JPH06259108A - 対象知識自動生成装置 - Google Patents

対象知識自動生成装置

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Publication number
JPH06259108A
JPH06259108A JP5046398A JP4639893A JPH06259108A JP H06259108 A JPH06259108 A JP H06259108A JP 5046398 A JP5046398 A JP 5046398A JP 4639893 A JP4639893 A JP 4639893A JP H06259108 A JPH06259108 A JP H06259108A
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JP
Japan
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knowledge
function
target
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relationship
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Application number
JP5046398A
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Yasuko Tsutsumitake
康子 堤竹
Kouichi Sasaki
光一 笹氣
Kazuyuki Goto
和之 後藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、入力情報からプラント管理に用いら
れる対象知識を能率的に自動生成することができる対象
知識自動生成装置を提供する。 【構成】対象プラントの機器構成図を入力装置14より
入力すると、対象プラントの機能/構造/動作に関する
知識データを記憶した機器構成図解釈知識記憶装置8の
機能系統モデルを用いて解釈するとともに、各機器間の
関係を推論することにより制御対象およびその動作/状
態ならびにこれらを制約する条件の関係を規約した対象
知識を制御装置1より生成するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、設計者によって与えら
れた入力情報からプラント管理に用いられる対象知識を
自動生成する対象知識自動生成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、制御対象およびその動作/状態な
らびに各種動作/状態を制約する条件などの関係を規約
した対象知識を用いることにより、各種プラントの制
御、診断、制御プログラムの生成などプラントを管理す
ることが有効な方法として考えられている。
【0003】ところが、このような対象知識にあって
は、制御対象機器のあらゆる関係を事前に予測しながら
手作業により生成しなければならず、このために多大な
労力を必要とする問題点があった。
【0004】一方、各種プラントなどを制御するプログ
ラマブルコントローラにあっては、これを有効に作動さ
せるために制御実行プログラムを生成することが行われ
ている。そこで、従来は、制御対象の動作およびその制
御条件ならびに各動作のタイミングなどすべての条件を
想定して手作業でプログラミングするという作業が行な
われていた。
【0005】ところが、これらのすべての条件を考慮す
ることは制御対象が複雑になるにつれて困難となるの
で、これらの条件を対象知識として知識データにまと
め、機器動作手順の概略のみを指定することにより、制
御実行プログラムを自動生成することが行なわれるよう
になってきた。
【0006】このような制御実行プログラムを自動生成
するために、機器動作手順の概要を指定する制御仕様を
入力しなければならないが、従来は、フローチャート形
式で機器の動作の流れを示す方式が一般的であった。
【0007】しかしながら、従来よりの仕様入力方式に
あっては、機器動作手順をフローチャート形式の定めら
れた動作表現記述に変換しなければならず、手間がかか
るという問題点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように従来では、
プラント管理に用いられる対象知識の生成は、制御対象
機器のあらゆる関係を事前に予測しながら、全て手作業
により行わなければならないため、極めて非能率的であ
るという問題点があった。
【0009】また、制御実行プログラムを自動生成する
にも、機器動作手順の概要を指定する制御仕様を入力す
るにも、機器動作手順をフローチャート形式の定められ
た動作表現記述に変換しなければならず、この場合も手
間がかかるという問題点があり、特に、複数の機器の起
動手順や停止手順は機器間の関係で決まるため、常にそ
の関係を考慮しながら設計しなければならず、機器構成
図から機器間の関係を決定することが主となる設計作業
であり、これは熟練を要するものであった。また、故障
が発生した場合の異常処理手順は制御実行プログラムの
重要な部分であるが、すべての機器の故障について充分
考慮して設計しなければならず、非常に繁雑な作業であ
る上、その正当性の確認が困難であった。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、入力情報からプラント管理に用いられる対象知識を
能率的に自動生成することができる対象知識自動生成装
置を提供することを目的とする。
【0011】また、本発明は、入力情報からプログラマ
ブルコントローラの実行制御プログラムを能率的に自動
生成することができる実行制御プログラム生成装置を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、対象プラント
の機器構成図を入力する入力手段と、対象プラントの機
能/構造/動作に関する知識データを機能系統モデルと
して記憶する記憶手段と、前記入力手段より入力される
機器構成図を前記記憶手段に記憶された機能系統モデル
を用いて解釈し各機器間の関係を推論することにより制
御対象およびその動作/状態ならびにこれらを制約する
条件の関係を規約した対象知識を生成する手段とにより
構成されている。
【0013】また、本発明は、対象プラントの機器構成
図を入力する入力手段と、対象プラントの機能/構造/
動作に関する知識データを機能系統モデルとして記憶す
る記憶手段と、前記入力手段より入力される機器構成図
を前記記憶手段に記憶された機能系統モデルを用いて解
釈し各機器間の関係を推論することにより制御対象およ
びその動作/状態ならびにこれらを制約する条件の関係
を規約した対象知識を生成する手段と、この手段で生成
された対象知識に基づいて機器動作手順を決定し制御実
行プログラムを生成する手段とにより構成されている。
【0014】
【作用】この結果、本発明によれば、対象プラントの機
能/構造/動作に関する知識データの機能系統モデルを
用いて、設計者によって入力された対象プラントの機器
構成図を解釈し、機器間の関係を推論することにより、
制御対象およびその動作/状態ならびに各種動作/状態
を制約する条件などの関係を規約した対象知識を自動生
成することができる。これにより、かかる対象知識を用
いての対象プラントの制御、診断、制御プログラムの生
成などのプラント管理を実現できる。
【0015】また、自動生成される対象知識を用いるこ
とで、機器動作手順を自動的に生成できるので、フロー
チャート形式の定められた動作表現を記述する必要がな
くなり、機器構成図を記述する上流設計作業と、それを
解釈してフローチャート形式の仕様を記述する下流設計
作業を異なる設計者によって行なっていた設計作業形式
を、上流設計作業者のみで行なえるようになり、プログ
ラムの設計工数が減り、生産性が格段に向上する。ま
た、繁雑な異常処理手順についても同様に自動生成でき
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の位置実施例を図面に従い説明
する。
【0017】図1は本発明の一実施例に係わる制御実行
プログラム生成装置のシステム構成を示すブロック図で
ある。
【0018】図において、1は制御装置で、この制御装
置1には、バス2を介してプログラム記憶装置3、対象
知識記憶装置4、プログラム展開知識記憶装置5、機器
動作手順記憶装置6、機器動作手順導出知識記憶装置
7、機器構成図解釈知識記憶装置8、機器構成図記憶装
置9、表示装置インタフェース10、入力装置インタフ
ェース11、プログラマブルコントローラインタフェー
ス12を接続している。そして、表示装置インタフェー
ス10には、表示装置14を接続し、入力装置インタフ
ェース11には入力装置14を接続し、プログラマブル
コントローラインタフェース12には、プログラマブル
コントローラ15を接続し、プログラマブルコントロー
ラ15には、制御対象16を接続している。
【0019】ここで、プログラム記憶装置3は、制御装
置1で生成されたプログラムを記憶するものである。対
象知識記憶装置4は、プログラムを生成するために参照
される制御対象に関する知識を記憶するものである。機
器動作手順記憶装置6は、制御対象の機器動作手順を記
憶するものである。機器動作手順導出知識記憶装置7
は、機器構成図から機器動作手順を導出するときに用い
るものである。機器構成図解釈知識記憶装置8は、機器
構成図を解釈する知識を記憶するものである。機器構成
図記憶装置9は、入力された機器構成図を記憶するもの
である。
【0020】また、表示装置14は、機器構成図、機器
動作手順説明図、フローチャート図など設計者に情報を
提示するためのものである。そして、プログラマブルコ
ントローラ15は、生成されたプログラムに従って制御
対象16を制御するようにしている。
【0021】なお、本発明の対象となる制御実行プログ
ラム生成装置は図示破線で囲む部分である。
【0022】図2は、設計者によって入力される機器構
成図の一例を示している。
【0023】この場合、図2に示す機器構成図は、表示
装置13に表示され、また変換された内部データは機器
構成図記憶装置9に記憶される。
【0024】この例では、プラントを構成する機器は、
NO1除塵機21、NO2除塵機22、NO1ベルトコンベア
23、し渣脱水機24、NO2ベルトコンベア25、スキ
ップホイスト26、し渣ホッパ27からなり、それぞれ
が図示の順序で配置、接続されている。ただし、NO1除
塵機21とNO2除塵機22は並列にNO1ベルトコンベア
23に接続されている。
【0025】また、このような各機器の接続関係は、処
理対象物の流れによって決まるもので、必ずしも物理的
に接続されているわけではなく、処理対象物の受渡しに
よって機能的に接続されている。そして、このように機
能的に接続された機器は、処理対象物の流れに従って、
上流機器、下流機器と呼ぶ。後述する図6に示す属性項
目62の「上流機器」「下流機器」は、この機器の接続
関係を表している。この接続関係が機器動作手順を決定
するために重要な鍵となる。
【0026】この機器構成図は、例えば、メニュー方式
を用いて入力する。つまり、各機器を表すアイコンを表
示部13に表示し、設計者が機器アイコンを選択しなが
ら、画面上で機器の配置を行う。そして、画面上に各機
器が配置されると、この時点で、各機器アイコンは機器
インスタンスになり、個別の識別名(対象プラントの実
機器名など)がつけられる。機器構成図記憶装置9に
は、この識別名、機器の種類、画面上での位置などが記
憶される。
【0027】この状態で、機器構成図解釈知識記憶装置
8には、機器構成図解釈知識として図3および図4に示
す内容のものが記憶されている。
【0028】この機器構成図解釈知識は、図2で述べた
機器構成図を解釈し、機器間の上流/下流関係の接続関
係などを推論するために用いられるもので、この機器構
成図解釈知識を用いて機器構成図を解釈した結果が対象
知識記憶装置4に対象知識として記憶される。
【0029】機器構成図を解釈するために用いる主な知
識は、対象プラントの機能系統モデルで、対象プラント
の機能から機器間の関係を推論する。図3はこの機能系
統モデルの意味ネットワークの一例で、図4は、機能系
統モデルの一ノードの記述例である。
【0030】図3の機能系統モデルは、各機能を表すノ
ード31とそれらの関係を記述したリンク32から構成
される。同図では、「し渣処理」機能は「加工」機能と
「運搬」機能から構成され、「加工」機能は「除塵」
「洗浄」「破砕」「脱水」「蓄積」「排出」機能から構
成されることを表している。同図リンク「hec(has-esse
ntial-components) 」は必ず存在しなければならない機
能関係を表し、「hc(has-components)」は省略されても
よい機能関係を表している。
【0031】従って、「し渣処理」機能の「加工」機能
中必ずなければならない機能は、「除塵」機能、「脱
水」機能、「蓄積」機能、「排出」機能である。この関
係は、機器構成図の個々の機器から全体機能を推論する
ために用いられる。
【0032】また、リンク「hsf(has-sub-functions)」
は、主機能と補助機能の関係を表し、「運搬」機能は
「加工」機能の補助機能であり、同様に、「除塵」機能
は補助機能として、「洗浄」「破砕」「脱水」「蓄積」
「排出」機能を持つことを表している。この関係は、機
器構成図の個々の機器から全体機能を推論するために用
いられる他に、機器動作手順を決定するときにも参照さ
れる。
【0033】図4は図3の機能系統モデルの各機能を表
すノード31の知識データの一例である。知識データに
用いられる主要素は、機能の名称41、機能に関する各
種知識項目を表す属性項目42および各属性の有する属
性値43からなっている。この属性項目は図3のリンク
32に相当する場合もある。図4(a) は「運搬」機能の
知識データを表している。属性項目32「component-o
f」は図3のリンク「hc(has-components)」の逆関係
で、属性値として「し渣処理」を持つ。属性項目42
「sub-function-of 」は図3のリンク「hsf(has-sub-fu
nctions)」の逆関係で、属性値として「加工」機能を持
つ。属性項目42「origin」「destination 」は処理対
象物の流れを表し、処理対象物を介して接続関係にあり
得る機能を表すもので、各々該機能の前処理機能、該機
能の後処理機能を表している。属性値の先頭要素は接続
関係にある機能が単一処理であるか複数処理である場合
もあるかを示すもので、各々「single」「multi 」が記
述される。第2番目以降の属性値は実際に接続され得る
機能が列挙される。同図「運搬」機能においては、前処
理も後処理機能も複数処理であって良く「multi 」が、
機能は特定しないので「any 」が記述されている。
【0034】図4(b) は「除塵」機能の知識データを表
している。属性項目42「essential-component-of」は
図3のリンク「hec(has-essential-components) 」の逆
関係で、属性値は「加工」、また属性項目42「has-su
b-functions 」は属性値として「洗浄」「破砕」「脱
水」「蓄積」「排出」を持つ。属性項目42「origin」
の値はnil で、前処理がなく先頭処理であることを表し
ている。属性項目42「destination 」の先頭要素は
「single」で、後処理は単一処理であることを表し、後
続する値は「洗浄」「破砕」「脱水」で、後処理として
これらの機能のいずれかが存在することを表している。
【0035】ただし、これらの知識はこの機能系統モデ
ルに存在するときのみ有効とする。すなわち、上位機能
が「し渣処理」である場合の「運搬」「除塵」機能につ
いての知識とする。これらの機能は別の上位機能に属す
可能性もあり、上位機能が異なると機能の接続関係が変
わる可能性があり、その場合はまた別の知識データが参
照されるものとする。
【0036】この機能の接続関係についての知識は、機
器構成図から機器間の上流/下流関係を推論するのに用
いられる。
【0037】しかして、このような機器構成図解釈知識
記憶装置8に記憶される知識データを用いて、対象知識
記憶装置4に記憶される知識データが生成される。この
処理の流れを図5に示している。
【0038】まず、設計者によって入力される設備リス
ト(対象プラントを構成する機器名や機器の動作や状態
を規定するアクチュエータやセンサーの名称や機能が記
述されたデータ)から機器データを読み込む(ステップ
S51)。この処理によりプラントを構成する機器列が
得られるので、対象知識記憶装置4に記憶する知識デー
タのノードとなる各機器フレームを作成する(ステップ
S52)。
【0039】機器フレームの属性中、設備リストから決
定できる属性、例えば機能、動作、状態、各種条件、処
理時間などの値を決定し、機器フレーム中に記述する
(ステップS53)。次に、図2に示した機器構成図を
読み込み、機器インスタンスを作成する(ステップS5
4)。このとき、機器インスタンスには設計者により識
別名がつけられるが、これは対象知識中の機器フレーム
名に相当するものである。この識別名を用いて機器フレ
ームと機器インスタンスのマッチングをとり、機器フレ
ーム中の構成図情報属性に機器構成図データ名称を記述
する(ステップS55)。ここまでの処理で対象知識の
機器フレームが作成され、機器構成図データとの対応が
つけられ、後述する図6に示す機器フレームの知識デー
タとして、上流機器、下流機器属性以外の値が決定され
る。
【0040】次に、機能系統モデルを参照して機器間の
関係を推論する。すべての機器フレームについて「機
能」属性値を参照し、機能系統モデルの機能とマッチン
グをとり、すべての「hec(has-essential-components)
」関係が成立し、一部の「hc(has-components)」が成
立する上位機能を取り出す(ステップS56)。
【0041】この場合「し渣処理」機能が取り出され
る。次に、上位機能の「hec(has-essential-component
s) 」「hc(has-components)」リンクをたどり、存在す
る機器フレームに相当する機能を取り出す(ステップS
57)。この処理はステップS56の逆処理で不要であ
るように思われるが、ステップS56以前の時点では各
機能がどの上位機能に属すものであるか不明なので、機
能について参照すべき具体的な知識データは決定してい
ない。これは、図4の説明で述べたように、一つの機能
が複数の上位機能に属す可能性があり、上位機能により
参照される具体的知識データが変わる可能性があるから
である。
【0042】次に、取り出された各機能について「orig
in」「destination 」属性を参照し、接続の可能性があ
る機能を同定し、接続関係の候補を作成する(ステップ
S58)。例えば、「除塵」機能について考えると、
「origin」がnil なので、前処理機能はなく自分自身が
先頭機能であることが決まる。次に「destination 」の
第一要素が「single」なので、以降に記述される機能か
ら実現機器が存在する機能を選択し、候補とする。本例
では「脱水」機能しか存在しないのでこれが候補とな
る。ところが、「し渣処理」機能には「運搬」機能があ
り、これは「除塵」が属す「加工」機能の補助機能なの
で、主機能と接続する可能性があることが暗黙の了解と
なっている。「運搬」機能の「origin」「destination
」はいずれも「any 」なので、もう一つの候補として
「運搬」も挙げられる。従って、候補は「脱水」「運
搬」の二つとなる。このような処理をすべての機器につ
いて行なう。従って、本例では、「除塵」機能の実現機
器はNO1除塵機とNO2除塵機の2台存在することにな
る。「脱水」機能の「origin」の第一要素が「single」
であれば、「除塵」機能が二つ接続できないので、候補
からはずされ、「除塵」機能に接続する機能は「運搬」
と決定される。
【0043】このような処理を施した結果まだ候補が絞
られていない場合は、更に図2に示す機器構成図の情報
を参照し、これらの候補の中から接続関係を決定する。
例えば、「除塵」機能に接続する機能は「運搬」である
ことは決定したが、本例では、「運搬」を実現する機器
はNO1ベルトコンベアとNO2ベルトコンベアの2台存在
するので、どちらの機器と接続関係があるか決定しなけ
ればならない。これは、機器構成図上の各機器の近接関
係を参考にして行なうようになる(ステップS59)。
【0044】この処理の方式については特に言及しない
が、例えば、機器図を矩形で囲み、4つの頂点の座標の
うち距離の近い座標が存在するもの同志を近接と判断す
るなどの方法が考えられる。その結果得られた機器間の
関係から、各機器フレームの上流機器、下流機器属性を
決定し、その値を記述する(ステップS60)。
【0045】このようにして生成される制御対象に関す
る知識データは、対象知識記憶装置4に記憶される。
【0046】図6は、図5に示す処理により生成され対
象知識記憶装置4に記憶される制御対象に関する知識デ
ータの一例を示している。この場合、対象知識に用いら
れる主要素は、制御対象の名称61、制御対象に関する
各種知識項目を表す属性項目62および各属性の有する
属性値63からなっている。
【0047】同図では、制御対象の名称61として「NO
1ベルトコンベア」が記述されている。また、属性項目
62は、「機能」「動作」「状態」「補助機器」「上流
機器」「下流機器」「起動条件」「運転条件」「停止条
件」「処理時間」「構成図情報」からなり、これら各属
性項目62に対してそれぞれ属性値63が記述される。
同図では、「NO1ベルトコンベア」に関する対象知識と
して、属性項目62の「機能」に「運搬」、また属性項
目62の「動作」に「運転」、また属性項目62の「状
態」に「運転中」「停止中」「過負荷」「非常停止」、
また属性項目62の「補助機器」に「洗浄弁」、また属
性項目62の「上流機器」に「NO1除塵機」「NO2除塵
機」、また属性項目62の「下流機器」に「し渣脱水
機」が記述されている。また、属性項目62の「起動条
件」「運転条件」は「NO1ベルトコンベア」が動作する
ために、その起動時、通常運転時の動作を限定するいく
つかの成立条件と制約で、条件を論理式で記述するよう
になっている。また属性項目62「停止条件」は、停止
する際に成立する条件と制約で、主に機器の位置などが
記述される。また属性項目62「処理時間」は、この機
器が対象物を処理するのに要する時間で、「5Min 」が
記述されている。また、属性項目62の「構成図情報」
は、表示装置13で表示される図形に関する情報を持つ
機器構成図記憶装置9内のデータを指し示すもので、こ
こでは「ベルトコンベア図#1」を記述している。
【0048】このような知識データは、各機器について
記述され、属性項目は個々の知識データを結合するリン
クである場合もあり、全体として意味ネットワークが形
成される。
【0049】次に、対象知識記憶装置4に記憶される制
御対象に関する知識データを用いて機器動作手順を決定
する。
【0050】図7は、機器動作手順導出知識記憶装置7
に記憶される機器動作手順導出知識が実行する処理の流
れの一例を示している。
【0051】この知識は、対象知識記憶装置4に記憶さ
れた対象知識に記述される対象プラントの構成や機器間
の関係から、これらの機器の動作手順、すなわち起動手
順、停止手順、故障時における停止手順を推論するもの
である。また、プラント全体の動作を開始する際に成立
していなければならない始動条件なども決定する。
【0052】すなわち、生成対象となる制御実行プログ
ラムの制御仕様を決定するものである。同図は、これら
の知識のうち機器の起動手順、停止手順を決定する処理
の流れを示すものである。この処理は、起動は下流機器
から、停止は上流機器から順次行なうという知識に基づ
くものである。
【0053】まずプラントの主機器を同定する。これ
は、機能系統モデルを参照し、機器の機能が「hsf(has-
sub-functions)」の値を持つ機器を選択する。起動手
順、停止手順はすべての主機器について作成するため、
まず一つの主機器を取り出す(ステップS71)。機器
の「下流機器」リンクをたどり、最下流機器を取り出す
(ステップS72)。機器の「動作」属性値を取り出
し、それを運転指令とする(ステップS73)。この
際、機器が複数の動作の組合せやシーケンスで機能を実
現する場合は、あらかじめ「動作」属性中に複数の動作
手順が記述されているものとし、これらの列を取り出
し、順次運転指令を作成する。次に、この機器の上流機
器があるかどうか判断し(ステップS74)、あれば、
上流機器を取り出し(ステップS75)、取り出された
機器について機器動作を取り出し、運転指令を作成する
(ステップS73)。この処理を上流機器がなくなるま
で繰り返す。これにより、機器の起動手順が作成され
る。
【0054】次に、最上流機器から順次停止していく
が、停止する前に、タイマー指令を作成する(ステップ
S76)。これは、設計者によって運転時間として与え
られる時間に設定する。次に、機器の「動作」属性値を
取り出し、それを否定する指令を停止指令として作成す
る(ステップS77)。このとき、機器に「停止条件」
があれば、停止条件が成立するまで停止を待つ条件文を
停止指令の前に挿入する。次に、下流機器があるかどう
か判断し(ステップS78)、あれば、下流機器を取り
出し(ステップS79)、タイマー指令を作成する(ス
テップS80)。この場合のタイマーの時間は機器の
「処理時間」属性値によって決まる。
【0055】これは、機器が現在処理している対象物を
すべて処理してから停止しなければならないためであ
る。この処理を下流機器が存在しなくなるまで繰り返
す。これら一連の処理をすべての主機器について施すた
め、次の主機器が存在するか検査し(ステップS8
1)、あれば、起動手順、停止手順の生成処理を繰り返
す。
【0056】このようにして得られた機器動作手順によ
り図8に示すフローチャートが生成される。
【0057】この場合、機器動作手順記憶装置6に、フ
ローチャート形式の図の内部データが記憶され、このフ
ローチャート形式の図は、表示装置13に表示され、設
計者に提示される。この場合、機器動作手順を構成する
主な要素は、機器動作81、次の動作に遷移するための
遷移条件82、機器動作間の時間間隔を調整するタイマ
ー83である。この例では、NO2ベルトコンベア、し渣
脱水機、NO1ベルトコンベア、次にNO1除塵機の順に運
転し、30分後に終点LS 動作を検査し、成立していれ
ばNO.1 除塵機を停止し、以下順次処理を行なうことを
表している。
【0058】従って、このようにすれば設計者によって
入力される機器構成図から対象プラントの機能/構造/
動作に関する機能系統モデルを用いて制御対象およびそ
の動作/状態ならびに各種動作/状態を制約する条件な
どの関係を規約した対象知識を自動的に能率よく生成す
ることができ、かかる知識対象を用いての対象プラント
の制御、診断、制御プログラムの生成などの効率的なプ
ラント管理を実現することができる。
【0059】また、このようにして自動生成される知識
対象を用いることによりフローチャート形式の定められ
た動作表現を記述する必要がなくなり、機器構成図を記
述する上流設計作業、それを解釈してフローチャート形
式の仕様を記述する下流設計作業を異なる設計者によっ
て行なっていた設計作業形式を、上流設計作業者のみで
行なえるようになり、プログラムの設計工数が減り、生
産性を格段に向上させることができる。
【0060】なお、本発明は上記実施例にのみ限定され
ず、要旨を変更しない範囲で適宜変形して実施できる。
例えば、上述した実施例では、機器構成図を機器アイコ
ンを選択することにより作成することにしたが、設計者
が描画した機器構成図をスキャナで読み込み、各機器図
形を認識するようにしてもよい。また、システムに機器
動作手順説明装置を接続し、生成された機器動作手順を
機器構成図上で順次点滅させるなどして説明するように
してもよい。これは、対象知識と機器構成図データが関
係づけられているため可能である。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
対象プラントの機器構成図から対象プラントの機能/構
造/動作に関する機能系統モデルを用いることで、対象
知識を自動生成することができるので、このような対象
知識を用いての対象プラントの制御、診断、制御プログ
ラムの生成などのプラント管理を実現できる。
【0062】また、このような自動生成される対象知識
を用いることで、機器動作手順を自動的に生成でき、フ
ローチャート形式の定められた動作表現を記述する必要
がなくなり、プログラムの設計工数が減り、生産性が格
段に向上する。また、繁雑な異常処理手順についても同
様に自動生成できる。
【0063】また、機器動作手順説明装置を接続すれば
生成結果を機器構成図上に表示することも可能であり、
これにより生成された機器動作手順の正当性の検査を容
易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる制御実行プログラム
生成装置のシステム構成を示すブロック図。
【図2】一実施例の機器構成図の一例を示す図。
【図3】一実施例の機器構成図解釈知識の機能系統モデ
ルを示す図。
【図4】一実施例の機器構成図解釈知識の表現形式を示
す図。
【図5】一実施例の機器構成図解釈の処理の流れを示す
フローチャート。
【図6】一実施例の対象知識の表現形式を示す図。
【図7】一実施例の機器動作手順を決定する処理の流れ
を示すフローチャート。
【図8】一実施例の機器動作手順のフローチャート形式
の図。
【符号の説明】
1…制御装置、2…バス、3…プログラム記憶装置、4
…対象知識記憶装置、5…プログラム展開知識記憶装
置、6…機器動作手順記憶装置、7…機器動作手順導出
知識記憶装置、8…機器構成図解釈知識記憶装置、9…
機器構成図記憶装置、10…表示装置インタフェース、
11…入力装置インタフェース、12…プログラマブル
コントローラインタフェース、13…表示装置、14…
入力装置、15…プログラマブルコントローラ、16…
制御対象。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象プラントの機器構成図を入力する入
    力手段と、 対象プラントの機能/構造/動作に関する知識データを
    機能系統モデルとして記憶する記憶手段と、 前記入力手段より入力される機器構成図を前記記憶手段
    に記憶された機能系統モデルを用いて解釈し各機器間の
    関係を推論することにより制御対象およびその動作/状
    態ならびにこれらを制約する条件の関係を規約した対象
    知識を生成する手段とを具備したことを特徴とする対象
    知識自動生成装置。
  2. 【請求項2】 対象プラントの機器構成図を入力する入
    力手段と、 対象プラントの機能/構造/動作に関する知識データを
    機能系統モデルとして記憶する記憶手段と、 前記入力手段より入力される機器構成図を前記記憶手段
    に記憶された機能系統モデルを用いて解釈し各機器間の
    関係を推論することにより制御対象およびその動作/状
    態ならびにこれらを制約する条件の関係を規約した対象
    知識を生成する手段と、 この手段で生成された対象知識に基づいて機器動作手順
    を決定し制御実行プログラムを生成する手段とを具備し
    たことを特徴とする制御実行プログラム生成装置。
JP5046398A 1993-03-08 1993-03-08 対象知識自動生成装置 Pending JPH06259108A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021234818A1 (en) * 2020-05-19 2021-11-25 Nec Corporation Physical model generation apparatus, control method, and non-transitory computer-readable storage medium

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