JPH0625388Y2 - ガラスラン - Google Patents

ガラスラン

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JPH0625388Y2
JPH0625388Y2 JP1988144443U JP14444388U JPH0625388Y2 JP H0625388 Y2 JPH0625388 Y2 JP H0625388Y2 JP 1988144443 U JP1988144443 U JP 1988144443U JP 14444388 U JP14444388 U JP 14444388U JP H0625388 Y2 JPH0625388 Y2 JP H0625388Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
lip
seal lip
vehicle
window glass
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1988144443U
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English (en)
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JPH0264426U (ja
Inventor
光伸 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meiwa Industry Co Ltd
Original Assignee
Meiwa Industry Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 イ.発明の目的 [産業上の利用分野] この考案は、自動車のドア等の昇降式あるいは引き戸式
ガラス窓のサッシュに嵌入される。改良されたガラスラ
ンに関する。
[従来の技術・その問題点] 従来のガラスランは、軟質塩化ビニル樹脂配合物から押
出成形で第2図に示したような断面形状の成形品が製造
され、さらに窓板ガラス8に接する基底部21、メイン
リップ24、24部分には、窓板ガラスの上下または左
右移動時の摺動抵抗を下げるための、植毛処理や潤滑処
理が施されていた(図示せず)。そしてその断面形状
は、第2図のように左右対称であった。しかしながら最
近窓板ガラスには車外側に凸な曲面としたものが採用さ
れるようになり、このため窓板ガラスの移動時にその窓
板ガラスの縁側面が、ガラスラン20の内部を従来に比
べて大きな振幅で車内外側に移動する。
前記のように窓板ガラスの縁端が、ガラスラン20のい
ずれかの側に片寄って移動すると、その側のメインリッ
プ24を摩耗させ植毛処理や潤滑処理の効果を低下させ
たり、さらに走行時には窓板ガラスが車外方向に吸出さ
れる現象が加わり、繰返しの押し圧力によりそのメイン
リップの弾性が劣化して、窓サッシュ29にガラスラン
を嵌入して雨水や塵埃の車内への侵入を防止するという
目的を達成することができなくなる。
また従来のガラスラン20においては、シールリップ2
5,25の延在方向が窓板ガラス8の面と垂直な面方向
にあるため、走行時に発生する窓板ガラス8面と平行な
空気の流れを乱し、不快な風切り音を発生させていた。
さらに自動車が高速で走行するとき、前記のように窓板
ガラス8が車外側に吸出される傾向があるが、これを防
止するため窓板ガラスの吸出され防止用のクリップをサ
ッシュに取り受けると、このためにさらに風切り音の発
生が助長されていた。
この考案は上記のような種々の問題点を解決することが
できるガラスランを提供することを目的とするものであ
る。
ロ.考案の構成 [問題点を解決するための手段] 本考案は、窓板ガラスの縁端面に面する基底部と、その
基底部の幅方向の両側に、弾性つなぎ部を介して斜め外
方に向ってわずか開かせて形成した両側壁と、その両側
壁の上端に連なりそれぞれ内側に屈曲していて挿入され
る前記窓板ガラスの縁側面を共同して保持するメインリ
ップと、その両側壁の上端に連なりそれぞれ外側に延在
しサッシュの開口端縁を覆うシールリップとからなるガ
ラスランにおいて、 車外側のメインリップに、車外側のシールリップの延在
方向と逆方向に突出する凸条を設け、かつそのシールリ
ップから凸条に至る露出外面がほぼ平らな面で、該シー
ルリップと凸条の先端を結ぶ面が窓板ガラス面に対し1
20〜160°の角度で接する形状とするとともに、両
メインリップ部分を部分架橋ニトリルゴムを添加した塩
化ビニル樹脂配合物から、その他の部分は塩化ビニル樹
脂配合物から一体的に成形されていることを特徴とする
ものであるから、従来の問題点を解決することができる
のである。
この考案のガラスランにおいて、窓板ガラスに接し繰返
し押し圧力がかかる、両側のメインリップ部分を塩化ビ
ニル樹脂配合物に部分架橋ニトリルゴムを添加し圧縮に
対する弾性率を向上した材料から製造されているから、
繰返しの押し圧にも耐え、押し圧が除かれたとき原型に
復し、長期間雨水や塵埃の車内への侵入を防止すること
ができる。
また車外側のメインリップに、車外側のシールリップの
延在方向と逆方向に突出する凸条が設けられているか
ら、そのメインリップが窓板ガラスの押し圧により車外
側の側壁に押しつけられるとき、その凸条部分が窓板ガ
ラス側に移動してそれ以上の窓板ガラスの吸い出されを
防止する。
さらに車外側のシールリップから凸条に至る露出外面が
ほぼ平らな面で、車外側のシールリップと凸条の先端を
結ぶ面が窓板ガラス面に対し120〜160°の角度で
接する形状としたため、自動車の走行時に窓板ガラス面
と平行な空気の流れの乱れを極力低下させ、風切り音の
発生を抑制する。
なお上記角度が120°に満たないときは、空気の乱れ
が大きく、乗員に不快な風切りを音を感じさせ、160
°を超えると凸条を窓板ガラス側に延長する必要があ
り、窓周囲の縁部が大きくなり、窓の開口面積が小さく
なる。
上述の材料から、上述の形状に成形されたガラスラン
は、従来と同様な方法で基底部と両メインリップの、窓
板ガラスと接触する部分に、植毛処理や潤滑処理が施さ
れる。またそれらの部分に、その長手方向に沿う多数の
凸条を設けて窓板ガラスとの接触面積を減少させたのち
潤滑処置を施してもよい。
[実施例] この考案のガラスランの実施例を図面を参照しながら説
明する。
第1図はこの考案の一実施例のガラスランがサッシュ9
に嵌入されたときの、その長手方向に垂直な面で切断し
た断面図を示す。
このガラスラン10は窓板ガラス8の縁端面に面する基
底部1と、その基底部1の幅方向の両側に、弾性つなぎ
部2,2を介して外方に向ってわずか開かせて形成した
車外側側壁3および車内側側壁4と、その両側壁3,4
の上端に連なりそれぞれ内側に屈曲していて挿入される
前記窓板ガラス8の縁側面を共同して保持する車外側メ
インリップ5および車内側メインリップ6と、その両側
壁3,4の上端に連なりそれぞれ外側に延在しサッシュ
の開口端縁を覆う車外側シールリップ11および車内側
シールリップ12とからなり、車外側メインリップ5に
車外側シールリップ11の延在方向と逆方向に突出する
凸条7が設けられていて、かつそのシールリップ11か
ら凸条7に至る露出外面13がほぼ平らな面で、該シー
ルリップと凸条の先端を結ぶ面が窓板ガラス面に対し1
45°の角度θで接する形状としている。
そして両メインリップ5,6部分を部分架橋ニトリルゴ
ムを添加した塩化ビニル樹脂配合物から、その他の部分
は部分架橋ニトリルゴムを添加しない塩化ビニル樹脂配
合物から共押出成形法で一体的に形成されている。
ガラスランのメインリップ5,6部分を除く他の部分
は、平均重合度1000から4000までの塩化ビニル
樹脂から選ばれた数種の樹脂混合物100重量部、数種
の可塑剤の混合物40乃至80重量部に、数種の充填剤
および安定剤を添加した材料から製造する。そしてメイ
ンリップ部分は、上記の配合物の10乃至50重量%
を、結合アクリロニトリル量が32〜43%のニトリル
ゴムを部分架橋し、炭酸カルシウムとともに粉砕した粉
末状のもので置換した材料から製造する。
このように部分架橋のニトリルゴムを10,30,50
重量%を置換した材料の、JIS K6301による7
0°Cにおける圧縮永久歪の値は、それぞれ50,3
0,25%であり、部分架橋のニトリルゴムを添加しな
い材料では60%であった。
上記のニトリルゴムを含む材料と含まれない材料は、い
わゆる共押出成形法、二色押出成形法、または複合押出
成形法と呼ばれる、2台の押出機から同時に共通のダイ
を通じて押出す方法で、一体化されたガラスランを製造
する。
ハ.考案の効果 この考案のガラスランにおいて、窓板ガラスに接し繰返
し押し圧力がかかる、両側のメインリップ部分を塩化ビ
ニル樹脂配合物に部分架橋の高ニトリルゴムまたは中高
ニトリルゴムを粉末状で添加し、圧縮に対する弾性率を
向上させた材料から製造されているから、繰返しの押し
圧にも耐え、押し圧が除かれたとき原型に復し、長期に
わたって雨水や塵埃の車内への侵入を防止することがで
きる。
また車外側のメインリップに、車外側のシールリップの
延在方向と逆方向に突出する凸条が設けられているか
ら、そのメインリップが窓板ガラスの押し圧により車外
側の側壁に押しつけられるとき、その凸条部分が窓板ガ
ラス側に移動してそれ以上の窓板ガラスの吸い出されを
防止する。
さらに車外側のシールリップからメインリップの凸条に
至る露出面がほぼ平らな面で、該シールリップと凸条の
先端を結ぶ面が窓板ガラス面に対し120〜160°の
角度で接する形状としたため、自動車の走行時に窓板ガ
ラス面と平行な空気の流れの乱れを低下させて、不快な
風切り音の発生を抑制することができる。
そのほか塩化ビニル樹脂に比べて高価な部分架橋ニトリ
ルゴムを、圧縮に対して特に高い弾性率が要求される部
位の材料にのみ添加しているので、ガラスランの価格上
昇を押えながら、上記のような効果を発揮することがで
きた。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案のガラスランの一例がサッシュに挿入
された状態を示す断面図で、第2図は従来のガラスラン
がサッシュの挿入された状態を示す断面図である。 1……基底部 2……弾性つなぎ部 3,4……側壁 5,6……メインリップ 7……凸条 8……窓板ガラス 9……サッシュ 10……ガラスラン 11,12……シールリップ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】窓板ガラスの縁端面に面する基底部と、そ
    の基底部の幅方向の両側に、弾性つなぎ部を介して斜め
    外方に向ってわずか開かせて形成した両側壁と、その両
    側壁の上端に連なりそれぞれ内側に屈曲していて挿入さ
    れる前記窓板ガラスの縁側面を共同して保持するメイン
    リップと、その両側壁の上端に連なりそれぞれ外側に延
    在しサッシュの開口端縁を覆うシールリップとからなる
    ガラスランにおいて、 車外側のメインリップに、車外側のシールリップの延在
    方向と逆方向に突出する凸条を設け、かつそのシールリ
    ップから凸条に至る露出外面がほぼ平らな面で、該シー
    ルリップと凸条の先端を結ぶ面が窓板ガラス面に対し1
    20〜160°の角度で接する形状とするとともに、両
    メインリップ部分を部分架橋ニトリルゴムを添加した塩
    化ビニル樹脂配合物から、その他の部分は塩化ビニル樹
    脂配合物から一体的に成形されていることを特徴とする
    ガラスラン。
JP1988144443U 1988-11-07 1988-11-07 ガラスラン Expired - Lifetime JPH0625388Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988144443U JPH0625388Y2 (ja) 1988-11-07 1988-11-07 ガラスラン

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JP1988144443U JPH0625388Y2 (ja) 1988-11-07 1988-11-07 ガラスラン

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Publication Number Publication Date
JPH0264426U JPH0264426U (ja) 1990-05-15
JPH0625388Y2 true JPH0625388Y2 (ja) 1994-07-06

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ID=31412163

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JP1988144443U Expired - Lifetime JPH0625388Y2 (ja) 1988-11-07 1988-11-07 ガラスラン

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP6901387B2 (ja) 2017-12-12 2021-07-14 西川ゴム工業株式会社 グラスラン

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JPH0264426U (ja) 1990-05-15

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