JPH062597Y2 - 化粧筆 - Google Patents

化粧筆

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JPH062597Y2
JPH062597Y2 JP7278288U JP7278288U JPH062597Y2 JP H062597 Y2 JPH062597 Y2 JP H062597Y2 JP 7278288 U JP7278288 U JP 7278288U JP 7278288 U JP7278288 U JP 7278288U JP H062597 Y2 JPH062597 Y2 JP H062597Y2
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JP
Japan
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hole
groove
mouth
cap
brush
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Expired - Lifetime
Application number
JP7278288U
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JPH01178813U (ja
Inventor
和也 中澤
安弘 別田
Original Assignee
株式会社新和製作所
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 イ.産業上の利用分野:本考案は化粧の為、爪にエナメ
ルを塗布したり、顔面にアイラインを施したり、唇に紅
をひいたりする化粧筆に関するものである。
ロ.従来の技術:従来の斯種化粧筆は、壜容器の壜栓の
底部から筆が垂下した筆付栓形式のものが主流であった
が種々の問題から筆軸中に化粧筆を内蔵した万年毛筆形
式のものが要求されるようになり、インクの筆先への供
給を考慮した実公昭53−51218号,実公昭50−
10137号,実公昭56−35350号,実公昭56
−42070号,筆穂の取付交換を考慮した実公昭57
−30149号などの万年毛筆用としての技術がある。
ハ.考案が解決しようとする問題点:従来の万年毛筆に
於ける穂首は、実公昭53−512181号公報に示さ
れる如く毛束の穂先を揃えて紐状部材で結束したり、実
公昭56−42070号公報の如く毛束の穂先を揃えて
一定長さに切断した該切断面を接着又は融着して結束し
たものであるが、いずれも該作業は機械化し難く手作業
が主であって経済的でない問題点がある。
更に、斯種万年毛筆に用いられるインクは流動性の良い
毛細管現象を利用したものであるのに対し、化粧筆に用
いられる化粧料には無機顔料を多く含んで流動性が悪
く、多量の樹脂分を含んで殆んどペースト状の毛細管現
象を利用出来ず、多量の樹脂分を溶かす為に強溶媒を含
み使用出来る部品の素材に制限が加わる等の問題点があ
る。
従って穂首は、従来例技術による穂首では強度的に耐え
切れず、靴ブラシの如く針金で強固に植毛穴中に植設し
たものでなければならない。
本考案は、以上の諸点を考慮したものであり、本考案の
目的とするところは従来のエナメル筆付栓に要求される
条件を備えると共に構造が簡単であって経済性も優れ
た、筆軸中に化粧料を内蔵した万年毛筆形式の化粧筆を
提供することである。
ニ.問題点を解決するための手段:以下、本考案の構成
を実施例として示した図面に従い説明すると、第1図は
本考案による化粧筆の縦断面図であり、第2図は第1図
のA−A線断面図であり、第3図は第1図のB−B線断
面図であって、これは上溝部分の横断面とも共通してい
る。第4図は筒状体の壁穴から上の縦溝及び上溝がな
く、該壁穴より上方は細くなっていて口冠の口穴から突
出しており穂先が先鋭化している場合の縦断面図であ
り、第5図は第4図のC−C線断面図であり、第6図は
第4図のD−D線断面図であって、これは壁穴部分の横
断面とも共通している。
1は筒状体であり植毛穴2が形成して筒状を為してお
り、該植毛穴2の底は杙材3が貫入しても突き抜けない
程の厚さがある。
植毛穴2には杙材3が貫入しているのであるが繊維束を
二つ折りに引っ掛けて貫入しており、繊維束の自由端は
植毛穴2口元から長く露出して穂先6を形成している。
従って筒状体1は杙材3が貫入し得る程に軟らかく、貫
入した該杙材3が容易には抜けない程に硬い半硬質でな
ければならない。斯様な条件を満たす素材としては耐溶
媒性をも考慮してポリエチレンやポリプロピレンが適し
ており、杙材3も防錆性の観点からステンレス線かステ
ンレス板片が用いられる。斯様にして形成した穂首はエ
ナメル筆付栓の穂首に相当する部分と同じである。
4は口冠であり、植木鉢を縮小したような形状をしてお
り、逆さにして下方から穂先6を上にして筒状体1の上
面が植木鉢の底面に当接している。ここで筒状体1の外
径と口冠4の内径は等しく、筒状体1が口冠4中に押し
込まれたときは両者の間にはガタは生じない。
次に、壜容器の口元が口冠4の下方(開口端)から貫入
して筒状体1を押し上げて口冠4の開口端内周と固定し
ている。この固定は図面のように嵌合によっても、螺合
であってもよい。
斯様にして穂首は口冠4によって壜容器の口元に固定さ
れているのであるが壜容器の口元上端面と筒状体1の表
面との間には底溝10が軸を横断する方向に形成してお
り、筒状体1の外周と口冠4の内周との間には縦溝7が
底溝10から延長して形成しており、該筒状体1の上面と
口冠4の底部内面との間には上溝9が軸を横断する方向
に縦溝7の上端から延長して形成している。
この底溝10は筒状体1側に形成していても壜容器側に形
成していてもよく、両方に形成していても同じであり、
縦溝7と上溝9も同様にして口冠4側でも筒状体1側で
も、両方であっても良い。
更に、筒状体1には側壁を貫通して植毛穴2に通ずる壁
穴8が縦溝7から延長して形成している。
穂先6を第4図の如く毛筆状とする為には、先ず第1図
に於ける穂首の部分を作成し、次に特公昭58−411
3号「合成繊維の先端を細くする方法」を用いればよ
い。
そして、壜容器中には化粧料が充填されている。
ホ.作用:壜容器中の化粧液は、例えば該壜容器を指先
で押して変形させれば加圧され、底溝10から縦溝7及び
壁穴8及び植毛穴2を経て穂先6に供給される第1の径
路と、底溝10から縦溝7及び上溝9を経て穂先6に供給
される第2の径路が存在する。
ここで形成された2通りの径路は必ずしも共存する必要
はないが、使用される化粧液が特に粘稠であり、流動性
の悪いものの場合は化粧液に与えられた圧力が流動抵抗
及び緩衝作用によって吐出口に近ずくにつれて弱まるの
で化粧液の穂先への供給抵抗が大きくなるが縦溝7の壁
穴8より吐出口迄は2通りの径路に分散されるので化粧
液の供給抵抗は此処で殆んど零となり、化粧液の穂先へ
の供給が容易となる事と、容器の押圧を解除して今度は
逆に吐出口から容器中に空気を吸引する場合に、植毛穴
2を通る第1の径路のみだと空気は柔軟な繊維を押圧し
押し曲げてしまうので該径路は逆に繊維によって密栓さ
れてしまうおそれがあるが第2の径路が存在すれば空気
は殆んど繊維によって密栓されることなく該径路を逆に
辿って上溝9から壜容器中に吸入される事を考慮すれば
必要となってくる。
然し、化粧液の流動性がさほど悪くない場合はどちらか
1つの径路でよいが第1の径路だと余程化粧液の流動性
が良く容易に空気を容器中に吸引出来るものでなければ
ならないが第4図の如く口冠4は筒状体1の真上まで覆
い被さる必要はなく、従って該部分は筒状体1が突出し
て口冠4よりも細くなり筆記するのに使用性が良い。
第2の径路だと第1の径路の場合より流動性の悪い化粧
液にも適用出来るが吐出に要する圧力は縦溝7の壁穴8
までではなく口穴5まで必要となってくる。
ヘ.実施例:植毛穴2の径が1.8mmで深さが6mm、外径
が3.6mmのポリプロピレン軸に繊維径が2.5ミルの6,12−
ナイロン繊維を220本束ねた繊維束を逆U字状に折り曲
げたSUS304ステンレス線に二つ折りに引っ掛けて
植毛穴2に植設したエナメル筆付栓の軸部を長さ8.5mm
に切断し、巾1mm,深さ0.5mmの底溝10及び縦溝7並び
に上溝9を切削により形成し、上端から5mmのところに
1mmの壁穴8をドリルで形成して穂首を形成した。
口冠4及び壜容器はロットリングのブローボトルに形成
したインク壜を流用して口冠4は該キヤップに底溝10及
び縦溝7並びに上溝9を切削により筒状体1と同じ寸法
で形成し、口穴5はドリルで形成し、穂首を組み込ん
だ。斯様な要領で壁穴8が無いものと、壁穴8より先の
縦溝7と上溝9が無いものとをそれぞれ試作し、化粧液
としてマスカラ液,アイライナー液,及び黒色401号
の精製水溶液の3種類の液体を用いて使用テストをした
ところ壁穴8より先の溝が無いものは精製水溶液では該
化粧筆を逆さにしただけで液が穂先6に滲み出し空気の
吸引も速やかであったのに対し、アイライナー液を使用
した場合は壜容器を指先で軽く押しただけで液は穂先6
に滲み出したが空気の吸引には困難を要した。然し壁穴
8が無いものでは空気の吸引も速やかであった。
マスカラ液を使用した場合は、壁穴8より先の溝が無い
ものや壁穴8の無いものでは液の穂先6への供給が困難
であり指先が痛くなる程長時間、壜容器を押して初めて
少しだけ供給される程度であったのに対し、2通りの供
給径路を持つものでは液の供給も空気の吸入も壁穴8の
無いものでアイライナー液を使用したときと同程度であ
った。
ト.考案の効果:本考案による化粧筆は、穂首の構成が
機械化し得るものであるので手作業によらなければなら
ないものよりも極めてコストが低く経済的である。
そして、杙材3によって植毛した構成を万年毛筆の穂首
として流動性の悪い化粧液にも適用可能とした事は、筒
状体1及び、又は口冠4が射出成形法により形成される
点に着目したからであるが、斯種化粧筆の性能の向上に
貢献するものである。
然も、構造が簡単であって、穂先6が確実に固定されて
いるので口穴5から筆穂が出入して液を供給する形式の
ものよりも安定しており使用性も良い。
本考案の化粧筆は流動性の悪い液のみを対象としたもの
ではなく、流動性の良い液をも包括するものであって、
液の供給に関して斯様な穂首の筒状体1及び口冠4にも
底溝10,縦溝7,上溝9及び壁穴8を形成し得ることに
よって可能となったものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による化粧筆の縦断面図であり、第2図
は第1図のA−A線断面図であり、第3図は第1図のB
−B線断面図であり、第4図は筒状体の壁穴から上の縦
溝及び上溝がない場合の本考案による化粧筆の縦断面図
であり、第5図は第4図のC−C線断面図であり、第6
図は第4図のD−D線断面図である。 1:筒状体、2:植毛穴、3:杙材、4:口冠 5:口穴、6:穂先、7:縦溝、8:壁穴 9:上溝、10:底溝

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】半硬質素材よりなる底の厚い筒状体の植毛
    穴には二つ折りにされた繊維束が杙材に掛持されて該植
    毛穴の底面に圧入されて穂首を形成しており、該穂首は
    植木鉢を縮小した如き形状の底に穴のある口冠の口穴か
    ら穂先を突出して該口冠中に挿着しており、該口冠の開
    口端内周には壜容器の口元が前記筒状体の底面外周を押
    圧して固定しており、該口冠と該筒状体との接する側周
    には縦長方向に縦溝が形成しており、該縦溝の下端から
    は底面の軸中心に伸びた底溝が延長しており、該縦溝の
    上端からは上面周縁を横断する上溝が延長しており、該
    縦溝の中程からは該筒状体の側壁を貫通して前記植毛穴
    に通ずる壁穴が形成していることを特徴とする化粧筆
  2. 【請求項2】筒状体の壁穴から上の縦溝及び上溝がな
    く、該壁穴より上方は細くなっていて口冠の口穴から突
    出している実用新案登録請求の範囲第1項記載の化粧筆
  3. 【請求項3】筒状体に壁穴がない実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の化粧筆
JP7278288U 1988-06-02 1988-06-02 化粧筆 Expired - Lifetime JPH062597Y2 (ja)

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JPH01178813U JPH01178813U (ja) 1989-12-21
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