JPH06254326A - プレコート式バグフィルタ装置の運転制御方法 - Google Patents
プレコート式バグフィルタ装置の運転制御方法Info
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- JPH06254326A JPH06254326A JP5042848A JP4284893A JPH06254326A JP H06254326 A JPH06254326 A JP H06254326A JP 5042848 A JP5042848 A JP 5042848A JP 4284893 A JP4284893 A JP 4284893A JP H06254326 A JPH06254326 A JP H06254326A
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D46/00—Filters or filtering processes specially modified for separating dispersed particles from gases or vapours
- B01D46/02—Particle separators, e.g. dust precipitators, having hollow filters made of flexible material
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D2273/00—Operation of filters specially adapted for separating dispersed particles from gases or vapours
- B01D2273/12—Influencing the filter cake during filtration using filter aids
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】プレコート時に供給薬剤を濾布に有効に付着せ
しめることにより、使用薬剤量を節減するのみでなく、
未反応薬剤排出量の削減を可能にするプレコート式バグ
フィルタ装置の運転制御方法を提供する。 【構成】清浄ガス室と濾過室及びホッパ室からなる複数
の単位集じん機構,,により構成され、濾過作業
を行う前の段階で上記濾過室内に設置された濾布の表面
に予めプレコート層を形成するプレコート式バグフィル
タ装置の運転制御方法であって、複数の単位集じん機構
,,には、これら単位集じん機構に流入する気体
の流量を計測する流量計451,452,453がそれ
ぞれ設けられ、複数個のうち1個の単位集じん機構の濾
布にプレコート層を形成する際において、当該単位集じ
ん機構に流入する気体の流量値が設定量よりも低い場合
には、他の少なくとも1個の単位集じん機構への気体の
流入を阻止する。
しめることにより、使用薬剤量を節減するのみでなく、
未反応薬剤排出量の削減を可能にするプレコート式バグ
フィルタ装置の運転制御方法を提供する。 【構成】清浄ガス室と濾過室及びホッパ室からなる複数
の単位集じん機構,,により構成され、濾過作業
を行う前の段階で上記濾過室内に設置された濾布の表面
に予めプレコート層を形成するプレコート式バグフィル
タ装置の運転制御方法であって、複数の単位集じん機構
,,には、これら単位集じん機構に流入する気体
の流量を計測する流量計451,452,453がそれ
ぞれ設けられ、複数個のうち1個の単位集じん機構の濾
布にプレコート層を形成する際において、当該単位集じ
ん機構に流入する気体の流量値が設定量よりも低い場合
には、他の少なくとも1個の単位集じん機構への気体の
流入を阻止する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、気体流からダスト及び
浮遊物質等を分離し、除去または回収するバグフィルタ
装置に関し、特に濾過作業を行う前に濾布の表面にプレ
コート層を形成するプレコート式バグフィルタ装置に関
する。
浮遊物質等を分離し、除去または回収するバグフィルタ
装置に関し、特に濾過作業を行う前に濾布の表面にプレ
コート層を形成するプレコート式バグフィルタ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】現在実用に供されているバグフィルタ装
置の形式のうち、最も多く採用されているものは、濾過
及び酸性有害ガスの中和作用を司る薬剤を排ガスに同伴
させて濾布上に付着せしめ、運転の継続とともに濾布上
に堆積したダスト及び薬剤等から成る粉じん層をパルス
ジェット方式で払い落す形式である。
置の形式のうち、最も多く採用されているものは、濾過
及び酸性有害ガスの中和作用を司る薬剤を排ガスに同伴
させて濾布上に付着せしめ、運転の継続とともに濾布上
に堆積したダスト及び薬剤等から成る粉じん層をパルス
ジェット方式で払い落す形式である。
【0003】また、濾過室の構造としては、単一室構造
と多室構造の両方があるが、本書ではパルスジェット式
多室構造形排ガス同伴方式を従来技術の代表例として説
明する。
と多室構造の両方があるが、本書ではパルスジェット式
多室構造形排ガス同伴方式を従来技術の代表例として説
明する。
【0004】図6及び図7は従来のバグフィルタ装置の
概略構成を示す。
概略構成を示す。
【0005】図6及び図7において、aはバグフィルタ
装置を構成する単位集じん機構を収納し、相互を区分す
るケーシングであり、それぞれの単位集じん機構は、複
数の濾布bを懸架する仕切板cによって、下部の濾過室
dと上部の清浄ガス室eとに2分割されている。
装置を構成する単位集じん機構を収納し、相互を区分す
るケーシングであり、それぞれの単位集じん機構は、複
数の濾布bを懸架する仕切板cによって、下部の濾過室
dと上部の清浄ガス室eとに2分割されている。
【0006】清浄ガス室eには、図示しない空気圧縮源
に連接される開閉弁を通じて、各濾布b内に圧縮空気を
ジェットパルス状に噴射させるための複数のノズルf1
を備えた空気吹込管fが配設されている。
に連接される開閉弁を通じて、各濾布b内に圧縮空気を
ジェットパルス状に噴射させるための複数のノズルf1
を備えた空気吹込管fが配設されている。
【0007】濾過室dの下方は、粉じん収集用のホッパ
室hを構成し、その底部には粉じんを排出するための排
出機構jが連接されている。
室hを構成し、その底部には粉じんを排出するための排
出機構jが連接されている。
【0008】ホッパ室hの外側面には、図示しない焼却
炉または燃焼炉等で発生したばいじんや酸性有害ガス等
を含む燃焼ガスを導入する主煙道kが配設され、主煙道
kの途中には、図示しない有害ガス除去装置から輸送さ
れる中和用の薬剤mが連続的に供給されており、薬剤m
は燃焼ガスと混合して排ガスgとなる。
炉または燃焼炉等で発生したばいじんや酸性有害ガス等
を含む燃焼ガスを導入する主煙道kが配設され、主煙道
kの途中には、図示しない有害ガス除去装置から輸送さ
れる中和用の薬剤mが連続的に供給されており、薬剤m
は燃焼ガスと混合して排ガスgとなる。
【0009】排ガスgは、主煙道kから各単位集じん機
構ごとに分岐された分岐導入ダクトpを介して、各ホッ
パ室hに流入し、その間に含有する酸性有害ガスと薬剤
mとが中和反応を起こしながら濾過室d内に懸架された
複数の濾布bの表面に到達する。
構ごとに分岐された分岐導入ダクトpを介して、各ホッ
パ室hに流入し、その間に含有する酸性有害ガスと薬剤
mとが中和反応を起こしながら濾過室d内に懸架された
複数の濾布bの表面に到達する。
【0010】後述する払い落し作業終了後の単位集じん
機構は、通気抵抗が低いために連続操業中の他区画より
も大量の排ガスgが流入し、濾布bを通過する際に、そ
の濾過能力により、反応済及び未反応の薬剤mが濾過さ
れて表面に付着し、濾過・中和作業の主体となる一部反
応済の薬剤mによる薬剤層b1(図7参照)が形成され
る。
機構は、通気抵抗が低いために連続操業中の他区画より
も大量の排ガスgが流入し、濾布bを通過する際に、そ
の濾過能力により、反応済及び未反応の薬剤mが濾過さ
れて表面に付着し、濾過・中和作業の主体となる一部反
応済の薬剤mによる薬剤層b1(図7参照)が形成され
る。
【0011】そして、この後の通ガス中においては、排
ガスg中に残存する酸性有害ガスは薬剤層b1内の未反
応薬剤mと中和反応を起こすとともに、排ガスgと共に
飛来するばいじん及び反応済と未反応の薬剤mは薬剤層
b1表面に順次堆積して粉じん層b2(図7参照)を形
成する。
ガスg中に残存する酸性有害ガスは薬剤層b1内の未反
応薬剤mと中和反応を起こすとともに、排ガスgと共に
飛来するばいじん及び反応済と未反応の薬剤mは薬剤層
b1表面に順次堆積して粉じん層b2(図7参照)を形
成する。
【0012】従って、排ガスgが該粉じん層b2及び薬
剤層b1を通過する際に、保有するばいじんが捕捉され
るとともに、残存する酸性有害ガスが未反応の薬剤mと
接触することにより、効率良く中和反応して清浄ガスn
となり、清浄ガス室eに排出される。
剤層b1を通過する際に、保有するばいじんが捕捉され
るとともに、残存する酸性有害ガスが未反応の薬剤mと
接触することにより、効率良く中和反応して清浄ガスn
となり、清浄ガス室eに排出される。
【0013】清浄ガスnは、清浄ガス室eの外側面に配
設された分岐排出ダクトqに挿入された清浄ガス開閉弁
rを通り、排出主ダクトsを経て、図示しない誘引通風
機に吸引されて、図示しない煙突から大気中に放出され
る。
設された分岐排出ダクトqに挿入された清浄ガス開閉弁
rを通り、排出主ダクトsを経て、図示しない誘引通風
機に吸引されて、図示しない煙突から大気中に放出され
る。
【0014】この状態で運転を継続すると、飛来し続け
る燃焼ガス中のばいじん及び反応済と未反応の薬剤mに
より、粉じん層b2が次第に成長して通気抵抗が増加す
る。そこで、該当する単位集じん機構の清浄ガス開閉弁
rを閉鎖して排ガスgの流入を停止せしめた後、空気吹
込管fから圧縮空気をジェット噴射させることにより、
濾布bの表面に付着した薬剤層b1と堆積した粉じん層
b2を剥離・落下させる。この後、清浄ガス開閉弁rを
再び開放することで排ガスgの流入を再開させる。
る燃焼ガス中のばいじん及び反応済と未反応の薬剤mに
より、粉じん層b2が次第に成長して通気抵抗が増加す
る。そこで、該当する単位集じん機構の清浄ガス開閉弁
rを閉鎖して排ガスgの流入を停止せしめた後、空気吹
込管fから圧縮空気をジェット噴射させることにより、
濾布bの表面に付着した薬剤層b1と堆積した粉じん層
b2を剥離・落下させる。この後、清浄ガス開閉弁rを
再び開放することで排ガスgの流入を再開させる。
【0015】この払い落し操作を各単位集じん機構ごと
に順次行うことにより、単位集じん機構の各濾布に付着
・堆積したばいじん及び反応済と未反応の薬剤m等から
なる捕集灰を除去することができる。なお、ホッパ室h
に落下した捕集灰は、排出機構jにより、外部に排出す
るようになされている。
に順次行うことにより、単位集じん機構の各濾布に付着
・堆積したばいじん及び反応済と未反応の薬剤m等から
なる捕集灰を除去することができる。なお、ホッパ室h
に落下した捕集灰は、排出機構jにより、外部に排出す
るようになされている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来の多室構造形排ガ
ス同伴方式バグフィルタ装置の場合は、薬剤層b1を形
成する薬剤mは、主煙道kまたは図示しない前置反応塔
に一括して供給されている。
ス同伴方式バグフィルタ装置の場合は、薬剤層b1を形
成する薬剤mは、主煙道kまたは図示しない前置反応塔
に一括して供給されている。
【0017】そこで、上述の如く、通気抵抗が増加した
単位集じん機構の払い落しを行えば、その区画の通気抵
抗が一挙に低下するために、排ガスgがその区画に集中
的に流入し、大量の薬剤mが同伴されるが、薬剤層b1
の成長とともにその区画への排ガス流量が次第に低下し
て同伴薬剤量も自動的に低下する。さらに、排ガス流量
の低下とともに、濾布bへの薬剤mの付着率が低減し、
過半数の薬剤mは未反応のままホッパ室hに落下するよ
うになる。
単位集じん機構の払い落しを行えば、その区画の通気抵
抗が一挙に低下するために、排ガスgがその区画に集中
的に流入し、大量の薬剤mが同伴されるが、薬剤層b1
の成長とともにその区画への排ガス流量が次第に低下し
て同伴薬剤量も自動的に低下する。さらに、排ガス流量
の低下とともに、濾布bへの薬剤mの付着率が低減し、
過半数の薬剤mは未反応のままホッパ室hに落下するよ
うになる。
【0018】一方、薬剤mが連続的に供給されているた
めに、薬剤mは払い落し直後はその一部が他の区画に、
定常運転時には全部が各区画に供給されるために、薬剤
層b1が形成された以後に供給し続けられる未反応薬剤
mは過剰分であり、粉じん層b2の増大を助長すること
になる。
めに、薬剤mは払い落し直後はその一部が他の区画に、
定常運転時には全部が各区画に供給されるために、薬剤
層b1が形成された以後に供給し続けられる未反応薬剤
mは過剰分であり、粉じん層b2の増大を助長すること
になる。
【0019】従って、通気抵抗の上昇が早くなるために
払い落し間隔が短くなり、前述の落下薬剤の増加と相ま
って未反応薬剤を多量に排出する結果、薬剤費が嵩むだ
けでなく、重金属やダイオキシン類の有害物質を含むた
めに「特別管理廃棄物」に指定されている捕集灰(排出
灰)の量を増加させることになり、後処理費用の増大を
招くことになる。
払い落し間隔が短くなり、前述の落下薬剤の増加と相ま
って未反応薬剤を多量に排出する結果、薬剤費が嵩むだ
けでなく、重金属やダイオキシン類の有害物質を含むた
めに「特別管理廃棄物」に指定されている捕集灰(排出
灰)の量を増加させることになり、後処理費用の増大を
招くことになる。
【0020】しかも、燃焼状況等により排ガスgの流入
量が少ない場合でも、構成する単位集じん機構の全てに
通ガスしているために、各濾布b及び周辺の金具等全て
が排ガスgに常時接触していることになり、運転停止後
の温度低下に起因する結露により、濾布bへの一部薬剤
層b1の吸湿固着による払い落とし不全や、周辺金具等
の腐食の影響を全ての単位集じん機構が受けることにな
る。
量が少ない場合でも、構成する単位集じん機構の全てに
通ガスしているために、各濾布b及び周辺の金具等全て
が排ガスgに常時接触していることになり、運転停止後
の温度低下に起因する結露により、濾布bへの一部薬剤
層b1の吸湿固着による払い落とし不全や、周辺金具等
の腐食の影響を全ての単位集じん機構が受けることにな
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明のプレコート式バ
グフィルタ装置の運転制御方法は、清浄ガス室と濾過室
及びホッパ室からなる複数の単位集じん機構により構成
され、濾過作業を行う前の段階で上記濾過室内に設置さ
れた濾布の表面に予めプレコート層を形成するプレコー
ト式バグフィルタ装置の運転制御方法であって、前記複
数の単位集じん機構には、これら単位集じん機構に流入
する気体の流量を計測する計測装置がそれぞれ設けら
れ、複数個のうち1個の単位集じん機構の濾布にプレコ
ート層を形成する際において、当該単位集じん機構に流
入する気体の流量値が設定量よりも低い場合には、他の
少なくとも1個の単位集じん機構への気体の流入を阻止
するものである。
グフィルタ装置の運転制御方法は、清浄ガス室と濾過室
及びホッパ室からなる複数の単位集じん機構により構成
され、濾過作業を行う前の段階で上記濾過室内に設置さ
れた濾布の表面に予めプレコート層を形成するプレコー
ト式バグフィルタ装置の運転制御方法であって、前記複
数の単位集じん機構には、これら単位集じん機構に流入
する気体の流量を計測する計測装置がそれぞれ設けら
れ、複数個のうち1個の単位集じん機構の濾布にプレコ
ート層を形成する際において、当該単位集じん機構に流
入する気体の流量値が設定量よりも低い場合には、他の
少なくとも1個の単位集じん機構への気体の流入を阻止
するものである。
【0022】また、上述したプレコート式バグフィルタ
装置の運転制御方法において、単位操業期間中の被燃焼
物の質・量により、発生する排ガス量の大要を推測し、
前記複数で構成された各単位集じん機構のうち、各々定
格量乃至定格量を大幅に下回らない程度の排ガス量を流
せるように各単位集じん機構の運転数を選択する。
装置の運転制御方法において、単位操業期間中の被燃焼
物の質・量により、発生する排ガス量の大要を推測し、
前記複数で構成された各単位集じん機構のうち、各々定
格量乃至定格量を大幅に下回らない程度の排ガス量を流
せるように各単位集じん機構の運転数を選択する。
【0023】
【作用】1個の単位集じん機構の濾布にプレコート層を
形成する際において、当該単位集じん機構に流入する気
体の流量値が設定量よりも低い場合には、他の少なくと
も1個の単位集じん機構への気体の流入を阻止すること
で、このプレコート層形成時に1個の単位集じん機構へ
設定量以上の気体を流入させ、高速で薬剤を濾布面に付
着させる。
形成する際において、当該単位集じん機構に流入する気
体の流量値が設定量よりも低い場合には、他の少なくと
も1個の単位集じん機構への気体の流入を阻止すること
で、このプレコート層形成時に1個の単位集じん機構へ
設定量以上の気体を流入させ、高速で薬剤を濾布面に付
着させる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
明する。
【0025】図1及び図2は、本発明に係るプレコート
式バグフィルタ装置の運転制御方法を実施するプレコー
ト式バグフィルタ装置の概略構成を示し、図3は本装置
の概略フローを示している。なお、図3において各単位
集じん機構を左側から、、とし、必要に応じてこ
れら各単位集じん機構、、に配設された各構成部
材の各符号の後に当該単位集じん機構の番号を付すこと
で、符号を3桁として各構成部材を区別する。
式バグフィルタ装置の運転制御方法を実施するプレコー
ト式バグフィルタ装置の概略構成を示し、図3は本装置
の概略フローを示している。なお、図3において各単位
集じん機構を左側から、、とし、必要に応じてこ
れら各単位集じん機構、、に配設された各構成部
材の各符号の後に当該単位集じん機構の番号を付すこと
で、符号を3桁として各構成部材を区別する。
【0026】図1及び図2において、1はプレコート式
バグフィルタ装置を構成する複数個の単位集じん機構を
収納するケーシングであり、それぞれの単位集じん機構
は、複数の濾布2を懸架する仕切板3によって上部の清
浄ガス室4と下部の気体流入室5に区分されている。
バグフィルタ装置を構成する複数個の単位集じん機構を
収納するケーシングであり、それぞれの単位集じん機構
は、複数の濾布2を懸架する仕切板3によって上部の清
浄ガス室4と下部の気体流入室5に区分されている。
【0027】前記清浄ガス室4は、気体流入室5に複数
の濾布2を介して連通された空間であり、各清浄ガス室
4は、分岐ダクト41及び清浄ガス開閉弁42を介し
て、共通の清浄ガスダクト43に接続され、図示しない
誘引通風機に連接されている。
の濾布2を介して連通された空間であり、各清浄ガス室
4は、分岐ダクト41及び清浄ガス開閉弁42を介し
て、共通の清浄ガスダクト43に接続され、図示しない
誘引通風機に連接されている。
【0028】清浄ガス室4には、複数の濾布2の横1列
に対して、空気吹込管6が1本ずつ配設され、空気吹込
管6は空気開閉弁61を通じて空気ヘッダ62に接続さ
れ、図示しない圧縮空気源に連接されている。
に対して、空気吹込管6が1本ずつ配設され、空気吹込
管6は空気開閉弁61を通じて空気ヘッダ62に接続さ
れ、図示しない圧縮空気源に連接されている。
【0029】さらに、空気吹込管6の下部には、複数の
濾布2内に払い落し用圧縮空気を吹込むためのノズル6
3が該濾布2の開口部に対峙して配設されている。これ
ら空気吹込管6、空気開閉弁61、空気ヘッダ62、ノ
ズル63及び圧縮空気源によりダスト払い落し機構を構
成している。
濾布2内に払い落し用圧縮空気を吹込むためのノズル6
3が該濾布2の開口部に対峙して配設されている。これ
ら空気吹込管6、空気開閉弁61、空気ヘッダ62、ノ
ズル63及び圧縮空気源によりダスト払い落し機構を構
成している。
【0030】前記気体流入室5は、複数の隔壁11によ
り区画された複数の濾過室51と各濾過室51の下方に
連なり同じく区画されたホッパ室52に分割されてお
り、各ホッパ室52の下部には、濾布2から剥離・落下
する粉じん等を排出するための各単位集じん機構に共通
のダスト排出機構53が連接されている。
り区画された複数の濾過室51と各濾過室51の下方に
連なり同じく区画されたホッパ室52に分割されてお
り、各ホッパ室52の下部には、濾布2から剥離・落下
する粉じん等を排出するための各単位集じん機構に共通
のダスト排出機構53が連接されている。
【0031】前記複数のホッパ室52の外側には、主煙
道7が構築されており、この主煙道7から各ホッパ室5
2に至る分岐煙道71が配管されている。
道7が構築されており、この主煙道7から各ホッパ室5
2に至る分岐煙道71が配管されている。
【0032】上述した主煙道7と分岐煙道71とによ
り、含じん気体導入ダクトが構成されており、各ホッパ
室52には、図示しない焼却炉または燃焼炉で発生した
ばいじんや酸性有害ガス等を含む排ガス81が流入す
る。
り、含じん気体導入ダクトが構成されており、各ホッパ
室52には、図示しない焼却炉または燃焼炉で発生した
ばいじんや酸性有害ガス等を含む排ガス81が流入す
る。
【0033】また、各ホッパ室52には薬剤供給口93
がそれぞれ形成されている。この薬剤供給口93には薬
剤配管91から分岐された分岐管91aが薬剤供給弁9
2を介して配管されており、図示しない有害ガス除去装
置から薬剤配管91を通して輸送される消石灰等の中和
用薬剤9が薬剤供給弁92の開閉によってその供給を制
御されるよう構成されている。これら薬剤配管91、薬
剤供給弁92、薬剤供給口93及び有害ガス除去装置に
より薬剤供給手段が構成されている。
がそれぞれ形成されている。この薬剤供給口93には薬
剤配管91から分岐された分岐管91aが薬剤供給弁9
2を介して配管されており、図示しない有害ガス除去装
置から薬剤配管91を通して輸送される消石灰等の中和
用薬剤9が薬剤供給弁92の開閉によってその供給を制
御されるよう構成されている。これら薬剤配管91、薬
剤供給弁92、薬剤供給口93及び有害ガス除去装置に
より薬剤供給手段が構成されている。
【0034】また、図3に示すように、清浄ガスダクト
43には、該清浄ガスダクト43を通って排出される全
ての清浄ガスの排出量を測定する総ガス流量計44が設
けられるとともに、各分岐ダクト411,412,41
3には、各単位集じん機構ごとの清浄ガスの流量を測定
する流量計451,452,453が各々設けられてい
る。
43には、該清浄ガスダクト43を通って排出される全
ての清浄ガスの排出量を測定する総ガス流量計44が設
けられるとともに、各分岐ダクト411,412,41
3には、各単位集じん機構ごとの清浄ガスの流量を測定
する流量計451,452,453が各々設けられてい
る。
【0035】次に、上述のように構成されたプレコート
式バグフィルタ装置により、本発明の運転制御方法を実
施した場合において、濾過作業から払い落し及びプレコ
ート層形成を経て濾過作業再開までの動作について、図
4のフローチャートを参照して説明する。
式バグフィルタ装置により、本発明の運転制御方法を実
施した場合において、濾過作業から払い落し及びプレコ
ート層形成を経て濾過作業再開までの動作について、図
4のフローチャートを参照して説明する。
【0036】まず、ステップS1で、単位操業期間中の
被燃焼物の質・量により、発生する排ガス量の大要を推
測し、複数で構成された各単位集じん機構のうち、各々
定格量乃至定格量を大幅に下回らない程度の排ガス量を
流せるように上記各単位集じん機構の運転数を選択する
(ステップS2)。ここで、定格量とは各単位集じん機
構が効率良く濾過作業を行える排ガス量をいう。
被燃焼物の質・量により、発生する排ガス量の大要を推
測し、複数で構成された各単位集じん機構のうち、各々
定格量乃至定格量を大幅に下回らない程度の排ガス量を
流せるように上記各単位集じん機構の運転数を選択する
(ステップS2)。ここで、定格量とは各単位集じん機
構が効率良く濾過作業を行える排ガス量をいう。
【0037】これは、被焼却物の質及び量は操業期間に
よって変動する場合が多いからで、特に、ごみ焼却炉の
場合、季節的変動が多いうえに、将来のごみ質向上及び
処理量増加を見越して設計・製作される事が重なって、
発生ガス量が定格量の1/2〜2/3になる事が多いた
めである。
よって変動する場合が多いからで、特に、ごみ焼却炉の
場合、季節的変動が多いうえに、将来のごみ質向上及び
処理量増加を見越して設計・製作される事が重なって、
発生ガス量が定格量の1/2〜2/3になる事が多いた
めである。
【0038】従って、従来のように、燃焼状況等によ
り、排ガスの流入量が少ない場合にも、構成する単位集
じん機構の全てに通ガスするものでは、各濾布及び周辺
の金具等全てが排ガスに常時接触していることになり、
運転停止後の温度低下に起因する結露により、濾布への
一部の薬剤層の吸湿固着による払い落し不全や周辺金具
等の腐食の影響を、全ての単位集じん機構が受けること
になるが、本例のように通常は単位集じん機構の1/3
程度は休止させ、待機状態とすることで、単位集じん機
構を交替使用することができ、休止中区画の維持管理の
実施と併せて、長期安定操業が可能となるとともに、吸
湿による濾布の払い落し不全や周辺金具等の腐食を防止
することができる。
り、排ガスの流入量が少ない場合にも、構成する単位集
じん機構の全てに通ガスするものでは、各濾布及び周辺
の金具等全てが排ガスに常時接触していることになり、
運転停止後の温度低下に起因する結露により、濾布への
一部の薬剤層の吸湿固着による払い落し不全や周辺金具
等の腐食の影響を、全ての単位集じん機構が受けること
になるが、本例のように通常は単位集じん機構の1/3
程度は休止させ、待機状態とすることで、単位集じん機
構を交替使用することができ、休止中区画の維持管理の
実施と併せて、長期安定操業が可能となるとともに、吸
湿による濾布の払い落し不全や周辺金具等の腐食を防止
することができる。
【0039】おな、本例では前述した選択の結果、図3
に示す各々3室の単位集じん機構、、が稼働状態
にあるものとする。
に示す各々3室の単位集じん機構、、が稼働状態
にあるものとする。
【0040】次に、このように単位集じん機構の運転数
を選択した後、各清浄ガス開閉弁421,422,42
3を開放して、含じん気体導入ダクトからの排ガス81
1,812,813をホッパ室521,522,523
にそれぞれ流入させる。なお、この際には各濾過室51
1,512,513の各濾布201,202,203に
は中和用薬剤9の供給により予めプレコート層21(図
5参照)が形成されている。
を選択した後、各清浄ガス開閉弁421,422,42
3を開放して、含じん気体導入ダクトからの排ガス81
1,812,813をホッパ室521,522,523
にそれぞれ流入させる。なお、この際には各濾過室51
1,512,513の各濾布201,202,203に
は中和用薬剤9の供給により予めプレコート層21(図
5参照)が形成されている。
【0041】そして、上述のように、ホッパ室521,
522,523にそれぞれ流入した排ガス811,81
2,813は、上昇して複数の濾布201,202,2
03の表面に形成されたプレコート層21を通過する際
に、保有するばいじんを濾過されるとともに、同じく含
有する酸性有害ガスを中和用薬剤9との中和作用により
除去されて清浄ガス821,822,823となり、清
浄ガス室401,402,403にそれぞれ排出され、
分岐ダクト411,412,413、清浄ガス開閉弁4
21,422,423を通過して清浄ガスダクト43か
ら図示しない誘引通風機を経て図示しない煙突から大気
中に放出される(ステップS3)。この際、流量計45
1,452,453により分岐ダクト411,412,
413を通過する清浄ガスの流量が測定されるととも
に、総ガス流量計44により清浄ガスダクト43を通過
する清浄ガスの総流量が測定される。
522,523にそれぞれ流入した排ガス811,81
2,813は、上昇して複数の濾布201,202,2
03の表面に形成されたプレコート層21を通過する際
に、保有するばいじんを濾過されるとともに、同じく含
有する酸性有害ガスを中和用薬剤9との中和作用により
除去されて清浄ガス821,822,823となり、清
浄ガス室401,402,403にそれぞれ排出され、
分岐ダクト411,412,413、清浄ガス開閉弁4
21,422,423を通過して清浄ガスダクト43か
ら図示しない誘引通風機を経て図示しない煙突から大気
中に放出される(ステップS3)。この際、流量計45
1,452,453により分岐ダクト411,412,
413を通過する清浄ガスの流量が測定されるととも
に、総ガス流量計44により清浄ガスダクト43を通過
する清浄ガスの総流量が測定される。
【0042】この濾過作業の継続に伴い、図5に示すよ
うにプレコート層21の表面には、ばいじんが堆積して
ばいじん層22が形成されていくため、所定の段階でこ
のばいじん層22及びプレコート層21を払い落とす作
業が必要になる。これは、ステップS4において各単位
集じん機構のいずれかが払い落としを行わなければなら
い状態か否かを判断する。具体的には、例えば、各単位
集じん機構の濾過室5の濾布2の内部と外部との差圧を
差圧計で計測し、この差圧が設定値を超過したか否かで
判断する。
うにプレコート層21の表面には、ばいじんが堆積して
ばいじん層22が形成されていくため、所定の段階でこ
のばいじん層22及びプレコート層21を払い落とす作
業が必要になる。これは、ステップS4において各単位
集じん機構のいずれかが払い落としを行わなければなら
い状態か否かを判断する。具体的には、例えば、各単位
集じん機構の濾過室5の濾布2の内部と外部との差圧を
差圧計で計測し、この差圧が設定値を超過したか否かで
判断する。
【0043】そして、1個の単位集じん機構(例えば図
3における単位集じん機構)において、排ガス81の
通気抵抗の増加により差圧が設定値を超過した場合に
は、ステップS5に進み、他の単位集じん機構,が
払い落とし作業中であるか否かを判断し、他の単位集じ
ん機構,が払い落とし作業中でなければ、ステップ
S6で単位集じん機構の清浄ガス開閉弁422を閉鎖
して、その濾過室512内への排ガス812の流入をし
ゃ断する。
3における単位集じん機構)において、排ガス81の
通気抵抗の増加により差圧が設定値を超過した場合に
は、ステップS5に進み、他の単位集じん機構,が
払い落とし作業中であるか否かを判断し、他の単位集じ
ん機構,が払い落とし作業中でなければ、ステップ
S6で単位集じん機構の清浄ガス開閉弁422を閉鎖
して、その濾過室512内への排ガス812の流入をし
ゃ断する。
【0044】続いて、この濾過室512に対応する空気
開閉弁612を開放して、図示しない圧縮空気源の圧縮
空気をノズル63から、上記濾過室512内の濾布20
2内に短時間ジェット噴射させれば、清浄ガス室402
内の清浄ガス822は、ジェット噴流に誘起された2次
気流となり、噴射空気と共に濾布202内に逆流し、ジ
ェット噴流の衝撃波と2次気流の逆流効果により、濾布
202表面に付着するプレコート層21及びばいじん層
22により成る捕集灰を剥離させることができる。この
噴射を前記単位集じん機構に設けられた濾布202群
の全ての列に対して行えば、この単位集じん機構の払
い落し作業が完了する(ステップS7)。
開閉弁612を開放して、図示しない圧縮空気源の圧縮
空気をノズル63から、上記濾過室512内の濾布20
2内に短時間ジェット噴射させれば、清浄ガス室402
内の清浄ガス822は、ジェット噴流に誘起された2次
気流となり、噴射空気と共に濾布202内に逆流し、ジ
ェット噴流の衝撃波と2次気流の逆流効果により、濾布
202表面に付着するプレコート層21及びばいじん層
22により成る捕集灰を剥離させることができる。この
噴射を前記単位集じん機構に設けられた濾布202群
の全ての列に対して行えば、この単位集じん機構の払
い落し作業が完了する(ステップS7)。
【0045】ここで、上述した払い落し作業の過程を示
すものとして、図2の中央の単位集じん機構において、
左端の濾布2が、排ガス81の流入が停止されてプレコ
ート層21及びばいじん層22から成る捕集灰が付着し
ている状態、中央の濾布2が空気開閉弁61を開放して
ノズル63から圧縮空気を噴射して捕集灰を剥離せし
め、粉じんが落下中の状態、右端の濾布2が前記の払い
落し作業が終了した状態を示している。
すものとして、図2の中央の単位集じん機構において、
左端の濾布2が、排ガス81の流入が停止されてプレコ
ート層21及びばいじん層22から成る捕集灰が付着し
ている状態、中央の濾布2が空気開閉弁61を開放して
ノズル63から圧縮空気を噴射して捕集灰を剥離せし
め、粉じんが落下中の状態、右端の濾布2が前記の払い
落し作業が終了した状態を示している。
【0046】そして、剥離した捕集灰は、ホッパ室52
の底部に堆積した後、ダスト排出機構53により外部に
排出される。
の底部に堆積した後、ダスト排出機構53により外部に
排出される。
【0047】上記払い落し作業が完了すると、単位集じ
ん機構の清浄ガス開閉弁422を開放することで該単
位集じん機構に再び排ガス812の流入を開始する
(ステップS8)。払い落し作業が完了した状態におけ
る濾布202を通過する排ガス812の通気抵抗は低下
するため、単位集じん機構へ誘引される排ガス量は払
い落し前より増加する状態となっている。
ん機構の清浄ガス開閉弁422を開放することで該単
位集じん機構に再び排ガス812の流入を開始する
(ステップS8)。払い落し作業が完了した状態におけ
る濾布202を通過する排ガス812の通気抵抗は低下
するため、単位集じん機構へ誘引される排ガス量は払
い落し前より増加する状態となっている。
【0048】この際、ステップS9において、濾布20
2を通ガスしたガス量を流量計452で計測し、ガス量
が設定量以上であるか否かを判断する。設定量は、プレ
コート層形成時に薬剤が効率よく濾布に吸着されるよう
予め設定されている。そして、ガス量が設定量以上であ
ればステップS10に進み、薬剤供給弁922を開放し
て、薬剤供給口932から中和用薬剤9を一挙に噴射す
れば、高速化された排ガス812に同伴されて薬剤9は
上昇し、複数の濾布202の表面に吸着され、プレコー
ト層21を短時間で再形成し、この間の薬剤9の落下率
は極めて少なくなる(ステップS11)。
2を通ガスしたガス量を流量計452で計測し、ガス量
が設定量以上であるか否かを判断する。設定量は、プレ
コート層形成時に薬剤が効率よく濾布に吸着されるよう
予め設定されている。そして、ガス量が設定量以上であ
ればステップS10に進み、薬剤供給弁922を開放し
て、薬剤供給口932から中和用薬剤9を一挙に噴射す
れば、高速化された排ガス812に同伴されて薬剤9は
上昇し、複数の濾布202の表面に吸着され、プレコー
ト層21を短時間で再形成し、この間の薬剤9の落下率
は極めて少なくなる(ステップS11)。
【0049】このようにしてプレコート層21の形成作
業が終われば、薬剤供給弁922を閉鎖し、清浄ガス開
閉弁422を開放してステップS3に戻って通常の濾過
作業に移行する。
業が終われば、薬剤供給弁922を閉鎖し、清浄ガス開
閉弁422を開放してステップS3に戻って通常の濾過
作業に移行する。
【0050】また、前記ステップS9において、ガス量
が設定量を下回っていれば、ステップS12に進み、他
の単位集じん機構,のガス量をも単位集じん機構
のガス量とともに、流量計451,452,453で計
測し、最小のガス量を示す単位集じん機構(例えば単位
集じん機構)の清浄ガス開閉弁423を閉鎖する。こ
の結果、払い落しを終わった単位集じん機構の排ガス
流量は増加することになり、この増加によりガス量が設
定量を上回ればステップS10に進み、薬剤供給弁92
2を開放して、薬剤供給口932から中和用薬剤9を一
挙に噴射する。この際、単位集じん機構の清浄ガス開
閉弁423を閉鎖していることで、単位集じん機構に
は大量の排ガスが流入しており、この高速化された大量
の排ガス812に同伴されて薬剤9は落下することなく
上昇しプレコート層21を効率良く短時間で再形成す
る。
が設定量を下回っていれば、ステップS12に進み、他
の単位集じん機構,のガス量をも単位集じん機構
のガス量とともに、流量計451,452,453で計
測し、最小のガス量を示す単位集じん機構(例えば単位
集じん機構)の清浄ガス開閉弁423を閉鎖する。こ
の結果、払い落しを終わった単位集じん機構の排ガス
流量は増加することになり、この増加によりガス量が設
定量を上回ればステップS10に進み、薬剤供給弁92
2を開放して、薬剤供給口932から中和用薬剤9を一
挙に噴射する。この際、単位集じん機構の清浄ガス開
閉弁423を閉鎖していることで、単位集じん機構に
は大量の排ガスが流入しており、この高速化された大量
の排ガス812に同伴されて薬剤9は落下することなく
上昇しプレコート層21を効率良く短時間で再形成す
る。
【0051】なお、単位集じん機構の清浄ガス開閉弁
423を閉鎖してもガス量が設定量を下回っていれば、
単位集じん機構の清浄ガス開閉弁421をも閉鎖して
単位集じん機構に流入する排ガス流量をさらに増加さ
せることになる。
423を閉鎖してもガス量が設定量を下回っていれば、
単位集じん機構の清浄ガス開閉弁421をも閉鎖して
単位集じん機構に流入する排ガス流量をさらに増加さ
せることになる。
【0052】そして、プレコート層21の形成作業が終
われば、上述と同様に、薬剤供給弁922を閉鎖し、清
浄ガス開閉弁422及び423を開放してステップS3
に帰り、所定のガス流速に戻った通常の濾過作業に移行
する。
われば、上述と同様に、薬剤供給弁922を閉鎖し、清
浄ガス開閉弁422及び423を開放してステップS3
に帰り、所定のガス流速に戻った通常の濾過作業に移行
する。
【0053】このような動作が、各単位集じん機構の各
濾過室51に対して順次行われる。
濾過室51に対して順次行われる。
【0054】なお、本例では、払い落し作業開始条件を
通気抵抗増大で説明したが、清浄ガス室4または清浄ガ
スダクト43に排ガス濃度計を設置し、中和作用により
中和用薬剤の反応が終わった事を検出してもよいし、ま
た、通気抵抗増大との組合せで行ってもよい。
通気抵抗増大で説明したが、清浄ガス室4または清浄ガ
スダクト43に排ガス濃度計を設置し、中和作用により
中和用薬剤の反応が終わった事を検出してもよいし、ま
た、通気抵抗増大との組合せで行ってもよい。
【0055】このように、払い落し作業を、ばいじんの
堆積による通気抵抗増加や薬剤の中和反応完了をもって
行うことで、プレコート層厚を計画的に設定しておけ
ば、反応済薬剤のみを排出することができ、薬剤の効率
的利用が計られるのみでなく、排出する捕集灰の量が削
減できるために、2次公害発生の因となる捕集灰の事後
処理費用が削減できる。
堆積による通気抵抗増加や薬剤の中和反応完了をもって
行うことで、プレコート層厚を計画的に設定しておけ
ば、反応済薬剤のみを排出することができ、薬剤の効率
的利用が計られるのみでなく、排出する捕集灰の量が削
減できるために、2次公害発生の因となる捕集灰の事後
処理費用が削減できる。
【0056】また、本例では、1個の単位集じん機構に
おいてプレコート層を形成する際に停止する他の単位集
じん機構は、排ガス量が最小である単位集じん機構とし
たが、これに限らず、任意の単位集じん機構を停止させ
るようにしてもよい。
おいてプレコート層を形成する際に停止する他の単位集
じん機構は、排ガス量が最小である単位集じん機構とし
たが、これに限らず、任意の単位集じん機構を停止させ
るようにしてもよい。
【0057】さらに、流量計451,452,453の
取付位置は清浄ガス開閉弁421,422,423の前
でも後でもよい。
取付位置は清浄ガス開閉弁421,422,423の前
でも後でもよい。
【0058】また、薬剤供給口92をホッパ室52に形
成したが、分岐煙道71の途中部に配設してもよく、排
ガス流入制御用に清浄ガス開閉弁42を設けたが、分岐
煙道71中に排ガス開閉ダンパを設けるようにしてもよ
い。
成したが、分岐煙道71の途中部に配設してもよく、排
ガス流入制御用に清浄ガス開閉弁42を設けたが、分岐
煙道71中に排ガス開閉ダンパを設けるようにしてもよ
い。
【0059】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、1
個の単位集じん機構の濾布にプレコート層を形成する際
において、当該単位集じん機構に流入する気体の流量値
が設定量よりも低い場合には、他の少なくとも1個の単
位集じん機構への気体の流入を阻止する方法であるた
め、このプレコート層形成時には1個の単位集じん機構
に設定量以上の気体が流入して高速で薬剤を濾布面に付
着させることができ、薬剤の付着率が向上し、従来のよ
うな未反応薬剤の多量排出を防止することができる。
個の単位集じん機構の濾布にプレコート層を形成する際
において、当該単位集じん機構に流入する気体の流量値
が設定量よりも低い場合には、他の少なくとも1個の単
位集じん機構への気体の流入を阻止する方法であるた
め、このプレコート層形成時には1個の単位集じん機構
に設定量以上の気体が流入して高速で薬剤を濾布面に付
着させることができ、薬剤の付着率が向上し、従来のよ
うな未反応薬剤の多量排出を防止することができる。
【0060】また、操業開始前に発生するガス量に応じ
て使用する単位集じん機構の数を選択しているために、
濾過作業は性能の良い定格値付近で行われるとともに、
粉じん等の濾布への吸湿固着による払い落とし不全や周
辺金具等の腐食の影響範囲を少なくして延命効果を発揮
することができる。さらに、1個の単位集じん機構が故
障時した場合には休止中の単位集じん機構を運転する形
態が常備とれるため、休止中の単位集じん機構の保全の
実施と相まって長期安定運転が可能になる。
て使用する単位集じん機構の数を選択しているために、
濾過作業は性能の良い定格値付近で行われるとともに、
粉じん等の濾布への吸湿固着による払い落とし不全や周
辺金具等の腐食の影響範囲を少なくして延命効果を発揮
することができる。さらに、1個の単位集じん機構が故
障時した場合には休止中の単位集じん機構を運転する形
態が常備とれるため、休止中の単位集じん機構の保全の
実施と相まって長期安定運転が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプレコート式バグフィルタ装置の
運転制御方法を実施するプレコート式バグフィルタ装置
の概略構成を示す側面視の断面図である。
運転制御方法を実施するプレコート式バグフィルタ装置
の概略構成を示す側面視の断面図である。
【図2】本発明に係るプレコート式バグフィルタ装置の
運転制御方法を実施するプレコート式バグフィルタ装置
の概略構成を示す正面視と一部破断面を示す合成図であ
る。
運転制御方法を実施するプレコート式バグフィルタ装置
の概略構成を示す正面視と一部破断面を示す合成図であ
る。
【図3】本装置の概略フローを示す図である。
【図4】本発明に係るプレコート式バグフィルタ装置の
運転制御方法を説明するフローチャートである。
運転制御方法を説明するフローチャートである。
【図5】濾布表面における付着・堆積状態を示す拡大図
である。
である。
【図6】従来のバグフィルタ装置の概略構成を示す側面
視の断面図である。
視の断面図である。
【図7】図6におけるA−A断面図である。
2 濾布 21 プレコート層 4 清浄ガス室 51 濾過室 52 ホッパ室 451,452,453 流量計
Claims (2)
- 【請求項1】 清浄ガス室と濾過室及びホッパ室からな
る複数の単位集じん機構により構成され、濾過作業を行
う前の段階で上記濾過室内に設置された濾布の表面に予
めプレコート層を形成するプレコート式バグフィルタ装
置の運転制御方法であって、 前記複数の単位集じん機構には、これら単位集じん機構
に流入する気体の流量を計測する計測装置がそれぞれ設
けられ、複数個のうち1個の単位集じん機構の濾布にプ
レコート層を形成する際において、当該単位集じん機構
に流入する気体の流量値が設定量よりも低い場合には、
他の少なくとも1個の単位集じん機構への気体の流入を
阻止することを特徴とするプレコート式バグフィルタ装
置の運転制御方法。 - 【請求項2】 請求項1記載のプレコート式バグフィル
タ装置の運転制御方法において、単位操業期間中の被燃
焼物の質・量により、発生する排ガス量の大要を推測
し、前記複数で構成された各単位集じん機構のうち、各
々定格量乃至定格量を大幅に下回らない程度の排ガス量
を流せるように各単位集じん機構の運転数を選択するこ
とを特徴とするプレコート式バグフィルタ装置の運転制
御方法。
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JP2520558B2 JP2520558B2 (ja) | 1996-07-31 |
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JP5042848A Expired - Fee Related JP2520558B2 (ja) | 1993-02-03 | 1993-03-03 | プレコ―ト式バグフィルタ装置の運転制御方法 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6057445B1 (ja) * | 2015-10-21 | 2017-01-11 | 株式会社プランテック | ごみ焼却炉排ガス処理方法、ならびにごみ焼却炉排ガス処理設備 |
JP2017124348A (ja) * | 2016-01-12 | 2017-07-20 | 株式会社プランテック | ごみ焼却炉排ガス処理方法、ならびにごみ焼却炉排ガス処理設備 |
CN108802418A (zh) * | 2018-08-23 | 2018-11-13 | 安徽启源智能科技有限公司 | 滤池反冲洗测试仪及测试系统 |
CN110064261A (zh) * | 2019-06-08 | 2019-07-30 | 郭绍华 | 一种处理高湿度、高温、高粉尘烟气的高精度除尘器 |
-
1993
- 1993-03-03 JP JP5042848A patent/JP2520558B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN108802418B (zh) * | 2018-08-23 | 2023-09-15 | 安徽启源智能科技有限公司 | 滤池反冲洗测试仪及测试系统 |
CN110064261A (zh) * | 2019-06-08 | 2019-07-30 | 郭绍华 | 一种处理高湿度、高温、高粉尘烟气的高精度除尘器 |
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JP2520558B2 (ja) | 1996-07-31 |
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