JPH06258086A - ハイブリッド航法装置 - Google Patents

ハイブリッド航法装置

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JPH06258086A
JPH06258086A JP4777093A JP4777093A JPH06258086A JP H06258086 A JPH06258086 A JP H06258086A JP 4777093 A JP4777093 A JP 4777093A JP 4777093 A JP4777093 A JP 4777093A JP H06258086 A JPH06258086 A JP H06258086A
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JP4777093A
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Mitsuru Sunakawa
満 砂川
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は移動体の位置検出を、自立航法と併用
される双曲線航法等による位置精度を保持し、かつ連続
的にスムーズに行うことができると共に、双曲線航法等
により得られる位置情報が途切れても自立航法に対して
誤差補正を行うことによって長時間高精度に位置検出を
行うことができるハイブリッド航法装置を提供すること
を目的とする。 【構成】位置補正手段101により、自立航法装置で得
られる移動体の進行方向及びその方向速力を示す自立航
法情報D1を第1速力情報D14に変換し、且つ補正量
D21により情報D14の誤差成分を逐次補正した後、
位置情報に変換して移動体の現在位置情報D16を得る
ようにし、補正量算出手段102において、自立航法装
置以外の他の航法装置により得られる位置情報D12を
第2速力情報に変換し、これと第1速力情報D14とを
比較してその偏差を求め、偏差から補正量D21を逐次
算出するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハイブリッド航法装置に
関する。飛行中の航空機、航行中の船舶等の移動体の位
置を検出するために電波等を利用した航法システムがあ
る。
【0002】一般的に、ドップラー航法等の自立航法、
デッカ航法・ロラン航法等の双曲線航法、GPS航法、
及びレーダによるレンジ航法等が知られている。これら
単一の航法でも移動体自己の位置を検出することができ
るが、より高精度に位置を知るために、自立航法と他の
双曲線航法等とを併用したハイブリッド航法装置が要望
されている。
【0003】
【従来の技術】自立航法は、例えば航空機の初期位置を
設定し、その後、航空機の方向及び速力等を自己から発
射された電波の反射波を受信して積算しながら自己の位
置を求めるものである。
【0004】しかし、自立航法装置固有の測定誤差や、
対象となる地表、地磁気等の影響によって正確な位置が
求められなくなることがある。また、双曲線航法は、地
上の複数の基地局からの電波を受信し、緯度及び経度を
検出するものであるが、航空機が何らかの原因により、
その電波を受信できなくなった場合、位置検出ができな
くなることがある。
【0005】そこで、それら欠点を補うことのできるハ
イブリッド航法装置が考え出された。従来のハイブリッ
ド航法装置は、例えば自立航法で得られる位置情報を双
曲線航法で得られる位置情報で補正するようになってお
り、このことによって、自立航法及び双曲線航法の何れ
かを単一で用いるよりも、より正確な位置が求められる
ようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したハ
イブリッド航法装置において、自立航法の位置情報の位
置精度は、補正毎に双曲線航法の位置精度に合わされる
が、補正後の時間経過に従って位置精度が劣化すると共
に、補正時において移動に伴う位置精度の連続性が保た
れないと言った問題がある。
【0007】この問題となる補正時における検出位置の
誤差と経過時間との関係は図7に符号1で示すように、
のこぎり波のような軌跡となる。この現象は、自立航法
の持つ時間経過による固有誤差の量に依存されると共
に、航空機によるドプラーレーダであれば海上における
潮流、風による表層流等の環境条件にも依存する。
【0008】また、図7において、符号2で示す誤差部
分は双曲線航法で得られる位置情報が何らかの原因によ
り受信不能となった場合を示すものである。その符号2
で示す部分から分かるように、従来のハイブリッド航法
装置においては、双曲線航法による位置情報が受信不能
となった際に、自立航法のみで位置を検出すると、その
誤差が大となり正確な位置情報が得られなくなると言っ
た問題がある。
【0009】なお、図7において、符号3で示す僅かな
誤差は双曲線航法によるものであり、位置を知る上で特
に問題にはならない。本発明は、このような点に鑑みて
なされたものであり、移動体の位置検出を、自立航法と
併用される双曲線航法等による位置精度を保持し、かつ
連続的にスムーズに行うことができると共に、双曲線航
法等により得られる位置情報が途切れても自立航法に対
して誤差補正を行うことによって長時間高精度に位置検
出を行うことができるハイブリッド航法装置を提供する
ことを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1に本発明の原理図を
示す。図中、101は位置補正手段であり、自立航法装
置により得られる移動体の進行方向及びその方向速力を
示す自立航法情報D1を、第1速力情報D14に変換す
ると共に、補正量D21によって第1速力情報D14の
誤差成分を逐次補正した後、位置情報に変換し、これを
移動体の現在位置情報D16として出力するものであ
る。
【0011】102は補正量算出手段であり、自立航法
装置以外の他の航法装置により得られる位置情報D12
を第2速力情報に変換し、これを第1速力情報D14と
比較してその偏差を求め、その偏差から補正量D21を
逐次算出するものである。
【0012】また、位置補正手段101に、位置情報D
12が取得できなくなった際に、取得できなくなる前に
算出された補正量D21を保持して出力する機能を設け
るのが好ましい。
【0013】
【作用】上述した本発明によれば、自立航法装置により
得られる自立航法情報D1を変換した第1速力情報D1
4を、他の航法装置により得られる位置情報D12から
算出した補正量D21で逐次補正し、現在位置情報D1
6を得るので、自立航法装置からの速力変化に応じ、逐
次位置が連続移動しているような位置検出動作を得るこ
とができる。従って移動体の位置を精度よく連続的に検
出することができる。
【0014】また、他の航法装置からの位置情報D12
が取得できなくなった際でも、取得できなくなる前に算
出された補正量D21を保持して出力するので、その保
持された補正量D21で第1速力情報D14を補正する
ことによって、自立航法装置からの情報D1のみでも長
時間精度よく移動体の位置を検出することができる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図2は本発明の第1実施例によるハイブリ
ッド航法装置のブロック構成図である。
【0016】この図に示す第1実施例のハイブリッド航
法装置は、図示せぬ航空機に搭載されているものとす
る。図中、11は自立航法装置、12は第1双曲線航法
装置、13は第2双曲線航法装置、14は位置補正制御
部、15は推測量補正部、16は優先順序切替部、17
は速力位置偏差処理部、18は補正速力処理部、19は
補正速力推定部、20は位置決定部である。
【0017】自立航法装置11は、航空機の機首方位・
機首方向速力・横流れ速力・真対気速力ピッチング・ロ
ーリングを所定時間間隔(例えば100ms間隔)で計
測し、これら計測結果を示す自立航法情報D1を先の計
測時間間隔で推測量補正部15へ出力すると共に、装置
11自体が初期状態であるか、或いは装置11による計
測状態が有効か無効かを示す自立航法状態情報D2を位
置補正制御部14へ出力する。
【0018】第1双曲線航法装置12は、航空機の緯度
/経度座標(XY座標)を所定時間間隔(例えば1s間
隔)で計測し、これら計測結果を示す第1位置情報D3
を先の計測時間間隔で優先順序切替部16へ出力すると
共に、装置12自体の計測状態が有効か無効かを示す第
1双曲線航法状態情報D4を位置補正制御部14へ出力
する。
【0019】第2双曲線航法装置13は、航空機のXY
座標を所定時間間隔(例えば1s間隔)で計測し、これ
ら計測結果を示す第2位置情報D5を先の計測時間間隔
で優先順序切替部16へ出力すると共に、装置13自体
の計測状態が有効か無効かを示す第3状態情報D6を位
置補正制御部14へ出力する。
【0020】位置補正制御部14は、状態情報D2,D
4,D6に応じて、第1制御情報D7を補正速力処理部
18及び補正速力推定部19へ出力し、第2制御情報D
8を速力位置偏差処理部17へ出力し、第3制御情報D
9を優先順序切替部16へ出力する。
【0021】第3制御情報D9は、優先順序切替部16
が位置情報を優先順に従って切り替えを行う際の制御情
報となるものである。即ち、ハイブリッド航法装置の立
ち上げ時においては、位置補正制御部14から優先順序
切替部16へ、操作者により設定される設定位置情報D
10、第1及び第2位置情報D3,D5の何れか1つを
選択するための第3制御情報D9が出力される。
【0022】この他、位置補正制御部14が予め定めら
れた優先順位に従って有効と認識した第1及び第2位置
情報D3,D5の何れかを選択するための第3制御情報
D9が出力される。
【0023】例えば、優先順位が第1及び第2位置情報
D3,D5の順であれば、位置補正制御部14がそれら
の情報が有効であるかどうかを判断し、有効の場合に第
1位置情報D3を選択するための第3制御情報D9を出
力する。この際、第1位置情報D3が無効となった場合
は第2位置情報D5を選択するための第3制御情報D9
を出力する。
【0024】但し、優先順序切替部16は、基本的に初
期時において、設定位置情報D10を選択し、これを初
期位置情報D11として位置決定部20へ出力するよう
になっているが、第1及び第2位置情報D3,D5の何
れかを初期位置情報D11として位置決定部20へ出力
するようにしてもよい。
【0025】また、優先順序切替部16から位置決定部
20へ出力される位置情報D11は初期時のみ出力さ
れ、装置安定後、即ち通常位置計測時には出力されな
い。第2制御情報D8は、速力位置偏差処理部17に対
する位置偏差初期化制御、及びファーストロック制御を
行う情報である。
【0026】位置偏差初期化制御は、速力位置偏差処理
部17に対して初期条件を設定するものである。ファー
ストロック制御は、後述で説明する速力位置偏差処理部
17の帰還定数を制御するものであり、初期時から装置
安定時までは情報処理を迅速に行うための定数とし、安
定後には定数を所定値とするものである。
【0027】第1制御情報D7は、補正速力処理部18
に対するファーストロック制御・補正初期化制御・補正
開始制御・補正フリーズ制御を行うと共に、補正速力推
定部19に対する遅延時間制御を行う情報である。
【0028】但し、第1制御情報D7の内の遅延時間制
御を行う情報D7′は、補正速力推定部19にのみ入力
されるものとする。ファーストロック制御は先に説明し
た通りであり、補正初期化制御は、補正を行うための初
期化条件の設定を行うためのものである。
【0029】補正開始制御は、補正を開始するための制
御を行うものであり、補正フリーズ制御は、補正を中止
するための制御を行うものである。遅延時間制御は、フ
ィルタを用いて構成される補正速力推定部19の時定数
を可変する制御を行うものである。
【0030】次に、速力位置偏差処理部17、補正速力
処理部18、補正速力推定部19、位置決定部20、及
び推測量補正部15についての説明を、図3の詳細構成
図を参照して行う。
【0031】速力位置偏差処理部17は、第1及び第2
位置/速力変換部31,34と、減算器32,33とか
ら構成されており、補正速力処理部18は、減算器35
と補正処理部36とから構成されており、推測量補正部
15は、水平面座標速力変換部37と減算器38とから
構成されている。
【0032】第1位置/速力変換部31は、所定時間間
隔(例えば1s)で入力される前回と今回の位置情報D
12の差から、位置情報D12を速力情報に変換し、こ
れをXY座標速力情報D13として減算器32へ出力す
る。
【0033】減算器32は、水平面座標速力変換部37
から所定時間間隔(例えば100ms)で出力される水
平方向のXY座標速力情報D14の平均を、XY座標速
力情報D13から減算し、これを速力偏差情報D15と
して減算器35へ出力する。
【0034】減算器33は、最終的に求められるハイブ
リッド航法装置による位置情報D16から位置情報D1
2を減算することによって、ハイブリッド航法と双曲線
航法とにより各々計測される位置情報の偏差を求め、こ
れを位置偏差情報D17として第2位置/速力変換部3
4へ出力する。
【0035】第2位置/速力変換部34は、前述で説明
した通り、第2制御情報D8に応じて初期設定が行われ
ると共に、時定数が可変されるものであり、これら設定
の基に位置偏差情報D17による位置差を速力成分に変
換し、これを位置偏差速力情報D18として減算器35
へ出力する。
【0036】即ち、速力位置偏差処理部17は、位置情
報D12とXY座標速力情報D14とから速力偏差情報
D15を求めると共に、位置情報D12と位置情報D1
6とから位置偏差速力情報D18を求め、これを補正速
力処理部18へ出力する。
【0037】次に、減算器35は、速力偏差情報D15
と位置偏差速力情報D18とを加算した結果から、前述
した第2制御情報D7の制御に基づいた補正処理部36
の補正処理により得られ、且つ帰還される補正速力情報
D20を減算し、この結果得られる速力情報D19を補
正処理部36へ入力する。
【0038】即ち、補正速力処理部18は、速力偏差情
報D15と位置偏差速力情報D18によって速力の補正
を行い、これにより得られる補正速力情報D20を補正
速力推定部19へ出力する。
【0039】しかし、ここで得られる補正速力情報D2
0は、現時点から見れば過去のXY座標速力情報D14
と位置偏差速力情報D18より求められることになるの
で、少し前の情報でしかあり得ない。そこで現時点の位
置を求める場合は、その過去の補正速力情報D20を基
準として推測しなければならない。
【0040】その推測を補正速力推定部19によって行
う。これは、補正速力情報D20に時間遅れが生じてい
るので、その遅れを補正速力推定部19によって推測す
ることになる。
【0041】即ち、補正速力推定部19は、遅延時間制
御情報D7′に応じ、補正速力情報D20に対して遅延
時間の制御を行うことにより、推定補正XY座標速力情
報D21を求め、減算器38へ出力する。
【0042】減算器38は、XY座標速力情報D14か
ら推定補正XY座標速力情報D21を減算することによ
りXY座標速力情報D14を補正し、これを補正XY座
標速力情報D22として位置決定部20へ出力する。
【0043】位置決定部20は、補正XY座標速力情報
D22を位置情報D16に変換して出力するが、装置を
立ち上げた初期時にあっては初期位置情報D11をその
まま位置情報D16として出力する。
【0044】このような構成において、まず、航空機が
停止している初期状態にあっては、図2に示す位置補正
制御部14から出力される第3制御情報D9に応じて優
先順序切替部16が設定位置情報D10を選択し、これ
を初期位置情報D11として位置決定部20へ出力す
る。
【0045】これによって位置決定部20が初期位置情
報D11の示す位置をハイブリッド航法装置が最終的に
得る位置情報D16として出力する。また、この初期時
においては、位置補正制御部14から出力される第2制
御情報D8により速力位置偏差処理部17に対して位置
偏差初期化制御及びファーストロック制御による初期化
設定が行われ、第3制御情報D7により補正速力処理部
18に対して補正初期化制御及びファーストロック制御
による初期化設定が行われる。
【0046】その後、航空機が移動し、飛行状態となる
と自立航法装置11から自立航法情報D1が出力され
る。自立航法情報D1が入力された推測量補正部15か
ら速力位置偏差処理部17へはXY座標速力情報D14
が出力される。
【0047】この時、位置補正制御部14では、第1及
び第2双曲線航法状態情報D4,D5より、第1及び第
2位置情報D3,D5が有効であるかどうかの判断が行
われ、有効であれば、予め定められた優先順位に従って
有効と認識された例えば第1位置情報D3を選択するた
めの第3制御情報D9が出力される。
【0048】優先順序切替部16においてはその第3制
御情報D9に応じて第1位置情報D3が選択され、これ
が状態情報D12として速力位置偏差処理部17へ出力
される。
【0049】速力位置偏差処理部17及び補正速力処理
部18においては、第1及び第2制御情報D7,D8の
ファーストロック制御によりフィルタ時定数が安定時の
値とされている。
【0050】そして、速力位置偏差処理部17において
は、位置情報D12とXY座標速力情報D14とから速
力偏差情報D15が求められると共に、位置情報D12
と位置情報D16とから位置偏差速力情報D18が求め
られ、それらが補正速力処理部18へ出力される。
【0051】補正速力処理部18においては速力偏差情
報D15及び補正速力処理部18より速力の補正が行わ
れ、この補正速力情報D20が補正速力推定部19へ出
力される。
【0052】補正速力推定部19では、入力された補正
速力情報D20に対して遅延時間制御情報D7′に応じ
た遅延補正が行われることによって、推定補正XY座標
速力情報D21が得られ、これが推測量補正部15へ出
力される。
【0053】推測量補正部15では、その推定補正XY
座標速力情報D21に応じてXY座標速力情報D1の補
正が行われ、これが補正XY座標速力情報D22として
位置決定部20へ出力される。
【0054】そして、位置決定部20において補正XY
座標速力情報D22が位置情報D16に変換される。と
ころで、このように位置情報D16が求められている際
に、第1位置情報D3が何らかの原因によって得られな
くなったとすると、これを位置補正制御部14が判断
し、第2位置情報D5を選択するための第3制御情報D
9を優先順序切替部16へ出力する。これによって今度
は第2位置情報D5が位置情報D12として速力位置偏
差処理部17へ出力されることになる。
【0055】また、第1及び第2位置情報D3,D5が
何らかの原因によって得られなくなったとすると、これ
を位置補正制御部14が判断し、第1制御情報D7によ
って補正速力処理部18へ補正フリーズ制御をかけるこ
とになる。
【0056】これによって、位置情報D3,D5が得ら
れなくなる以前に出力されていた補正速力情報D20が
保持されて補正速力推定部19へ出力されるので、補正
速力推定部19から出力される推定補正XY座標速力情
報D21も保持されることになる。
【0057】従って、推測量補正部15は、その保持さ
れた推定補正XY座標速力情報D21を用いてXY座標
速力情報D1の補正を行うので、双曲線航法装置12,
13からの位置情報D3,D4が得られている時よりも
精度は下がるが、ほぼ適正な値に近い位置情報D16を
得ることができる。
【0058】また、再び位置情報D3又はD5が得られ
るようになると、第1制御情報D7による補正開始制御
によって再び補正速力処理部18が作動する。以上説明
した第1実施例によるハイブリッド航法装置において
は、補正時における検出位置の誤差と経過時間との関係
が、図4に太線41で示すような軌跡となり、同図に符
号1,2で示す従来の、のこぎり波のような軌跡との比
較から分かるように、より正確に位置検出を行うことが
できる。
【0059】双曲線航法受信障害時には、従来は符号2
で示すように検出誤差が時間経過と共にかなり大きくな
っていたが、第1実施例では符号42で示すように時間
経過による誤差は僅かなもので済む。
【0060】次に、第2実施例によるハイブリッド航法
装置を図5を参照して説明する。但し、図5に示す第2
実施例において図2に示した第1実施例の各部に対応す
る部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0061】図5に示す第2実施例にハイブリッド航法
装置が、図2に示す第1実施例のものと異なる点は、第
1及び第2双曲線航法装置12,13による航空機の検
出位置の精度を判定する第1及び第2位置有効判定部5
1,52を設けたことである。
【0062】即ち、第1及び第2位置有効判定部51,
52は、第1及び第2双曲線航法装置12,13によっ
て得られる送信局(主局、複数の従局)の位置と電波受
信位置を示す第1及び第2位置情報D3,D5から検出
位置の誤差を求め、この誤差が予め定められた基準値以
内の場合に、優先順序切替部16へ有効な第1及び第2
位置情報D3′,D5′を出力し、検出位置の誤差が基
準値を越えた場合に、第1及び第2位置情報D3,D5
を無効とする制御を行う。
【0063】ここで、図6を参照して双曲線航法システ
ムにおける検出位置の誤差について説明する。図6に示
す符号Aは航空機である。この航空機Aは、現在、第1
双曲線64と第2双曲線65との交点に位置しており、
この位置で主局61及び、第1及び第2従局62,63
から送信される電波を受信しているものとする。
【0064】また、66は主局61と第1従局62とを
直線接続する第1基線、67は主局61と第2従局63
とを直線接続する第2基線であり、各々、双曲線の間隔
を定める際の基線となるものである。
【0065】前記した検出位置の誤差をRとすると、誤
差Rは次式で求められる。 R=α×√〔(β1×e1)2 +(β2×e2)2 〕 … 但し、α=1/sin〔(θ1+θ2)/2)〕 β1=sin(θ1/2) β2=sin(θ2/2) e1,e2:システム固有の誤差(主局61と従局6
2,36との同期誤差、伝搬エラー、ノイズエラー等) θ1,θ2:主局61と従局62,36との向角 であるとする。
【0066】また、θ1,θ2の算出は平面座標又は球
面座標で実施されるものとする。第1及び第2双曲線6
4及び65が航空機Aの箇所で直角(90度)に交差す
る場合は、誤差Rが小さくなり、90度から離れるに従
って誤差Rが大きくなる。
【0067】つまり、第1及び第2位置有効判定部5
1,52は、第1及び第2位置情報D3,D5から得ら
れる送信局位置と受信位置の情報を前記した式に当て
はめ、誤差Rを算出する。そして、算出された誤差Rと
基準値とを比較して検出位置情報D3,D5が有効かど
うかを判定する。
【0068】このような第2実施例のハイブリッド航法
装置によれば、第1実施例以上に位置検出を高精度に行
うことができる。また、第1及び第2実施例によるハイ
ブリッド航法装置においては、自立航法装置11と双曲
線航法装置12,13とを併用させたが、双曲線航法装
置12,13の代わりに、他のGPS航法装置、及びレ
ンジ航法装置等を用いてもよく、或いは双曲線航法装置
とGPS航法装置、及びレンジ航法装置等を合わせ持っ
てもよい。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
航空機、船舶等の移動体の位置検出を、自立航法と併用
される双曲線航法等による位置精度を保持し、かつ連続
的にスムーズに行うことができる効果がある。
【0070】また、双曲線航法等により得られる位置情
報が途切れても自立航法に対して誤差補正を行うことに
よって長時間高精度に位置検出を行うことができる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の第1実施例によるハイブリッド航法装
置のブロック構成図である。
【図3】図2に示すハイブリッド航法装置の主要部のブ
ロック構成図である。
【図4】実施例のハイブリッド航法装置による位置検出
誤差と検出経過時間との関係を説明するための図であ
る。
【図5】本発明の第2実施例によるハイブリッド航法装
置のブロック構成図である。
【図6】双曲線航法システム説明図である。
【図7】従来のハイブリッド航法装置による位置検出誤
差と検出経過時間との関係を説明するための図である。
【符号の説明】
101 位置補正手段 102 補正量算出手段 D1 自立航法装置により得られる自立航法情報 D12 他の航法装置により得られる位置情報 D14 第1速力情報 D21 補正量 D16 移動体の現在位置情報

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自立航法装置により得られる移動体の進
    行方向及びその方向速力を示す自立航法情報(D1)を、第
    1速力情報(D14) に変換する位置補正手段(101) と、 該自立航法装置以外の他の航法装置により得られる位置
    情報(D12) を第2速力情報に変換し、該第1速力情報(D
    14) と該第2速力情報とを比較してその偏差を求め、該
    偏差から補正量(D21) を逐次算出する補正量算出手段(1
    02) とを具備し、 該位置補正手段(101) が、更に、該補正量(D21) によっ
    て該第1速力情報(D14) の誤差成分を逐次補正した後、
    位置情報に変換し、これを移動体の現在位置情報(D16)
    として出力する機能を有することを特徴とするハイブリ
    ッド航法装置。
  2. 【請求項2】 前記位置補正手段(101) に、前記位置情
    報(D12) が取得できなくなった際に、取得できなくなる
    前に算出された前記補正量(D21) を保持して出力する機
    能を設けたことを特徴とする請求項1記載のハイブリッ
    ド航法装置。
  3. 【請求項3】 前記位置補正手段(101) に、前記位置情
    報(D12) が取得できない状態から取得できる状態に復旧
    した際に、保持状態にある前記補正量(D21)から、新た
    に取得された該位置情報(D12) を基に逐次算出される補
    正量(D21) に移行する機能を設けたことを特徴とする請
    求項2記載のハイブリッド航法装置。
  4. 【請求項4】 前記位置補正手段(101) を、前記自立航
    法情報(D1)を前記第1速力情報(D14) に変換し、かつ前
    記補正量(D21) により該第1速力情報(D14)の誤差成分
    を補正し、これを補正速力情報(D22) として出力する推
    測量補正手段(15)と、該補正速力情報(D22) を前記現在
    位置情報(D16) に変換し、且つ初期時に供給される初期
    位置情報(D11) を該現在位置情報(D16) とする位置決定
    手段(20)とから構成し、 前記補正量算出手段(102) を、偏差制御情報(D8)の制御
    に応じて初期条件の設定が行われると共に情報処理速度
    が任意に変更され、かつ前記位置情報(D12) を前記第2
    速力情報に変換した後、前記第1速力情報(D14) との比
    較から第1速力偏差(D15) を求めると共に、前記現在位
    置情報(D16) と該位置情報(D12) との位置偏差を第2速
    力偏差(D18) に変換する速力位置偏差処理手段(17)と、
    補正制御情報(D9)の制御に応じて情報処理速度が任意に
    変更され、補正を実行時の初期条件設定が行われ、補正
    中止/開始が行われ、かつ該第1及び第2速力偏差(D1
    5,D18) より速力の補正を行うことによって補正速力情
    報(D20) を求める補正速力処理手段(18)と、現時刻に対
    する該補正速力情報(D20) の遅れを、遅延時間制御情報
    (D7 ′) に応じて訂正することにより前記補正量(D21)
    を求める補正速力推定手段(19)とから構成し、 前記自立航法装置及び前記他の航法装置の動作状態を示
    す情報(D2,D4) から、該偏差制御情報(D8)及び補正制御
    情報(D7)を出力する位置補正制御手段(14)を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載のハイブリッド航法装置。
  5. 【請求項5】 前記速力位置偏差処理手段(17)を、所定
    時間間隔で入力される前回と今回の前記位置情報(D12)
    を第3速力情報(D13) に変換する第1位置/速力変換手
    段(31)と、該第3速力情報(D13) から前記第1速力情報
    (D14) を減算して前記第1速力偏差(D15) を求める第1
    減算手段(32)と、前記現在位置情報(D16) から該位置情
    報(D12) を減算して位置偏差(D17) を求める第2減算手
    段(33)と、該位置偏差(D17) を前記第2速力偏差(D18)
    に変換する第2位置/速力変換手段(34)とから構成し、 前記補正速力処理手段(18)を、該第1速力偏差(D15) と
    該第2速力偏差(D18)との加算結果から前記補正速力情
    報(D20) を減算することにより、第4速力情報(D19) を
    求める第3減算手段(35)と、該第4速力情報(D19) に基
    づき速力の補正を行い該補正速力情報(D20) を求める補
    正処理手段(36)とから構成し、 前記推測量補正手段(15)を、前記自立航法情報(D1)を該
    第1速力情報(D14) に変換する水平面座標速力変換手段
    (37)と、該第1速力情報(D14) から前記補正量(D21) を
    減算することにより前記補正速力情報(D22) を求める第
    4減算手段(38)とから構成したことを特徴とする請求項
    4記載のハイブリッド航法装置。
  6. 【請求項6】 前記他の航法装置を複数備え、この複数
    の航法装置から出力される各位置情報(D3,D5) を、予め
    定められた優先順序に従い該各位置情報(D3,D5) の何れ
    かを選択するための制御を行う選択制御情報(D9)に応じ
    て選択し、これを前記位置情報(D12) として出力する優
    先順序切替手段(16)を設け、前記位置補正制御手段(14)
    が該複数の航法装置の動作状態を示す情報(D4,D5) に応
    じて該選択制御情報(D9)を出力するようにしたことを特
    徴とする請求項4又は5記載のハイブリッド航法装置。
  7. 【請求項7】 前記優先順序切替手段(16)に、前記選択
    制御情報(D9)の制御に応じて、操作者により設定される
    位置情報(D10) 、及び前記複数の航法装置から出力され
    る各位置情報(D3,D5) の何れか1つを選択し、これを前
    記初期位置情報(D11) として出力する機能を備えると共
    に、前記位置補正制御手段(14)が、該各々の位置情報(D
    10,D3,D5) を選択制御するための該選択制御情報(D9)を
    出力するようにしたことを特徴とする請求項6記載のハ
    イブリッド航法装置。
  8. 【請求項8】 前記複数の航法装置から出力される各位
    置情報(D3,D5) より検出位置の誤差を求め、この誤差が
    基準値以内の場合のみに、前記優先順序切替手段(16)に
    該各位置情報(D3,D5) を出力する位置有効判定手段(51,
    52) を設けたことを特徴とする請求項6又は7記載のハ
    イブリッド航法装置。
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