JPH0625807Y2 - 化学反応を利用した冷却袋 - Google Patents

化学反応を利用した冷却袋

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JPH0625807Y2
JPH0625807Y2 JP15988588U JP15988588U JPH0625807Y2 JP H0625807 Y2 JPH0625807 Y2 JP H0625807Y2 JP 15988588 U JP15988588 U JP 15988588U JP 15988588 U JP15988588 U JP 15988588U JP H0625807 Y2 JPH0625807 Y2 JP H0625807Y2
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JP
Japan
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bag
chemical agent
cooling
chemical
sodium carbonate
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保博 大坪
昭男 久保
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Nippon Magnetic Dressing Co
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Nippon Magnetic Dressing Co
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、混合することによって吸熱反応を起こす化学
剤(以下、化学剤A、化学剤Bという)を利用した冷却
袋に関する。
〔従来の技術〕
従来の化学反応を利用した冷却袋は、プラスチックフィ
ルムからなる内袋に水を入れ、強度を有するプラスチッ
クフィルムからなる外袋に該内袋と硝安あるいは尿素等
の化学剤を収納し、上記内袋を破ることによって化学剤
を水に溶解しこれによって吸熱反応を起こさせ、全体の
温度を下げるようにしていた。
ところが、内袋を破ると内部の水が化学剤と急速に反応
するので、最初の温度は低いがその持続時間が短いとい
う問題点があった。
そこで、本出願人は先に実願昭63−75713号にお
いて、内袋あるいは外袋に化学剤として炭酸ナトリウム
10水塩を収納し、他方に化学剤として硝安を使用した
冷却袋を提案し、反応を遅らせて冷却時間を延長するこ
とを提案した。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、炭酸ナトリウム10水塩は、約34℃以
下では粒あるいは粉状の状態を保持できるが、上記温度
以上になって液体となった後、更に上記温度以下に下が
ると全体が固化して塊状となり、硝安との接触面積が減
少し、反応が極めて遅れ冷却袋として使用できないとい
う問題点があった。
本考案はこのような事情に鑑みなされたもので、保冷持
続時間を長く保ち、しかも未使用の状態で高温度になっ
ても充分に効能を有する冷却袋として使用できる化学反
応を利用した冷却袋を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的に沿う本考案は、化学剤Aを収納した内袋を化
学剤Bと共に外袋中に密封収納し、内袋を破ることによ
って化学剤Aと化学剤Bとを吸熱反応させ、全体の温度
を下げる化学反応を利用した冷却袋において、上記化学
剤Aまたは化学剤Bの内いずれか一方を硝安とし、他方
を炭酸ナトリウム10水塩に水を加えた混合液として構
成されている。
ここで、混合液とは炭酸ナトリウム10水塩が完全に水
に溶けた状態ではなくて、粘度の高い状態で混じりあっ
ている状態をいう。
〔作用〕
本考案に係る化学反応を利用した冷却袋は、化学剤Aま
たはBのいずれか一方を硝安とし、他方を炭酸ナトリウ
ム10水塩に水を加えた混合液としている。
従って、炭酸ナトリウム10水塩が融解温度より低い状
態である場合には、粘度の高い液体となって、融解点よ
り高い温度になると比較的粘度の低い液体となるが、該
液体が再度融解点より下がっても塊とはならず、粘度の
高い液体となる。
ここで、内袋を割って硝安と上記混合液を接触させて
も、混合液は粘度が高いので急速には硝安とは反応せ
ず、長期の冷却時間を保持することになる。
〔実施例〕
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化し
た実施例につき説明し、本考案の理解に供する。
ここに、第1図は本考案の実施例に係る化学反応を利用
した冷却袋の平面図、第2図は第1図における矢視A−
A断面図、第3図は本考案に係る化学反応を利用した冷
却袋の使用状況を説明する為の温度グラフである。
第1図に示すように、本考案の実施例に係る化学反応を
利用した冷却袋15は、内部に化学剤Aとなる炭酸ナト
リウム10水塩と水の混合液16が収納された内袋17
と、この内袋17及び化学剤Bとなる硝安(NHNO
)18を収納する外袋19からなっている。以下、こ
れらについて詳しく説明する。
上記内袋17はプラスチックフィルムからなって、内部
には炭酸ナトリウム10水塩に20〜50%の水が加え
られた混合液が150〜250g程度収納されている。
上記外袋19は比較的強度を有する柔軟性のあるプラス
チック(例、ポリエチレンとナイロンをラミネートした
もの)シートからなって、通常の衝撃あるいは摩擦によ
っては袋が破れないようになって、この外袋19中には
密封された上記内袋17と100〜200g程度の硝安
18が収納されている。
従って、上記化学反応を利用した冷却袋15を使用する
場合には、内袋17を破り、内部の混合液16と硝安1
8とを反応させる。
第3図にこの時の温度降下状況を示すが、図中αは上記
実施例に係る化学反応を利用した冷却袋15を、βは内
袋に硝安を外袋に炭酸ナトリウム10水塩を使用した場
合を、γは内袋に水を外袋に硝安を使用した場合を示
す。
図に示すように、上記実施例に係る化学反応を利用した
冷却袋15は充分に長い冷却保持時間を有することにな
り、仮に全体が34℃以上になって炭酸ナトリウム10
水塩が融解した後に温度が上記温度以下に下がっても同
一の温度勾配を有する。
上記実施例おいて、内袋に適当な発色剤を混入し、使用
後は色彩で表すようにすることも可能であり、更には内
袋を分割し徐々に反応するようにすることも可能であ
る。
上記実施例においては、内袋に炭酸ナトリウム10水塩
と水との混合液を収納したが、内袋に硝安を収納し、外
袋に該内袋と上記混合液を収納するようにすることも可
能である。
〔考案の効果〕
本考案に係る化学反応を利用した冷却袋は以上の説明か
らも明らかなように、化学剤AまたはBのいずれか一方
に硝安を使用し、他方に炭酸ナトリウム10水塩と水と
の混合液を使用しているので、炭酸ナトリウム10水塩
の融解温度以上になってその後該温度以下に下がっても
炭酸ナトリウム10水塩が塊状とならず、しかも、該混
合液は適当な粘度を有して水の如く硝安と混ざり合わな
いので、反応時間が遅れ、充分長期の冷却状態を保持で
きる。
従って、夏の暑い時に使用する保冷袋として使用できる
のみでなく、長期の冷却時間を保持できるので、棺桶あ
るいは釣り用のクーラ等に収納する冷却体としても使用
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る化学反応を利用した冷却
袋の平面図、第2図は第1図における矢視A−A断面
図、第3図は本考案に係る化学反応を利用した冷却袋の
使用状況を説明する為の温度グラフである。 〔符号の説明〕 15……化学反応を利用した冷却袋、16……混合液
(化学剤A)、17……内袋、18……硝安(化学剤
B)、19……外袋

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】化学剤Aを収納した内袋を化学剤Bと共に
    外袋中に密封収納し、内袋を破ることによって化学剤A
    と化学剤Bとを吸熱反応させ、全体の温度を下げる化学
    反応を利用した冷却袋において、上記化学剤Aまたは化
    学剤Bの内いずれか一方を硝安とし、他方を炭酸ナトリ
    ウム10水塩に水を加えた混合液としたことを特徴とす
    る化学反応を利用した冷却袋。
  2. 【請求項2】化学剤Aは炭酸ナトリウム10水塩に該炭
    酸ナトリウム10水塩の15〜100%程度の範囲で水
    を加えた混合液である請求の範囲第1項記載の化学反応
    を利用した冷却袋。
JP15988588U 1988-12-07 1988-12-07 化学反応を利用した冷却袋 Expired - Lifetime JPH0625807Y2 (ja)

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JPH0281375U JPH0281375U (ja) 1990-06-22
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