JPH0625825Y2 - 穀物乾燥装置 - Google Patents

穀物乾燥装置

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JPH0625825Y2
JPH0625825Y2 JP1986189606U JP18960686U JPH0625825Y2 JP H0625825 Y2 JPH0625825 Y2 JP H0625825Y2 JP 1986189606 U JP1986189606 U JP 1986189606U JP 18960686 U JP18960686 U JP 18960686U JP H0625825 Y2 JPH0625825 Y2 JP H0625825Y2
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wind tunnel
middle box
box side
grain
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惣一 山本
信也 板坂
正雄 小松
一男 本橋
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Yamamoto Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Yamamoto Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、乾燥風によって穀物の乾燥処理を行なう穀物
乾燥装置に関する。
[従来の技術] 穀物を乾燥するために、機体内で穀物を循環流動させな
がら乾燥風を送給して乾燥する循環型穀物乾燥装置が用
いられている。
この種の循環型穀物乾燥装置においては、下箱、中箱、
上箱の各部によって機体が構成されており、それぞれ上
下方向に連結し全体として高い箱状とされている。
中箱部分は乾燥部となっており、この中箱の前面壁と後
面壁との間には一対の通気性の中箱風胴が機体正面視に
おいて菱形状となるように対向して架け渡されて導風路
が形成されている。また中箱風胴の外側には通気性の中
箱側板風胴が機体正面視において漏斗状に架け渡されて
おり、この中箱側板風胴と中箱側板とによって排風路が
形成されている。導風路と排風路との間すなわち中箱風
路と中箱側板風胴との間が穀物流下路となっている。乾
燥風は導風路から穀物流下路へと送給された後排風路か
ら排風され、この際穀物流下路内の穀物が自然流下しな
がらこの乾燥風を受け乾燥処理が行なわれるようになっ
ている。
さてこの穀物乾燥装置の機体を組立てる場合には、下箱
上に中箱前面板と中箱後面板を組付けさらに中箱風胴及
び中箱側板風胴を順次中箱前面板及び中箱後面板に組付
けるようになっている。この場合、中箱側板風胴の両端
部はL字状に屈曲されており、この両端が中箱前面板又
は中箱後面板に固着されたレール部に嵌め込んで組付け
られる構成となっている。中箱風胴及び中箱側板風胴が
それぞれレール部に嵌め込まれた後に中箱側板を組付け
て中箱の組付けが終了する。そしてさらに中箱上に上箱
が組付けられる。このように順次下段から上段に向って
積み重ねるようにして機体が組立てられるようになって
いる。
ところで中箱前面板及び中箱後面板に固着された中箱側
板風胴組付け用のレール部は、断面形状がU字型でその
開口部が機体の内側を向くように固着されている。した
がって一旦機体が組上がった後には、中箱側板を取外し
てもレール部に阻止されて中箱側板風胴を取外すことが
できなかった。
このため、穀物流下路すなわち中箱風胴の外側並びに中
箱側板風胴の内側に直接手を触れることができず、各風
胴の網目孔に突き刺さったままの穀物を掃除する等の作
業が困難であった。
[考案が解決しようとする問題点] 本考案は上記事実を考慮し、容易に中箱側板風胴を取外
すことができ、これによって穀物流下路内の掃除等の作
業を容易に行なうことのできる穀物乾燥装置を得ること
が目的である。
[問題点を解決するための手段] 本考案に係る穀物乾燥装置は、穀物が流下しながら乾燥
風を受ける穀物流下路を形成し機壁に固着されたレール
部に前後両端部を保持された中箱側板風胴を有する穀物
乾燥装置であって、前記レール部は、前記中箱側板風胴
を前記穀物流下路と反対側への移動を阻止した状態で上
下にスライド移動可能に保持し、かつ、前記レール部の
全長は前記中箱側板風胴よりも短く形成され、前記中箱
側板風胴には、前記中箱側板風胴の上端部に断面略L字
形に形成され前記中箱側板風胴が前記レール部に沿って
上方へスライド移動した状態において機壁に係合し前記
中箱側板風胴のスライド移動及び前記レール部からの前
記穀物流下路の側への離脱を阻止する上方取付部と、前
記中箱側板風胴の下端部に断面略コ字形に形成されて機
壁に係合し前記中箱側板風胴の前記レール部からの前記
穀物流下路の側への離脱を阻止する下方取付部と、前記
上方取付部及び下方取付部の何れか一方に設けられ前記
中箱側板風胴を前記レール部に沿った上方へのスライド
移動状態で保持するボルトと、から成る掛止め手段が設
けられたことを特徴としている。
[作用] 上記構成の穀物乾燥装置では、レール部によって穀物流
下路と反対側への移動を阻止された状態でスライド移動
可能に保持された中箱側板風胴は、レール部に沿って上
方にスライド移動した状態において掛止め手段によって
更に保持され、レール部に沿ったスライド移動及びレー
ル部からの穀物流下路の側への離脱が阻止されて固定さ
れる。
一方、中箱側板風胴を取り外す際には、掛止め手段によ
る保持を解除すると、中箱側板風胴のレール部に沿った
スライド移動が可能となり、中箱側板風胴をレール部に
沿って下方にスライド移動させることにより、中箱側板
風胴をレール部から穀物流下路の側へ離脱することがで
きる。
さらに、レール部はその全長が中箱側板風胴よりも短く
形成されているため、穀物流下路の側への離脱された中
箱側板風胴は、レール部が設けられていない機壁部分か
らレール部に干渉することなく外部(穀物流下路と反対
側)へ取り外すことができる。
これにより、穀物流下路内が開放され、直接手を触れる
ことができるようになる。
このように、単に掛止め手段による中箱側板風胴の保持
を解除するのみで容易に中箱側板風胴を取り外して穀物
流下路を開放することができ、例えば中箱側板風胴の四
辺を複数のボルト等によって機壁に固定する構成の場合
に比べて、着脱が極めて容易であり、作業性が向上す
る。
[実施例] 第1図には本考案に係る穀物乾燥装置10の全体斜視図
が示されており、第2図には穀物乾燥装置10の縦断面
図が示されている。
機体12は上箱14、中箱16及び下箱18によって構
成される穀物乾燥装置10の本体で、各々積み重ねるよ
うに上下に連結されて上下に高い箱状とされている。上
箱14は左右一対の上箱側板20,上箱前面板22,上
箱後面板24及び天井板26によって形成されており、
内洞は穀物槽となっている。上箱側板20の下端部20
Aは外側に向って直角に屈曲しており、さらにその先端
は下方に向って再度屈曲されている。この下端部20A
の上箱前後方向中央部には透孔34が穿設されている。
これらの構成による上箱14の下方には中箱16が連結
されている。
中箱16は左右一対の中箱側板28,中箱前面板30及
び中箱後面板32によって形成されている。第3図に示
す如く、中箱側板28の上端部28A及び下端部28B
は共に上箱側板20の下端部20Aと同様に外側に向っ
て直角に屈曲されており、さらにそれらの先端は下方に
向って再度屈曲されている。この中箱側板28の上端部
28Aに上箱側板20の下端部20Aが積重なるように
して嵌り合うようになっている。また下端部28Bの中
箱前後方向中央部には下端部20Aと同様に透孔36が
穿設されている。
さて中箱16内には、下端部20Aと上端部28Aとの
嵌合部分から中箱左右方向中央部位に向け傾斜して下降
する一対の通気性の中箱側板風胴38が正面視(第2
図)において漏斗状となって中箱前面板30と中箱後面
板32との間に架け渡されている。この中箱側板風胴3
8の上端は断面形状がL字形に屈曲し掛止め手段を構成
する上方取付部40となっており、さらにこの上方取付
部40の中箱前後方向中央部には楔受金具42が固着さ
れている。楔受金具42には断面コ字形の突出部42A
がプレス加工によって形成されており、この突出部42
Aが前記下端部20Aの透孔43へ嵌り込む構成となっ
ている。また突出部42Aは透孔34へ嵌り込んだ状態
でも先端が上方へ突出する寸法となっており、この突出
部42Aの先端に楔44が嵌入して下端部20Aと上方
取付部40すなわち上箱側板20と中箱側板風胴38と
を固着するようになっている。したがって上方取付部4
0と下端部20Aとが重ね合わされ固着された後、中箱
側板28の上端部28Aが上方取付部40の下方へさら
に重ね合わされるようになっている。
中箱側板28の下端部28Bは下端側板46の上端部4
6Aに重ね合わされて固着されるようになっている。上
端部46Aにも透孔36と同様に透孔48が穿設されて
おり、これら透孔48及び透孔36に楔受金具42の突
出部42Aが下方から嵌め込まれさらに突出部42Aに
楔44が嵌入して上端部28Aと上端部46Aすなわち
中箱側板28と下箱側板46とが固着される構成であ
る。
第3図ならびに第5図に示す如く、中箱側板風胴38の
下端には断面形状コ字形で掛止め手段を構成する下方取
付部50が中箱側板風胴38と一体的に形成されてい
る。この下方取付部50は、下箱18内に配置され同じ
くコ字形に形成された外側案内板52の上端部52Aに
嵌り合って連結している。また下方取付部50の中箱前
後方向二箇所にはナツト54が固着されており、さらに
ナツト54には掛止め手段を構成するボルト56が螺合
した後下方取付部50を貫通している。ボルト56の先
端部は上端部52Aに当接しており、これによって中箱
側板風胴38が上下方向に移動しないように固定してい
る。
第4図に示す如く、中箱側板風胴38の後端は断面形状
がL字形に屈曲した後方取付部58となっており、この
後方取付部58が中箱後面板32に固着されたレール6
0に嵌り込んでいる。レール60は断面形状U字形でそ
の開口部が後方取付部58を向くように中箱後面板32
に固着されている。レール60内に後方取付部58が嵌
入しこれによって中箱側板風胴38と中箱後面板32と
が連結固定されるようになっている。第3図ならびに第
5図に示す如く、レール60は中箱側板風胴38の下方
半分のみに対応するようにその全長が短くなって配置さ
れており、中箱側板風胴38の後方取付部58の下方半
分のみを保持するようになっている。換言すれば中箱側
板風胴38の上方半分に対応する中箱後面板32には中
箱側板風胴38の後方取付部58と係合する突起物は形
成されておらず、したがって後方取付部58の上方半分
と中箱後面板32とは離間した状態となっている。
なお、中箱前面板30にも中箱後面板32と同様にレー
ル60が固着されており中箱側板風胴38の下方半分の
みを保持している。
これらの構成による中箱側板28と中箱側板風胴38と
の間が排風路62となっている。また排風路62に対応
する中箱後面板32には排風路開口63が形成されてお
り、さらに図示しない吸引排風機と連通している。
中箱側板風胴38の中箱内方側には、中箱側板風胴38
と平行すなわち中箱側板28に大して傾斜する一対の通
気性の中箱風胴64が中箱前面板30と中箱後面板32
との間に架け渡されている。中箱風胴64の上部は中箱
内方に向けて屈曲し、さらに上端に断面逆V字状で非通
気性の頭部金具66が中箱風胴64に連続結合されてい
る。また中箱風胴64の下端は下箱18内に形成された
内側案内板68に連結されている。このため中箱風胴6
4ならびに内側案内板68によって囲まれる部分が正面
視において菱形状の導風路70となっている。また導風
路70に対応する中箱前面板30には導風路開口71が
形成されており、さらに図示しないバーナと連通してい
る。
中箱側板風胴38の上方取付部40と中箱風胴64上部
との間には、導風路70と同様に正面視菱形状に形成さ
れた一対の通気性の補助風胴72が中箱前面板30と中
箱後面板32との間に架け渡されている。また補助風胴
72に対応する中箱後面板32には図示しない開口が形
成されけおり、導風路70と連通している。これら導風
路と排風路との間は上箱14内に貯蔵された穀物が流下
する穀物流下路74となっている。このためバーナによ
って発生し吸引排風機によって吸引送給される乾燥風
は、導風路開口71を介して導風路70へ送給され中箱
風胴64を通って穀物流下路74へ送られるようになっ
ている。さらにその後中箱側板風胴38を通って排風路
62へ至り、排風路開口63を通過して機体12外へと
排出されるようになっている。
穀物流下路74の各下端は下箱18の外側案内板52と
内側案内板68の各下端により形成される流出口76を
経てシヤツタドラム78へ連結されている。
シヤツタドラム78は軸心が水平とされた中空円筒状で
あり、外周一部に所定幅寸法で軸方向に沿ったスリツト
状の切欠が形成されている。このシヤツタドラム78は
軸心回りに回転して切欠と前記流出口76とが対面する
ことにより、切欠を通して流出口76に位置する穀物が
シヤツタドラム78の内部に流入し、さらにシヤツタド
ラム78が回転して切欠が下向きに位置する状態となる
ことにより流入した穀物が排出されるようになってい
る。
シヤツタドラム78の下方には、下箱側板46間の中央
部へ向けて下向きにテーパーとなって張込流し板80が
配置されている。また中箱16の中箱側板28には張込
ホツパ82が配設され、穀物乾燥装置10内へ穀物を張
込むことができるようになっている。このため、シヤツ
タドラム78から排出された穀物及び張込ホツパ82か
ら張込まれた穀物は張込流し板80によって下箱側板4
6間の略中央部に搬送されるようになっている。
張込流し板80の各下方端には穀物搬送用の下スクリユ
ウコンベヤ84が配設されている。下スクリユウコンベ
ヤ84は下箱18の長手方向に渡って配設され、外周の
螺旋羽根がこれらの間へ入り込む穀物を前面壁側へと送
り出すようになっている。
機体前面壁の外側には下スクリユウコンベヤ84に連結
して搬送された穀物を受け取れるようにバケツトコンベ
ヤ86が立設している。このバケツトコンベヤ86内に
は、一定間隔で穀物搬送用バケツトが無端コンベヤへ取
り付けられており、下スクリユウコンベヤ84から送り
出される穀物を穀物乾燥装置10の最上部まで持上搬送
できるようなっている。
バケツトコンベヤ86の上端部には上スクリユウコンベ
ヤ88の一端が対応しており、持上げ搬送された穀物を
受け取るようになっている。この上スクリユウコンベヤ
88の他端は上箱14すなわち穀物乾燥装置10の長手
方向中央部まで延長されており、この上スクリユウコン
ベヤ88の他端直下へ軸心が垂直の回転式均分機90が
配置されている。したがって上スクリユウコンベヤ88
によって穀物乾燥装置10の上方中央部まで搬送された
穀物は回転式均分機90上へ落下し、この回転式均分機
90の回転時に遠心力で穀物乾燥装置10(換言すれば
上箱14)内へ均等に放散分配されることになる。
次に上記構成の穀物乾燥装置10の作用を説明する。
穀物を張込むため穀物乾燥装置10の循環系装置(下ス
クリユウコンベヤ84,バケツトコンベヤ86,上スク
リユウコンベヤ88,回転式均分機90)を駆動させ
る。そして一方の中箱側板28にある張込ホツパ82を
開放して穀物を機体12内へ張込む。張込まれた穀物は
張込流し板80に案内され下箱18の下方略中央(下ス
クリユウコンベヤ84配設位置)へ搬送される。
そして張込まれた穀物は下スクリユウコンベヤ84によ
って逐次バケツトコンベヤ86側に搬送され、さらに回
転するバケツトコンベヤ86のバケツトで抄われて持ち
上げ搬送される。
バケツトコンベヤ86によって機体12の上方に持上げ
搬送された穀物は上スクリユウコンベヤ88によって機
体12の上方中央部に送られ、回転式均分機90によっ
て機体12へ貯蔵される。張込終了後、バーナを点火す
ると共に吸引排風機を駆動すると乾燥作業が開始され
る。
バーナによって発生した乾燥風は吸引排風機に吸引され
て導風路70へ送り込まれる。導風路70へ送り込まれ
た乾燥風は中箱風胴64を通過し、穀物流下路74内の
穀物に直接送給される。ここで穀物の乾燥処理が行なわ
れる。
穀物の水分を吸収した後の乾燥風は中箱側板風胴38を
通過し排風路62へ至り、排風路開口63を通って穀物
乾燥装置10外へ排出される。
一方穀物流下路74内の穀物は、シヤツタドラム78の
回転により流出口76を通過後再び張込流し板80によ
って下箱18の下方略中央長手方向に渡って搬送され
る。そしてさらに、必要に応じて所望の含水率に達する
まで機体12内で前述の循環作用が繰り返され再びバケ
ツトコンベヤ86によって持ち上げ搬送された後、穀物
排出口92から排出される。
さて、乾燥処理が終了し機体12内から穀物がすべて排
出された後に、穀物流下路74すなわち中箱側板風胴3
8,中箱風胴64又は補助風胴72自体に籾や籾殻が引
掛り、それらを取除いたり掃除したりする必要がある場
合、中箱側板風胴38を取外して直接中箱風胴64や穀
物流下路74に手を触れ作業を実施することができる。
以下図面を参照しながら中箱側板風胴38の取外し手順
について説明する。
中箱側板28の下端部28Bと下箱側板46の上端部4
6Aとの連結を楔44を抜き取り楔受金具42を取外す
ことにより解除し、さらに中箱側板28を下方から機体
外側へ向けて引っ張ることにより取外す(第6図図示状
態)。
次いで、第7図に示す如くボルト56を回転させてその
先端が外側案内板52の上端部52Aから離反するよう
に引込め、中箱側板風胴38をレール60に沿って下方
へ移動させ同時に楔受金具42の突出部42Aを透孔3
4から抜き出す。
さらに中箱側板風胴38の上部を中箱16内側へ向けて
押した後(第8図図示状態)、中箱側板風胴38全体を
上箱14方向へ持ち上げて下方取付部50と外側案内板
52ならびに中箱側板風胴38の前後取付部とレール6
0とを完全に分離させる(第9図図示状態)。
その後第10図に示す如く、中箱側板風胴38の上部を
機体外側へ向けて回転させながら、中箱前面板30及び
中箱後面板32にレール60が配置されていない部分か
ら取出す。この場合、レール60の全長は中箱側板風胴
38の前後両端部と比べて半分程度に短くされているの
で、中箱前面板30及び中箱後面板32と中箱側板風胴
38とが干渉することなくスムーズに取外すことができ
る。このように中箱16あるいは上箱14を分解するこ
となく中箱側板風胴38を取外すことができる。取外し
た中箱側板風胴38を再度組付ける際は前述の手順を逆
に行なえばよい。
なお本実施例においては、中箱側板風胴38の上方取付
部40にあらかじめ楔受金具42が固着された構成とし
たがこれに限らず、上方取付部40と楔受金具42とを
別々に分離しさらに上方取付部40ならびに中箱側板2
8の上端部28Aに透孔を穿設し、この楔受金具42を
後から嵌め込む構成としてもよい。
また本実施例においては、レール60の全長を短くし中
箱側板風胴38の下方半分に対応する構成としたがこれ
に限らず、中箱側板風胴38が挿通し取外しできる程度
の切欠を中央部あるいは下方に設ける構成としてもよ
い。
なお、前記実施例においては、掛止め手段を構成するボ
ルト56を同様に掛止め手段を構成する下方取付部50
すなわち中箱側板風胴38の下部に設ける構成とした
が、これに限らず、このボルト56を上方取付部40す
なわち中箱側板風胴38の上部に設ける構成としてもよ
い。この場合であっても、容易に中箱側板風胴38を取
り外して穀物流下路74を開放することができ、作業性
が向上する。
[考案の効果] 以上説明した如く本考案に係る穀物乾燥装置は、穀物が
流下しながら乾燥風を受ける穀物流下路を形成し機壁に
固着されたレール部に前後両端部を保持された中箱側板
風胴を有する穀物乾燥装置であって、前記レール部は、
前記中箱側板風胴を前記穀物流下路と反対側への移動を
阻止した状態で上下にスライド移動可能に保持し、か
つ、前記レール部の全長は前記中箱側板風胴よりも短く
形成され、前記中箱側板風胴には、前記中箱側板風胴の
上端部に断面略L字形に形成され前記中箱側板風胴が前
記レール部に沿って上方へスライド移動した状態におい
て機壁に係合し前記中箱側板風胴のスライド移動及び前
記レール部からの前記穀物流下路の側への離脱を阻止す
る上方取付部と、前記中箱側板風胴の下端部に断面略コ
字形に形成されて機壁に係合し前記中箱側板風胴の前記
レール部からの前記穀物流下路の側への離脱を阻止する
下方取付部と、前記上方取付部及び下方取付部の何れか
一方に設けられ前記中箱側板風胴を前記レール部に沿っ
た上方へスライド移動状態で保持するボルトと、から成
る掛止め手段が設けられたことを特徴としているので、
容易に中箱側板風胴を取外すことができ、これにより穀
物流下路内の掃除等の作業を容易に行なうことのできる
という優れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る穀物乾燥装置の全体斜視図、第2
図は穀物乾燥装置の縦断面図、第3図は第2図要部拡大
図、第4図は第3図IV-IV線に沿った断面図、第5図は
中箱側板風胴の組付状態を示す中箱16及び下箱18の
部分斜視図、第6図乃至第10図は中箱側板風胴の取外
し手順を示す概略断面図である。 10……穀物乾燥装置、 28……中箱側板、 38……中箱側板風胴、 40……上方取付部、 42……楔受金具、 50……下方取付部、 54……ナツト、 56……ボルト、 58……後方取付部、 60……レール。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】穀物が流下しながら乾燥風を受ける穀物流
    下路を形成し機壁に固着されたレール部に前後両端部を
    保持された中箱側板風胴を有する穀物乾燥装置におい
    て、 前記レール部は、前記中箱側板風胴を前記穀物流下路と
    反対側への移動を阻止した状態で上下にスライド移動可
    能に保持し、かつ、前記レール部の全長は前記中箱側板
    風胴よりも短く形成され、 前記中箱側板風胴には、前記中箱側板風胴の上端部に断
    面略L字形に形成され前記中箱側板風胴が前記レール部
    に沿って上方へスライド移動した状態において機壁に係
    合し前記中箱側板風胴のスライド移動及び前記レール部
    からの前記穀物流下路の側への離脱を阻止する上方取付
    部と、前記中箱側板風胴の下端部に断面略コ字形に形成
    されて機壁に係合し前記中箱側板風胴の前記レール部か
    らの前記穀物流下路の側への離脱を阻止する下方取付部
    と、前記上方取付部及び下方取付部の何れか一方に設け
    られ前記中箱側板風胴を前記レール部に沿った上方への
    スライド移動状態で保持するボルトと、から成る掛止め
    手段が設けられたことを特徴とする穀物乾燥装置。
JP1986189606U 1986-12-09 1986-12-09 穀物乾燥装置 Expired - Lifetime JPH0625825Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986189606U JPH0625825Y2 (ja) 1986-12-09 1986-12-09 穀物乾燥装置

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