JP4224350B2 - 建築物内装用塗膜の形成方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物内装用塗膜の形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、建築物の内装壁面用の壁装材としては、砂壁、繊維壁、じゅらく壁、木粉壁等の意匠面が形成可能な各種材料が知られている。通常、このような壁装材は、砂、繊維、木粉等の骨材とセルロース等の糊料とを主成分とする粉体混合物に対し、施工現場において適当量の水を混合することによって施工される。
しかし、このような形態の壁装材では、水の混合比率によって作業性や仕上り性が大きく影響を受けやすい。特に、壁装材の成分として植物性粉粒体が含まれる場合は、植物性粉粒体特有の吸水性によって、時間の経過とともに材料の粘性が変化するため、作業性や仕上り性を安定化させることが難しい。
植物性粉粒体を使用する場合は、植物性粉粒体からアクが染み出し、仕上り性に悪影響を与えるおそれもある。特許文献1では、この問題を解決する手段として、尿素樹脂と硬化剤を含浸・硬化させた植物性粉粒体を使用することが開示されている。
しかしながら、該公報に記載の方法では、植物性粉粒体が樹脂によって完全に覆われてしまうため、植物性粉粒体特有の触感、芳香性、吸放湿性等の性質が阻害されてしまうという問題がある。
さらに紫外線により変色してしまい、植物性粉粒体が有する自然な色合いが損なわれるという問題もある。
【0003】
【特許文献1】
特開昭52−144036号公報(特許請求の範囲)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような点に鑑みされたものであり、植物性粉粒体を含む材料でありながら、施工時の作業性、仕上り性に優れ、アクの発生を防止し、さらには触感、自然な色合い、芳香性、吸放湿性等の塗膜物性に優れた塗膜の形成方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
これらの課題を解決するため、本発明者は鋭意検討を行い、特定樹脂を含有するベース塗料と、耐紫外線処理した植物性粉粒体を含有する骨材の少なくとも2成分からなる塗料を使用時に混合して塗膜を形成することに想到し、本発明を完成した。
【0006】
すなわち、本発明は以下の特徴を有するものである。
1.pH7以下のカチオン性水分散性樹脂液を固形分で1〜50重量%含有するベース塗料(I)と、リン酸カルシウム組成物、または、銅、亜鉛、銀、チタン、ジルコニウム、バナジウム、モリブデン、タングステン、マンガン、鉄、コバルト及びニッケルから選ばれる1種又は2種以上の金属の無機塩、有機塩又は酸化物で耐紫外線処理された植物性粉粒体を含有する骨材(II)の少なくとも2成分からなる塗料を、使用時に混合して塗膜を形成することを特徴とする建築物内装用塗膜の形成方法。
2.前記ベース塗料(I)におけるカチオン性水分散性樹脂液の固形分100重量部に対し、前記骨材(II)を10〜500重量部混合することを特徴とする1.に記載の建築物内装用塗膜の形成方法。
3.前記ベース塗料(I)が、pH7以下のカチオン性水分散性樹脂液を固形分で1〜50重量%、繊維長0.01〜10mmの繊維を0.1〜20重量%含有するものであることを特徴とする1.または2.に記載の建築物内装用塗膜の形成方法。
4.植物性粉粒体が、コルク粉粒体であることを特徴とする1.〜3.のいずれかに記載の建築物内装用塗膜の形成方法。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明におけるベース塗料(I)は、結合剤として、
(A)pH7以下のカチオン性水分散性樹脂液(以下「(A)成分」という)を含有するものである。
(A)成分のpHは7以下、好ましくは1〜6、さらに好ましくは2〜4である。(A)成分のpHがこのような値であることにより、後述する(C)耐紫外線処理された植物性粉粒体(以下「(C)成分」という)を混合した際の経時的な粘度変化を抑制することが可能となる。このため、ベース塗料と(C)成分とを混合した後において、再度水を加える等して粘性の調整を図る必要がなくなり、施工時の作業効率が上がり、形成塗膜の仕上り性も安定化する。
さらに、(A)成分が含まれることにより、(C)成分からのアク発生を防止することができ、形成される面は美観性の高い仕上りとなり、(C)成分が有する種々の性質、例えば触感、質感、自然な色合い、芳香性、吸放湿性、柔軟性、吸音性等を十分に発揮することも可能となる。
【0008】
(A)成分としては、アミノ基、アンモニウム基、ホスホニウム基等のカチオン性官能基を有する水分散性樹脂を使用することができる。具体的には、例えば、
(A−1)アミノ基、アンモニウム基、ホスホニウム基等のカチオン性官能基を有するカチオン性モノマーを、その他の重合性モノマーと共に、乳化重合等の方法によって水中で重合したもの;
(A−2)アミノ基、アンモニウム基、ホスホニウム基等のカチオン性官能基を有するカチオン性水溶性樹脂の存在下で、重合性モノマーを乳化重合等の方法によって水中で重合したもの;
(A−3)アミノ基、アンモニウム基、ホスホニウム基等のカチオン性官能基を有するカチオン性界面活性剤の存在下で、重合性モノマーを乳化重合等の方法によって水中で重合したもの;
(A−4)アミノ基、アンモニウム基、ホスホニウム基等のカチオン性官能基を有するカチオン性有機溶剤系樹脂を、有機酸、無機酸等で中和し水を加えて水中に分散させたもの;
(A−5)アミノ基、アンモニウム基、ホスホニウム基等のカチオン性官能基を有するカチオン性界面活性剤を用いて、有機溶剤系樹脂を水中に分散させたもの;
等が挙げられる。このうち、(A−1)、(A−2)、(A−3)は、有機溶剤含有量の少ない水分散性樹脂を容易に製造することができる点で好適である。
【0009】
(A)成分を構成する重合性モノマーとしては、紫外線吸収性モノマーを使用することも可能である。このようなモノマーを使用することにより、(C)成分自体や(C)成分に含まれるアク成分等に起因する変退色を効果的に抑制することができる。紫外線吸収性モノマーとしては、例えば、シアノアクリレート系紫外線吸収性モノマーや、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収性モノマー等を挙げることができる。この他、ピペリジル基含有モノマー等のラジカル捕捉能を有するモノマー等を使用することもできる。
【0010】
(A)成分の最低造膜温度は5℃以下、さらには0℃以下であることが望ましい。このような最低造膜温度を有する(A)成分を採用することにより、造膜助剤の使用量を削減することが可能となる。
(A)成分の平均粒子径は特に限定されないが、通常10〜500nm、好ましくは20〜300nmである。
ベース塗料における(A)成分の含有量は、ベース塗料全体に対し固形分で通常1〜50重量%、好ましくは3〜30重量%である。
【0011】
ベース塗料においては、(B)繊維長0.01〜10mmの繊維(以下「(B)成分」という)を含有することが望ましい。このような(B)成分がベース塗料中で分散されていることにより、特にコテ塗りを行った際の作業性及び仕上り性を向上させることができる。
ベース塗料における(B)成分の含有量は、ベース塗料全体に対し通常0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜10重量%である。
【0012】
上述の成分の他、ベース塗料においては、多価金属の塩(例えば、多価金属の硫酸塩、酢酸塩、有機酸塩、珪酸塩等)や多価金属の酸化物を混合することもできる。このような成分を混合すれば、(C)成分からのアク発生をより確実に抑制することができる。多価金属の塩としては、例えば硫酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、アルミン酸ナトリウム、塩基性硫酸アルミニウム、塩基性塩化アルミニウム、ステアリン酸アルミニウム、オレイン酸アルミニウム、縮合リン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸バリウム等が挙げられる。多価金属の酸化物としては、酸化亜鉛、酸化アンチモン、酸化チタン等が挙げられる。このうち、硫酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、アルミン酸ナトリウム、塩基性硫酸アルミニウム、塩基性塩化アルミニウム、ステアリン酸アルミニウム、縮合リン酸アルミニウム等のアルミニウム化合物が好ましく用いられる。この中でも、特に縮合リン酸アルミニウムが好適である。
【0013】
ベース塗料においては、紫外線吸収剤を混合することもできる。このような紫外線吸収剤を混合することにより、変退色をより効果的に抑制することができる。紫外線吸収剤としては、実質的にバインダーの透明性を阻害しない範囲内で、その種類、混合量、混合方法等を設定することが望ましい。バインダーの透明性を阻害しない範囲内であれば、植物粉粒体特有の意匠性が十分に表出可能となる。
具体的に、紫外線吸収剤としては、例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、2,2−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン−5,5’−ジスルホン酸等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤;
2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2−メチレンビス[4−(1,1,3,3,−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール、2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸、メチル3−(3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートとポリエチレングリコ−ルとの反応生成物等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤;
フェニルサリシレート、p−t−ブチルフェニルサリシレ−ト、p−オクチルフェニルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤;
2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレート、エチル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレート等のシアノアクリレート系紫外線吸収剤;
その他、トリアジン系紫外線吸収剤、蓚酸アニリド系紫外線吸収剤、アミノ安息香酸系紫外線吸収剤、ケイ皮酸系紫外線吸収剤、微粒酸化チタン、微粒酸化亜鉛等の無機系紫外線吸収剤等が挙げられる。このうち、常温で液状の紫外線吸収剤については、樹脂との相溶性が良好なものが好適である。
紫外線吸収剤をベース塗料に混合する方法としては、直接混合する方法、造膜助剤等の溶剤に溶解させた後に混合する方法、界面活性剤によって乳化した後に混合する方法等が挙げられる。このうち、界面活性剤で乳化する場合には、その乳化物の粒子径を3μm以下(好ましくは2μm)以下とすることが望ましい。紫外線吸収剤の混合量は、ベース塗料全体に対し通常0.1〜2重量%程度である。
【0014】
ベース塗料にはアルデヒド吸着剤を混合することもできる。アルデヒド吸着剤としては、例えば、アミン化合物、アミド化合物、イミド化合物、尿素化合物、ヒドラジド化合物、アゾール化合物、アジン化合物、層状リン酸化合物等が挙げられる。このような成分を混合することにより、ホルムアルデヒド等に起因する室内環境汚染を抑制することができる。また、使用する(C)成分の種類や、その処理履歴等によっては、植物性粉粒体の構成成分であるリグニン、多糖類等からホルムアルデヒドが生成する場合があるが、アルデヒド吸着剤を混合すれば、このようなホルムアルデヒドの室内への放散を防止することも可能となる。
【0015】
上述の成分の他、ベース塗料においては、通常塗料に使用可能な添加剤、例えば、顔料、骨材、染料、増粘剤、レベリング剤、湿潤剤、可塑剤、防腐剤、防黴剤、防藻剤、抗菌剤、界面活性剤、消泡剤、光安定剤、光触媒、架橋剤等を、本発明の効果を阻害しない範囲で混合することもできる。形成塗膜の防火性を高めるために、例えば、リン系難燃剤、臭素系難燃剤、塩素系難燃剤、その他水酸化アルミニウム、ホウ酸亜鉛等を混合することもできる。
【0016】
ベース塗料における水の含有量は通常30〜99重量%、好ましくは60〜97重量%である。このような量の水が存在すれば、使用時に大量の水を加えなくても塗装することが可能となる。
【0017】
ベース塗料の粘度は10〜200Pa・S(さらには12〜100Pa・S)であることが望ましい。ベース塗料の粘度がこのような範囲内であることにより、(C)成分を混合した際の粘性変化が十分に抑制され、作業性や仕上り性が一段と安定化する。なお、ここで言う粘度とは、測定機器としてBH型粘度計を使用し、その回転数を20rpm、測定温度を23℃とした場合の測定値である。ベース塗料の粘度は、各種増粘剤を使用して調整することができる。本発明における増粘剤としては、特に水溶性高分子が好適である。水溶性高分子としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリアルキレンオキサイド、バイオガム、ガラクトマンナン誘導体、アルギン酸及びその誘導体、ゼラチン、カゼイン及びアルブメンならびにこれらの誘導体、セルロース誘導体等が挙げられる。
【0018】
本発明におけるベース塗料では、有機溶剤の含有量を1重量%以下とすることが望ましい。有機溶剤含有量がこのような範囲内であれば、低臭・低毒性の塗料が設計可能となるのは勿論、(C)成分を混合した際の粘性安定性、さらには作業性や仕上り性を高めることもできる。
【0019】
ベース塗料全体のpHは通常7以下、好ましくは1〜6、さらに好ましくは2〜4である。ベース塗料のpHをこのような値に設定することにより、作業性、仕上り性、アク防止性等をいっそう高めることができる。
【0020】
本発明の骨材(II)においては、耐紫外線処理された植物性粉粒体((C)成分)が必須成分として含まれる。植物性粉粒体は、木や草等を粉砕して得られるものである。このような、植物性粉粒体は天然の素材であることから、環境適応形の素材として好ましいものである。
植物性粉粒体の原料となる植物としては、例えば、マツ、スギ、ヒノキ、モミ、ケヤキ、ナラ、ラワン、ヒバ、キリ、ブナ、カシ、コルクガシ等の木本類、アシ、ラン、イグサ、イネ、ムギ、ケナフ、フキ、コウゾ等の草本類等が挙げら、これらの樹皮、幹、枝、葉、根等が利用でき、この他、果物の皮や種子、海草、鋸屑、籾殻等を使用することもできる。
【0021】
このような植物性粉粒体に耐紫外線処理を施す方法としては、公知の方法で行えばよいが、例えば、リン酸処理、または、紫外線吸収能を有する金属化合物で植物性粉粒体を処理する方法等が好ましい。耐紫外線処理を施すことにより、紫外線による変色を抑制することができ、植物性粉粒体の触感、自然な色合い、質感等を長期間維持することができる。
【0022】
リン酸処理としては、特に限定されないが、本発明では、リン酸カルシウム組成物を用いて処理することが好ましい。リン酸カルシウム組成物で植物性粉粒体内外表面に保護層を形成することにより、効果的に紫外線を遮蔽し変色を抑制することができる。また、リン酸カルシウム組成物は、着色力が小さく、植物性粉粒体に保護層を形成したとしても植物性粉粒体本来の自然な色合い、質感等を保つことができる。さらに、塩素やNOx等の有害物質の侵入を防ぐことができ、植物性粉粒体の耐黄変性を高めることもできる。
【0023】
リン酸カルシウム組成物は、組成式1で表される組成物であり、熱的・化学的に安定な組成物である。
(組成式1)
Ca(PO・eH
(Xはp価の金属イオン(pは2または3)、Yはq価の陰イオン(qは1、2または3)、a、b、c、dは2a+p×b−3c−q×d=0を満足する実数(但しa、cは正の実数、b、dは0又は正の実数)、eは0以上の実数)
【0024】
Xは、2価または3価の金属イオンであり、例えば、Mg2+、Sr2+、Ba2+、Co2+、Ni2+、Zn2+、Cu2+等の2価の金属イオン、Al3+、Bi3+、Co3+、Mn3+、Fe3+等の3価の金属イオン等が挙げられる。
特に、XがAl3+、Bi3+、Co3+、Mn3+、Fe3+等の3価の金属イオンである場合、吸放湿性、耐黄変性により優れた効果を発揮するため望ましい。さらに、Al3+、Fe3+である場合、安価であり環境負荷が低いために特に望ましい。
Yは、1価、2価または3価の陰イオンであり、例えば、OH、Cl、NO 、CHCOOH、SO 2−、CO 2−、PO 3−等が挙げられる。
本発明では特に、XとしてAl3+、Fe3+等の3価の金属イオンを、YとしてOH等の親水基を有するリン酸カルシウム組成物を使用することが好ましい。
a、b、c、dは、2a+p×b−3c−q×d=0を満足する実数(但しa、cは正の実数、b、dは0又は正の実数)であれば特に限定されないが、通常、a:b=10:0〜7:3、a:c=8:2〜5:5、c:d=10:0〜4:6であることが好ましい。
なお、a、b、c、dは、元素分析(EDS)等により求めることができる。
【0025】
また、リン酸カルシウム組成物は、単一のリン酸カルシウム組成物を使用することもできるし、2種以上のリン酸カルシウム組成物の混合物を適宜選択して使用することもできる。
リン酸カルシウム組成物の使用量は、植物性粉粒体の種類により適宜調整すればよいが、通常植物性粉粒体100重量部に対して、好ましくは0.1〜150.0重量部、さらに好ましくは1.0〜100.0重量部である。リン酸カルシウム組成物の使用量が0.1重量部未満の場合には、植物性粉粒体の太陽光による変色や耐黄変性を改善することが困難である。150.0重量部を超える場合は、コストに見合うだけの性能が得られない。
【0026】
紫外線吸収能を有する金属化合物で植物性粉粒体を処理する方法では、植物性粉粒体内外表面に紫外線吸収能を有する金属化合物の保護層を形成することにより、耐紫外線性に優れた植物性粉粒体を得ることができる。
本発明では、特に、減圧注入法により、紫外線吸収能を有する金属化合物を植物性粉粒体内外に保護層として形成することが好ましい。具体的には、減圧注入法により、紫外線吸収能を有する金属化合物の前駆体である金属イオン水溶液を植物性粉粒体に注入し、次いで、アルカリ処理及び/または酸化・還元処理等を施すことによって、紫外線吸収能を有する金属化合物を植物性粉粒体内外に保護層として形成するものである。このような方法では、耐紫外線性に優れるとともに、植物性粉粒体本来の自然な色合い、質感等を十分に保つことができる。
【0027】
紫外線吸収能を有する金属化合物としては、特に限定されず、銅、亜鉛、銀、亜鉛、チタン、ジルコニウム、バナジウム、モリブデン、タングステン、マンガン、鉄、コバルト及びニッケル等から選ばれる1種又は2種以上の金属の無機塩、有機塩又は酸化物を適宜選択して使用することができる。
特に、環境負荷が小さく、安価であり、光安定性が高く、かつ太陽光の遮蔽能が高い、亜鉛、チタン、鉄等の化合物を用いることが望ましい。
亜鉛、チタン、鉄等の化合物としては、化学的に安定な酸化物の他、酸化物の酸素イオンを、OH、CHCOO、SO 2−、Cl、NO 、CO 2−、PO 3−等で、部分的に置換した化合物を用いることが望ましい。
紫外線吸収能を有する金属化合物の使用量としては、植物性粉粒体100重量部に対して0.1〜120重量部、好ましくは0.5〜100重量部である。0.1重量部より小さい場合は、紫外線吸収能が不十分となり、植物性粉粒体の光安定性が向上されない。また、120重量部より多い場合は、紫外線吸収能を有する金属化合物により植物性粉粒体が着色されて、植物性粉粒体本来の自然な色合い、質感等を保つことが困難となる。
【0028】
(C)成分の形状としては、例えば、球状、繊維状、板状、棒状、リン片状等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。(C)成分の大きさも特に限定されないが、球状粉粒体の場合は概ね0.01〜10mm(好ましくは0.01〜5mm)の粒径のものを使用することができる。このような(C)成分は、1種または2種以上で使用することができる。なお、本発明における(C)成分としては通常、無着色品を用いる。
【0029】
本発明では、特に(C)成分としてコルク粉粒体が含まれることが望ましい。コルクは環境負荷が小さく、また柔軟性や多孔性に富んだ天然素材である。(C)成分としてコルク粉粒体を使用することにより、クッション性、柔軟性、断熱性、吸音性等の性能を高めることができる。
【0030】
(C)成分には通常、多種多様な成分、例えば、各種糖類の他、タンニン、セサミン、パウロニン、ピノレジノール、ロイコアントシアニン、アクテオシド等の成分が含まれている。このような成分はアクとして溶出し、仕上り性に悪影響を及ぼすおそれがあるが、本発明では、上述のベース塗料を使用することにより、これら成分の溶出を防止することができる。従って、植物性粉粒体が有する種々の性質をそのまま生かすことが可能となる。
【0031】
本発明では、(C)成分が有する触感、自然な色合い、質感、芳香性、吸放湿性、柔軟性、吸音性等の性質を損わない限り、(C)成分に前処理(漂白処理、難燃化処理、防虫処理、防腐処理等、着色処理等)を施すことも可能である。ここで使用可能な処理剤としては、例えば、アルコキシシラン類、珪酸塩類、有機樹脂類、あるいはこれらの混合物等を含有するものが挙げられる。
【0032】
上述の成分の他、本発明では、着色材料(以下「(D)成分」という)を混合することもできる。このような(D)成分を混合することにより、任意の色相に着色することが可能となる。(D)成分としては、例えば、(D−1)着色粉粒体、(D−2)無機顔料、(D−3)有機顔料等が使用可能である。(D)成分は、ベース塗料及び/または骨材に混合することができる。
【0033】
(D−1)着色粉粒体としては、例えば、着色合成樹脂粉粒体、着色木粉等が挙げられる。このうち、着色合成樹脂粉粒体としては、例えば、合成樹脂粒子中に顔料が均一に分散したもの、合成樹脂粒子の表面近傍に顔料が局在化したもの、合成樹脂粒子に染料を化学的に結合させたもの等が挙げられる。具体的には、アクリル樹脂ビーズ、ウレタン樹脂ビーズ、ポリアミド樹脂ビーズ、尿素−ホルムアルデヒド樹脂ビーズ、シリコーン樹脂ビーズ、フッ素樹脂ビーズ、フェノール樹脂ビーズ、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂ビーズ、ポリアクリロニトリルビーズ、ベンゾグアナミンビーズ、ナイロンビーズ等の着色物が使用可能である。着色木粉としては、顔料で木粉をコーティングしたもの等が挙げられる。
(D−2)無機顔料としては、例えば、酸化チタン、炭酸カルシウム、シリカ、アルミナ、酸化亜鉛、珪藻土、タルク、クレー、カーボンブラック、黒鉛、黒色酸化鉄、銅クロムブラック、コバルトブラック、銅マンガン鉄ブラック、べんがら、黄色酸化鉄等が挙げられる。
(D−3)有機顔料としては、例えば、モリブデートオレンジ、パーマネントレッド、パーマネントカーミン、ペリレンレッド、キナクリドンレッド、ファーストイエロー、ベンツイミダゾロンイエロー、フタロシアニングリーン、フタロシアニンブルー、キナクリドンバイオレット、ジオキサジンバイオレット等が挙げられる。
このうち(D)成分としては、特に(D−1)着色粉粒体が好適である。このような(D−1)成分は、ベース塗料中に容易に分散することができる点で有利である。
【0034】
本発明の塗料は、主に建築物の内装用として有用であり、内壁、天井等を構成する各種基材表面に対して適用することができる。具体的にその基材としては、例えば、石膏ボード、合板、コンクリート、モルタル、磁器タイル、繊維混入セメント板、セメント珪酸カルシウム板、スラグセメントパーライト板、石綿セメント板、ALC板、サイディング板、押出成形板、鋼板、プラスチック板等が挙げられる。これら基材の表面は、何らかの表面処理(例えば、シーラー、サーフェーサー、フィラー等)が施されたものでもよく、既に塗膜が形成されたものや壁紙が貼り付けられたものでもよい。
【0035】
本発明では、上述のベース塗料(I)と骨材(II)の少なくとも2成分からなる塗料を使用時に混合して用いるものである。すなわち、本発明の塗料は、流通時にはベース塗料(I)と骨材(II)の少なくとも2パックからなるものである。このような形態を採用することにより、植物性粉粒体が有する触感、質感、自然な色合い、芳香性、吸放湿性、柔軟性、吸音性等の種々の特徴を最大限に発揮させることが可能となる。なお、本発明における骨材(II)は、必要に応じ2パック以上で流通させることも可能である。この場合、塗料全体の形態は、3パック以上となる。例えば、3パックの形態としては、ベース塗料、第1の骨材、第2の骨材からなるもの等が挙げられる。
【0036】
ベース塗料(I)と骨材(II)を混合する際には、その混合比率を、ベース塗料(I)における(A)成分の樹脂固形分100重量部に対し、骨材(II)10〜500重量部とすることが望ましい。骨材(II)が10重量部より少ない場合は、触感、自然な色合い、質感、芳香性、吸放湿性等の効果を十分に発揮することができない。500重量部より多い場合は、形成塗膜の付着性が低下するおそれがある。
【0037】
本発明の塗膜形成方法としては、公知の方法を採用することができ、例えば、スプレー、ローラー、刷毛、コテ等の塗装器具を用いて塗料を前記基材表面に直接塗付することもできるし、予めシート状等に塗膜を形成し、前記基材表面に貼着することもできる。このうち本発明では、塗装器具を用いて塗料を前記基材表面に直接塗付する方法が好ましく、特にコテを用いて塗付する方法が好ましい。本発明では、ベース塗料(I)と骨材(II)とを混合するだけで塗膜を形成することが望ましいが、必要に応じ塗料を水で希釈することもできる。
前記基材表面に直接塗付する場合、塗付量は、特に限定されないが、通常0.3〜5kg/m、好ましくは0.5〜4kg/mである。
シート状等に塗膜を形成する場合、塗膜厚は、特に限定されないが、通常1mm〜20mmである。また、シート状等に形成した塗膜は、公知の接着剤・粘着剤等を用いて前記基材表面に貼着すればよい。
【0038】
上述の塗膜を形成した後、透明性を有する上塗塗料を塗付することもできる。上塗塗料としては、(P)シリコーンエマルション、及び(Q)前記(P)以外の合成樹脂エマルションを含有し、(P)成分と(Q)成分の固形分比率が95:5〜5:95である上塗塗料が好適である。このような上塗塗料を使用することにより、塗膜の吸放湿性等の効果を阻害せずに、汚れ防止性を付与することができる。
上塗塗料の塗装においては、例えば、スプレー、ローラー、刷毛等の塗装器具を用いることができる。上塗層の塗付量は、特に限定されないが、通常0.01〜0.5kg/m、好ましくは0.05〜0.3kg/mである。
【0039】
【実施例】
以下に実施例を示し、本発明の特徴をより明確にする。
【0040】
(実施例1)
水性樹脂A200重量部に対し、ヒドロキシエチルセルロース3重量%水溶液480重量部と、水160重量部と、シリコーン系消泡剤8重量部と、パルプ繊維(平均繊維長0.5mm)20重量部とを混合・攪拌することによりベース塗料を製造した。このベース塗料における水の含有量は84重量%、粘度(測定機器:BH型粘度計、回転数:20rpm、測定温度:23℃)は13.4Pa・sとなった。なお、水性樹脂Aとしては、カチオン性アクリル樹脂エマルション(スチレン−メチルメタクリレート−ブチルアクリレート−ジメチルアミノエチルアクリレート共重合体、pH3.0、最低造膜温度2℃、固形分50重量%)を使用した。
上記ベース塗料868重量部に対し、耐紫外線処理したコルク粉A100重量部を混合・攪拌することにより塗料を得た。
耐紫外線処理したコルク粉A:コルク粉(赤茶色、大きさ:10〜1000μm)100.0gを、リン酸水素2ナトリウム40.0gをイオン交換水1.0kgに溶かした溶液に懸濁し、よく攪拌した。次に、硝酸カルシウム4水和物60.0gと硝酸鉄9水和物8.0gをイオン交換水1.0kgに溶かした溶液を混合し、さらに攪拌を続け、濾過、洗浄した後、110℃で1時間乾燥し、耐紫外線処理したコルク粉A(リン酸カルシウム組成物の組成式:Ca0.9Fe0.1(PO0.6(OH)0.3・eHO(e≧0))を得た。
【0041】
90×90cmのスレート板の左半面に、得られた塗料を塗付量2kg/mでコテ塗りし、6時間放置後、残りの右半面に同一の塗料で同様に塗装を行い乾燥させたところ、柔らかな触感を有する赤茶色の塗膜が形成された。ここで左半面と右半面の仕上り性を確認したが、特に差異は認められなかった。
【0042】
また、混合直後、2時間放置後及び6時間放置後の塗料の粘度安定性を下記の方法にて確認したところ、その評価はいずれも「◎」となった。
【0043】
(粘度安定性試験)
ベース塗料と骨材とを混合し、その混合直後の粘度(測定機器:BH型粘度計、回転数:2rpm、測定温度:23℃)を測定した。次いで、23℃下にて2時間放置後、6時間放置後の粘度を同様に測定した。得られた測定値より、混合直後の値を基準とする粘度変化率を算出し、粘度変化率10%未満を「◎」、10%以上20%未満を「○」、20%以上50%未満を「△」、50%以上を「×」として評価を行った。
【0044】
一方、得られた塗料について下記の方法によって吸放湿特性値を測定したところ56g/mとなり、優れた吸放湿性能を示した。
【0045】
(吸放湿性試験)
予めシーラーが塗装された150mm×70mmのアルミニウム板表面に、塗料を塗付量2kg/mでコテ塗りし、温度20℃・湿度65%下で14日間乾燥させたものを試験体とした。
作製した試験体の重量WD0を測定した後、これを温度20℃・湿度90%下で24時間放置後、重量WW1を測定し、続いて、温度20℃・湿度45%下で24時間放置し、重量WD1を測定した。同様の操作をもう1回繰り返し、湿潤状態での重量WW2と乾燥状態での重量WD2とを測定した。
次に、図1に示すように横軸に時間、縦軸に重量をとり、吸放湿曲線を作成し、下式により吸放湿特性値を算出して、その平均値を求めた。
吸湿量W(g)=WW1−WD0
放湿量W(g)=WW1−WD1
吸湿量W(g)=WW2−WD1
放湿量W(g)=WW2−WD2
吸放湿特性値(g/m)=(W+W+W+W)/{4×(試験体面積)}
【0046】
(耐紫外線性試験)
予めシーラーが塗装された150mm×70mmのアルミニウム板表面に対し、塗料を塗付量2kg/mで鏝塗りし、温度20℃・湿度65%下で14日間乾燥させたものを試験体とした。なお、塗料としては製造直後の塗料を使用した。
試験体の初期色相(L 、a 、b )を色彩色差計「CR−300」(ミノルタ株式会社製)を用いて測定した後、紫外線ランプGL−15(紫外線出力15W)を30cmの距離から168時間照射した。次いで、紫外線照射後の試験体の色相(L 、a 、b )を測定し、照射前後の色差(△E)を下記式に従って算出することにより耐変紫外線性を評価した。なお、評価は、○:色差1未満、△:色差1以上2未満、×:色差2以上、とした。
その結果、実施例1の塗料については「○」となり、優れた耐紫外線性を示した。
【0047】
<式>△E={(L −L +(a −a +(b −b 0.5
【0048】
(実施例2)
耐紫外線処理したコルク粉Aの代わりに耐紫外線処理したコルク粉Bを用いた以外は、実施例1と同様の方法で塗料を作製し、粘度安定性試験、吸放湿性試験、耐紫外線性試験を行った。
耐紫外線処理したコルク粉B:硫酸鉄(II)7水和物50.0gをイオン交換水500.0mlに混合し、よく攪拌した。次に、コルク粉(赤茶色、大きさ:10〜1000μm)200.0gを浸漬してスラリーとした。
このスラリーを入れた耐圧容器を減圧容器の中に静置し、アスピレ―ターを用いて5分間減圧(真空度:2.3kPa)した後、常圧に戻した。
次に、攪拌しながら25%アンモニア水を滴下してpHを12とし、水酸化鉄が析出してスラリーが青緑色に濁ることを確認した。
さらに、10%過酸化水素水を50ml添加し、水酸化鉄が酸化水酸化鉄となって、スラリーが褐色となることを確認した。
このスラリーを、室温で1時間攪拌した。濾過、洗浄した後、110℃で1時間乾燥し、耐紫外線処理したコルク粉Bを得た。
粘度安定性試験では、混合直後、2時間放置後及び6時間放置後の塗料について、評価はいずれも「◎」となった。
また吸放湿特性値を測定したところ55g/mとなり、優れた吸放湿性能を示した。
さらに、耐紫外線性試験では、「○」となり、優れた耐紫外線性を示した。
【0049】
(比較例1)
水性樹脂B200重量部に対し、ヒドロキシエチルセルロース3重量%水溶液480重量部と、水160重量部と、シリコーン系消泡剤8重量部とを混合・攪拌することにより塗料を製造した。この塗料における水の含有量は86重量%、粘度(測定機器:BH型粘度計、回転数:20rpm、測定温度:23℃)は14.6Pa・sとなった。なお、水性樹脂Bとしては、アニオン性アクリル樹脂エマルション(スチレン−メチルメタクリレート−ブチルアクリレート共重合体、pH8.0、最低造膜温度4℃、固形分50重量%)を使用した。
上記ベース塗料848重量部に対し、コルク粉(赤茶色、粒径1mm以下)100重量部を混合・攪拌することにより塗料を得た。
【0050】
90×90cmのスレート板の左半面に、得られた塗料を塗付量2kg/mでコテ塗りし、6時間放置後、残りの右半面に同一の塗料で同様に塗装を行い乾燥させたところ、赤茶色の塗膜が形成された。しかし、左半面と右半面の両方とも平滑性に欠ける仕上りとなり、特に右半面での不均一さが目立った。また、実施例1と同様の方法で粘度安定性を確認したところ、2時間放置後が「△」、6時間放置後が「×」であった。
また、耐紫外線試験では、塗料の変退色の程度が大きく、その評価は「×」となった。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、植物性粉粒体を含む材料でありながら、施工時の作業性、仕上り性に優れ、アクの発生を防止し、さらには触感、自然な色合い、芳香性、吸放湿性等の塗膜物性に優れた塗膜が形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】吸放湿特性値の測定方法を示すグラフ
【符号の説明】
1:吸放湿曲線
2:WD0
3:WW1
4:WD1
5:WW2
6:WD2

Claims (4)

  1. pH7以下のカチオン性水分散性樹脂液を固形分で1〜50重量%含有するベース塗料(I)と、リン酸カルシウム組成物、または、銅、亜鉛、銀、チタン、ジルコニウム、バナジウム、モリブデン、タングステン、マンガン、鉄、コバルト及びニッケルから選ばれる1種又は2種以上の金属の無機塩、有機塩又は酸化物で耐紫外線処理された植物性粉粒体を含有する骨材(II)の少なくとも2成分からなる塗料を、使用時に混合して塗膜を形成することを特徴とする建築物内装用塗膜の形成方法。
  2. 前記ベース塗料(I)におけるカチオン性水分散性樹脂液の固形分100重量部に対し、前記骨材(II)を10〜500重量部混合することを特徴とする請求項1に記載の建築物内装用塗膜の形成方法。
  3. 前記ベース塗料(I)が、pH7以下のカチオン性水分散性樹脂液を固形分で1〜50重量%、繊維長0.01〜10mmの繊維を0.1〜20重量%含有するものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の建築物内装面の塗装方法。
  4. 植物性粉粒体が、コルク粉粒体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の建築物内装用塗膜の形成方法。
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