JPH06258377A - プリント配線板の検査方法及び検査治具の位置合わせ装置 - Google Patents

プリント配線板の検査方法及び検査治具の位置合わせ装置

Info

Publication number
JPH06258377A
JPH06258377A JP5075127A JP7512793A JPH06258377A JP H06258377 A JPH06258377 A JP H06258377A JP 5075127 A JP5075127 A JP 5075127A JP 7512793 A JP7512793 A JP 7512793A JP H06258377 A JPH06258377 A JP H06258377A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inspection
coordinate position
coordinate
printed wiring
adapter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5075127A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhito Hayashi
信人 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ibiden Co Ltd filed Critical Ibiden Co Ltd
Priority to JP5075127A priority Critical patent/JPH06258377A/ja
Publication of JPH06258377A publication Critical patent/JPH06258377A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プローブを取付けた上下の検査治具の座標位
置合わせの容易なプリント配線板の検査方法及びその座
標位置調整装置の提供。 【構成】 位置合わせ部材25,26を有するアダプタ
20,21に,座標位置調整装置によって座標位置を合
わせた検査治具10,11を固定する第1工程と,上記
アダプタ20,21を昇降装置15,16に装着し,ア
ダプタ20,21の座標位置合わせを行う第2工程と,
昇降装置15,16を昇降させてプローブ17をプリン
ト配線板7に当接し検査を行う第3工程とよりなる。座
標位置調整装置は,アダプタの取付台と,検査治具を把
持するクランプと,クランプを駆動するアクチュエータ
と,検査治具の座標位置ずれを観測する部材とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,プリント配線板の上下
両面にプローブを当接させてプリント配線板の検査を行
う方法及びそこに使用する検査治具の位置合わせ装置に
関する。
【0002】
【従来技術】プリント配線板における配線回路を,電気
導通の有無により検査する方法,及びその装置として
は,種々のものが提案されている(例えば,特公平2−
44035号公報,特開昭56−110060号公
報)。そして,従来用いられている,プリント配線板の
検査治具としては,図7,図8に示すごとく,プリント
配線板7の配線回路75に対して,上下両面71,72
よりプローブ92を当接させることにより,電気導通の
有無を検査するものである。
【0003】上記プローブ92の他端921は,図7に
示すようにリードワイヤ95を経て電気導通を検出する
ための検査器93に接続されている。そして,プリント
配線回路75の電気導通の検査に当たっては,プリント
配線板7の上下より,プローブ92を装着した検査治具
90,91を下降及び上昇させ,プローブ92をプリン
ト配線回路75の検査パッドに当接させる。このとき,
当該プリント配線回路75が断線又はショートを生じて
いない場合には,正常な電気導通が得られる。これによ
り,各プリント配線回路75の良否が判定できる。
【0004】このような検査を行うに先立って,検査治
具90,91は,図8に示すようにプレス機械等の昇降
装置99に取付けられ,両検査治具90,91の基準座
標位置の調整が行われる。上下の検査治具90,91の
基準座標が一致していないと,一方の検査治具90,9
1のプローブ92が検査パッドに当接しても,他方の検
査治具91,90のプローブ92は検査パッドに当接せ
ず,検査エラーを引き起こすからである。
【0005】上記検査治具90,91の基準座標位置の
調整は,次のようにして行われる。第1の方法は,目視
と人手によって調整する方法である。この方法は,検査
治具90,91を昇降装置に装着し,実際に検査用の配
線パターンにプローブを当接させ,その当接状態を目視
して検査治具の取付位置を調整するものである。
【0006】第2の方法は,個々の昇降装置に自動アラ
イメント装置を設置し,検査治具の座標位置を自動的に
調整する方法である。上記自動アライメント装置には,
例えば,光学系とアクチュエータにより,検査治具上に
設けた座標位置の認識マークが一致するように,自動的
に検査治具の取付位置を調整するものなどがある。
【0007】
【解決しようとする課題】しかしながら,従来のプリン
ト配線板の検査方法における検査治具間の座標位置の調
整には,次のような問題がある。目視と人手による第1
の方法は,検査治具を昇降装置に取付けて検査用の配線
パターンにプローブを当接させてみて,ずれがあれば検
査治具の取付位置を変更し,再度配線パターンにプロー
ブを当接させるという工程を繰り返す。
【0008】このような試行錯誤により検査治具の取付
位置を調整するため,調整に時間がかかる。そしてこの
間は検査装置が使用できないため,検査装置の稼働率が
低下する。また,このような段取時間の長期化により生
産性が低下し,リードタイムも長くなるという問題があ
る。また,プリント配線板の高密度化に対して,座標位
置の調整精度の均一性を欠き,必ずしも精度が良好でな
いという問題もある。
【0009】一方,個々の昇降装置に自動アライメント
装置を設置する第2の方法は,設備費が大幅に上昇する
という問題がある。一方,自動アライメント装置は,プ
リント配線板の検査前の段取時にのみしか使用されない
ため,その稼働率は非常に低い。
【0010】更に,昇降装置の稼働時には振動などが自
動アライメント装置に伝わり,機構の複雑な自動アライ
メント装置に故障が生じ易いという問題がある。本発明
は,上記のような従来方法の問題点に鑑みて,上下の検
査治具間の座標位置の調整を精度よく容易に行うことが
できると共に,設備投資効率のよいプリント配線板の検
査方法を提供しようとするものである。
【0011】
【課題の解決手段】本発明の第1発明は検査プローブを
装着した一対の検査治具を,プリント配線板の上下両面
より近接させ,検査プローブをプリント配線回路に当接
させてプリント配線回路の良否を判定するプリント配線
板の検査方法であって,それぞれに設けた位置合わせ部
材を嵌合することにより互の座標位置を一致させること
ができると共にそれぞれに検査治具を固定することので
きるアダプタを,座標位置調整装置に装着し,上記位置
合わせ部材によりアダプタ間の座標位置を一致させ,そ
の後両検査治具間の座標位置を一致させ,その状態で検
査治具をアダプタに固定する第1工程と,上記アダプタ
を,検査治具を装着したまま座標位置調整装置から取り
外し,これを検査治具昇降装置に装着し,上記位置合わ
せ部材により両アダプタ間の座標位置を一致させる第2
工程と,上記検査治具昇降装置を駆動して,プリント配
線回路の良否を判定する第3工程とよりなることを特徴
とするプリント配線板の検査方法にある。
【0012】第1発明において最も注目すべき第1点
は,第2工程に示すように,検査治具ばアダプタを介し
て昇降装置に取付けるようにしたことである。そして,
上記一対のアダプタは,アダプタに設けた位置合わせ部
材を嵌合することによって相互の座標位置を一致させる
ことができる。
【0013】このような位置合わせ部材の例として,そ
の座標位置と形状とが共に精度良く形成された位置合わ
せピンと該ピンと嵌合するピン穴のセットがある。そし
て,一方のアダプタに位置合わせピンを他方のアダプタ
にピン穴を形成し,両者を嵌合させることによってアダ
プタ間の座標位置合わせを行うことができる。
【0014】第1発明において,最も注目すべき第2点
は,第1工程に示すように,座標位置調整装置に上記ア
ダプタを装着して,アダプタ間の座標位置を一致させ,
その後検査治具間の座標位置を一致させ,その状態で検
査治具をアダプタに固定するようにしたことである。そ
して,第2工程に示すように,検査治具を固定したまま
上記アダプタを昇降装置に装着する。
【0015】一方,本願の第2発明は,第1発明のプリ
ント配線板の検査方法に用いられる座標位置調整装置で
あって,上記アダプタを取付位置調整可能なように取付
ける一対の取付台と,該取付台に取付けられたアダプタ
に装着された検査治具の少なくとも一方を把持するクラ
ンプと,該クランプを駆動するアクチュエータと,両検
査治具間の座標位置ずれを観測することのできる座標ず
れ観測部とを有することを特徴とする座標位置調整装置
にある。
【0016】第2発明において最も注目すべきことは,
座標位置調整装置は,取付台に取付けられたアダプタに
装着された検査治具を把持するクランプと,該クランプ
を駆動するアクチュエータとを有すると共に,アダプタ
に装着された上記検査治具の間の座標の位置ずれを観測
することのできる座標ずれ観測部を有することである。
【0017】なお,上記取付台は,アダプタの取付位置
を調整することができるよう構成されている。上記取付
位置の可調整の実現は,例えば,取付けネジのネジ穴に
遊びを持たせるなどの手段により容易に実現することが
できる。
【0018】また,上記アクチュエータは,両検査治具
の座標位置を一致させる方向にクランプを駆動できるも
のであり,その駆動源としては各種のシリンダ装置やサ
ーボモータ等がある。また,座標ずれ観測部は,目視に
よって例えば検査治具に設けた認識マークの重なり状態
を観測することのできる簡単な光学部材から,上記認識
マークの一致を自動的にパターン認識する高度の光学装
置まで各種のものがある。
【0019】なお,座標位置調整装置のアクチュエータ
は,クランプを縦方向及び横方向に平行移動させる平行
駆動アクチュエータと,クランプを回転させる回転駆動
アクチュエータとを有するようにすることが好ましい。
このように,アクチュエータを構成すれば,検査治具に
2カ所の認識マークを対称の位置に設ければ,次のよう
にして容易に検査治具の座標位置を合わせることができ
るからである。
【0020】即ち,最初に,平行駆動アクチュエータを
駆動して,クランプを平行移動させ,上下の検査治具の
認識マークのずれが,軸心に対して互いに回転対称的に
なるようにする。次いで,回転駆動アクチュエータによ
りクランプを回転駆動すれば,上記認識マークのずれを
一致させることができる(詳細は実施例参照)。
【0021】
【作用及び効果】最初に,第1発明の作用効果について
述べる。第1発明にかかるプリント配線板の検査方法に
おいては,検査治具はアダプタを介して昇降装置に装着
される。このアダプタは,その位置合わせ部材を嵌合す
ることにより相互の座標位置合わせを容易に行うことが
できるものである。
【0022】そして,このアダプタを用いることによっ
て,昇降装置とは別の座標位置調整装置において検査治
具の座標位置合わせを行ない,その状態を昇降装置上に
容易に再現することが可能となる。
【0023】即ち,アダプタの座標位置を合わせた状態
において昇降装置とは別の座標位置調整装置において検
査治具の座標位置合わせを行ない,この状態にある検査
治具をアダプタに固定する。そして,座標位置調整装置
からアダプタを一旦取り外した後,昇降装置上に取り付
けてからアダプタの座標位置合わせ状態を再現し,検査
治具の座標位置合わせ状態を昇降装置において再び現出
させる。
【0024】このときアダプタの座標位置を一致させる
ことは,その位置合わせ部材の嵌合によって極めて容易
である。従って,座標位置調整装置において実現した検
査治具の正確な座標位置合わせの状態は,検査を行うた
めの昇降装置においても,正確に再現させることが極め
て容易である。
【0025】また,検査治具の座標位置の調整は,その
ための機能を特別に設けてある座標位置調整装置におい
て行う。そのため,従来方法のように目視と手加減によ
って試行錯誤的に行う座標位置合わせに比べて,極めて
精度良く,迅速に行うことができる。従って,段取時間
である検査治具の位置合わせ時間が短くなり検査装置の
稼働率が向上する。
【0026】また,プリント配線板の検査装置とは別個
の座標位置調整装置において検査治具の座標位置合わせ
を行うから,そのために検査装置を停止することがな
い。従って,この点からもプリント配線板の検査装置の
稼働率を向上させることができる。なお,検査治具を新
たに装着し調整する段取工程は,検査治具の装着後の検
査装置の実稼働時間に比べると,一般に極めて短い。従
って,上記座標位置調整装置は多数の検査装置に共用に
1台あれば充分である。
【0027】それ故,検査装置の昇降装置毎に自動アラ
イメント装置を設ける従来の方法に比べると設備費用は
大幅に低減される。また,多数の検査装置に共用できる
から座標位置調整装置の稼働率が向上し投資効率も良
い。
【0028】また,座標位置調整装置は昇降装置とは別
個に設置されるから従来の自動アライメント装置のよう
に,昇降装置の振動等によって故障することもない。上
記のように,本願の第1発明によれば,上下の検査治具
間の座標位置の調整を精度良く容易に行うことができ,
設備投資効率のよいプリント配線板の検査方法を提供す
ることができる。
【0029】次に,第2発明の作用効果について述べ
る。第2発明にかかる座標位置調整装置は,上記アダプ
タを取付けることのできる取付台を有しており,該取付
台はアダプタの取付位置を調整することができる。従っ
て,アダプタを取付けて,アダプタの位置合わせ部材が
嵌合するようにその取付位置を調整すれば,アダプタの
座標位置を一致させることができる。
【0030】また,次のようにして,検査治具の座標位
置を合わせることができる。最初に,クランプにて検査
治具を把持し,座標位置観測部によって検査治具間の座
標の位置ずれを観測する。そしてアクチュエータによっ
てクランプを駆動し,上記位置ずれが解消するようアク
チュエータを操作して検査治具の座標位置を一致させ
る。
【0031】そして,この状態のまま検査治具をアダプ
タに固定すれば,アダプタと検査治具の両方の座標位置
が共に一致する。この結果,第1発明における第1工程
が実現される。上記のように,本発明によれば,第1発
明の検査方法に用いることのできる,検査治具の座標位
置合わせのための座標位置調整装置を提供することがで
きる。
【0032】
【実施例】本発明の実施例にかかるプリント配線板の検
査方法と座標位置調整装置について,図1〜図6を用い
て説明する。本例は,図1に示すように,検査プローブ
17を装着した一対の検査治具10,11を,プリント
配線板7の上下両面71,72より近接させ,検査プロ
ーブ17をプリント配線回路に当接させてプリント配線
回路の良否を判定するプリント配線板7の検査方法であ
る。
【0033】本検査方法は,まず第1工程において,そ
れぞれに設けた位置合わせ部材25,26を嵌合するこ
とにより互の座標位置を一致させることができると共に
それぞれに検査治具10,11を固定することのできる
アダプタ20,21を,図2に示す座標位置調整装置3
0に装着し,上記位置合わせ部材25,26によりアダ
プタ20,21間の座標位置を一致させる。その後,両
検査治具10,11間の座標位置を一致させ,その状態
で検査治具10,11をアダプタ20,21に固定す
る。
【0034】次に,第2工程として,上記アダプタ2
0,21を検査治具10,11を装着したまま座標位置
調整装置30から取り外し,図1に示すように,昇降装
置15,16に装着し,上記位置合わせ部材25,26
により両アダプタ20,21間の座標位置を一致させ
る。更に,第3工程として,上記検査治具10,11の
昇降装置15,16を駆動して,プリント配線回路の良
否を判定する。
【0035】そして,上記座標位置調整装置30は,図
2に示すように,上記アダプタ20,21を取付位置調
整可能なように取付ける一対の取付台31,32と,該
取付台31,32に取付けられたアダプタ20,21に
装着された検査治具10,11の一方11を把持するク
ランプ33を有する。また,該クランプ33を駆動する
アクチュエータ34と,両検査治具10間の座標の位置
ずれを観測することのできるカメラ38を有する座標ず
れ観測部とを有する。
【0036】そして,上記アクチュエータ34は,クラ
ンプ33を縦方向及び横方向に平行移動させる平行駆動
アクチュエータ341と,クランプ33を回転させる回
転駆動アクチュエータ342とを有する。
【0037】以下それぞれについて詳説する。本例のプ
リント配線板7の検査方法においては,図1に示すよう
に,検査治具10,11は,アダプタ20,21を介し
て昇降装置15に取付けられる。即ち,上下の検査治具
10,11は,それぞれ上下のアダプタ20,21に装
着された状態で昇降装置15,16に取付けられる。そ
して,上下の昇降装置15,16がそれぞれ下降,上昇
して,検査治具10,11の検査プローブ17をプリン
ト配線板7のプリント配線回路に当接させ,プリント配
線板7の良否を判定する。
【0038】上記アダプタ20,21には,位置合わせ
部材25,26が設けられている。即ち,上部アダプタ
20には,凸状の位置合わせ部材25が形成され,下部
アダプタ21には,上記凸状位置合わせ部材25に嵌合
する凹状の位置合わせ部材26が形成されている。
【0039】そして,上下の位置合わせ部材25,26
はアダプタ20,21上の所定の位置に精度良く形成さ
れており,両者25,26を嵌合させればアダプタ2
0,21間の座標位置を合致させることができる。上記
位置合わせ部材25,26は,図3,図4に示すよう
に,それぞれのアダプタ20,21に6個ずつ設けられ
ている。
【0040】そして,上部アダプタ20は,図5に示す
ように,取付ネジ201により,遊びを設けず検査治具
10を固定する。一方,下部アダプタ21は,図6に示
すように,取付けネジ211により,その取付位置を若
干調整可能なように検査治具11を取付ける。即ち,検
査治具11のネジ穴111は,取付けネジ211の径よ
り若干大きくなっており,取付けネジ211との間に位
置調整のためのギャップを形成してある。
【0041】一方,本例の座標位置調整装置30は,図
2に示すように,アダプタ20,21を把持する上下の
取付台31,32を有している。上部取付台31は天井
フレーム41に取付けられており,第1シリンダ36に
駆動されて上部アダプタ20を把持すると共に第1シリ
ンダ36によりアダプタ20の取付位置を若干調整する
ことができる。また,下部取付台32は底フレーム42
に取付けられており,第2シリンダ37に駆動されて下
部アダプタ21を把持すると共に,同シリンダ37によ
りアダプタ21の取付位置を若干調整することができ
る。
【0042】また,天井フレーム41には,一対の観測
カメラ38が取付けられている。一方,上部検査治具1
0の上板102には,観測穴103(図3)が設けら
れ,下部検査治具11の上面112には,図4に示すよ
うに,認識マーク113が設けられている。上記観測穴
103の中心点と認識マーク113の中心点とは,検査
治具10,11の座標の基準点を形成しており,両中心
点を一致させれば,検査治具10,11間の座標位置は
合致するようになっている。
【0043】また,座標位置調整装置30の底フレーム
42には,図2に示すように,下部検査治具11を把持
するクランプ33と,該クランプ33を駆動するアクチ
ュエータ34とが配設されている。上記アクチュエータ
34は,クランプ33に検査治具11を把持させる把持
アクチュエータ343と,クランプ33を縦横方向に平
行移動させる平行駆動アクチュエータ341と,クラン
プ33をその軸心を中心に回転させる回転駆動アクチュ
エータ342とを有している。
【0044】次に,本例のプリント配線板の検査工程を
順を追って説明する。最初に,上下のアダプタ20,2
1に,上下の検査治具10,11をそれぞれ取付ネジ2
01,211により取付ける。この場合,下部検査治具
11は,取付ネジ211を緩めた仮止め状態で取付けら
れる。
【0045】続いて,図2に示すように,アダプタ2
0,21を座標位置調整装置30の取付台31,32に
よって把持する。そして,検査治具10の観測穴103
が,観測カメラ38の真下に位置するように,第1シリ
ンダ36を駆動してアダプタ20の位置合わせを行う。
次いで,第2シリンダ37を駆動して,上下のアダプタ
20,21の位置合わせ部材25,26が嵌合するよう
アダプタ21の位置合わせを行う。
【0046】次に,アクチュエータ34を駆動し,クラ
ンプ33によって検査治具11を把持する。そして,観
測カメラ38で観測しながら,上部検査治具10の観測
穴103の中心点が,下部検査治具11の認識マーク1
13の中心点と一致するように,クランプ33を駆動し
て位置合わせを行う。
【0047】上記中心点の位置合わせは,例えば次のよ
うに行う。最初に平行駆動アクチュエータ341を作動
させ,両中心点の位置ずれが,縦と横の両方向に対称的
となるようにする。すなわち,認識マーク113の中心
点の観測穴103の中心点に対する位置ずれは,それぞ
れ対称的に(+Δx,+Δy)と(−Δx,−Δy)と
なるようにする。ここでΔxは,縦方向の位置ずれ値を
示し,Δyは横方向の位置ずれ値を示している。
【0048】次いでこの状態から回転駆動アクチュエー
タ342を駆動してクランプ33を回転させて両中心点
を一致させる。この状態において,取付ネジ211を締
めつけ,下部検査治具11を下部アダプタ21に固定
し,両検査治具10,11の座標軸の一致状態を保持す
る(第1工程完了)。なお,この中心点の位置合わせ
は,人手によって行うこともできるが,コントローラに
よって自動的に行わせることもできる。
【0049】次に,検査治具10,11を取付けたまま
アダプタ20,21を座標位置調整装置30から取り外
し,これを昇降装置15,16に取付ける。そして,位
置合わせ部材25,26を嵌合させてアダプタ20,2
1の座標位置を一致させる。そうすれば,座標位置調整
装置30に取付けた時と同じ座標位置の状態が復元さ
れ,両検査治具10,11の座標位置も一致する(第2
工程完了)。
【0050】このように,検査治具10,11の座標位
置が一致した状態において,昇降装置15,16を昇降
させ,検査プローブ17をプリント配線回路に当接させ
てプリント配線板7の検査を行う(第3工程完了)。
【0051】次に本例の作用効果について述べる。本例
は,簡単な位置合わせ部材25,26を有するアダプタ
20,21を用いることにより,昇降装置15,16に
おける検査治具10,11の座標位置合わせを容易に実
現することができる。
【0052】即ち,昇降装置15,16とは別の専用の
座標位置調整装置30を用いて検査治具10,11の座
標位置を行う。そして,上記アダプタ20,21を用い
ることにより,座標位置調整装置30において実現した
検査治具10,11の座標位置合わせ状態を昇降装置1
5,16において容易に再現することができる。
【0053】即ち,検査治具10,11の座標位置合わ
せを座標位置調整装置30を用いて行ない,この状態を
アダプタ20,21に固定する。そして,座標位置調整
装置30からアダプタ20,21を取り外し,昇降装置
15,16に取付けて,再度アダプタ20,21の座標
位置合わせを行う。そうすれば,検査治具10,11の
座標位置合わせ状態が昇降装置15,16において再現
される。
【0054】そして,検査治具10,11間の座標位置
合わせは,専用の座標位置調整装置30を用いて容易に
行うことができる。即ち,従来方法のように目視や手加
減によって検査治具10,11の座標位置合わせを試行
錯誤的に行うのではなく,カメラ38を用いた座標位置
観測部とクランプ33を駆動するアクチュエータ34と
を用いて座標位置合わせを行うから,短時間に精度良く
検査治具10,11の位置合わせを行うことができる。
【0055】また,上記アダプタ20,21の座標位置
調整装置30や昇降装置15,16への取付と,その座
標位置合わせは極めて容易である。従って,座標位置調
整装置30において実現した検査治具の座標位置の一致
状態の昇降装置における再現は短時間のうちに容易に行
うことができる。その結果,両方合わせた段取時間とし
ての検査治具の位置合わせ時間は短くなり,検査装置の
実稼働率が向上する。
【0056】しかもプリント配線板7を検査するための
昇降装置15,16とは別個の座標位置調整装置30に
よって,検査治具10,11の座標位置合わせを行うか
ら,座標位置合わせの間に,昇降装置15,16は他の
プリント配線板7の検査を行うことができる。この点に
おいても検査装置の稼働率は向上する。
【0057】また,座標位置調整装置30は多数の検査
装置によって共用可能であり,その稼働率を高くするこ
とができる。従って,昇降装置毎に自動アライメント装
置を設ける方法に比べて大幅に設備投資コストが低下
し,またその稼働率が向上する。
【0058】また,座標位置調整装置30は,従来方法
における自動アライメント装置のように昇降装置15,
16に設置されるものではないから,昇降装置の振動に
よる故障もない。また,本方法に用いられるアダプタ2
0,21は簡単な部材であり安価である。上記のよう
に,本例によれば,上下の検査治具の座標位置合わせを
精度良く短時間に行うことができると共に,設備投資効
率の良いプリント配線板の検査方法を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のプリント配線板の検査方法の説明
図。
【図2】実施例1の座標位置調整装置の正面図。
【図3】図2のA−A矢視線底面図。
【図4】図2のB−B矢視線平面図。
【図5】実施例1における上部検査治具の上部アダプタ
への取付部の断面図(図3におけるC−C´矢視線断面
図)。
【図6】実施例1における下部検査治具の下部アダプタ
への取付部の断面図(図4におけるD−D´矢視線断面
図)。
【図7】従来のプリント配線板の検査方法説明図。
【図8】従来のプリント配線板の検査装置の斜視図。
【符号の説明】
10,11...検査治具, 15,16...昇降装置, 17...検査プローブ, 20,21...アダプタ, 25,26...位置合わせ部材, 30...座標位置調整装置, 31,32...取付台, 33...クランプ, 34...アクチュエータ, 341...平行駆動アクチュエータ, 342...回転駆動アクチュエータ, 7...プリント配線板, 71...上面, 72...下面,

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査プローブを装着した一対の検査治具
    を,プリント配線板の上下両面より近接させ,検査プロ
    ーブをプリント配線回路に当接させてプリント配線回路
    の良否を判定するプリント配線板の検査方法であって,
    それぞれに設けた位置合わせ部材を嵌合することにより
    互の座標位置を一致させることができると共にそれぞれ
    に検査治具を固定することのできるアダプタを,座標位
    置調整装置に装着し,上記位置合わせ部材によりアダプ
    タ間の座標位置を一致させ,その後両検査治具間の座標
    位置を一致させ,その状態で検査治具をアダプタに固定
    する第1工程と,上記アダプタを,検査治具を装着した
    まま座標位置調整装置から取り外し,これを検査治具昇
    降装置に装着し,上記位置合わせ部材により両アダプタ
    間の座標位置を一致させる第2工程と,上記検査治具昇
    降装置を駆動して,プリント配線回路の良否を判定する
    第3工程とよりなることを特徴とするプリント配線板の
    検査方法。
  2. 【請求項2】 請求項1のプリント配線板の検査方法に
    用いられる座標位置調整装置であって,上記アダプタを
    取付位置調整可能なように取付ける一対の取付台と,該
    取付台に取付けられたアダプタに装着された検査治具の
    少なくとも一方を把持するクランプと,該クランプを駆
    動するアクチュエータと,両検査治具間の座標位置ずれ
    を観測することのできる座標ずれ観測部とを有すること
    を特徴とする座標位置調整装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において,上記アクチュエータ
    は,クランプを縦方向及び横方向に平行移動させる平行
    駆動アクチュエータと,クランプを回転させる回転駆動
    アクチュエータとを有することを特徴とする座標位置調
    整装置。
JP5075127A 1993-03-09 1993-03-09 プリント配線板の検査方法及び検査治具の位置合わせ装置 Pending JPH06258377A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5075127A JPH06258377A (ja) 1993-03-09 1993-03-09 プリント配線板の検査方法及び検査治具の位置合わせ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5075127A JPH06258377A (ja) 1993-03-09 1993-03-09 プリント配線板の検査方法及び検査治具の位置合わせ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06258377A true JPH06258377A (ja) 1994-09-16

Family

ID=13567227

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5075127A Pending JPH06258377A (ja) 1993-03-09 1993-03-09 プリント配線板の検査方法及び検査治具の位置合わせ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06258377A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100319983B1 (ko) * 2000-02-24 2002-01-16 김상록 인쇄회로기판 자동 테스터
JP2009294155A (ja) * 2008-06-06 2009-12-17 Hioki Ee Corp アームオフセット取得方法
CN113701637A (zh) * 2021-09-29 2021-11-26 牧德科技股份有限公司 电测治具扎针位置估算方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100319983B1 (ko) * 2000-02-24 2002-01-16 김상록 인쇄회로기판 자동 테스터
JP2009294155A (ja) * 2008-06-06 2009-12-17 Hioki Ee Corp アームオフセット取得方法
CN113701637A (zh) * 2021-09-29 2021-11-26 牧德科技股份有限公司 电测治具扎针位置估算方法
CN113701637B (zh) * 2021-09-29 2024-01-30 牧德科技股份有限公司 电测治具扎针位置估算方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06258377A (ja) プリント配線板の検査方法及び検査治具の位置合わせ装置
JP2846176B2 (ja) プリント基板検査方法および検査装置
JPH11174107A (ja) 自動化取り付け具検査機
KR100576947B1 (ko) 평판디스플레이 패널 검사장치 검사부의 점등 테스트 장치및 그 방법
US6230398B1 (en) Connector manufacturing method
CN113984348B (zh) 一种自动插接机构及插接方法
US7218097B2 (en) Wafer test equipment and method of aligning test equipment
JP2001296547A (ja) 液晶基板用プローバ
JPH06186271A (ja) プリント基板検査方法と検査装置
JPH01297888A (ja) スクリーン印刷機
JP3298302B2 (ja) 位置合せ方法及びその装置
CN111862243A (zh) 一种标定相机装置
JP2661872B2 (ja) プローブ装置及びプロービング方法
KR20190097768A (ko) 평판디스플레이 패널 검사 방법 및 장비
JPS59147277A (ja) 半導体集積回路の測定装置
JP2003149299A (ja) 位置決め装置及び位置決め方法
JPH0573149A (ja) 布線検査方法とその布線検査装置
JPH05206624A (ja) デバイスをプリント板にはんだ付けする方法および装置
JPH07111987B2 (ja) プロ−ブ装置
JPH07218572A (ja) プリント配線板の検査装置
KR20230028149A (ko) 다층 프린트 배선 기판의 가공 방법
JPS63244855A (ja) プロ−ブ装置によるウエハの検査方法
JPH06140480A (ja) 半導体装置電極パッドの試験方法とその装置
JPH1078469A (ja) 液晶基板のなぞり検査装置
JPH0543416Y2 (ja)