JPH06253916A

JPH06253916A - カバーの支持具付き傘

Info

Publication number: JPH06253916A
Application number: JP36208192A
Authority: JP
Inventors: Kazuyuki Furuta; 一幸古田
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1992-12-28
Filing date: 1992-12-28
Publication date: 1994-09-13

Abstract

(57)【要約】【目的】コウモリ傘など、傘のカバーを傘と共に持ち
歩くに容易な手段を施した傘を得ること。【構成】折り畳み可能な傘と、その傘を畳んだ状態で
収納するカバーとからなり、前記傘を構成する遮雨布の
内面にカバーの支持具を設け、傘をさしている間は遮雨
布の内面にカバーを保持できるようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明はコウモリ傘のように、
非使用時には折り畳んで、カバーの中へ収納するように
構成した傘に関するものであり、特に、傘の使用時に取
り外したカバーを無くさないよう、傘に支持するように
したものに関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、コウモリ傘は折り畳み式であ
れ、そうでないものであれ、携行の便宜のため、非使用
時には図５で示すように、畳んだ状態でカバーに入れる
ようにななっている。すなわち、カバー１１には傘１の
石突き３を支える先端孔１３と傘を挿入する挿入口１４
とを有し、それにコウモリ傘１を入れると、前記石突き
３と把手４を除いてカバー１１の内部へ収納される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カバー
は降雨時に傘から取り外され、傘とは別に携行する必要
があるため、カバーの措置に困ることが多かった。すな
わち、取り外したカバーは着衣のポケットや携行してい
る鞄に入れて持ち運ぶのが一般であり、そのようなカバ
ーをしまう場所がないときはいさゝか不便であった。ま
た、人によってはそのような不便を回避するべく、コウ
モリ傘の骨と遮雨布との間に引っかけ持ち運ぶこともあ
ろうが、傘を損傷したりカバーを紛失したりするおそれ
がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明は以上のよう
に、傘から取り外したカバーの携行を可能にした構造簡
単な携行手段を備えた傘を提供することを目的とするも
ので、傘の柄の先端から放射方向へ向けて回動可能に傘
の骨を支持し、その傘の骨の外面に遮雨布をはり、その
傘の骨を回動させて遮雨布を緊張および弛緩自在に構成
すると共に、その傘を不使用状態に畳んだ状態で収納す
るカバーを設け、前記傘を構成する遮雨布の内面にカバ
ーの支持具を設けた点に特徴がある。

【０００５】

【作用】傘は使用しない状態ではカバーに入れ図５の状
態で携行する。降雨時には傘からカバーを取り外し、傘
を開く。傘を開くと遮雨布の内側に支持具が設置されて
いるので、カバーの一端を支持具へ引っかけ、他端をホ
ックなどの係止具を備えた係止手段に係止する。もっと
も、係止具の具備は発明の構成上必須ではなく、支持具
を２個設けてもよい。したがって、カバーは遮雨布の内
側に支持され、降雨によっても雨水がカバーにかゝって
濡れるのを防止する。また、カバーは内側の支持具によ
って確実に支持されるから、人が歩行した振動によって
傘が振動してもカバーは遮雨布の内側に確実に支持され
ている。

【０００６】

【実施例】以下、図示したコウモリ傘の実施例により、
この発明を説明する。図中、１はコウモリ傘であり、金
属管からなる傘の柄２の下端に把手４が取りつけられ、
先端には柄２を保護するための石突き３が取りつけてあ
る。傘の柄２の上端近傍には傘の骨５が放射状に且つ開
閉可能に取りつけられている。６は前記傘の骨５を開い
た位置に支持するための支え骨、７は傘の骨５の上側の
面に取りつけられた遮雨布である。１１はコウモリ傘１
を収納するカバーである。なお、以上の構成は従来の傘
と大差がない。

【０００７】この発明の実施例であるコウモリ傘１は、
遮雨布７の内側にカバー１１を収納するようになってい
る。すなわち、図１、図２には遮雨布７の外縁近傍に突
部８ａと凹部８ｂとからなるホックＨの一対を設けた短
冊状布片８が前記ホックＨの外側端部で縫い付けてあ
る。そして、その短冊状布片８の求心方向にホックを持
たない他の短冊状の布片９が同様に両側の端部において
縫い付けられている。他方、前記カバー１１には図５で
示すように、傘挿入用の開口部１２へ傘１を収めた後、
これを閉じるため、一対の突部と凹部とからなるホック
Ｆが取り付けられている。

【０００８】よって、カバー１１をコウモリ傘１から取
り外した後、その開口側に設けられたホックＦを前記遮
雨布７の内側に設けた突部８ａと凹部８ｂとからなるホ
ックＨに係合させると共に、石突き３用の孔のある側の
ための端部を遮雨布７と短冊状の布片９との間に差し込
む。これによってカバー１１は遮雨布７の内面に長手方
向の２か所で支えられる。しかも、それはホックＨによ
って落下が確実に防止される。

【０００９】図３、図４はこの発明を折り畳み式のコウ
モリ傘１に適用した実施例を示す。一般に折り畳み式の
コウモリ傘１には遮雨布７の内側に、遮雨布７を折り畳
んだ位置において巻き込んでおくための短冊状の布片８
が突部７ａ側の端部で遮雨布７の内側に縫い付けられて
いる。そして、前記したと同様にその求心方向に短冊状
の布片９が同様の態様で縫い付けられている。この例で
はこの布片８に設けられたホックＨをそのまゝ利用して
カバー１１を傘の内面に係止するようになっている。す
なわち、カバー１１の開口側に設けられたホックＦを短
冊状の布片８に設けたホックＨに係合させると共に、カ
バー１１の他端を石突き３用の孔のある側の端部を遮雨
布７と短冊状の布片９との間に差し込む。これによって
カバー１１は遮雨布７の内面に長手方向の２か所で支え
られる。

【００１０】なお、以上の説明において、柄２は金属管
製に限らず、硬質の合成樹脂製のものをも包含する。ま
た、遮雨布７は繊維製のものに限らずビニール製や油を
塗布した耐水紙製のものを含むことは勿論であり、更
に、傘１は折り畳み式を含むコウモリ傘の全てを包含す
るのみならず、遮雨布７として油を塗布した紙を使用す
る和傘をも包含する意味であることはもちろんである。

【００１１】

【発明の効果】この発明は以上のように、コウモリ傘１
に貼着された遮雨布７の内側に支持具（フック）を設け
て、その支持具へ傘１のカバー１１を支持するものであ
るから、傘１を使用するべく傘１からカバー１１を取り
外したとき、これを支持具へ支持させればカバー１１は
常に傘１と同じ場所にあって離れることがないから紛失
のおそれがなく携行に便利である。また、カバー１１を
傘１へ取付ける構造が簡単であって傘自体のコストを大
きく押し上げることもないなどの効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例を示すもので、コウモリ傘
の内面を示す外観図である。

【図２】コウモリ傘の内面に、カバーを支持した状態を
示す図１相当の外観図である。

【図３】折り畳みコウモリ傘の例を示す図１相当の外観
図である。

【図４】その内面に、カバーを支持した状態を示す図３
相当の外観図である。

【図５】傘にカバーを被せた状態を示す外観図てある。

【符号の説明】

１コウモリ傘７遮雨布８短冊状布片９他の短冊状の布片１０石突きのための孔１１カバー１２開口部Ｆホック（カバー側）Ｈホック突部８ａ凹部８ｂ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】傘の柄の先端から放射方向へ向けて回動
可能に傘の骨を支持し、その傘の骨の外面に遮雨布をは
り、その傘の骨を回動させて遮雨布を緊張および弛緩自
在に構成すると共に、その傘を不使用状態に畳んだ状態
で収納するカバーを設け、前記傘を構成する遮雨布の内
面にカバーの支持具を設けてなるカバーの支持具付き
傘。
【請求項２】請求項１において、前記支持具は遮雨布
の内面に両端で取付けられた吊り具で構成されているカ
バーの支持具付き傘。
【請求項３】請求項１において、前記支持具は一端で
遮雨布の内面に取付けられた吊り具からなり、その吊り
具の他端と前記遮雨布の内面に取付けられた一端とは係
脱自在の係止手段により着脱可能に構成されているカバ
ーの支持具付き傘。