JPH06254323A - 多層型及び傾斜型孔形状のガラスセラミックフィルター - Google Patents

多層型及び傾斜型孔形状のガラスセラミックフィルター

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JPH06254323A
JPH06254323A JP3981493A JP3981493A JPH06254323A JP H06254323 A JPH06254323 A JP H06254323A JP 3981493 A JP3981493 A JP 3981493A JP 3981493 A JP3981493 A JP 3981493A JP H06254323 A JPH06254323 A JP H06254323A
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JP
Japan
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glass
powder
filter
powders
pore
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Application number
JP3981493A
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English (en)
Inventor
Masumi Koishi
眞純 小石
Masao Ishii
雅夫 石井
Kenichi Tanaka
賢一 田中
Yoshiaki Kamiya
義明 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koa Glass Co Ltd
Original Assignee
Koa Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 平均粒径1mm以下のガラス粉末、ガラス粉末の表面に
無機物質粉末を融着させた複合ガラス粉末、又はガラス
組成に抗菌特性を有するAg、Cuイオンを添加した抗
菌性ガラス粉末とバインダー又は空孔形成材用粉末との
混合粉末を加圧成形後に焼成処理することから成る多層
型及び傾斜型孔形状のガラスセラミックフィルター。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体−液体系、固体−
気体系等から特定サイズの固体及び特定の成分等を選択
的に分離するためのガラスセラミックフィルターに関す
るものである。
【0002】本発明の1形態のガラスセラミックフィル
ターは多数の均一な貫通細孔を有する層から構成され、
特にそのガラスセラミックフィルターは固体及び成分等
を分離するための層が2層以上から成る多層型構造のフ
ィルターである。又、本発明の他の形態のガラスセラミ
ックフィルターはフィルター層の空孔径が連続的に変化
する傾斜型孔形状のフィルターである。
【0003】
【従来の技術】従来、ガラス又はセラミック等の無機物
質を原料として構成されたフィルターとしては、ガラス
粉体のみから構成されたガラスフィルター又はアルミナ
等の無機物質粉体のみから構成されたセラミックフィル
ターが知られていた。
【0004】又、ガラス粉体の表面に無機物質粉体を融
着させることによって構成された複合ガラス粉体を使用
し、この複合ガラス粉体を成形後に焼成したもの、又は
この複合ガラス粉体とアルミナ等の無機物質若しくはこ
の複合ガラス粉体とは組成の相違するガラス粉体とを均
質に混合したものを成形後に焼成して得られるセラミッ
クガラスフィルターについては、特開平2−19480
6号に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】単一な空孔径(空隙
率)を有する層のみから成るフィルターは、分離精度や
分離速度において不十分な点があった。即ち、フィルタ
ー層の空孔径を大き目にすると、通過させてはならない
ものまで通過させてしまうという点で分離精度に問題が
あったし、又、フィルター層の空孔径を小さ目にする
と、分離速度が遅すぎるという点で問題があったため
に、適当なフィルター層の空孔径を見い出すことが困難
であった。
【0006】そこで、空孔径が異なる層を少なくとも2
層以上同一のフィルター内に設けることができれば、使
い易いフィルターができることになる。即ち、例えば、
孔径約20μmの層と孔径約10μmの層を合わせて構
成されたフィルターの場合には、分離されるべき固体又
は成分等が孔径約20μmの層において予め分離され、
次に孔径約10μmの層のおいて分離されるので、孔径
約10μmの単一層から構成されたフィルターと比較し
て、フィルターのつまりが少なくなり、且つその分離速
度も改善される。
【0007】又、例えば、分離される対象物が変形可能
なものであって、孔径約10μmの単一層のみから構成
されたフィルターを使用した場合には、粒径約20μm
程度のものまで通過させてしまう時に、孔径約10μm
の層と孔径約15μmの層を合わせて構成されたフィル
ターを使用すると、孔径約15μmの層において粒径約
15μm程度以上のものがある程度予め分離されてしま
うので、分離精度が向上することになる。
【0008】更に、又空孔径を連続的に変化させた傾斜
型孔形状のフィルターの場合には、更に細かく予め分離
できるために、分離精度が向上するとともに分離速度も
損なわれることがない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のガラスセラミッ
クフィルターは、平均粒径1mm以下のガラス粉末、ガ
ラス粉末の表面に無機物質粉末を融着させた複合ガラス
粉末、前記複合ガラスに抗菌特性を有する成分を含有さ
せたもの、又はガラス組成に抗菌特性を有する成分を含
有した抗菌性ガラス粉末をフィルターの骨格形成材とし
て使用し、アルミナ、炭酸アンモニウム、硫酸アンモニ
ウム、チリ硝石、カーボン、ホウ酸、シリカ粉末等をバ
インダー又は空孔形成材として使用してフィルター形成
用混合粉体を得、更にこれら粉末の種類、粒径及び添加
量を適宜に組み合わせたものを加圧成形後に焼成するこ
とによって得られた、フィルター層の空孔径が異なるフ
ィルターに関するものである。
【0010】前記抗菌性を有する成分としては、銀、
銅、亜鉛、錫等の1種以上の金属イオン、ホウ酸イオ
ン、ハロゲン族イオン及び/又はリン酸イオンがある。
【0011】又、本発明の1形態は、前記原料粉末の所
望の組み合わせにより得られた空孔径の異なるフィルタ
ー層を、フィルター内に2層以上設けて多層型フィルタ
ーとするものであるが、その際における前記混合粉末の
フィルター形状物への成形には、プレス成形、型成形、
又はスラリー成形等の周知の成形手段を使用する。又、
かかる混合粉体を成形した後に、これを焼成処理しなけ
ればならないが、その際には焼成温度、時間等を調整す
ることによって生成フィルター層の空孔径を異ならせる
ことができる。
【0012】更に、本発明の他の形態は、空孔径を連続
的に変化させた層から構成された傾斜型孔形状のフィル
ターとするものであるが、このフィルターはバインダー
又は骨格形成材への空孔形成材の混合割合を連続的に変
化させながら積層させた後に加圧成形焼成することによ
り得られる。
【0013】
【実施例】以下、本発明をその実施例に基づいて説明す
る。本発明の実施例及び比較例においては次の原料混合
粉末が使用される。
【0014】混合粉末A:平均粒径10μmのリン酸塩
ガラス粉末(P25 68.5wt.%、CaO 2
7.0wt.%、B23 4.0wt.%、NaO
0.5wt.%)70部と硫酸アンモニウム粉末30部
を良く混合したもの。
【0015】混合粉末B:平均粒径10μmのリン酸塩
ガラス粉末(混合粉末Aと同じ組成)70部と硫酸アン
モニウム粉末20部を良く混合したもの。
【0016】混合粉末C:平均粒径10μmのリン酸塩
ガラス粉末(混合粉末Aと同じ組成)70部と硫酸アン
モニウム粉末20部と平均粒径0.2μmのAl23
末10部とを良く混合したもの。
【0017】混合粉末D:平均粒径10μmの複合ガラ
ス粉末(混合粉末Aと同じガラス組成のガラス粒子上に
重量比で10%の平均粒径0.02μmのAl23を融
着したもの)70部と硫酸アンモニウム粉末30部を良
く混合したもの。
【0018】混合粉末E:平均粒径10μmのホウケイ
酸ガラス粉末(SiO2 48.5wt.%、Na2
13.0wt.%、B23 38wt.%、Ag2
0.5wt.%)と硫酸アンモニウム粉末とを7:3か
ら7:1の割合に連続的に混合したもの。
【0019】
【実施例1】混合粉末B2.5gを予め金型に入れ、そ
の表面をならし、更にその上に混合粉末Cを2.5g入
れてその表面をならした後、プレス圧1.0ton/c
2で加圧成形して所望のフィルター形状とした。これ
を焼成温度500−800℃で30分間焼成して直径2
5mm、厚さ3mmサイズの2層構造のフィルターを得
た。
【0020】
【実施例2】混合粉末A2.0gを予め金型に入れ、そ
の表面をならし、その上に混合粉末Bを2.0g入れて
その表面をならし、更にその上に混合粉末Cを1.0g
入れてその表面をならした後、プレス圧1.0ton/
cm2で加圧成形して所望のフィルター形状とした。こ
れを焼成温度500−800℃で30分間焼成して直径
25mm、厚さ3mmサイズの3層構造のフィルターを
得た。
【0021】
【実施例3】混合粉末D2.5gを予め金型に入れその
表面をならし、更にその上に混合粉末Cを2.5g入れ
てその表面をならした後、プレス圧1.0ton/cm
2で加圧成形して所望のフィルター形状とした。これを
焼成温度500−800℃で30分間焼成して直径25
mm、厚さ3mmサイズの2層構造のフィルターを得
た。
【0022】
【実施例4】平均粒径10μmのホウケイ酸ガラス粉末
(SiO2 48.5wt.%、Na2O 13.0w
t.%、B23 38wt.%、Ag2O 0.5w
t.%)と硫酸アンモニウム粉末とを7:3から7:1
の割合に連続的に変化混合させるミキサーを使用して、
この混合物を連続的に金型にその全量が5.0gに達す
るまで入れることにより硫酸アンモニウム粉末の添加割
合が連続的に変化する層を形成させた後に、プレス圧
1.0ton/cm2で加圧成形して所望のフィルター
形状とした。これを焼成温度500−800℃で30分
間焼成して直径25mm、厚さ3mmサイズの傾斜型孔
形状のフィルターを得た。
【0023】
【発明の効果】本発明の多層型及び傾斜型孔形状のセラ
ミックフィルターは、分離精度及び分離時間を損なうこ
となく、食品ろ過、血液ろ過、水処理、細菌ろ過等の各
分野で利用できる。
フロントページの続き (72)発明者 神谷 義明 東京都江戸川区平井1−25−27 興亜硝子 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルターの骨格形成材として使用され
    る平均粒径1mm以下のガラス粉末、ガラス粉末の表面
    に無機物質粉末を融着させた複合ガラス粉末、前記複合
    ガラスに抗菌特性を有する成分を含有させたもの、又は
    ガラス組成に抗菌特性を有する成分を含有させた抗菌性
    ガラス粉末とバインダー又は空孔形成材用粉末との混合
    粉末の加圧成形焼成物層から構成される孔径の異なる多
    孔層を2層以上組み合わせた多層型ガラスセラミックフ
    ィルター。
  2. 【請求項2】 前記バインダー又は空孔形成材がアルミ
    ナ、炭酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、チリ硝石、
    カーボン、ホウ酸、及び/又はシリカ粉末から選択され
    る請求項1に記載のガラスセラミックフィルター。
  3. 【請求項3】 フィルターの骨格形成材として使用され
    る平均粒径1mm以下のガラス粉末、ガラス粉末の表面
    に無機物質粉末を融着させた複合ガラス粉末、前記複合
    ガラスに抗菌特性を有する成分を含有させたもの、又は
    ガラス組成に抗菌特性を有する成分を含有させた抗菌性
    ガラス粉末とバインダー又は空孔形成材用粉末との混合
    割合を連続的に変化させながら積層した後に加圧成形焼
    成して空孔径を連続的に変化させた層から構成される傾
    斜型孔形状のガラスセラミックフィルター。
  4. 【請求項4】 前記バインダー又は空孔形成材がアルミ
    ナ、炭酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、チリ硝石、
    カーボン、ホウ酸、及び/又はシリカ粉末から選択され
    る請求項3に記載の混合粉末。
JP3981493A 1993-03-01 1993-03-01 多層型及び傾斜型孔形状のガラスセラミックフィルター Pending JPH06254323A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102350137A (zh) * 2011-09-07 2012-02-15 蚌埠市华顺电动机械厂 一种滤清器滤芯及其制备方法
JP2015047285A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 学校法人東京理科大学 ガラスフィルタ及び細胞分離方法
US10131574B2 (en) 2013-06-17 2018-11-20 Corning Incorporated Antimicrobial glass articles and methods of making and using same

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