JPH06256463A - エポキシ樹脂、エポキシ樹脂の製法およびエポキシ樹脂組成物 - Google Patents
エポキシ樹脂、エポキシ樹脂の製法およびエポキシ樹脂組成物Info
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- JPH06256463A JPH06256463A JP4658193A JP4658193A JPH06256463A JP H06256463 A JPH06256463 A JP H06256463A JP 4658193 A JP4658193 A JP 4658193A JP 4658193 A JP4658193 A JP 4658193A JP H06256463 A JPH06256463 A JP H06256463A
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- ketoester
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 下記構造式で表わされるエポキシ樹脂。
【化1】
【効果】 低粘度で相溶性が良く、耐食性や密着性に優
れる。
れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エポキシ樹脂中の水酸
基をβーケトエステル化し、低粘度で相溶性を向上させ
たエポキシ樹脂に関するものである。 そのため、積層
品成形材料、電気絶縁材料、繊維強化複合材料、塗装材
料、成形材料、接着材料などに極めて有用である。
基をβーケトエステル化し、低粘度で相溶性を向上させ
たエポキシ樹脂に関するものである。 そのため、積層
品成形材料、電気絶縁材料、繊維強化複合材料、塗装材
料、成形材料、接着材料などに極めて有用である。
【0002】
【従来の技術】エポキシ樹脂は種々の硬化剤で硬化させ
ることにより、一般的に機械的性質、接着性、耐水性、
耐薬品性、耐熱性、電気的性質などに優れた硬化物とな
り、接着剤、塗料、積層板、成形材料、注型材料等幅広
い分野に利用されている。
ることにより、一般的に機械的性質、接着性、耐水性、
耐薬品性、耐熱性、電気的性質などに優れた硬化物とな
り、接着剤、塗料、積層板、成形材料、注型材料等幅広
い分野に利用されている。
【0003】特に接着性においては優れた性能を示す
が、これはエポキシ樹脂の分子内にあるアルコール性水
酸基が大きく寄与していると言われている。しかし、例
えば鋼板との密着性および耐食性等のより厳しい条件下
では、未だ充分な特性はえられず、また、エポキシ樹脂
中の水酸基は、エポキシ樹脂が高粘度で相溶性の悪い樹
脂である原因にもなっている。
が、これはエポキシ樹脂の分子内にあるアルコール性水
酸基が大きく寄与していると言われている。しかし、例
えば鋼板との密着性および耐食性等のより厳しい条件下
では、未だ充分な特性はえられず、また、エポキシ樹脂
中の水酸基は、エポキシ樹脂が高粘度で相溶性の悪い樹
脂である原因にもなっている。
【0004】従来より、このエポキシ樹脂の粘度を低減
すべく、例えば、エポキシ樹脂をラクトン類などのアル
キルエステル類を、エステル交換触媒存在下で加熱する
ことによりエポキシ樹脂中の水酸基をエステル化する方
法が知られている。
すべく、例えば、エポキシ樹脂をラクトン類などのアル
キルエステル類を、エステル交換触媒存在下で加熱する
ことによりエポキシ樹脂中の水酸基をエステル化する方
法が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、エポキシ樹脂
をラクトン類などのアルキルエステル類でエステル化し
た樹脂は、粘度の低減効果は見られるものの、耐食性や
密着性についてはやはり充分なものではないという課題
を有していた。
をラクトン類などのアルキルエステル類でエステル化し
た樹脂は、粘度の低減効果は見られるものの、耐食性や
密着性についてはやはり充分なものではないという課題
を有していた。
【0006】本発明が解決しようとする課題は、低粘度
で相溶性が良く、耐食性や密着性に優れるエポキシ樹
脂、及び、それを含む組成物を提供することにある。
で相溶性が良く、耐食性や密着性に優れるエポキシ樹
脂、及び、それを含む組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は鋭意検討を
重ねた結果、エポキシ樹脂中の水酸基をβ−ケトエステ
ル化することによって上記課題を解決できることを見い
だし本発明を完成するに至った。
重ねた結果、エポキシ樹脂中の水酸基をβ−ケトエステ
ル化することによって上記課題を解決できることを見い
だし本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明は、分子骨格中にβ−ケトエ
ステル基を有するビスフェノール型エポキシ樹脂、水酸
基を有するエポキシ樹脂に、アルコールのβ−ケトエス
テルを反応させることを特徴とするエポキシ樹脂の製
法、及び、樹脂中にβ−ケトエステル基を有するビスフ
ェノール型エポキシ樹脂と、硬化剤とを必須成分とする
ことを特徴とするエポキシ樹脂組成物に関する。
ステル基を有するビスフェノール型エポキシ樹脂、水酸
基を有するエポキシ樹脂に、アルコールのβ−ケトエス
テルを反応させることを特徴とするエポキシ樹脂の製
法、及び、樹脂中にβ−ケトエステル基を有するビスフ
ェノール型エポキシ樹脂と、硬化剤とを必須成分とする
ことを特徴とするエポキシ樹脂組成物に関する。
【0009】本発明のエポキシ樹脂は、分子骨格中にβ
−ケトエステル基を有するビスフェノール型エポキシ樹
脂であり、その構造は特に限定されるものではないが、
通常、エポキシ当量400〜40000g/eqのもの
が相溶性に優れる点から好ましく使用できる。また、本
発明の樹脂はエポキシ樹脂中の水酸基とβ−ケトエステ
ル基の割合を任意に変えることにより、樹脂粘度を調整
することができる。エポキシ樹脂中の水酸基とβ−ケト
エステル基の割合としては特に限定されるものではない
が、相溶性と、耐食性及び密着性とのバランスに優れる
点から水酸基/β−ケトエステル基=95/5〜0/1
00であることが好ましい。
−ケトエステル基を有するビスフェノール型エポキシ樹
脂であり、その構造は特に限定されるものではないが、
通常、エポキシ当量400〜40000g/eqのもの
が相溶性に優れる点から好ましく使用できる。また、本
発明の樹脂はエポキシ樹脂中の水酸基とβ−ケトエステ
ル基の割合を任意に変えることにより、樹脂粘度を調整
することができる。エポキシ樹脂中の水酸基とβ−ケト
エステル基の割合としては特に限定されるものではない
が、相溶性と、耐食性及び密着性とのバランスに優れる
点から水酸基/β−ケトエステル基=95/5〜0/1
00であることが好ましい。
【0010】この様なエポキシ樹脂は、具体的には、下
記構造式(1)で表されるものが更に好ましい。 構造式(1)
記構造式(1)で表されるものが更に好ましい。 構造式(1)
【0011】
【化2】
【0012】(構造式(1)中、R1は炭素原子数1〜
10の炭化水素基;R2は水素原子または炭素原子数1
〜10の炭化水素基;Yは水素原子、塩素原子または炭
素原子数1〜6の炭化水素基;Aは単一の共有結合、炭
素原子数1〜6の炭化水素基、 1〜45で、かつ、nは1以上の整数を示す。)本発明
の樹脂は、β−ケトエステル基のカルボニル基がケト型
とエノール型の平衡状態にある。 このエノール化現象
(下記、構造式(2)参照)により、鉄、亜鉛、銅、
錫、鉛といった金属とキレート化することができる。
10の炭化水素基;R2は水素原子または炭素原子数1
〜10の炭化水素基;Yは水素原子、塩素原子または炭
素原子数1〜6の炭化水素基;Aは単一の共有結合、炭
素原子数1〜6の炭化水素基、 1〜45で、かつ、nは1以上の整数を示す。)本発明
の樹脂は、β−ケトエステル基のカルボニル基がケト型
とエノール型の平衡状態にある。 このエノール化現象
(下記、構造式(2)参照)により、鉄、亜鉛、銅、
錫、鉛といった金属とキレート化することができる。
【0013】構造式(2)
【0014】
【化3】
【0015】このキレート構造により金属とのイオン的
な密着性を高めることができる。上述したエポキシ樹脂
は、特にその製造法が限定されるものではないが、水酸
基を有するエポキシ樹脂にアルコールのβ−ケトエステ
ルを反応させる本発明のエポキシ樹脂の製造法によって
容易に製造することができる。
な密着性を高めることができる。上述したエポキシ樹脂
は、特にその製造法が限定されるものではないが、水酸
基を有するエポキシ樹脂にアルコールのβ−ケトエステ
ルを反応させる本発明のエポキシ樹脂の製造法によって
容易に製造することができる。
【0016】次に、本発明のエポキシ樹脂の製造法につ
いて詳述する。本発明に用いられる水酸基を有するエポ
キシ樹脂としては、樹脂中に水酸基を1個以上含むもの
ならば何れでも使用でき、とくにエポキシ当量が330
〜30000g/eqのものが好ましい。
いて詳述する。本発明に用いられる水酸基を有するエポ
キシ樹脂としては、樹脂中に水酸基を1個以上含むもの
ならば何れでも使用でき、とくにエポキシ当量が330
〜30000g/eqのものが好ましい。
【0017】具体的には多価フェノールとエピクロルヒ
ドリンとの縮合物、多価カルボン酸とエピクロルヒドリ
ンとの縮合物などが挙げられる。多価フェノールとして
はビスフェノールA、ビスフェノールF、2,2’,
6,6’−テトラブロモビスフェノールA、2,2’,
6,6’−テトラメチルビスフェノールA、ビスフェノ
ールS、ビスフェノールAD、ビフェノール、ハイドロ
キノン、ノボラック型フェノールなどが挙げられる。
ドリンとの縮合物、多価カルボン酸とエピクロルヒドリ
ンとの縮合物などが挙げられる。多価フェノールとして
はビスフェノールA、ビスフェノールF、2,2’,
6,6’−テトラブロモビスフェノールA、2,2’,
6,6’−テトラメチルビスフェノールA、ビスフェノ
ールS、ビスフェノールAD、ビフェノール、ハイドロ
キノン、ノボラック型フェノールなどが挙げられる。
【0018】本発明で用いるアルコールのβ−ケトエス
テルとは、具体的には、下記構造式(3)で表されるも
のが挙げられる。
テルとは、具体的には、下記構造式(3)で表されるも
のが挙げられる。
【0019】
【化4】 R1:炭素数が1〜10の炭化水素基 R2:水素原子または炭素数が1〜10の炭化水素基 R3:炭素数が1〜15の炭化水素基
【0020】更に、この構造式(3)で示されるβ−ケ
トエステルの具体例としては、例えば、アセト酢酸メチ
ル、アセト酢酸エチル、アセト酢酸−n−プロピル、ア
セト酢酸−iso−プロピル、アセト酢酸−n−ブチ
ル、アセト酢酸−iso−ブチル、アセト酢酸−ter
t−ブチル、α−アセトプロピオン酸メチル、α−アセ
トプロピオン酸エチル、α−アセトプロピオン酸−n−
プロピル、α−アセトプロピオン酸−iso−プロピ
ル、α−アセトプロピオン酸−n−ブチル、α−アセト
プロピオン酸−tert−ブチル、α−メチル−β−ケ
ト吉草酸エチル、β−ケトカプロン酸エチル、ベンゾイ
ル酢酸エチルなどが挙げられる。この中でも第3級アル
コールのエステルは、第2級または第1級アルコールの
エステルより反応速度がはやい点で好ましい。この第3
級アルコールのエステルとしては、アセト酢酸−ter
t−ブチル、α−アセトプロピオン酸−tert−ブチ
ルなどが挙げられる。
トエステルの具体例としては、例えば、アセト酢酸メチ
ル、アセト酢酸エチル、アセト酢酸−n−プロピル、ア
セト酢酸−iso−プロピル、アセト酢酸−n−ブチ
ル、アセト酢酸−iso−ブチル、アセト酢酸−ter
t−ブチル、α−アセトプロピオン酸メチル、α−アセ
トプロピオン酸エチル、α−アセトプロピオン酸−n−
プロピル、α−アセトプロピオン酸−iso−プロピ
ル、α−アセトプロピオン酸−n−ブチル、α−アセト
プロピオン酸−tert−ブチル、α−メチル−β−ケ
ト吉草酸エチル、β−ケトカプロン酸エチル、ベンゾイ
ル酢酸エチルなどが挙げられる。この中でも第3級アル
コールのエステルは、第2級または第1級アルコールの
エステルより反応速度がはやい点で好ましい。この第3
級アルコールのエステルとしては、アセト酢酸−ter
t−ブチル、α−アセトプロピオン酸−tert−ブチ
ルなどが挙げられる。
【0021】このエステル交換反応はエポキシ樹脂とア
ルコールのβ−ケトエステルとを80〜200℃の温度
に加熱し、副生成物であるアルコールを系外に除去する
ことにより進行させることが好ましい。
ルコールのβ−ケトエステルとを80〜200℃の温度
に加熱し、副生成物であるアルコールを系外に除去する
ことにより進行させることが好ましい。
【0022】また必要に応じてエステル交換触媒を添加
してもよい。
してもよい。
【0023】従来より、エポキシ樹脂以外の化合物にお
いて、水酸基をβ−ケトエステル化する方法として、酸
または塩基性触媒存在下でジケテンを反応させアセト酢
酸エステル化する方法が知られているが、ジケテンは水
分または酸等で分解または重合しやすく、取扱いに細心
の注意が必要なことから本発明の製造法の方が有効であ
るといえる。
いて、水酸基をβ−ケトエステル化する方法として、酸
または塩基性触媒存在下でジケテンを反応させアセト酢
酸エステル化する方法が知られているが、ジケテンは水
分または酸等で分解または重合しやすく、取扱いに細心
の注意が必要なことから本発明の製造法の方が有効であ
るといえる。
【0024】本発明の製法において高粘性のエポキシ樹
脂や固形のエポキシ樹脂を使用する場合、溶剤を使用し
てもよい。使用できる溶剤としては非アルコール系の溶
剤ならばいずれも使用可であり、例えばトルエン、キシ
レン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
シクロヘキサノンなどが挙げられる。またアルコール系
溶剤でも第3級アルコールならば使用でき、tert−
ブタノール等が挙げられる。
脂や固形のエポキシ樹脂を使用する場合、溶剤を使用し
てもよい。使用できる溶剤としては非アルコール系の溶
剤ならばいずれも使用可であり、例えばトルエン、キシ
レン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
シクロヘキサノンなどが挙げられる。またアルコール系
溶剤でも第3級アルコールならば使用でき、tert−
ブタノール等が挙げられる。
【0025】本発明のエポキシ樹脂組成物は、上述した
製造法によって得られるエポキシ樹脂に、更に、硬化剤
を必須成分として含有するものである。ここで用いる硬
化剤としては、特に限定されるものではないが、アミン
系硬化剤、酸無水物系硬化剤、ノボラック樹脂、レゾー
ル樹脂、アミノ樹脂等の硬化剤を各々の目的に応じて使
用することができる。
製造法によって得られるエポキシ樹脂に、更に、硬化剤
を必須成分として含有するものである。ここで用いる硬
化剤としては、特に限定されるものではないが、アミン
系硬化剤、酸無水物系硬化剤、ノボラック樹脂、レゾー
ル樹脂、アミノ樹脂等の硬化剤を各々の目的に応じて使
用することができる。
【0026】例えば、エポキシ当量が400〜2000
g/eqのエポキシ樹脂では、ジシアンジアミド類、イ
ミダゾール類等のアミン系硬化剤、ポリイソシアネート
樹脂、ノボラック型フェノール樹脂が好ましく、一方、
エポキシ当量が1000g/eq以上のエポキシ樹脂で
はアミノ樹脂、ブロックイソシアネート、レゾール型フ
ェノール樹脂などが好ましく使用できる。後者の場合、
中でもアミノ樹脂は、反応生成物を従来のエポキシ樹脂
に比較してより低温で硬化させることができ特に好まし
い。
g/eqのエポキシ樹脂では、ジシアンジアミド類、イ
ミダゾール類等のアミン系硬化剤、ポリイソシアネート
樹脂、ノボラック型フェノール樹脂が好ましく、一方、
エポキシ当量が1000g/eq以上のエポキシ樹脂で
はアミノ樹脂、ブロックイソシアネート、レゾール型フ
ェノール樹脂などが好ましく使用できる。後者の場合、
中でもアミノ樹脂は、反応生成物を従来のエポキシ樹脂
に比較してより低温で硬化させることができ特に好まし
い。
【0027】アミノ樹脂としては、尿素樹脂やメラミン
樹脂などが挙げられる。具体的には、尿素またはメラミ
ンとホルムアルデヒドを反応させメチロール化して得ら
れる極く一般的なアミノ樹脂、およびこのメチロール基
をメタノール、エタノール、iso−プロパノール、n
−ブタノールのような脂肪族アルコールでエーテル化し
たものが好ましい。
樹脂などが挙げられる。具体的には、尿素またはメラミ
ンとホルムアルデヒドを反応させメチロール化して得ら
れる極く一般的なアミノ樹脂、およびこのメチロール基
をメタノール、エタノール、iso−プロパノール、n
−ブタノールのような脂肪族アルコールでエーテル化し
たものが好ましい。
【0028】硬化剤の使用量は、特に限定されるもので
はないが、エポキシ樹脂100重量部に対して通常約1
0〜50重量部の範囲が好ましい。
はないが、エポキシ樹脂100重量部に対して通常約1
0〜50重量部の範囲が好ましい。
【0029】またp−トルエンスルホン酸、りん酸、マ
レイン酸といった硬化促進剤をエポキシ樹脂に対して
0.01〜1.0重量%程度配合してもよい。
レイン酸といった硬化促進剤をエポキシ樹脂に対して
0.01〜1.0重量%程度配合してもよい。
【0030】
【実施例】以下、実施例により更に本発明を説明する。
【0031】実施例1 攪拌および温度表示の手段を有する反応器に、エポキシ
樹脂としてビスフェノールA型エポキシ樹脂「EPIC
LON 9055」(大日本インキ化学工業(株)製、
エポキシ当量2800g/eq)を400重量部供給
し、シクロヘキサノン300重量部、キシレン300重
量部の混合溶剤に溶解した。これにアセト酢酸−ter
t−ブチルを126重量部加え、副生成物であるter
t−ブタノールを反応系外に除去しながら130℃まで
加熱し、そのままこの温度で5時間攪拌し、エポキシ樹
脂を得た。その後、シクロヘキサノンとトルエンの混合
溶剤(混合比:50/50)を加え不揮発分が40%に
なるようにワニスを調整した。こうして得られた樹脂
は、13C−NMRの測定より当量比で57%の水酸基が
β−ケトエステル化されていることが確認された。その
構造を構造式(4)に示す。尚、この得られたエポキシ
樹脂の13C−NMRのチャートを第1図(各ピークの帰
属は、構造式(4)中に示した)に、赤外吸収スペクト
ルのチャートを第2図にそれぞれ示す。またワニスは、
不揮発分40%で650cps(25℃)であった。
樹脂としてビスフェノールA型エポキシ樹脂「EPIC
LON 9055」(大日本インキ化学工業(株)製、
エポキシ当量2800g/eq)を400重量部供給
し、シクロヘキサノン300重量部、キシレン300重
量部の混合溶剤に溶解した。これにアセト酢酸−ter
t−ブチルを126重量部加え、副生成物であるter
t−ブタノールを反応系外に除去しながら130℃まで
加熱し、そのままこの温度で5時間攪拌し、エポキシ樹
脂を得た。その後、シクロヘキサノンとトルエンの混合
溶剤(混合比:50/50)を加え不揮発分が40%に
なるようにワニスを調整した。こうして得られた樹脂
は、13C−NMRの測定より当量比で57%の水酸基が
β−ケトエステル化されていることが確認された。その
構造を構造式(4)に示す。尚、この得られたエポキシ
樹脂の13C−NMRのチャートを第1図(各ピークの帰
属は、構造式(4)中に示した)に、赤外吸収スペクト
ルのチャートを第2図にそれぞれ示す。またワニスは、
不揮発分40%で650cps(25℃)であった。
【0032】構造式(4)
【0033】
【化5】
【0034】比較例1 攪拌および温度表示の手段を有する反応器に、エポキシ
樹脂としてビスフェノールA型エポキシ樹脂「EPIC
LON 9055」を100重量部供給し、シクロヘキ
サノン75重量部、キシレン75重量部の混合溶剤に溶
解した。これにε−カプロラクトンを40重量部、テト
ラブトキシチタネートを0.01重量部加え、160℃
で5時間攪拌しエポキシ樹脂を得た。その後、シクロヘ
キサノンとキシレンとの混合溶剤(混合比:50/5
0)を加え不揮発分が40%になるようにワニスを調整
した。こうして得られたワニスは、不揮発分40%で6
50cps(25℃)であった。
樹脂としてビスフェノールA型エポキシ樹脂「EPIC
LON 9055」を100重量部供給し、シクロヘキ
サノン75重量部、キシレン75重量部の混合溶剤に溶
解した。これにε−カプロラクトンを40重量部、テト
ラブトキシチタネートを0.01重量部加え、160℃
で5時間攪拌しエポキシ樹脂を得た。その後、シクロヘ
キサノンとキシレンとの混合溶剤(混合比:50/5
0)を加え不揮発分が40%になるようにワニスを調整
した。こうして得られたワニスは、不揮発分40%で6
50cps(25℃)であった。
【0035】尚、「EPICLON 9055」、実施
例1および比較例1で得られたエポキシ樹脂について、
シクロヘキサノンとキシレンとの混合溶剤(混合比:5
0/50)を含有する不揮発分40%のワニスの状態で
粘度を比較したものを第1表に示す。
例1および比較例1で得られたエポキシ樹脂について、
シクロヘキサノンとキシレンとの混合溶剤(混合比:5
0/50)を含有する不揮発分40%のワニスの状態で
粘度を比較したものを第1表に示す。
【0036】
【表1】
【0037】実施例2 実施例1と同様にしてエポキシ樹脂「EPICLON
9055」(エポキシ当量2800g/eq)を400
重量部、シクロヘキサノンを600重量部、アセト酢酸
−tert−ブチルを12重量部加え反応させた。こう
して得られた樹脂は、13C−NMRの測定より当量比で
5%の水酸基がβ−ケトエステル化されていることが確
認された。
9055」(エポキシ当量2800g/eq)を400
重量部、シクロヘキサノンを600重量部、アセト酢酸
−tert−ブチルを12重量部加え反応させた。こう
して得られた樹脂は、13C−NMRの測定より当量比で
5%の水酸基がβ−ケトエステル化されていることが確
認された。
【0038】実施例3 実施例1と同様にしてエポキシ樹脂「EPICLON
9055」(エポキシ当量2800g/eq)を400
重量部、シクロヘキサノンを600重量部、アセト酢酸
−tert−ブチルを230重量部加え反応させた。こ
うして得られた樹脂は、13C−NMRの測定より当量比
で100%の水酸基がβ−ケトエステル化されているこ
とが確認された。
9055」(エポキシ当量2800g/eq)を400
重量部、シクロヘキサノンを600重量部、アセト酢酸
−tert−ブチルを230重量部加え反応させた。こ
うして得られた樹脂は、13C−NMRの測定より当量比
で100%の水酸基がβ−ケトエステル化されているこ
とが確認された。
【0039】実施例4 実施例1と同様にしてエポキシ樹脂「EPICLON
7050」(エポキシ当量1950g/eq)を500
重量部、シクロヘキサノンを500重量部、アセト酢酸
−tert−ブチルを127重量部加え反応させた。こ
うして得られた樹脂は、13C−NMRの測定より当量比
で46%の水酸基がβ−ケトエステル化されていること
が確認された。
7050」(エポキシ当量1950g/eq)を500
重量部、シクロヘキサノンを500重量部、アセト酢酸
−tert−ブチルを127重量部加え反応させた。こ
うして得られた樹脂は、13C−NMRの測定より当量比
で46%の水酸基がβ−ケトエステル化されていること
が確認された。
【0040】実施例5 実施例1と同様にしてエポキシ樹脂「EPICLON
4055」(エポキシ当量900g/eq)を600重
量部、シクロヘキサノンを400重量部、アセト酢酸−
tert−ブチルを190重量部加え反応させた。こう
して得られた樹脂は、13C−NMRの測定より当量比で
64%の水酸基がβ−ケトエステル化されていることが
確認された。
4055」(エポキシ当量900g/eq)を600重
量部、シクロヘキサノンを400重量部、アセト酢酸−
tert−ブチルを190重量部加え反応させた。こう
して得られた樹脂は、13C−NMRの測定より当量比で
64%の水酸基がβ−ケトエステル化されていることが
確認された。
【0041】実施例6 実施例1と同様にしてエポキシ樹脂「EPICLON
4055」(エポキシ当量900g/eq)を600重
量部、シクロヘキサノンを400重量部、α−アセトプ
ロピオン酸−tert−ブチルを118重量部加え反応
させた。こうして得られた樹脂は、13C−NMRの測定
より当量比で34%の水酸基がβ−ケトエステル化され
ていることが確認された。
4055」(エポキシ当量900g/eq)を600重
量部、シクロヘキサノンを400重量部、α−アセトプ
ロピオン酸−tert−ブチルを118重量部加え反応
させた。こうして得られた樹脂は、13C−NMRの測定
より当量比で34%の水酸基がβ−ケトエステル化され
ていることが確認された。
【0042】実施例7 実施例1と同様にしてエポキシ樹脂「EPICLON
1055」(エポキシ当量470g/eq)を700重
量部、キシレンを300重量部、アセト酢酸−tert
−ブチルを174重量部加え反応させた。こうして得ら
れた樹脂は、13C−NMRの測定より当量比で66%の
水酸基がβ−ケトエステル化されていることが確認され
た。
1055」(エポキシ当量470g/eq)を700重
量部、キシレンを300重量部、アセト酢酸−tert
−ブチルを174重量部加え反応させた。こうして得ら
れた樹脂は、13C−NMRの測定より当量比で66%の
水酸基がβ−ケトエステル化されていることが確認され
た。
【0043】実施例8 実施例1と同様にしてエポキシ樹脂「EPICLON
EXA−123」(エポキシ当量20,000g/e
q)を300重量部、シクロヘキサノンを700重量
部、アセト酢酸−tert−ブチルを180重量部加え
反応させた。こうして得られた樹脂は、13C−NMRの
測定より当量比で100%の水酸基がβ−ケトエステル
化されていることが確認された。
EXA−123」(エポキシ当量20,000g/e
q)を300重量部、シクロヘキサノンを700重量
部、アセト酢酸−tert−ブチルを180重量部加え
反応させた。こうして得られた樹脂は、13C−NMRの
測定より当量比で100%の水酸基がβ−ケトエステル
化されていることが確認された。
【0044】実施例9 実施例1で得られた反応生成物をシクロヘキサノンとキ
シレンの混合溶剤(混合比:シクロヘキサノン/キシレ
ン=50/50)で不揮発分を40%に調整したワニス
に、メチル化メラミン樹脂「スーパーベッカミン L−
105−60」(大日本インキ化学工業(株)製)を1
0重量%加え、脱脂鋼板JIS−G3141(SPCC
−SD)にバーコーダーで乾燥膜厚20μmに塗装し1
20℃で20分間焼き付け硬化を行った。この塗膜付き
鋼板を用いて、以下に示す密着性試験、及び、耐食性試
験を行った。結果を第2表に示した。
シレンの混合溶剤(混合比:シクロヘキサノン/キシレ
ン=50/50)で不揮発分を40%に調整したワニス
に、メチル化メラミン樹脂「スーパーベッカミン L−
105−60」(大日本インキ化学工業(株)製)を1
0重量%加え、脱脂鋼板JIS−G3141(SPCC
−SD)にバーコーダーで乾燥膜厚20μmに塗装し1
20℃で20分間焼き付け硬化を行った。この塗膜付き
鋼板を用いて、以下に示す密着性試験、及び、耐食性試
験を行った。結果を第2表に示した。
【0045】(密着性試験)塗膜付き鋼板に1mm間隔
で直交するように、かつ、鋼板に至る深さまで縦横に1
1本の切り込みを入れ、これにより計100個の碁盤目
を作った。これにセロファンテープを貼り、一気に剥し
た。この結果、剥離しなかった碁盤目の数をかぞえた。
で直交するように、かつ、鋼板に至る深さまで縦横に1
1本の切り込みを入れ、これにより計100個の碁盤目
を作った。これにセロファンテープを貼り、一気に剥し
た。この結果、剥離しなかった碁盤目の数をかぞえた。
【0046】(耐食性試験)また、塗膜付き鋼板に2つ
の対角線が交差する様に鋼板に至る深さまで塗膜に切り
込みをいれ、35℃で5%食塩水を480時間噴霧し、
乾燥した後幅1.8mmのセロファンテープを切り込み
を中心にして一方の対角線上に貼り一気に剥した。 そ
の際、塗膜が切り込み線を中心にして2mm以内しか剥
離しないものを合格とし、それ以上剥離したものについ
ては切り込み線を中心として剥離した塗膜の一方の幅を
測定した。
の対角線が交差する様に鋼板に至る深さまで塗膜に切り
込みをいれ、35℃で5%食塩水を480時間噴霧し、
乾燥した後幅1.8mmのセロファンテープを切り込み
を中心にして一方の対角線上に貼り一気に剥した。 そ
の際、塗膜が切り込み線を中心にして2mm以内しか剥
離しないものを合格とし、それ以上剥離したものについ
ては切り込み線を中心として剥離した塗膜の一方の幅を
測定した。
【0047】これらの試験結果を第2表に示した。
【0048】比較例2 「EPICLON 9055」をシクロヘキサノンとキ
シレン(重量比 50/50)に溶解して不揮発分40
%に調整したワニスを用いた以外は実施例8と同様にし
て密着性試験、及び、耐食性試験を行い、その結果を第
2表に示した。
シレン(重量比 50/50)に溶解して不揮発分40
%に調整したワニスを用いた以外は実施例8と同様にし
て密着性試験、及び、耐食性試験を行い、その結果を第
2表に示した。
【0049】比較例3 比較例1で得られたワニスを用いる他は、実施例8と同
様にして密着性試験、及び、耐食性試験を行い、その結
果を第2表に示した。
様にして密着性試験、及び、耐食性試験を行い、その結
果を第2表に示した。
【0050】
【表2】
【0051】実施例10 実施例4で得られた反応生成物をシクロヘキサノンで不
揮発分を50%に調製したワニスを用い、該ワニスを用
いる他は、実施例9と同様にして密着性試験、及び、耐
食性試験を行い、その結果を第3表に示した。
揮発分を50%に調製したワニスを用い、該ワニスを用
いる他は、実施例9と同様にして密着性試験、及び、耐
食性試験を行い、その結果を第3表に示した。
【0052】比較例4 「EPICLON 7050」をシクロヘキサノンに溶
解して不揮発分の50%のワニスを調製し、該ワニスを
用いる他は、実施例9と同様にして密着性試験、及び、
耐食性試験を行い、その結果を第3表に示した。
解して不揮発分の50%のワニスを調製し、該ワニスを
用いる他は、実施例9と同様にして密着性試験、及び、
耐食性試験を行い、その結果を第3表に示した。
【0053】
【表3】
【0054】実施例11 実施例5で得られた反応生成物をシクロヘキサノンで不
揮発分を60%に調製しワニスを用い、該ワニスを用い
る他は、実施例9と同様にして密着性試験、及び、耐食
性試験を行い、その結果を第4表に示した。
揮発分を60%に調製しワニスを用い、該ワニスを用い
る他は、実施例9と同様にして密着性試験、及び、耐食
性試験を行い、その結果を第4表に示した。
【0055】比較例5 「EPICLON 4050」をシクロヘキサノンに溶
解して不揮発分の60%のワニスを調製し、該ワニスを
用いる他は、実施例8と同様にして密着性試験、及び、
耐食性試験を行い、その結果を第4表に示した。
解して不揮発分の60%のワニスを調製し、該ワニスを
用いる他は、実施例8と同様にして密着性試験、及び、
耐食性試験を行い、その結果を第4表に示した。
【0056】
【表4】
【0057】実施例12 実施例7で得られた反応生成物をキシレンで不揮発分を
70%に調製し、そのワニス100重量部に変性脂肪族
ポリアミド硬化剤「EPICLON B−3150」
(大日本インキ化学工業(株)製、活性水素当量240
g/eq)を28重量部加え、脱脂鋼板JIS−G31
41(SPCC−SD)にバーコーダーで乾燥膜厚20
μmに塗布し、25℃で7日間かけて硬化を行った。そ
の後、実施例9と同様にして密着性試験、及び、耐食性
試験を行い、その結果を第5表に示した。
70%に調製し、そのワニス100重量部に変性脂肪族
ポリアミド硬化剤「EPICLON B−3150」
(大日本インキ化学工業(株)製、活性水素当量240
g/eq)を28重量部加え、脱脂鋼板JIS−G31
41(SPCC−SD)にバーコーダーで乾燥膜厚20
μmに塗布し、25℃で7日間かけて硬化を行った。そ
の後、実施例9と同様にして密着性試験、及び、耐食性
試験を行い、その結果を第5表に示した。
【0058】比較例6 「EPICLON 1055」70重量部をキシレン3
0重量部に溶解し、そのワニスに「EPICLON B
−3150」29重量部加えて実施例11と同様にして
硬化した。その後、実施例9と同様にして密着性試験、
及び、耐食性試験を行い、その結果を第5表に示した。
0重量部に溶解し、そのワニスに「EPICLON B
−3150」29重量部加えて実施例11と同様にして
硬化した。その後、実施例9と同様にして密着性試験、
及び、耐食性試験を行い、その結果を第5表に示した。
【0059】
【表5】
【0060】実施例13 実施例8で得られた反応生成物をシクロヘキサノンで不
揮発分を60%に調製しワニスを用い、該ワニスを用い
る他は、実施例9と同様にして密着性試験、及び、耐食
性試験を行い、その結果を第4表に示した。
揮発分を60%に調製しワニスを用い、該ワニスを用い
る他は、実施例9と同様にして密着性試験、及び、耐食
性試験を行い、その結果を第4表に示した。
【0061】比較例5 「EPICLON EXA−123」を用いた以外は実
施例8と同様にワニスを用い、該ワニスを用いる他は、
実施例9と同様にして密着性試験、及び、耐食性試験を
行い、その結果を第6表に示した。
施例8と同様にワニスを用い、該ワニスを用いる他は、
実施例9と同様にして密着性試験、及び、耐食性試験を
行い、その結果を第6表に示した。
【0062】
【表6】
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、低粘度で相溶性が良
く、耐食性や密着性に優れるエポキシ樹脂を提供でき
る。
く、耐食性や密着性に優れるエポキシ樹脂を提供でき
る。
【0064】従って、本発明のエポキシ樹脂組成物は、
積層品成形材料、電気絶縁材料、繊維強化複合材料、塗
装材料、成形材料、接着材料などに極めて有用である。
積層品成形材料、電気絶縁材料、繊維強化複合材料、塗
装材料、成形材料、接着材料などに極めて有用である。
【図1】第1図は実施例1で得られた本発明のエポキシ
樹脂の13C−NMRチャート図である。
樹脂の13C−NMRチャート図である。
【図2】第2図は実施例1で得られた本発明のエポキシ
樹脂の赤外吸収スペクトルのチャート図である。
樹脂の赤外吸収スペクトルのチャート図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 分子骨格中にβ−ケトエステル基を有す
るビスフェノール型エポキシ樹脂。 - 【請求項2】 エポキシ当量が400〜40000g/
eqである請求項1記載のエポキシ樹脂。 - 【請求項3】 下記、構造式(1)で表される請求項2
記載のエポキシ樹脂。構造式(1) 【化1】 (構造式(1)中、R1は炭素原子数1〜10の炭化水
素基;R2は水素原子または炭素原子数1〜10の炭化
水素基;Yは水素原子、塩素原子または炭素原子数1〜
6の炭化水素基;Aは単一の共有結合、炭素原子数1〜
6の炭化水素基、 1〜45で、かつ、nは1以上の整数を示す。) - 【請求項4】 水酸基を有するエポキシ樹脂に、第3級
アルコールのβ−ケトエステルを反応させることを特徴
とするエポキシ樹脂の製法。 - 【請求項5】 水酸基を有するエポキシ樹脂に、第3級
アルコールのβ−ケトエステルを80〜200℃の範囲
で反応させる請求項4記載の製法。 - 【請求項6】 アルコールのβ−ケトエステルが、アセ
トアセチル基である請求項5記載の製法。 - 【請求項7】 水酸基を有するエポキシ樹脂が、ビスフ
ェノール型エポキシ樹脂である請求項4、5または6記
載の製法。 - 【請求項8】 樹脂中にβ−ケトエステル基を有するビ
スフェノール型エポキシ樹脂と、硬化剤とを必須成分と
することを特徴とするエポキシ樹脂組成物。 - 【請求項9】 β−ケトエステル基が、アセトアセチル
基である請求項8記載の組成物。 - 【請求項10】 硬化剤としてアミノ樹脂を用いる請求
項8または9記載の組成物。 - 【請求項11】 樹脂中にβ−ケトエステル基を有する
ビスフェノール型エポキシ樹脂が、エポキシ当量が40
0〜40000g/eqのものである請求項10記載の
組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4658193A JPH06256463A (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | エポキシ樹脂、エポキシ樹脂の製法およびエポキシ樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4658193A JPH06256463A (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | エポキシ樹脂、エポキシ樹脂の製法およびエポキシ樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06256463A true JPH06256463A (ja) | 1994-09-13 |
Family
ID=12751274
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4658193A Pending JPH06256463A (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | エポキシ樹脂、エポキシ樹脂の製法およびエポキシ樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06256463A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007191527A (ja) * | 2006-01-18 | 2007-08-02 | Japan Epoxy Resin Kk | エポキシ樹脂組成物 |
US8729197B2 (en) | 2010-08-10 | 2014-05-20 | 3M Innovative Properties Company | Epoxy structural adhesive |
JP2016089165A (ja) * | 2014-10-29 | 2016-05-23 | 三菱化学株式会社 | エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物、硬化物、電気・電子回路用積層板及びエポキシ樹脂の製造方法 |
JP2019059867A (ja) * | 2017-09-27 | 2019-04-18 | 三菱ケミカル株式会社 | エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物及び硬化物 |
-
1993
- 1993-03-08 JP JP4658193A patent/JPH06256463A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007191527A (ja) * | 2006-01-18 | 2007-08-02 | Japan Epoxy Resin Kk | エポキシ樹脂組成物 |
US8729197B2 (en) | 2010-08-10 | 2014-05-20 | 3M Innovative Properties Company | Epoxy structural adhesive |
JP2016089165A (ja) * | 2014-10-29 | 2016-05-23 | 三菱化学株式会社 | エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物、硬化物、電気・電子回路用積層板及びエポキシ樹脂の製造方法 |
JP2019059867A (ja) * | 2017-09-27 | 2019-04-18 | 三菱ケミカル株式会社 | エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物及び硬化物 |
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