JPH06257616A - ヒ−トロ−ラ - Google Patents

ヒ−トロ−ラ

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JPH06257616A
JPH06257616A JP5347999A JP34799993A JPH06257616A JP H06257616 A JPH06257616 A JP H06257616A JP 5347999 A JP5347999 A JP 5347999A JP 34799993 A JP34799993 A JP 34799993A JP H06257616 A JPH06257616 A JP H06257616A
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conductive
inorganic
film
coating liquid
powder
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JP5347999A
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Koichi Iwami
公一 石見
Tadaaki Miyazaki
忠昭 宮崎
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、電子写真複写機、ファクシミリ、
プリンタ−等の電子写真プロセスを利用した機器、食
品、ゴム、プラスチック、繊維、印刷工業等における乾
燥装置、ラミネ−ト装置、熱入装置、延伸装置等に用い
られるヒ−トロ−ラに関するものである。 【構成】 表面が非導電性パイプに、主に導電性粉体を
分散させた無機系コ−ティング液より得た導電性膜を積
層することを特徴とするヒ−トロ−ラ。 1‥パイプ、2‥絶縁性膜、3‥導電性膜、4‥通電用
端子、5‥非密着性膜、 【効果】 本発明は、ロ−ラの表面へ、簡便な方法でか
つ膜厚の厚いしかも強靭な、かつコストも安い発熱膜を
設けることができたものであって、各種の用途に用いら
れるヒ−トロ−ラが得られることとなったものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真複写機、ファ
クシミリ、プリンタ−等の電子写真プロセスを利用した
機器、食品、ゴム、プラスチック、繊維、印刷工業等に
おける乾燥装置、ラミネ−ト装置、熱入装置、延伸装置
等に用いられるヒ−トロ−ラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記に例示した各種機器や装置に用いら
れるヒ−トロ−ラは、ロ−ル内部に熱源、例えばハロゲ
ンランプ、抵抗フィラメント、熱水管等が設置されるの
が一般的であるが、ロ−ルの電熱抵抗に係わる様々な欠
点を有する他、構造が複雑で高価なものとなっている。
このため、ヒ−トロ−ラ表面へ、発熱膜を設けるための
提案が数多くなされている。
【0003】例えば、特開平1−177577号公報で
は、無電解メッキ法が提案されているが、工程が複雑で
ある上に、メッキの廃液処理が必要となる。又、高温酸
化に弱い欠点がある。又、特開平1−116584号公
報では、溶射法が提案されているが、高価な設備を必要
とし、又、原料粉体も高価である。
【0004】一方、これらの欠点を解決するために導電
性物体を各種耐熱性バインダ−に分散させた溶液を利用
する塗布型の発熱膜が提案されており、例えば、特開昭
55−164861号公報ではポリイミドが提案されて
いるが、膜の硬化には脱水工程が必要なため急激な加熱
は困難であり、厚膜化もできない。又、特開平4−36
7886号公報ではシリコンゴムが提案されているが、
耐熱性がやや不十分である。更に、特開昭55−164
861号公報ではシリコンワニスが提案されたが、金属
性基材との密着性に劣る。そして、これらはいずれも弗
素樹脂塗料との密着性に劣ることもあり、十分な実用性
は備えていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な従来の技術の欠点を改良するために開発されたもので
あって、作業性、耐熱性、通電安定性、基材との密着
性、弗素樹脂塗料との密着性、経済性等に優れた塗布型
の発熱膜を設けたヒ−トロ−ラを提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の要旨は、
表面が非導電性パイプに、主に導電性粉体を分散させた
無機系コ−ティング液より得た導電性膜を積層すること
を特徴とするヒ−トロ−ラを提供するものである。そし
て、パイプが導電性の場合には、パイプ表面に主に非導
電性粉体を分散させた無機系コ−ティング液より得た絶
縁性膜を積層して、表面を非導電性パイプとするのがよ
い。
【0007】そして、上記のヒ−トロ−ルの更なる改良
として、この導電性膜の上に、主に遠赤外線放射セラミ
ック粉体を分散させた無機系コ−ティング液より得た、
或いは弗素樹脂系コ−ティング液より得た遠赤外線放射
膜を積層したヒ−トロ−ラを提供するものである。
【0008】又、上記の各ヒ−トロ−ルにおいて、最外
層として主に潤滑性粉体を分散させた無機系コ−ティン
グ液より得た非密着性膜又は弗素樹脂塗料より得た膜を
更に積層したヒ−トロ−ラを提供するものであるが、適
量の導電性粉体を共存させることにより表面の非密着性
と同時に耐電防止性を有するヒ−トロ−ラを提案するこ
とも又この目的としている。
【0009】これら各ヒ−トロ−ラにあっては、通電用
端子としてメッシュ状金属リボンを導電性膜に埋設する
のが好ましい。
【0010】そして、各層の膜を形成するために用いら
れる無機系コ−ティング液は、主にシリカ、アルミナ、
チタニア、酸化アンチモン、酸化鉄、ジルコニア、イッ
トリア等の粒子性無機系ゾル液、表面変性粒子性無機系
ゾル液、曳糸性又は粘性無機系溶液或いはゾル液、ポリ
ボロシロキサン樹脂、ポリカルボシラン樹脂、ポリシラ
スチレン樹脂、ポリシラザン樹脂、ポリチタノカルボシ
ラン樹脂等の含硅素無機高分子化合物又はこれらの混合
物、或いはこれらとの反応性希釈剤混合物より選ばれた
ものが用いられることとなる。
【0011】
【作用】本発明は、以上のように、非導電性の表面を持
つパイプに、主に導電性粉体を分散させた無機系コ−テ
ィング液より得た導電性膜、或いはこれに主に遠赤外線
放射セラミック粉体を分散させた無機系コ−ティング液
等より得た遠赤外線放射膜を第3層として積層し、更
に、最外層として、主に潤滑性粉体を分散させた無機系
コ−ティング液より得た非密着性膜又は弗素樹脂塗料よ
り得た膜を積層したヒ−トロ−ラであって、複層構成性
(重ね塗り性)、耐熱性、経済性に優れる等従来の問題
点を解決したものである。
【0012】以下図面を用いて更に詳細に説明する。図
1及び図2において、1はパイプであり、好ましくは、
アルミ、鉄、銅、黄銅、青銅、SUS、亜鉛等の金属性
材質、或いはセラミック等の無機材料が利用できる。2
は絶縁性膜、3は導電性膜である。そして、前記金属性
パイプ1の両端には、導電性膜3に埋設されて通電用端
子4が設置される。そして、5は非密着性膜であり、6
は端盤、7は回転軸を表す。
【0013】絶縁性膜2は、非導電性粉体を分散させた
無機系コ−ティング液を基材に塗布後、乾燥・焼付ける
ことにより得られる。粉体配合量は20〜80体積%が
望ましく、20体積%以下では所要膜厚でクラックが発
生しやすい。又、80体積%以上では密着性が低下す
る。尚、膜厚は30〜250μmが一応の目安である。
【0014】非導電性粉体としてアルミナ、シリカ、マ
イカ、水酸化マグネシウム、タルクイライト、炭酸カル
シウム、炭酸バリウム、クレ−、珪藻土、ベントナイ
ト、ムライト、h−BN、炭化硼素、亜鉛華、チタン酸
バリウム、酸化鉄、酸化鉛、酸化マグネシウム、酸化硼
素、酸化コバルト、ゼオライト、各種ガラス粉末、粘土
鉱物等が挙げられる。
【0015】導電性膜3は、導電性粉体を分散させた無
機コ−ティング液を基材に塗布後乾燥・焼付けすること
により得られる。粉体配合量は20〜80体積%が望ま
しく、20体積%以下では所要の抵抗値が得られない。
又、80体積%以上では表面状態が粗くなり特殊な目的
以外には向かない。この膜厚は主に必要とする抵抗値に
より決まり、50〜1000μmが一応の目安である。
【0016】無機系コ−ティング液として、シリカ、ア
ルミナ、酸化アンチモン、酸化鉄、ジルコニア、イット
リア等の粒子性無機系ゾル液、表面変性粒子性無機系ゾ
ル液、曳糸性又は粘性無機系溶液或いはゾル液、ポリボ
ロシロキサン樹脂、ポリカルボシラン樹脂、ポリシラス
チレン樹脂、ポリシラザン樹脂、ポリチタノカルボシラ
ン樹脂等の含硅素無機高分子化合物又はこれらの混合
物、或いはこれらとの反応性希釈剤混合物が挙げられ
る。
【0017】このうちシリカ系を例に更に説明するなら
ば、粒子性無機系ゾルとは、主にオルソ硅酸、ポリ硅
酸、オルソ硅酸エステル、ポリ硅酸エステル等の加水分
解や縮合反応により得られる粒子径2〜500mμmの
水系又は有機溶媒系特にアルコ−ル系の分散液であり、
これらにはシロキサン結合の一部を水素、アルキル基、
アリ−ル基で置換したものを含むものである。
【0018】尚、無機系コ−テイング液又はその一成分
として使用可能な市販品には(株)大八化学工業所のT
S−401、TS−101、TS−202GZD、TS
−300、OS−804Z、日本合成ゴム(株)のT2
101、T2202、E1203、E1102、触媒化
学工業(株)のカタロイド−S、カタロイド−SI、カ
タロイド−SN、カタロイド−SA、オスカル、サイロ
イド、日産化学(株)のアルミナゾル−100、アルミ
ナゾル−200、アルミナゾル−520、大橋化学工業
(株)のオ−マック100、オ−マック200、技研化
学(株)のGIP−A150、GIP−Ti60、GI
P−SiUV、GIP−Zr80、GIP−Y、日本曹
達(株)のアトロンNSi−310、アトロンNSi−
500、アトロンNTi−10M、アトロンNTi−5
00、アトロンNIn、アトロンNZr、アトロンNT
a−750、太陽物産(株)のコルコ−トR、東燃
(株)のPHPS−1、PHPS−2、PHPS−3、
昭和電線電纜(株)のSMR−510、SMR−910
等が例示される。
【0019】又、表面変性無機系ゾル液とは、上記粒子
表面に存在する硅酸結合や硅酸エステルの活性基を利用
した反応により表面を変性することであり、中和反応、
エステル化反応、縮合反応が利用される。縮合反応は、
粒子性無機系ゾル液の存在下に行う主にオルソ硅酸、ポ
リ硅酸、オルソ硅酸エステル、ポリ硅酸エステル等の加
水分解や縮合反応を指し、シロキサン結合の一部を水
素、アルキル基、アリ−ル基で置換した原料素材を一成
分として用いる場合を含む。
【0020】更に、曳糸性又は粘性無機系溶液或いはゾ
ル液とは、主にオルソ硅酸エステルやポリ硅酸エステル
の加水分解や縮合反応を、一般には、酸触媒下で限定さ
れた水分の下に実施することにより得られる、比較的リ
ニア性の高い縮合反応生成物を指し、シロキサン結合の
一部を水素、アルキル基、アリ−ル基で置換した原料素
材を一成分として用いる場合を含み、いわゆるラダ−ポ
リマ−及びアルコ−ル可溶性シリコンワニス或いは樹脂
変性用シリコン中間体もこの分類に属する。
【0021】そして、反応性希釈剤とは、ジメチルジメ
トキシシラン、ジメチルジエトキシシランに代表される
1分子に加水分解可能な基を2個有する2官能性シラン
化合物、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキ
シシランにて代表される1分子に加水分解可能な基を3
個有する3官能性化合物、テトラメトキシシラン、テト
ラエトキシシランに代表される1分子に加水分解可能な
基を4個有する4官能性シラン化合物或いはこれらの低
分子縮合物等が挙げられる。
【0022】導電性粉体として、例えば、黒鉛、球晶黒
鉛、黒鉛ウイスカ−、カ−ボンブラック、炭素短繊維、
銀、銅、ニッケル、ステンレス、鉄、錫、アルミ、亜
鉛、青銅、黄銅、炭化ニオブ、炭化ジルコニウム、炭化
チタン、炭化タングステン、炭化硅素、硼化ジルコニウ
ム、硼化チタン、窒化チタン、窒化ニオブ等が挙げられ
る。
【0023】通電用端子4は、銀、銅、ニッケル、タン
グステン、ステンレス、鉄、錫、鉛、アルミ、亜鉛、青
銅、黄銅等のメッシュ状リボンであり導電性膜3に埋設
され一体化している。
【0024】導電性膜3上に形成される非密着性膜5に
は2種類ある。その第1の種類は潤滑性粉体を分散させ
た無機系コ−ティング液を導電膜に塗布、乾燥・焼付け
て得られる膜であり、潤滑性粉体として弗素樹脂、二酸
化モリブデン、h−BN等の固体潤滑剤が挙げられる。
粉体配合量は固形分として20〜80体積%が望まし
く、20体積%以下では非密着性が不十分であり、又、
80体積%以上では表面平滑性に欠け、耐外傷性が低下
する。
【0025】第2の種類は市販の弗素樹脂塗料で商品名
としてダイキン工業(株)のワンコ−トエナメル、ポリ
フロンタフコ−トエナメル、旭硝子(株)のス−パ−コ
−ト、デュポン・ジャパン(株)のテフロンエナメル、
テフロンS、保土ケ谷化学(株)のサスティ−ル、住友
化学(株)のエコノ−ル等である。表面の非密着性と同
時に耐電防止が必要な用途においては潤滑性粉体と導電
性粉体とを混合使用ればよい。導電性粉体配合量は固形
分として3〜30体積%とすることにより表面抵抗10
5 〜108 Ω/□が得られる。
【0026】以上のヒ−トロ−ラにあって、前述したよ
うに、導電性膜3の上に更に主に遠赤外線放射セラミッ
ク粉体を分散させた無機系コ−ティング液より得た遠赤
外線放射膜(図示省略)を積層することも可能である。
【0027】この遠赤外線放射膜は、遠赤外線放射セラ
ミック粉体を分散させた無機系コ−ティング液を導電性
膜3上に塗布後、これを乾燥・焼付けすることにより得
られる。粉体の配合量は20〜80体積%が望ましく、
20体積%以下では遠赤外線放射機能が劣り、一方、8
0体積%以上では表面が粗くなり、特殊な用途以外には
向かないこととなる。尚、用いられる無機コ−ティング
液は前述した通りである。
【0028】遠赤外線放射セラミック粉体としては、ア
ルミナ、二酸化マンガン、酸化クロム、二三酸化鉄、ム
ライト、コ−ジライト、窒化硅素、炭化硅素、ジルコ
ン、マグネシア、又はこれらの混合物等が用いられる。
【0029】端盤6は絶縁性・耐熱性の樹脂又はセラミ
ックであり、回転軸7は金属製であって、この回転軸7
と通電用端子4は配線8により連結される。電気供給方
法の一例を図3、図4により更に説明する。尚、回転軸
7は図1、図2に示したものと同一である。図中、固定
枠11はそれ自体絶縁性か図示しない方法により装置全
体からは電気的に絶縁され、軸受12は固定枠11と一
体化されている。13は止めネジ、14はスプリング、
図3における符号15はボ−ルである。そして、止めネ
ジ13をねじ込むことによりスプリング14は圧縮し、
金属製のボ−ル15を回転軸7の溝に圧入する構造とな
っている。
【0030】図4では図3のボ−ル代替として摺動ブロ
ック17が利用された例であり、これは黒鉛、軟金属、
燒結金属から選ばれる。そしてこれら摺接部には導電性
グリ−スを用いることができる。符号16は電力供給用
配線である。
【0031】
【実施例】
(実施例1)長さ260mm、外径20φ(厚さt=
2)のアルミパイプ1の表面を脱脂、研磨し、タルク
(日本タルク社製:タルク3S)15.4gを変性シリ
カゾル液(大日本化学工業所製:TS101)60gに
分散した液をスプレ−塗布後、乾燥・焼付けることによ
り膜厚50μmの絶縁性膜2を得た。乾燥・焼付けはオ
−ブン中100℃で1時間実施した。パイプ1両端部に
200mmの間隔で幅5mmのエンドレス化したメッシ
ュリボン4を配置した。
【0032】次に、黒鉛(LONZA社製:KS44)
12gを変性シリカゾル液(同上)60gに分散した液
をアプリケ−タ−で成膜後、乾燥・焼付けることにより
膜厚700μmの導電性膜3を得た。乾燥・焼付けはオ
−ブン中100℃で1時間実施した。
【0033】そして、弗素樹脂粉末(ダイキン工業社
製:ルブロンL−2)17.6gを変性シリカゾル液
(同上)60gに分散した液をスプレ−塗装後、乾燥・
焼付けることにより膜厚10μmの非密着製膜5を得
た。乾燥・焼付けはオ−ブン中350℃で30分間実施
した。各種評価結果を表1に示した。
【0034】(実施例2)長さ260mm、外径20φ
(厚さt=2)のアルミパイプ1の表面を脱脂、研磨
し、タルク(同上)15.4gを変性シリカゾル液(同
上)60gに分散した液をスプレ−塗布後、乾燥・焼付
けることにより膜厚50μmの絶縁性膜2を得た。乾燥
・焼付けはオ−ブン中100℃で1時間実施した。パイ
プ1両端部に200mmの間隔で幅5mmのエンドレス
化したメッシュリボン4を配置した。
【0035】次に、黒鉛(同上)12gを変性シリカゾ
ル液(同上)60gに分散した液をアプリケ−タ−で成
膜後、乾燥・焼付けることにより膜厚700μmの導電
性膜3を得た。320℃で30分空焼き後、弗素樹脂塗
料(デュポンジャパン社製:テフロンS)をスプレ−塗
装し、210℃で10分、そして320℃で15分焼き
付けることにより、膜厚10μmの非密着製膜5を得
た。各種評価結果を表1に示した。
【0036】(実施例3)メチルエトキシシラン50g
とアルコ−ル系シリカゲル液(触媒化成工業社製:オス
カル−1432)55.2gと1重量%酢酸水溶液1
5.2gを激しく15分間攪拌後、室温で10日間熟成
して試作液を得た。
【0037】長さ260mm、外径20φ(厚さt=
2)のアルミパイプ1の表面を脱脂、研磨し、タルク
(同上)15.6gとイソプロパノ−ル30gと試作液
(上述)30gとの混合液をスプレ−塗装後、オ−ブン
中で100℃、1時間焼付けることにより膜厚50μm
の絶縁性膜2を得た。パイプ1両端部に200mmの間
隔で幅5mmのエンドレス化したメッシュリボン4を配
置した。
【0038】次に、黒鉛(同上)20.5gを試作液
(上述)50gに分散した液をアプリケ−タ−で成膜
後、オ−ブン中で100℃、1時間焼付けることにより
膜厚700μmの導電性膜3を得た。320℃で30分
空焼き後、弗素樹脂塗料(同上)をスプレ−塗装し、2
10℃で10分、そして320℃で15分焼き付けるこ
とにより、膜厚10μmの非密着製膜5を得た。各種評
価結果を表1に示した。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】本発明は、ロ−ラの表面へ、簡便な方法
でかつ膜厚の厚いしかも強靭な、かつコストも安い発熱
膜を設けることができたものであって、各種の用途に用
いられるヒ−トロ−ラが得られることとなったものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のヒ−トロ−ラの第1例の半裁断
面図である。
【図2】図2は本発明のヒ−トロ−ラの第2例の半裁断
面図である。
【図3】図3は電気供給部の第1例の拡大図である。
【図4】図4は電気供給部の第2例の拡大図である。
【符号の説明】
1‥‥パイプ、 2‥‥絶縁性膜、 3‥‥導電性膜、 4‥‥通電用端子、 5‥‥非密着性膜、 6‥‥端盤、 7‥‥回転軸、 8‥‥配線、 11‥‥固定枠、 12‥‥軸受、 13‥‥止めネジ、 14‥‥スプリング、 15‥‥ボ−ル、 16‥‥電力供給用配線、 17‥‥摺動ブロック。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05B 3/00 335 7913−3K // H05B 3/10 B 7367−3K

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面が非導電性パイプに、主に導電性粉
    体を分散させた無機系コ−ティング液より得た導電性膜
    を積層することを特徴とするヒ−トロ−ラ。
  2. 【請求項2】 パイプ表面に、主に非導電性粉体を分散
    させた無機系コ−ティング液より得た絶縁性膜を積層し
    て、表面を非導電性パイプとした請求項第1項記載のヒ
    −トロ−ラ。
  3. 【請求項3】 導電性膜上に、主に遠赤外線放射セラミ
    ック粉体を分散させた無機系コ−ティング液、又は弗素
    樹脂系コ−ティング液より得た遠赤外線放射膜を積層し
    た請求項第1項及び第2項記載のヒ−トロ−ラ。
  4. 【請求項4】 主に潤滑性粉体を分散させた無機系コ−
    ティング液より得た非密着性膜又は弗素樹脂塗料より得
    た膜を最外層として積層した請求項第1項乃至第3項記
    載のヒ−トロ−ラ。
  5. 【請求項5】 通電用端子としてメッシュ状金属リボン
    を導電性膜に埋設した請求項第1項乃至第4項記載のヒ
    −トロ−ラ。
  6. 【請求項6】 無機系コ−ティング液が、主にシリカ、
    アルミナ、チタニア、酸化アンチモン、酸化鉄、ジルコ
    ニア、イットリア等の粒子性無機系ゾル液、表面変性粒
    子性無機系ゾル液、曳糸性又は粘性無機系溶液或いはゾ
    ル液、ポリボロシロキサン樹脂、ポリカルボシラン樹
    脂、ポリシラスチレン樹脂、ポリシラザン樹脂、ポリチ
    タノカルボシラン樹脂等の含硅素無機高分子化合物又は
    これらの混合物、或いはこれらと反応性希釈剤混合物か
    ら選ばれた請求項第1項乃至第5項記載のヒ−トロ−
    ラ。
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JP2020026458A (ja) * 2018-08-09 2020-02-20 Kj特殊紙株式会社 発熱塗料、面状発熱体、および発熱塗料の製造方法

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