JPH06259752A - 磁気記録ディスク - Google Patents

磁気記録ディスク

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Publication number
JPH06259752A
JPH06259752A JP7541093A JP7541093A JPH06259752A JP H06259752 A JPH06259752 A JP H06259752A JP 7541093 A JP7541093 A JP 7541093A JP 7541093 A JP7541093 A JP 7541093A JP H06259752 A JPH06259752 A JP H06259752A
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JP
Japan
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magnetic
recording disk
magnetic recording
iron oxide
ferromagnetic
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Pending
Application number
JP7541093A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Aoyama
勉 青山
Yasuhiko Igarashi
庸彦 五十嵐
Yasushi Takasugi
康史 高杉
Akira Saito
彰 斎藤
Yuko Mogi
優子 茂木
隆義 ▲桑▼嶋
Takayoshi Kuwajima
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Publication date
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Publication of JPH06259752A publication Critical patent/JPH06259752A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高出力で分解能が高く、かつオーバーライト
(O/W)特性が良好な磁気記録ディスクとする。 【構成】 可撓性の非磁性支持体上に非強磁性層を介し
て磁性層を設層する。このときの非強磁性層は、球状の
非強磁性超微粒子酸化鉄と非磁性の導電性物質と、樹脂
バインダーとを含有し、(球状の非磁性超微粒子酸化鉄
と導電性物質との合計量)/(樹脂バインダー量)が重
量比で100/50〜100/5となるようにする。ま
た、最短磁化反転間隔0.75μm 以下のGCR方式に
よる記録を行うものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録ディスクに関
し、特にフロッピーディスク(FD)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、FDにおいては、磁性層全層を磁
化させる飽和記録方式が採用されてきた。この方式によ
る記録深さは、媒体抗磁力、ヘッド材料、ヘッドギャッ
プ長および記録起磁力によって決まるが、現在使用され
ている系では記録深さはビット反転間隔の1/2程度で
あることが知られている。従って、ビット反転間隔が1
μm 以下の場合、記録深さは0.5μm 以下となり、磁
性層厚を0.5μm 以下に設定しなければならない。と
ころが、磁性層厚を薄くすると、カレンダー加工性が劣
化し、表面性が悪くなり出力および分解能が低下すると
いう問題があった。
【0003】このため、ビット反転間隔が1μm 以下と
なる場合、磁性層の表層のみを磁化させる未飽和記録方
式が多く採用されてきた。未飽和記録方式の場合、磁性
層厚は記録深さに比べ厚く設計できるため、表面性の劣
化の少ない2μm 程度に設定することが可能になる。
【0004】一方、FDにおいて大記録容量化を計るた
め、より記録効率の良い変調方式(符号化方式)の採用
が検討されている。このなかで、従来、多く採用されて
いるMFM変調方式は、逐次符号化方式であり、入力デ
ータの1ビットごとに逐次対応する記録符号に変換する
ものである。これに対し、(2,7)符号、(1,7)
符号等は、ブロック符号化方式であり、入力データをあ
るブロックごとにバッファメモリに蓄え、これを適当な
規則に従って記録符合語に変換するものである。上記2
種のブロック符号化方式は、走長制限符号(RLLC)
であり、符号語においてシンボル1にはさまれる0の連
続個数に制限を設けた符号である。
【0005】このブロック符号化方式では、MFM方式
に比べ、(2,7)符号方式で1.5倍、(1,7)符
号方式で1.78倍の情報を記録することが可能であ
る。
【0006】しかし、(2,7)符号方式や(1,7)
符号方式は、MFM方式に比べ、シンボル1間の最小間
隔(Tmin )と最大間隔(Tmax )との比が大きくな
り、より長波長の信号に対し、オーバーライト(O/
W)しなければならないため、O/W特性は不利とな
る。従って、このO/W特性を改善するためには、磁性
層厚を薄くし飽和記録を行う必要がある。
【0007】ところが、磁性層厚を薄くすると前記の問
題が生じ、O/W特性と出力および分解能の両立が困難
であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、出力
および分解能が高く、オーバーライト(O/W)特性が
良好な磁気記録ディスクを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(12)の本発明により達成される。 (1)可撓性の非磁性支持体上に、非強磁性層を介し、
磁性粉末と樹脂バインダーとを含有する磁性層を有する
磁気記録ディスクにおいて、前記非強磁性層は、球状の
非強磁性超微粒子酸化鉄と、非磁性の導電性物質と、樹
脂バインダーとを含有し、(超微粒子酸化鉄と導電性物
質との合計量)/(樹脂バインダー量)が重量比で10
0/50〜100/5であり、最短磁化反転間隔0.7
5μm 以下のグループ・コーディッド・レコーディング
(GCR)方式による記録を行う磁気記録ディスク。 (2)同一トラックにおけるデータ部の最長磁化反転間
隔が最短磁化反転間隔の2.5〜5倍である上記(1)
の磁気記録ディスク。 (3)前記導電性物質の含有量が、非強磁性超微粒子酸
化鉄の20〜70wt%である上記(1)または(2)の
磁気記録ディスク。 (4)前記非磁性微粒子酸化鉄はα−Fe23 を主成
分とする上記(1)ないし(3)のいずれかの磁気記録
ディスク。 (5)前記非強磁性超微粒子酸化鉄はアスペクト比が1
〜2である上記(1)ないし(4)のいずれかの磁気記
録ディスク。 (6)前記非強磁性超微粒子酸化鉄の平均粒径が20〜
80nmである上記(1)ないし(5)のいずれかの磁気
記録ディスク。 (7)前記非強磁性超微粒子酸化鉄のBET法による比
表面積が20〜80m2/gである上記(1)ないし(6)
のいずれかの磁気記録ディスク。 (8)前記導電性物質は、平均粒径が10〜60nmで、
BET法による比表面積が150m2/g以下で、DBP吸
油量が100ml/100g 以下である上記(1)ないし
(7)のいずれかの磁気記録ディスク。 (9)前記導電性物質は非構造性カーボンである上記
(8)の磁気記録ディスク。 (10)前記磁性層の膜厚が0.5μm 以下である上記
(1)ないし(9)のいずれかの磁気記録ディスク。 (11)前記非強磁性層の膜厚が0.5μm 以上である
上記(1)ないし(10)のいずれかの磁気記録ディス
ク。 (12)前記非強磁性層と磁性層とはウェット・オン・
ウェット方式により塗設されたものである上記(1)な
いし(11)のいずれかの磁気記録ディスク。
【0010】
【具体的構成】以下、本発明の具体的構成について詳細
に説明する。
【0011】本発明の磁気ディスクは、可撓性の非磁性
支持体上に非強磁性層を介して磁性層を設層したもので
あり、大記録容量化を計るためにグループ・コーディッ
ド・レコーディング(GCR)方式を適用する。
【0012】本発明にいうGCR方式は、GCRの発展
型というべきRLLC( Run Length Limited Code:走
長制限符号)を包含する概念であり、ブロック符号化方
式を指す。この方式は最短磁化反転間隔0.75μm 以
下(記録波長に換算して1.5μm 以下)、通常0.3
5〜0.75μm として記録を行うものである。ここ
で、「最短磁化反転間隔」とは、ゾーンビットレコーデ
ィング(ZBR:記録に際し内周と外周とで転送速度を
変える方法)では、各ゾーンにおける最内周での磁化反
転間隔の最も短いものをいう。また、ZBRを行わない
ときは最内周での磁化反転間隔である。なお、同一トラ
ックにおけるデータ部の最長磁化反転間隔は最短磁化反
転間隔の2.1〜6倍、好ましくは2.5〜5倍であ
る。
【0013】ブロック符号化方式は、入力データをある
ブロックごとにバッファメモリに蓄え、これを適当な規
則に従って記録符合語に変換するものである。このなか
には、(2,7)符号、(1,7)符号等があり、これ
らは上記のRLLCに該当するものであり、符号語にお
いてシンボル1にはさまれる0の連続個数に制限を設け
た符号である。
【0014】例えば、(2,7)符号とは、1にはさま
れる0の数を2〜7と規制した方式であり、磁化反転周
期は、(3/2)Tb、(4/2)Tb、(5/2)T
b、(6/2)Tb、(7/2)Tb、(8/2)Tb
(Tb:ビット周期)の6種類となる。
【0015】表1に、従来、汎用されているMFM変調
方式との比較において、(2,7)符号および(1,
7)符号のパラメータを示す。なお、表1において、
(2,7)符号および(1,7)符号のパラメータを示
す。なお、表1において、CRは符号率であり、CRが
大きい程ビット周期に対する検出窓幅の比が大きくなり
有利である。DRは、密度比であり、DRが大きい程磁
化反転間隔あたりに記録できる情報量が大きくなり有利
である。またCRとDRの積より、記録効率を求めるこ
とができる。
【0016】
【表1】
【0017】表1から明らかなように、MFM方式に比
べ、(2,7)符号方式では1.5倍、(1,7)符号
方式では1,78倍の情報を記録することが可能となる
ことがわかる。ただし、Tmin とTmax の比がMFM方
式に比べ大きくなり、より長波長の信号に対し、オーバ
ーライト(O/W)しなければならないため、O/W特
性は不利となる。
【0018】例えば、(2,7)符号方式で、ZBRを
考えないとき、例えばフロッピーディスクドライブの回
転数を360RPM、トラック半径を最内周サイド1で
23.014mm、最外周サイド0で39.500mmと
し、記録周波数をRL7:234kHz 、RL2:625
kHz として記録した際の波長(前記磁化反転間隔の2倍
の値)および記録密度は下記のとおりである。
【0019】 RL7(234kHz ) RL2(625kHz ) 最外周サイド0 6.35μm ( 8.0kFCI) 2.38μm (21.3kCFI) 最内周サイド1 3.70μm (13.7kFCI) 1.39μm (36.6kFCI)
【0020】上記記録方式は、前述のとおり、大記録容
量化できる反面、良好なO/W特性が得られず、これを
改善しようとして磁性層の膜厚を小さくすると、カレン
ダー加工性に劣るため、表面性が悪化し、今度は出力と
分解能が悪化してしまう。しかしながら、本発明では、
磁性層の膜厚を小さく、好ましくは0.5μm 以下、さ
らには0.3〜0.5μm とし、磁性層を、以下に詳述
するような非強磁性層を介して設層しているので、表面
性を悪化させることなく、O/W特性を良好にすること
ができる。これにより、従来、困難とされていたO/W
特性と出力および分解能の両立が可能となった。
【0021】なお、上記の記録波長、記録密度について
は、ZBRを考えない場合を例示したが、本発明ではZ
BRを採用してもよい。ZBRでは相対相度の大きい外
周側に多くの情報が記録される。また、O/W特性の上
で有利である。
【0022】本発明における非強磁性層は、球状の非磁
性超微粒子酸化鉄および導電性物質を含有する。球状の
超微粒子酸化鉄を用いることによって高分散性とするこ
とができ、非強磁性層における超微粒子の充填率を大き
くすることができる。このため、非強磁性層自体の表面
性が良化し、ひいては磁性層の表面性が良好となる。ま
た導電性物質を併用することにより表面電気抵抗を下げ
ることができ、しかも表面性も良好である。
【0023】非強磁性層の表面電気抵抗は109 Ω/sq
以下、好ましくは106 程度〜108 Ω/sqとなる。ま
た、磁性層の表面電気抵抗は109 Ω/sq以下、好まし
くは106 〜109 Ω/sqとなる。
【0024】この酸化鉄の主成分はα−Fe23 であ
り、α−Fe23 が全体の90wt% 以上を占め、特に
は95wt% 以上がα−Fe23 であることが好まし
い。この場合の上限は通常98〜100wt% である。
【0025】また、形状はほぼ真球状であり、平均長軸
径を平均短軸径で割ったアスペクト比が1〜2程度であ
る。
【0026】また、粒径は100nm以下、好ましくは8
0nm以下であり、平均粒径は20〜80nmである。
【0027】形状、粒径等は、透過型電子顕微鏡(TE
M)観察によればよい。
【0028】また、BET法による比表面積は、20〜
80m2/g、好ましくは30〜60m2/gである。
【0029】また、吸油量はJIS法で25〜30ml/
100g程度であり、真比重は5.2g/ml程度である。
【0030】このような球状のα−Fe23 は、塩触
媒法により製造することができ、このような製法によ
り、通常、針状となるα−Fe23 の粒成長を阻害す
ることによって球状のものを得ることができる。
【0031】具体的には、塩化第二鉄(FeCl3 )と
Na2 CO3 等のアルカリ塩とを出発原料として反応さ
せて得るか、塩化第一鉄(FeCl2 )とNa2 CO3
等とを反応させてH22 等により酸化して得るなどす
ればよい。
【0032】このような球状のα−酸化鉄(Fe2
3 )は、市販されており、市販品をそのまま用いること
もできる。このようなものには、超微粒子透明酸化鉄ナ
ノタイト(登録商標)〔昭和電工(株)製〕などがあ
る。
【0033】本発明において、非強磁性超微粒子酸化鉄
と併用する非磁性の導電性物質は、平均粒径10〜60
nm、好ましくは15〜40nm、BET法による比表面積
は150m2/g以下、好ましくは20〜150m2/g、さら
に好ましくは25〜150m2/g、特に好ましくは30〜
130m2/gで、DBP吸油量が100ml/100g 以
下、さらに好ましくは20〜100ml/100g 、特に
好ましくは30〜80ml/100g のものであれば好ま
しく、カーボン、SnO2 、TiO2 ・SnO2(Sb
ドープ)、黒色導電性酸化チタン(TiOx;1≦x≦
2)等を用いることができる。
【0034】なお、平均粒径は透過型電子顕微鏡(TE
M)観察によって求めればよい。平均粒径が小さすぎる
と分散性が悪くなって表面性が悪くなり、平均粒径が大
きくなっても表面性が悪くなる。また、比表面積が大き
くなると分散が困難になるとともに高充填の塗料の調製
が困難になるため、特に後述のウェット・オン・ウェッ
ト方式により磁性層を塗設する場合に磁性層の塗設が困
難になる。さらに、DBP吸油量が大きくなっても比表
面積の場合と同様なことがいえる。ただし、比表面積、
DBP吸油量が小さすぎると、いずれにおいても表面性
が悪くなりやすい。
【0035】上記のなかでも、表面性と導電性を満足す
るには、カーボンが望ましく、特にストラクチャーが未
発達な非構造性カーボンが望ましい。このような非構造
性カーボンは、導電性は比較的低いが分散性に優れてい
るため非磁性層における顔料の充填率を大きくできる。
このため、非強磁性層自体の表面積が良化し、ひいては
磁性層の表面性が良好となり、本発明の効果が向上す
る。
【0036】また、非構造性カーボンの形状には特に制
限はなく、球状、薄片状、塊状、繊維状等のいずれであ
ってもよいが、球状のものが好ましい。
【0037】本発明で用いるカーボンは、市販品をその
まま用いればよく、このようなものには、商品名#45
B、MA8B、#52B、CF9B〔いずれも三菱化成
(株)製〕などがある。
【0038】本発明において、非強磁性層は、前記のα
−Fe23 と、導電製物質として好ましくは非構造性
カーボンと樹脂バインダーを含有するものであるが、α
−Fe23 と導電性物質、好ましくは非構造性カーボ
ンとの合計量と樹脂との比率は、重量比で(α−Fe2
3 と導電性物質、好ましくは非構造性カーボンとの合
計量)/(樹脂)が100/50〜100/5、好まし
くは100/40〜100/9とする。この比が100
/50未満では、特に、後述のウェット・オン・ウェッ
ト方式による磁性層の塗設が困難となり、この比が10
0/5をこえると、塗料の調製が困難になる。
【0039】このようなα−Fe23 と非構造性カー
ボンとの非強磁性層における合計含有量は、全体の60
〜95wt% とするのがよい。この含有量が小さくなる
と、α−Fe23 および非構造性カーボンの添加の効
果がなく、この含有量が大きくなると、支持体との密着
性が悪くなる。
【0040】また、非構造性カーボンの含有量は、α−
Fe23 の20〜70wt% 、好ましくは30〜60wt
% とするのがよい。非構造性カーボン量のα−Fe2
3 量に対する割合が小さくなると、非強磁性層の電気抵
抗値が高くなりすぎ、この割合が大きくなると、チキソ
性が増大して塗料化が困難になり、特に後述のウェット
・オン・ウェット方式により磁性層を塗設する場合に磁
性層の塗設が困難になる。
【0041】本発明に用いるバインダー樹脂は、熱可塑
性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂、電子線照射硬化型
樹脂、もしくはこれらの混合物等いずれであってもよ
い。
【0042】熱可塑性樹脂としては、例えば塩化ビニル
−アクリル酸エステル系共重合体、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル系共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン系共重合
体、塩化ビニル−アクリロニトリル系共重合体、アクリ
ル酸エステル−アクリロニトリル系共重合体、アクリル
酸エステル−塩化ビニリデン系共重合体、メタクリル酸
エステル−塩化ビニリデン系共重合体、メタクリル酸エ
ステル−エチレン系共重合体、ポリ弗化ビニル−塩化ビ
ニリデン−アクリロニトリル系共重合体、アクリロニト
リル−ブタジエン系共重合体、ポリアミド樹脂、ポリビ
ニルブチラール、セルロース誘導体(セルロースアセテ
ートブチレート、セルロースダイアセテート、セルロー
ストリアセテート、セルロースプロピオネート、ニトロ
セルロース等)、スチレンブタジエン系共重合体、ポリ
エステル樹脂−クロロビニルエーテルアクリル酸エステ
ル系共重合体、アミノ樹脂および合成ゴム系の熱可塑性
樹脂などをあげることができる。これらは一種単独で使
用してもよく、また、二種以上を組み合わせて使用して
もよい。
【0043】これらのうちで、好ましく用いられるもの
としては、以下に示すような塩化ビニル系樹脂およびポ
リウレタン樹脂の組み合わせである。
【0044】塩化ビニル系樹脂としてはイオウ(S)を
極性基として含有するものが好ましく、特に硫酸基およ
び/またはスルホ基が好ましい。硫酸基およびスルホ基
としては、−SO4 Y、−SO3 Yにおいて、YがH、
アルカリ金属のいずれであってもよいが、Y=Kで、−
SO4 K、−SO3 Kであることが特に好ましい。これ
ら硫酸基、スルホ基はいずれか一方であっても、両者を
含有するものであってもよく、両者を含むときにはその
比は任意である。また、これらのS含有極性基は、S原
子として分子中に0.01〜10重量%、特に0.1〜
5重量%含まれていることが好ましい。また極性基とし
ては、必要に応じS含有極性基の他に、−OPO2
基、−PO3 Y基、−COOY基などを含有させること
もできる。
【0045】これらのS含有極性基が結合する樹脂骨格
は、塩化ビニル系樹脂である。塩化ビニル系樹脂は、塩
化ビニル含有量60〜100重量%、特に60〜95重
量%のものが好ましい。このような塩化ビニル系樹脂と
しては、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共
重合体、塩化ビニル−ビニルアルコール共重合体、塩化
ビニル−ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート共重
合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール−グ
リシジル(メタ)アクリレート共重合体などがあるが、
特に塩化ビニルとエポキシ基を含有する単量体との共重
合体が好ましい。そして、その平均重合度は100〜9
00程度であることが好ましい。
【0046】このような塩化ビニル系樹脂としては、特
に特開昭60−238371号公報、同60−1011
61号公報、同60−235814号公報、同60−2
38306号公報、同60−238309号公報に開示
されたものが好適である。このものは、塩化ビニル、エ
ポキシ基を有する単量体、さらに必要に応じてこれらと
共重合可能な他の単量体を、過硫酸アンモニウム、過硫
酸カリウムなどのSを含む強酸根を有するラジカル発生
剤の存在下に重合して得られる。このラジカル発生剤の
使用量は、単量体に対して通常は0.3〜9.0重量
%、好ましくは1.0〜5.0重量%である。より詳細
には、Sを含む強酸根を有するラジカル発生剤は、水溶
性のものが多いので、乳化重合あるいは、メタノール等
のアルコールを重合媒体とする懸濁重合や、ケトン類を
溶媒とする溶液重合が好適である。
【0047】この際、Sを含む強酸根を有するラジカル
発生剤に加えて通常塩化ビニルの重合に用いられるラジ
カル発生剤を使用することも可能である。これらのラジ
カル発生剤としては、例えばラウロイルパーオキサイ
ド、ベンゾイルパーオキサイド、3,5,5−トリメチ
ルヘキサノイルパーオキサイド、ジイソプロピルパーオ
キシジカーボネート、ジ−2−エチルヘキシルパーオキ
シジカーボネート、ジ−2−エトキシエチルパーオキシ
ジカーボネート、t−ブチル−パーオキシピパレート、
t−ブチルパーオキシネオデカノエート等の有機過酸化
物:2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、2,2′
−アゾビス−2,4−ジメチルパレロニトリル、4,
4′−アゾビス−4−シアノパレリン酸等のアゾ化合物
などが挙げられる。また、強酸根を有するラジカル発生
剤に、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム、亜
硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウムなどの還元剤を組
み合わせることも可能である。
【0048】懸濁安定剤としては、例えば、ポリビニル
アルコール、ポリ酢酸ビニルの部分ケン化物、メチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシ
メチルセルロースなどのセルロース誘導体、ポリビニル
ピロリドン、ポリアクリルアミド、マレイン酸−スチレ
ン共重合体、マレイン酸−メチルビニルエーテル共重合
体、マレイン酸−酢酸ビニル共重合体のごとき合成高分
子物質、およびデンプン、ゼラチンなどの天然高分子物
質などが挙げられる。また、乳化剤としては、アルキル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウ
ムなどのアニオン性乳化剤やポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸部分
エステルなどの非イオン性乳化剤などが挙げられる。ま
た必要に応じてトリクロルエチレン、チオグリコールな
どの分子量調整剤を用いることもできる。
【0049】さらに、エポキシ基を有する単量体の例と
しては、アリルグリシジルエーテル、メタリルグリシジ
ルエーテルなどの不飽和アルコールのグリシジルエーテ
ル類、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレ
ート、グリシジル−p−ビニルベンゾエート、メチルグ
リシジルイタコネート、グリシジルエチルマレート、グ
リシジルビニルスルホネート、グリシジル(メタ)アリ
ルスルホネートなどの不飽和酸のグリシジルエステル
類、ブタジエンモノオキサイド、ビニルシクロヘキセン
モノオキサイド、2−メチル−5,6−エポキシヘキセ
ンなどのエポキシドオレフィン類などが挙げられる。こ
の単量体は、一般には共重合体中のエポキシ基の量が
0.5重量%以上となる範囲で使用される。
【0050】塩化ビニルとエポキシ基を有する単量体の
ほかに必要に応じて使用することのできる単量体の例と
しては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのカルボ
ン酸ビニルエステル:メチルビニルエーテル、イソブチ
ルビニルエーテル、セチルビニルエーテルなどのビニル
エーテル:塩化ビニリデン、弗化ビニリデンなどのビニ
リデン:マレイン酸ジエチル、マレイン酸ブチルベンジ
ル、マレイン酸ジ−2−ヒドロキシエチル、イタコン酸
ジメチル、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリ
ル酸エチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)ア
クリル酸−2−ヒドロキシプロピルなどの不飽和カルボ
ン酸エステル:エチレン、プロピレンなどのオレフィ
ン:(メタ)アクリロニトリルなどの不飽和ニトリル:
スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレンな
どの芳香族ビニルなどが挙げられる。
【0051】このようにして得られる樹脂は、平均重合
度が100〜900、好ましくは200〜500、塩化
ビニルの含有量が60重量%以上のものである。なお、
このような樹脂としては、例えば日本ゼオン株式会社か
らMR−110として市販されている。
【0052】このような塩化ビニル系樹脂と併用するポ
リウレタン樹脂は、イオウまたはリン含有極性基を含有
する。イオウ含有基としては−SO3 Y(スルホン酸
基)、−SO4 Y(硫酸基)、リン酸含有極性基として
は、ホスホン酸基=PO3 Y、ホスフィン酸基=PO3
Y、亜ホスフィン酸基=POY(YはHまたはアルカリ
金属)の1種以上が好ましいが、このうちYとしては特
にNaが好ましく、これら極性基は、原子として分子中
に0.01〜10重量%、特に0.02〜3重量%含ま
れていることが好ましい。これらは骨格樹脂の主鎖中に
存在しても、分岐中に存在してもよい。
【0053】ポリウレタン樹脂とは一般に、ヒドロキシ
基含有樹脂とポリイソシアネート含有化合物との反応に
より得られるものである。ヒドロキシル基含有樹脂とし
てはポリエチレングリコール、ポリブチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコールなどのポリアルキレング
リコール、ビスフェノールAなどのアルキレンオキサイ
ド付加物、各種のグリコールおよびヒドロキシル基を分
子鎖末端に有するポリエステルポリオールなどが挙げら
れる。これらの中でもポリエステルポリオールを1成分
として得られるポリウレタンアクリレート樹脂が好まし
い。
【0054】ポリエステルポリオールのカルボン酸成分
としては、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタル
酸、1,5−ナフタル酸などの芳香族ジカルボン酸、p
−オキシ安息香酸、p−(ヒドロキシエトキシ)安息香
酸などの芳香族オキシカルボン酸、コハク酸、アジピン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸
などの脂肪酸ジカルボン酸、フマル酸、マレイン酸、イ
タコン酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル
酸等の不飽脂肪酸および脂環族ジカルボン酸、トリメリ
ット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸などのトリおよ
びテトラカルボン酸などを挙げることができる。
【0055】また、ポリエステルポリオールのグリコー
ル成分としてはエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオ
ール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、2,2,4−トリメチル
−1,3−ペンタンジオール、1,4−シクロヘキサン
ジメタノール、ビスフェノールAなどのエチレンオキサ
イド付加物およびプロピレンオキサイド付加物、水素化
ビスフェノールAのエチレンオキサイドおよびプロピレ
ンオキサイド付加物、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールな
どがある。また、トリメチロールエタン、トリメチロー
ルプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトールなどの
トリおよびテトラオールを併用してもよい。ポリエステ
ルポリオールとしては他にカプロラクトン等のラクトン
類を開環重合して得られるラクトン系ポリエステルジオ
ール鎖が挙げられる。
【0056】使用されるポリイソシアネートとしては、
2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレン
ジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、
ビフェニルメタンジイソシアネート、m−フェニレンジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、テ
トラメチレンジイソシアネート、3,3′−ジメトキシ
−4,4′−ビフェニレンジイソシアネート、2,4−
ナフタレンジイソシアネート、3,3′−ジメチル−
4,4′−ビフェニレンジイソシアネート、4,4′−
ジフェニレンジイソシアネート、4,4′−ジイソシア
ネート−ジフェニルエーテル、1,5′−ナフタレンジ
イソシアネート、p−キシリレンジイソシアネート、m
−キシリレンジイソシアネート、1,3−ジイソシアネ
ートメチルシクロヘキサン、1,4−ジイソシアネート
メチルシクロヘキサン、4,4′−ジイソシアネートジ
シクロヘキサン、4,4′−ジイソシアネートシクロヘ
キシルメタン、イソホロンジイソシアネート等のジイソ
シアネート化合物、あるいは全イソシアネート基のうち
7モル%以下の2,4−トリレンジイソシアネートの三
量体、ヘキサメチレンジイソシアネートの三量体等のト
リイソシアネート化合物が挙げられる。
【0057】このようなウレタン樹脂は公知の方法によ
り、特定の極性基含有化合物および/または特定の極性
基含有化合物と反応させた原料樹脂などを含む原料とを
溶剤中、または無溶剤中で反応させることにより得られ
る。得られる樹脂の分子量は500〜100,000で
あることが望ましい。
【0058】これらS含有極性基含有塩化ビニル系樹脂
と、SまたはP含有極性基含有ウレタン樹脂とは、その
重量混合比が70:30〜90:10となるように混合
して用いることが好ましい。なお、これらの樹脂に加え
て、全体の20重量%以下の範囲で、公知の各種樹脂が
含有されていてもよい。
【0059】また、熱硬化性樹脂または反応型樹脂とし
ては、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウ
レタン硬化型樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキッ
ド樹脂、シリコーン樹脂、アクリル系反応樹脂、高分子
量ポリエステル樹脂とイソシアネートプレポリマーとの
混合物、メタクリル酸塩共重合体とジイソシアネートプ
レポリマーとの混合物、尿素ホルムアルデヒド樹脂およ
びポリアミン樹脂等があげられる。これらは一種単独で
使用してもよく、また、二種以上を組み合わせて使用し
てもよい。
【0060】バインダー樹脂を硬化する架橋剤として
は、各種ポリイソシアナート、特にジイソシアナートを
用いることができ、特に、トリレンジイソシアナート、
ヘキサメチレンジイソシアナート、メチレンジイソシア
ナートの1種以上が好ましい。これらの架橋剤は、トリ
メチロールプロパン等の水酸基を複数有するものに変性
した架橋剤またはジイソシアネート化合物3分子が結合
したイソシアヌレート型の架橋剤として用いることが特
に好ましく、バインダー樹脂に含有される官能基等と結
合して樹脂を架橋する。架橋剤の含有量は樹脂100重
量部に対し、10〜30重量部とすることが好ましい。
このような、熱硬化性樹脂を硬化するには、一般に加熱
オーブン中で50〜70℃にて12〜48時間加熱すれ
ばよい。
【0061】さらにまたバインダーとしては、電子線照
射硬化型化合物を硬化したもの、すなわち電子線照射硬
化型樹脂を用いたものも好適である。電子線照射硬化型
化合物の具体例としては、例えば無水マレイン酸タイ
プ、ウレタンアクリルタイプ、エポキシアクリルタイ
プ、ポリエステルアクリルタイプ、ポリエーテルアクリ
ルタイプ、ポリウレタンアクリルタイプ、ポリアミドア
クリルタイプ等の不飽和プレポリマー;エーテルアクリ
ルタイプ、ウレタンアクリルタイプ、エポキシアクリル
タイプ、燐酸エステルアクリルタイプ、アリールタイプ
およびハイドロカーボンタイプ等の多官能モノマー等が
あげられる。これらは一種単独で使用してもよく、また
二種以上を組み合わせて使用してもよい。
【0062】また、非強磁性層の膜厚は、0.5μm 以
上とすることが好ましく、さらには0.5〜2.5μm
とすることが好ましい。
【0063】ただし、膜厚が小さすぎると非磁性支持体
の表面性が、非強磁性層の表面に反映され、ひいては磁
性層の表面が悪化することがあるため、システムに応じ
た膜厚としなければならない。一方、膜厚が大きすぎる
と、厚み損失が大きくなり、高密度記録には適さなくな
る。
【0064】また、非強磁性層には潤滑剤を含有させて
もよい。特に、上層の磁性層が非常に薄い場合、スチル
耐久性に有効である。
【0065】本発明における非強磁性層は、球状のα−
Fe23 と、導電性物質として好ましくは非構造性カ
ーボンとを分散させ、樹脂等を含有する塗布溶液を用い
て形成する。
【0066】この場合用いる溶媒に特に制限はなく、シ
クロヘキサノン、イソホロン等のケトン系、イソプロピ
ルアルコール、ブチルアルコール等のアルコール系、エ
チルセロソルブ、酢酸セロソルブ等のセロソルブ系、ト
ルエン等の芳香族系等の各種溶媒を目的に応じて選択す
ればよい。
【0067】このような非強磁性層上に塗設される磁性
層は、磁性粉末とバインダーとを含有するものである。
【0068】この場合の磁性粉末としては、Fe、C
o、Ni等の金属あるいはこれらの合金微粉末が好まし
く用いられる。また、金属磁性粉末としては、鉄を主体
とし、さらにYを含む希土類元素を含有するものも好ま
しい。さらに、一部に窒化鉄が含まれていてもよい。ま
た、熱間静水圧プレス法(HIP)した磁性粉末も好ま
しい。なお、金属あるいは合金磁性粉末は、一部(表面
等)、炭化物あるいは窒化物であるものも包含される。
【0069】このほか、磁性粉末としては、γ−Fe2
3 、Co含有γ−Fe23 、Fe34 、Co含有
Fe34 、CrO2 、バリウムフェライト、ストロン
チウムフェライト等の酸化物微粉末や、炭化鉄などが挙
げられる。炭化鉄磁性粉末としては、表面が主として炭
素および/または炭化鉄であるものが好ましい。また、
これらの磁性粉末は1種のみを用いても2種以上を併用
してもよい。
【0070】磁性層に用いるバインダーとしては、前記
の非強磁性層に用いるバインダーと同様のものが挙げら
れ、両層のバインダー樹脂に同じものを用いることも好
ましい。
【0071】磁性層中の磁性粉末の含有量は、全体の5
0〜85wt% 、好ましくは55〜75wt% とする。
【0072】磁性層には、必要に応じ、無機微粒子、潤
滑剤等の各種添加剤を含有させてもよい。
【0073】磁性層は磁性塗料を用いて形成する。この
とき用いる溶媒は、非強磁性層形成用のものと同様のも
のが挙げられる。
【0074】磁性塗料中の磁性粉末の含有量は、10〜
50wt% 、好ましくは15〜45wt% とする。
【0075】また、本発明では、磁性層を設層した後、
磁場を印加して、層中の磁性粒子を配向させることが好
ましい。この配向方向は、媒体の走行方向に対して、長
手方向であっても垂直方向であってもななめ方向であっ
てもよい。
【0076】本発明に用いる可撓性の非磁性支持体(非
磁性基体ともいう。)には特に制限はなく、例えば可撓
性材質としてはポリエチレンテレフタレート等のポリエ
ステルが挙げられ、FD規格に応じた大きさとして用い
ればよい。
【0077】本発明において、非強磁性層および磁性層
は、いわゆるウェット・オン・ウェット方式により塗設
することが好ましい。表面性を格段と向上させることが
できるからである。ただし、磁性塗料の物性に左右され
ないなどの塗布作業上の理由で有利なことから、場合に
よってはウェット・オン・ドライ方式により塗設しても
よい。
【0078】ウェット・オン・ウェット方式は、非強磁
性層を塗設してこの層が乾燥しない湿潤状態のうちに次
層である磁性層を塗設するものであり、これに対し、ウ
ェット・オン・ドライ方式は、一旦非強磁性層を塗布、
乾燥した後磁性層を塗設するものである。
【0079】このなかでウェット・オン・ウェット塗布
方式において、非強磁性層を塗設してから磁性層を塗設
するものとしてもよく、両層を同時に設層するものとし
てもよい。
【0080】このような塗布方式に用いるコータには特
に制限はないが、例えば特開昭63−191315号、
同63−191318号公報に開示されるものを用いる
ことができる。
【0081】この場合、塗布口が複数あるものを用いて
も、コータヘッドが複数あるものを用いてもよい。
【0082】本発明の磁気記録媒体は、必要に応じ、バ
ックコート層等が設けられていてもよい。また、片面に
磁性層を有するもののみならず、両面に磁性層を有する
ものであってもよい。
【0083】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
する。 実施例1磁性塗料の調製 下記の組成で磁性塗料を調製した。
【0084】 磁性塗料 Fe−Co合金(Hc:1630Oe、BET:40m2/g)100重量部 α−アルミナ(平均粒径:0.25μm ) 15重量部 カーボンブラック(平均粒径:0.1μm ) 5重量部 塩化ビニル系共重合体 15重量部 スルホン酸基含有ポリエステルポリウレタン 10重量部 ポリイソシアネート 5重量部 ステアリン酸 2重量部 ブチルステアレート 1重量部 イソセチルステアレート 5重量部 メチルエチルケトン/シクロヘキサノン/トルエン (35/35/30) 適量
【0085】非強磁性層形成用塗布溶液(非強磁性塗
料)の調製 下記の組成で非強磁性塗料を調製した。
【0086】 非強磁性塗料〔(球状α−Fe23 +カーボンブラック)/バインダー= 140/28〕 球状α−Fe23 (平均粒径30nm、BET値約40m2/g)100重量部 カーボンブラック#45B(三菱化成(株)製) 〔平均粒径24nm、BET137m2/g、DBP吸油量53ml/100g 〕 40重量部 塩化ビニル系共重合体 20重量部 スルホン酸基含有ポリエステルポリウレタン 8重量部 ポリイソシアネート 5重量部 ステアリン酸 7重量部 ブチルステアレート 1重量部 イソセチルステアレート 10重量部 メチルエチルケトン/シクロヘキサノン/トルエン (35/35/30) 573重量部
【0087】FDサンプルの作製 上記の磁性塗料を厚さ62μm のポリエチレンテレフタ
レート製の非磁性基体上に塗布して乾燥し、さらにカレ
ンダー処理を行い、3.5インチに打抜きフロッピーデ
ィスクを作製した。これをFDサンプルNo. 1とする。
磁性層の膜厚は2.5μm であった。
【0088】FDサンプルNo. 1において、磁性層の膜
厚を0.45μm とするほかは同様にしてFDサンプル
No. 2を作製した。
【0089】上記の、磁性塗料および非強磁性塗料をエ
クストルージョン型同時重層塗布方式により、厚さ62
μm のポリエチレンテレフタレート製の非磁性基体上に
塗布し、乾燥してFDサンプルNo. 3を作製した。磁性
層および非強磁性層の各々の膜厚は、順に0.45μm
、0.7μm とした。
【0090】これらのFDサンプルについて、表面粗度
(JISB0601によるRa)を求めた。さらに、日
本電気(株)製フロッピーディスクドライブFD133
5を用いて、出力、分解能、O/W特性を以下のように
して調べた。なお、上記フロッピーディスクドライブは
MFM記録方式のものであり、(2,7)符号方式での
測定のため、記録波長数を下記のとおり変更した。
【0091】 標準仕様 1F:321.5kHz 2F:625kHz 改造仕様 RL7:234kHz RL2:625kHz
【0092】上記フロッピーディスクドライブは、回転
数360RPM、トラック半径は最内周サイド1が2
3.014mm、最外周サイド0が39.500mmであ
り、上記周波数を記録した際の波長および記録密度は、
前述のとおりである。また、前述のとおり、ZBRを行
なわないのでO/W特性上、最も厳しい条件となってい
る。なお、同一トラックにおける最長磁化反転間隔は最
短磁化反転間隔の2.67倍であった。
【0093】(1)出力 最内周サイド1にてRL2を記録し、平均信号振幅をオ
ッシロスコープにて測定した。
【0094】(2)分解能 最外周サイド1にて、RL7およびRL2を記録し、平
均信号振幅をそれぞれオッシロスコープにより測定し、
下記式により分解能を算出した。
【0095】分解能=(RL2平均信号振幅/RL7平
均信号振幅)×100
【0096】(3)O/W特性 最外周サイド0にて、RL7を記録し平均信号振幅を測
定する。次に消去を行なわないでRL2を重ね書きし、
RL7の残留平均信号振幅を測定し、下式によりO/W
値を算出した。これらの平均信号振幅の測定にはスペク
トラムアナライザーを使用した。
【0097】O/W=20Log (RL7残留平均信号振
幅/RL7平均信号振幅)
【0098】結果を表2に示す。なお、FDサンプルN
o. 1は、従来のメタルフロッピーディスクであり、出
力および分解能はこのものを100.0%としたときの
相対値で示している。
【0099】
【表2】
【0100】表2から、本発明の効果は明らかである。
サンプルNo. 2はサンプルNo. 1に比べ、磁性層の膜厚
が小さいため、O/W特性は改善されるものの、カレン
ダー加工性が劣化し、表面粗度が大きく出力および分解
能が低下することがわかる。また、本発明のサンプルN
o. 3のように、ウェット・オン・ウェット方式による
重層塗布とし、非強磁性層の膜厚を0.5μm 以上とし
たときに本発明の効果が得られることがわかる。なお、
サンプルNo. 3において、非強磁性層の膜厚を0.5〜
2.5μm の間で変化させたサンプルNo. 3とは異なる
サンプルを数種作製し、同様に特性を調べたところ、サ
ンプルNo. 3と同等の結果が得られた。また、サンプル
No. 3において、非強磁性層の膜厚を0.5μm 未満
(例えば0.45μm )としたサンプル、およびサンプ
ルNo. 3においてウェット・オン・ウェット方式からウ
ェット・オン・ドライ方式にかえたサンプルを作製し、
同様に特性を調べたところ、出力、分解能、O/W特性
のいずれにおいても、サンプルNo. 3に比べ、低下する
ことがわかった。
【0101】
【発明の効果】本発明によれば、高出力、高分解能であ
り、O/W特性が良好となる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】本発明で用いるカーボンは、市販品をその
まま用いればよく、このようなものには、商品名#45
B、MA8B、#52B、CF9B[いずれも三菱化成
(株)製]やRaven 1060[コロンビヤン カ
ーボン製]などがある。
フロントページの続き (72)発明者 斎藤 彰 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 茂木 優子 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 ▲桑▼嶋 隆義 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性の非磁性支持体上に、非強磁性層
    を介し、磁性粉末と樹脂バインダーとを含有する磁性層
    を有する磁気記録ディスクにおいて、 前記非強磁性層は、球状の非強磁性超微粒子酸化鉄と、
    非磁性の導電性物質と、樹脂バインダーとを含有し、
    (超微粒子酸化鉄と導電性物質との合計量)/(樹脂バ
    インダー量)が重量比で100/50〜100/5であ
    り、最短磁化反転間隔0.75μm 以下のグループ・コ
    ーディッド・レコーディング(GCR)方式による記録
    を行う磁気記録ディスク。
  2. 【請求項2】 同一トラックにおけるデータ部の最長磁
    化反転間隔が最短磁化反転間隔の2.5〜5倍である請
    求項1の磁気記録ディスク。
  3. 【請求項3】 前記導電性物質の含有量が、非強磁性超
    微粒子酸化鉄の20〜70wt% である請求項1または2
    の磁気記録ディスク。
  4. 【請求項4】 前記非磁性微粒子酸化鉄はα−Fe2
    3 を主成分とする請求項1ないし3のいずれかの磁気記
    録ディスク。
  5. 【請求項5】 前記非強磁性超微粒子酸化鉄はアスペク
    ト比が1〜2である請求項1ないし4のいずれかの磁気
    記録ディスク。
  6. 【請求項6】 前記非強磁性超微粒子酸化鉄の平均粒径
    が20〜80nmである請求項1ないし5のいずれかの磁
    気記録ディスク。
  7. 【請求項7】 前記非強磁性超微粒子酸化鉄のBET法
    による比表面積が20〜80m2/gである請求項1ないし
    6のいずれかの磁気記録ディスク。
  8. 【請求項8】 前記導電性物質は、平均粒径が10〜6
    0nmで、BET法による比表面積が150m2/g以下で、
    DBP吸油量が100ml/100g 以下である請求項1
    ないし7のいずれかの磁気記録ディスク。
  9. 【請求項9】 前記導電性物質は非構造性カーボンであ
    る請求項8の磁気記録ディスク。
  10. 【請求項10】 前記磁性層の膜厚が0.5μm 以下で
    ある請求項1ないし9のいずれかの磁気記録ディスク。
  11. 【請求項11】 前記非強磁性層の膜厚が0.5μm 以
    上である請求項1ないし10のいずれかの磁気記録ディ
    スク。
  12. 【請求項12】 前記非強磁性層と磁性層とはウェット
    ・オン・ウェット方式により塗設されたものである請求
    項1ないし11のいずれかの磁気記録ディスク。
JP7541093A 1992-09-30 1993-03-09 磁気記録ディスク Pending JPH06259752A (ja)

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DE69332536T DE69332536T2 (de) 1992-09-30 1993-09-29 Magnetischer aufzeichnungsträger
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009256459A (ja) * 2008-04-16 2009-11-05 Bridgestone Corp 太陽電池用封止膜及びこれを用いた太陽電池

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009256459A (ja) * 2008-04-16 2009-11-05 Bridgestone Corp 太陽電池用封止膜及びこれを用いた太陽電池

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