JPH06256749A - 接着剤組成物 - Google Patents

接着剤組成物

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JPH06256749A
JPH06256749A JP5071035A JP7103593A JPH06256749A JP H06256749 A JPH06256749 A JP H06256749A JP 5071035 A JP5071035 A JP 5071035A JP 7103593 A JP7103593 A JP 7103593A JP H06256749 A JPH06256749 A JP H06256749A
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vinyl acetate
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直貴 山路
Shuichi Wada
秀一 和田
Tadayuki Sugimoto
忠之 杉本
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】水系で安全性に優れ、製品安定性、接着性、耐
熱性、耐水性が良好であり、塩化ビニル樹脂と各種基材
との接着性に優れた塩ビ合板、塩ビレザー、ラミネート
用接着剤として有用な接着剤組成物を提供する。 【構成】式(1)又は(2)で表される平均分子量50
0〜5,000のポリエステルポリオール化合物、低分
子量水酸基含有化合物、有機ポリイソシアネート化合
物、及び水酸基またはアミノ基とスルホン酸基を有する
化合物を必須成分として得た平均活性水素濃度100〜
500(KOH mg/g)及びNCO/活性水素基比
1.0〜1.2のウレタンプレポリマ−と塩形成剤及び
鎖伸長剤とから調製される水系ポリウレタン樹脂に、酢
酸ビニル系ラテックス、有機ポリイソシアネート系架橋
剤を、各々特定割合で配合してなる接着剤組成物。 (ただし式中、R及びR’は炭素数4〜10の炭化水素
基を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水系で安全性に優れ、し
かも製品安定性、接着性、耐熱性及び耐水性が良好な接
着剤組成物、さらに詳しくは塩化ビニル樹脂と木材やナ
イロン、ポリエステル等の合成繊維、フィルム等の各種
基材との接着性に優れた塩ビ合板、塩ビレザー、ラミネ
ート用接着剤として有用な水系接着剤組成物に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の塩化ビニル樹脂と各種基材との水
系接着剤組成物としては酢酸ビニル系ラテックス、アク
リル酸エステル系ラテックス、ポリ塩化ビニル系ラテッ
クス等の水系ラテックスが常態接着強度、低価格の点か
ら主として用いられてきた。
【0003】しかし、これら水系接着剤組成物は常態接
着強度に優れている反面、高温度雰囲気下及び高湿度下
並びに湿潤時の接着力が極端に低下する傾向があり、そ
のような条件下で長時間さらされた場合あるいは荷重が
加えられた場合、接着面が剥離する等の欠点があった。
【0004】これら耐熱性、耐水性を改良する試みとし
ては、例えば特公昭63−33518号公報及び特開平
3−111471号公報等では、酢酸ビニル系ラテック
スとカルボキシル基含有ポリエステル型水系ポリウレタ
ン樹脂との配合物にアジリジン系化合物、カルボジイミ
ド系化合物等の各種架橋剤を併用する水系接着剤組成物
が提案されているが、耐水性は改良されるものの、耐熱
性は不充分であり、その用途も限定されるという問題点
があった。
【0005】また、カルボキシル基含有ポリエステル型
水系ポリウレタン樹脂は、耐加水分解性が不良の為、得
られるこれら水系接着剤組成物の製品安定性は不充分な
ものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明が解決し
ようとする課題は、水系で安全性に優れ、製品安定性が
良好で、しかも塩化ビニル樹脂と木材やナイロン、ポリ
エステル等の合成繊維、フィルム等の各種基材との接着
性に優れ、かつ耐熱性、耐水性が良好な塩ビ合板、塩ビ
レザー、ラミネート用接着剤として有用な接着剤組成物
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明の要旨
は、ウレタンプレポリマ−、塩形成剤及び鎖伸長剤を必
須成分とする水系ポリウレタン樹脂と、酢酸ビニル系ラ
テックスと、イソシアネート基を1分子中に2個以上有
する有機ポリイソシアネート系架橋剤(以下有機ポリイ
ソシアネート系架橋剤と略す)との配合物からなり、前
記水系ポリウレタン樹脂/前記酢酸ビニル系ラテックス
の配合重量比(固形分換算)が5/95以上で、前記有
機ポリイソシアネート系架橋剤の遊離NCO(%)が5
〜50重量%であり、かつ前記有機ポリイソシアネート
系架橋剤の配合量が前記水系ポリウレタン樹脂と前記酢
酸ビニル系ラテックスの合計量(固形分換算)に対して
1〜15重量%である接着剤組成物において、
【0008】前記ウレタンプレポリマ−が(a)下記一
般式(1)又は(2)で表される平均分子量500〜
5,000の分子中に2個以上の水酸基を有するポリエ
ステルポリオール化合物(以下、一般式(1)又は
(2)で表されるポリエステルポリオール化合物と略
す)、(b)平均分子量200以下の分子中に2個以上
の水酸基を有する低分子量水酸基含有化合物(以下、化
合物(b)と略す)、(c)分子中に2個以上のイソシ
アネート基を有する有機ポリイソシアネート化合物、及
び(d)分子中に水酸基またはアミノ基とスルホン酸基
を有する化合物(以下、化合物(d)と略す)からな
り、かつ平均活性水素濃度が100〜500(KOH
mg/g)及びNCO/活性水素基比が1.0〜1.2
のウレタンプレポリマーであり、前記塩形成剤が前記化
合物(d)に対応する塩形成剤であることを特徴とする
接着剤組成物である。
【0009】
【化3】
【0010】
【化4】 (ただし式中、R及びR’は炭素数4〜10の炭化水素
基を表す。nは前記分子量に対応する任意の数であ
る。)
【0011】以下、発明の構成に関する主要な事項につ
き項別して説明する。 [水系ポリウレタン樹脂]水系ポリウレタン樹脂として
は前記の如く各種成分から調製された化合物が挙げられ
る。
【0012】(ウレタンプレポリマ−) (a)一般式(1)又は(2)で表されるポリエステル
ポリオール化合物;本発明に使用される一般式(1)又
は(2)で表されるポリエステルポリオール化合物とし
ては、炭素数4〜10の多価水酸基含有化合物と多塩基
酸から合成される化合物、ラクトン類の開環重合物、一
般式(2)で表される前記多価水酸基含有化合物とホス
ゲン又はジメチルカ−ボネ−トジオ−ルから合成される
ポリカ−ボネ−トジオ−ル等が挙げられる。
【0013】多価水酸基含有化合物としては、例えば1,
4-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、ネオペンチル
グリコール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオ
ール、3-メチル-1,5-ペンタンジオール、1,9-ノナンジオー
ル、2-メチル-1,8- オクタンジオール、1,4-シクロヘキ
サンジメタノール、トリメチロールプロパン等が挙げら
れる。
【0014】前記多価水酸基含有化合物の炭素数が4未
満の場合、得られる接着剤組成物は、塩化ビニルフィル
ム中の可塑剤の移行を抑制出来ず耐熱性に劣るものしか
得られない。また多価水酸基含有化合物の炭素数が10
を越える場合、得られる接着剤組成物は凝集力が不充分
であり、接着性、耐熱性に劣るものしか得られない。
【0015】多塩基酸としては、アジピン酸、アゼライ
ン酸、セバシン酸、テレフタル酸、無水コハク酸、無水
マレイン酸、フマル酸、無水トリメリット酸等の多塩基
酸が挙げられるが、特にアジピン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸等の脂肪族系多塩基酸が接着性、製品安定性の
点で好ましい。
【0016】次にラクトン類としてはカプロラクトン、
バレロラクトン等が挙げられる。
【0017】なお、本発明に使用される一般式(1)又
は(2)で表されるポリエステルポリオール化合物は前
記の如く平均分子量500〜5,000であることが必
要である。平均分子量が500未満の場合、得られる水
系ウレタン樹脂を配合してなる接着剤組成物は、接着性
に劣るものしか得られない。また平均分子量が5,00
0を越える場合、水系ウレタン樹脂の製造が困難である
だけでなく、得られる水系ウレタン樹脂は常温下で結晶
化する為、満足される接着剤組成物は得られない。
【0018】(b)化合物(b);本発明に使用される
化合物(b)としては、分子中に2個以上の水酸基を有
する低分子量水酸基含有化合物であり、例えば1,4-ブタ
ンジオール、1,3-ブタンジオール、ネオペンチルグリコ
ール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、
3-メチル-1,5- ペンタンジオール、1,4-シクロヘキサン
ジメタノール、トリメチロールプロパン、グリセリン、
ペンタエリスリトール等が挙げられる。
【0019】なお化合物(b)は前記のごとく平均分子
量200以下であることが必要である。平均分子量が2
00を越える場合、得られる接着剤組成物は凝集力が不
充分で、接着性、耐熱性に劣るものとなる。
【0020】(c)有機ポリイソシアネート化合物;本
発明に使用する有機ポリイソシアネート化合物として
は、例えばトリレンジイソシアネ−ト、ジフェニルメタ
ンジイソシアネ−ト、キシリレンジイソシアネ−ト、ナ
フチレンジイソシアネ−ト、イソホロンジイソシアネ−
ト、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト、水素添加ジフェ
ニルメタンジイソシアネ−ト、水素添加トルエンジイソ
シアネート、テトラメチレンキシリレンジイソシアネ−
ト、並びにこれらイソシアネ−ト類のビュレット化物や
イソシアヌレート化物等の従来より慣用されている全て
の芳香族、脂肪族、脂環族系のイソシアネ−ト類の単独
もしくは混合物等が挙げられるが、トリレンジイソシア
ネ−ト、ジフェニルメタンジイソシアネ−トが低価格
面、耐熱性の点から好ましい。
【0021】(d)化合物(d);本発明に使用する化
合物(d)としては、分子中に水酸基またはアミノ基と
スルホン酸基を有するものであり、例えばタウリン、メ
チルタウリン、ブチルタウリン、スルファミン酸、N-(2
- アミノエチル)-2-アミノエタンスルホン酸、2-ヒドロ
キシエタンスルホン酸,3-ヒドロキシプロパンスルホン
酸等のアミノスルホン酸、ヒドロキシスルホン酸類等が
挙げられる。
【0022】(e)平均活性水素濃度及びNCO/活性
水素基比;本発明に使用するウレタンプレポリマーの平
均活性水素濃度は、100〜500(KOH mg/
g)であることが必要である。平均活性水素濃度が10
0未満の場合、得られる水系ウレタン樹脂の凝集力は不
充分であり、接着剤組成物も耐熱性、耐水性に劣るもの
となる。また、平均活性水素濃度が500を越える場
合、得られる水系ウレタン樹脂の凝集力が非常に高く、
ガラス転移点温度が上昇する為、水系ウレタン樹脂を配
合した接着剤組成物も屈曲性に劣り、常態接着性の点で
不充分となるばかりでなく、特に低温接着力が極端に劣
るものとなる。
【0023】またウレタンプレポリマーのNCO/活性
水素基比は1.0〜1.2であることが必要である。N
CO/活性水素基比が1.0〜1.2の範囲より外れた
場合、得られる水系ウレタン樹脂の分子量が小さくなり
接着剤組成物は耐熱性、耐水性に劣るものとなる。
【0024】(化合物(d)に対応する塩形成剤)また
前記化合物(d)に対応する塩形成剤としては、例えば
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の 1価の金属水酸
化物やアンモニア、トリメチルアミン、トリエチルアミ
ン等の三級アミン化合物等が挙げられる。
【0025】(鎖伸長剤)本発明に使用される鎖伸長剤
としては、例えばエチレンジアミン、プロピレンジアミ
ン、ジエチレントリアミン、ヘキシレンジアミン、トリ
エチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、イソ
ホロンジアミン、キシリレンジアミン、ジフェニルメタ
ンジアミン、水素添加ジフェニルメタンジアミン等のア
ミノ基を2個以上有する化合物、又は水等が挙げられ
る。
【0026】(水系ウレタン樹脂の調製)本発明の水系
ウレタン樹脂は、一般式(1)又は(2)で表されるポ
リエステルポリオール化合物、化合物(b)、有機ポリ
イソシアネート化合物及び化合物(d)からなるウレタ
ンプレポリマ−を、化合物(d)に対応する塩形成剤の
使用により公知の方法で水中に乳化させ、さらに鎖伸長
剤で鎖延長することにより得られる。
【0027】なお、乳化を容易にするため、必要に応じ
てイソシアネート基と反応しない有機溶媒類を、ウレタ
ンプレポリマー反応段階、または反応終了後に添加して
もよい。また必要に応じて減圧下で有機溶媒類を留去す
れば無溶剤型水系ウレタン樹脂も得ることが可能であ
り、さらに乳化に際しアニオン、カチオン、ノニオン性
等の界面活性剤を補助的に添加し乳化を容易にすること
も可能である。
【0028】[酢酸ビニル系ラテックス]本発明に使用
する酢酸ビニル系ラテックスとしては、酢酸ビニル単独
重合体、酢酸ビニル−エチレン共重合体、酢酸ビニル−
エチレン−アクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニル−
エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニル
−エチレン−塩化ビニル共重合体等が挙げられるが、中
でも酢酸ビニル−エチレン共重合体が接着性、耐熱性の
点で好ましい。
【0029】[有機ポリイソシアネート系架橋剤]イソ
シアネート基を1分子中に2個以上有する有機ポリイソ
シアネート系架橋剤としては例えば、トリレンジイソシ
アネ−ト、ジフェニルメタンジイソシアネ−ト、キシリ
レンジイソシアネ−ト、ナフチレンジイソシアネ−ト、
イソホロンジイソシアネ−ト、ヘキサメチレンジイソシ
アネ−ト、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネ−
ト、水素添加トルエンジイソシアネート、テトラメチレ
ンキシリレンジイソシアネ−ト、並びにこれらイソシア
ネート類のビュレット化物やイソシアヌレート化物等の
従来より慣用されているすべての芳香族、脂肪族系のイ
ソシアネート類及びトリメチロールプロパン等の多価水
酸基含有化合物と前記イソシアネート化合物との付加物
の単独もしくは混合物が挙げられるが、特に脂肪族イソ
シアネート類のビュレット化物やイソシアヌレート化物
及び多価水酸基含有化合物との付加物が作業性、毒性、
耐水性、耐熱性の点から好ましい。
【0030】[接着剤組成物]本発明の接着剤組成物
は、前記の水系ポリウレタン樹脂と酢酸ビニル系ラテッ
クスと有機ポリイソシアネート系架橋剤を所定量配合
し、混合することにより得られる。
【0031】水系ポリウレタン樹脂と酢酸ビニル系ラテ
ックスの配合重量比(固形分換算)は、前記のごとく、
水系ポリウレタン樹脂/酢酸ビニル系ラテックス=5/
95以上、好ましくは7/93〜50/50である。酢
酸ビニル系ラテックスがこの範囲外の場合、耐水性、耐
熱性及び価格の点で満足される接着剤組成物は得られな
い。
【0032】有機ポリイソシアネート系架橋剤の遊離N
CO%は5〜50重量%であり、遊離NCO%が5重量
%未満の場合、得られる接着剤組成物は耐水性の劣るも
のとなる。
【0033】更に、有機ポリイソシアネート系架橋剤の
配合量は水系ポリウレタン樹脂と前記酢酸ビニル系ラテ
ックスの合計量(固形分換算)に対して1〜15重量
%、好ましくは5〜10重量%である。配合量が15重
量%を越えた場合は活性水素化合物との反応が過剰にな
り、接着性、耐水性及び耐熱性が逆に低下する。又1重
量%未満の場合は活性水素化合物と反応しても架橋密度
が小さいため、接着性、耐水性及び耐熱性を向上させる
ことができない。
【0034】[その他の配合・添加剤]本発明組成物に
は、体質顔料、酸化防止剤、レベリング剤、消泡剤、浸
透剤、希釈剤、造膜助剤(キシレン等)、増粘剤、防黴
剤等の各種添加剤を目的にあった性状にするために性能
を低下させない範囲内で適宜配合することが可能であ
る。
【0035】[接着方法]本発明接着剤組成物の接着方
法は、スプレ−塗布、刷毛塗布、ロ−ルコ−タ−塗布、
ナイフコ−タ−等により塗布後、各種基材を張り合せ乾
燥接着する方法が挙げられる。なお必要に応じ適宜、加
重及び加温等の処理を行うことにより接着強度の改善、
接着時間の短縮なども可能である。
【0036】
【作用】酢酸ビニル系ラテックスは塩化ビニル樹脂に対
する常態接着強度、低価格性の点に優れているため、塩
ビ合板、塩ビレザー、ラミネート用接着剤として従来使
用されてきたが、塩化ビニル樹脂中に大量使用されてい
る可塑剤が、高温度雰囲気下に於ては、接着剤界面に移
行するため、接着強度が極端に低下する傾向があった。
又酢酸ビニル系ラテックスは大量の乳化剤を含有してお
り、吸水性が高いばかりでなく、吸水時の接着力が極端
に低下する傾向があった。
【0037】しかし本発明の接着剤組成物、特に遊離N
CO%が、5〜50重量%である有機ポリイソシアネー
ト系架橋剤を、水系ポリウレタンと酢酸ビニル系ラテッ
クスの合計量(固形分換算)に対して1〜15重量%配
合することにより、塩化ビニル樹脂と木材やナイロン、
ポリエステル等の合成繊維、フィルム等の各種基材との
接着性、耐熱性、かつ特に耐水性の点で飛躍的に改善さ
れた塩ビ合板、塩ビレザー、ラミネート用接着剤として
有用な水系接着剤組成物の提供が可能となった。
【0038】これは有機ポリイソシアネート系架橋剤を
使用することにより、NCO基が水、被接着物及び水系
ポリウレタンや酢酸ビニル系ラテックスの反応基、例え
ば活性水素含有化合物(アミン、アルコール)と架橋す
るため、接着性、耐水性及び耐熱性の点に於て優れたも
のになると思われる。
【0039】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
するが、本発明は、それらの実施例に限定されるもので
はない。 合成例1〜5及び比較合成例1〜3.アセトン溶媒中
で、一般式(1)又は(2)で表されるポリエステルポ
リオール化合物、化合物(b)、有機ポリイソシアネー
ト化合物及び化合物(d)からウレタンプレポリマー
を、化合物(d)に対応する塩形成剤の使用により公知
の方法で水中に乳化させ、さらに鎖伸長剤で鎖延長する
ことにより得られた乳白色〜透明液状の各種水系ポリウ
レタン樹脂から減圧下でアセトン溶媒を留去し各種無溶
剤型水系ウレタン樹脂(固形分40重量%)を調製し
た。これらを表1、表2に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】尚、表1、表2中の略記は、下記のものを
表す。以下、同様である。(イ):ポリヘキシレンアジ
ペート(1,6−ヘキサンジオールとアジピン酸からの
ポリエステルポリオール.平均分子量2000)、
(ロ):ポリブチレンアジペート(1,4−ブタンジオ
ールとアジピン酸からのポリエステルポリオール.平均
分子量2000)、(ハ):ポリブチレンアジペート
(1,4−ブタンジオールとアジピン酸からのポリエス
テルポリオール.平均分子量1000)、(ニ):ポリ
ノニレンアジペート(1,9−ノナンジオールとアジピ
ン酸からのポリエステルポリオール.平均分子量200
0)、(ホ):ポリエチレンアジペート(エチレングリ
コールとアジピン酸からのポリエステルポリオール.平
均分子量2000)、(ヘ):ポリテトラメチレングリ
コール(テトラハイドロフランの開環重合物.平均分子
量2000) TDI:トリレンジイソシアネート(2,4−トリレン
ジイソシアネート/2,6−トリレンジイソシアネート
=80/20)、 MDI:ジフェニルメタンジイソシアネート
【0043】実施例1〜19及び比較例1〜7 合成例1〜5及び比較合成例1〜3で得られた各種無溶
剤型水系ウレタン樹脂(固形分40重量%)と酢酸ビニ
ル−エチレン共重合体ラテックス(スミカフレックス4
71.住友化学社製.固形分55%)及び有機ポリイソ
シアネート系架橋剤を所定量配合し、水系接着剤組成物
を調製し、それらを用いてポリ塩化ビニルシート(半硬
質塩化ビニルシート;厚み0.2mm木目印刷)と合板
(ラワン合板;厚み3.0mm)との接着試験を行っ
た。これらの試験結果を表3、表4、表5及び表6に示
す。
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】
【表5】
【0047】
【表6】
【0048】尚、表3,表4、表5及び表6中の略記
は、下記のものを表す。以下、同様である。 TDI−アダクト:トリメチロールプロパントリレンジ
イソシアネートアダクト体 HDI:ヘキサメチレンジイソシアネート HDI−ヌレート:ヘキサメチレンジイソシアネートヌ
レート化物(三量体) IPDI:イソホロンジイソシアネート TMXDI:テトラメチレンキシリレンジイソシアネー
ト H12MDI:ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート PAPI−135:ポリメチレンポリフェニルイソシア
ネート(三菱化成ダウ(株)製) ビュレットHDI:ビュレット化ヘキサメチレンジイソ
シアネート
【0049】(接着条件) 貼り合わせ方法:冷圧ウェットラミネート法、 塗布量:1平方cm当たり100g(バーコーター使
用)、 圧締条件:1平方cm当たり0.1kgで20℃×60
分、 養生時間:20℃×5日間、
【0050】(接着試験方法) (1)常態接着力:20℃、60%RHにて180度剥
離試験(引っ張り速度:100mm/分、単位kg/2
5mm)、 (2)湿潤接着力:60℃の温水中に3時間浸漬後、2
0℃の水中に30分浸漬し濡れた状態で180度剥離試験
(引っ張り速度:100mm/分、単位kg/25m
m)、 (3)60℃耐熱クリープ:半硬質塩化ビニルシート
(シート巾25mm)の端部に500gの静荷重を負荷
し、180度角にて60℃×120分後の剥離長を測定
(単位mm/60分)、 (4)80℃耐熱クリープ:半硬質塩化ビニルシート
(シート巾25mm)の端部に500gの静荷重を負荷
し、180度角にて80℃×60分後の剥離長を測定
(単位mm/60分)、
【0051】実施例20〜21 実施例1の接着剤組成物を用いてポリ塩化ビニルシート
とナイロン繊維布、及びポリ塩化ビニルシートとポリエ
ステル繊維布との接着試験を行った。これらの試験結果
を表7に示す。尚、接着条件等は前記と同様である。
【0052】
【表7】
【0053】
【発明の効果】本発明の接着剤組成物は、水系で安全性
に優れ、しかも製品安定性、接着性、耐熱性、耐水性が
良好な水系接着剤組成物であり、塩化ビニル樹脂と木材
やナイロン、ポリエステル等の合成繊維、フィルム等の
各種基材との接着性に優れた塩ビ合板、塩ビレザー、ラ
ミネート用接着剤として有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウレタンプレポリマ−、塩形成剤及び鎖
    伸長剤を必須成分とする水系ポリウレタン樹脂と、酢酸
    ビニル系ラテックスと、イソシアネート基を1分子中に
    2個以上有する有機ポリイソシアネート系架橋剤(以
    下、有機ポリイソシアネート系架橋剤と略す)との配合
    物からなり、前記水系ポリウレタン樹脂/前記酢酸ビニ
    ル系ラテックスの配合重量比(固形分換算)が5/95
    以上で、前記有機ポリイソシアネート系架橋剤の遊離N
    CO(%)が5〜50重量%であり、かつ前記有機ポリ
    イソシアネート系架橋剤の配合量が前記水系ポリウレタ
    ン樹脂と前記酢酸ビニル系ラテックスの合計量(固形分
    換算)に対して1〜15重量%である接着剤組成物にお
    いて、 前記ウレタンプレポリマ−が(a)下記一般式(1)又
    は(2)で表される平均分子量500〜5,000の分
    子中に2個以上の水酸基を有するポリエステルポリオー
    ル化合物、(b)平均分子量200以下の分子中に2個
    以上の水酸基を有する低分子量水酸基含有化合物、
    (c)分子中に2個以上のイソシアネート基を有する有
    機ポリイソシアネート化合物、及び(d)分子中に水酸
    基またはアミノ基とスルホン酸基を有する化合物(以
    下、化合物(d)と略す)からなり、かつ平均活性水素
    濃度が100〜500(KOH mg/g)及びNCO
    /活性水素基比が1.0〜1.2のウレタンプレポリマ
    ーであり、 前記塩形成剤が前記化合物(d)に対応する塩形成剤で
    あることを特徴とする接着剤組成物。 【化1】 【化2】 (ただし式中、R及びR’は炭素数4〜10の炭化水素
    基を表す。nは前記分子量に対応する任意の数であ
    る。)
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