JPH0625619U - 内燃機関用クランクシャフト素材 - Google Patents
内燃機関用クランクシャフト素材Info
- Publication number
- JPH0625619U JPH0625619U JP6235192U JP6235192U JPH0625619U JP H0625619 U JPH0625619 U JP H0625619U JP 6235192 U JP6235192 U JP 6235192U JP 6235192 U JP6235192 U JP 6235192U JP H0625619 U JPH0625619 U JP H0625619U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bridge
- balance weights
- crankshaft material
- combustion engine
- internal combustion
- Prior art date
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- Granted
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- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
- Forging (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 鋳造後の離型過程、それに次ぐ熱処理過程で
曲がりを発生することのない内燃機関用クランクシャフ
ト素材を提供する。 【構成】 クランクピン3を支持する一対のクランクア
ーム2がそれぞれバランスウエイト5を備え、鋳造法に
より製造されたクランクシャフト素材1において、両バ
ランスウエイト5間に、各バランスウエイト5との結合
端にくびれ部6を有するブリッジ7を架設する。両バラ
ンスウエイト5、両クランクアーム2、クランクピン3
およびブリッジ7が閉断面構造の剛性枠を構成するの
で、鋳造後の離型過程等において両バランスウエイト5
間が開き傾向になることがない。ブリッジ7の除去はそ
のくびれ部6を折ることによって行われる。
曲がりを発生することのない内燃機関用クランクシャフ
ト素材を提供する。 【構成】 クランクピン3を支持する一対のクランクア
ーム2がそれぞれバランスウエイト5を備え、鋳造法に
より製造されたクランクシャフト素材1において、両バ
ランスウエイト5間に、各バランスウエイト5との結合
端にくびれ部6を有するブリッジ7を架設する。両バラ
ンスウエイト5、両クランクアーム2、クランクピン3
およびブリッジ7が閉断面構造の剛性枠を構成するの
で、鋳造後の離型過程等において両バランスウエイト5
間が開き傾向になることがない。ブリッジ7の除去はそ
のくびれ部6を折ることによって行われる。
Description
【0001】
本考案は内燃機関用クランクシャフト素材、特に、クランクピンを支持する一 対のクランクアームがそれぞれバランスウエイトを備え、鋳造法および鍛造法の 何れか一方により製造されたクランクシャフト素材の改良に関する。
【0002】
従来、この種クランクシャフト素材は相隣る両バランスウエイト間を開放させ て両クランクアームおよびクランクピンがコ字形をなすように成形されている。
【0003】
しかしながらクランクシャフト素材を前記のように成形すると、前記コ字形構 造に起因して鋳造または鍛造後の離型過程、それに次ぐ熱処理過程において両バ ランスウエイト間が開き傾向になる、といった変形を生じるためクランクシャフ ト素材が曲がりを発生し、その結果、熱間矯正加工を必須とするので、それに応 じてクランクシャフトの生産性が低下する、という問題があった。
【0004】 本考案は前記に鑑み、鋳造後の離型過程等における曲がりの発生を防止し得る ようにした前記クランクシャフト素材を提供することを目的とする。
【0005】
本考案は、クランクピンを支持する一対のクランクアームがそれぞれバランス ウエイトを備え、鋳造法および鍛造法の何れか一方により製造された内燃機関用 クランクシャフト素材において、両バランスウエイト間に、各バランスウエイト との結合端にくびれ部を有するブリッジを架設したことを特徴とする。
【0006】
前記のように両バランスウエイト間にブリッジを架設すると、両クランクアー ム、クランクピンおよびブリッジが閉断面構造の剛性枠を構成するので、鋳造後 等における離型過程、それに次ぐ熱処理過程で両バランスウエイト間が開き傾向 になることがなく、これによりクランクシャフト素材の曲がりを確実に防止する ことができる。また熱処理後において、ブリッジをハンマ等によって叩けば、く びれ部が簡単に折れるので、ブリッジの除去を容易に行うことができる。
【0007】
図1〜図3において、多気筒内燃機関用クランクシャフト素材1は鋳造法によ り製造されたもので、各気筒に対応するように各一対のクランクアーム2を備え 、それらクランクアーム2の一端部間にクランクピン3が支持される。隣接する 気筒に属するクランクアーム2間と、最外側の両クランクアーム2とにそれぞれ 同軸上に位置するようにクランクジャーナル4が設けられる。
【0008】 クランクピン3を支持する各一対のクランクアーム2の他端部はそれぞれバラ ンスウエイト5に形成され、両バランスウエイト5間に、各バランスウエイト5 との結合端にくびれ部6を有するブリッジ7が架設される。各ブリッジ7はクラ ンクシャフト素材1の鋳造過程で成形されたものである。図3に明示するように 、各ブリッジ7はクランクピン3およびクランクジャーナル4の両中心O1 ,O 2 を通る直線L上で、且つ両バランスウエイト5における対向面8の最外周部に 配設される。
【0009】 このように両バランスウエイト5間にブリッジ7を架設すると、両クランクア ーム2、クランクピン3およびブリッジ7が閉断面構造の剛性枠を構成するので 、鋳造後における離型過程、それに次ぐ熱処理過程で両バランスウエイト5間が 開き傾向になることがなく、これによりクランクシャフト素材1の曲がりを確実 に防止することができる。両バランスウエイト5間の開きを阻止するためには、 図示例のようにブリッジ7をクランクピン3から十分に離して配設するのが良い 。
【0010】 また熱処理後において、ブリッジ7をハンマ等によって叩けば、くびれ部6が 簡単に折れるので、ブリッジ7の除去を容易に行うことができる。各バランスウ エイト5に残置されたブリッジ7の痕跡部分は、コンロッドとの干渉を防止する ため機械加工によって除去され、図4に示すクランクシャフト9が得られる。
【0011】 図5,図6はクランクシャフト素材鋳造用金型10を示し、その金型10は合 せ面Dfを持ち対称関係にある一対の半体11より構成される。金型10の上下 方向に延びるクランクシャフト素材成形用キャビティ12の下部に、金型10上 面に存する受け口13が湯口14、湯道15および堰16を介して連通し、また キャビティ12の上部に、金型10上面に開口するガス抜き孔17が連通する。 キャビティ12において、各気筒に対応する一対のクランクアーム成形領域18 内のバランスウエイト成形部18a間はブリッジ成形領域19により相互に連通 する。
【0012】 キャビティ12が前記のようなブリッジ成形領域19を備えていない場合には 、バランスウエイト成形部18aの外周側が閉鎖状態にあることから、クランク シャフト素材鋳造時にその外周域において湯回り不良を生じることがあるが、前 記のようなブリッジ成形領域19が存在すると、そのブリッジ成形領域19を通 じて両バランスウエイト成形部18a間に溶湯の流れが生じるので、それら成形 部18aにおける湯回り性を良好にして鋳造欠陥の発生を確実に防止することが できる。
【0013】 図7,図8は他の実施例を示し、ブリッジ7を各一対のバランスウエイト5の 外周面20間に架設したものである。このように構成すると、前記実施例と同様 の効果が得られる外、バランスウエイト5外周面は他物と干渉しないのでブリッ ジ7除去後その痕跡部分を除去しなくてもよい、といった利点がある。
【0014】 クランクシャフト素材1は前記金型鋳造に限らずフルモールド法の適用下でも 製造される。このフルモールド法適用下においては、模型がクランクシャフト素 材1と同一形状であることからその剛性が向上し、これにより模型の変形が防止 される。またクランクシャフト素材1は鍛造法の適用下でも製造される。
【0015】
本考案によれば、両バランスウエイト間にブリッジを架設する、という極めて 簡単な構成により、鋳造または鍛造後の離型過程、それに次ぐ熱処理過程で曲が りを発生することがなく、したがって熱間矯正加工を不要にしてクランクシャフ トの生産性を向上し得るクランクシャフト素材を提供することができる。またブ リッジはそのくびれ部を簡単に折って容易に除去されるので、ブリッジ除去作業 がクランクシャフトの生産性に悪影響を及ぼすことはない。
【図1】クランクシャフト素材の一実施例を示す要部拡
大正面図である。
大正面図である。
【図2】図1の2矢視図である。
【図3】図1の3−3線断面図である。
【図4】クランクシャフトの正面図である。
【図5】クランクシャフト素材鋳造用金型の要部破断正
面図である。
面図である。
【図6】図5の6−6線断面図である。
【図7】クランクシャフト素材の他の実施例を示す要部
正面図である。
正面図である。
【図8】図7の8矢視図である。
2 クランクアーム 3 クランクピン 5 バランスウエイト 6 くびれ部 7 ブリッジ 8 対向面 20 外周面
Claims (3)
- 【請求項1】 クランクピン(3)を支持する一対のク
ランクアーム(2)がそれぞれバランスウエイト(5)
を備え、鋳造法および鍛造法の何れか一方により製造さ
れた内燃機関用クランクシャフト素材において、両バラ
ンスウエイト(5)間に、各バランスウエイト(5)と
の結合端にくびれ部(6)を有するブリッジ(7)を架
設したことを特徴とする内燃機関用クランクシャフト素
材。 - 【請求項2】 前記ブリッジ(7)を、両バランスウエ
イト(5)における対向面(8)の外周部間に配設し
た、請求項1記載の内燃機関用クランクシャフト素材。 - 【請求項3】 前記ブリッジ(7)を、両バランスウエ
イト(5)の外周面(20)間に配設した、請求項1記
載の内燃機関用クランクシャフト素材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6235192U JP2566718Y2 (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 内燃機関用クランクシャフト素材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6235192U JP2566718Y2 (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 内燃機関用クランクシャフト素材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0625619U true JPH0625619U (ja) | 1994-04-08 |
JP2566718Y2 JP2566718Y2 (ja) | 1998-03-30 |
Family
ID=13197618
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6235192U Expired - Fee Related JP2566718Y2 (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 内燃機関用クランクシャフト素材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2566718Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019027551A (ja) * | 2017-08-01 | 2019-02-21 | マツダ株式会社 | カウンタウエイト及び該カウンタウエイトを備えたクランク軸 |
-
1992
- 1992-09-04 JP JP6235192U patent/JP2566718Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019027551A (ja) * | 2017-08-01 | 2019-02-21 | マツダ株式会社 | カウンタウエイト及び該カウンタウエイトを備えたクランク軸 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2566718Y2 (ja) | 1998-03-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |