JPH06255254A - マーキング組成物 - Google Patents

マーキング組成物

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JPH06255254A
JPH06255254A JP5075063A JP7506393A JPH06255254A JP H06255254 A JPH06255254 A JP H06255254A JP 5075063 A JP5075063 A JP 5075063A JP 7506393 A JP7506393 A JP 7506393A JP H06255254 A JPH06255254 A JP H06255254A
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JP
Japan
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imino
parts
marking
iminoisoindoline
marking composition
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JP5075063A
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English (en)
Inventor
Shoichi Hayashibara
昌一 林原
Masaru Kudo
勝 工藤
Haruki Niimoto
昭樹 新本
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】レーザー光線照射により鮮明に発色し、且つ、
堅牢度に優れたマーキング組成物を得ること。 【構成】紫外線硬化性樹脂、イソシアナート化合物、及
びイミノ化合物を必須成分として含有するマーキング組
成物

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形された材料の表面
にレーザー光線の照射により鮮明なマークを付与できる
実質的に刻印部を鮮明に発色させるためのマーキング組
成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、IC、抵抗体、コンデンサ、イン
ダクター等の電子部品、リレー、スウィッチ、コネクタ
ー、印刷回路基板等の電子・電気部品、電気製品のハウ
ジング、自動車部品、機械部品、ケーブル、シート、包
装シート、カード、ラベル、食品或は医薬品等の各種容
器、容器類のキャップ等の表面へメーカー名、物品名、
製造年月日ロット番号等の文字や記号をマーキングする
にあたりマーキングインキを用いて印刷する方法で行わ
れている。この方法は、インキによる印刷から乾燥に到
る工程に長時間を要すること、微細部品へのマーキング
の困難さ、印刷品質の維持、管理の煩雑さ、更には、コ
スト高等の問題があって、その合理化が望まれている。
【0003】最近マーキングを合理化するために、部品
等の表面に直接レーザー光を照射し、表面の一部分を熱
分解或は蒸発により蝕刻してマーキングするレーザーマ
ーキング方法が行われるようになった。しかしながらこ
のマーキング方法に於いては、マーキングされるべき部
品の材質が種々あるため、材質によっては鮮明なマーキ
ングが出来なかったり、或は着色した材料の場合、鮮明
に発色(マーキング)し難いといった問題点を有してい
る。
【0004】上記の問題点を解決するために、電子、電
気部品、ハウジング、パッケージ等のマーキングを施す
ものの表面にレーザーマーキング可能な紫外線硬化性イ
ンキを塗布、硬化せしめた後レーザー光によりマーキン
グする方法が採られている。この方法は、短時間の工程
で済み、且つ、微細品へのマーキングが可能であり良好
なマーキングが得られるという利点を有している。しか
し、マーキングするものによってはマーキング後油が付
着したような場合、市販の紫外線硬化性レーザーマーキ
ング用インキを用いた場合には得られたマークが消えて
しまうという欠点を有している。更に、レーザーにより
有色、特に黒色に発色するインキの場合、従来鉛等の重
金属含有化合物を発色剤として用いてきたが、重金属に
よる環境汚染の問題、マークが鮮明で無いといった問題
がある。環境汚染を生じる重金属を用いないで黒色に発
色するものとして、感熱記録用材料として知られるロイ
コ染料と顕色剤を用いる系を応用した場合、ロイコ染料
が紫外線硬化性樹脂に溶解するため発色する前に既に発
色(地カブリという)してしまうという欠点を有してい
る。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】紫外線硬化性インキ
を用いたレーザーマーキング法に於て、環境汚染を生じ
る重金属を用いないでも鮮明な有色に発色し、且つ堅牢
度に優れたマーキング組成物が求められている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記したよ
うな課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明に
到ったものである。即ち、本発明は、紫外線硬化性樹
脂、芳香族イソシアナート化合物及びイミノ化合物を必
須成分として含有するマーキング組成物を提供する。
【0007】本発明のマーキング組成物につき詳細に説
明する。本発明で用いうる紫外線硬化性樹脂としては紫
外線で硬化し得る樹脂であればいずれでも良く、その例
としてラジカル重合型、又はカチオン重合型の樹脂が挙
げられるが、そのうちラジカル重合型樹脂としては、各
種アクリレートモノマー、オリゴマー類、及び、ポリエ
ーテル系、不飽和ポリエステル系、エポキシ系、ウレタ
ン系、ポリブタジエン系、ポリアセタール系、ポリエス
テル/ウレタン系の各種アクリレートモノマー、オリゴ
マーが、又カチオン重合型樹脂としては、脂肪族系、脂
環式、芳香族系の各種エポキシ樹脂が用いられるが、特
に好ましいものは1価及び多価アルコール類、エポキシ
樹脂系、ポリエステル系の各種アクリレートモノマー及
びそのオリゴマー類である。本発明のマーキング組成物
に於いては硬化のために光開始剤の使用が好ましく、そ
のような開始剤としては、ラジカル重合型樹脂にはチオ
キサントン系、アントラキノン系、アセトフェノン系、
ベンゾインエーテル系、ベンゾフェノン系等の公知の光
開始剤が、又、カチオン重合型樹脂には芳香族ジアゾニ
ュウム塩、芳香族ハロニュウム塩、メタロセン化合物等
の公知の光開始剤が用いられる。これらの光開始剤は単
独で用いても、あるいは2種以上を混合して用いても良
い。又、硬化を行うに当たりカチオン重合型の樹脂を用
いた場合、硬化を更に完全にするために80〜170℃
の範囲で、特に好ましくは100〜150℃の範囲で加
熱することが望ましい。加熱時間は、その温度により異
なるが、通常5〜30分の間である。
【0008】本発明で用いうるイソシアナート化合物と
しては、常温で固体の無色又は淡色の芳香族イソシアナ
ート化合物、複素環イソシアナート化合物等が挙げられ
その具体例としては下記のイソシアナート化合物があげ
られ、これらは2種以上を混合して用いてもよい。2,
6−ジクロロフェニルイソシアナート、p−クロロフェ
ニルイソシアナート、1,3−フェニレンジイソシアナ
ート、1,4−フェニレンジイソシアナート、1,3−
ジメチルベンゼン−4,6−ジイソシアナート、1,4
−ジメチルベンゼン−2,5−ジイソシアナート、1−
メトキシベンゼン−2,5−ジイソシアナート、1−エ
トキシベンゼン−2,4−ジイソシアナート、2,5−
ジメトキシベンゼン−1,4−ジイソシアナート、2,
5−ジエトキシベンゼン−1,4−ジイソシアナート、
2,5−ジブトキベンゼン−1,4−ジイソシアナー
ト、アゾベンゼン−4,4’−ジイソシアナート、ナフ
タリン−1,4−ジイソシアナート、ナフタリン−1,
5−ジイソシアナート、ナフタリン−2,6−ジイソシ
アナート、ナフタリン−2,7−ジイソシアナート、
3,3’−ジメチルビフェニル−4,4’−ジイソシア
ナート、3,3’−ジメトキシビフェニル−4,4’−
ジイソシアナート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイ
ソシアナート、ベンゾフェノン−3,3’−ジイソシア
ナート、フルオレン−2,7−ジイソシアナート、アン
トラキノン−2,6−ジイソシアナート、ピレン−3,
8−ジイソシアナート、ナフタレン−1,3,7−トリ
イソシアナート、ビフェニル−2,4,4−トリイソシ
アナート、4,4’,4’’−トリイソシアナート−
2,5−ジメトキシトリフェニルアミン、p−ジメチル
アミノフェニルイソシアナート、トリス(4−フェニル
イソシアナート)チオフォスフェート等がある。これら
のイソシアナートは、必要に応じて、フェノール類、ラ
クタム類、オキシム類等との付加化合物であるいわゆる
ブロックイソシアナートであっても良く、又ジイソシア
ナートの2量体、及び3量体であるイソシアヌレートの
形として用いることも可能であるが、イソシアナート基
がすべてブロック化されている場合は本発明の効果が特
に生じない場合がある。又、イソシアナートの使用量は
紫外線硬化性樹脂に対して、通常、3〜100重量%、
特に好ましくは5〜80重量%である。3重量%以下で
は鮮明なマークが得られず、100重量%以上ではマー
クの鮮明性に差がなくコスト的に無駄である。
【0009】本発明に用いうるイミノ化合物は、分子中
に少なくとも1個の=C=NH基を有し、一般式φ=C
=NH(φは、隣接するC=Nと共役系を形成し得る芳
香族性化合物残基)で表される化合物で、常温固形の無
色又は淡色の化合物である。以下にその具体例を示す。
目的に応じて2種以上のこれらイミノ化合物を併用する
ことも可能である。3−イミノインドリン−1−オン、
3−イミノ−4,5,6,7−テトラクロロイソインド
リン−1−オン、3−イミノ−4,5,6,7−テトラ
ブロモイソインドリン−1−オン、3−イミノ−4,
5,6,7−テトラフルオロイソインドリン−1−オ
ン、3−イミノ−5,6−ジクロロイソインドリン−1
−オン、3−イミノ−4,5,7−トリクロロ−6−メ
トキシ−イソインドリン−1−オン、3−イミノ−4,
5,7−トリクロロ−6−メチルメルカプト−イソイン
ドリン−1−オン、3−イミノ−6−ニトロイソインド
リン−1−オン、3−イミノ−イソインドリン−1−ス
ピロジオキソラン、1,1−ジメトキシ−3−イミノ−
イソインドリン、1,1−ジエトキシ−3−イミノ−
4,5,6,7−トリクロロイソインドリン、1−エト
キシ−3−イミノ−イソインドリン、1,3−ジイミノ
−イソインドリン、1,3−ジイミノ−4,5,6,7
−テトラクロロイソインドリン、1,3−ジイミノ−6
−メトキシイソインドリン、1,3−ジイミノ−6−シ
アノイソインドリン、1,3−ジイミノ−4,7−ジチ
ア−5,5,6,6−テトラヒドロイソインドリン、7
−アミノ−2,3−ジメチル−5−オキソピロロ[3,
4b1−]ピラジン、1−イミノナフタル酸イミド、1
−イミノジフェン酸イミド、1−フェニルイミノ−3−
イミノイソインドリン、1−(3’−クロロフェエニル
イミノ)−3−イミノイソインドリン、1−(2’,
5’−ジクロロフェエニルイミノ)−3−イミノイソイ
ンドリン、1−(2’,4’,5−トリクロロフェエニ
ルイミノ)−3−イミノイソインドリン、1−(2’−
シアノ−4’−ニトロフェニルイミノ)−3−イミノイ
ソインドリン、1−(2’−クロロ−5’−シアノフェ
ニルイミノ)−3−イミノイソインドリン、1−
(2’,6’−ジクロロ−4’−ニトロフェニルイミ
ノ)−3−イミノイソインドリン、1−(2’,5’−
ジメトキシフェニルイミノ)−3−イミノイソインドリ
ン、1−(2’,5’−ジエトキシフェニルイミノ)−
3−イミノイソインドリン、1−(2’−メチル−4’
−ニトロフェニルイミノ)−3−イミノイソインドリ
ン、1−(5’−クロロ−2’−フェノキシフェニルイ
ミノ)−3−イミノイソインドリン、1−(4’−N,
N−ジメチルアミノフェニルイミノ)−3−イミノイソ
インドリン、1−(3’−N,N−ジメチルアミノ−
4’−メトキシフェニルイミノ)−3−イミノイソイン
ドリン、1−(2’−メトキシ−5’−N−フェニルカ
ルバモイルフェニルイミノ)−3−イミノイソインドリ
ン、1−(2’−クロロ−5’−トリフルオロメチルフ
ェニルイミノ)−3−イミノイソインドリン、1−
(5’,6’−ジクロロベンゾチアゾリル−2’−イミ
ノ)−3−イミノイソインドリン、1−(6’−メチル
ベンゾチアジリル−2’−イミノ)−3−イミノイソイ
ンドリン、1−(4’−フェニルアミノフェニルイミ
ノ)−3−イミノイソインドリン、1−(p−フェニル
アゾフェニルイミノ)−3−イミノイソインドリン、1
−(ナフチル−1’−イミノ)−3−イミノイソインド
リン、1−(アントラキノン−1’−イミノ)−3−イ
ミノイソインドリン、1−(5’−クロロアントラキノ
ン−1’−イミノ)−3−イミノイソインドリン、1−
(N−エチルカルバゾリル−3’−イミノ)−3−イミ
ノイソインドリン、1−(ナフトキノン−1’−イミ
ノ)−3−イミノイソインドリン、1−(ピリジル−
4’−イミノ)−3−イミノイソインドリン、1−(ベ
ンズイミダゾロン−6’−イミノ)−3−イミノイソイ
ンドリン、1−(1’−メチルベンズイミダゾロン−
6’−イミノ)−3−イミノイソインドリン、1−
(7’−クロロベンズイミダゾロン−5’−イミノ)−
3−イミノイソインドリン、1−(ベンズイミダゾリル
−2’−イミノ)−3−イミノイソインドリン、1−
(ベンズイミダゾリル−2’イミノ)−3−イミノ−
4,5,6,7−テトラクロロイソインドリン、1−
(2’,4’−ジニトロフェニルヒドラゾン)−3−イ
ミノイソインドリン、1−(インダゾリル−3’−イミ
ノ)−3−イミノイソインドリン、1−(インダゾリル
−3’−イミノ)−3−イミノ−4,5,6,7−テト
ラブロモイソインドリン、1−(インダゾリル−3’−
イミノ)−3−イミノ−4,5,6,7−テトラフルオ
ロイソインドリン、1−(ベンズイミダゾリル−2’−
イミノ)−3−イミノ−4,7,−ジチアテトラヒドロ
イソインドリン、1−(4’,5’−ジシアノイミダゾ
リル−2’−イミノ)−3−イミノ−5,6,−ジメチ
ル−4,7−ピラジイソインドリン、1−(シアノベン
ゾイルメチレン)−3−イミノイソインドリン、1−
(シアノカルボンアミドメチレン)−3−イミノイソイ
ンドリン、1−(シアノカルボメトキシメチレン)−3
−イミノイソインドリン、1−(シアノカルボエトキシ
メチレン)−3−イミノイソインドリン、1−(シアノ
−N−フェニルカルバモイルメチレン)−3−イミノイ
ソインドリン、1−[シアノ−N−(3’−メチルフェ
ニル)カルバモイルメチレン]−3−イミノイソインド
リン、1−[シアノ−N−(4’−クロロフェニル)カ
ルバモイルメチレン]−3−イミノイソインドリン、1
−[シアノ−N−(4’−メトキシフェニル)カルバモ
イルメチレン]−3−イミノイソインドリン、1−[シ
アノ−N−(3’−クロロ−4’−メチルフェニル)カ
ルバモイルメチレン]−3−イミノイソインドリン、1
−(シアノ−p−ニトロフェニルメチレン)−3−イミ
ノイソインドリン、1−(ジシアノメチレン)−3−イ
ミノイソインドリン、1−(シアノ−1’,2’4’−
トリアゾリル−(3’)−カルバモイルメチレン)−3
−イミノイソインドリン、1−(シアノチアゾリル−
(2’)−カルバモイルメチレン)−3−イミノイソイ
ンドリン、1−(シアノベンズイミダゾリル−(2’)
−カルバモイルメチレン)−3−イミノイソインドリ
ン、1−(シアノベンズチアゾリル−(2’)−カルバ
モイルメチレン)−3−イミノイソインドリン、1−
[(シアノベンゾイミダゾリル−2’)−メチレン]−
3−イミノイソインドリン、1−[(シアノベンゾイミ
ダゾリル−2’)−メチレン]−3−イミノ−4,5,
6,7−テトラクロロイソインドリン、1−[(シアノ
ベンゾイミダゾリル−2’)−メチレン]−3−イミノ
−5−メトキシイソインドリン、1−[(シアノベンゾ
イミダゾリル−2’)−メチレン]−3−イミノ−6−
クロロイソインドリン、1−[(1’−フェニル−3’
−メチル−5−オキソ)−ピラゾリデン−4’]−3−
イミノイソインドリン、1−[(シアノベンゾイミダゾ
リル−2’)−メチレン]−3−イミノ−4,7−ジチ
アテトラヒドロイソインドリン、1−[(シアノベンゾ
イミダゾリル−2’)−メチレン]−3−イミノ−5,
6−ジメチル−4,7−ピラジイソインドリン、1−
[(1’−メチル−3’−n−ブチル)バルビツルサン
−5’]−3−イミノイソインドリン、3−イミノ−1
−スルホ安息香酸イミド、3−イミノ−1−スルホ−6
−クロロ安息香酸イミド、3−イミノ−1−スルホ−
5,6−ジクロロ安息香酸イミド、3−イミノ−1−ス
ルホ−4,5,6,7−テトラクロロ安息香酸イミド、
3−イミノ−1−スルホ−4,5,6,7−テトラブロ
モ安息香酸イミド、3−イミノ−1−スルホ−4,5,
6,7−テトラフルオロ安息香酸イミド、3−イミノ−
1−スルホ−6−ニトロ安息香酸イミド、3−イミノ−
1−スルホ−6−メトキシ安息香酸イミド、3−イミノ
−1−スルホ−4,5,7−トリクロロ−6−メチルメ
ルカプト安息香酸イミド、3−イミノ−1−スルホナフ
トエ酸イミド、3−イミノ−1−スルホ−5−ブロモナ
フトエ酸イミド、3−イミノ−2−メチル−4,5,
6,7−テトラクロロイソインドリン−1−オン等があ
る。これらイミノ化合物の使用量はイソシアナート化合
物に対して0.2〜3当量であるが、0.5〜2当量の
範囲が特に好ましい。
【0010】本発明のマーキング組成物には必要に応じ
てその他の添加剤等を加えることが出来る。使用し得る
その他の添加剤の例としては、発色感度を上げるための
増感剤、地カブリ防止剤の他、充填剤、着色剤、分散
剤、流動調節剤、離型剤、難燃剤、滑剤、光安定剤、酸
化防止剤等紫外線硬化性樹脂のコーティングに用いられ
る材料が挙げられる。
【0011】増感剤としては例えばステアリン酸アミド
等の高級脂肪酸アミド、ミツロウ、セラックロウなどの
鉱物性ワックス類、パラフィンワックス、石油ワック
ス、高級脂肪酸エステル類、塩素化パラフィン、合成パ
ラフィン、アセト酢酸アニリド類、ジフェニルアミン
類、カルバゾール類、脂肪酸アニライド類、ジメチルテ
レフタレート、ジフェニルフタレート等のカルボン酸エ
ステル類、ベンゼンスルフォン酸アニリド等のスルフォ
ン酸アミド類、p−トルエンスルフォン酸フェノキシエ
チルエステル、ベンゼンスルフォン酸フェニルエステル
などのスルフォン酸エステル類、ビス−(4−アリルオ
キシフェニル)スルフォン、ビス−(4−ペンチルフェ
ニル)スルフォン等のジフェニルスルフォン類、1−ベ
ンジルオキシナフタレン、2−ベンゾイルオキシナフタ
レン等のナフトール誘導体、p−ベンジルオキシ安息香
酸ベンジル等のオキシ安息香酸誘導体、N−ステアリル
尿素などの尿素誘導体、4−アセチルアセトフェノン、
オクタデカン−2,17−ジオン等のジケトン化合物が
用いられる。
【0012】地カブリ防止剤としては少なくとも1個の
アミノ基を有するアミン誘導体が用いられ、例えばp−
アミノ安息香酸メチル、o−アミノベンゾフェノン、m
−アミノベンズアミド、p−(N−フェニルカルバモイ
ル)アニリン、5−アセチルアミノ−2−メトキシアニ
リン、4−スファモイルアニリン、4−ジメチルアミノ
スルフォニルアニリン、2−クロロ−5−N−フェニル
スルファモイルアニリン、4,4’−ジアミノビフェニ
ル、4,4’−チオジアニリン、4,4’−ジアミノジ
フェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルメタ
ン、4,4’ジアミノジフェニルスルフォン、3,3’
−ジアミノベンゾフェノン、9,9−ビス(4−アミノ
フェニル)フルオレン等が挙げられる。
【0013】本発明で用いることの出来る充填剤として
は、炭酸カルシュウム、シリカ、アルミナ、マイカ、珪
酸カルシュウム、クレー、タルク、硝子繊維、炭素繊維
等の無機充填剤、及び、ポリエチレン、ポリアミド、エ
ポキシ樹脂、グアナミン樹脂等の有機系充填剤が挙げら
れる。又、用い得る着色剤の例としてはカーボンブラッ
ク、フタロシアニン、アゾ、ジスアゾ、キナクリドン、
アントラキノン、フラバントロン、ペリノン、ペリレ
ン、ジオキサジン、縮合アゾ、アゾメチン又はメチン系
の各種有機系色素、酸化チタン、硫酸鉛、酸化亜鉛、鉄
黒、クロムエロー、ジンクエロー、クロムバーミリオ
ン、ベンガラ、コバルト紫、群青、紺青、クロムグリー
ン、コバルトグリーン等の無機顔料が挙げられる。
【0014】本発明のマーキング組成物は一般的には、
紫外線硬化性樹脂、イソシアナート化合物、イミノ化合
物及び必要に応じて増感剤、地カブリ防止剤、充填剤、
着色剤、分散剤、流動調節剤、離型剤、難燃剤、滑剤、
光安定剤、酸化防止剤等を3本ロール等の撹拌装置を使
用して好ましくは15〜30℃の温度で混合して調製さ
れた「イソシアナートインキ」と紫外線硬化性樹脂、イ
ミノ化合物、及び必要に応じて増感剤、地カブリ防止
剤、充填剤、着色剤、分散剤、流動調節剤、離型剤、難
燃剤、滑剤、光安定剤、酸化防止剤等を3本ロール等の
撹拌装置を使用して好ましくは15〜30℃の温度で混
合して調製された「イミノインキ」の2液を混合してえ
られるが、好ましくは使用時に両者を均一に混合して使
用に供されるが、場合に依っては、イソシアナート、イ
ミノ化合物を同時に混合して1液状態のインキを作製し
ても良い。
【0015】本発明のマーキング組成物を塗装すべき基
材に塗布(通常硬化後の膜厚が10〜100μmになる
ように塗布される)し、硬化した後、該塗装物の表面に
炭酸ガスレーザー光、YAGレーザー光、エキシマレー
ザー光等を照射することにより鮮明なコントラストの黒
色マーキングが得られる。レーザー光の照射量としては
例えばパルス型炭酸ガスレーザーの場合0.5〜6J/
cm2 の照射量が採用される。
【0016】本発明のマーキング組成物はシート、包装
シート、カード、ラベル、食品、医療品等の各種容器、
容器類のキャップ類等の表面にメーカー名、内容表示、
製造年月日、ロット番号等を表示するのに用いられる。
【0017】
【実施例】実施例によって、本発明を更に具体的に説明
するが、本発明がこれらの実施例のみに限定されるもの
ではない。実施例、参考例において「部」は重量部を意
味する。
【0018】実施例1 「イミノインキ」 エポキシアクリレート(KAYARAD R−011 日本化薬製) 60部 トリアクリレート(KAYARAD TMPTA 日本化薬製) 40部 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 3部 2,4−ジエチルチオキサントン 0.3部 1,4−ジメトキシベンゼン 0.3部 1’,3’−ジイミノ−4,5,6,7−テトラクロロイソインドリン 30部 流動調節剤(「モダフロー」、商品名、モンサントケミカル製) 1部
【0019】 「イソシアナートインキ」 エポキシアクリレート(KAYARAD R−011 日本化薬製) 60部 トリアクリレート(KAYARAD TMPTA 日本化薬製) 40部 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 3部 2,4−ジエチルチオキサントン 0.3部 1,4−ジメトキシベンゼン 0.3部 4,4’,4’’−トリイソシアナート− 2,5−ジメトキシトリフェニルアミン 30部 流動調節剤(「モダフロー」、商品名、モンサントケミカル製) 1部
【0020】上記配合のアクリレート組成物を3本ロー
ルで均一に混合してそれぞれ「イミノインキ」及び「イ
ソシアナートインキ」を得た。次いで両者を1:1の割
合で均一に混合し本発明のマーキング組成物を得た。こ
れを鉄板上にバーコーターで20μmに塗装して、高圧
水銀灯で紫外線照射して硬化させ試験片を得た。
【0021】実施例2 「イミノインキ」 エポキシアクリレート(KAYARAD R−011 日本化薬製) 60部 トリアクリレート(KAYARAD TMPTA 日本化薬製) 40部 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 3部 2,4−ジエチルチオキサントン 0.3部 1,4−ジメトキシベンゼン 0.3部 1’,3’−ジイミノ−4,5,6,7−テトラブロモイソインドリン 40部 流動調節剤(「モダフロー」、商品名、モンサントケミカル製) 1部
【0022】 「イソシアナートインキ」 エポキシアクリレート(KAYARAD R−011 日本化薬製) 60部 トリアクリレート(KAYARAD TMPTA 日本化薬製) 40部 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 3部 2,4−ジエチルチオキサントン 0.3部 1,4−ジメトキシベンゼン 0.3部 4,4’,4’’−トリイソシアナート− 2,5−ジメトキシトリフェニルアミン 30部 流動調節剤(「モダフロー」、商品名、モンサントケミカル製) 1部
【0023】上記配合のアクリレート組成物を3本ロー
ルで均一に混合してそれぞれ「イミノインキ」及び「イ
ソシアナートインキ」を得た。次いで両者を1:1の割
合で均一に混合し本発明のマーキング組成物を得た。こ
れを鉄板上にバーコーターで20μmに塗装して、高圧
水銀灯で紫外線照射して硬化させ試験片を得た。
【0024】実施例3 「イミノインキ」 エポキシアクリレート(KAYARAD R−011 日本化薬製) 60部 トリアクリレート(KAYARAD 2−HEMA 日本化薬製) 40部 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 3部 2,4−ジエチルチオキサントン 0.3部 1,4−ジメトキシベンゼン 0.3部 1’,3’−ジイミノ−4,5,6,7−テトラクロロイソインドリン 30部 流動調節剤(「モダフロー」、商品名、モンサントケミカル製) 1部
【0025】 「イソシアナートインキ」 エポキシアクリレート(KAYARAD R−011 日本化薬製) 60部 トリアクリレート(KAYARAD 2−HEMA 日本化薬製) 40部 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 3部 2,4−ジエチルチオキサントン 0.3部 1,4−ジメトキシベンゼン 0.3部 2,5−ジメトキシベンゼン−1,4−ジイソシアナート 30部 流動調節剤(「モダフロー」、商品名、モンサントケミカル製) 1部
【0026】上記配合のアクリレート組成物を3本ロー
ルで均一に混合してそれぞれ「イミノインキ」及び「イ
ソシアナートインキ」を得た。次いで両者を2:1の割
合で均一に混合し本発明のマーキング組成物を得た。こ
れを鉄板上にバーコーターで20μmに塗装して、高圧
水銀灯で紫外線照射して硬化させ試験片を得た。
【0025】実施例4 「イミノインキ」 エポキシアクリレート(KAYARAD R−011 日本化薬製) 60部 トリアクリレート(KAYARAD 2−HEMA 日本化薬製) 40部 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 3部 2,4−ジエチルチオキサントン 0.3部 1,4−ジメトキシベンゼン 0.3部 3−イミノ−4,5,6,7−テトラクロロイソインドリン−1−オン 30部 流動調節剤(「モダフロー」、商品名、モンサントケミカル製) 1部
【0026】 「イソシアナートインキ」 エポキシアクリレート(KAYARAD R−011 日本化薬製) 60部 トリアクリレート(KAYARAD 2−HEMA 日本化薬製) 40部 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 3部 2,4−ジエチルチオキサントン 0.3部 1,4−ジメトキシベンゼン 0.3部 4,4’,4’’−トリイソシアナート− 2,5−ジメトキシトリフェニルアミン 30部 流動調節剤(「モダフロー」、商品名、モンサントケミカル製) 1部
【0027】上記配合のアクリレート組成物を3本ロー
ルで均一に混合してそれぞれ「イミノインキ」及び「イ
ソシアナートインキ」を得た。次いで両者を2:1の割
合で均一に混合し本発明のマーキング組成物を得た。こ
れを鉄板上にバーコーターで20μmに塗装して、高圧
水銀灯で紫外線照射して硬化させ試験片を得た。
【0028】比較例1 「ロイコ染料インキ」 エポキシアクリレート(KAYARAD R−011 日本化薬製) 60部 トリアクリレート(KAYARAD TMPTA 日本化薬製) 40部 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 3部 2,4−ジエチルチオキサントン 0.3部 1,4−ジメトキシベンゼン 0.3部 3,3,−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 30部 流動調節剤(「モダフロー」、商品名、モンサントケミカル製) 1部
【0029】 「顕色インキ」 エポキシアクリレート(KAYARAD R−011 日本化薬製) 60部 トリアクリレート(KAYARAD TMPTA 日本化薬製) 40部 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 3部 2,4−ジエチルチオキサントン 0.3部 1,4−ジメトキシベンゼン 0.3部 ビス−(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルフォン 30部 流動調節剤(「モダフロー」、商品名、モンサントケミカル製) 1部
【0030】上記配合のアクリレート組成物を3本ロー
ルで均一に混合してそれぞれ「イミノインキ」及び「イ
ソシアナートインキ」を得た。次いで両者を1:1の割
合で均一に混合し本発明のマーキング組成物を得た。こ
れを鉄板上にバーコーターで20μmに塗装して、高圧
水銀灯で紫外線照射して硬化させ試験片を得た。
【0031】性能試験の結果 実施例1〜4、及び比較例1で得た試験片を用い、それ
らの試験片にパルス型炭酸ガスレーザー(レーザーテク
ニクス製、BLAZAR6000 エネルギー密度3J
/cm2 )を用いて、レーザーを照射して有色マークを
施し、その鮮明性及び品質を評価した。下表に結果を示
す。
【0032】
【表1】 表1 性能試験の結果 色相 地カブリ 発色濃度 鮮明性 耐水性耐 可塑剤性 実施例1 黒色 0.15 1.17 ○ 1.16 1.17 実施例2 黒色 0.15 1.15 ○ 1.15 1.15 実施例3 黒色 0.15 1.13 ○ 1.13 1.14 実施例4 橙色 0.09 1.06 ○ 1.05 1.06 比較例1 黒色 0.60 1.22 × 1.15 1.13
【0033】1)地カブリ :硬化後の試験片をマクベ
スRD−914型反射濃度計で測定した発色濃度値 2)発色濃度 :試験片のマーキング部分をマクベス反
射濃度計RD−914型で測定した発色濃度値 3)鮮明性 :マークの読み易さを目視判定。○:鮮
明性良 ×:鮮明性不良一般的には地カブリが小さく発
色濃度が高いほど鮮明性に優れる。 4)耐水性 :マーキングした試験片を室温で水道水
中に72時間浸漬した後マーク部を上記マクベス反射濃
度計で測定した発色濃度 5)耐可塑剤性:マーキングした試験片をPVCラップ
フィルムで両面よりサンドイッチし、300gr/cm
2 の加重下40℃で15時間放置した後マーク部を上記
マクベス反射濃度計で測定した発色濃度値
【0034】
【発明の効果】地カブリが小さく、レーザー光の照射に
より鮮明に発色し、且つ、堅牢性に優れるマーキング組
成物が得られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紫外線硬化性樹脂、芳香族イソシアナート
    化合物及びイミノ化合物を必須成分として含有するマー
    キング組成物
JP5075063A 1993-03-10 1993-03-10 マーキング組成物 Pending JPH06255254A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170114691A (ko) * 2016-04-06 2017-10-16 주식회사 엘지화학 다층 레이저 마킹 필름 및 이의 제조방법
KR20170114689A (ko) * 2016-04-06 2017-10-16 주식회사 엘지화학 다층 레이저 마킹 필름 및 이의 제조방법
JP2020079352A (ja) * 2018-11-13 2020-05-28 東洋インキScホールディングス株式会社 紫外線レーザーマーキング組成物、それを用いた印刷物および積層体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170114691A (ko) * 2016-04-06 2017-10-16 주식회사 엘지화학 다층 레이저 마킹 필름 및 이의 제조방법
KR20170114689A (ko) * 2016-04-06 2017-10-16 주식회사 엘지화학 다층 레이저 마킹 필름 및 이의 제조방법
JP2020079352A (ja) * 2018-11-13 2020-05-28 東洋インキScホールディングス株式会社 紫外線レーザーマーキング組成物、それを用いた印刷物および積層体

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