JPH06259672A - 火災報知システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】火災情報の迅速な処理及び確実な防災システム
を構築できる火災報知システムを提供する。 【構成】ＬＡＮに複数のターミナル（５Ａ〜５Ｄ、５１
〜５３） 、少なくとも１台の制御機能をもつＣＰＵ装
置（４）、防災装置の駆動制御装置を接続し、上記ター
ミナルの操作により入力された火災情報をＬＡＮを介し
て他のターミナル、ＣＰＵ装置、防災装置及び駆動制御
装置等に送出して、上記火災情報に応答する適切な動作
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は火災報知システムに関
し、特に迅速且つ正確な防災処理を行う火災報知システ
ムに関する。

【０００２】

【従来の技術】ＬＡＮ（Local Area Network)は、今
日、広範囲の分野で採用されており、火災報知システム
にも適用されている。例えば、ビル内の所定個所に設置
されているセンサからのセンサ出力をＬＡＮを介してビ
ル管理用のプロセッサに送出し、該プロセッサが火災信
号を受信すると、複数個所に設置されたスピーカから火
災発生を館内放送せしめるように構成されたシステムが
特開昭６２ー５７０９２号に開示されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
火災報知システムにおいてもＬＡＮは利用されている。
しかしながら、その利用形態は、ＬＡＮの通信回線とし
ての利用に限られており、上述の如く火災発生の報知を
行ったり、火災報知システムの保守点検に用いたりする
ものである。したがって、多数のターミナルや制御装置
がＬＡＮに接続され、多種多様なＬＡＮ特有の利用形態
が採られているわけではなく、火災情報の管理という重
要かつ緊急を要する処理に充分に対応できるものではな
かった。

【０００４】そこで、本発明の目的は、火災情報の迅速
な処理及び確実な防災システムを構築できる火災報知シ
ステムを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明による火災報知システムは、所定位置に配設
され、それぞれ表示部を有する複数のターミナル、少な
くとも１台の制御機能をもつＣＰＵ装置と、防排煙設備
や消火設備等の防災装置及び該防災装置の駆動制御装置
とがＬＡＮを介して接続され、前記ターミナルのうち少
なくとも一つのターミナルから入力された火災情報を前
記ＬＡＮを介して他のターミナル、前記ＣＰＵ装置、前
記防災装置、前記駆動制御装置の少なくとも一つに送出
し、該送出された各装置に前記火災情報に応答した動作
を行わせるように構成される。

【０００６】

【作用】本発明では、ＬＡＮに複数のターミナル、少な
くとも１台の制御機能をもつＣＰＵ装置、防災装置の駆
動制御装置を接続し、上記ターミナルの操作により入力
された火災情報をＬＡＮを介して他のターミナル、ＣＰ
Ｕ装置、防災装置及び駆動制御装置等に送出して、上記
火災情報に応答する適切な動作を行う。

【０００７】

【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図１は、本発明による火災報知システ
ムの一実施例を示すシステム構成図である。ＬＡＮに
は、火災受信機３が接続されるとともに、火災発生情報
等の各種情報や制御指示信号を入力し、また、ＬＡＮか
らの情報を受信し、当該情報に基づいて必要な制御デー
タを発生するターミナル／ＣＰＵ装置４が少なくとも１
台接続されている。各種情報の入力機能及び表示機能を
有する複数台のターミナル５Ａ〜５Ｄが、例えばビル内
の各フロアの任意の位置に設置され、ＬＡＮに接続され
ている。火災受信機３は、ＬＡＮを介して受信した火災
情報に基づいて、防火戸、排煙口、防火ダンパー等の防
排煙機器１Ａや消火装置２Ａの動作を制御、駆動して防
火処置を実行させる。防排煙機器１Ｂや消火装置２Ｂ
は、その他に、防災上必要な任意の場所に設置されてい
る。ターミナル／ＣＰＵ装置４，ターミナル５Ａ〜５Ｄ
は、表示部を有し、火災に関連する情報が表示される。

【０００８】上記構成のシステムにおいて、ＬＡＮには
各フロア毎に複数台のターミナルやコンピュータ（ター
ミナル／ＣＰＵ装置）が接続され、火災発生時には、以
下に説明するような操作や動作を行う。

【０００９】例えば、火災発生を人間が発見した場合に
は、図２に示すように近くに配設されているターミナル
／ＣＰＵ装置４やターミナル５Ａ〜５Ｄのいずれかの近
傍ターミナル５のキーボードを操作して、火災信号をＬ
ＡＮを介して火災受信機３に送出することにより、防災
上必要な処置を採る。

【００１０】また、火災発生時や火災の確認時には、図
３に示すように、人間が近傍ターミナル５のキーボード
を操作して、防火用の制御信号である防排煙制御信号と
消火装置制御信号をＬＡＮを介して送出し、任意の防排
煙機器１Ｂや消火装置２Ｂを直接的に制御する。

【００１１】更に、図４に示すように、火災確認時に
は、近傍ターミナル５から受信機制御信号をＬＡＮを介
して火災受信機３に送出し、火災受信機３に火災発生を
報知することにより防排煙機器１Ａや消火装置２Ａを制
御する。

【００１２】火災受信機３は、図５に示す如く、上記火
災発生に関する火災情報信号を受信すると、火災が発生
したフロアに設置されている全ターミナル５１〜５３
に、ＬＡＮを介して火災情報を送出して割り込み、それ
らの表示部に強制的に火災情報を表示せしめる。このと
き、火災が発生しているフロアのターミナルに火災状況
が地図表示される。また、当該フロアの避難路を地図表
示することもできる。

【００１３】図６において、火災検出時、火災受信機３
が火災情報を受信すると、火災受信機３からは火災情報
がＬＡＮを介して送出される。火災発生フロアから最遠
隔位置に配設されたターミナル／ＣＰＵ装置４は、該火
災情報を受信し、火災発生フロアにおける最適な避難経
路情報をＬＡＮを介して火災発生フロアのターミナル５
１に送出し、その表示部に最適避難経路を表示するとと
もに、他のフロアのターミナル５２，５３の表示部にも
対応フロアの最適避難経路を表示せしめる。本実施例に
よれば、火災発生フロアから最遠隔フロアの火災の影響
を受ける恐れのきわめて少ないターミナル／ＣＰＵ装置
４により避難経路等を求め、より的確、迅速な防災処置
動作が可能となる。

【００１４】更に、ターミナルの操作により、火災発生
を示す疑似信号をＬＡＮを介して送出して、上述の如き
制御を行わせたり、その作動確認灯の点灯を確認したり
する作動試験も簡単に行うことができる。尚、本例で
は、火災感知器からの信号は、火災受信機３に入力され
た後にＬＡＮ側に提供されるように構成されている。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明による火災
報知システムは、任意位置（ターミナル）において、簡
単に火災状況が把握でき、避難経路が表示され、避難誘
導員による誘導支援が可能となる。また、複数のターミ
ナルのうち任意の近傍ターミナルを人間が直接火災現場
を確認しながら火災現場近辺にて直接操作して防排煙機
器や消火装置を制御できるので、的確な防災処置がとれ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による火災報知システムの一実施例を示
すシステム構成図である。

【図２】本発明の実施例における動作例を説明するため
の図である。

【図３】本発明の実施例における動作例を説明するため
の図である。

【図４】本発明の実施例における動作例を説明するため
の図である。

【図５】本発明の実施例における動作例を説明するため
の図である。

【図６】本発明の実施例における動作例を説明するため
の図である。

【符号の説明】

１Ａ，１Ｂ 防排煙機器 ２Ａ，２Ｂ 消火装置 ３ 火災受信機 ４ ターミナル／ＣＰＵ装置 ５Ａ〜５Ｄ，５１〜５３ ターミナル

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】所定位置に配設され、それぞれ表示部を有
   する複数のターミナル、少なくとも１台の制御機能をも
   つＣＰＵ装置と、防排煙設備や消火設備等の防災装置及
   び該防災装置の駆動制御装置とがＬＡＮを介して接続さ
   れ、 前記ターミナルのうち少なくとも一つのターミナルから
   入力された火災情報を前記ＬＡＮを介して他のターミナ
   ル、前記ＣＰＵ装置、前記防災装置、前記駆動制御装置
   の少なくとも一つに送出し、該送出された各装置に前記
   火災情報に応答した動作を行わせることを特徴とする火
   災報知システム。
2. 【請求項２】前記少なくとも一つのターミナルからの火
   災情報により前記防災装置を直接駆動することを特徴と
   する請求項１に記載の火災報知システム。
3. 【請求項３】前記少なくとも一つのターミナルからの火
   災情報により前記ＣＰＵ装置が生成した最適避難路を前
   記他のターミナルの表示部に表示させることを特徴とす
   る請求項１に記載の火災報知システム。
4. 【請求項４】前記最適避難路を生成するＣＰＵ装置は、
   火災発生位置から最遠隔に配設されたＣＰＵ装置である
   ことを特徴とする請求項３に記載の火災報知システム。
5. 【請求項５】前記火災情報に応答した動作の確認情報を
   表示する作動確認を行う手段を有することを特徴とする
   請求項１に記載の火災報知システム。