JPH06258294A - 超音波探傷装置 - Google Patents
超音波探傷装置Info
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- JPH06258294A JPH06258294A JP5048235A JP4823593A JPH06258294A JP H06258294 A JPH06258294 A JP H06258294A JP 5048235 A JP5048235 A JP 5048235A JP 4823593 A JP4823593 A JP 4823593A JP H06258294 A JPH06258294 A JP H06258294A
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- plate
- probe
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- ultrasonic
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-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N2291/00—Indexing codes associated with group G01N29/00
- G01N2291/04—Wave modes and trajectories
- G01N2291/044—Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects
Abstract
(57)【要約】
【目的】 金属板の全面を探傷可能な超音波探傷装置を
提供する。 【構成】 金属板Aの一方のエッジ部に配置するタイヤ
型板波アレイ探触子1と金属板Aの両エッジ部に配置す
るタイヤ型垂直アレイ探触子2,2とを有し、タイヤ型
板波アレイ探触子1には板波アレイ探傷器3が、タイヤ
型垂直アレイ探触子2,2には垂直アレイ探傷器4,4
が、それぞれ接続されている。板波アレイ探傷器3及び
垂直アレイ探傷器4,4へ入力された金属板Aからの超
音波の反射信号は、それぞれコンパレータ5へ入力さ
れ、しきい値以上の信号が存在する場合に欠陥があると
判断される。また前記反射信号は探傷画像表示器6へも
入力され、金属板Aの検査結果を2次元平面図として表
示する。
提供する。 【構成】 金属板Aの一方のエッジ部に配置するタイヤ
型板波アレイ探触子1と金属板Aの両エッジ部に配置す
るタイヤ型垂直アレイ探触子2,2とを有し、タイヤ型
板波アレイ探触子1には板波アレイ探傷器3が、タイヤ
型垂直アレイ探触子2,2には垂直アレイ探傷器4,4
が、それぞれ接続されている。板波アレイ探傷器3及び
垂直アレイ探傷器4,4へ入力された金属板Aからの超
音波の反射信号は、それぞれコンパレータ5へ入力さ
れ、しきい値以上の信号が存在する場合に欠陥があると
判断される。また前記反射信号は探傷画像表示器6へも
入力され、金属板Aの検査結果を2次元平面図として表
示する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属板用の超音波探傷装
置に関する。
置に関する。
【0002】
【従来の技術】金属板の製造ラインで超音波オンライン
探傷を行い、金属板表面及び内部の欠陥を検出する場
合、板波探触子を用いた板波探傷法または垂直探触子を
用いた垂直探傷法が用いられている。
探傷を行い、金属板表面及び内部の欠陥を検出する場
合、板波探触子を用いた板波探傷法または垂直探触子を
用いた垂直探傷法が用いられている。
【0003】板波探傷法は熱延鋼板及び冷延鋼板といっ
た板厚が比較的薄い金属板に対して行われ、オンライン
探傷では主としてタイヤ探触子が用いられる。図9はタ
イヤ探触子22の縦断面図であり、タイヤ探触子22は長手
方向に搬送される金属板Aの幅方向に設けた固定軸16の
外側にベアリングを介して回転可能なゴムタイヤ14を取
り付け、該ゴムタイヤ14内に接触触媒15を充填し、固定
軸16にに板波探触子20を設けたものである。
た板厚が比較的薄い金属板に対して行われ、オンライン
探傷では主としてタイヤ探触子が用いられる。図9はタ
イヤ探触子22の縦断面図であり、タイヤ探触子22は長手
方向に搬送される金属板Aの幅方向に設けた固定軸16の
外側にベアリングを介して回転可能なゴムタイヤ14を取
り付け、該ゴムタイヤ14内に接触触媒15を充填し、固定
軸16にに板波探触子20を設けたものである。
【0004】タイヤ探触子22内の板波探触子20と金属板
Aとは、ゴムタイヤ14内の接触触媒15、ゴムタイヤ14及
び金属板A上に塗布してある接触触媒15を介して音響的
接触が行われる。板波探触子20は金属板Aの幅方向へ所
定の入射角で超音波を入射するように傾斜させて取付け
てある。
Aとは、ゴムタイヤ14内の接触触媒15、ゴムタイヤ14及
び金属板A上に塗布してある接触触媒15を介して音響的
接触が行われる。板波探触子20は金属板Aの幅方向へ所
定の入射角で超音波を入射するように傾斜させて取付け
てある。
【0005】板波探傷法ではタイヤ探触子22を金属板A
のエッジ部に転接させ、金属板搬送方向と直交する方向
に超音波を伝播させる。板波探触子20から送信された超
音波は金属板Aに入射後、超音波入射角、金属板厚み及
び超音波周波数に応じた振動モードの板波超音波となり
金属板中を伝播する。そして該板波の欠陥による反射エ
コーを、前記固定軸16に設けられている板波探触子20に
て受信し欠陥が検出される。
のエッジ部に転接させ、金属板搬送方向と直交する方向
に超音波を伝播させる。板波探触子20から送信された超
音波は金属板Aに入射後、超音波入射角、金属板厚み及
び超音波周波数に応じた振動モードの板波超音波となり
金属板中を伝播する。そして該板波の欠陥による反射エ
コーを、前記固定軸16に設けられている板波探触子20に
て受信し欠陥が検出される。
【0006】また垂直探傷法は、各探傷位置で金属板A
に対して垂直に超音波ビームを送信した後に受信される
金属板Aからの反射信号を用いて欠陥を検出する。図10
は垂直探傷法を示す模式図である。図10に示す如く垂直
探傷法では通常、超音波が金属板Aの板厚の1/2 の箇所
に集束するように機械的に曲面加工した、またはエポキ
シ樹脂などで凹レンズ状に加工した音響レンズを備えた
垂直探触子21を用いて金属板Aに超音波を送信し、その
反射エコーに基づいて欠陥の検出が行われる。該垂直探
傷法においては超音波ビームを小さく絞っているため、
微小な欠陥まで検出できると同時に、欠陥の寸法・形状
を精度良く検出できる。
に対して垂直に超音波ビームを送信した後に受信される
金属板Aからの反射信号を用いて欠陥を検出する。図10
は垂直探傷法を示す模式図である。図10に示す如く垂直
探傷法では通常、超音波が金属板Aの板厚の1/2 の箇所
に集束するように機械的に曲面加工した、またはエポキ
シ樹脂などで凹レンズ状に加工した音響レンズを備えた
垂直探触子21を用いて金属板Aに超音波を送信し、その
反射エコーに基づいて欠陥の検出が行われる。該垂直探
傷法においては超音波ビームを小さく絞っているため、
微小な欠陥まで検出できると同時に、欠陥の寸法・形状
を精度良く検出できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記板波探傷法におい
ては、タイヤ内の板波探触子から送信された超音波が金
属板に入射後、金属板内を板波超音波として伝播する
が、板波探触子から送信された超音波はタイヤ内の接触
媒質とタイヤとの界面もしくはタイヤと金属板との界面
にてその一部が反射し、タイヤ内で乱反射を起こす。
ては、タイヤ内の板波探触子から送信された超音波が金
属板に入射後、金属板内を板波超音波として伝播する
が、板波探触子から送信された超音波はタイヤ内の接触
媒質とタイヤとの界面もしくはタイヤと金属板との界面
にてその一部が反射し、タイヤ内で乱反射を起こす。
【0008】従って金属板に入射した板波超音波を受信
する場合、前記乱反射信号がノイズとなり、該ノイズに
よりタイヤ探触子が転接されている近傍の欠陥からの反
射信号の検出が妨害され、欠陥検出が困難となる不感帯
が生じる。また金属板中を伝播する板波は伝播速度の異
なる複数の振動モードから構成されているため、各振動
モードによって金属板のエッジからの反射波がタイヤ内
の探触子に受信されるまでの時間が異なる。このためエ
ッジからの反射信号が幅広いものとなり、該エッジ反射
信号によってエッジ近傍の欠陥からの反射信号の検出が
妨害されるため、タイヤ探触子が転接されていない側の
エッジ部においても不感帯が生じる。
する場合、前記乱反射信号がノイズとなり、該ノイズに
よりタイヤ探触子が転接されている近傍の欠陥からの反
射信号の検出が妨害され、欠陥検出が困難となる不感帯
が生じる。また金属板中を伝播する板波は伝播速度の異
なる複数の振動モードから構成されているため、各振動
モードによって金属板のエッジからの反射波がタイヤ内
の探触子に受信されるまでの時間が異なる。このためエ
ッジからの反射信号が幅広いものとなり、該エッジ反射
信号によってエッジ近傍の欠陥からの反射信号の検出が
妨害されるため、タイヤ探触子が転接されていない側の
エッジ部においても不感帯が生じる。
【0009】図11はタイヤ探触子の不感帯を無くするた
めの従来の方法を示す平面図である。タイヤ探触子22,2
2 の近傍における不感帯を無くすため、2個のタイヤ探
触子22,22 を金属板Aの中央部に転接し、一方のタイヤ
探触子22近傍の不感帯を他方のタイヤ探触子22の探傷範
囲とするような工夫がなされている。この場合、タイヤ
探触子22,22 近傍の不感帯の探傷は可能になるが、金属
板Aの両エッジ部の不感帯は依然として存在する。また
板波探傷法の場合、欠陥の検出能力は金属板Aの長手方
向と板厚方向とで定められる平面内に存在する欠陥の断
面積に大きく依存する。
めの従来の方法を示す平面図である。タイヤ探触子22,2
2 の近傍における不感帯を無くすため、2個のタイヤ探
触子22,22 を金属板Aの中央部に転接し、一方のタイヤ
探触子22近傍の不感帯を他方のタイヤ探触子22の探傷範
囲とするような工夫がなされている。この場合、タイヤ
探触子22,22 近傍の不感帯の探傷は可能になるが、金属
板Aの両エッジ部の不感帯は依然として存在する。また
板波探傷法の場合、欠陥の検出能力は金属板Aの長手方
向と板厚方向とで定められる平面内に存在する欠陥の断
面積に大きく依存する。
【0010】このため板長手方向及び板厚方向に大きな
寸法を有していない欠陥(例えば点在する非鉄金属介在
物等)の場合は欠陥の検出が困難である。また垂直探傷
法においては、通常超音波が金属板Aの厚みの1/2 の箇
所に集束するように調整して探傷を行うため、微小な欠
陥まで検出できると同時に欠陥の寸法・形状を精度良く
検出できるが、金属板A全面の探傷を実行する場合は、
探傷時に垂直探触子21を矢符で示すように幅方向に走査
させる必要がある。
寸法を有していない欠陥(例えば点在する非鉄金属介在
物等)の場合は欠陥の検出が困難である。また垂直探傷
法においては、通常超音波が金属板Aの厚みの1/2 の箇
所に集束するように調整して探傷を行うため、微小な欠
陥まで検出できると同時に欠陥の寸法・形状を精度良く
検出できるが、金属板A全面の探傷を実行する場合は、
探傷時に垂直探触子21を矢符で示すように幅方向に走査
させる必要がある。
【0011】図12は垂直探傷時の探傷経路を破線で示す
平面図であり、白抜矢符方向が金属板Aの搬送方向であ
る。図12で示すように金属板Aは白抜矢符方向に搬送さ
れているので、探傷経路が見かけ上ジグザグ状となり、
金属板Aの全面を探傷して微小な欠陥まで検出するため
には該ジグザグ状の探傷経路の探傷間隔Xを小さくする
と同時に探傷幅Yを大きくする必要がある。しかし金属
板Aの搬送速度が一般に200 〜400mpmと速く、また金属
板Aの幅が1〜1.8 mと幅広いため、垂直探触子21を高
速で走査する必要がある。
平面図であり、白抜矢符方向が金属板Aの搬送方向であ
る。図12で示すように金属板Aは白抜矢符方向に搬送さ
れているので、探傷経路が見かけ上ジグザグ状となり、
金属板Aの全面を探傷して微小な欠陥まで検出するため
には該ジグザグ状の探傷経路の探傷間隔Xを小さくする
と同時に探傷幅Yを大きくする必要がある。しかし金属
板Aの搬送速度が一般に200 〜400mpmと速く、また金属
板Aの幅が1〜1.8 mと幅広いため、垂直探触子21を高
速で走査する必要がある。
【0012】垂直探触子21の機械的走査速度には限界が
あるため、金属板Aの寸法及び搬送速度が前述のような
場合、金属板Aの全面探傷を行うには数十個以上の垂直
探触子21を使用する必要がある。しかし垂直探触子21の
数に応じた走査機構、探傷器及び欠陥判定装置等が必要
であり、装置の大型化及び高コスト化といった問題が生
じる。また各垂直探触子21ごとに感度校正作業を行う必
要があり、作業能率の低下も問題となる。
あるため、金属板Aの寸法及び搬送速度が前述のような
場合、金属板Aの全面探傷を行うには数十個以上の垂直
探触子21を使用する必要がある。しかし垂直探触子21の
数に応じた走査機構、探傷器及び欠陥判定装置等が必要
であり、装置の大型化及び高コスト化といった問題が生
じる。また各垂直探触子21ごとに感度校正作業を行う必
要があり、作業能率の低下も問題となる。
【0013】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、金属板の中央部を板波探傷法により探傷し、板
波探傷法で探傷できない金属板の両エッジ部の不感帯を
垂直探傷法で探傷することにより金属板の全面探傷が可
能である超音波探傷装置を提供することを目的とする。
であり、金属板の中央部を板波探傷法により探傷し、板
波探傷法で探傷できない金属板の両エッジ部の不感帯を
垂直探傷法で探傷することにより金属板の全面探傷が可
能である超音波探傷装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る超音波探傷
装置は、超音波の送受信を行う超音波探触子から超音波
を送信し、金属板内部の欠陥から反射される超音波を超
音波探触子にて受信し、受信した反射超音波に基づき、
前記金属板の欠陥を検出する超音波探傷装置において、
超音波を送受信して金属板の中央部を探傷すべく配置さ
れている板波探触子と、金属板のエッジ部を探傷すべく
配置されている垂直探触子とを備えることを特徴とす
る。
装置は、超音波の送受信を行う超音波探触子から超音波
を送信し、金属板内部の欠陥から反射される超音波を超
音波探触子にて受信し、受信した反射超音波に基づき、
前記金属板の欠陥を検出する超音波探傷装置において、
超音波を送受信して金属板の中央部を探傷すべく配置さ
れている板波探触子と、金属板のエッジ部を探傷すべく
配置されている垂直探触子とを備えることを特徴とす
る。
【0015】
【作用】金属板の中央部はタイヤ型板波アレイ探触子で
探傷し、金属板のエッジ部はタイヤ型垂直アレイ探触子
で探傷する。このためタイヤ型板波アレイ探触子の不感
帯である金属板のエッジ部をタイヤ型垂直アレイ探触子
により探傷できるので金属板の全面探傷が可能になる。
探傷し、金属板のエッジ部はタイヤ型垂直アレイ探触子
で探傷する。このためタイヤ型板波アレイ探触子の不感
帯である金属板のエッジ部をタイヤ型垂直アレイ探触子
により探傷できるので金属板の全面探傷が可能になる。
【0016】
【実施例】以下本発明装置を、その実施例を示す図面に
基づいて説明する。図1は本発明装置の配置図とともに
示すブロック図、図2はタイヤ型板波アレイ探触子の縦
断面図、図3は本発明の超音波探傷装置全体のブロック
図、図4はタイヤ型垂直アレイ探触子の縦断面図をそれ
ぞれ表している。
基づいて説明する。図1は本発明装置の配置図とともに
示すブロック図、図2はタイヤ型板波アレイ探触子の縦
断面図、図3は本発明の超音波探傷装置全体のブロック
図、図4はタイヤ型垂直アレイ探触子の縦断面図をそれ
ぞれ表している。
【0017】図1,図2において、1はタイヤ型板波ア
レイ探触子である。図2に示す如くタイヤ型板波アレイ
探触子は白抜矢符で示す長手方向に搬送されている金属
板Aの幅方向に設けた固定軸16の外側にベアリングを介
して回転可能なゴムタイヤ14を取り付け、該ゴムタイヤ
14内に接触触媒15を充填し、固定軸16に複数の超音波送
受信素子18,18 …を並設してなる板波アレイ探触子17を
設けたものである。
レイ探触子である。図2に示す如くタイヤ型板波アレイ
探触子は白抜矢符で示す長手方向に搬送されている金属
板Aの幅方向に設けた固定軸16の外側にベアリングを介
して回転可能なゴムタイヤ14を取り付け、該ゴムタイヤ
14内に接触触媒15を充填し、固定軸16に複数の超音波送
受信素子18,18 …を並設してなる板波アレイ探触子17を
設けたものである。
【0018】タイヤ型板波アレイ探触子は金属板Aの一
方のエッジ部に転接され、板波アレイ探触子17と金属板
Aとはゴムタイヤ14内の接触触媒15、ゴムタイヤ14及び
金属板A上に塗布してある接触触媒15を介して音響的接
触が行われる。超音波送受信素子18,18 …は図3に示す
板波アレイ探傷器3のパルサー駆動タイミングコントロ
ーラ8aにて駆動タイミングを制御されているパルサー
7,7…からのパルスにより励振され、ゴムタイヤ14内
の接触触媒15を通して所定の角度に偏向された超音波を
金属板Aの他方のエッジ部へ向けて入射する。
方のエッジ部に転接され、板波アレイ探触子17と金属板
Aとはゴムタイヤ14内の接触触媒15、ゴムタイヤ14及び
金属板A上に塗布してある接触触媒15を介して音響的接
触が行われる。超音波送受信素子18,18 …は図3に示す
板波アレイ探傷器3のパルサー駆動タイミングコントロ
ーラ8aにて駆動タイミングを制御されているパルサー
7,7…からのパルスにより励振され、ゴムタイヤ14内
の接触触媒15を通して所定の角度に偏向された超音波を
金属板Aの他方のエッジ部へ向けて入射する。
【0019】金属板Aの幅方向へ入射された超音波は金
属板A内部の欠陥または金属板Aのエッジ部にて反射し
た後、各超音波送受信素子18,18 …にて受信される。各
超音波送受信素子18,18 …にて受信された反射信号はア
ンプ9,9…で増幅された後、遅延器10,10 …により超
音波入射角に応じた遅延が施され、その後加算器11にて
加算されて1つの超音波受信信号となる。
属板A内部の欠陥または金属板Aのエッジ部にて反射し
た後、各超音波送受信素子18,18 …にて受信される。各
超音波送受信素子18,18 …にて受信された反射信号はア
ンプ9,9…で増幅された後、遅延器10,10 …により超
音波入射角に応じた遅延が施され、その後加算器11にて
加算されて1つの超音波受信信号となる。
【0020】更に板波の伝播距離による減衰をDAC (D
istance Amplitude Compensation )回路12を用いて
補正した後、ゲート回路13により必要な信号部分のみを
取り出す。ゲート回路13から出力された信号はコンパレ
ータ5へ入力され、しきい値以上の信号が存在する場合
に欠陥があると判定される。また板波アレイ探傷器3か
らの信号は同時に探傷画像表示器6へ入力され、金属板
Aの検査結果が2次元平面図として表示させる。
istance Amplitude Compensation )回路12を用いて
補正した後、ゲート回路13により必要な信号部分のみを
取り出す。ゲート回路13から出力された信号はコンパレ
ータ5へ入力され、しきい値以上の信号が存在する場合
に欠陥があると判定される。また板波アレイ探傷器3か
らの信号は同時に探傷画像表示器6へ入力され、金属板
Aの検査結果が2次元平面図として表示させる。
【0021】なお中央部の板波探傷には、板波アレイ探
触子17に替えて従来用いられている板波探触子20を使用
して板波探傷を行ってもよい。また図1において、2は
タイヤ型垂直アレイ探触子であり、図4に示す如くゴム
タイヤ14内の固定軸16に取り付けられた垂直アレイ探触
子19の外側に、ベアリングを介して回転可能なゴムタイ
ヤ14を取り付け、ゴムタイヤ14内に接触触媒15を充填し
た構造となっている。
触子17に替えて従来用いられている板波探触子20を使用
して板波探傷を行ってもよい。また図1において、2は
タイヤ型垂直アレイ探触子であり、図4に示す如くゴム
タイヤ14内の固定軸16に取り付けられた垂直アレイ探触
子19の外側に、ベアリングを介して回転可能なゴムタイ
ヤ14を取り付け、ゴムタイヤ14内に接触触媒15を充填し
た構造となっている。
【0022】タイヤ型垂直アレイ探触子2,2は金属板
Aの両エッジ部を探傷範囲とするように配置される。垂
直アレイ探触子19と金属板Aとはゴムタイヤ14内の接触
触媒15,ゴムタイヤ14及び金属板A上に塗布してある接
触触媒15を介して音響的接触が行われる。
Aの両エッジ部を探傷範囲とするように配置される。垂
直アレイ探触子19と金属板Aとはゴムタイヤ14内の接触
触媒15,ゴムタイヤ14及び金属板A上に塗布してある接
触触媒15を介して音響的接触が行われる。
【0023】垂直アレイ探触子19は多数の超音波送受信
素子18,18 …から構成されており、超音波送受信素子1
8,18 …は図3に示す垂直アレイ探傷器4のパルサー駆
動タイミングコントローラ8bにより順次駆動されるパル
サー7によって励振される。垂直アレイ探触子19を構成
する全素子のうち、鋼板中の所定深さの位置に集束され
た超音波ビームの送受信動作を行うことを選択された所
定数の素子群20を電子的に順次切り替えることにより、
鋼板上での探傷位置を板幅方向へ移動させる。超音波ビ
ームの板幅方向への集束はパルサー駆動タイミングコン
トローラ8b及び受信回路中の遅延器10により行う。又、
金属板搬送方向への超音波の集束は各素子に対し機械的
な曲面加工を施し、実施している。
素子18,18 …から構成されており、超音波送受信素子1
8,18 …は図3に示す垂直アレイ探傷器4のパルサー駆
動タイミングコントローラ8bにより順次駆動されるパル
サー7によって励振される。垂直アレイ探触子19を構成
する全素子のうち、鋼板中の所定深さの位置に集束され
た超音波ビームの送受信動作を行うことを選択された所
定数の素子群20を電子的に順次切り替えることにより、
鋼板上での探傷位置を板幅方向へ移動させる。超音波ビ
ームの板幅方向への集束はパルサー駆動タイミングコン
トローラ8b及び受信回路中の遅延器10により行う。又、
金属板搬送方向への超音波の集束は各素子に対し機械的
な曲面加工を施し、実施している。
【0024】超音波送受信素子18,18 …にて受信された
反射信号はアンプ9,9…を介して増幅された後、遅延
器10,10 …により超音波の集束位置に応じた遅延が施さ
れ、その後加算器11にて加算されて1つの超音波受信信
号となる。
反射信号はアンプ9,9…を介して増幅された後、遅延
器10,10 …により超音波の集束位置に応じた遅延が施さ
れ、その後加算器11にて加算されて1つの超音波受信信
号となる。
【0025】ゲート回路13により加算器11にて加算後の
超音波受信信号から必要な信号部分のみを取り出す。垂
直アレイ探傷器4のゲート回路13から出力された信号は
コンパレータ5へ入力され、しきい値以上の信号が存在
する場合に欠陥があると判定される。また垂直アレイ探
傷器4からの信号は同時に探傷画像表示器6へ入力さ
れ、金属板Aの検査結果が2次元平面図として表示され
る。
超音波受信信号から必要な信号部分のみを取り出す。垂
直アレイ探傷器4のゲート回路13から出力された信号は
コンパレータ5へ入力され、しきい値以上の信号が存在
する場合に欠陥があると判定される。また垂直アレイ探
傷器4からの信号は同時に探傷画像表示器6へ入力さ
れ、金属板Aの検査結果が2次元平面図として表示され
る。
【0026】板波探傷法及び垂直探傷法においては、夫
々の探触子1,2と金属板Aとの音響的接触に使用する
接触触媒15の使用が問題にならない場合は噴流水浸探傷
方式または溢水水浸探傷方式を用いて探傷を行ってもよ
い。
々の探触子1,2と金属板Aとの音響的接触に使用する
接触触媒15の使用が問題にならない場合は噴流水浸探傷
方式または溢水水浸探傷方式を用いて探傷を行ってもよ
い。
【0027】図5は噴流水浸探傷方式での探触子周りを
示す模式的立断面図、図6は溢水水浸探傷方式での探触
子周りを示す模式的立断面図である。図5に示す如く噴
流水浸探傷方式では接触触媒15を噴出するノズル24の奥
部に探触子23を設け、接触触媒15を層流またはそれに近
い状態にして金属板Aに噴射して探傷を実行する。
示す模式的立断面図、図6は溢水水浸探傷方式での探触
子周りを示す模式的立断面図である。図5に示す如く噴
流水浸探傷方式では接触触媒15を噴出するノズル24の奥
部に探触子23を設け、接触触媒15を層流またはそれに近
い状態にして金属板Aに噴射して探傷を実行する。
【0028】また図6に示す如く溢水水浸探傷方式は適
量の接触触媒15を貯溜する探触子カプセル24の底部から
接触触媒15を供給して上部から溢水させた状態としてこ
こに金属板Aを接触させ、底部に設けた探触子23から超
音波を発せしめて探傷を実行する。
量の接触触媒15を貯溜する探触子カプセル24の底部から
接触触媒15を供給して上部から溢水させた状態としてこ
こに金属板Aを接触させ、底部に設けた探触子23から超
音波を発せしめて探傷を実行する。
【0029】図7は本発明装置での探傷領域を示す平面
図を表わし、白抜矢符方向が金属板Aの搬送方向であ
る。図7に示す如く、金属板Aの中央部はタイヤ型板波
アレイ探触子1が探傷し、金属板Aのタイヤ型板波アレ
イ探触子1では探傷不可能な金属板Aの両エッジ部はタ
イヤ型垂直アレイ探触子2,2が探傷するので金属板全
域の探傷が可能である。しかもタイヤ型垂直アレイ探触
子2,2を用いた場合は、電子的走査により金属板Aの
面的探傷を行うため、ゴムタイヤ14,14 自体を機械的に
走査させる必要がなく、高速且つ高精度な探傷が可能で
あり、また安価に構成できる。
図を表わし、白抜矢符方向が金属板Aの搬送方向であ
る。図7に示す如く、金属板Aの中央部はタイヤ型板波
アレイ探触子1が探傷し、金属板Aのタイヤ型板波アレ
イ探触子1では探傷不可能な金属板Aの両エッジ部はタ
イヤ型垂直アレイ探触子2,2が探傷するので金属板全
域の探傷が可能である。しかもタイヤ型垂直アレイ探触
子2,2を用いた場合は、電子的走査により金属板Aの
面的探傷を行うため、ゴムタイヤ14,14 自体を機械的に
走査させる必要がなく、高速且つ高精度な探傷が可能で
あり、また安価に構成できる。
【0030】図8は本発明装置を用いた場合の探傷結果
例を示す平面図である。図8に示す如く金属板A中央部
の約1000mmを板波探傷で、また金属板Aの両エッジ部20
0mmを垂直探傷でそれぞれ探傷しているため、金属板A
の両エッジ部における欠陥Dも確実に探傷でき、金属板
Aの全面探傷が可能となる。
例を示す平面図である。図8に示す如く金属板A中央部
の約1000mmを板波探傷で、また金属板Aの両エッジ部20
0mmを垂直探傷でそれぞれ探傷しているため、金属板A
の両エッジ部における欠陥Dも確実に探傷でき、金属板
Aの全面探傷が可能となる。
【0031】
【発明の効果】以上の如く本発明装置においては、板波
探傷法と垂直探傷法とを併用して、金属板の中央部を板
波探傷で探傷し、金属板の両エッジ部を垂直探傷で探傷
するようにしたので金属板の全面探傷が可能である。ま
た機械的走査なしに全面探傷できるので安価に構成でき
る。
探傷法と垂直探傷法とを併用して、金属板の中央部を板
波探傷で探傷し、金属板の両エッジ部を垂直探傷で探傷
するようにしたので金属板の全面探傷が可能である。ま
た機械的走査なしに全面探傷できるので安価に構成でき
る。
【図1】本発明装置の配置図とともに示すブロック図で
ある。
ある。
【図2】タイヤ型板波アレイ探触子の縦断面図である。
【図3】本発明の超音波探傷装置全体のブロック図であ
る。
る。
【図4】タイヤ型垂直アレイ探触子の縦断面図である。
【図5】噴流水浸探傷方式での探傷方法を示す模式的立
断面図である。
断面図である。
【図6】溢水水浸探傷方式での探傷方法を示す模式的立
断面図である。
断面図である。
【図7】本発明装置での探傷方法を示す平面図である。
【図8】本発明装置を用いた場合の探傷結果例を示す平
面図である。
面図である。
【図9】タイヤ探触子の縦断面図である。
【図10】垂直探傷法を示す模式図である。
【図11】タイヤ探触子の不感帯を無くすための従来の
方法を示す平面図である。
方法を示す平面図である。
【図12】垂直探傷時の探傷経路を示す平面図である。
1 タイヤ型板波アレイ探触子 2 タイヤ型垂直アレイ探触子 3 板波アレイ探傷器 4 垂直アレイ探傷器 5 コンパレータ
Claims (1)
- 【請求項1】 超音波の送受信を行う超音波探触子から
超音波を送信し、金属板内部の欠陥から反射される超音
波を超音波探触子にて受信し、受信した反射超音波に基
づき、前記金属板の欠陥を検出する超音波探傷装置にお
いて、超音波を送受信して金属板の中央部を探傷すべく
配置されている板波探触子と、金属板のエッジ部を探傷
すべく配置されている垂直探触子とを備えることを特徴
とする超音波探傷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5048235A JPH06258294A (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | 超音波探傷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5048235A JPH06258294A (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | 超音波探傷装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06258294A true JPH06258294A (ja) | 1994-09-16 |
Family
ID=12797787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5048235A Pending JPH06258294A (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | 超音波探傷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06258294A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011518325A (ja) * | 2008-04-17 | 2011-06-23 | エアバス オペレーションズ リミテッド | スキャナ |
JP2017530374A (ja) * | 2014-09-19 | 2017-10-12 | エロプ・アクティーゼルスカブElop As | 超音波信号変換器のための装置、方法およびシステム |
-
1993
- 1993-03-09 JP JP5048235A patent/JPH06258294A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011518325A (ja) * | 2008-04-17 | 2011-06-23 | エアバス オペレーションズ リミテッド | スキャナ |
US9010187B2 (en) | 2008-04-17 | 2015-04-21 | Airbus Operations Limited | Scanner |
JP2017530374A (ja) * | 2014-09-19 | 2017-10-12 | エロプ・アクティーゼルスカブElop As | 超音波信号変換器のための装置、方法およびシステム |
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