JPH0625597Y2 - 上下開閉扉 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は上下開閉扉に関するものであり、特に車庫の
出入口における使用に好適なものである。

従来の技術 扉体の上方側部に支持アームの一端を連結し、この支持
アームの他端を支柱に回動自在に軸架し、支持アームの
枢支軸に、渦巻きばね，コイルばね，ガススプリング等
のばねの付勢力を与えた上下開閉扉は広く知られてい
る。

例えば実開昭60-126487号公報に記載の上下開閉扉は、
第５図に示したように扉体の上部両側に支持アームを直
交させて固着し、その後端部を支柱の上端部に設けた枢
支軸に支承し、一端が扉体に固定され他端が枢支軸に回
動自在に支承された補助アームがガススプリングを連結
した構成になっている。

考案が解決しようとする課題 しかしながら、従来の上下開閉扉は扉体を回動して上方
に持ち上げる場合、扉体の下端部が道路側にはみ出すの
で、閉扉状態において扉体を敷地境界線より相当内方に
施すことを余儀なくされていた。

課題を解決するための手段 本考案者等はこのような事情に鑑みて種々の試作検討を
重ねた結果、扉体の上方側部に支持アームの一端を連結
し該支持アームの他端を支柱に回動自在に軸架した上下
開閉扉において、支持アームの下方にこれと平行状に補
助支持アームを配設し、支持アーム及び補助支持アーム
の一端を扉体に夫々回動自在に軸着し、補助支持アーム
の他端を支持アームの枢支軸に枢着したリンクの他端に
枢支連結し、補助支持アームの支柱側端部より内方位置
に上下方向に作用する力を付与することによって所期の
目的を達成したものである。

作用 本案上下開閉扉によれば支持アームの下方にこれと平行
状に補助支持アームを配設し、支持アーム及び補助支持
アームの一端を扉体に夫々回動自在に軸着し、補助支持
アームの他端を支持アームの枢支軸に枢着したリンクの
他端に枢支連結しているため、補助支持アームの支柱側
端部より内方に寄った位置に上下方向の力を掛けて扉体
を上下動させる際には、扉体の自重によって補助支持ア
ームが支持アームより下降して、扉体の下方部が支柱側
に引き寄せられるため、扉体は閉扉時の垂直状態からほ
とんど前方に突出しないものであり、また補助支持アー
ムに力を加えてこれを完全に押し上げれば、扉体を水平
状態に開くことができる。

実施例 第１図ないし第４図は本案上下開閉扉の一例を示すもの
であり、扉体(1)の上方側部に支持アーム(2)の一端を連
結し、この支持アーム(2)の他端を支柱(3)の枢支軸(4)
に回動自在に軸架し、支持アーム(2)の下方に近接して
平行状に補助支持アーム(5)を配設し、扉体(1)の側部に
支持アーム(2)及び補助支持アーム(5)の一端を夫々枢支
連結し、補助支持アーム(5)の他端を支持アーム(2)の枢
支軸(4)に回動自在に設けたリンク(6)の他端に枢支連結
し、支柱(3)の内部にガススプリング(7)によって上下動
するスライダー(8)を設け、該スライダー(8)より一体的
に突出した伝動レバー(9)の突端を前記補助支持アーム
(5)の支柱側端部より少し内方の位置にピン軸を用いて
連結したものである。

考案の効果 本案上下開閉扉によれば、扉体の開閉時に扉体が道路側
にほとんどはみ出さないので、敷地を有効に活用するこ
とができ、また構造が簡単であるため製作が容易であ
り、且つ耐久性に富むなど実用面の効果は顕著である。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本案上下開閉扉の作動状態を示す
側面図、第４図は本案上下開閉扉の要部拡大斜視図、第
５図は従来の上下開閉扉の作動状態を示す側面図であ
り、図中(1)は扉体、(2)は支持アーム、(3)は支柱、(4)
は枢支軸、(5)は補助支持アーム、(6)はリンク、(9)は
伝動レバーを表わす。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】扉体の上方側部に支持アームの一端を連結
   し該支持アームの他端を支柱に回動自在に軸架した上下
   開閉扉において、支持アームの下方にこれと平行状に補
   助支持アームを配設し、支持アーム及び補助支持アーム
   の一端を扉体に夫々回動自在に軸着し、補助支持アーム
   の他端を支持アームの枢支軸に枢着したリンクの他端に
   枢支連結し、補助支持アームの支柱側端部より内方位置
   に上下方向に作用する力を付与したことを特徴とする上
   下開閉扉。