JPH0625936A - シートベルト - Google Patents
シートベルトInfo
- Publication number
- JPH0625936A JPH0625936A JP4176845A JP17684592A JPH0625936A JP H0625936 A JPH0625936 A JP H0625936A JP 4176845 A JP4176845 A JP 4176845A JP 17684592 A JP17684592 A JP 17684592A JP H0625936 A JPH0625936 A JP H0625936A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seat belt
- human body
- shape memory
- impact
- alloy
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Emergency Lowering Means (AREA)
- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 衝突等の衝撃から人体を均等に保護し、しか
も装着し易いシートベルトを得る。 【構成】 所定の布地1と、布地1に縫い込まれる超弾
性特性を示すNi−Ti系形状記憶合金3とを有するシ
ートベルト。
も装着し易いシートベルトを得る。 【構成】 所定の布地1と、布地1に縫い込まれる超弾
性特性を示すNi−Ti系形状記憶合金3とを有するシ
ートベルト。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は安全性を確保するために
人体を固定するシートベルトに関し、特に形状記憶合金
を用いたシートベルトに関する。
人体を固定するシートベルトに関し、特に形状記憶合金
を用いたシートベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の人体に装着されるシート
ベルトは、衝突等の衝撃から人体を保護、固定するため
に布、強化ビニル等の材料が使われている。
ベルトは、衝突等の衝撃から人体を保護、固定するため
に布、強化ビニル等の材料が使われている。
【0003】一方、Ni−Ti合金、Cu−Zn−Al
合金等の形状記憶合金が、マルテンサイト変態の逆変態
に付随して、顕著な形状記憶効果を示すことはよく知ら
れている。
合金等の形状記憶合金が、マルテンサイト変態の逆変態
に付随して、顕著な形状記憶効果を示すことはよく知ら
れている。
【0004】又、逆変態温度以上で変形すると、前記形
状記憶合金は応力誘起マルテンサイトが生成し、応力の
解放とともに逆変態を起こし、自発的に形状が元に戻る
超弾性を示すこともよく知られている。この超弾性は、
伸びひずみに対して7%程度の変形をうけても完全に元
に戻る。
状記憶合金は応力誘起マルテンサイトが生成し、応力の
解放とともに逆変態を起こし、自発的に形状が元に戻る
超弾性を示すこともよく知られている。この超弾性は、
伸びひずみに対して7%程度の変形をうけても完全に元
に戻る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シート
ベルトの材料として布を用いる場合、安価で使い易いメ
リットはあるものの、伸縮性が少なく、衝突等の衝撃に
対して人体の一部分に力が集中し人体に圧迫によるキズ
跡を残し易い難点があった。更に、装着する際布地は柔
らかく緩み、垂れ下がり等の不具合も生じている。
ベルトの材料として布を用いる場合、安価で使い易いメ
リットはあるものの、伸縮性が少なく、衝突等の衝撃に
対して人体の一部分に力が集中し人体に圧迫によるキズ
跡を残し易い難点があった。更に、装着する際布地は柔
らかく緩み、垂れ下がり等の不具合も生じている。
【0006】そこで、本発明の技術的課題は、上記欠点
に鑑み、衝突等の衝撃に人体を均等に保護し、しかも装
着し易い超弾性特性を利用したシートベルトを提供する
ことである。
に鑑み、衝突等の衝撃に人体を均等に保護し、しかも装
着し易い超弾性特性を利用したシートベルトを提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、所定の
布地と、該布地に縫い込まれる超弾性特性を示すNi−
Ti系形状記憶合金とを有することを特徴とするシート
ベルトが得られる。
布地と、該布地に縫い込まれる超弾性特性を示すNi−
Ti系形状記憶合金とを有することを特徴とするシート
ベルトが得られる。
【0008】すなわち、本発明はシートベルトに於て、
その一部又は全部に布地に縫い込んだ超弾性特性を示す
Ni−Ti系形状記憶合金薄帯、あるいは細線を使用し
たことを特徴とするシートベルトを提供することができ
る。
その一部又は全部に布地に縫い込んだ超弾性特性を示す
Ni−Ti系形状記憶合金薄帯、あるいは細線を使用し
たことを特徴とするシートベルトを提供することができ
る。
【0009】
【作用】形状記憶合金とりわけNi−Ti合金は、逆変
態温度以上での変形に対して異常な伸びを示す超弾性を
示す。
態温度以上での変形に対して異常な伸びを示す超弾性を
示す。
【0010】図1にNi−Ti合金の応力伸び特性を示
すが、この図1に示す超弾性は、伸びでほぼ1%を越え
ると、応力に殆んど依存しない変形モードを有する広い
領域を持っており、即ち同じ力で材料は5%程度伸びる
と云うことである。
すが、この図1に示す超弾性は、伸びでほぼ1%を越え
ると、応力に殆んど依存しない変形モードを有する広い
領域を持っており、即ち同じ力で材料は5%程度伸びる
と云うことである。
【0011】さらに、5%〜7%程度になると、再び応
力は伸びの増加とともに高くなり、伸びに依存してく
る。
力は伸びの増加とともに高くなり、伸びに依存してく
る。
【0012】この応力に依存しない変形モード領域は、
人体に装着される前記シートベルトの固定治具に用い、
衝突等の衝撃を受けた場合、装着部位の大小、凹凸に依
らず、一定の締め付けをすることに他ならない。
人体に装着される前記シートベルトの固定治具に用い、
衝突等の衝撃を受けた場合、装着部位の大小、凹凸に依
らず、一定の締め付けをすることに他ならない。
【0013】又、Ni−Ti合金の超弾性は、あらかじ
め熱処理により、形状も記憶でき、緩み、垂れ下がり等
の心配は殆んどない。
め熱処理により、形状も記憶でき、緩み、垂れ下がり等
の心配は殆んどない。
【0014】
【実施例】つぎに、本発明の実施例について図面を参照
して説明する。
して説明する。
【0015】まず、51at%Ni残Tiの合金をリボ
ン状に加工し、400℃で30分の熱処理を施し、アコ
ーディオン状に成形する。
ン状に加工し、400℃で30分の熱処理を施し、アコ
ーディオン状に成形する。
【0016】この合金ばねはほぼ0℃で逆変態をする。
【0017】このリボン状に加工された図2(a)のば
ねは、図2(b)の様に伸ばされても、加重が除かれる
と、図2(c)の様に元に戻り、且つ、図1の如く0℃
以上では超弾性を示す。
ねは、図2(b)の様に伸ばされても、加重が除かれる
と、図2(c)の様に元に戻り、且つ、図1の如く0℃
以上では超弾性を示す。
【0018】このばねは、図2(b)の如く伸ばされた
状態で、図2(a)の原形に沿う様に布に縫いつけられ
て、図3(a)に示したシートベルトが得られる。図3
(a)において、1は布、2は縫い込み糸、3は上の布
1と下の布1の間に置かれる形状記憶ばねである。縫い
つけが完了した後、図3(a)の状態において外力を放
すと、このシートベルトは形状記憶ばね3が元に戻るこ
とによって図3(b)の如くとなる。
状態で、図2(a)の原形に沿う様に布に縫いつけられ
て、図3(a)に示したシートベルトが得られる。図3
(a)において、1は布、2は縫い込み糸、3は上の布
1と下の布1の間に置かれる形状記憶ばねである。縫い
つけが完了した後、図3(a)の状態において外力を放
すと、このシートベルトは形状記憶ばね3が元に戻るこ
とによって図3(b)の如くとなる。
【0019】この布に縫いつけた形状記憶ばね3は、シ
ートベルトに応じた寸法によってそれぞれ固定される。
ートベルトに応じた寸法によってそれぞれ固定される。
【0020】本発明の実施例のシートベルトは、布地と
の縫いつけが極めて容易で、且つ、衝突等の衝撃に対し
て人体を保護するものである。
の縫いつけが極めて容易で、且つ、衝突等の衝撃に対し
て人体を保護するものである。
【0021】本発明に用いる合金としては、Ni−Ti
合金が最も良く、その合金ばねは、Niが50.3〜5
1.0at%(原子パーセント)のNi−Ti系合金を
冷間加工後、400ないし500℃で30分ないし2時
間熱処理するもので、叙上の合金組成の材料を、前記条
件により熱処理することにより、マルテンサイトの逆変
態温度が0℃からほぼ50℃の温度範囲の特性に変える
ことができる。
合金が最も良く、その合金ばねは、Niが50.3〜5
1.0at%(原子パーセント)のNi−Ti系合金を
冷間加工後、400ないし500℃で30分ないし2時
間熱処理するもので、叙上の合金組成の材料を、前記条
件により熱処理することにより、マルテンサイトの逆変
態温度が0℃からほぼ50℃の温度範囲の特性に変える
ことができる。
【0022】従って、超弾性特性も0℃から50℃のも
の、或いは30℃から70℃程度のもの等種々の超弾性
特性を示す温度範囲の異なる材料を作ることが出来る。
の、或いは30℃から70℃程度のもの等種々の超弾性
特性を示す温度範囲の異なる材料を作ることが出来る。
【0023】本発明によるシートベルトは少なくとも実
用温度範囲(10℃ないし45℃)では超弾性の特性が
必要であり、又、衣類の上で装着するもの、肌に直接ふ
れ体温で暖められて使用するもの等、使用目的により、
材料の合金組成と400℃ないし500℃の間で行う熱
処理条件を組み合せることにより、容易に作ることが出
来る。
用温度範囲(10℃ないし45℃)では超弾性の特性が
必要であり、又、衣類の上で装着するもの、肌に直接ふ
れ体温で暖められて使用するもの等、使用目的により、
材料の合金組成と400℃ないし500℃の間で行う熱
処理条件を組み合せることにより、容易に作ることが出
来る。
【0024】
【発明の効果】以上に説明の通り、本発明によれば、N
i−Ti系形状記憶合金の持つ超弾性特性をシートベル
トに用いることにより、衝突等の衝撃に対し、人体の装
着部位の大小凹凸に依らず、一定の締め付けを行い、人
体に対して圧迫等によるキズ跡を少なくするシートベル
トを提供できる。
i−Ti系形状記憶合金の持つ超弾性特性をシートベル
トに用いることにより、衝突等の衝撃に対し、人体の装
着部位の大小凹凸に依らず、一定の締め付けを行い、人
体に対して圧迫等によるキズ跡を少なくするシートベル
トを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられるNi−Ti合金線の逆変態
温度以上での応力ひずみ曲線の概念図を示す。
温度以上での応力ひずみ曲線の概念図を示す。
【図2】本発明に用いられる形状記憶合金ばねを示して
いる。(a)は記憶された時の形状を示し、(b)は変
形時、(c)は回復時の形状を示している。
いる。(a)は記憶された時の形状を示し、(b)は変
形時、(c)は回復時の形状を示している。
【図3】本発明に用いられる形状記憶合金ばねを布に縫
いつけた状態を示している。(a)は縫いつけ時の図、
(b)は完了後に応力を解除した時の図をそれぞれ示し
ている。
いつけた状態を示している。(a)は縫いつけ時の図、
(b)は完了後に応力を解除した時の図をそれぞれ示し
ている。
1 布 2 縫い込み糸 3 布と布の間に置かれる形状記憶ばね
Claims (1)
- 【請求項1】 所定の布地と、該布地に縫い込まれる超
弾性特性を示すNi−Ti系形状記憶合金とを有するこ
とを特徴とするシートベルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4176845A JPH0625936A (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | シートベルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4176845A JPH0625936A (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | シートベルト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0625936A true JPH0625936A (ja) | 1994-02-01 |
Family
ID=16020837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4176845A Pending JPH0625936A (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | シートベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0625936A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007007252A1 (en) * | 2005-07-11 | 2007-01-18 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | A textile or fabric |
US7258188B2 (en) * | 2004-04-22 | 2007-08-21 | General Motors Corporation | Variable seat belt |
-
1992
- 1992-07-03 JP JP4176845A patent/JPH0625936A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7258188B2 (en) * | 2004-04-22 | 2007-08-21 | General Motors Corporation | Variable seat belt |
WO2007007252A1 (en) * | 2005-07-11 | 2007-01-18 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | A textile or fabric |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010815 |