JPH06254612A - 熱間仕上圧延機の速度制御方法 - Google Patents

熱間仕上圧延機の速度制御方法

Info

Publication number
JPH06254612A
JPH06254612A JP5043939A JP4393993A JPH06254612A JP H06254612 A JPH06254612 A JP H06254612A JP 5043939 A JP5043939 A JP 5043939A JP 4393993 A JP4393993 A JP 4393993A JP H06254612 A JPH06254612 A JP H06254612A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stand
roll speed
roll
speed
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5043939A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Sekiguchi
口 邦 男 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP5043939A priority Critical patent/JPH06254612A/ja
Publication of JPH06254612A publication Critical patent/JPH06254612A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 走間変更を行う場合に、圧延機出側の圧延材
の温度が、目標値に対してあまり外れることがなく、先
行材から後行材へのパススケジュールの変更を行い得る
熱間仕上圧延機の速度制御方法を提供する。 【構成】 圧延材上の走間変更部が第1スタンドより下
流の第(i+1)スタンドに到着する毎に、第(i+
1)スタンドを含めた上流スタンドのロール速度比が、
後行材に対応して定めたロール速度比と一致するように
第(i+1)スタンドよりも上流のスタンドのロール速
度を変更し、熱間仕上圧延機の出側における後行材の温
度を演算し、この温度の目標値からの偏差が最小になる
第jスタンドを決定し、走間変更部が第jスタンドに到
達したとき、この第jスタンドのロール速度を後行材に
対応して定めたロール速度に変更し、このロール速度の
変更に対応して、第jスタンドを含めた下流スタンドの
ロール速度比が、予め先行材に対応して定めたロール速
度比と一致するように第jスタンドよりも下流のスタン
ドのロール速度を変更する、ようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のスタンドを有す
る熱間仕上圧延機の入側で、先に圧延される圧延材の後
端と後で圧延される圧延材の先端とを接合し、接合され
た先行材及び後行材にそれぞれ対応して定めたパススケ
ジュールに従ってロール速度を制御する熱間仕上圧延機
の速度制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼板等を圧延する熱間圧延機では、圧延
材の温度が製品々質を決定する重要な要素になってい
る。このため、熱間仕上圧延機のロール速度は、この熱
間仕上圧延機の出側温度を目標値にすることを第一優先
として決定される。
【0003】近年、熱間仕上圧延機の入側で、同一若し
くは異なるサイズの圧延材、あるいは、同一若しくは異
なる材質の圧延材を接合して連続的に圧延し、同一若し
くは異なるサイズの製品を得る、いわゆる、走間変更圧
延が行われるようになってきた。
【0004】かかる圧延においても、先に圧延が行われ
る先行材及び後に圧延される後行材に対して、それぞれ
圧延機出側の温度を目標温度にするように圧延速度を制
御することが重要である。
【0005】走間変更圧延によってサイズの異なる製品
を得る場合に、圧延機出側の温度を一定に確保するべ
く、圧延速度を制御する例として、例えば、特開昭56−
114513号公報に示された熱間圧延板厚変更方法がある。
以下、図6を用いてこの従来の熱間圧延板厚変更方法の
概略を説明する。
【0006】図6(a),(b),(c) において、時間軸上のt
1 ,t2 …t6 は、板材上の板厚変更点が各圧延スタン
ドに到達する時間を示している。図6(a) には、上記の
時刻t1 ,t2 …t6 において各スタンドの圧下位置制
御装置へその圧下位置変更ΔS1 ,ΔS2 …ΔS6 が指
令され、製品板厚変更を行うことが示されている。圧下
位置の変更量は板厚変更量に従ってあらかじめ計算する
ことが可能である。
【0007】図6(b) には、上記の圧下位置変更により
各スタンドにおいて発生するスタンド入・出側板速度変
化を補正するための、各スタンド圧延速度の相対値補正
(ΔVr )が示され、各速度変更量ΔVr1,ΔVr2…Δ
r6は各スタンドでの板厚変化の検出値及び圧延速度値
に基いて算出される。
【0008】図6(c) には、各スタンドの圧下位置変更
(ΔS)、スタンド圧延速度補正(ΔVr )と同時に行
われる、連続圧延機全体の圧延速度絶対値の補正出力
(ΔVM )が示され、補正量計算はあらかじめ板厚値に
よる放熱特性を組込んだ圧延温度モデル式により算出す
るようになっている。
【0009】これによって、仕上圧延温度を一定の範囲
内に確保することができると記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載の方法
は、熱間圧延機出側の圧延材温度を目標値に合わせるよ
うに各スタンドの圧延速度を変更している。
【0011】しかしながら、本願発明者の知見によれ
ば、圧延速度の変更だけでは仕上圧延温度を一定にする
ことができない。例えば、図6(c) に示すように、走間
板厚変更点が第1スタンドに到達したタイミングから圧
延速度を変更しているが、少なくとも第2スタンドから
最終スタンドまでの各スタンドでは未だ変更前の圧延材
を圧延しており、圧延速度が変更されるとこれら変更前
の圧延材の温度が変化してしまうことは明白である。
【0012】また、上記公報には、「板厚変更開始の適
当なタイミングより変更を始める」と記載されているう
ちの「適当なタイミング」について具体的には記載され
ておらず、従って、圧延機出側の圧延温度を一定に確保
する技術は開示されてはいない。
【0013】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、走間変更を行う場合に、圧延機出側の圧
延材の温度が、目標値に対してあまり外れないように、
先行材から後行材へのパススケジュールの変更を行い得
る熱間仕上圧延機の速度制御方法を提供することを目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、先行材のパス
スケジュールから後行材のパススケジュールに変更する
圧延材上の走間変更部が第1スタンドより下流の第(i
+1)スタンドに到達する毎に、第(i+1)スタンド
を含めた上流スタンドのロール速度比が、後行材に対応
して定めたロール速度比と一致するように第(i+1)
スタンドよりも上流のスタンドのロール速度を変更し、
走間変更部が第(i+1)スタンドに到達する各場合に
ついて、第(i+1)スタンドのロール速度を後行材に
対応して定めたロール速度に変更したと仮定して、熱間
仕上圧延機の出側における後行材の温度を演算し、この
温度の目標値からの偏差が最小になる第jスタンドを決
定し、走間変更部が第jスタンドに到達したとき、この
第jスタンドのロール速度を後行材に対応して定めたロ
ール速度に変更し、この第jスタンドのロール速度の変
更に対応して、第jスタンドを含めた下流スタンドのロ
ール速度比が、予め先行材に対応して定めたロール速度
比と一致するように第jスタンドよりも下流のスタンド
のロール速度を変更する、ようにしている。
【0015】
【作用】以下、本発明の原理と併せてその作用を説明す
る。熱間仕上圧延機は通常4〜8スタンドで構成され
る。図2は一例として5スタンドで構成された熱間仕上
圧延機を示す。1,2,3,4,5はそれぞれ第1スタ
ンド乃至第5スタンドを示し、圧延材6を所定の製品厚
みに圧延するものとする。ここで、第1スタンドの入側
における圧延材上の点Xは、先行材Aと後行材Bとの接
合点である。先行材Aと後行材Bとはそれぞれ別の仕上
出側目標板厚及び目標温度を有し、接合点Xで先行材A
から後行材Bにパススケジュールが変更される。なお、
パススケジュールとは各スタンドのロールギャップ及び
ロール速度の両方に対するスケジュールを意味してい
る。
【0016】接合点Xを走間変更部とすると、走間変更
部Xが第1スタンドから順次第5スタンドまでの各スタ
ンドを通過するタイミングで、各スタンドのロールギャ
ップと、ロール速度とを変更する。
【0017】図3はiスタンドのロールギャップとロー
ル速度の変更例を示している。図3の横軸は走間変更部
の位置を示しており、走間変更部がiスタンドに到達し
たタイミングでiスタンドのロールギャップを先行材A
の設定値から後行材Bの設定値に変更する。また、走間
変更部が(i+1)スタンドに到達したタイミングでi
スタンドのロール速度を先行材Aの設定値から後行材B
の設定値に変更する。
【0018】図4は全スタンドのロール速度設定値と変
更方法の一例を示したものである。ここで、実線で示し
た折れ線AとBはそれぞれ先行材及び後行材のロール速
度の設定値である。走間変更部が第1スタンドの入側に
あり、先行材のみを圧延している状態では、各スタンド
のロール速度は折れ線A上の各設定値に設定されてい
る。走間変更部が第1スタンドから第5スタンドまで順
次通過する過程で、それぞれ図3に示したように、ロー
ルギャップ設定値とロール速度設定値とのを変更し、走
間変更部が第5スタンドを通過した時点では全スタンド
のロールギャップとロール速度設定値が後行材の設定値
に変更されていなければならない。すなわち、ロール速
度設定値に関しては、走間変更部が第5スタンドを通過
した時点で折れ線Bの速度設定値に移行させる必要があ
る。
【0019】図4中の〜はこの速度設定値の変更の
具体例を示したものである。いま、走間変更部が第2ス
タンドに到達したタイミングで、破線に示したように
第2スタンドのロール速度は折れ線Aの設定値のままと
し、第2スタンドのロール速度に対して後行材のロール
速度比になるように第1スタンドのロール速度設定値を
変更する。また、走間変更部が第3スタンドに到達した
タイミングで破線に示したように第3スタンドのロー
ル速度を基準にして後行材のロール速度比となるように
第2スタンド及び第1スタンドのロール速度を変更す
る。また、走間変更部が第4スタンドに到達したタイミ
ングで破線に示したように第4スタンドのロール速度
を基準にして後行材のロール速度比となるように第3ス
タンド、第2スタンド、第1スタンドの各ロール速度を
変更する。さらに、走間変更部が第5スタンドに到達し
たタイミングにて、矢印に示したように第5スタンド
のロール速度を後行材の設定値に変更すると共に、第1
スタンドから第4スタンドまでの各スタンドのロール速
度設定値を第5スタンドを基準にして後行材の速度比に
なるように変更する。これにより全スタンドの速度が折
れ線Bに示す速度設定値に設定される。
【0020】この方法によれば、走間変更部が第5スタ
ンドに到達するまで先行材を圧延しているスタンドの速
度は折れ線Aの速度設定値に維持されるため、先行材の
圧延機出側における温度は目標温度になる。しかし、走
間変更部が第5スタンドに到達後に、全スタンドの速度
が折れ線Bの速度設定値に移行せしめられるため、この
時点で第1スタンドから第5スタンドまでの間に存在す
る後行材は本来のロール速度より低い速度で圧延される
ため、この部分の仕上圧延機出側の温度は後行材の目標
温度よりも低くなる。
【0021】図5にもう一つのロール速度設定値の変更
方法の一例を示す。これは走間変更部が第2スタンドに
到達したタイミングにて、破線に示したように第1ス
タンドのロール速度を変更する。次に、走間変更部が第
3スタンドに到達したタイミングで矢印に示したよう
に第3スタンドのロール速度の設定値を折れ線B上の速
度設定値に変更すると共に、第3スタンドのロール速度
を基準にして第1及び第2スタンドが後行材のロール速
度比になるように変更し、同時に、破線に示すよう
に、第4及び第5スタンドのロール速度設定値を先行材
の速度比を保持したまま変更する。次に、走間変更点が
第4スタンドに到達したタイミングにて破線に示した
ように、第4スタンドのロール速度設定値を折れ線Bの
設定値に変更し、同時に第5スタンドを先行材の速度比
を維持するように変更する。さらに、走間変更部が第5
スタンドに到達したタイミングで第5スタンドのロール
速度設定値を折れ線Bの設定値になるように変更する。
【0022】この図5に示した方法によれば、走間変更
部が第3スタンドに到達した時点で第3スタンドのロー
ル速度は後行材の設定値に移行せしめられるため、第4
及び第5スタンドも折れ線Aに示した設定速度とは異な
った値となる。このため、この時点では第3スタンドか
ら第5スタンドまでの間に存在する先行材の仕上圧延機
出側の温度は先行材の目標値から外れたものになってし
まう。一方、後行材に関しては、走間変更部が第3スタ
ンドに到達するまでは第4図に示した方法と同様に、先
行材の温度を基準にしたロール速度で圧延されるため、
走間変更部が第3スタンドに到達時点で第1スタンドか
ら第3スタンドまでの間に存在する後行材の仕上厚遅延
機出側の温度は後行材の目標値とは異なった値になる。
しかし、この時点で第1スタンド入側にある後行材は折
れ線Bの速度設定値で圧延されるため、仕上圧延機出側
の温度は目標値になり、第4図に示した方法と比較し
て、仕上圧延機出側の温度が目標値と異なる部分の材料
長さは短くなる。
【0023】上述したように、ロール速度を先行材の設
定値から後行材の設定値に、どのタイミングで移行させ
るかによって、先行材及び後行材の仕上圧延機出側の温
度がそれぞれどの程度目標値から外れるかが異なる。ま
た、走間変更部があるスタンドに到達したとき、そのス
タンドのロール速度設定値を後行材の設定値に移行する
ものと仮定すると、移行タイミングはスタンドの数だけ
ある。例えば、5スタンドの熱間仕上圧延機にあっては
5つのロール速度設定値変更方法がある。
【0024】本発明は、ロール速度設定値を先行材の設
定値から後行材の設定値に変更する全てのケースについ
て、仕上圧延機出側の温度の目標温度からの外れ量を求
め、その値が最小になるスタンドを選択して設定値の変
更をする。
【0025】仕上圧延機出側の温度の推定は、例えば、
次のようにして行う。iスタンド出側における圧延材温
度TSOi を下式で求める。 TSOi =TSEi +ΔTPi+ΔTfi−ΔTRi …(1) ただし TSEi :iスタンド入側における圧延材温度 ΔTPi:iスタンドの圧延加工熱による温度上昇量 ΔTfi:iスタンドのロールと圧延材間の摩擦による温
度上昇量 ΔTRi:iスタンドのロールとの接触伝導熱による温度
降下量 である。
【0026】このうち、ΔTPi、ΔTfi、ΔTRiはそれ
ぞれ下式によって求めることができる。
【0027】
【数1】 ただし ηP :純粋変形仕事の熱量変換割合(定数) A :仕事の熱当量 ki :iスタンドの圧延材の2次元変形抵抗 Hi :iスタンドの入側板厚 hi :iスタンドの出側板厚 ρS :圧延材の密度 CS :圧延材の比熱 ηf :摩擦熱の圧延材への分配割合(定数) μi :iスタンドの摩擦係数 VRi:iスタンドのロールと圧延材の相対速度の絶対値
の平均値 tri:iスタンドのロールと圧延材の接触時間 ηR :補正係数 λS :圧延材の熱伝導率 TSE:ロールバイト入側における圧延材温度 Tmi:ロール温度 αS :λS /(ρS ・CS ) である。
【0028】また、iスタンド入側温度TSEi は次式に
よって求める。
【0029】
【数2】 ただし TW :冷却水温度 h :水冷による熱伝導率 t :冷却時間 である。
【0030】上記(1) 式から(5) 式を用いて第1スタン
ドから順次圧延材の温度を計算していくことにより、最
終スタンド出側における圧延材温度が得られる。(1) 式
から(5) 式の各式において、2次元変形抵抗k、相対速
度VR 、接触時間tr 、冷却時間t等はロール速度の関
数であり、仕上圧延機出側の温度が各スタンドのロール
速度に異存していることが分かる。
【0031】仕上圧延機出側の温度の許容誤差は、製品
品質を確保する目的から材料によって決められるのが一
般的である。従って、許容範囲の非常に小さい材料もあ
れば、ある下限値以上であればある程度変動しても問題
のないものもある。
【0032】本発明は上記の圧延温度計算式を用いて、
先行材のロール速度設定値から後行材のロール速度設定
値に変更する方法の全てのケースについて、仕上圧延機
出側の温度を求め、先行材及び後行材の仕上圧延機出側
の温度に対する許容誤差を判断条件とし、この条件を満
足する一つの方法を選択する。
【0033】この時、スタンド間に圧延材を冷却するス
トリップ冷却設備が装備されている仕上圧延機であれ
ば、ストリップ冷却の「入り/切り」や冷却水の「流量
の調整」等は仕上圧延機出側温度を許容誤差内に制御す
るために考慮すべきである。このストリップ冷却の効果
は(5) 式の水冷による熱伝導率hに反映される。
【0034】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例によって詳
細に説明する。図1はこの発明を実施する装置の構成を
示すブロック図である。同図において、第1乃至第5ス
タンドの各ロールを電動機7〜11が駆動するようになっ
ている。これらの電動機7〜11の速度をそれぞれ制御す
るために、電動機速度制御装置12〜16が設けられてい
る。また、電動機7〜11にはそれぞれ回転速度を検出す
る速度検出器17〜21が結合されている。一方、仕上圧延
に必要なデータを入力するデータ入力部22が設けられ
ており、これに設定計算部23が接続されている。設定計
算部23はデータ入力部22から与えられるデータに基い
て、後行材に対するロールギャップの設定値やロール速
度設定値を求め、さらに、既に計算済みである先行材の
ロールギャップ設定値及びロール速度設定値を用い、仕
上圧延機出側の材料温度が最小となるロール速度変更方
法を決定し、その結果をロール速度設定部に送る機能を
有している。また、速度検出器17〜21の速度検出信号に
基いて、トラッキング部25が走間変更部の位置を演算し
ており、この演算結果に従って、ロール速度設定部24が
各スタンドの速度設定値を電動機速度制御装置12〜16に
与えるように構成されている。
【0035】上記のように構成された本実施例の動作に
ついて以下に説明する。第1乃至第5スタンド1〜5を
有する熱間仕上圧延機の入側で、先行材の尾端と後行材
の先端とが接合された状態で、ロール速度設定部24は先
行材のパススケジュールに従ったロール速度設定値を電
動機速度制御装置12〜16に与えて圧延が行われていると
する。このとき、トラッキング部25は、速度検出器17〜
21によって検出された電動機7〜11の速度信号を用いて
走間変更部の位置を演算して、位置信号をロール速度設
定部24に加える。
【0036】一方、データ入力部22を用いて、圧延目標
サイズ、圧延目標温度、許容誤差等の圧延指示データ、
圧延材データ、上流工程である粗圧延の実績データ等の
仕上圧延に必要とするデータが入力され、走間変更部が
仕上圧延機の入側に近付いたタイミングにて設定計算部
23に与えられる。
【0037】設定計算部23はデータ入力部22からの後行
材に関する情報を用い、後行材に対する仕上圧延機の各
スタンドのロールギャップ設定値及びロール速度設定値
を演算する。なお、ロールギャップ設定値に対応した圧
下位置の制御は、種々提案されて公知であるのでその説
明を省略する。設定計算部23は、さらに、既に計算済み
である先行材の各スタンドのロール速度設定値と、ここ
で求めた後行材のロール速度設定値とを用い、先行材の
ロール速度設定値から後行材のロール速度設定値に変更
する全ての方法について、前述の圧延材温度計算式によ
り仕上圧延機出側の温度及び目標温度からの外れ量を演
算し、外れ量が最小になるロール速度変更方法を決定
し、その結果をロール速度設定部24に通知する。
【0038】ロール速度設定部24は、トラッキング部25
からの走間変更部の位置信号を用いて各スタンドのロー
ル速度変更タイミングを決定し、設定計算部23から送ら
れた後行材のロール速度設定値への変更方法にしたがっ
て各スタンドのロール速度設定値を変更する。
【0039】
【発明の効果】以上の説明により明らかな如く、本発明
によれば、走間変更を行う場合に、圧延機出側の圧延材
の温度が、目標値に対してあまり外れることがないよう
に、先行材から後行材へのパススケジュールの変更を行
い得、これによって、製品の歩留まりを大幅に向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する装置の構成を示すブロック
図。
【図2】一般的な走間変更圧延の説明図。
【図3】走間変更圧延におけるロールギャップ設定値と
ロール速度設定値の変更方法を説明するための説明図。
【図4】本発明に係るロール速度変更方法の一例を示す
説明図。
【図5】本発明に係るロール速度変更方法の一例を示す
説明図。
【図6】従来の熱間仕上圧延機の走間板厚変更方法を説
明するための説明図。
【符号の説明】
1〜5 スタンド 6 圧延材 7〜11 電動機 12〜16 電動機速度制御装置 17〜21 速度検出器 22 データ入力部 23 設定計算部 24 ロール速度設定部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のスタンド1〜nを有する熱間仕上圧
    延機の入側で、先に圧延される圧延材の後端と後で圧延
    される圧延材の先端とを接合し、先行材及び後行材にそ
    れぞれ対応して定めたパススケジュールに従ってロール
    速度を制御する熱間仕上圧延機の速度制御方法におい
    て、 先行材のパススケジュールから後行材のパススケジュー
    ルに変更する圧延材上の走間変更部が第1スタンドより
    下流の第(i+1)スタンドに到達する毎に、第(i+
    1)スタンドを含めた上流スタンドのロール速度比が、
    前記後行材に対応して定めたロール速度比と一致するよ
    うに第(i+1)スタンドよりも上流のスタンドのロー
    ル速度を変更し、 前記走間変更部が第(i+1)スタンドに到達する各場
    合について、第(i+1)スタンドのロール速度を後行
    材に対応して定めたロール速度に変更したと仮定して、
    前記熱間仕上圧延機の出側における後行材の温度を演算
    し、この温度の目標値からの偏差が最小になる第jスタ
    ンドを決定し、前記走間変更部が第jスタンドに到達し
    たとき、この第jスタンドのロール速度を後行材に対応
    して定めたロール速度に変更し、 この第jスタンドのロール速度の変更に対応して、第j
    スタンドを含めた下流スタンドのロール速度比が、予め
    先行材に対応して定めたロール速度比と一致するように
    第jスタンドよりも下流のスタンドのロール速度を変更
    する、 ことを特徴とする熱間仕上圧延機の速度制御方法。
JP5043939A 1993-03-04 1993-03-04 熱間仕上圧延機の速度制御方法 Pending JPH06254612A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5043939A JPH06254612A (ja) 1993-03-04 1993-03-04 熱間仕上圧延機の速度制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5043939A JPH06254612A (ja) 1993-03-04 1993-03-04 熱間仕上圧延機の速度制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06254612A true JPH06254612A (ja) 1994-09-13

Family

ID=12677674

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5043939A Pending JPH06254612A (ja) 1993-03-04 1993-03-04 熱間仕上圧延機の速度制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06254612A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020047750A (ko) * 2000-12-14 2002-06-22 이구택 압연기의 임팩트 드롭 보상장치 및 그 보상방법
WO2010112196A1 (de) 2009-04-02 2010-10-07 Sms Siemag Ag Walzanlage zum kontinuierlichen walzen von bandförmigem walzgut

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020047750A (ko) * 2000-12-14 2002-06-22 이구택 압연기의 임팩트 드롭 보상장치 및 그 보상방법
WO2010112196A1 (de) 2009-04-02 2010-10-07 Sms Siemag Ag Walzanlage zum kontinuierlichen walzen von bandförmigem walzgut
DE102009060828A1 (de) 2009-04-02 2010-10-14 Sms Siemag Ag Walzanlage zum kontinuierlichen Walzen von bandförmigem Walzgut

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0647484A1 (en) Method of rolling and cutting endless hot-rolled steel strip
US6185967B1 (en) Strip threading speed controlling apparatus for tandem rolling mill
JPH06254612A (ja) 熱間仕上圧延機の速度制御方法
CA2337168C (en) Hot rolling method and equipment
JPH09239423A (ja) 棒鋼類圧延設備における水冷制御方法
JP2001105016A (ja) 圧延材の温度制御装置
WO2000056476A1 (fr) Procede de laminage
JP3403330B2 (ja) 熱間圧延における板幅制御方法
JP2003181510A (ja) 連続圧延における鋼材のトラッキング方法及びその装置
JPH048122B2 (ja)
JP3529573B2 (ja) タンデム圧延機の制御装置
JPH10166002A (ja) 熱間圧延方法及び設備
JP3689967B2 (ja) 連続熱間圧延における圧延材接合部板端形状測定方法
JP2755120B2 (ja) 熱間圧延材の走間板厚変更制御方法及び装置並びに走間板厚変更点トラッキング方法
JP3253486B2 (ja) 搬送テーブルの速度制御装置
JPS61169109A (ja) クラツド材圧延における板反り制御方法及びその装置
CA2509044C (en) Hot rolling method and equipment
JP3183207B2 (ja) 連続圧延方法
JPS629711A (ja) 薄板熱間圧延ラインの板幅制御方法
JPS6376709A (ja) タンデム圧延機の板幅制御方法
JP2719216B2 (ja) 板圧延のエッジドロップ制御方法
JPH0683855B2 (ja) 熱間圧延機に於ける搬送テーブルローラ速度制御方法
JPS594912A (ja) 連続圧延機の自動板厚制御方法およびその装置
JP2003266107A (ja) 熱間圧延設備
JP3503623B2 (ja) エンドレス熱延鋼帯の接合点のトラッキング方法及び切断目標点のトラッキング方法