JP2558048B2 - プレコート式バグフィルタ装置における薬剤供給方法 - Google Patents

プレコート式バグフィルタ装置における薬剤供給方法

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JP2558048B2 JP5016491A JP1649193A JP2558048B2 JP 2558048 B2 JP2558048 B2 JP 2558048B2 JP 5016491 A JP5016491 A JP 5016491A JP 1649193 A JP1649193 A JP 1649193A JP 2558048 B2 JP2558048 B2 JP 2558048B2
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D46/00Filters or filtering processes specially modified for separating dispersed particles from gases or vapours
    • B01D46/02Particle separators, e.g. dust precipitators, having hollow filters made of flexible material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2273/00Operation of filters specially adapted for separating dispersed particles from gases or vapours
    • B01D2273/12Influencing the filter cake during filtration using filter aids

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、焼却炉や燃焼炉から発
生する排ガス中の酸性有害ガス等を中和・除去または回
収するバグフィルタ装置に関し、特に濾過作業を行う前
に濾布の表面にプレコート層を形成するプレコート式バ
グフィルタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在実用に供されているバグフィルタ装
置の形式のうち、最も多く採用されているものは、薬剤
を排ガスに同伴させて濾布上に付着せしめ、運転の継続
とともに濾布上に堆積した粉じん層を、パルスジェット
方式で払い落とす形式である。
【0003】また、濾過室の分割上からは、単一室構造
と多室構造の両方があるが、本願では多室構造形排ガス
同伴方式を従来技術の代表例として説明する。
【0004】図5乃至図7は従来のパルスジェット式多
室構造形排ガス同伴方式バグフィルタ装置の概略構成を
示す。
【0005】図5乃至図7において、aはバグフィルタ
装置を構成する単位集じん機構を収納し、相互を区分す
るケーシングであり、それぞれの単位集じん機構は、複
数の濾布bを懸架する仕切板cによって、下部の濾過室
dと上部の清浄ガス室eとに2分割されている。
【0006】清浄ガス室eには、図示しない空気圧縮源
に連接される開閉弁を通じて、各濾布b内に圧縮空気を
ジェットパルス状に噴射させるための複数のノズルf1
を備えた空気吹込管fが配設されている。
【0007】濾過室dの下方は、粉じん収集用のホッパ
室hを構成し、その底部には粉じんを排出するための排
出機構jが連接されている。
【0008】ホッパ室hの外側面には、図示しない焼却
炉又は燃焼炉等で発生したばいじんや酸性有害ガス等を
含む燃焼ガスを導入する主煙道kが配設され、主煙道k
の途中には、図示しない有害ガス除去手段から輸送され
る中和用の薬剤mが連続的に供給されており、薬剤mは
燃焼ガスと混合して排ガスgとなる。
【0009】排ガスgは、主煙道kから各単位集じん機
構ごとに分岐された分岐導入ダクトpを介して、各ホッ
パ室hに流入し、その間に含有する酸性有害ガスと薬剤
mとが中和反応を起こしながら濾過室d内に懸架された
複数の濾布bの表面に到達する。
【0010】後述の払い落し作業終了後の単位集じん機
構は、通気抵抗が低いために連続操業中の他区画よりも
大量の排ガスgが流入し、濾布bを通過する際に、その
濾過能力により、反応済及び未反応の薬剤mが濾過され
て表面に付着し、濾過・中和作業の主体となる一部反応
済の薬剤mによる薬剤層b1(図6参照)が形成され
る。
【0011】そして、この後の通ガス中においては、排
ガスg中に残存する酸性有害ガスは薬剤層b1内の未反
応薬剤mと中和反応を起すとともに、排ガスgと共に飛
来するばいじん及び反応済と未反応の薬剤mは薬剤層b
1表面に順次堆積して粉じん層b2(図6参照)を形成
する。
【0012】従って、排ガスgが粉じん層b2及び薬剤
層b1を通過する際に、保有するばいじんが捕捉される
とともに、残存する酸性有害ガスが未反応の薬剤mと接
触することにより、効率良く中和反応して清浄ガスnと
なり、清浄ガス室eに排出される。
【0013】清浄ガスnは、清浄ガス室eの外側面に配
設された分岐排出ダクトqに挿入された清浄ガス開閉弁
rを通り、排出主ダクトsを経て、図示しない誘引通風
機に吸引されて、図示しない煙突から大気中に放出され
る。
【0014】この状態で運転を継続すると、飛来し続け
る燃焼ガス中のばいじん及び反応済と未反応の薬剤mに
より、粉じん層b2が次第に成長して通気抵抗が増加す
る。そこで、該当する単位集じん機構の清浄ガス開閉弁
rを閉鎖して排ガスgの流入を停止せしめた後、空気吹
込管fから圧縮空気をジェット噴射させることにより、
濾布bの表面に付着した薬剤層b1と堆積した粉じん層
b2を剥離・落下させる。この後、清浄ガス開閉弁rを
再び開放することで排ガスgの流入を再開させる。
【0015】この払い落し操作を各単位集じん機構ごと
に順次行うことにより、単位集じん機構の各濾布bに付
着・堆積したばいじん及び反応済と未反応の薬剤m等か
らなる捕集灰を除去することができる。なお、ホッパ室
hに落下した捕集灰は、排出機構jにより、外部に排出
するようになされている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来の多室構造形排ガ
ス同伴方式バグフィルタ装置の場合は、薬剤層b1の主
剤となる薬剤mは主煙道kまたは図示しない前置反応塔
に一括して供給されている。
【0017】そこで、通気抵抗が増加した単位集じん機
構の払い落しを行えば、その区画の通気抵抗が一挙に低
下するために、排ガスgがその区画に集中的に流入し、
大量の薬剤mが同伴されるが、薬剤層b1の成長ととも
にその区画への排ガス流量が次第に低下して薬剤供給量
も自動的に低下する。
【0018】然し、払い落し直後の最も濾過・中和能力
の低い区画に排ガスgが大量に流入するために、薬剤層
b1及び粉じん層b2が成長する迄は、ばいじん及び未
反応の酸性有害ガスが排出されることになり、他の運転
継続中の単位集じん機構を含めた装置全体のばいじん捕
捉率及び有害ガス除去率は一時的に低下する結果とな
る。
【0019】一方、薬剤mが連続的に供給されているた
めに、薬剤mは払い落し直後はその区画に集中的に流入
するものの残余は他の区画に、定常運転時には全部が各
区画に供給されるために、薬剤層b1が形成された以後
の各区画に供給し続けられる未反応薬剤mは過剰分であ
り、粉じん層b2の増大を助長することになる。
【0020】従って、通気抵抗の上昇が早くなるために
払い落し間隔が短くなり、未反応薬剤を多量に排出する
結果、薬剤費が嵩むだけでなく、重金属やダイオキシン
類の有害物質を含むために「特別管理廃棄物」に指定さ
れている捕集灰(排出灰)の量を増加させることにな
り、後処理費用の増大を招くことになる。
【0021】即ち、バグフィルタ装置を構成する全ての
単位集じん機構に薬剤を供給し続ける方式であるため
に、従来の多室構造は、払い落し時の剥離粉じんを他室
に拡散させないための区画に過ぎず、薬剤mの適量供給
及び濾過性能の安定には効力を発揮していなかった。
【0022】一方、これらの問題を解決するために、単
位集じん機構ごとに個別に薬剤供給手段を備えてなるプ
レコート式バグフィルタ装置が提案されているが、薬剤
供給休止期間中の残存薬剤による輸送経路の閉塞や、温
度差に起因する結露による薬剤供給口先端部の閉塞など
が危惧されるとともに、高速かつ短時間でのプレコート
層形成時に発生しがちなプレコート層厚の不均一による
濾過性能の低下も考えられる。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明のプレコート式バ
グフィルタ装置における薬剤供給方法は、清浄ガス室と
濾過室及びホッパ室から成る複数の単位集じん機構によ
り構成されたバグフィルタ装置の濾過室内に設置された
濾布の表面に、濾過作業を行う前段階でプレコート層を
形成するプレコート式バグフィルタ装置における薬剤供
給方法であって、払い落し作業を終了した単位集じん機
構のみに、空送手段によって短時間で供給される薬剤に
よるプレコート層形成終了前の段階で、薬剤の供給量を
低減してプレコート層の層厚を平均化したのち、薬剤の
供給を停止して、前記空送手段により薬剤輸送経路等に
残留する薬剤を除去する。
【0024】
【作用】払い落し作業を終了した単位集じん機構のみ
に、必要にして十分な量の薬剤を空送手段によって薬剤
供給装置から調整弁を備えた薬剤輸送経路を経て個別に
供給して、濾過・中和作用を司るプレコート層を短時間
で形成した後、前記薬剤供給装置による薬剤の供給を停
止し、空送手段により上記薬剤輸送経路に残留する薬剤
を除去して該薬剤輸送経路の閉塞事故を防止するととも
に、プレコート層形成終了前の段階で薬剤供給装置によ
る薬剤の供給量を減少させることで、プレコート層の層
厚の平均化を図り、濾過性能を向上させる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0026】図1及び図2は本発明に係るプレコート式
バグフィルタ装置における薬剤供給方法を実施するプレ
コート式バグフィルタ装置の概略構成を示し、図3は本
装置における濾布表面の付着状態を示し、図4は本装置
の概略フローを示している。
【0027】図1及び図2において、1はプレコート式
バグフィルタ装置を構成する複数個の単位集じん機構を
収納するケーシングであり、それぞれの単位集じん機構
は、複数の濾布2を懸架する仕切板3によって上部の清
浄ガス室4と下部の気体流入室5に区分されている。
【0028】前記清浄ガス室4は、気体流入室5に複数
の濾布2を介して連通された空間であり、各清浄ガス室
4は清浄ガス開閉弁41を介して、共通の清浄ガスダク
ト42に接続され、図示しない誘引通風機に連接されて
いる。
【0029】清浄ガス室4には、複数の濾布2の横1列
に対して、空気吹込管6が1本ずつ配設され、空気吹込
管6は空気開閉弁61を通じて空気ヘッダ62に接続さ
れ、図示しない圧縮空気源に連接されている。
【0030】さらに、空気吹込管6の下部には、複数の
濾布2内に払い落し用圧縮空気を吹込むためのノズル6
3が該濾布2の開口部に対峙して配設されている。これ
ら空気吹込管6、空気開閉弁61、空気ヘッダ62、ノ
ズル63及び圧縮空気源によりダスト払い落し機構を構
成している。
【0031】前記気体流入室5は、複数の隔壁11によ
り区画された複数の濾過室51と各濾過室51の下方に
連なり同じく区画されたホッパ室52に分割されてお
り、各ホッパ室52の下部には、濾布2から剥離・落下
する粉じん等を排出するための各単位集じん機構に共通
のダスト排出機構53が連接されている。
【0032】前記複数のホッパ室52の外側には、主煙
道7が構築されており、この主煙道7より各ホッパ室5
2に至る分岐煙道71が配管されている。
【0033】上述した主煙道7と分岐煙道71とにより
含じん気体導入ダクトが構成されており、この気体導入
ダクトを介して各ホッパ室52には、図示しない焼却炉
または燃焼炉で発生したばいじんや酸性有害ガス等を含
む高温の排ガス81が流入する。
【0034】前記各ホッパ室52には、有害ガス除去手
段が連設されている。有害ガス除去手段は、図4に示す
ように、薬剤供給装置Aと、空送手段Bと、薬剤輸送経
路Cとから構成されている。
【0035】薬剤供給装置Aは、消石灰等の中和用薬剤
9を貯留する薬剤貯留槽91と、該薬剤貯留槽91の下
方に取付けられ、中和用薬剤9を単位集じん機構に所定
量供給するためのスクリューコンベア92及び定量供給
フィーダ93とで構成されている。
【0036】空送手段Bは、前記薬剤供給装置Aから供
給される中和用薬剤9を前記薬剤輸送経路Cを経て各ホ
ッパ52に供給するもので、供給ブロア94で構成され
ている。
【0037】薬剤輸送経路Cは、一端が前記供給ブロワ
94に連設されるとともに、一端側において前記薬剤供
給装置Aの定量供給フィーダ93から中和用薬剤9の供
給を受ける薬剤配管95と、該薬剤配管95から分岐さ
れて各単位集じん機構の各ホッパ室52にそれぞれ連通
された薬剤供給分岐管97と、各薬剤供給分岐管97に
設けられた薬剤調節弁96とから構成されている。
【0038】なお、図4においては各単位集じん機構を
左側から、、として、必要に応じてこれら各単位
集じん機構、、に配設された前記各構成部材の各
符号の後に当該単位集じん機構の番号を付与すること
で、前記各構成部材の符号を3桁とし区別する。
【0039】次に、上述のように構成されたプレコート
式バグフィルタ装置により本発明の薬剤供給方法を実施
した場合におけるプレコート層形成と薬剤供給経路清掃
作業及び濾過作業から払い落しを経て濾過作業再開まで
の動作について説明する。
【0040】例えば、図4における単位集じん機構が
後述する払い落し作業を終わったとき、該単位集じん機
構の薬剤調節弁961のみを開いて、有害ガス除去手
段からの中和用薬剤9を薬剤調節弁961、薬剤供給分
岐管971を経てホッパ室521に供給すれば、中和用
薬剤9は図示しない誘引通風機に吸引された排ガス81
1に吹上げられて上昇し、複数の濾布201の表面に到
達して、短時間で図3に示す中和用薬剤9のみによるプ
レコート層21を形成する。
【0041】ここで、本方式は、従来方式と比べ、プレ
コート層21の形成に要する時間が遙に短いが、高速形
成であるがために、プレコートの層厚に不均一が生じ易
い。従って、プレコート層21の形成を終了する前の段
階で、定量供給フィーダ93の回転数を低下せしめるこ
とにより、中和用薬剤9を少量ずつ供給する。これによ
り中和用薬剤9は、通気抵抗が低く排ガス81の流速が
早くなる層厚の薄い個所に吸引付着されるために層厚を
平均化せしめることが可能となる。
【0042】このようにプレコート層21が形成される
と、図4に示すスクリューコンベア92及び定量供給フ
ィーダ93を停止して薬剤貯留槽91からの中和用薬剤
9の供給を停止させるが、供給ブロワ94は作動状態を
継続させておき、この供給ブロワ94による常温空気の
圧送作用で薬剤配管95、薬剤調節弁961、及び薬剤
供給分岐管971内に残存する吸湿性と粒子付着力が高
い中和用薬剤9をホッパ室521内に排出して除去す
る。従って、薬剤供給経路Cが清掃され、薬剤供給経路
C内の残留薬剤の付着・固化による閉塞や、高温の排ガ
ス811と常温の圧送空気との温度差によって生じる薬
剤供給分岐管971の出口周辺部での結露による薬剤吸
湿固着に起因する閉塞事故を防止できる。
【0043】そして、プレコート層形成後においては、
主煙道7から分岐煙道711に入った排ガス811がホ
ッパ室521に流入し、上昇して複数の濾布201の表
面に形成されたプレコート層21を通過する。その際、
排ガス811中に保有するばいじんをプレコート層21
に吸着・濾過させるとともに、同じく含有する酸性有害
ガスを中和用薬剤9との中和作用により除去して清浄ガ
ス82となり、清浄ガス室401に排出される。
【0044】これは、例えば図2の右側の単位集じん機
構の状態である。
【0045】この濾過作業の継続に伴い、プレコート層
21の表面にばいじんが堆積し、図3に示すばいじん層
22を形成して行くが、このばいじん層22の成長によ
り排ガス81の通気抵抗が増大すれば、まず該当する単
位集じん機構、例えば図4の単位集じん機構の清浄ガ
ス開閉弁412を閉鎖して、その濾過室512内への排
ガス812の流入をしゃ断する。
【0046】続いて、この濾過室512に対応する空気
開閉弁612を開放して、図示しない空気源の圧縮空気
を、ノズル63から、上記濾過室512内の濾布202
内に短時間ジェット噴射させれば、清浄ガス室402内
の清浄ガス82は、ジェット噴流に誘起された2次気流
となり、噴射空気と共に濾布202内に逆流し、ジェッ
ト噴流の衝撃波と2次空気の逆流効果により、濾布20
2表面に付着するプレコート層21及びばいじん層22
より成る捕集灰を短時間で剥離させることができる。
【0047】この噴射を単位集じん機構の濾布202
群の全ての列に対して行えば、この区画の払い落し作業
が完了する。
【0048】この払い落し作業の過程を示すものとし
て、図2の中央の単位集じん機構において、左端の濾布
2が、排ガス81の流入が停止されてプレコート層21
及びばいじん層22から成る捕集灰が付着している状
態、中央の濾布2が空気開閉弁61を開放してノズル6
3から圧縮空気を噴射して捕集灰を剥離せしめ、粉じん
が落下中の状態、右端の濾布2が前記の払い落し作業が
終了した状態を示している。
【0049】そして、剥離した捕集灰は、ホッパ室52
の底部に堆積した後、ダスト排出機構53により外部に
排出される。
【0050】以上の払い落し作業がおわれば、図4の清
浄ガス開閉弁412及び薬剤調節弁962を開放して、
薬剤供給分岐管972より中和用薬剤9を供給すれば、
図示しない誘引通風機の吸引力により、排ガス812が
上昇して複数の濾布2の表面に再びプレコート層21が
形成できる。
【0051】プレコート層21の形成作業が終われば、
前述の薬剤調節弁962及び薬剤供給分岐管972の清
掃作業を行った後、通常の濾過作業を再開する。
【0052】このような動作が、各濾過室51に対して
順次行われる。
【0053】本例では、払い落し作業開始条件を通気抵
抗増大で説明したが、清浄ガス室4または清浄ガスダク
ト42に排ガス濃度計を設置し、中和作用により中和用
薬剤9の反応が終わった事を検出してもよいし、通気抵
抗増大との組合せで行ってもよい。
【0054】このように払い落し作業を、ばいじんの堆
積による通気抵抗増加や薬剤の中和反応完了をもって行
うことでプレコート層厚を計画的に設定しておけば、反
応済薬剤のみを排出することができ、薬剤の効率的利用
が計られるのみでなく、排出する捕集灰の量が削減でき
るために、2次公害発生の因となる捕集灰の事後処理費
用が削減できる。
【0055】また、本例では、薬剤供給口97をホッパ
室52に配設したが、分岐煙道71の途中部に配設して
もよい。
【0056】さらに、排ガス流入制御用に清浄ガス開閉
弁41を設けたが、分岐煙道71中に排ガス開閉ダンパ
を挿入してもよい。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の方法によれ
ば、払い落し作業を終了した単位集じん機構のみに、必
要にして十分な量の薬剤を空送手段によって薬剤供給装
置から調整弁を備えた薬剤輸送経路を経て個別に供給し
て、濾過・中和作用を司るプレコート層を短時間で形成
した後、通ガスする方式であるため、従来方式のように
除去率が低下することなく当初から高性能のばいじんや
浮遊物質の捕捉率及び酸性有害ガス除去率が得られ、装
置全体の性能を安定して継続させることができるととも
に、中和用薬剤の過剰供給がなくなるために、排出灰量
を減少せしめる事となり、薬剤費及び後処理費用の節減
が可能となる。
【0058】また、プレコート層を短時間で形成する終
了前の段階で、薬剤供給装置による薬剤の供給量を減少
させてプレコート層の層厚の平均化を図ることで、濾過
性能を向上させることができる。
【0059】さらに、プレコート層形成後に薬剤供給装
置による薬剤の供給を停止し、空送手段により薬剤輸送
経路に残留する薬剤を除去することで、該輸送経路中に
残存する中和用薬剤による閉塞を防止するだけでなく、
薬剤供給口先端部の結露に起因する閉塞事故をも防止す
る事ができるとともに、薬剤輸送経路に残留する薬剤を
も有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプレコート式バグフィルタ装置に
おける薬剤供給方法を実施するプレコート式バグフィル
タ装置の概略構成を示す側面視の断面図である。
【図2】本発明に係るプレコート式バグフィルタ装置の
概略構成を示す正面視と図1のX−X断面とを合成した
図である。
【図3】濾布表面における付着・堆積状態を示す拡大図
である。
【図4】本発明に係るプレコート式バグフィルタ装置の
概略フローを示した図である。
【図5】従来のプレコート式バグフィルタ装置の概略を
示す側面視の断面図である。
【図6】図5におけるY−Y断面図である。
【図7】従来のプレコート式バグフィルタ装置の概略を
示す正面視の断面図である。
【符号の説明】
2 濾布 21 プレコート層 51 濾過室 52 ホッパ室 9 中和用薬剤 96 薬剤調節弁 A 薬剤供給装置 B 空送手段 C 薬剤輸送経路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 清浄ガス室と濾過室及びホッパ室から成
    る複数の単位集じん機構により構成されたバグフィルタ
    装置の濾過室内に設置された濾布の表面に、濾過作業を
    行う前段階でプレコート層を形成するプレコート式バグ
    フィルタ装置における薬剤供給方法であって、 払い落し作業を終了した単位集じん機構のみに、空送手
    段によって短時間で供給される薬剤によるプレコート層
    形成終了前の段階で、薬剤の供給量を低減してプレコー
    ト層の層厚を平均化したのち、薬剤の供給を停止して、
    前記空送手段により薬剤輸送経路等に残留する薬剤を除
    去することを特徴とするプレコート式バグフィルタ装置
    における薬剤供給方法。
JP5016491A 1993-02-03 1993-02-03 プレコート式バグフィルタ装置における薬剤供給方法 Expired - Fee Related JP2558048B2 (ja)

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