JPH06257044A - ヤシ繊維利用資材 - Google Patents
ヤシ繊維利用資材Info
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- JPH06257044A JPH06257044A JP5062584A JP6258493A JPH06257044A JP H06257044 A JPH06257044 A JP H06257044A JP 5062584 A JP5062584 A JP 5062584A JP 6258493 A JP6258493 A JP 6258493A JP H06257044 A JPH06257044 A JP H06257044A
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- layer
- coconut
- palm
- mat layer
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 緩衝、防振、電磁波遮蔽効果等ある建築用、
室内装飾用、梱包用等の資材を提供し、また、他方では
ヤシ繊維の高度利用を図る。 【構成】 ヤシ繊維と金属長繊維とを絡み合わせて成る
マット層であることを基本とし、これと他の素材から成
る被着層とを積層して展開を図り、ヤシ繊維本来の性状
に加え、金属長繊維との絡み合いによる剛直性強化、質
量付加、導電体化を図り、ヤシ繊維と金属長繊維とを絡
み合わせて成るマット層に緩衝性、防振性、防音性、電
磁波遮蔽性等を付与する。例えば、このマット層を段ボ
ールと積層して、十分な強度、緩衝性、電磁波遮蔽性等
を付与した梱包資材として、また木板を材質とした層と
積層して、緩衝性、防音性、断熱性、電磁波遮蔽性を付
与した建築資材として提供する。
室内装飾用、梱包用等の資材を提供し、また、他方では
ヤシ繊維の高度利用を図る。 【構成】 ヤシ繊維と金属長繊維とを絡み合わせて成る
マット層であることを基本とし、これと他の素材から成
る被着層とを積層して展開を図り、ヤシ繊維本来の性状
に加え、金属長繊維との絡み合いによる剛直性強化、質
量付加、導電体化を図り、ヤシ繊維と金属長繊維とを絡
み合わせて成るマット層に緩衝性、防振性、防音性、電
磁波遮蔽性等を付与する。例えば、このマット層を段ボ
ールと積層して、十分な強度、緩衝性、電磁波遮蔽性等
を付与した梱包資材として、また木板を材質とした層と
積層して、緩衝性、防音性、断熱性、電磁波遮蔽性を付
与した建築資材として提供する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は緩衝、防振、吸音および
電磁波遮蔽効果等を備える、建築用、室内装飾用、梱包
用等の各種資材に関するものである。
電磁波遮蔽効果等を備える、建築用、室内装飾用、梱包
用等の各種資材に関するものである。
【0002】
【発明の背景】近時、家屋の密集、団地化、高級住宅化
するに伴い、各家屋、各部屋における防振、防音対策が
求められるようになり、床板材に吸音、緩衝用のフエル
ト層やハニカム構造等の防音断熱層を裏張りした高級品
も出回り出している。同様な事は、車両、船舶、飛行機
内における床壁等の室内装飾についても言え、勿論、道
路沿い、線路沿いに建てられる防音壁にも言える。一
方、デジタル回路を応用した電子機器が急速に普及して
きており、これらは家庭内で用いられるのは勿論、車
両、船舶、飛行機、通信設備等のありとあらゆるところ
で使用されるため、いわゆる電磁波障害が問題となって
いる。また、各種測定機器が高精度化するにつれて、測
定環境下における防振、電磁波遮蔽等が高い次元で要求
されるようにもなってきている。
するに伴い、各家屋、各部屋における防振、防音対策が
求められるようになり、床板材に吸音、緩衝用のフエル
ト層やハニカム構造等の防音断熱層を裏張りした高級品
も出回り出している。同様な事は、車両、船舶、飛行機
内における床壁等の室内装飾についても言え、勿論、道
路沿い、線路沿いに建てられる防音壁にも言える。一
方、デジタル回路を応用した電子機器が急速に普及して
きており、これらは家庭内で用いられるのは勿論、車
両、船舶、飛行機、通信設備等のありとあらゆるところ
で使用されるため、いわゆる電磁波障害が問題となって
いる。また、各種測定機器が高精度化するにつれて、測
定環境下における防振、電磁波遮蔽等が高い次元で要求
されるようにもなってきている。
【0003】また、これらとは別に、家電製品の梱包材
として多用されてきた発泡スチロールを紙の段ボールに
代えようとする動きもある。発泡スチロール等のプラス
チック類は、燃焼時に高熱を発して廃棄物焼却炉に悪影
響を与え、周囲には有害な煤煙を撒き散らしているから
である。同様な廃棄物処理の問題は、床板材等について
も言えるため、本出願人は、いわゆるシュロ皮やココヤ
シの中果皮繊維等、ヤシ科植物の繊維を、マット状とし
た際の緩衝性、防振性、防音性、適湿性、焼却時低公害
性等について着目した。
として多用されてきた発泡スチロールを紙の段ボールに
代えようとする動きもある。発泡スチロール等のプラス
チック類は、燃焼時に高熱を発して廃棄物焼却炉に悪影
響を与え、周囲には有害な煤煙を撒き散らしているから
である。同様な廃棄物処理の問題は、床板材等について
も言えるため、本出願人は、いわゆるシュロ皮やココヤ
シの中果皮繊維等、ヤシ科植物の繊維を、マット状とし
た際の緩衝性、防振性、防音性、適湿性、焼却時低公害
性等について着目した。
【0004】
【開発を試みた技術的事項】そこで本発明は、緩衝、防
振、吸音、電磁波遮蔽効果等を備える、建築資材、室内
装飾資材、梱包資材等の複合資材を提供しようとするも
のである。また、いわゆるヤシ繊維のマット状としたも
のの長所を積極的に利用し、天然無公害に近い、特に廃
棄処理にあって有利な複合資材を提供しようとするもの
である。
振、吸音、電磁波遮蔽効果等を備える、建築資材、室内
装飾資材、梱包資材等の複合資材を提供しようとするも
のである。また、いわゆるヤシ繊維のマット状としたも
のの長所を積極的に利用し、天然無公害に近い、特に廃
棄処理にあって有利な複合資材を提供しようとするもの
である。
【0005】
【0006】即ち本出願に係る第一の発明たるヤシ繊維
利用資材は、ヤシ繊維と金属長繊維とを絡み合わせてマ
ット層として成ることを特徴とするものである。
利用資材は、ヤシ繊維と金属長繊維とを絡み合わせてマ
ット層として成ることを特徴とするものである。
【0007】本出願に係る第二の発明たるヤシ繊維利用
資材は、ヤシ繊維と金属長繊維とを絡み合わせて成るマ
ット層と、他の素材から成る被着層とを積層して成るこ
とを特徴として成るものである。
資材は、ヤシ繊維と金属長繊維とを絡み合わせて成るマ
ット層と、他の素材から成る被着層とを積層して成るこ
とを特徴として成るものである。
【0008】また本出願に係る第三の発明たるヤシ繊維
利用資材は、前記要件に加えて前記被着層は板体である
ことを特徴として成るものである。
利用資材は、前記要件に加えて前記被着層は板体である
ことを特徴として成るものである。
【0009】更に本出願に係る第四の発明たるヤシ繊維
利用資材は、前記要件に加えて前記板体は、段ボールで
あることを特徴として成るものである。
利用資材は、前記要件に加えて前記板体は、段ボールで
あることを特徴として成るものである。
【0010】更にまた本出願に係る第五の発明たるヤシ
繊維利用資材は、前記要件に加えて前記板体は、木板で
あることを特徴として成るものである。
繊維利用資材は、前記要件に加えて前記板体は、木板で
あることを特徴として成るものである。
【0011】更にまた本出願に係る第六の発明たるヤシ
繊維利用資材は、前記要件に加えて前記被着層は薄膜体
であることを特徴として成るものである。
繊維利用資材は、前記要件に加えて前記被着層は薄膜体
であることを特徴として成るものである。
【0012】更にまた本出願に係る第七の発明たるヤシ
繊維利用資材は、前記要件に加えて前記マット層は、こ
れに別途の細かい合成樹脂繊維が絡み合わされているこ
とを特徴として成るものである。
繊維利用資材は、前記要件に加えて前記マット層は、こ
れに別途の細かい合成樹脂繊維が絡み合わされているこ
とを特徴として成るものである。
【0013】更にまた本出願に係る第八の発明たるヤシ
繊維利用資材は、前記要件に加えて前記マット層は粘弾
性物質が皮膜していることを特徴として成るものであ
る。
繊維利用資材は、前記要件に加えて前記マット層は粘弾
性物質が皮膜していることを特徴として成るものであ
る。
【0014】更にまた本出願に係る第九の発明たるヤシ
繊維利用資材は、前記要件に加えて前記合成樹脂繊維ま
たは粘弾性物質には、脱臭剤、芳香剤、抗菌剤、防虫
剤、嫌虫剤、殺虫剤の内から選ばれた1または複数の薬
剤が混入されていることを特徴として成るものである。
繊維利用資材は、前記要件に加えて前記合成樹脂繊維ま
たは粘弾性物質には、脱臭剤、芳香剤、抗菌剤、防虫
剤、嫌虫剤、殺虫剤の内から選ばれた1または複数の薬
剤が混入されていることを特徴として成るものである。
【0015】更にまた本出願に係る第十の発明たるヤシ
繊維利用資材は、前記要件に加えて前記マット層と被着
層とに対し、さらに粘弾性物質の層を積層して成ること
を特徴として成るものである。これら発明により前記目
的を達成しようとするものである。
繊維利用資材は、前記要件に加えて前記マット層と被着
層とに対し、さらに粘弾性物質の層を積層して成ること
を特徴として成るものである。これら発明により前記目
的を達成しようとするものである。
【0016】
【発明の作用】本発明のヤシ繊維利用資材は、ヤシ繊維
と金属長繊維とを絡み合わせて成るマット層であること
を基本とし、これと他の素材から成る被着層とを積層し
て展開を図るため、ヤシ繊維本来の性状に加え、金属長
繊維との絡み合いによる剛直性強化、質量付加、導電体
化が図られ、ヤシ繊維と金属長繊維とを絡み合わせて成
るマット層としての緩衝性、防振性、防音性、電磁波遮
蔽性等が付与される。これを板状の層としての段ボール
と積層すれば、梱包資材として十分な強度、緩衝性、電
磁波遮蔽性等が付与され、板状の層としての木板を材質
とした層と積層すれば、建築資材等として緩衝性、防音
性、断熱性、電磁波遮蔽性が付与される。また、その廃
棄処理も植物の乾燥品を焼却する程度に扱える。さら
に、粘弾性物質の皮膜を形成することで、その緩衝性、
防振性、防音性、断熱性が改善され、さらに、脱臭剤、
芳香剤、防虫剤等の薬剤を混入することで、脱臭、防
虫、香り漂うものとなる。
と金属長繊維とを絡み合わせて成るマット層であること
を基本とし、これと他の素材から成る被着層とを積層し
て展開を図るため、ヤシ繊維本来の性状に加え、金属長
繊維との絡み合いによる剛直性強化、質量付加、導電体
化が図られ、ヤシ繊維と金属長繊維とを絡み合わせて成
るマット層としての緩衝性、防振性、防音性、電磁波遮
蔽性等が付与される。これを板状の層としての段ボール
と積層すれば、梱包資材として十分な強度、緩衝性、電
磁波遮蔽性等が付与され、板状の層としての木板を材質
とした層と積層すれば、建築資材等として緩衝性、防音
性、断熱性、電磁波遮蔽性が付与される。また、その廃
棄処理も植物の乾燥品を焼却する程度に扱える。さら
に、粘弾性物質の皮膜を形成することで、その緩衝性、
防振性、防音性、断熱性が改善され、さらに、脱臭剤、
芳香剤、防虫剤等の薬剤を混入することで、脱臭、防
虫、香り漂うものとなる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を構成する要素たるヤシ繊維、
金属長繊維、粘弾性物質、脱臭剤、芳香剤、防虫剤等の
薬剤、酸化物系微粉末脱臭剤等について順次説明した
後、図示実施例について具体的に説明する。
金属長繊維、粘弾性物質、脱臭剤、芳香剤、防虫剤等の
薬剤、酸化物系微粉末脱臭剤等について順次説明した
後、図示実施例について具体的に説明する。
【0018】本発明ではヤシ繊維とは、熱帯から亜熱帯
地域にかけて分布するヤシ科植物における繊維状樹皮、
葉柄基部繊維、中果皮繊維等の繊維の外、バナナの幹、
パイナップルの葉、アバカの葉等、果実等は収穫される
ものの従来廃棄処分されることの多かった比較的太く硬
調な植物繊維をも含むものとする。なおヤシ科の植物
は、すべて常緑の低木または高木で、幹は単一で枝を分
けることがなく、先端に葉冠をつくるものであり、幹が
ほとんど無いものや、高さ30メートルにもなるもの
の、表面がなめらかなもの、古い葉鞘に密に包まれたも
のなどがある。またトウ類のように、茎はつるとなって
樹上に高く登るもの、とっくり状に幹がふくれるもの、
さらにドームヤシ属Hyphaeneのように二又に分
岐する例外的なものもある。
地域にかけて分布するヤシ科植物における繊維状樹皮、
葉柄基部繊維、中果皮繊維等の繊維の外、バナナの幹、
パイナップルの葉、アバカの葉等、果実等は収穫される
ものの従来廃棄処分されることの多かった比較的太く硬
調な植物繊維をも含むものとする。なおヤシ科の植物
は、すべて常緑の低木または高木で、幹は単一で枝を分
けることがなく、先端に葉冠をつくるものであり、幹が
ほとんど無いものや、高さ30メートルにもなるもの
の、表面がなめらかなもの、古い葉鞘に密に包まれたも
のなどがある。またトウ類のように、茎はつるとなって
樹上に高く登るもの、とっくり状に幹がふくれるもの、
さらにドームヤシ属Hyphaeneのように二又に分
岐する例外的なものもある。
【0019】そして、その葉はふつう大型で、掌状また
は羽状で革質、葉柄の基部は幅広い葉鞘となって幹をし
っかりと抱いている。葉鞘部にはたくさんの繊維があ
り、種類によっては、古くなると柔らかい組織は腐って
繊維だけが残り、いわゆるシュロ皮ができる。花序は頂
生又はえき生の大きな総状の肉穂花序で、よく分岐し、
頂生の場合は、花が咲くと木は枯死する。風または昆虫
によって受精し、果実は液果または核果の場合は、内果
皮は種子にくっついているのが普通であり、中果皮は厚
い繊維層を有する。具体的には、樹皮が繊維状として呈
するヤシ科植物に、シュロ属シュロ、トウジュロ、葉柄
基部に繊維を呈するものにチャマエロプス属チャボトウ
ジュロ、クジャクヤシ属クジャクヤシ、オウギヤシ属オ
ウギヤシ、ナツメヤシ属ナツメヤシ、サゴヤシ属サゴヤ
シ、クロツグ属クロツグ、サトウヤシ、中果皮の繊維を
提供するものに、ココヤシ属ココヤシ、ニッパヤシ属ニ
ッパヤシ等がある。
は羽状で革質、葉柄の基部は幅広い葉鞘となって幹をし
っかりと抱いている。葉鞘部にはたくさんの繊維があ
り、種類によっては、古くなると柔らかい組織は腐って
繊維だけが残り、いわゆるシュロ皮ができる。花序は頂
生又はえき生の大きな総状の肉穂花序で、よく分岐し、
頂生の場合は、花が咲くと木は枯死する。風または昆虫
によって受精し、果実は液果または核果の場合は、内果
皮は種子にくっついているのが普通であり、中果皮は厚
い繊維層を有する。具体的には、樹皮が繊維状として呈
するヤシ科植物に、シュロ属シュロ、トウジュロ、葉柄
基部に繊維を呈するものにチャマエロプス属チャボトウ
ジュロ、クジャクヤシ属クジャクヤシ、オウギヤシ属オ
ウギヤシ、ナツメヤシ属ナツメヤシ、サゴヤシ属サゴヤ
シ、クロツグ属クロツグ、サトウヤシ、中果皮の繊維を
提供するものに、ココヤシ属ココヤシ、ニッパヤシ属ニ
ッパヤシ等がある。
【0020】一方、金属長繊維としては、一本の長繊維
の形態であるモノフィラメントがあり、またフィラメン
トを集束したトウの他、短繊維の形態のものを撚糸して
長繊維としたものでもよく、その繊維長は数cmから数
十cm程度、あるいはそれ以上であるのが望ましい。ま
た、その材質は、鉄、ステンレス、銅、黄銅、真鍮、ア
ルミニュウム等、適宜な金属を選択できるが、導電性が
高く、腐食に強いものがより望ましい。金属長繊維の好
適なものとして、次の製法により得られるものがある。
すなわち、薄肉帯状の金属箔をロール状に巻いた円筒体
の端面に横幅のある刃先を押し当てて、この状態で円筒
体を軸を中心に回転させることで端面から金属箔を連続
的に切削してゆく。この方法は特開平1−153231
号公報に詳しく記載されている。なお、この場合の金属
箔の厚さは、その材質、硬さ等にもよるが、数μ〜数1
00μ、望ましくは、数10μ程度が適当であり、切削
速度、送り速度、切削幅、バイトのすくい角等の諸条件
を金属箔に合わせ調節することにより、最適な金属長繊
維が得られる。勿論、この方法により得られるものに限
られず、要は細くて、長い、繊維状の状態のものであれ
ばよく、溶融した金属を口金から押し出してこれを冷却
することにより得られるモノフィラメント状の金属長繊
維等でもあってよい。
の形態であるモノフィラメントがあり、またフィラメン
トを集束したトウの他、短繊維の形態のものを撚糸して
長繊維としたものでもよく、その繊維長は数cmから数
十cm程度、あるいはそれ以上であるのが望ましい。ま
た、その材質は、鉄、ステンレス、銅、黄銅、真鍮、ア
ルミニュウム等、適宜な金属を選択できるが、導電性が
高く、腐食に強いものがより望ましい。金属長繊維の好
適なものとして、次の製法により得られるものがある。
すなわち、薄肉帯状の金属箔をロール状に巻いた円筒体
の端面に横幅のある刃先を押し当てて、この状態で円筒
体を軸を中心に回転させることで端面から金属箔を連続
的に切削してゆく。この方法は特開平1−153231
号公報に詳しく記載されている。なお、この場合の金属
箔の厚さは、その材質、硬さ等にもよるが、数μ〜数1
00μ、望ましくは、数10μ程度が適当であり、切削
速度、送り速度、切削幅、バイトのすくい角等の諸条件
を金属箔に合わせ調節することにより、最適な金属長繊
維が得られる。勿論、この方法により得られるものに限
られず、要は細くて、長い、繊維状の状態のものであれ
ばよく、溶融した金属を口金から押し出してこれを冷却
することにより得られるモノフィラメント状の金属長繊
維等でもあってよい。
【0021】本発明では、これらヤシ繊維と金属長繊維
とをマット状に絡み合わせたものを使用する。マット層
とするには、ヤシ繊維及び金属長繊維を一旦ほぐすなど
した後、両繊維をそれぞれ個別に或いは混合状態でラン
ダムな平坦状に配置し、積層後重着して或いは同時一体
的にニードルパンチして絡み合わせる等の手法がとれ
る。なお、ほぐし、再配置するにあたっては、例えば、
熊手状の引っ掛け部材や、ロール間、堰の間等を通過さ
せるのが至便であり、また、絡み合わせるにあたっては
適宜接着剤等を塗布してもよく、通常5mm〜20mm
程度の厚さとしたものが使い易い。勿論、これを重ねて
使用するか、それ以上の厚さのものを用いてもよい。以
下、ヤシ繊維と金属長繊維とを絡み合わせて成るマット
層をヤシ−金属複合マット層と称する。なお、金属長繊
維の材質によっては、ヤシ−金属複合マット層が配置さ
れる雰囲気に抗菌作用を及ばしめることができる他、マ
ット層自体のヤシ繊維に虫が付いたり、カビが発生する
のを予防することができる。
とをマット状に絡み合わせたものを使用する。マット層
とするには、ヤシ繊維及び金属長繊維を一旦ほぐすなど
した後、両繊維をそれぞれ個別に或いは混合状態でラン
ダムな平坦状に配置し、積層後重着して或いは同時一体
的にニードルパンチして絡み合わせる等の手法がとれ
る。なお、ほぐし、再配置するにあたっては、例えば、
熊手状の引っ掛け部材や、ロール間、堰の間等を通過さ
せるのが至便であり、また、絡み合わせるにあたっては
適宜接着剤等を塗布してもよく、通常5mm〜20mm
程度の厚さとしたものが使い易い。勿論、これを重ねて
使用するか、それ以上の厚さのものを用いてもよい。以
下、ヤシ繊維と金属長繊維とを絡み合わせて成るマット
層をヤシ−金属複合マット層と称する。なお、金属長繊
維の材質によっては、ヤシ−金属複合マット層が配置さ
れる雰囲気に抗菌作用を及ばしめることができる他、マ
ット層自体のヤシ繊維に虫が付いたり、カビが発生する
のを予防することができる。
【0022】そして、このヤシ−金属複合マット層に
は、普通に言う不織布におけるごく普通の細く柔軟な合
成樹脂繊維を絡み合わせてもよい。この合成樹脂繊維の
原料には、ナイロン、ビニロン、ビニリデン、ウレタ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル等の種々
の合成樹脂を適用することができ、またその紡糸法にあ
っても、溶融紡糸、重合紡糸、乾式法、湿式法等を問わ
ず、材質に応じて適宜の方法を適用することができる。
また、これを絡み合わせるにあたっては、例えば、溶融
紡糸装置の紡糸口金下方にコンベヤを配置し、紡糸口金
からは高温高速の空気流に乗せて原料の合成樹脂を糸状
に吹き出させるとともに、下方をコンベヤに乗って移動
中のヤシ−金属複合マット層の上に集積させて行う。こ
のようにすることによって、細く柔軟な合成樹脂繊維が
ヤシ繊維と金属長繊維との間を、その層のある程度中ま
で侵入して絡み合うようになる。
は、普通に言う不織布におけるごく普通の細く柔軟な合
成樹脂繊維を絡み合わせてもよい。この合成樹脂繊維の
原料には、ナイロン、ビニロン、ビニリデン、ウレタ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル等の種々
の合成樹脂を適用することができ、またその紡糸法にあ
っても、溶融紡糸、重合紡糸、乾式法、湿式法等を問わ
ず、材質に応じて適宜の方法を適用することができる。
また、これを絡み合わせるにあたっては、例えば、溶融
紡糸装置の紡糸口金下方にコンベヤを配置し、紡糸口金
からは高温高速の空気流に乗せて原料の合成樹脂を糸状
に吹き出させるとともに、下方をコンベヤに乗って移動
中のヤシ−金属複合マット層の上に集積させて行う。こ
のようにすることによって、細く柔軟な合成樹脂繊維が
ヤシ繊維と金属長繊維との間を、その層のある程度中ま
で侵入して絡み合うようになる。
【0023】また、本発明では、ヤシ−金属複合マット
層を粘弾性物質にて皮膜したり、それらマット層ごと一
部または全部含浸させ、あるいはこれに重ね合わせて積
層させることができるので、次にこの粘弾性物質につい
て説明する。まず、この粘弾性物質として好適なものに
シリコーンゲルがある。シリコーンゲルは、例えば次式
[1]で示されるシリコーンゲルの原液たるジオルガノ
ポリシロキサン(以下A成分という): RR1 2SiO−(R2 2SiO)nSiR1 2R…[1] [ただし、Rはアルケニル基であり、R1は脂肪族不飽
和結合を有しない一価の炭化水素基であり、R2は一価
の脂肪族炭化水素基(R2のうち少なくとも50モル%
はメチル基であり、アルケニル基を有する場合にはその
含有率は10モル%以下である)であり、nはこの成分
の25℃における粘度が100〜100,000cSt
になるような数である]と、25℃における粘度が50
00cSt以下であり、1分子中に少なくとも2個のS
i原子に直接結合した水素原子を有するシリコーンゲル
の原液たるオルガノハイドロジェンポリシロキサン(B
成分)とからなり、且つこのB成分中のSi原子に直接
結合している水素原子の合計量に対するA成分中に含ま
れるアルケニル基の合計量の比(モル比)が0.1〜2.
0になるように調整された混合物を硬化させることによ
り得られる付加反応型シリコーンポリマーである。
層を粘弾性物質にて皮膜したり、それらマット層ごと一
部または全部含浸させ、あるいはこれに重ね合わせて積
層させることができるので、次にこの粘弾性物質につい
て説明する。まず、この粘弾性物質として好適なものに
シリコーンゲルがある。シリコーンゲルは、例えば次式
[1]で示されるシリコーンゲルの原液たるジオルガノ
ポリシロキサン(以下A成分という): RR1 2SiO−(R2 2SiO)nSiR1 2R…[1] [ただし、Rはアルケニル基であり、R1は脂肪族不飽
和結合を有しない一価の炭化水素基であり、R2は一価
の脂肪族炭化水素基(R2のうち少なくとも50モル%
はメチル基であり、アルケニル基を有する場合にはその
含有率は10モル%以下である)であり、nはこの成分
の25℃における粘度が100〜100,000cSt
になるような数である]と、25℃における粘度が50
00cSt以下であり、1分子中に少なくとも2個のS
i原子に直接結合した水素原子を有するシリコーンゲル
の原液たるオルガノハイドロジェンポリシロキサン(B
成分)とからなり、且つこのB成分中のSi原子に直接
結合している水素原子の合計量に対するA成分中に含ま
れるアルケニル基の合計量の比(モル比)が0.1〜2.
0になるように調整された混合物を硬化させることによ
り得られる付加反応型シリコーンポリマーである。
【0024】このシリコーンゲルについてさらに詳しく
説明すると、上記A成分は直鎖状の分子構造を有し、分
子の両末端にあるアルケニル基RがB成分中のSi原子
に直接結合した水素原子と付加して架橋構造を形成する
ことができる化合物である。この分子末端に存在するア
ルケニル基は、低級アルケニル基であることが好まし
く、反応性を考慮するとビニル基が特に好ましい。また
分子末端に存在するR1は、脂肪族不飽和結合を有しな
い一価の炭化水素基であり、このような基の具体例とし
てはメチル基、プロピル基及びヘキシル基等のようなア
ルキル基、フェニル基並びにフロロアルキル基を挙げる
ことができる。上記[1]式においてR2は一価の脂肪
族炭化水素であり、このような基の具体的な例として
は、メチル基、プロピル基及びヘキシル基等のようなア
ルキル基並びにビニル基のような低級アルケニル基を挙
げることができる。ただし、R2のうち少なくとも50
モル%はメチル基であり、R2がアルケニル基である場
合には、アルケニル基は10モル%以下の量であること
が好ましい。アルケニル基の量が10モル%を超えると
架橋密度が高くなり過ぎて高粘度になりやすい。またn
は、このA成分の25℃における粘度が通常は100〜
100,000cSt、好ましくは200〜20,000
cStの範囲内になるように設定される。
説明すると、上記A成分は直鎖状の分子構造を有し、分
子の両末端にあるアルケニル基RがB成分中のSi原子
に直接結合した水素原子と付加して架橋構造を形成する
ことができる化合物である。この分子末端に存在するア
ルケニル基は、低級アルケニル基であることが好まし
く、反応性を考慮するとビニル基が特に好ましい。また
分子末端に存在するR1は、脂肪族不飽和結合を有しな
い一価の炭化水素基であり、このような基の具体例とし
てはメチル基、プロピル基及びヘキシル基等のようなア
ルキル基、フェニル基並びにフロロアルキル基を挙げる
ことができる。上記[1]式においてR2は一価の脂肪
族炭化水素であり、このような基の具体的な例として
は、メチル基、プロピル基及びヘキシル基等のようなア
ルキル基並びにビニル基のような低級アルケニル基を挙
げることができる。ただし、R2のうち少なくとも50
モル%はメチル基であり、R2がアルケニル基である場
合には、アルケニル基は10モル%以下の量であること
が好ましい。アルケニル基の量が10モル%を超えると
架橋密度が高くなり過ぎて高粘度になりやすい。またn
は、このA成分の25℃における粘度が通常は100〜
100,000cSt、好ましくは200〜20,000
cStの範囲内になるように設定される。
【0025】上記のB成分は、A成分の架橋剤でありS
i原子に直接結合した水素原子がA成分中のアルケニル
基と付加してA成分を硬化させる。B成分は上記のよう
な作用を有していればよく、B成分としては直鎖状、分
岐した鎖状、環状、あるいは網目状などの種々の分子構
造のものが使用できる。また、B成分中のSi原子には
水素原子の他、有機基が結合しており、この有機基は通
常はメチル基のような低級アルキル基である。さらに、
B成分の25℃における粘度は通常は5000cSt以
下、好ましくは500cSt以下である。このようなB
成分の例として、分子両末端がトリオルガノシロキシ基
で封鎖されたオルガノハイドロジェンポリシロキサン、
ジオルガノシロキサンとオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンとの共重合体、テトラオルガノテトラハイドロ
ジェンシクロテトラシロキサン、HR1 2SiO 1/2単位
とSiO 4/2単位とからなる共重合体ポリシロキサン、
及びHR1 2SiO 1/2単位とR1 3SiO 1/2単位とSi
O 4/2単位とからなる共重合体ポリシロキサンを挙げる
ことができる。ただし上記式においてR1は前記と同じ
意味である。そして上記のB成分中のSiに直接結合し
ている水素原子の合計モル量に対するA成分中のアルケ
ニル基の合計モル量との比率が通常は0.1〜2.0、好
ましくは0.1〜1.0の範囲内になるようにA成分とB
成分とを混合して硬化させることにより製造される。
i原子に直接結合した水素原子がA成分中のアルケニル
基と付加してA成分を硬化させる。B成分は上記のよう
な作用を有していればよく、B成分としては直鎖状、分
岐した鎖状、環状、あるいは網目状などの種々の分子構
造のものが使用できる。また、B成分中のSi原子には
水素原子の他、有機基が結合しており、この有機基は通
常はメチル基のような低級アルキル基である。さらに、
B成分の25℃における粘度は通常は5000cSt以
下、好ましくは500cSt以下である。このようなB
成分の例として、分子両末端がトリオルガノシロキシ基
で封鎖されたオルガノハイドロジェンポリシロキサン、
ジオルガノシロキサンとオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンとの共重合体、テトラオルガノテトラハイドロ
ジェンシクロテトラシロキサン、HR1 2SiO 1/2単位
とSiO 4/2単位とからなる共重合体ポリシロキサン、
及びHR1 2SiO 1/2単位とR1 3SiO 1/2単位とSi
O 4/2単位とからなる共重合体ポリシロキサンを挙げる
ことができる。ただし上記式においてR1は前記と同じ
意味である。そして上記のB成分中のSiに直接結合し
ている水素原子の合計モル量に対するA成分中のアルケ
ニル基の合計モル量との比率が通常は0.1〜2.0、好
ましくは0.1〜1.0の範囲内になるようにA成分とB
成分とを混合して硬化させることにより製造される。
【0026】この場合の硬化反応は、通常は触媒を用い
て行なわれる。ここで使用される触媒としては、白金系
触媒が好適であり、この例としては微粉砕元素状白金、
塩化白金酸、酸化白金、白金とオレフィンとの錯塩、白
金アルコラート及び塩化白金酸とビニルシロキ酸との錯
塩を挙げることができる。このような錯塩はA成分とB
成分との合計重量に対して通常は0.1ppm(白金換
算量、以下同様)以上、好ましくは0.5ppm以上の
量で使用される。このような触媒の量の上限については
特に制限はないが、例えば触媒が液状である場合、ある
いは溶液として使用することができる場合には200p
pm以下の量で十分である。
て行なわれる。ここで使用される触媒としては、白金系
触媒が好適であり、この例としては微粉砕元素状白金、
塩化白金酸、酸化白金、白金とオレフィンとの錯塩、白
金アルコラート及び塩化白金酸とビニルシロキ酸との錯
塩を挙げることができる。このような錯塩はA成分とB
成分との合計重量に対して通常は0.1ppm(白金換
算量、以下同様)以上、好ましくは0.5ppm以上の
量で使用される。このような触媒の量の上限については
特に制限はないが、例えば触媒が液状である場合、ある
いは溶液として使用することができる場合には200p
pm以下の量で十分である。
【0027】そして上記のようなA成分、B成分及び触
媒を混合し、室温に放置するか、あるいは加熱すること
により硬化して本発明で使用されるシリコーンゲルが生
成する。加熱して硬化させる場合、加熱温度は通常50
〜160℃である。このようにして得られたシリコーン
ゲルは、JIS(K2207−1980、50g荷重)
で測定した針入度が通常5〜250を有する。このよう
なシリコーンゲルの硬度は、上記A成分とB成分とによ
り形成された架橋構造によって変動する。シリコーンゲ
ルの硬化前の粘度及び硬化後の針入度は、両末端がメチ
ル基であるシリコーンオイルを、得られるシリコーンゲ
ルに対して5〜75重量%の範囲内の量であらかじめ添
加することにより調整することができる。シリコーンゲ
ルは上記のようにして調整することもできるし、また市
販されているものを使用することもできる。本発明で使
用することができる市販品の例としては、CF502
7、TOUGH−3、TOUGH−4、TOUGH−
5、TOUGH−6、TOUGH−7(トーレ・ダウコ
ーニングシリコーン社製)やX32−902/cat1
300、KE1308/cat1300−L4(信越化
学工業株式会社製)、F250−121(日本ユニカ株
式会社製)等を挙げることができる。
媒を混合し、室温に放置するか、あるいは加熱すること
により硬化して本発明で使用されるシリコーンゲルが生
成する。加熱して硬化させる場合、加熱温度は通常50
〜160℃である。このようにして得られたシリコーン
ゲルは、JIS(K2207−1980、50g荷重)
で測定した針入度が通常5〜250を有する。このよう
なシリコーンゲルの硬度は、上記A成分とB成分とによ
り形成された架橋構造によって変動する。シリコーンゲ
ルの硬化前の粘度及び硬化後の針入度は、両末端がメチ
ル基であるシリコーンオイルを、得られるシリコーンゲ
ルに対して5〜75重量%の範囲内の量であらかじめ添
加することにより調整することができる。シリコーンゲ
ルは上記のようにして調整することもできるし、また市
販されているものを使用することもできる。本発明で使
用することができる市販品の例としては、CF502
7、TOUGH−3、TOUGH−4、TOUGH−
5、TOUGH−6、TOUGH−7(トーレ・ダウコ
ーニングシリコーン社製)やX32−902/cat1
300、KE1308/cat1300−L4(信越化
学工業株式会社製)、F250−121(日本ユニカ株
式会社製)等を挙げることができる。
【0028】また、上記のA成分、B成分及び触媒の他
に、顔料、硬化遅延剤、難燃剤、導電性フィラー等をシ
リコーンゲルの特性を損なわない範囲内で配合すること
もでき、さらに、緩衝、防振性等を高める為に、微小中
空球体のフィラーを混入してなるシリコーンゲルを用い
てもよく、このようなフィラー材料に日本フィライト株
式会社製造のフィライト(登録商標)や同社販売のエク
スパンセル(登録商標)、マツモトマイクロスフェアー
(松本油脂製薬株式会社製造販売)等が例示できる。ま
たマイカ(雲母)片をフィラーとして適用することもで
き、この場合には音や振動がマイカ片間で乱反射するこ
とで減衰していくという作用を期待できる。
に、顔料、硬化遅延剤、難燃剤、導電性フィラー等をシ
リコーンゲルの特性を損なわない範囲内で配合すること
もでき、さらに、緩衝、防振性等を高める為に、微小中
空球体のフィラーを混入してなるシリコーンゲルを用い
てもよく、このようなフィラー材料に日本フィライト株
式会社製造のフィライト(登録商標)や同社販売のエク
スパンセル(登録商標)、マツモトマイクロスフェアー
(松本油脂製薬株式会社製造販売)等が例示できる。ま
たマイカ(雲母)片をフィラーとして適用することもで
き、この場合には音や振動がマイカ片間で乱反射するこ
とで減衰していくという作用を期待できる。
【0029】上記シリコーンゲルの他、粘弾性物質とし
て好適なものにポリブタジエンゲルがある。この具体例
としては、出光アーコ株式会社製造販売のPoly b
dR−45HTがある。これは、分子末端に反応性の高
い水酸基を備えたポリブタジエンゲルの液状ポリマー
で、通常のポリウレタンと同様にイソシアネート類によ
り容易に硬化して良好な粘弾性体となるものである。そ
して、このポリブタジエンゲルは、主鎖が炭化水素のみ
からなるため、優れた耐水性、耐薬品性、電気特性をも
備え、しかも骨格が1,4結合のため、良好な低温特性
も備えている。また、液状のため加工が容易で、連続化
が行い易い利点もある。そして、適宜の各種配合剤を加
え一次混合した後、硬化剤を加え二次混合して、含浸、
シート成形等して用いることとなる。
て好適なものにポリブタジエンゲルがある。この具体例
としては、出光アーコ株式会社製造販売のPoly b
dR−45HTがある。これは、分子末端に反応性の高
い水酸基を備えたポリブタジエンゲルの液状ポリマー
で、通常のポリウレタンと同様にイソシアネート類によ
り容易に硬化して良好な粘弾性体となるものである。そ
して、このポリブタジエンゲルは、主鎖が炭化水素のみ
からなるため、優れた耐水性、耐薬品性、電気特性をも
備え、しかも骨格が1,4結合のため、良好な低温特性
も備えている。また、液状のため加工が容易で、連続化
が行い易い利点もある。そして、適宜の各種配合剤を加
え一次混合した後、硬化剤を加え二次混合して、含浸、
シート成形等して用いることとなる。
【0030】なお、配合剤には、強度、硬さ耐熱性のた
めの充填剤としてカーボンブラック、シリカ、アルミ
ナ、炭酸カルシウムがあり、粘度調整の伸展剤としてプ
ロセスオイル、アスファルトがあり、硬化速度の調整の
ための触媒としてジブチル錫、ジラウレートがあり、耐
熱性向上、酸化防止剤としてチバガイギ株式会社製のイ
ルガノックス565、大内新興化学株式会社製のノック
ラックNS−6、耐オゾン性のための紫外線吸収剤とし
てチバガイギ株式会社製のチヌビン327があり、難燃
化剤として水酸化アルミニウム、ホウ砂、塩素化パラフ
ィン、酸化アンチモンがあり、また、硬化剤としてはリ
レンジイソシアネート、メチレンジイソシアネートがあ
る。
めの充填剤としてカーボンブラック、シリカ、アルミ
ナ、炭酸カルシウムがあり、粘度調整の伸展剤としてプ
ロセスオイル、アスファルトがあり、硬化速度の調整の
ための触媒としてジブチル錫、ジラウレートがあり、耐
熱性向上、酸化防止剤としてチバガイギ株式会社製のイ
ルガノックス565、大内新興化学株式会社製のノック
ラックNS−6、耐オゾン性のための紫外線吸収剤とし
てチバガイギ株式会社製のチヌビン327があり、難燃
化剤として水酸化アルミニウム、ホウ砂、塩素化パラフ
ィン、酸化アンチモンがあり、また、硬化剤としてはリ
レンジイソシアネート、メチレンジイソシアネートがあ
る。
【0031】そして、好適な例として、上記R−45H
Tの100部、消泡剤としての信越シリコーン株式会社
製のTAS750を0.005部、触媒としての共同薬
品株式会社製のDBTDL KS−1260を0.00
5部、硬化剤として日本ポリウレタン工業株式会社製の
Millionate MR−200(NCOの含有率
30.9重量%)を8.3部、さらに微少中空球体とし
て松本油脂製薬株式会社製のマイクロスフェアーF−8
0EDを1部用い、先ず、これらの内硬化剤を除いた成
分を室温で十分に攪拌混合し、次いでこれに硬化剤を加
え、さらに攪拌混合の上均一な液状物を得て、減圧下に
て脱泡した後、離型剤を塗布したガラス板間に流し出
し、加熱硬化させて粘弾性物質の層として積層させるこ
とのできるポリブタジエンゲルのシートを得ることがで
きる。なお、このようにして得たポリブタジエンゲルの
シートは、前記シリコーンゲルに近い緩衝性を有し、シ
リコーンゲルよりも比較的安価である。
Tの100部、消泡剤としての信越シリコーン株式会社
製のTAS750を0.005部、触媒としての共同薬
品株式会社製のDBTDL KS−1260を0.00
5部、硬化剤として日本ポリウレタン工業株式会社製の
Millionate MR−200(NCOの含有率
30.9重量%)を8.3部、さらに微少中空球体とし
て松本油脂製薬株式会社製のマイクロスフェアーF−8
0EDを1部用い、先ず、これらの内硬化剤を除いた成
分を室温で十分に攪拌混合し、次いでこれに硬化剤を加
え、さらに攪拌混合の上均一な液状物を得て、減圧下に
て脱泡した後、離型剤を塗布したガラス板間に流し出
し、加熱硬化させて粘弾性物質の層として積層させるこ
とのできるポリブタジエンゲルのシートを得ることがで
きる。なお、このようにして得たポリブタジエンゲルの
シートは、前記シリコーンゲルに近い緩衝性を有し、シ
リコーンゲルよりも比較的安価である。
【0032】その他、制振塗料、防音塗料、シーリング
材と呼ばれるものには、粘弾性を示すものが多く、温度
特性的には前2者より劣る場合が多いが、価格的には非
常に有利であるため、低廉な製品用にはこれを用いるの
がよい。このようなもので、自動車や鉄道車両の車体下
面やフェンダー、外板等に塗布され、防音、防錆、断熱
等の効果があり廉価な材料に、例えば、日本特殊塗料株
式会社販売のニットクアンダーシール(登録商標)があ
る。
材と呼ばれるものには、粘弾性を示すものが多く、温度
特性的には前2者より劣る場合が多いが、価格的には非
常に有利であるため、低廉な製品用にはこれを用いるの
がよい。このようなもので、自動車や鉄道車両の車体下
面やフェンダー、外板等に塗布され、防音、防錆、断熱
等の効果があり廉価な材料に、例えば、日本特殊塗料株
式会社販売のニットクアンダーシール(登録商標)があ
る。
【0033】これら粘弾性物質は、ヤシ−金属複合マッ
ト層に対し、硬化前の原液が皮膜状に吹き付けられる
か、一旦マット層全体に含浸させた後、適宜手段によっ
て皮膜状に覆う以外の余剰の原液を噴出排除してそれら
ヤシ繊維および金属長繊維を皮膜させることができる
他、これら粘弾性物質を一部にまたは全部に含浸させて
しまう、或いは、シート状として予め得たものを重ね合
わせて用いることができる。ヤシ−金属複合マット層が
これら粘弾性物質により皮膜されると、元のヤシ−金属
複合マット層の弾力が、粘弾性物質の適度の柔軟性と復
元遅延性が付加されて、マット層としては粘ばい重厚な
応答性を呈するようになる。なお、粘弾性物質の針入度
100程度以上であると、その表面に粘着性を生ずるた
め、このような場合には非粘着性のスキン層を形成して
もよい。
ト層に対し、硬化前の原液が皮膜状に吹き付けられる
か、一旦マット層全体に含浸させた後、適宜手段によっ
て皮膜状に覆う以外の余剰の原液を噴出排除してそれら
ヤシ繊維および金属長繊維を皮膜させることができる
他、これら粘弾性物質を一部にまたは全部に含浸させて
しまう、或いは、シート状として予め得たものを重ね合
わせて用いることができる。ヤシ−金属複合マット層が
これら粘弾性物質により皮膜されると、元のヤシ−金属
複合マット層の弾力が、粘弾性物質の適度の柔軟性と復
元遅延性が付加されて、マット層としては粘ばい重厚な
応答性を呈するようになる。なお、粘弾性物質の針入度
100程度以上であると、その表面に粘着性を生ずるた
め、このような場合には非粘着性のスキン層を形成して
もよい。
【0034】次に、脱臭剤、芳香剤、抗菌剤、防虫剤、
嫌虫剤、殺虫剤等の薬剤について説明する。先ず脱臭剤
としては、活性炭の他、ゼオライト、クリストバライ
ト、アミヨン、オリソリン酸アルミニウム、酸化チタン
と酸化亜鉛と水分子の緊密結合体、アニコ植物抽出物な
どがある。なお、ゼオライトは、水やアンモニアなどの
極性分子や硫化水素などの硫黄系ガスをよく吸着する。
また、活性炭は低温度で優れた吸着能を示す。クリスト
バライトは藻類の一種である珪藻が長い間に珪藻土とな
り、更に火山のマグマに焼かれてできた珪酸鉱物の一種
であり、アンモニアの吸着率が高い。アミヨンは天然の
無機質から成る粉末であり、土中の生物的な作用による
脱臭と岩石や鉱物類の物理的、化学的作用による脱臭能
力がある。オルソリン酸アルミニウムはアンモニア、ア
ミン類をよく吸着する。アニコは硫酸第一鉄を主成分と
し、L−アスコルビン酸を酸化抑制剤とするもので緑青
色の液体である。植物抽出物には、例えば茶に代表され
るツバキ科植物から抽出されたフラバノール、フラバノ
ール類や針葉樹、広葉樹の抽出物などがある。
嫌虫剤、殺虫剤等の薬剤について説明する。先ず脱臭剤
としては、活性炭の他、ゼオライト、クリストバライ
ト、アミヨン、オリソリン酸アルミニウム、酸化チタン
と酸化亜鉛と水分子の緊密結合体、アニコ植物抽出物な
どがある。なお、ゼオライトは、水やアンモニアなどの
極性分子や硫化水素などの硫黄系ガスをよく吸着する。
また、活性炭は低温度で優れた吸着能を示す。クリスト
バライトは藻類の一種である珪藻が長い間に珪藻土とな
り、更に火山のマグマに焼かれてできた珪酸鉱物の一種
であり、アンモニアの吸着率が高い。アミヨンは天然の
無機質から成る粉末であり、土中の生物的な作用による
脱臭と岩石や鉱物類の物理的、化学的作用による脱臭能
力がある。オルソリン酸アルミニウムはアンモニア、ア
ミン類をよく吸着する。アニコは硫酸第一鉄を主成分と
し、L−アスコルビン酸を酸化抑制剤とするもので緑青
色の液体である。植物抽出物には、例えば茶に代表され
るツバキ科植物から抽出されたフラバノール、フラバノ
ール類や針葉樹、広葉樹の抽出物などがある。
【0035】これら各種の脱臭剤のうち活性炭、ゼオラ
イト、クリストバライト、アミヨン、オルソリン酸アル
ミニウム等はいずれも粉体であるから、そのままヤシ−
金属複合マット層に絡み合わせる細く柔軟な合成樹脂繊
維の原料に混入できる他、別途の多孔性の微粉末に一旦
担持させた後に、それごと混入して紡糸することもでき
る。また、液体であるアニコ、植物抽出物の場合には合
成樹脂原料との相溶性を考慮して適用することができ
る。
イト、クリストバライト、アミヨン、オルソリン酸アル
ミニウム等はいずれも粉体であるから、そのままヤシ−
金属複合マット層に絡み合わせる細く柔軟な合成樹脂繊
維の原料に混入できる他、別途の多孔性の微粉末に一旦
担持させた後に、それごと混入して紡糸することもでき
る。また、液体であるアニコ、植物抽出物の場合には合
成樹脂原料との相溶性を考慮して適用することができ
る。
【0036】脱臭剤の内、酸化チタンと酸化亜鉛と水分
子との緊密結合体を代表とする酸化物系微粉末脱臭剤に
ついて更に詳述すると、このものは、脱臭力を比較評価
する目安としてのアンモニア、硫化水素の低温、低濃度
吸着性に特に優れており、触媒作用によって悪臭分子を
低分子化するとともに、更に、酸化亜鉛は酸性ガスを化
学吸着し、二酸化チタンはアルカリ性ガスを物理吸着す
ると考えられるものである。そして、このものは、脱臭
能力が優れる他、粒径がミクロンないしサブミクロンオ
ーダーの微粉末状であって、かつ白色であるため、清潔
感を与え、着色が効くと云う利点がある。
子との緊密結合体を代表とする酸化物系微粉末脱臭剤に
ついて更に詳述すると、このものは、脱臭力を比較評価
する目安としてのアンモニア、硫化水素の低温、低濃度
吸着性に特に優れており、触媒作用によって悪臭分子を
低分子化するとともに、更に、酸化亜鉛は酸性ガスを化
学吸着し、二酸化チタンはアルカリ性ガスを物理吸着す
ると考えられるものである。そして、このものは、脱臭
能力が優れる他、粒径がミクロンないしサブミクロンオ
ーダーの微粉末状であって、かつ白色であるため、清潔
感を与え、着色が効くと云う利点がある。
【0037】そして、特開昭63−54935号公報に
よると、水に可溶なチタン化合物と水に可溶な亜鉛化合
物との水溶液と、アルカリ水溶液とを混合し、生成する
沈澱物を乾燥して得られ、例えば、硫酸チタン、塩化チ
タン、硝酸チタン、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、硝酸亜鉛等、
チタン化合物と亜鉛化合物とをモル比で7:3〜3:7
の範囲とした混成水溶液に水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化バリウム、アンモニア等のアルカリ水溶
液を一部づつ又は全部40〜60℃の反応温度にて最終
的にPH7〜9の範囲で混合し、生成する沈澱物を15
0〜220℃で乾燥したものが好適とされており、チタ
ン工業株式会社よりTZ脱臭剤として入手できる。類似
の酸化物系微粉末脱臭剤には、酸化亜鉛と酸化アルミニ
ウムと酸化珪素の結合体(特開昭63−246167号
公報参照)、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウ
ム、酸化カルシウムの結合体(特開昭63−18544
5号公報及び特開昭63−183065号公報参照)が
あり、同様に使用することができる。
よると、水に可溶なチタン化合物と水に可溶な亜鉛化合
物との水溶液と、アルカリ水溶液とを混合し、生成する
沈澱物を乾燥して得られ、例えば、硫酸チタン、塩化チ
タン、硝酸チタン、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、硝酸亜鉛等、
チタン化合物と亜鉛化合物とをモル比で7:3〜3:7
の範囲とした混成水溶液に水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化バリウム、アンモニア等のアルカリ水溶
液を一部づつ又は全部40〜60℃の反応温度にて最終
的にPH7〜9の範囲で混合し、生成する沈澱物を15
0〜220℃で乾燥したものが好適とされており、チタ
ン工業株式会社よりTZ脱臭剤として入手できる。類似
の酸化物系微粉末脱臭剤には、酸化亜鉛と酸化アルミニ
ウムと酸化珪素の結合体(特開昭63−246167号
公報参照)、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウ
ム、酸化カルシウムの結合体(特開昭63−18544
5号公報及び特開昭63−183065号公報参照)が
あり、同様に使用することができる。
【0038】また、芳香剤としては、動植物の天然香
料、合成香料、調合香料などをそのまま使用するか、こ
れら香料を乳化させたものを噴霧乾燥して粉末化したも
のを使用する。抗菌剤としては、前記酸化チタンと酸化
亜鉛と水分子との緊密結合体が抗菌性をも発揮できるの
で、この効用に着目して適用できる他、その他金属酸化
物、銀、銅等の金属の微粒子などを適用することができ
る。殺虫剤としては、例えばダニ用としてフェニトロチ
オン、フェンチオンなどの有機燐酸や、天然ピレトリン
と合成ピレトリン類化合物を総称したピレスロイド系、
その他、ニコチン、除虫菊等がある。また、防虫剤とし
ては、パラジクロルベンゼン、アレスニンとピペロニー
ルプトキサイドの併用、エミコン等を粉体化したもの等
を使用することができる。更に、嫌虫剤としては、例え
ば熱帯シマカに対して強い忌避作用を示すN,N−ジメ
チル−m−トルアミド等がある。
料、合成香料、調合香料などをそのまま使用するか、こ
れら香料を乳化させたものを噴霧乾燥して粉末化したも
のを使用する。抗菌剤としては、前記酸化チタンと酸化
亜鉛と水分子との緊密結合体が抗菌性をも発揮できるの
で、この効用に着目して適用できる他、その他金属酸化
物、銀、銅等の金属の微粒子などを適用することができ
る。殺虫剤としては、例えばダニ用としてフェニトロチ
オン、フェンチオンなどの有機燐酸や、天然ピレトリン
と合成ピレトリン類化合物を総称したピレスロイド系、
その他、ニコチン、除虫菊等がある。また、防虫剤とし
ては、パラジクロルベンゼン、アレスニンとピペロニー
ルプトキサイドの併用、エミコン等を粉体化したもの等
を使用することができる。更に、嫌虫剤としては、例え
ば熱帯シマカに対して強い忌避作用を示すN,N−ジメ
チル−m−トルアミド等がある。
【0039】なお、これら薬剤を混入するときは、ヤシ
−金属複合マット層に絡み合わせる細く柔軟な合成樹脂
繊維または粘弾性物質に混入するのであるが、その原料
が二種以上の化学物質の化合により成る場合には、これ
ら化学物質も含む意味である。すなわち、例えばナイロ
ン6.6繊維に混入する場合を例にとると、アジピン酸
とヘキサミチレンジアミンが重合されることによりでき
る未だ繊維化されていない合成樹脂たるナイロン6.6
の他、ナイロン6.6自体の原料であるアジピン酸とヘ
キサメチレンジアミンをも含むものである。従って合成
樹脂繊維の原料に薬剤を混入する場合には、アジピン酸
又はヘキサメチレンジアミンの重合後、紡糸前の状態で
薬剤を混入してもよいし、またアジピン酸又はヘキサメ
チレンジアミン何れか一方又は双方に薬剤を混入してお
き、これらを重合させてもよいのである。また、これら
薬剤は合成樹脂繊維中に完全に埋没している必要はない
ため、薬剤を混入するとは、例えば、紡糸口金を出た直
後の溶融ないし軟化状態の繊維に対し、これら薬剤の粉
体を吹き付けて一部埋没させて付着させるようにした場
合をも含むものである。
−金属複合マット層に絡み合わせる細く柔軟な合成樹脂
繊維または粘弾性物質に混入するのであるが、その原料
が二種以上の化学物質の化合により成る場合には、これ
ら化学物質も含む意味である。すなわち、例えばナイロ
ン6.6繊維に混入する場合を例にとると、アジピン酸
とヘキサミチレンジアミンが重合されることによりでき
る未だ繊維化されていない合成樹脂たるナイロン6.6
の他、ナイロン6.6自体の原料であるアジピン酸とヘ
キサメチレンジアミンをも含むものである。従って合成
樹脂繊維の原料に薬剤を混入する場合には、アジピン酸
又はヘキサメチレンジアミンの重合後、紡糸前の状態で
薬剤を混入してもよいし、またアジピン酸又はヘキサメ
チレンジアミン何れか一方又は双方に薬剤を混入してお
き、これらを重合させてもよいのである。また、これら
薬剤は合成樹脂繊維中に完全に埋没している必要はない
ため、薬剤を混入するとは、例えば、紡糸口金を出た直
後の溶融ないし軟化状態の繊維に対し、これら薬剤の粉
体を吹き付けて一部埋没させて付着させるようにした場
合をも含むものである。
【0040】本発明を図示各実施例について説明する。
図1に示すものはヤシ−金属複合マット層そのものを汎
用資材A0としたヤシ繊維利用資材Aであって、Yがヤ
シ繊維であり、Mが金属長繊維であり、両繊維はニード
ルパンチで不織布様に絡み合わされた後、プレス機によ
り強圧縮されて三角錘状のエンボスが施されて成る。こ
のようにヤシ−金属複合マット層は単なる平板状である
必要はなく、例えばこのように表面に三角錘状等のエン
ボスが施されていてもよい。因みにこのようなエンボス
を施すことによって、緩衝、防振、防音の各作用を一層
助長することができ、例えば、コンクリート鋳放しのリ
スニングルームなどの壁に直接施工する内壁材や自動車
の内装材、ドア充填材などに汎用的に使用することがで
きる。
図1に示すものはヤシ−金属複合マット層そのものを汎
用資材A0としたヤシ繊維利用資材Aであって、Yがヤ
シ繊維であり、Mが金属長繊維であり、両繊維はニード
ルパンチで不織布様に絡み合わされた後、プレス機によ
り強圧縮されて三角錘状のエンボスが施されて成る。こ
のようにヤシ−金属複合マット層は単なる平板状である
必要はなく、例えばこのように表面に三角錘状等のエン
ボスが施されていてもよい。因みにこのようなエンボス
を施すことによって、緩衝、防振、防音の各作用を一層
助長することができ、例えば、コンクリート鋳放しのリ
スニングルームなどの壁に直接施工する内壁材や自動車
の内装材、ドア充填材などに汎用的に使用することがで
きる。
【0041】続いて、以下、ヤシ−金属複合マット層そ
のものを他の素材から成る被着層と積層して成るヤシ繊
維利用資材について説明する。図2は、ヤシ繊維利用資
材Aを梱包資材A1とした縦断面を示すもので、本実施
例では被着層として板体の一種である段ボールシート
に、ヤシ−金属複合マット層2を積層している。すなわ
ち、11が表ライナーで、12が波状の中芯、13が裏
ライナーで、両面段ボール1aとして構成されたいわゆ
る段ボールシートに対し、ヤシ−金属複合マット層2
が、裏ライナー13にその一面が接着され一体となって
いる。
のものを他の素材から成る被着層と積層して成るヤシ繊
維利用資材について説明する。図2は、ヤシ繊維利用資
材Aを梱包資材A1とした縦断面を示すもので、本実施
例では被着層として板体の一種である段ボールシート
に、ヤシ−金属複合マット層2を積層している。すなわ
ち、11が表ライナーで、12が波状の中芯、13が裏
ライナーで、両面段ボール1aとして構成されたいわゆ
る段ボールシートに対し、ヤシ−金属複合マット層2
が、裏ライナー13にその一面が接着され一体となって
いる。
【0042】図3は他の実施例を示すもので、この例で
は表ライナー11と中芯12よりなる片面段ボール1b
に対し、ヤシ−金属複合マット層2は、中芯12の頂部
において直接接着され一体となっている。
は表ライナー11と中芯12よりなる片面段ボール1b
に対し、ヤシ−金属複合マット層2は、中芯12の頂部
において直接接着され一体となっている。
【0043】図4(a)(b)はさらに他の実施例を示
すもので、ヤシ−金属複合マット層2の上下各々に段ボ
ールシートを接着したものとなっており、(a)は図2
に示したのと同様の両面段ボール1aを、(b)は図3
に示したのと同様の片面段ボール1bを上下において接
着し一体化している。
すもので、ヤシ−金属複合マット層2の上下各々に段ボ
ールシートを接着したものとなっており、(a)は図2
に示したのと同様の両面段ボール1aを、(b)は図3
に示したのと同様の片面段ボール1bを上下において接
着し一体化している。
【0044】図5は、ヤシ−金属複合マット層に粘弾性
物質を積層したものとして、ヤシ−金属複合マット層に
前記ポリブタジエンゲルをほぼ30%体積分含浸させ、
その含浸させた層3に両面段ボール1aに積層してい
る。
物質を積層したものとして、ヤシ−金属複合マット層に
前記ポリブタジエンゲルをほぼ30%体積分含浸させ、
その含浸させた層3に両面段ボール1aに積層してい
る。
【0045】なお、ヤシ−金属複合マット層にポリブタ
ジエンゲルやシリコーンゲル等の粘弾性物質を含浸させ
るに当っては、ヤシ−金属複合マット層の上にこれらの
硬化前の原液を流し出し、その後、これらを上下のロー
ル間に通しその含浸度合を調整した後、加熱トンネルを
通過させて硬化させる等の手法を採る。また、各層を接
着するにあたっては、適宜な市販接着剤を用いる他、粘
弾性物質の粘着性により粘接着させてもよい。
ジエンゲルやシリコーンゲル等の粘弾性物質を含浸させ
るに当っては、ヤシ−金属複合マット層の上にこれらの
硬化前の原液を流し出し、その後、これらを上下のロー
ル間に通しその含浸度合を調整した後、加熱トンネルを
通過させて硬化させる等の手法を採る。また、各層を接
着するにあたっては、適宜な市販接着剤を用いる他、粘
弾性物質の粘着性により粘接着させてもよい。
【0046】これら梱包資材は、製函して段ボール箱と
して用いたり、さらに前記構成を複数段繰り返すように
積層させて段ボール箱等における角のスペーサーとした
り、その積層体には製品の概略形状を繰り抜いておいて
梱包用製品ケースとしたりして用いる。そして、図2乃
至図4に示すような梱包資材は、主成分を紙と植物繊
維、つまり木を原始材料とするため、廃棄時処理に問題
が少ない一方、緩衝性はヤシ−金属複合マット層の存在
により従来の段ボールに比べ格段と向上されており、従
来の発泡スチロールを用いたものに匹敵或いはそれ以上
となっている。なお、図5に示すものは粘弾性物質とし
てのシリコーンゲルやポリブタジエンゲル等の合成樹脂
を含み、緩衝性や防水、防湿性が向上されている。勿
論、これら梱包資材には電磁波遮蔽性も付与されること
となる。
して用いたり、さらに前記構成を複数段繰り返すように
積層させて段ボール箱等における角のスペーサーとした
り、その積層体には製品の概略形状を繰り抜いておいて
梱包用製品ケースとしたりして用いる。そして、図2乃
至図4に示すような梱包資材は、主成分を紙と植物繊
維、つまり木を原始材料とするため、廃棄時処理に問題
が少ない一方、緩衝性はヤシ−金属複合マット層の存在
により従来の段ボールに比べ格段と向上されており、従
来の発泡スチロールを用いたものに匹敵或いはそれ以上
となっている。なお、図5に示すものは粘弾性物質とし
てのシリコーンゲルやポリブタジエンゲル等の合成樹脂
を含み、緩衝性や防水、防湿性が向上されている。勿
論、これら梱包資材には電磁波遮蔽性も付与されること
となる。
【0047】次に本発明たるヤシ繊維利用資材Aを床板
材、壁板材等の建築資材A2に施用した例について説明
する。この場合には、基本的に前記梱包資材の各実施例
における段ボールシートを、やはり板体の一種である合
板や無垢の木材に替えたものに等しく、具体例としての
図6に示すものは、いわゆる合板4に直接ヤシ−金属複
合マット層2を積層したもので、合板表面は化粧面4a
である。なお、この場合、図示しないが30cm×30
cm等の適宜な大きさのタイル状ものとして相互に嵌め
合わせて使うようにしたり、裏面一部には、床の骨木に
固着するため、ヤシ−金属複合マット層2を積層しない
部分があってもよい。
材、壁板材等の建築資材A2に施用した例について説明
する。この場合には、基本的に前記梱包資材の各実施例
における段ボールシートを、やはり板体の一種である合
板や無垢の木材に替えたものに等しく、具体例としての
図6に示すものは、いわゆる合板4に直接ヤシ−金属複
合マット層2を積層したもので、合板表面は化粧面4a
である。なお、この場合、図示しないが30cm×30
cm等の適宜な大きさのタイル状ものとして相互に嵌め
合わせて使うようにしたり、裏面一部には、床の骨木に
固着するため、ヤシ−金属複合マット層2を積層しない
部分があってもよい。
【0048】図7、図8に示すものは、ヤシ−金属複合
マット層にさらに粘弾性物質の層を積層したもので、図
7に示すものは、ヤシ−金属複合マット層にほぼ100
%含浸せしめた層3としており、図8に示すものは、先
に粘弾性物質の層としてのポリブタジエンゲルをシート
状とした層5を合板4に接着した後に、ヤシ−金属複合
マット層2を積層している。
マット層にさらに粘弾性物質の層を積層したもので、図
7に示すものは、ヤシ−金属複合マット層にほぼ100
%含浸せしめた層3としており、図8に示すものは、先
に粘弾性物質の層としてのポリブタジエンゲルをシート
状とした層5を合板4に接着した後に、ヤシ−金属複合
マット層2を積層している。
【0049】このように構成することによって、ヤシ−
金属複合マット層及び粘弾性物質の層により、緩衝、防
音、断熱効果、更には電磁波遮蔽効果等が生じ、建築資
材として機能価値が付加され、高級資材として提供する
ことができる。それでいて、基本的に木や植物繊維を原
始材料としているため、廃棄時の公害性は低く抑えられ
ている。なお、建築資材とする場合は、図4で示したよ
うに、いわゆるサンドイッチ構造にする必要性は少ない
が、場合によっては、木板の層でヤシ−金属複合マット
層をサンドイッチする構成を採っても勿論よい。
金属複合マット層及び粘弾性物質の層により、緩衝、防
音、断熱効果、更には電磁波遮蔽効果等が生じ、建築資
材として機能価値が付加され、高級資材として提供する
ことができる。それでいて、基本的に木や植物繊維を原
始材料としているため、廃棄時の公害性は低く抑えられ
ている。なお、建築資材とする場合は、図4で示したよ
うに、いわゆるサンドイッチ構造にする必要性は少ない
が、場合によっては、木板の層でヤシ−金属複合マット
層をサンドイッチする構成を採っても勿論よい。
【0050】なお、上記実施例では、ヤシ−金属複合マ
ット層は、ヤシ繊維と金属長繊維の絡み合いから成るも
のとしたが、本発明はこれに更に別途の細い合成樹脂繊
維が絡み合わされていたり、また、ヤシ繊維及び金属長
繊維が粘弾性物質に皮膜されていたり、それら原料に、
脱臭剤、芳香剤、抗菌剤、防虫剤、嫌虫剤、殺虫剤の内
から選ばれた1または複数の薬剤が混入されていてもよ
い。これによって脱臭、防虫、香り漂う等の付随的な効
果ももたらされることとなる。
ット層は、ヤシ繊維と金属長繊維の絡み合いから成るも
のとしたが、本発明はこれに更に別途の細い合成樹脂繊
維が絡み合わされていたり、また、ヤシ繊維及び金属長
繊維が粘弾性物質に皮膜されていたり、それら原料に、
脱臭剤、芳香剤、抗菌剤、防虫剤、嫌虫剤、殺虫剤の内
から選ばれた1または複数の薬剤が混入されていてもよ
い。これによって脱臭、防虫、香り漂う等の付随的な効
果ももたらされることとなる。
【0051】また、上記実施例では被着層として板体で
ある段ボール又は木板を適用したが、同じくこのような
板体として、金属板、セラミックス、石膏ボード、コン
クリートボード、スチロールマット、プラスチック板、
絨毯マット、カーペット、ウレタン等の発泡層、人工皮
革、更には繊維粕やボロ製フェルトなどの集結材等の比
較的厚みがあって、硬質ないしある程度の保形性を有す
る材料を適用することができる。因みに金属板を適用し
たものは、外壁板や防音壁として好適であり、繊維粕や
ボロ製フェルトなどの集結材を適用したものは、自動車
の内装やトランクの内装として好適である。またこれら
ヤシ繊維利用資材は、この他にも車両のバンパー内充填
材としたり、座席シート材、ドア、天井、床、フロント
パネル等の内装材としたり、また、防音壁の充填材や、
靴の中敷材、枕等として提供することができる。
ある段ボール又は木板を適用したが、同じくこのような
板体として、金属板、セラミックス、石膏ボード、コン
クリートボード、スチロールマット、プラスチック板、
絨毯マット、カーペット、ウレタン等の発泡層、人工皮
革、更には繊維粕やボロ製フェルトなどの集結材等の比
較的厚みがあって、硬質ないしある程度の保形性を有す
る材料を適用することができる。因みに金属板を適用し
たものは、外壁板や防音壁として好適であり、繊維粕や
ボロ製フェルトなどの集結材を適用したものは、自動車
の内装やトランクの内装として好適である。またこれら
ヤシ繊維利用資材は、この他にも車両のバンパー内充填
材としたり、座席シート材、ドア、天井、床、フロント
パネル等の内装材としたり、また、防音壁の充填材や、
靴の中敷材、枕等として提供することができる。
【0052】次に被着層を薄膜体としたヤシ繊維利用資
材Aについて説明する。ここで薄膜体とは板体に対する
語であって、それ自体保形性を有しない薄い素材を総称
し、例えば紙、箔、フィルムを含むものである。具体的
には塩ビフィルム、ポリエステルフィルム、ナイロンフ
ィルム、アルミ箔、金箔、和紙等を包含する。尚薄膜体
は、多孔質であっても差し支えなく、この場合にはソリ
ッドフィルムを用いて被着させるのがよい。
材Aについて説明する。ここで薄膜体とは板体に対する
語であって、それ自体保形性を有しない薄い素材を総称
し、例えば紙、箔、フィルムを含むものである。具体的
には塩ビフィルム、ポリエステルフィルム、ナイロンフ
ィルム、アルミ箔、金箔、和紙等を包含する。尚薄膜体
は、多孔質であっても差し支えなく、この場合にはソリ
ッドフィルムを用いて被着させるのがよい。
【0053】また尚マット層は自然物たるヤシ繊維を有
することとから、被着層も環境との調和を考慮した材質
で構成することが好ましい。このような条件を満足する
被着層たるフィルムの一例として「マタービ」(Mat
er−Bi)(登録商標)が挙げられる。「マタービ」
は、イタリアのモンテジソングループに属するノバモン
ト社によって開発された新しい熱可塑性プラスチックで
あって、植物からの精製物質と合成高分子とが分子レベ
ルで相互に相手分子中に潜り込み、水素結合により結ば
れている生分解性ポリマーである。そして、水を吸収し
て膨潤することにより生分解促進され、微生物生存の環
境下で紙と同等の生分解性を示すとされている。勿論、
その他生分解樹脂フィルムであってもよい。
することとから、被着層も環境との調和を考慮した材質
で構成することが好ましい。このような条件を満足する
被着層たるフィルムの一例として「マタービ」(Mat
er−Bi)(登録商標)が挙げられる。「マタービ」
は、イタリアのモンテジソングループに属するノバモン
ト社によって開発された新しい熱可塑性プラスチックで
あって、植物からの精製物質と合成高分子とが分子レベ
ルで相互に相手分子中に潜り込み、水素結合により結ば
れている生分解性ポリマーである。そして、水を吸収し
て膨潤することにより生分解促進され、微生物生存の環
境下で紙と同等の生分解性を示すとされている。勿論、
その他生分解樹脂フィルムであってもよい。
【0054】図9は縦断面図を示すもので、本実施例で
は、ヤシ−金属複合マット層2に対して薄膜体たるポリ
エステルフィルムを該層の表面凹凸形状に沿わせ被着さ
れている。すなわちヤシ−金属複合マット層2の5mm
厚程度のものに対し、その表面に100μm厚のポリエ
ステルフィルム6を該層の表面凹凸形状に沿わせて被着
させている。
は、ヤシ−金属複合マット層2に対して薄膜体たるポリ
エステルフィルムを該層の表面凹凸形状に沿わせ被着さ
れている。すなわちヤシ−金属複合マット層2の5mm
厚程度のものに対し、その表面に100μm厚のポリエ
ステルフィルム6を該層の表面凹凸形状に沿わせて被着
させている。
【0055】図10に示すものは、図9に示すものに加
え、ヤシ−金属複合マット層2に亜鉛の溶滴が溶射被膜
7として付着している。また図11に示すものは、図9
に示すものに加えヤシ−金属複合マット層2のごく表層
にのみその各繊維をシリコーンゲル8で被膜させ、か
つ、そのシリコーンゲル8を接着剤として用いて、ポリ
エステルフィルム6を薄膜体をヤシ−金属複合マット層
2の表面凹凸形状に沿わせ被着させている。なお、この
実施例では亜鉛の溶滴を溶射被膜としたが、亜鉛に限ら
ず、その他の金属、さらにはセラミックス、その中でも
チタニア等の半導体セラミックスの溶滴を溶射被膜とし
ても勿論よい。
え、ヤシ−金属複合マット層2に亜鉛の溶滴が溶射被膜
7として付着している。また図11に示すものは、図9
に示すものに加えヤシ−金属複合マット層2のごく表層
にのみその各繊維をシリコーンゲル8で被膜させ、か
つ、そのシリコーンゲル8を接着剤として用いて、ポリ
エステルフィルム6を薄膜体をヤシ−金属複合マット層
2の表面凹凸形状に沿わせ被着させている。なお、この
実施例では亜鉛の溶滴を溶射被膜としたが、亜鉛に限ら
ず、その他の金属、さらにはセラミックス、その中でも
チタニア等の半導体セラミックスの溶滴を溶射被膜とし
ても勿論よい。
【0056】勿論、これら各実施例において、ポリエス
テルフィルム6はヤシ−金属複合マット層2に対して、
片面にのみ被膜する他、図12のごとく両面に被膜させ
てもよいし、図13のごとく、ポリエステルフィルム6
をサンドイッチするようにヤシ−金属複合マット層2の
中間層としてこれを被膜してもよい。
テルフィルム6はヤシ−金属複合マット層2に対して、
片面にのみ被膜する他、図12のごとく両面に被膜させ
てもよいし、図13のごとく、ポリエステルフィルム6
をサンドイッチするようにヤシ−金属複合マット層2の
中間層としてこれを被膜してもよい。
【0057】次に、これら各実施例の作り方について説
明する。まず、図9に示す実施例のように、ヤシ−金属
複合マット層2の片面に、薄膜体を該層の表面凹凸形状
に沿わせ被着する方法について説明する。これには、ヤ
シ−金属複合マット層2に接着剤等を塗布した後、ポリ
エステルフィルム6を重ね合わせたものを図14に示す
ごとく真空ポンプ9につながれた基盤10上に配置し、
ポリエステルフィルム6をヤシ−金属複合マット層2側
へ真空吸引して該層の表面凹凸形状に沿わせ被着する。
このため、基盤10には多数の吸引孔10aが明けら
れ、これが真空ポンプ9と連通し、また上型20でヤシ
−金属複合マット層2及びポリエステルフィルム6の周
辺を基盤10とで鋏み、かつ、内部を閉塞している。
明する。まず、図9に示す実施例のように、ヤシ−金属
複合マット層2の片面に、薄膜体を該層の表面凹凸形状
に沿わせ被着する方法について説明する。これには、ヤ
シ−金属複合マット層2に接着剤等を塗布した後、ポリ
エステルフィルム6を重ね合わせたものを図14に示す
ごとく真空ポンプ9につながれた基盤10上に配置し、
ポリエステルフィルム6をヤシ−金属複合マット層2側
へ真空吸引して該層の表面凹凸形状に沿わせ被着する。
このため、基盤10には多数の吸引孔10aが明けら
れ、これが真空ポンプ9と連通し、また上型20でヤシ
−金属複合マット層2及びポリエステルフィルム6の周
辺を基盤10とで鋏み、かつ、内部を閉塞している。
【0058】このような状態において真空ポンプ9を稼
働すれば、ヤシ−金属複合マット層2の間に保有されて
いた空気が吸引されて、ポリエステルフィルム6がヤシ
−金属複合マット層2を押しつつ、その表面凹凸に沿っ
て皺ができ変形して薄膜体を該層の表面凹凸形状に沿わ
せ被着する。この状態をしばらく保有することにより、
ポリエステルフィルム6を該層の表面凹凸形状に沿わせ
被着することができる。
働すれば、ヤシ−金属複合マット層2の間に保有されて
いた空気が吸引されて、ポリエステルフィルム6がヤシ
−金属複合マット層2を押しつつ、その表面凹凸に沿っ
て皺ができ変形して薄膜体を該層の表面凹凸形状に沿わ
せ被着する。この状態をしばらく保有することにより、
ポリエステルフィルム6を該層の表面凹凸形状に沿わせ
被着することができる。
【0059】またポリエステルフィルム6をヤシ−金属
複合マット層2の両面に施す場合には、図15に示すよ
うに前記上型20にコンプレッサー21を連通し、片面
にポリエステルフィルム6を被着したものを被着面を下
にしてセットし、他の面に他のポリエステルフィルム6
を乗せて、そちら側からコンプレッサー21で空気圧を
加えて、ポリエステルフィルム6を該層の表面凹凸形状
に沿わせ被着させれば良い。
複合マット層2の両面に施す場合には、図15に示すよ
うに前記上型20にコンプレッサー21を連通し、片面
にポリエステルフィルム6を被着したものを被着面を下
にしてセットし、他の面に他のポリエステルフィルム6
を乗せて、そちら側からコンプレッサー21で空気圧を
加えて、ポリエステルフィルム6を該層の表面凹凸形状
に沿わせ被着させれば良い。
【0060】更に図13のようにヤシ−金属複合マット
層2でポリエステルフィルム6をサンドイッチするとき
は、図16(a)に示すようにヤシ−金属複合マット層
2の上にポリエステルフィルム6、その上に他のヤシ−
金属複合マット層2、更にその上に他の薄膜体6’を乗
せ、この状態で下側から真空ポンプ9で吸引するととも
に、上側からコンプレッサー21で加圧して押し付けた
後、最上部の他の薄膜体6’を取り除けばよい。
層2でポリエステルフィルム6をサンドイッチするとき
は、図16(a)に示すようにヤシ−金属複合マット層
2の上にポリエステルフィルム6、その上に他のヤシ−
金属複合マット層2、更にその上に他の薄膜体6’を乗
せ、この状態で下側から真空ポンプ9で吸引するととも
に、上側からコンプレッサー21で加圧して押し付けた
後、最上部の他の薄膜体6’を取り除けばよい。
【0061】以上の方法において、ポリエステルフィル
ム6が多孔状等の通気性があるときは、別途の薄膜体を
一時的に用いて、ポリエステルフィルム6を該層の表面
凹凸形状に沿わせ被着させた後、該薄膜体を取り除けば
よい。
ム6が多孔状等の通気性があるときは、別途の薄膜体を
一時的に用いて、ポリエステルフィルム6を該層の表面
凹凸形状に沿わせ被着させた後、該薄膜体を取り除けば
よい。
【0062】次に本発明の他の実施例として、制振作用
を有する他の素材との組み合わせについて説明する。こ
こで制振作用を有する素材の一例として、日本特殊塗料
株式会社製のニットク・イーディケル(登録商標)シリ
ーズを挙げることができる。即ち例えばイーディケル−
M3500は感圧接着タイプのシート状のものであって
制振作用を有し、それ自体自動車、車両、機械装置、家
電製品、オーディオ製品などの金属構成の制振に使用す
ることができるものである。またイーディケル−M20
00、M2500は吹付型の塗料性状をした制振材であ
って、防露や防錆などの作用を併せ持つ。更にイーディ
ケル−M5000はサンドイッチ型制振シートであっ
て、モーターカバーの制振等に使用できる。
を有する他の素材との組み合わせについて説明する。こ
こで制振作用を有する素材の一例として、日本特殊塗料
株式会社製のニットク・イーディケル(登録商標)シリ
ーズを挙げることができる。即ち例えばイーディケル−
M3500は感圧接着タイプのシート状のものであって
制振作用を有し、それ自体自動車、車両、機械装置、家
電製品、オーディオ製品などの金属構成の制振に使用す
ることができるものである。またイーディケル−M20
00、M2500は吹付型の塗料性状をした制振材であ
って、防露や防錆などの作用を併せ持つ。更にイーディ
ケル−M5000はサンドイッチ型制振シートであっ
て、モーターカバーの制振等に使用できる。
【0063】このような制振作用を有する素材を本発明
に適用する実施例として、例えば図17に示すように上
記イーディケル−M3500のシート6aを薄膜体とし
てヤシ−金属複合マット層2と被着層1との間に挟んで
加熱プレスしたり、図18に示すように粘弾性液に上記
イーディケル−M2000またはM2500の塗料6b
を加え、この混合液を不織布に含浸させ硬化させたもの
をヤシ−金属複合マット層2と被着層1との間に挟んだ
り、更に図19に示すように上記イーディケル−M50
00を板体6cとして用い、ヤシ−金属複合マット層2
と加圧してヤシ繊維利用資材Aを作成してもよい。
に適用する実施例として、例えば図17に示すように上
記イーディケル−M3500のシート6aを薄膜体とし
てヤシ−金属複合マット層2と被着層1との間に挟んで
加熱プレスしたり、図18に示すように粘弾性液に上記
イーディケル−M2000またはM2500の塗料6b
を加え、この混合液を不織布に含浸させ硬化させたもの
をヤシ−金属複合マット層2と被着層1との間に挟んだ
り、更に図19に示すように上記イーディケル−M50
00を板体6cとして用い、ヤシ−金属複合マット層2
と加圧してヤシ繊維利用資材Aを作成してもよい。
【0064】次に本発明のヤシ繊維利用資材を使用する
に当たっての前処理について簡単に説明する。ヤシ繊維
利用資材Aを適用するにあたっては、これを適当な形状
にカットするが、その際カット面あるいは資材の端面を
処理する必要がある。その方法としてカットしたものを
後処理する方法の他、例えば薄膜体としてポリ塩化ビニ
ルシート30を適用したヤシ繊維利用資材Aの場合に
は、図20に示すように高周波または超音波を発するカ
ット刃32に段差33を設けたものを使用することで、
図21(a)のように背面がポリ塩化ビニルシート30
で覆われたものを得ることができる。尚、このようなも
のを二枚重ね合わせれば、図21(b)のように端部全
体がポリ塩化ビニルシート30で覆われたヤシ繊維利用
資材Aを得ることができる。
に当たっての前処理について簡単に説明する。ヤシ繊維
利用資材Aを適用するにあたっては、これを適当な形状
にカットするが、その際カット面あるいは資材の端面を
処理する必要がある。その方法としてカットしたものを
後処理する方法の他、例えば薄膜体としてポリ塩化ビニ
ルシート30を適用したヤシ繊維利用資材Aの場合に
は、図20に示すように高周波または超音波を発するカ
ット刃32に段差33を設けたものを使用することで、
図21(a)のように背面がポリ塩化ビニルシート30
で覆われたものを得ることができる。尚、このようなも
のを二枚重ね合わせれば、図21(b)のように端部全
体がポリ塩化ビニルシート30で覆われたヤシ繊維利用
資材Aを得ることができる。
【0065】端部処理を行なったヤシ繊維利用資材Aの
具体的適用例としては、例えば図22に示すようにヘル
メット40の内側に設ける緩衝材として適用することが
できる。因みにこのようなヘルメットは、安全で軽く、
しかも頭が蒸れる心配がなく、また低コストで製造で
き、内面にも多様なデザインを施すことができるものと
なる。
具体的適用例としては、例えば図22に示すようにヘル
メット40の内側に設ける緩衝材として適用することが
できる。因みにこのようなヘルメットは、安全で軽く、
しかも頭が蒸れる心配がなく、また低コストで製造で
き、内面にも多様なデザインを施すことができるものと
なる。
【0066】
【発明の効果】以上のとおり本発明によれば、廃棄され
るに等しかったヤシ繊維の有効利用が図られ、緩衝性、
防振性、防音性、電磁波遮蔽性等を付与し、廃棄処理時
にあっても有利な、建築用、室内装飾用、梱包用等の各
種資材として提供することができる。
るに等しかったヤシ繊維の有効利用が図られ、緩衝性、
防振性、防音性、電磁波遮蔽性等を付与し、廃棄処理時
にあっても有利な、建築用、室内装飾用、梱包用等の各
種資材として提供することができる。
【図1】本発明たるヤシ繊維利用資材を汎用資材として
用いる場合の縦断面図である。
用いる場合の縦断面図である。
【図2】本発明たるヤシ繊維利用資材を梱包資材として
構成したものであって、両面段ボールにヤシ−金属複合
マット層を積層したものの縦断面図である。
構成したものであって、両面段ボールにヤシ−金属複合
マット層を積層したものの縦断面図である。
【図3】梱包資材としての他の実施例を示すもので、片
面段ボールにヤシ−金属複合マット層を積層したものの
縦断面図である。
面段ボールにヤシ−金属複合マット層を積層したものの
縦断面図である。
【図4】梱包資材としての更に他の実施例を示すもの
で、ヤシ−金属複合マット層の両面に段ボールシートを
積層したものの縦断面図である。
で、ヤシ−金属複合マット層の両面に段ボールシートを
積層したものの縦断面図である。
【図5】梱包資材としての更に他の実施例を示すもの
で、両面段ボールに対し、ヤシ−金属複合マット層に粘
弾性物質を含浸させたものを積層したものの縦断面図で
ある。
で、両面段ボールに対し、ヤシ−金属複合マット層に粘
弾性物質を含浸させたものを積層したものの縦断面図で
ある。
【図6】本発明たるヤシ繊維利用資材を建築資材として
構成したものであって、合板にヤシ−金属複合マット層
を積層したものである。
構成したものであって、合板にヤシ−金属複合マット層
を積層したものである。
【図7】建築資材としての他の実施例を示すもので、合
板に対し、ヤシ−金属複合マット層に粘弾性物資を含浸
させたものを積層したものの縦断面図である。
板に対し、ヤシ−金属複合マット層に粘弾性物資を含浸
させたものを積層したものの縦断面図である。
【図8】建築資材としてのさらに他の実施例を示すもの
で、合板に粘弾性物質を積層し、これにさらにヤシ−金
属複合マット層を積層したものの縦断面図である。
で、合板に粘弾性物質を積層し、これにさらにヤシ−金
属複合マット層を積層したものの縦断面図である。
【図9】被着層を薄膜体とした場合の実施例を示すもの
で、ポリエステルフィルムをヤシ−金属複合マット層に
被着させたものの縦断面図である。
で、ポリエステルフィルムをヤシ−金属複合マット層に
被着させたものの縦断面図である。
【図10】同上他の実施例を示すもので、ヤシ−金属複
合マット層に亜鉛溶射したものにポリエステルフィルム
を被着させたものの縦断面図である。
合マット層に亜鉛溶射したものにポリエステルフィルム
を被着させたものの縦断面図である。
【図11】同上他の実施例を示すもので、ヤシ−金属複
合マット層にシリコーンゲルを皮膜させたものにポリエ
ステルフィルムを被着させたものの縦断面図である。
合マット層にシリコーンゲルを皮膜させたものにポリエ
ステルフィルムを被着させたものの縦断面図である。
【図12】同上更に他の実施例を示すもので、ポリエス
テルフィルムをヤシ−金属複合マット層の両面に皮膜さ
せたものの縦断面図である。
テルフィルムをヤシ−金属複合マット層の両面に皮膜さ
せたものの縦断面図である。
【図13】同上更に他の実施例を示すもので、ポリエス
テルフィルムを中間層として、その両面にヤシ−金属複
合マット層を皮膜したものの縦断面図である。
テルフィルムを中間層として、その両面にヤシ−金属複
合マット層を皮膜したものの縦断面図である。
【図14】前記図9に示す実施例の製作手法を模式的に
示す説明図である。
示す説明図である。
【図15】前記図12に示す実施例の製作手法を模式的
に示す説明図である。
に示す説明図である。
【図16】前記図13に示す実施例の製作手法を模式的
に示す説明図である。
に示す説明図である。
【図17】本発明たるヤシ繊維利用資材に制振作用を有
する他の素材を組み合わせた実施例を示すもので、イー
ディケル−M3500のシートを薄膜体として適用した
ものの縦断面図である。
する他の素材を組み合わせた実施例を示すもので、イー
ディケル−M3500のシートを薄膜体として適用した
ものの縦断面図である。
【図18】同上他の実施例を示すもので、粘弾性液とイ
ーディケル−M2000またはM2500の塗料との混
合液を不織布に含浸させ硬化させるまでの段階と、これ
を用いてヤシ繊維利用資材を完成するまでの段階を示す
縦断面図である。
ーディケル−M2000またはM2500の塗料との混
合液を不織布に含浸させ硬化させるまでの段階と、これ
を用いてヤシ繊維利用資材を完成するまでの段階を示す
縦断面図である。
【図19】同上更に他の実施例を示すもので、イーディ
ケル−M5000の板体をヤシ−金属複合マット層に積
層し、加圧して作られるヤシ繊維利用資材を示す縦断面
図である。
ケル−M5000の板体をヤシ−金属複合マット層に積
層し、加圧して作られるヤシ繊維利用資材を示す縦断面
図である。
【図20】本発明たるヤシ繊維利用資材の端面処理加工
方法の一例を示す縦断面図である。
方法の一例を示す縦断面図である。
【図21】上記手法により端面処理されたヤシ繊維利用
資材を示す縦断面図並びにこのヤシ繊維利用資材を二枚
重ね合わせた実施例を示す縦断面図である。
資材を示す縦断面図並びにこのヤシ繊維利用資材を二枚
重ね合わせた実施例を示す縦断面図である。
【図22】上記手法により端面処理を行なったヤシ繊維
利用資材の具体的適用例として、ヘルメット内部の緩衝
材として適用したものの縦断面図である。
利用資材の具体的適用例として、ヘルメット内部の緩衝
材として適用したものの縦断面図である。
A ヤシ繊維利用資材 A0 汎用資材 A1 梱包資材 A2 建築資材 M 金属長繊維 Y ヤシ繊維 1 被着層 1a 両面段ボール 1b 片面段ボール 11 表ライナー 12 中芯 13 裏ライナー 2 ヤシ−金属複合マット層 3 ヤシ−金属複合マット層にポリブタジェンゲルを
含浸させた層 4 合板 4a 化粧面 5 ポリブタジェンゲルの層 6 ポリエステルフィルム 6’ 他の薄膜体 6a イーディケル−M3500 6b イーディケル−M2000またはM2500の塗
料 6c イーディケル−M5000の板体 7 溶射被膜 8 シリコーンゲル 9 真空ポンプ 10 基盤 10a 吸引孔 20 上型 21 コンプレッサー 30 ポリ塩化ビニルシート 32 カット刃 33 段差 40 ヘルメット
含浸させた層 4 合板 4a 化粧面 5 ポリブタジェンゲルの層 6 ポリエステルフィルム 6’ 他の薄膜体 6a イーディケル−M3500 6b イーディケル−M2000またはM2500の塗
料 6c イーディケル−M5000の板体 7 溶射被膜 8 シリコーンゲル 9 真空ポンプ 10 基盤 10a 吸引孔 20 上型 21 コンプレッサー 30 ポリ塩化ビニルシート 32 カット刃 33 段差 40 ヘルメット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04H 1/72 A 7199−3B
Claims (10)
- 【請求項1】 ヤシ繊維と金属長繊維とを絡み合わせて
マット層として成ることを特徴とするヤシ繊維利用資
材。 - 【請求項2】 ヤシ繊維と金属長繊維とを絡み合わせて
成るマット層と、他の素材から成る被着層とを積層して
成ることを特徴とするヤシ繊維利用資材。 - 【請求項3】 前記被着層は板体であることを特徴とす
る請求項2記載のヤシ繊維利用資材。 - 【請求項4】 前記板体は、段ボールであることを特徴
とする請求項3記載のヤシ繊維利用資材。 - 【請求項5】 前記板体は、木板であることを特徴とす
る請求項3記載のヤシ繊維利用資材。 - 【請求項6】 前記被着層は薄膜体であることを特徴と
する請求項2記載のヤシ繊維利用資材。 - 【請求項7】 前記マット層は、これに別途の細かい合
成樹脂繊維が絡み合わされていることを特徴とする請求
項1または2記載のヤシ繊維利用資材。 - 【請求項8】 前記マット層は、粘弾性物質が皮膜して
いることを特徴とする請求項1または2記載のヤシ繊維
利用資材。 - 【請求項9】 前記合成樹脂繊維または粘弾性物質に
は、脱臭剤、芳香剤、抗菌剤、防虫剤、嫌虫剤、殺虫剤
の内から選ばれた1または複数の薬剤が混入されている
ことを特徴とする請求項7または8記載のヤシ繊維利用
資材。 - 【請求項10】 前記マット層と被着層とに対し、さら
に粘弾性物質の層を積層して成ることを特徴とする請求
項2、3、4、5、6、7、8または9記載のヤシ繊維
利用資材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5062584A JPH06257044A (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | ヤシ繊維利用資材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5062584A JPH06257044A (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | ヤシ繊維利用資材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06257044A true JPH06257044A (ja) | 1994-09-13 |
Family
ID=13204521
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5062584A Pending JPH06257044A (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | ヤシ繊維利用資材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06257044A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015112866A (ja) * | 2013-12-16 | 2015-06-22 | グンゼ株式会社 | 金属繊維による繊維構造体の交絡積層体 |
-
1993
- 1993-02-26 JP JP5062584A patent/JPH06257044A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015112866A (ja) * | 2013-12-16 | 2015-06-22 | グンゼ株式会社 | 金属繊維による繊維構造体の交絡積層体 |
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