JPH06257417A - ヒートパイプタービン - Google Patents
ヒートパイプタービンInfo
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- JPH06257417A JPH06257417A JP7294693A JP7294693A JPH06257417A JP H06257417 A JPH06257417 A JP H06257417A JP 7294693 A JP7294693 A JP 7294693A JP 7294693 A JP7294693 A JP 7294693A JP H06257417 A JPH06257417 A JP H06257417A
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- Japan
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- pipe
- steam
- turbine
- working fluid
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高性能のヒートパイプタービンを提供する。
【構成】 下部が蒸発部11aとなる蒸発管11の上方
に凝縮部13を設け、この凝縮部13と蒸発管11内上
部との間に、蒸発部11aで発生した作動流体Lの蒸気
Vを凝縮部13に送るための蒸気管20と、凝縮した作
動流体Lを蒸発部11aに還流させる液戻し管14とを
備えた熱サイフォン式ループ型ヒートパイプの前記凝縮
部13の上部に軸流タービン17を設置するとともに、
蒸気管20の出口側の端部を、その端部から下向きに噴
出する蒸気Vが軸流タービン17を駆動した後に凝縮部
13に流入するように接続する。
に凝縮部13を設け、この凝縮部13と蒸発管11内上
部との間に、蒸発部11aで発生した作動流体Lの蒸気
Vを凝縮部13に送るための蒸気管20と、凝縮した作
動流体Lを蒸発部11aに還流させる液戻し管14とを
備えた熱サイフォン式ループ型ヒートパイプの前記凝縮
部13の上部に軸流タービン17を設置するとともに、
蒸気管20の出口側の端部を、その端部から下向きに噴
出する蒸気Vが軸流タービン17を駆動した後に凝縮部
13に流入するように接続する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱サイフォン式ルー
プ型ヒートパイプの作動流体の蒸気によってタービンを
回転させて発電機等を駆動するヒートパイプタービンに
関するものである。
プ型ヒートパイプの作動流体の蒸気によってタービンを
回転させて発電機等を駆動するヒートパイプタービンに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】作動中のヒートパイプ内を、蒸発部から
凝縮部に向けて高速で移動する作動流体の蒸気の流れを
利用してタービンを回転させ、その回転によって発電機
を駆動することが提案されている。特に、ある程度の発
電量を確保するためには、大量の蒸気を発生させる必要
があるので、熱サイフォン式ヒートパイプの使用が適し
ており、特に、飛散限界や沸騰限界によって最大熱輸送
量が制限されることを防ぐためには、蒸気流路と液還流
路とが分離されたループ型の熱サイフォン式ヒートパイ
プの使用が適している。
凝縮部に向けて高速で移動する作動流体の蒸気の流れを
利用してタービンを回転させ、その回転によって発電機
を駆動することが提案されている。特に、ある程度の発
電量を確保するためには、大量の蒸気を発生させる必要
があるので、熱サイフォン式ヒートパイプの使用が適し
ており、特に、飛散限界や沸騰限界によって最大熱輸送
量が制限されることを防ぐためには、蒸気流路と液還流
路とが分離されたループ型の熱サイフォン式ヒートパイ
プの使用が適している。
【0003】図2は、特開昭62−294705号公報
に記載されているウィック式ヒートパイプの発電装置を
示すもので、このヒートパイプは、銅等の金属からなる
密閉管1の内部に凝縮性の作動流体2のみが封入されて
いる。また、密閉管1の内周面には、金属網や炭素繊維
等の極細線材等からなる毛細管構造のウィック3を設け
る。この密閉管1を上下方向に立設し、その下端部外周
に、内部に高温流体4が流通するジャケット5を取付け
て蒸発部6として構成し、前記密閉管1内の上部に、発
電機7を駆動する軸流タービン8を配設する。さらに、
密閉管1の軸流タービン8より上側の部分と、蒸発部6
の下端側に形成される作動流体2の液溜りの液面下とに
連通するバイパス管9を設け、このバイパス管9の中間
部の外周に、内部に冷却水Wの流通するジャケット10
を取付けて凝縮部10aとして構成されている。
に記載されているウィック式ヒートパイプの発電装置を
示すもので、このヒートパイプは、銅等の金属からなる
密閉管1の内部に凝縮性の作動流体2のみが封入されて
いる。また、密閉管1の内周面には、金属網や炭素繊維
等の極細線材等からなる毛細管構造のウィック3を設け
る。この密閉管1を上下方向に立設し、その下端部外周
に、内部に高温流体4が流通するジャケット5を取付け
て蒸発部6として構成し、前記密閉管1内の上部に、発
電機7を駆動する軸流タービン8を配設する。さらに、
密閉管1の軸流タービン8より上側の部分と、蒸発部6
の下端側に形成される作動流体2の液溜りの液面下とに
連通するバイパス管9を設け、このバイパス管9の中間
部の外周に、内部に冷却水Wの流通するジャケット10
を取付けて凝縮部10aとして構成されている。
【0004】そして、ジャケット5内を流通する高温流
体4によって蒸発部6内の作動流体2が加熱されると蒸
気Vが発生する。発生した作動流体2の蒸気Vは、密閉
管1の上部に連通接続されたバイパス管9の中間部に形
成された凝縮部10aに移動する。このとき、密閉管1
内の上部に設けられた軸流タービン8が、密閉管1内を
上昇する蒸気流に駆動される。軸流タービン8が回転す
ると、密閉管1の上端から外部へ延出された回転軸8a
に連結されている発電機7の入力軸が回転駆動されて発
電が行われる。そして、軸流タービン8を駆動した蒸気
流は、バイパス管9の凝縮部10aにおいて、ジャケッ
ト10内を流通する冷却水Wに熱を奪われて凝縮し、液
相の作動流体2に戻ってバイパス管9内を下降して蒸発
部6に還流する。
体4によって蒸発部6内の作動流体2が加熱されると蒸
気Vが発生する。発生した作動流体2の蒸気Vは、密閉
管1の上部に連通接続されたバイパス管9の中間部に形
成された凝縮部10aに移動する。このとき、密閉管1
内の上部に設けられた軸流タービン8が、密閉管1内を
上昇する蒸気流に駆動される。軸流タービン8が回転す
ると、密閉管1の上端から外部へ延出された回転軸8a
に連結されている発電機7の入力軸が回転駆動されて発
電が行われる。そして、軸流タービン8を駆動した蒸気
流は、バイパス管9の凝縮部10aにおいて、ジャケッ
ト10内を流通する冷却水Wに熱を奪われて凝縮し、液
相の作動流体2に戻ってバイパス管9内を下降して蒸発
部6に還流する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のヒート
パイプ式発電装置においては、飛散限界等によって熱輸
送能力が制限を受けるウィック式ループ型ヒートパイプ
を使用しているため、熱サイフォン式ループ型ヒートパ
イプを使用した場合に比べて熱輸送能力があまり高くな
く、また、凝縮部10aが、密閉管1の上部に接続され
たバイパス管9の中間部に設けられているため、密閉管
1内の蒸気は、重力に抗して上向きに流れる際に軸流タ
ービン7を駆動することとなるため効率が良くない等の
問題があった。
パイプ式発電装置においては、飛散限界等によって熱輸
送能力が制限を受けるウィック式ループ型ヒートパイプ
を使用しているため、熱サイフォン式ループ型ヒートパ
イプを使用した場合に比べて熱輸送能力があまり高くな
く、また、凝縮部10aが、密閉管1の上部に接続され
たバイパス管9の中間部に設けられているため、密閉管
1内の蒸気は、重力に抗して上向きに流れる際に軸流タ
ービン7を駆動することとなるため効率が良くない等の
問題があった。
【0006】この発明は、上記の事情に鑑みなされたも
ので、高性能のヒートパイプタービンを提供することを
目的としている。
ので、高性能のヒートパイプタービンを提供することを
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段としてこの発明は、下部の蒸発部に液溜まりが
形成される蒸発管の上部に凝縮部を設け、この凝縮部と
前記蒸発管との間に、蒸発部で発生した作動流体の蒸気
を前記凝縮部に送るための蒸気管と、前記凝縮部で液相
に戻った作動流体を重力の作用で前記蒸発部に還流させ
るよう、その下端を前記蒸発部の液溜まり内に配設した
液戻し管とを備えた熱サイフォン式ループ型ヒートパイ
プの前記凝縮部の上部に軸流タービンを設置するととも
に、前記蒸気管の出口側端部を、その端部から下向きに
噴出する作動流体の蒸気が前記タービンを駆動した後に
前記凝縮部に流入するように、前記軸流タービンの上方
に配設したことを特徴としている。
めの手段としてこの発明は、下部の蒸発部に液溜まりが
形成される蒸発管の上部に凝縮部を設け、この凝縮部と
前記蒸発管との間に、蒸発部で発生した作動流体の蒸気
を前記凝縮部に送るための蒸気管と、前記凝縮部で液相
に戻った作動流体を重力の作用で前記蒸発部に還流させ
るよう、その下端を前記蒸発部の液溜まり内に配設した
液戻し管とを備えた熱サイフォン式ループ型ヒートパイ
プの前記凝縮部の上部に軸流タービンを設置するととも
に、前記蒸気管の出口側端部を、その端部から下向きに
噴出する作動流体の蒸気が前記タービンを駆動した後に
前記凝縮部に流入するように、前記軸流タービンの上方
に配設したことを特徴としている。
【0008】また、前記液戻し管を断熱被覆して前記蒸
発管内に配設することができる。また、前記凝縮部の内
部に蒸気冷却手段を配設することができる。
発管内に配設することができる。また、前記凝縮部の内
部に蒸気冷却手段を配設することができる。
【0009】
【作用】上記のように、下部が蒸発部となる蒸発管の上
部に凝縮部を設け、この凝縮部と前記蒸発管内上部との
間に蒸気管と、作動流体を重力の作用で前記蒸発部に還
流させる液戻し管とを備えた熱サイフォン式ループ型ヒ
ートパイプの前記凝縮部の上部に軸流タービンを設置す
るとともに、前記蒸気管の出口側端部を、タービンの上
方に配設したので、大量の蒸気が発生して軸流タービン
を駆動する。
部に凝縮部を設け、この凝縮部と前記蒸発管内上部との
間に蒸気管と、作動流体を重力の作用で前記蒸発部に還
流させる液戻し管とを備えた熱サイフォン式ループ型ヒ
ートパイプの前記凝縮部の上部に軸流タービンを設置す
るとともに、前記蒸気管の出口側端部を、タービンの上
方に配設したので、大量の蒸気が発生して軸流タービン
を駆動する。
【0010】また、前記液戻し管を断熱被覆して前記蒸
発管内に配設すれば、凝縮した作動流体が蒸発部へ還流
し易くなる。また、前記凝縮部の内部に蒸気冷却手段を
配設すれば、凝縮部における蒸気の凝縮量が増大し、ヒ
ートパイプの熱輸送能力が向上するため大量の蒸気が発
生し、この蒸気の流れに駆動される軸流タービンの出力
がアップする。
発管内に配設すれば、凝縮した作動流体が蒸発部へ還流
し易くなる。また、前記凝縮部の内部に蒸気冷却手段を
配設すれば、凝縮部における蒸気の凝縮量が増大し、ヒ
ートパイプの熱輸送能力が向上するため大量の蒸気が発
生し、この蒸気の流れに駆動される軸流タービンの出力
がアップする。
【0011】
【実施例】以下、この発明のヒートパイプタービンを、
熱サイフォン式ループ型ヒートパイプを用いた発電装置
に適用した一実施例について図1を参照して説明する。
熱サイフォン式ループ型ヒートパイプを用いた発電装置
に適用した一実施例について図1を参照して説明する。
【0012】この装置は、熱サイフォン式ループ型ヒー
トパイプの内部にタービンを設けて、ヒートパイプの蒸
発部から凝縮部へ流れる作動流体の蒸気によりタービン
を駆動して発電を行う装置で、金属製で密閉状態の蒸発
管11は、その下部の蒸発部11aに作動流体Lの液溜
まりが形成されるとともに、その上方には、ブラケット
12を介して凝縮管13が同軸上に配設されており、こ
の凝縮管13の内底部には、液戻し管14の上端が連通
接続されるとともにその下部側は、ブラケット12の下
部から前記蒸発管11内に水密に挿入されるとともに、
中心を経由してその下端が底部付近に位置するように配
設されている。また、この液戻し管14の大気中に露出
している部分および蒸発管11内に配設されている部分
は、その外周を断熱材15によって被覆されている。
トパイプの内部にタービンを設けて、ヒートパイプの蒸
発部から凝縮部へ流れる作動流体の蒸気によりタービン
を駆動して発電を行う装置で、金属製で密閉状態の蒸発
管11は、その下部の蒸発部11aに作動流体Lの液溜
まりが形成されるとともに、その上方には、ブラケット
12を介して凝縮管13が同軸上に配設されており、こ
の凝縮管13の内底部には、液戻し管14の上端が連通
接続されるとともにその下部側は、ブラケット12の下
部から前記蒸発管11内に水密に挿入されるとともに、
中心を経由してその下端が底部付近に位置するように配
設されている。また、この液戻し管14の大気中に露出
している部分および蒸発管11内に配設されている部分
は、その外周を断熱材15によって被覆されている。
【0013】また前記凝縮管13は、その上部に開口1
3aを備えている。またこの凝縮管13内には、蒸気を
積極的に冷却するために、冷却水Wがその中を流通する
九十九折り状の複数のコンデンサチューブ16が配設さ
れるとともに、このコンデンサチューブ16の上方に
は、前記開口13aに遊嵌するように軸流タービン17
がそのブレードを上側にするとともに、開口13aの内
周縁の前記ブレードと対応する位置に開口する、円弧状
の複数のスリット18aを残して閉塞する蓋体18上に
設置された発電機19の入力軸に軸着して回転可能に設
けられている。
3aを備えている。またこの凝縮管13内には、蒸気を
積極的に冷却するために、冷却水Wがその中を流通する
九十九折り状の複数のコンデンサチューブ16が配設さ
れるとともに、このコンデンサチューブ16の上方に
は、前記開口13aに遊嵌するように軸流タービン17
がそのブレードを上側にするとともに、開口13aの内
周縁の前記ブレードと対応する位置に開口する、円弧状
の複数のスリット18aを残して閉塞する蓋体18上に
設置された発電機19の入力軸に軸着して回転可能に設
けられている。
【0014】そして、凝縮管13の開口13aを塞ぐ蓋
体18に形成されている円弧状の各スリット18aに
は、その下端を蒸発管11の上部に連通接続した蒸気管
20の蒸気吹出し側となる上端が下向きに形成されると
ともに、スリット18aの数と同数に分割され、かつ細
く絞ったノズル20aの先端が、それぞれ気密に接続さ
れて、凝縮管13と液戻し管14と蒸発管11と蒸気管
20とによって閉ループが形成されるとともに、その内
部には凝縮性の作動流体Lのみが封入されている。
体18に形成されている円弧状の各スリット18aに
は、その下端を蒸発管11の上部に連通接続した蒸気管
20の蒸気吹出し側となる上端が下向きに形成されると
ともに、スリット18aの数と同数に分割され、かつ細
く絞ったノズル20aの先端が、それぞれ気密に接続さ
れて、凝縮管13と液戻し管14と蒸発管11と蒸気管
20とによって閉ループが形成されるとともに、その内
部には凝縮性の作動流体Lのみが封入されている。
【0015】次に、上記のように構成されるこの実施例
の作用を説明すると、蒸発管11の下部の蒸発部11a
が加熱されると、内部に封入されている作動流体Lが加
熱され、沸騰して蒸気Vを発生する。発生した蒸気V
は、蒸気管20を経由して低圧の凝縮管13内に移動
し、凝縮管13内の冷却水Wが内部を流通するコンデン
サチューブ16に接触して凝縮し、液相の作動流体Lに
戻って凝縮管13内の下部に一旦滞留した後、液戻し管
14内を流下して蒸発部11aに形成されている作動流
体Lの液溜まりの液面下に還流する。このとき、液戻し
管14が断熱被覆されているため、高温の作動流体Lお
よびその蒸気Vが充満している蒸発管11内に配設され
ていても、作動流体Lが流下する途中で蒸発することな
く、蒸発部11aへ円滑に還流させることができる。
の作用を説明すると、蒸発管11の下部の蒸発部11a
が加熱されると、内部に封入されている作動流体Lが加
熱され、沸騰して蒸気Vを発生する。発生した蒸気V
は、蒸気管20を経由して低圧の凝縮管13内に移動
し、凝縮管13内の冷却水Wが内部を流通するコンデン
サチューブ16に接触して凝縮し、液相の作動流体Lに
戻って凝縮管13内の下部に一旦滞留した後、液戻し管
14内を流下して蒸発部11aに形成されている作動流
体Lの液溜まりの液面下に還流する。このとき、液戻し
管14が断熱被覆されているため、高温の作動流体Lお
よびその蒸気Vが充満している蒸発管11内に配設され
ていても、作動流体Lが流下する途中で蒸発することな
く、蒸発部11aへ円滑に還流させることができる。
【0016】また、凝縮管13内にコンデンサチューブ
16が設けられているため凝縮能力が高く、大量の蒸気
Vを凝縮することができる。そのため大量の蒸気が凝縮
してその容積を減ずることにより凝縮管13の内圧と蒸
発管11の内圧との差が大きくなり、さらに熱輸送能力
が向上する。
16が設けられているため凝縮能力が高く、大量の蒸気
Vを凝縮することができる。そのため大量の蒸気が凝縮
してその容積を減ずることにより凝縮管13の内圧と蒸
発管11の内圧との差が大きくなり、さらに熱輸送能力
が向上する。
【0017】したがって、蒸発部11aにおいて大量に
発生した作動流体Lの蒸気Vが、低圧の凝縮管13内を
目指して蒸気管20内を上昇し、この蒸気管20の先端
に形成されたノズル20aから、スリット18aを経由
して凝縮管13内に下向きに噴出して、軸流タービン1
7のブレードに当たる。このとき、ノズル20aから蒸
気Vが高速で噴出するとともに、吹出す方向が重力と同
じ方向であり、また凝縮管13の内圧が低いため噴出し
た蒸気が急激に膨張することにより、これらの相乗効果
によって軸流タービン17が高速で回転する。その結
果、軸流タービン17が軸着している発電機19の入力
軸が高速で回転駆動されて高出力の発電が行われる。
発生した作動流体Lの蒸気Vが、低圧の凝縮管13内を
目指して蒸気管20内を上昇し、この蒸気管20の先端
に形成されたノズル20aから、スリット18aを経由
して凝縮管13内に下向きに噴出して、軸流タービン1
7のブレードに当たる。このとき、ノズル20aから蒸
気Vが高速で噴出するとともに、吹出す方向が重力と同
じ方向であり、また凝縮管13の内圧が低いため噴出し
た蒸気が急激に膨張することにより、これらの相乗効果
によって軸流タービン17が高速で回転する。その結
果、軸流タービン17が軸着している発電機19の入力
軸が高速で回転駆動されて高出力の発電が行われる。
【0018】なお、上記実施例においては、本発明のヒ
ートパイプタービンを発電装置に適用した場合について
説明したが、他の回転機器や装置類の動力源等として利
用することもできる。
ートパイプタービンを発電装置に適用した場合について
説明したが、他の回転機器や装置類の動力源等として利
用することもできる。
【0019】
【発明の効果】以上、説明したようにこの発明は、蒸発
管の上部と、その上方の凝縮部との間に、蒸発部で発生
した蒸気を凝縮部に送る蒸気管と、凝縮した作動流体を
前記蒸発部に還流させる液戻し管とを備えた熱サイフォ
ン式ループ型ヒートパイプの凝縮部の上部に軸流タービ
ンを設置するとともに、前記蒸気管の出口側端部を、こ
こから噴出する蒸気が前記タービンを駆動した後に凝縮
部に流入するように、タービンの上方に配設し、蒸気が
重力方向に噴出するようにしたので、回転運動への変換
率を高めることができる。
管の上部と、その上方の凝縮部との間に、蒸発部で発生
した蒸気を凝縮部に送る蒸気管と、凝縮した作動流体を
前記蒸発部に還流させる液戻し管とを備えた熱サイフォ
ン式ループ型ヒートパイプの凝縮部の上部に軸流タービ
ンを設置するとともに、前記蒸気管の出口側端部を、こ
こから噴出する蒸気が前記タービンを駆動した後に凝縮
部に流入するように、タービンの上方に配設し、蒸気が
重力方向に噴出するようにしたので、回転運動への変換
率を高めることができる。
【0020】また、液戻し管を断熱被覆して蒸発管内に
配設すれば、装置のコンパクト化が図れるとともに、凝
縮した作動流体を、蒸発部へ円滑に還流させることがで
きる。また、凝縮部内に蒸気冷却手段を配設すれば、凝
縮能力が大幅に向上するため蒸気の発生量が増大し、軸
流タービンの出力をアツプすることができる。
配設すれば、装置のコンパクト化が図れるとともに、凝
縮した作動流体を、蒸発部へ円滑に還流させることがで
きる。また、凝縮部内に蒸気冷却手段を配設すれば、凝
縮能力が大幅に向上するため蒸気の発生量が増大し、軸
流タービンの出力をアツプすることができる。
【図1】この発明のヒートパイプタービンを発電装置に
適用した一実施例を示す断面図である。
適用した一実施例を示す断面図である。
【図2】従来のヒートパイプタービンを示す断面図であ
る。
る。
11…蒸発管、 11a…蒸発部、 13…凝縮管、
14…液戻し管、 15…断熱材、 16…コンデンサ
チューブ、 17…軸流タービン、 18a…スリッ
ト、 19…発電機、 20…蒸気管、 20a…ノズ
ル。
14…液戻し管、 15…断熱材、 16…コンデンサ
チューブ、 17…軸流タービン、 18a…スリッ
ト、 19…発電機、 20…蒸気管、 20a…ノズ
ル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 祐士 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 (72)発明者 青山 文明 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式会 社フジクラ内
Claims (3)
- 【請求項1】 下部の蒸発部に液溜りが形成される蒸発
管の上部に凝縮部を設け、この凝縮部と前記蒸発管との
間に、蒸発部で発生した作動流体の蒸気を前記凝縮部に
送るための蒸気管と、前記凝縮部で液相に戻った作動流
体を重力の作用で前記蒸発部に還流させるよう、その下
端を前記蒸発部の液溜まり内に配設した液戻し管とを備
えた熱サイフォン式ループ型ヒートパイプの前記凝縮部
の上部に軸流タービンを設置するとともに、前記蒸気管
の出口側端部を、その端部から下向きに噴出する作動流
体の蒸気が前記タービンを駆動した後に前記凝縮部に流
入するように、前記軸流タービンの上方に配設したこと
を特徴とするヒートパイプタービン。 - 【請求項2】 前記液戻し管は、断熱被覆されて前記蒸
発管内に配設されていることを特徴とする請求項1記載
のヒートパイプタービン。 - 【請求項3】 前記凝縮部は、その内部に蒸気冷却手段
が配設されていることを特徴とする請求項1記載のヒー
トパイプタービン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7294693A JPH06257417A (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | ヒートパイプタービン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7294693A JPH06257417A (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | ヒートパイプタービン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06257417A true JPH06257417A (ja) | 1994-09-13 |
Family
ID=13504062
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7294693A Pending JPH06257417A (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | ヒートパイプタービン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06257417A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012241976A (ja) * | 2011-05-19 | 2012-12-10 | Fujikura Ltd | ループ型ヒートパイプ |
WO2013125003A1 (ja) * | 2012-02-23 | 2013-08-29 | 昭和電工株式会社 | エネルギー取出装置及びエネルギー取出方法 |
JP2013192437A (ja) * | 2012-02-16 | 2013-09-26 | Showa Denko Kk | エネルギー取出装置及びエネルギー取出方法 |
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