JPH06256052A - 防藻・防カビ・防菌効果を有する水硬性セメント組成物 - Google Patents
防藻・防カビ・防菌効果を有する水硬性セメント組成物Info
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- JPH06256052A JPH06256052A JP3868293A JP3868293A JPH06256052A JP H06256052 A JPH06256052 A JP H06256052A JP 3868293 A JP3868293 A JP 3868293A JP 3868293 A JP3868293 A JP 3868293A JP H06256052 A JPH06256052 A JP H06256052A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B22/00—Use of inorganic materials as active ingredients for mortars, concrete or artificial stone, e.g. accelerators, shrinkage compensating agents
- C04B22/06—Oxides, Hydroxides
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B2103/00—Function or property of ingredients for mortars, concrete or artificial stone
- C04B2103/60—Agents for protection against chemical, physical or biological attack
- C04B2103/67—Biocides
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 持久性にすぐれた防藻・防カビ・防菌効果を
有する硬化体を、通常の凝結硬化性をもって形成し得る
水硬性セメント組成物を提供する。 【構成】 水硬性セメントと、その重量に対し0.5〜
10%の、亜酸化銅(Cu2 O)粉末、又はそれと銀含
有物質粉末との混合物とを含み、銀含有物質粉末を含む
ときは、その含有量は、亜酸化銅重量の0.1〜100
%である、防藻・防カビ・防菌効果のすぐれた水硬性セ
メント組成物。
有する硬化体を、通常の凝結硬化性をもって形成し得る
水硬性セメント組成物を提供する。 【構成】 水硬性セメントと、その重量に対し0.5〜
10%の、亜酸化銅(Cu2 O)粉末、又はそれと銀含
有物質粉末との混合物とを含み、銀含有物質粉末を含む
ときは、その含有量は、亜酸化銅重量の0.1〜100
%である、防藻・防カビ・防菌効果のすぐれた水硬性セ
メント組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防藻・防カビ・防菌効
果を有する水硬性セメント組成物に関するものである。
更に詳しく述べるならば、本発明はセメントから作られ
るコンクリート、モルタル、目地などのセメント硬化物
の表面に生ずる藻、カビ、および細菌の発生・繁殖を防
止することができる、防藻・防カビ・防菌効果を有する
水硬性セメント組成物に関するものである。
果を有する水硬性セメント組成物に関するものである。
更に詳しく述べるならば、本発明はセメントから作られ
るコンクリート、モルタル、目地などのセメント硬化物
の表面に生ずる藻、カビ、および細菌の発生・繁殖を防
止することができる、防藻・防カビ・防菌効果を有する
水硬性セメント組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、セメント硬化物(コンクリート、
モルタル、目地など)の防藻、防カビ、防菌のために
は、これらの効果を有する有機系化合物をその表面に塗
布したり、或はそれに混入することが試みられていた。
しかし、有機系化合物は、耐久性に乏しく、短時日中に
その効果が失われるという欠点があった。そこで、本発
明者らは、上記欠点を克服するために、有機系化合物の
代りに、銅化合物又は銀含有物質を用いることを検討し
た。その結果銅化合物は、銀化合物にくらべて価格が低
く、しかも防藻、防カビ効果がすぐれているという長所
を有するが、しかし、その多くは防菌効果が銀化合物の
それに劣り、更にセメントの凝結硬化を阻害するため、
実用が困難であることが見出した。
モルタル、目地など)の防藻、防カビ、防菌のために
は、これらの効果を有する有機系化合物をその表面に塗
布したり、或はそれに混入することが試みられていた。
しかし、有機系化合物は、耐久性に乏しく、短時日中に
その効果が失われるという欠点があった。そこで、本発
明者らは、上記欠点を克服するために、有機系化合物の
代りに、銅化合物又は銀含有物質を用いることを検討し
た。その結果銅化合物は、銀化合物にくらべて価格が低
く、しかも防藻、防カビ効果がすぐれているという長所
を有するが、しかし、その多くは防菌効果が銀化合物の
それに劣り、更にセメントの凝結硬化を阻害するため、
実用が困難であることが見出した。
【0003】一方銀含有物質は、セメントの凝結硬化を
阻害せず、防菌効果にすぐれているが、その防藻・防カ
ビ効果は、銅化合物にくらべて劣り、所望のレベルの防
藻・防カビ効果を得るためには多量の銀含有物質を使用
しなければならず、しかもその価格が高いという問題点
があった。
阻害せず、防菌効果にすぐれているが、その防藻・防カ
ビ効果は、銅化合物にくらべて劣り、所望のレベルの防
藻・防カビ効果を得るためには多量の銀含有物質を使用
しなければならず、しかもその価格が高いという問題点
があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、セメントの
凝結硬化を阻害することがなく、得られるセメント硬化
物がすぐれた防藻・防カビ・防菌効果を示すことがで
き、しかも比較的安価な、防藻・防カビ・防菌効果を有
する水硬性セメント組成物を提供しようとするものであ
る。
凝結硬化を阻害することがなく、得られるセメント硬化
物がすぐれた防藻・防カビ・防菌効果を示すことがで
き、しかも比較的安価な、防藻・防カビ・防菌効果を有
する水硬性セメント組成物を提供しようとするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、銅化合物
のうち、亜酸化銅粉末が、セメントの凝結硬化を阻害せ
ず、それを含有するセメント硬化物がすぐれた防藻・防
カビ効果と、かなりの防菌効果を示すことを見出し、か
つ、亜酸化銅粉末に、銀含有物質を混合併用すると、得
られるセメント硬化物がすぐれた防藻・防カビ・防菌効
果を示すことを見出し、本発明を完成した。
のうち、亜酸化銅粉末が、セメントの凝結硬化を阻害せ
ず、それを含有するセメント硬化物がすぐれた防藻・防
カビ効果と、かなりの防菌効果を示すことを見出し、か
つ、亜酸化銅粉末に、銀含有物質を混合併用すると、得
られるセメント硬化物がすぐれた防藻・防カビ・防菌効
果を示すことを見出し、本発明を完成した。
【0006】本発明の防藻・防カビ・防菌効果を有する
水硬性セメント組成物は、水硬性セメントと、この水硬
性セメントの乾燥重量に対し、0.5〜10%の亜酸化
銅粉末とを含有することを特徴とするものである。
水硬性セメント組成物は、水硬性セメントと、この水硬
性セメントの乾燥重量に対し、0.5〜10%の亜酸化
銅粉末とを含有することを特徴とするものである。
【0007】また、本発明の他の防藻・防カビ・防菌効
果を有する水硬性セメント組成物は、水硬性セメント
と、亜酸化銅粉末と、銀含有物質粉末とを含み、前記亜
酸化銅粉末および銀含有物質粉末の合計含有量が、前記
水硬性セメント乾燥重量に対して0.5〜10%であ
り、前記銀含有物質粉末の含有量が、前記亜酸化銅粉末
重量に対して0.1〜100%であることを特徴とする
ものである。
果を有する水硬性セメント組成物は、水硬性セメント
と、亜酸化銅粉末と、銀含有物質粉末とを含み、前記亜
酸化銅粉末および銀含有物質粉末の合計含有量が、前記
水硬性セメント乾燥重量に対して0.5〜10%であ
り、前記銀含有物質粉末の含有量が、前記亜酸化銅粉末
重量に対して0.1〜100%であることを特徴とする
ものである。
【0008】
【作用】本発明に用いられる亜酸化銅は、酸化第一銅C
u2 Oを意味し、暗赤色または橙黄色粉末体である。亜
酸化銅は、他の銅化合物とは異なり、セメントの凝結硬
化を阻害しないというすぐれた特徴を有しているが、こ
の特徴は、本発明者らにより初めて見出されたものであ
る。
u2 Oを意味し、暗赤色または橙黄色粉末体である。亜
酸化銅は、他の銅化合物とは異なり、セメントの凝結硬
化を阻害しないというすぐれた特徴を有しているが、こ
の特徴は、本発明者らにより初めて見出されたものであ
る。
【0009】本発明に用いられる水硬性セメントとして
は、ポルトランドセメント、混合セメント、アルミナセ
メント、および焼せっこうなど水硬性を有する通常のセ
メントから選ぶことができる。
は、ポルトランドセメント、混合セメント、アルミナセ
メント、および焼せっこうなど水硬性を有する通常のセ
メントから選ぶことができる。
【0010】本発明の水硬性セメント組成物において、
亜酸化銅粉末は、水硬性セメントの乾燥重量に対し、
0.5〜10%の含有量で用いられる。亜酸化銅の含有
量が、0.5%未満であると、得られるセメント硬化物
の防藻・防カビ・防菌効果が不十分になり、また、それ
を10%を越えて多量に用いても、上記効果が飽和し、
格別の効果向上が得られず、却って、セメント硬化物の
機械的強度を低下させるおそれがある。
亜酸化銅粉末は、水硬性セメントの乾燥重量に対し、
0.5〜10%の含有量で用いられる。亜酸化銅の含有
量が、0.5%未満であると、得られるセメント硬化物
の防藻・防カビ・防菌効果が不十分になり、また、それ
を10%を越えて多量に用いても、上記効果が飽和し、
格別の効果向上が得られず、却って、セメント硬化物の
機械的強度を低下させるおそれがある。
【0011】セメント硬化物が、防藻・防カビ効果に加
えて高い防菌効果を必要とする場合には、セメント組成
物中に、前記亜酸化銅粉末に加えて更に銀含有物質を添
加することが有効である。
えて高い防菌効果を必要とする場合には、セメント組成
物中に、前記亜酸化銅粉末に加えて更に銀含有物質を添
加することが有効である。
【0012】本発明に用いられる銀含有物質は、銀を含
有している限り、その種類には制限はない。しかし、一
般には、AgCl,Ag3 PO4 、および乳酸銀などの
銀化合物、並びに銀をイオン交換して保持しているイオ
ン交換物質などのように、水に不溶性、又は難溶性のも
のを用いることが好ましい。AgNO3 およびAgFの
ような水溶性銀化合物も、本発明に用いることができる
が、その効果の耐久性が、比較的低いという問題点があ
る。
有している限り、その種類には制限はない。しかし、一
般には、AgCl,Ag3 PO4 、および乳酸銀などの
銀化合物、並びに銀をイオン交換して保持しているイオ
ン交換物質などのように、水に不溶性、又は難溶性のも
のを用いることが好ましい。AgNO3 およびAgFの
ような水溶性銀化合物も、本発明に用いることができる
が、その効果の耐久性が、比較的低いという問題点があ
る。
【0013】本発明の水硬化性セメント組成物におい
て、亜酸化銅粉末と銀含有物質粉末との合計含有量は、
水硬性セメントの乾燥重量に対し、0.5〜10%であ
り、また銀含有物質粉末の含有量は、亜酸化銅粉末重量
に対して0.1〜100重量%である。銀含有物質粉末
の含有量が、0.1%未満であると、銀含有物質粉末添
加の効果が不十分であり、その含有量が100%より多
くなると、相対的に亜酸化銅粉末の含有量が過少にな
り、得られるセメント硬化物の防藻、防カビ性が不十分
になり、しかも製品の価格が高くなる。
て、亜酸化銅粉末と銀含有物質粉末との合計含有量は、
水硬性セメントの乾燥重量に対し、0.5〜10%であ
り、また銀含有物質粉末の含有量は、亜酸化銅粉末重量
に対して0.1〜100重量%である。銀含有物質粉末
の含有量が、0.1%未満であると、銀含有物質粉末添
加の効果が不十分であり、その含有量が100%より多
くなると、相対的に亜酸化銅粉末の含有量が過少にな
り、得られるセメント硬化物の防藻、防カビ性が不十分
になり、しかも製品の価格が高くなる。
【0014】本発明に用いられる亜酸化銅粉末、および
銀含有物質粉末は、0.1〜10μmの平均粒径を有す
ることが好ましい。この平均粒径が小さい程、得られる
水硬性セメント組成物の防藻・防カビ・防菌効果が高く
なるが、それが0.1μm未満であると、その効果の持
続期間が短かくなる傾向があり、またそれが10μmよ
り大きくなると、添加重量の割に、発現する効果が低く
なる傾向がある。
銀含有物質粉末は、0.1〜10μmの平均粒径を有す
ることが好ましい。この平均粒径が小さい程、得られる
水硬性セメント組成物の防藻・防カビ・防菌効果が高く
なるが、それが0.1μm未満であると、その効果の持
続期間が短かくなる傾向があり、またそれが10μmよ
り大きくなると、添加重量の割に、発現する効果が低く
なる傾向がある。
【0015】水硬性セメントと、亜酸化銅粉末、および
要すれば銀含有物質粉末との混合方法および装置には、
それらを均一に、変質することなく混合し得る限り何の
制限もなく、従来の粉末混合方法および装置を用いるこ
とができる。
要すれば銀含有物質粉末との混合方法および装置には、
それらを均一に、変質することなく混合し得る限り何の
制限もなく、従来の粉末混合方法および装置を用いるこ
とができる。
【0016】本発明は、前記のように、防藻・防カビ・
防菌性を有する銅化合物のうち、亜酸化銅のみが水硬性
セメントの凝結硬化を阻害せず、従って、水硬性セメン
トに混和使用することができるという特性を有すること
を見出したことに由来する。亜酸化銅のみがセメントの
凝結硬化を阻害しない理由については、未だ明確ではな
いが、下記のように推測される。
防菌性を有する銅化合物のうち、亜酸化銅のみが水硬性
セメントの凝結硬化を阻害せず、従って、水硬性セメン
トに混和使用することができるという特性を有すること
を見出したことに由来する。亜酸化銅のみがセメントの
凝結硬化を阻害しない理由については、未だ明確ではな
いが、下記のように推測される。
【0017】すなわち第二銅イオン(Cu2+)は、セメ
ントと急激に反応してち密な皮膜をセメント粒子の表面
に形成するため、これによりセメントの水和反応が妨害
され、セメントの凝結硬化が阻害される。しかし、亜酸
化銅(Cu2 O)の銅原子は一価(Cu+ )であるた
め、セメントと上記のような皮膜形成反応を生ずること
がなく、従って、セメントの凝結硬化を阻害することが
ないものと思われる。
ントと急激に反応してち密な皮膜をセメント粒子の表面
に形成するため、これによりセメントの水和反応が妨害
され、セメントの凝結硬化が阻害される。しかし、亜酸
化銅(Cu2 O)の銅原子は一価(Cu+ )であるた
め、セメントと上記のような皮膜形成反応を生ずること
がなく、従って、セメントの凝結硬化を阻害することが
ないものと思われる。
【0018】しかし、本発明の水硬性セメント組成物に
おいては、それが凝結硬化した後、セメント硬化物中の
亜酸化銅は、徐々に酸化されて第二銅イオン(Cu2+)
を放出し、すぐれた防藻、防カビ、防菌効果を発揮す
る。
おいては、それが凝結硬化した後、セメント硬化物中の
亜酸化銅は、徐々に酸化されて第二銅イオン(Cu2+)
を放出し、すぐれた防藻、防カビ、防菌効果を発揮す
る。
【0019】
【実施例】本発明を下記実施例により更に説明する。実施例1〜8および比較例1〜4 (防藻性)実施例1〜8および比較例1〜4の各々にお
いて、表1に記載の成分をボールミルを用いて混合粉砕
し、平均粒径を約1μmに調整した。表1に記載の水硬
性セメントを用い、配合比=水硬性セメント1:川砂
2:水0.65において調製した。このセメントモルタ
ルに上記粉体を、その混合比率が表1に記載のようにな
るように添加混練し、この混合物を円板体(直径:3c
m、厚さ:0.5cm)に成形し放置して硬化させせた。
各硬化体において、8以上のpHを有するものは、CO2
ガス中に放置して、そのpHを8.0に調整した。この硬
化円板体を屋外に1年間暴露して、藻の発生状況を目視
評価した。その結果を表1に示す。
いて、表1に記載の成分をボールミルを用いて混合粉砕
し、平均粒径を約1μmに調整した。表1に記載の水硬
性セメントを用い、配合比=水硬性セメント1:川砂
2:水0.65において調製した。このセメントモルタ
ルに上記粉体を、その混合比率が表1に記載のようにな
るように添加混練し、この混合物を円板体(直径:3c
m、厚さ:0.5cm)に成形し放置して硬化させせた。
各硬化体において、8以上のpHを有するものは、CO2
ガス中に放置して、そのpHを8.0に調整した。この硬
化円板体を屋外に1年間暴露して、藻の発生状況を目視
評価した。その結果を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】(防カビ性)また、上記硬化円板体の各々
を、カビ抵抗性試験(JIS−Z−2911−197
6)に供した。その結果、比較例1〜4の円板体の全面
にカビの発生が認められた。しかし、実施例1〜8の円
板体には、カビの発生は認められなかった。
を、カビ抵抗性試験(JIS−Z−2911−197
6)に供した。その結果、比較例1〜4の円板体の全面
にカビの発生が認められた。しかし、実施例1〜8の円
板体には、カビの発生は認められなかった。
【0022】(防菌性)前記実施例1〜8および比較例
1〜4の各々の硬化円板体を粉砕し、そのpHをCO2 ガ
スにより8.0に調整し、これをハロー試験(AATC
C TESTMETHOD 90−1977)に供し
た。その結果を表2に示す。
1〜4の各々の硬化円板体を粉砕し、そのpHをCO2 ガ
スにより8.0に調整し、これをハロー試験(AATC
C TESTMETHOD 90−1977)に供し
た。その結果を表2に示す。
【0023】
【表2】
【0024】上記実施例および比較例より明らかなよう
に、本発明の組成物から得られたセメント硬化物は、す
ぐれた防藻・防カビ・防菌効果を示し、しかもその効果
は耐久性の高いものである。
に、本発明の組成物から得られたセメント硬化物は、す
ぐれた防藻・防カビ・防菌効果を示し、しかもその効果
は耐久性の高いものである。
【0025】
【発明の効果】本発明の水硬性セメント組成物は、通常
の凝結硬化性を有し、長期間にわたって、すぐれた防藻
・防カビ・防菌効果を発揮することができ、実用効果の
高いものである。
の凝結硬化性を有し、長期間にわたって、すぐれた防藻
・防カビ・防菌効果を発揮することができ、実用効果の
高いものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 28/00 //(C04B 28/00 22:06 Z 2102−4G 22:16) A 2102−4G
Claims (2)
- 【請求項1】 水硬性セメントと、この水硬性セメント
の乾燥重量に対し0.5〜10%の亜酸化銅粉末とを含
有することを特徴とする、防藻・防カビ・防菌効果を有
する水硬性セメント組成物。 - 【請求項2】 水硬性セメントと、亜酸化銅粉末と、銀
含有物質粉末とを含み、前記亜酸化銅粉末、および銀含
有物質粉末の合計含有量が、前記水硬性セメント乾燥重
量に対して0.5〜10%であり、前記銀含有物質粉末
の含有重量が、前記亜酸化銅粉末重量に対して0.1〜
100%であることを特徴とする防藻・防カビ・防菌効
果を有する水硬性セメント組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3868293A JPH06256052A (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 防藻・防カビ・防菌効果を有する水硬性セメント組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3868293A JPH06256052A (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 防藻・防カビ・防菌効果を有する水硬性セメント組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06256052A true JPH06256052A (ja) | 1994-09-13 |
Family
ID=12532063
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3868293A Pending JPH06256052A (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 防藻・防カビ・防菌効果を有する水硬性セメント組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06256052A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6752867B1 (en) * | 2002-11-29 | 2004-06-22 | Sinanen Zeomic Co., Ltd. | Antibacterial agent for concrete, concrete compositions and concrete products |
JP2005272264A (ja) * | 2004-03-26 | 2005-10-06 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 防藻性ポーラスコンクリート |
WO2006026815A1 (en) | 2004-09-07 | 2006-03-16 | Bacstop Corporation Pty Ltd | Method, material and system for controlled release of anti-microbial agents |
WO2008155966A1 (ja) * | 2007-06-18 | 2008-12-24 | Big Bio Co., Ltd. | セメント製成形体及びその製造方法 |
US8083851B2 (en) | 2006-12-29 | 2011-12-27 | Sciessent Llc | Antimicrobial cements and cementitious compositions |
ITRE20100074A1 (it) * | 2010-09-23 | 2012-03-24 | Technokolla Societa Per Azioni | Composizione di malta |
-
1993
- 1993-02-26 JP JP3868293A patent/JPH06256052A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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