張する
    時、付近に既に存在する泡は互いにほぼ接する状態を保
    つように移動することを特徴とする請求項1または請求
    項3に記載の情報の記録媒体。
  5. 【請求項5】記録トラックの一部に、多くの、あるいは
    大きな泡を保持する泡だめ部分を設けたことを特徴とす
    る請求項1に記載の情報の記録媒体。
  6. 【請求項6】レ−ザ光/電子線のエネルギービームや、
    磁場によって情報を記録したり読み出す情報の記録媒体
    において、磁気泡を生ずる記録媒体であって、非磁性層
    を挟んでエネルギービーム入射側の第1の磁性層と入射
    側から遠い第2の磁性層を少なくとも有し、室温を
    0,第1および第2の磁性層のキュリー温度をそれぞ
    れTc1およびTc2とするとき、Tc1>Tc2>T0
    あり、第2の磁性層の膜厚が第1の磁性層の膜厚より厚
    いことを特徴とする情報の記録媒体。
  7. 【請求項7】上記第1の磁性層に隣接して第3の磁性層
    を有し、さらに上記第3の磁性層に隣接して第4の磁性
    層を有し、第3および第4の磁性層のキュリー温度をそ
    れぞれTc3およびTc4とし、第3の磁性膜を通じて第
    1の磁性膜が第4の磁性膜から受ける交換力をHexc
    14、第3の磁性膜を通じて第4の磁性膜が第1の磁性膜
    から受ける交換力をHexc41とする時、Tc1,Tc4
    >Tc3>T0の関係を満足し、記録媒体の温度をTとす
    る時、Tc3>T>T0を満足する温度範囲の少なくとも
    一部でHc4−Hexc41>Hc1−Hexc14の条件を
    満足し、それより低温でHc1−Hexc14>Hc4−H
    exc41の条件を満足することを特徴とする請求項6に
    記載の情報の記録媒体。
  8. 【請求項8】レ−ザ光/電子線のエネルギービームや、
    磁場によって情報を記録したり読み出す情報の記録媒体
    において、磁気泡を生ずる記録媒体であって、非磁性層
    を挟んでエネルギービーム入射側の第1の磁性層と入射
    側から遠い第2の磁性層を有し、室温をT0,第1の磁
    性層のキュリー温度をTc1,第2の磁性層の補償温度
    をTcomp2とするとき、Tc1>Tcomp2>T0
    あり、第2の磁性層の膜厚が第1の磁性層の膜厚より厚
    いことを特徴とする情報の記録媒体。
  9. 【請求項9】上記第1の磁性層に隣接して第3の磁性層
    を有し、さらに上記第3の磁性層に隣接して第4の磁性
    層を有し、第3および第4の磁性層のキュリー温度をそ
    れぞれTc3およびTc4とし、第3の磁性膜を通じて第
    1の磁性膜が第4の磁性膜から受ける交換力をHexc
    14、第3の磁性膜を通じて第4の磁性膜が第1の磁性膜
    から受ける交換力をHexc41とする時、Tc1,Tc4
    >Tc3>T0の関係を満足し、記録媒体の温度をTとす
    る時、Tc3>T>T0を満足する温度範囲の少なくとも
    一部でHc4−Hexc41>Hc1−Hexc14の条件を
    満足し、それより低温でHc1−Hexc14>Hc4−H
    exc41の条件を満足することを特徴とする請求項8に
    記載の情報の記録媒体。
  10. 【請求項10】Hc1−Hexc14=Hc4−Hexc41
    となる時のHc1−Hexc14の値は負の値である。す
    なわち磁性層1の記録磁区を縮小させる方向であること
    を特徴とする請求項8に記載の情報の記録媒体。
  11. 【請求項11】記録直後に磁気泡を記録媒体の第1の磁
    性層から他の磁性層に転写し、読み出し直後に磁気泡を
    上記他の磁性層から上記第1の磁性層に転写することを
    特徴とする情報の記録・読み出し方法。
  12. 【請求項12】記録時には磁性層1の磁気泡の磁化方向
    とは逆の方向に外部磁場をかけることを特徴とする請求
    項11に記載の情報の記録・読み出し方法。
  13. 【請求項13】積層順に少なくとも第1、第3、第4、
    第2の4つの磁性層を有し、第4と第2の磁性層の間に
    非磁性層を有する積層膜を持ち、上記磁性層のキューリ
    ー温度をそれぞれTc1、Tc3、Tc4、Tc2とした
    時、Tc1、Tc4>Tc3>Tc2の関係を満足する記録
    媒体を用い、記録時の最高到達温度の約90%となる部
    分の温度をTc1の30℃下からTc4の30℃下までの
    間に設定することを特徴とする請求項11に記載の情報
    の記録・読み出し方法。
  14. 【請求項14】記録時には磁性層1の磁気泡の磁化方向
    とは逆の方向に外部磁場をかけることを特徴とする請求
    項13に記載の情報の記録・読み出し方法。
  15. 【請求項15】上記の外部磁場の絶対値がTc3より低
    い温度でHc4−Hexc41=Hc1−Hexc14となる
    時のHc4−Hexc41の絶対値より大きいことを特徴
    とする請求項14に記載の情報の記録・読み出し方法。
  16. 【請求項16】積層順に少なくとも第1、第3、第4、
    第2の4つの磁性層を有し、第4と第2の磁性層の間に
    非磁性層を有する積層膜を持ち、上記磁性層のキューリ
    ー温度をそれぞれTc1、Tc3、Tc4、Tc2とした
    時、Tc1、Tc4>Tc3>Tc2の関係を満足する記録
    媒体を用い、読み出し時の最高到達温度の約90%とな
    る部分の温度を、Tc3の30℃下からTc1の30℃下
    までの温度に設定することを特徴とする請求項11に記
    載の情報の記録・読み出し方法。
  17. 【請求項17】積層順に少なくとも第1、第3、第4、
    第2の4つの磁性層を有し、第4と第2の磁性層の間に
    非磁性層を有する積層膜を持ち、上記磁性層のキューリ
    ー温度をそれぞれTc1、Tc3、Tc4、Tc2とした
    時、Tc1、Tc4>Tc3>Tc2の関係を満足する記録
    媒体を用い、第3の磁性膜を通じて第1の磁性膜が第4
    の磁性膜から受ける交換力をHexc14、第3の磁性膜
    を通じて第4の磁性膜が第1の磁性膜から受ける交換力
    をHexc41とする時、読み出し時の外部磁界の絶対値
    がTc3より低い温度でHc4−Hexc41=Hc1−H
    exc14となる時のHc4−Hexc41の絶対値より小
    さいことを特徴とする請求項16に記載の情報の記録・
    読み出し方法。
  18. 【請求項18】積層順に少なくとも第1、第3、第4、
    第2の4つの磁性層を有し、第4と第2の磁性層の間に
    非磁性層を有する積層膜を持ち、上記磁性層のキューリ
    ー温度をそれぞれTc1、Tc3、Tc4、Tc2とした
    時、Tc1、Tc4>Tc3>Tc2の関係を満足する記録
    媒体を用い、読み出し時に磁性層4に加わる磁界が、読
    み出し時の磁性層4の最高到達温度以下で、上記磁性層
    4の保磁力Hc4より小さいことを特徴とする請求項1
    7に記載の情報の記録・読み出し方法。
  19. 【請求項19】レ−ザ光/電子線のエネルギービーム
    や、磁場によって情報を記録したり読み出す情報の記録
    媒体において、気泡・液泡・磁気泡から選ばれる少なく
    とも一種であって、エネルギービームや磁場の強度勾配
    や方向変化や温度勾配によって大きさが変化する泡を生
    じ、泡の大きさが記録用または読出し用エネルギービー
    ムや磁場の照射や印加によって大きくなり、照射や印加
    の後、縮小する情報の記録媒体を用いた情報の記録・読
    み出し方法において、気泡・液泡・磁気泡から選ばれる
    少なくとも一種であって、エネルギービームや磁場の強
    度勾配や方向変化や温度勾配によって大きさが変化する
    泡が生じる情報の記録媒体を用い、上記の泡は1種類で
    あり、泡の有無をディジタル信号の1と0に対応させた
    ことを特徴とする情報の記録・読み出し方法。
  20. 【請求項20】レ−ザ光/電子線のエネルギービーム
    や、磁場によって情報を記録したり読み出す情報の記録
    媒体において、気泡・液泡・磁気泡から選ばれる少なく
    とも一種であって、エネルギービームや磁場の強度勾配
    や方向変化や温度勾配によって大きさが変化する泡を生
    じ、泡の大きさが記録用または読出し用エネルギービー
    ムや磁場の照射や印加によって大きくなり、照射や印加
    の後、縮小する情報の記録媒体を用いた情報の記録・読
    み出し方法において、気泡・液泡・磁気泡から選ばれる
    少なくとも一種であって、エネルギービームや磁場の強
    度勾配や方向変化や温度勾配によって大きさが変化し、
    中心位置が移動しうる泡を生じ、泡の大きさが記録用ま
    たは読出し用エネルギービームや磁場の照射や印加によ
    って大きくなり、照射や印加の後、泡の中心位置がエネ
    ルギービームスポットの進行方向と逆方向に移動して縮
    小し、大きさと位置が固定する情報の記録媒体を用いた
    情報の記録・読み出し方法において、気泡・液泡・磁気
    泡から選ばれる少なくとも一種であって、エネルギービ
    ームや磁場の強度勾配や方向変化や温度勾配によって大
    きさが変化する泡が生じる情報の記録媒体を用い、上記
    の泡は2種類有り、泡の種類をディジタル信号の1と0
    に対応させたことを特徴とする情報の記録・読み出し方
    法。
  21. 【請求項21】レ−ザ光/電子線のエネルギービーム
    や、磁場によって情報を記録したり読み出す情報の記録
    媒体において、気泡・液泡・磁気泡から選ばれる少なく
    とも一種であって、エネルギービームや磁場の強度勾配
    や方向変化や温度勾配によって大きさが変化する泡を生
    じ、泡の大きさが記録用または読出し用エネルギービー
    ムや磁場の照射や印加によって大きくなり、照射や印加
    の後、縮小する情報の記録媒体を用いた情報の記録・読
    み出し方法において、気泡・液泡・磁気泡から選ばれる
    少なくとも一種であって、エネルギービームや磁場の強
    度勾配や方向変化や温度勾配によって大きさが変化する
    泡が生じる情報の記録媒体を用い、上記の泡は2種類有
    り、種類の異なる泡の境界をディジタル信号の1に対応
    させたことを特徴とする情報の記録・読み出し方法。
  22. 【請求項22】レ−ザ光/電子線のエネルギービーム
    や、磁場によって情報を記録したり読み出す情報の記録
    媒体において、気泡・液泡・磁気泡から選ばれる少なく
    とも一種であって、エネルギービームや磁場の強度勾配
    や方向変化や温度勾配によって大きさが変化する泡を生
    じ、泡の大きさが記録用または読出し用エネルギービー
    ムや磁場の照射や印加によって大きくなり、照射や印加
    の後、縮小する情報の記録媒体を用いた情報の記録・読
    み出し方法において、気泡・液泡・磁気泡から選ばれる
    少なくとも一種であって、エネルギービームや磁場の強
    度勾配や方向変化や温度勾配によって大きさが変化する
    泡が生じる情報の記録媒体を用い、上記の泡は2種類以
    上有り、3値以上の情報を記録または読出しすることを
    特徴とする情報の記録・読み出し方法。
  23. 【請求項23】レ−ザ光/電子線のエネルギービーム
    や、磁場によって情報を記録したり読み出す情報の記録
    媒体において、気泡・液泡・磁気泡から選ばれる少なく
    とも一種であって、エネルギービームや磁場の強度勾配
    や方向変化や温度勾配によって大きさが変化する泡を生
    じ、泡の大きさが記録用または読出し用エネルギービー
    ムや磁場の照射や印加によって大きくなり、照射や印加
    の後、縮小する情報の記録媒体を用いた情報の記録・読
    み出し方法において、気泡・液泡・磁気泡から選ばれる
    少なくとも一種であって、エネルギービームや磁場の強
    度勾配や方向変化や温度勾配によって大きさが変化する
    泡が生じる情報の記録媒体を用い、少なくとも最も記録
    終端部寄りの泡には、少なくとも読み出し時に、記録始
    端部方向の力を与えることを特徴とする情報の記録・読
    み出し方法。
  24. 【請求項24】レ−ザ光/電子線のエネルギービーム
    や、磁場によって情報を記録したり読み出す情報の記録
    媒体において、気泡・液泡・磁気泡から選ばれる少なく
    とも一種であって、エネルギービームや磁場の強度勾配
    や方向変化や温度勾配によって大きさが変化する泡を生
    じ、泡の大きさが記録用または読出し用エネルギービー
    ムや磁場の照射や印加によって大きくなり、照射や印加
    の後、縮小する情報の記録媒体を用いた情報の読み出し
    方法において、気泡・液泡・磁気泡から選ばれる少なく
    とも一種であって、エネルギービームや磁場の強度勾配
    や方向変化や温度勾配によって大きさが変化する泡が生
    じる情報の記録媒体を用い、情報を読む必要が無く、た
    だトラック上で待機しているだけの時は、読み出し時よ
    りレーザパワーを低くして、泡の膨張や移動が起こらな
    いようにしたことを特徴とする情報の読み出し方法。
  25. 【請求項25】気泡・液泡・磁気泡から選ばれる少なく
    とも一種であって、エネルギービームや磁場の強度勾配
    や方向変化や温度勾配によって大きさが変化する泡が生
    じる情報の記録媒体を用い、記録トラックやセクターの
    終端部に、エネルギービームや磁場の記録媒体上の照射
    または印加領域のトラック方向の長さの2〜10倍の長
    さの、記録を行わない領域を設けたことを特徴とする情
    報の記録方法。
  26. 【請求項26】レ−ザ光/電子線のエネルギービーム
    や、磁場によって情報を記録する情報の記録装置におい
    て、エネルギービームや磁場を記録媒体上の位置を移動
    させながら照射および/または印加して、記録媒体中に
    気泡・液泡・磁気泡から選ばれる少なくとも一種の泡を
    生成または膨張させて記録し、泡の中心位置を移動させ
    て保存する手段を有することを特徴とする情報の記録装
    置。
  27. 【請求項27】レ−ザ光/電子線のエネルギービーム
    や、磁場によって情報を記録する情報の記録装置におい
    て、記録媒体上にエネルギービームを集束させる手段
    と、記録媒体とエネルギービームの集束スポットとを相
    対運動させる手段と、記録媒体からの反射光の強度や位
    相や分布や偏光面を電気信号に変換する手段と、記録媒
    体上の記録開始位置を決めるための基準となる信号を記
    録媒体から読み取った後、記録のための駆動パルスをエ
    ネルギービーム源に与えるタイミングを、記録点を保存
    すべき位置をエネルギービームスポットの中心が通過し
    てから一定時間経過した後の時点に合わせる手段と、決
    定した照射タイミングでエネルギービームの強度を強め
    て記録媒体に記録を行う手段とを少なくとも有すること
    を特徴とする情報の記録装置。
  28. 【請求項28】レ−ザ光/電子線のエネルギービーム
    や、磁場によって情報を読み出す情報の読み出し装置に
    おいて、エネルギービームや磁場を記録媒体上の位置を
    移動させながら照射および/または印加して、泡を膨張
    させ、中心位置を移動させる手段と、記録媒体からの反
    射光の強度や位相や分布や偏向面の変化を電気信号に変
    換することにより、泡の存在を検出して読出しを行う手
    段を有することを特徴とする情報の読み出し装置。
  29. 【請求項29】レ−ザ光/電子線のエネルギービーム
    や、磁場によって情報を読み出す情報の読み出し装置に
    おいて、エネルギービームを記録媒体上に集束する手段
    と、記録媒体とエネルギービームの集束スポットを相対
    運動させる手段と、記録媒体からの反射光強度や位相や
    分布や偏光面を電気信号に変換し、エネルギービームス
    ポットの中心が、記録媒体上に保存されている記録点の
    中心位置を通過する時点より早くその記録点の存在を示
    す再生信号電圧の変化を検出する手段を有することを特
    徴とする情報の読み出し装置。
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US6556516B1 (en) 1996-08-27 2003-04-29 Hitachi Maxell, Ltd. Reproducing method and reproducing apparatus for magneto-optical recording medium using different radiation patterns
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