JPH06253685A - 育苗トレー装置とその育苗方法並びに移植方法 - Google Patents
育苗トレー装置とその育苗方法並びに移植方法Info
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- JPH06253685A JPH06253685A JP6739293A JP6739293A JPH06253685A JP H06253685 A JPH06253685 A JP H06253685A JP 6739293 A JP6739293 A JP 6739293A JP 6739293 A JP6739293 A JP 6739293A JP H06253685 A JPH06253685 A JP H06253685A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 根部をエアプルーン処理した苗を移植区域に
移植処理しうる装置と方法の提供。 【構成】 苗の根部をエアプルーン処理可能としたスク
リーンを備えた多孔ボトムと、土壌やピートケーキもし
くはピート混合物などの苗栽培媒質を収容し、苗を育成
可能とした頂部と底部とが開放状の苗トレーとを着脱自
在に装備し、苗ブロックもしくは苗ブロックと水とを同
時に苗トレーから抽出して移植区域に移植させうるよう
にしたものであり、植物栽培媒質を圧縮してセル内に装
填し、自然膨張させてセル内に苗ブロックを形成しうる
ようにしたものである。
移植処理しうる装置と方法の提供。 【構成】 苗の根部をエアプルーン処理可能としたスク
リーンを備えた多孔ボトムと、土壌やピートケーキもし
くはピート混合物などの苗栽培媒質を収容し、苗を育成
可能とした頂部と底部とが開放状の苗トレーとを着脱自
在に装備し、苗ブロックもしくは苗ブロックと水とを同
時に苗トレーから抽出して移植区域に移植させうるよう
にしたものであり、植物栽培媒質を圧縮してセル内に装
填し、自然膨張させてセル内に苗ブロックを形成しうる
ようにしたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エアプルーン処理に
より根絡まりを防止し、根の分岐および成長を促進させ
うる多孔ボトムを苗トレーに着脱自在に装着し、エアプ
ルーン処理された苗を円滑に移植させることができる育
苗トレー装置と、その育苗方法並びに移植方法に関する
ものである。
より根絡まりを防止し、根の分岐および成長を促進させ
うる多孔ボトムを苗トレーに着脱自在に装着し、エアプ
ルーン処理された苗を円滑に移植させることができる育
苗トレー装置と、その育苗方法並びに移植方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に知られている苗栽培技術として
は、苗の成育状況に応じて、より適切な環境を与えるた
めに温室や田畑においても苗をタイムリに移植すること
が重要であると言うまでもないことであり、その際に良
い作物を収穫するためには、健全な苗であって、均一に
育成されたものであることが要求されている。
は、苗の成育状況に応じて、より適切な環境を与えるた
めに温室や田畑においても苗をタイムリに移植すること
が重要であると言うまでもないことであり、その際に良
い作物を収穫するためには、健全な苗であって、均一に
育成されたものであることが要求されている。
【0003】ところで、この移植作業に適応するために
は、従来、各種の寸法、形状の苗栽培容器が提案されて
いる。
は、従来、各種の寸法、形状の苗栽培容器が提案されて
いる。
【0004】又、この種の容器での育苗の際の根絡まり
の発生を防止することを目的とした技術としては、所謂
エアプルーン処理が開発されており、例えば米国特許第
3,712,352号や同第3,446,164号の発
明(各従来技術)が提案されており、エアプルーン処理
した切り枝や苗などがトレー内でも、又移植後において
も優れた成育状態にあるという結果を示している。
の発生を防止することを目的とした技術としては、所謂
エアプルーン処理が開発されており、例えば米国特許第
3,712,352号や同第3,446,164号の発
明(各従来技術)が提案されており、エアプルーン処理
した切り枝や苗などがトレー内でも、又移植後において
も優れた成育状態にあるという結果を示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記の各従
来技術にあっては、それぞれこれに適用されるトレー装
置としては、低コストで大量生産するのに適したものが
得られないため、その十分な実用化を果たし得ないのが
現状であって、ユーザである栽培業者側からは、円滑に
移植作業を実施できて、しかもその取扱いが容易な苗栽
培トレー装置の提供が渇望されているところである。
来技術にあっては、それぞれこれに適用されるトレー装
置としては、低コストで大量生産するのに適したものが
得られないため、その十分な実用化を果たし得ないのが
現状であって、ユーザである栽培業者側からは、円滑に
移植作業を実施できて、しかもその取扱いが容易な苗栽
培トレー装置の提供が渇望されているところである。
【0006】従って、この発明の目的とするところは、
エアプルーン処理に適合するスクリーン状の底部材を苗
トレーに装着脱自在とした苗トレー装置を提供し、更に
は、この苗トレー装置を移植装置に連係させて、水と共
に苗ブロックを移植区域に連続的に移植させうるものを
提供することにある。
エアプルーン処理に適合するスクリーン状の底部材を苗
トレーに装着脱自在とした苗トレー装置を提供し、更に
は、この苗トレー装置を移植装置に連係させて、水と共
に苗ブロックを移植区域に連続的に移植させうるものを
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の目的とすると
ころは、前記のユーザニーズに応えることができる卓越
した装置とその方法を提供することであって、構成上、
その特徴とするところは、次の通りである。
ころは、前記のユーザニーズに応えることができる卓越
した装置とその方法を提供することであって、構成上、
その特徴とするところは、次の通りである。
【0008】(1)苗の根部をエアプルーン処理可能と
したスクリーンを備えた多孔ボトムと、土壌やピートケ
ーキもしくはピート混合物などの苗栽培媒質を収容し、
苗を育成可能とした頂部と底部とが開放状の苗トレーと
を着脱自在に装備してなる育苗トレー装置。
したスクリーンを備えた多孔ボトムと、土壌やピートケ
ーキもしくはピート混合物などの苗栽培媒質を収容し、
苗を育成可能とした頂部と底部とが開放状の苗トレーと
を着脱自在に装備してなる育苗トレー装置。
【0009】(2)前記苗トレーには貯水可能となる側
壁を設けてなる(1)記載の育苗トレー装置。
壁を設けてなる(1)記載の育苗トレー装置。
【0010】(3)前記苗トレーと多孔ボトムとを、当
該多孔ボトムのスクリーン面に略直交する方向に分離自
在とした(1)又は(2)記載の育苗トレー装置。
該多孔ボトムのスクリーン面に略直交する方向に分離自
在とした(1)又は(2)記載の育苗トレー装置。
【0011】(4)前記苗トレーと多孔ボトムとを、当
該多孔ボトムのスクリーン面に略一致する方向に分離自
在とした(1)又は(2)記載の育苗トレー装置。
該多孔ボトムのスクリーン面に略一致する方向に分離自
在とした(1)又は(2)記載の育苗トレー装置。
【0012】(5)前記苗トレーのセルが、それぞれ一
株づつの苗を育苗しうるように多数並設されている
(1)乃至(4)記載の育苗トレー装置。
株づつの苗を育苗しうるように多数並設されている
(1)乃至(4)記載の育苗トレー装置。
【0013】(6)前記苗トレーのセルが、条状に多数
の苗を育苗しうるように形成されている(1)乃至
(4)記載の育苗トレー装置。
の苗を育苗しうるように形成されている(1)乃至
(4)記載の育苗トレー装置。
【0014】(7)前記苗トレーの低背状の側壁を、前
記多孔ボトムのクリック突枠部により摩擦的に係止自在
とした(3)記載の育苗トレー装置。
記多孔ボトムのクリック突枠部により摩擦的に係止自在
とした(3)記載の育苗トレー装置。
【0015】(8)前記苗トレーの側壁と、多孔ボトム
の側壁とに指掛け可能な突枠部を延設した(3)もしく
は(7)記載の育苗トレー装置。
の側壁とに指掛け可能な突枠部を延設した(3)もしく
は(7)記載の育苗トレー装置。
【0016】(9)前記多孔ボトムの溝付き状の側枠を
前記苗トレーに抜差し自在に係着した(4)記載の育苗
トレー装置。
前記苗トレーに抜差し自在に係着した(4)記載の育苗
トレー装置。
【0017】(10) 前記多孔ボトムにハンドルを付設
し、苗トレーの下面に配設した多孔ボトムを、苗トレー
に対して抽出状に分離可能とした(7)記載の育苗トレ
ー装置。
し、苗トレーの下面に配設した多孔ボトムを、苗トレー
に対して抽出状に分離可能とした(7)記載の育苗トレ
ー装置。
【0018】(11)前記苗トレーのセル内には、予め圧
縮され、自然状態で膨張した際に各セル内に十分充満さ
れる程度の容積となるピートもしくはその混合物を装填
させた(1)乃至(9)記載の育苗トレー装置。
縮され、自然状態で膨張した際に各セル内に十分充満さ
れる程度の容積となるピートもしくはその混合物を装填
させた(1)乃至(9)記載の育苗トレー装置。
【0019】(12)移植方法に適合できる育苗方法であ
って、 a)苗トレーを裏返して、その底部開口からセル内に栽
培媒質を装填する。 b)前記底部開口を多孔ボトムで閉止し、苗トレーと共
に多孔ボトムを表返し、播種する。 c)前記セル内で苗を育苗し、その根部を多孔ボトムに
よってエアプルーン処理する。 d)多孔ボトムを苗トレーから分離させてセルの底部開
口を開放させる。 以上の各処理ステップを含んだ育苗方法。
って、 a)苗トレーを裏返して、その底部開口からセル内に栽
培媒質を装填する。 b)前記底部開口を多孔ボトムで閉止し、苗トレーと共
に多孔ボトムを表返し、播種する。 c)前記セル内で苗を育苗し、その根部を多孔ボトムに
よってエアプルーン処理する。 d)多孔ボトムを苗トレーから分離させてセルの底部開
口を開放させる。 以上の各処理ステップを含んだ育苗方法。
【0020】(13)次のステップを含んだ育苗方法。 a)ピートまたはピート混合物の如く植物栽培媒質を苗
トレーのセルの内容積に略一致する方法と形状の形成す
る。 b)前記植物栽培媒質を圧縮してセル内に装填し、多孔
ボトムでセルを閉止して自然膨張させ、その頂部に種子
を供給する。 c)苗を育苗し、その根部を多孔ボトムでエアプルーン
処理する。 d)多孔ボトムを苗トレーから分離させる。
トレーのセルの内容積に略一致する方法と形状の形成す
る。 b)前記植物栽培媒質を圧縮してセル内に装填し、多孔
ボトムでセルを閉止して自然膨張させ、その頂部に種子
を供給する。 c)苗を育苗し、その根部を多孔ボトムでエアプルーン
処理する。 d)多孔ボトムを苗トレーから分離させる。
【0021】(14)前記植物栽培媒質上に予め種子を付
着させた後、当該植物栽培媒質をセル内で自然膨張させ
るステップを含んだ(13)記載の育苗方法。
着させた後、当該植物栽培媒質をセル内で自然膨張させ
るステップを含んだ(13)記載の育苗方法。
【0022】(15)次のステップを含んだ移植方法。 a)セル内で苗ブロックを育苗してなる苗トレーに給水
する。 b)苗ブロックと共に水を苗トレーから抽出し移植区域
に供給する。
する。 b)苗ブロックと共に水を苗トレーから抽出し移植区域
に供給する。
【0023】(16)次のステップを含んだ移植方法。 a)セル内で苗ブロックを育苗トレーに給水する。 b)減圧状とされた落下チューブ内において、水と苗ブ
ロックとを苗トレーから抽出し、案内させ移植区域に給
水する。 となした点にある。
ロックとを苗トレーから抽出し、案内させ移植区域に給
水する。 となした点にある。
【0024】
【作 用】この発明は、以上の通りの構成であるか
ら、苗トレー内で植物栽培媒質中で育成された苗は、多
孔底部材によって十分にエアプルーン処理され、適切に
成育された後、多孔底部材を離脱させて苗トレーを移植
機に適用させ、減圧手段などを利用して、必要に応じて
は水と共に苗ブロックを苗トレーから抽出して移植区域
に円滑に移植処理しうるものであり、殊に前記植物栽培
媒質については、予めこれを圧縮させて、苗トレーのセ
ル内に装填することも可能とし、種子をこの媒質上に供
給して育成させ、その根部を根絡まりが発生しないよう
エアプルーン処理を施し、前記の如くに移植処理するこ
ともできるものである。
ら、苗トレー内で植物栽培媒質中で育成された苗は、多
孔底部材によって十分にエアプルーン処理され、適切に
成育された後、多孔底部材を離脱させて苗トレーを移植
機に適用させ、減圧手段などを利用して、必要に応じて
は水と共に苗ブロックを苗トレーから抽出して移植区域
に円滑に移植処理しうるものであり、殊に前記植物栽培
媒質については、予めこれを圧縮させて、苗トレーのセ
ル内に装填することも可能とし、種子をこの媒質上に供
給して育成させ、その根部を根絡まりが発生しないよう
エアプルーン処理を施し、前記の如くに移植処理するこ
ともできるものである。
【0025】
【実 施 例】次に、この発明の具体的な実施例を、図
面に基づいて説明する。
面に基づいて説明する。
【0026】図1および図2には、育苗トレー装置
(1)の第1の実施例が示されており、この実施例にお
いては、苗トレー(10)と、当該苗トレー(10)を
着脱自在に受容する多孔ボトム(20)とで構成されて
いる。
(1)の第1の実施例が示されており、この実施例にお
いては、苗トレー(10)と、当該苗トレー(10)を
着脱自在に受容する多孔ボトム(20)とで構成されて
いる。
【0027】この内で、側壁(16)によって、貯水可
能とした苗トレー(10)には、交差状のベース(1
2)を隔てて、截頭ピラミッド型もしくは、円錐台形の
コーン型をなす多数のセル(14)を均一に整列状に配
列させており、各セル(14)には、内向きに湾曲させ
たカール部(13)を備えた頂部開口(14A)と、前
記開口(14A)よりも面積の大きい底部開口(14
B)とを開設したものである。
能とした苗トレー(10)には、交差状のベース(1
2)を隔てて、截頭ピラミッド型もしくは、円錐台形の
コーン型をなす多数のセル(14)を均一に整列状に配
列させており、各セル(14)には、内向きに湾曲させ
たカール部(13)を備えた頂部開口(14A)と、前
記開口(14A)よりも面積の大きい底部開口(14
B)とを開設したものである。
【0028】一方、この苗トレー(10)を受容する多
孔ボトム(20)には、前記苗トレー(10)の側壁
(16)に係合する側壁(21)を備えており、この側
壁(21)に続く受枠(22)の内周縁にスクリーン
(23)を張設したもので、このスクリーン(23)上
には苗トレー(10)の底部開口(14B)を臨ませる
ようにして多孔ボトム(20)内に苗トレー(10)を
着脱自在に嵌装させうるものである。
孔ボトム(20)には、前記苗トレー(10)の側壁
(16)に係合する側壁(21)を備えており、この側
壁(21)に続く受枠(22)の内周縁にスクリーン
(23)を張設したもので、このスクリーン(23)上
には苗トレー(10)の底部開口(14B)を臨ませる
ようにして多孔ボトム(20)内に苗トレー(10)を
着脱自在に嵌装させうるものである。
【0029】尚、図1中で(16A),(21A)は、
それぞれ側壁(16)もしくは(21)の頂部に外向き
に突設した突枠部を示すものであって、それぞれ苗トレ
ー(10)もしくは多孔ボトム(20)を取り扱う際の
手掛け部としての機能を果たすばかりでなく、力学的に
は補強的な機能を兼ね備えたものである。
それぞれ側壁(16)もしくは(21)の頂部に外向き
に突設した突枠部を示すものであって、それぞれ苗トレ
ー(10)もしくは多孔ボトム(20)を取り扱う際の
手掛け部としての機能を果たすばかりでなく、力学的に
は補強的な機能を兼ね備えたものである。
【0030】前記の第1実施例による育苗状態について
見れば、図2に示す通りであって、苗トレー(10)の
セル(14)の底部開口(14B)を、前記多孔ボトム
(20)のスクリーン(23)に対向させるようにして
多孔ボトム(20)内に苗トレー(10)を嵌合させ、
そのベース(12)を、受枠(22)に担持させると共
に、各側壁(16),(21)を取り外し自在に摩擦係
合させて組み立て、前記セル(14)内に苗ブロック
(P)を配設するように構成されている。
見れば、図2に示す通りであって、苗トレー(10)の
セル(14)の底部開口(14B)を、前記多孔ボトム
(20)のスクリーン(23)に対向させるようにして
多孔ボトム(20)内に苗トレー(10)を嵌合させ、
そのベース(12)を、受枠(22)に担持させると共
に、各側壁(16),(21)を取り外し自在に摩擦係
合させて組み立て、前記セル(14)内に苗ブロック
(P)を配設するように構成されている。
【0031】次に、この実施例の装置(1)の使用状態
と、移植処理について、図3をも参考にして説明する。
と、移植処理について、図3をも参考にして説明する。
【0032】即ち、図1に示す如くに苗トレー(10)
を多孔ボトム(20)内に嵌合させた状態で、図2に示
す如くに各セル(14)内において苗ブロック(P)を
育苗させるものであって、この際、セル(14)内の土
壌やピートケーキもしくはピートソイルの混合物中に播
種された種子は、各セル(14)の底部開口(14B)
がスクリーン(23)によって閉止されているので、土
壌などと共に安定的に各セル(14)内に担持され、発
芽し、成長するものであり、その根部の内でスクリーン
(23)から空気中に露呈された部分は、空気の自然対
流する環境下で十分にエアプルーンされて根絡まりを防
止させるばかりでなく、効果的に成育が促進されて、そ
れぞれ各セル(14)内に独立した状態で保持されるも
のである。
を多孔ボトム(20)内に嵌合させた状態で、図2に示
す如くに各セル(14)内において苗ブロック(P)を
育苗させるものであって、この際、セル(14)内の土
壌やピートケーキもしくはピートソイルの混合物中に播
種された種子は、各セル(14)の底部開口(14B)
がスクリーン(23)によって閉止されているので、土
壌などと共に安定的に各セル(14)内に担持され、発
芽し、成長するものであり、その根部の内でスクリーン
(23)から空気中に露呈された部分は、空気の自然対
流する環境下で十分にエアプルーンされて根絡まりを防
止させるばかりでなく、効果的に成育が促進されて、そ
れぞれ各セル(14)内に独立した状態で保持されるも
のである。
【0033】次に、前記の育苗工程が完了した後の移植
工程について見れば、図3に示す通りである。
工程について見れば、図3に示す通りである。
【0034】まず、移植作業に先立って、図1に示す装
置(1)の苗トレー(10)を、側壁(16)の突枠部
(16A)を引き揚げるようにして多孔ボトム(20)
から抜脱させる。
置(1)の苗トレー(10)を、側壁(16)の突枠部
(16A)を引き揚げるようにして多孔ボトム(20)
から抜脱させる。
【0035】この場合、セル(14)内の苗ブロック
(P)は、その根部が十分に発育し、それ自体セル(1
4)内に圧密状に配設された状態であり、しかも、スク
リーン(23)から露呈した根部はエアプルーン処理さ
れて、根絡まりが発生していないため、多孔ボトム(2
0)のスクリーン(23)が、セル(14)の底部開口
(14B)から離脱しても、その自重によっては、不用
意に自然落下してセル(14)から抜け落ちるおそれは
ないものである。
(P)は、その根部が十分に発育し、それ自体セル(1
4)内に圧密状に配設された状態であり、しかも、スク
リーン(23)から露呈した根部はエアプルーン処理さ
れて、根絡まりが発生していないため、多孔ボトム(2
0)のスクリーン(23)が、セル(14)の底部開口
(14B)から離脱しても、その自重によっては、不用
意に自然落下してセル(14)から抜け落ちるおそれは
ないものである。
【0036】次に、この苗ブロック(P)を装填したま
まの苗トレー(10)を、図3に示す移植機(200)
の苗支持板(202)上に載置させ、そのインデックス
枠(234)に苗トレー(10)の側壁(16)を係合
させ、その突枠部(16A)を、前記インデックス枠
(234)上に係止することにより移植機(200)上
に装填するものである。
まの苗トレー(10)を、図3に示す移植機(200)
の苗支持板(202)上に載置させ、そのインデックス
枠(234)に苗トレー(10)の側壁(16)を係合
させ、その突枠部(16A)を、前記インデックス枠
(234)上に係止することにより移植機(200)上
に装填するものである。
【0037】次で、苗トレー(10)上から注水しつ
つ、セル(14)の底部開口(14B)を順次減圧チュ
ーブ(206)に整合させ、水と共に苗ブロック(P)
を移植区域に投下して移植作業を実施するものであり、
殊に、この際セル(14)の頂部開口(14A)には、
カール部(13)が設けられているため、セル(14)
から下向きに抜脱される苗ブロック(P)の成育した茎
葉は、頂部開口(14A)の口辺で損傷されることなく
円滑にこの開口(14A)を通過しうるものである。
つ、セル(14)の底部開口(14B)を順次減圧チュ
ーブ(206)に整合させ、水と共に苗ブロック(P)
を移植区域に投下して移植作業を実施するものであり、
殊に、この際セル(14)の頂部開口(14A)には、
カール部(13)が設けられているため、セル(14)
から下向きに抜脱される苗ブロック(P)の成育した茎
葉は、頂部開口(14A)の口辺で損傷されることなく
円滑にこの開口(14A)を通過しうるものである。
【0038】尚、前記の移植区域については、田畑,ポ
ット、もしくは他の容器類が挙げられるものであり、こ
の移植作業に際して供給される水は、移植後の苗の生長
のために有益であるばかりでなく、減圧チューブ(20
6)の密封性を保障し、苗ブロック(P)の抜脱作業の
効率を向上させ、更には、この水の注水圧により移植区
域に移植穴を強制的に開設し、苗ブロック(P)の移植
を一層効果的にすることができるという利点をも備えた
ものである。
ット、もしくは他の容器類が挙げられるものであり、こ
の移植作業に際して供給される水は、移植後の苗の生長
のために有益であるばかりでなく、減圧チューブ(20
6)の密封性を保障し、苗ブロック(P)の抜脱作業の
効率を向上させ、更には、この水の注水圧により移植区
域に移植穴を強制的に開設し、苗ブロック(P)の移植
を一層効果的にすることができるという利点をも備えた
ものである。
【0039】図4には、第2の実施例が示されている。
この実施例の装置(1’)が第1の実施例と共通してい
る部分についての説明は省略し、その相違している点を
記述すれば次の通りである。
この実施例の装置(1’)が第1の実施例と共通してい
る部分についての説明は省略し、その相違している点を
記述すれば次の通りである。
【0040】即ち、この実施例においては、苗トレー
(10)の側壁(16’)が低背状であって、多孔ボト
ム(20)の側壁(21)の頂部に形成した内向き湾曲
部状のクリック突枠部(21B)によって係止されるよ
うに構成されている。
(10)の側壁(16’)が低背状であって、多孔ボト
ム(20)の側壁(21)の頂部に形成した内向き湾曲
部状のクリック突枠部(21B)によって係止されるよ
うに構成されている。
【0041】即ち、この第2の実施例にあっては、クリ
ック突枠部(21B)に抗して低背状の側壁(16)を
多孔ボトム(20)の側壁(21)から離脱させて苗ト
レー(10)を多孔ボトム(20)から取り出し、前記
の第1の実施例と同様に移植機(200)に装填するも
のであるが、この場合、側壁(16’)がインデックス
枠(234)に係合させられるに止まるものであり、側
壁(16’)が低背状であるため、苗トレー(10)に
給水し、貯水状とする移植方法には適していないもので
あるが、苗トレー(10)と、多孔ボトム(20)との
安定的な着脱操作が保障されうるものである。
ック突枠部(21B)に抗して低背状の側壁(16)を
多孔ボトム(20)の側壁(21)から離脱させて苗ト
レー(10)を多孔ボトム(20)から取り出し、前記
の第1の実施例と同様に移植機(200)に装填するも
のであるが、この場合、側壁(16’)がインデックス
枠(234)に係合させられるに止まるものであり、側
壁(16’)が低背状であるため、苗トレー(10)に
給水し、貯水状とする移植方法には適していないもので
あるが、苗トレー(10)と、多孔ボトム(20)との
安定的な着脱操作が保障されうるものである。
【0042】又、図5(A)〜(E)には、苗トレー
(10)のセル(14)内に圧縮状の植物栽培媒質(P
S)を装着し、苗ブロック(P)を育成する場合の手順
が示されている。
(10)のセル(14)内に圧縮状の植物栽培媒質(P
S)を装着し、苗ブロック(P)を育成する場合の手順
が示されている。
【0043】即ち、この場合には、自然状態に膨張する
と丁度セル(14)の内容積に整合する体積状に予め適
切に測定された圧縮状のピートもしくはピート混合物な
どの植物栽培媒質(PS)をセル(14)内に装填し
(図5(A))、種子(S)をその上に載置し(図5
(B))、図5(C)〜(E)に示す如くに苗ブロック
(P)を育成して、その第1の根部,分岐した根部など
を十分にエアプルーン処理させて、セル(14)内で育
苗できるものであるから、植物栽培媒質(PS)の取り
扱いが極めて容易となるものである。
と丁度セル(14)の内容積に整合する体積状に予め適
切に測定された圧縮状のピートもしくはピート混合物な
どの植物栽培媒質(PS)をセル(14)内に装填し
(図5(A))、種子(S)をその上に載置し(図5
(B))、図5(C)〜(E)に示す如くに苗ブロック
(P)を育成して、その第1の根部,分岐した根部など
を十分にエアプルーン処理させて、セル(14)内で育
苗できるものであるから、植物栽培媒質(PS)の取り
扱いが極めて容易となるものである。
【0044】次に、第3および第4の実施例について、
図6および図7に基づき説明する。
図6および図7に基づき説明する。
【0045】これらの実施例が、第1および第2の実施
例と共通する部分についての説明を省略し、それぞれ相
違する特徴的事項を中心に記述する以下の通りである。
例と共通する部分についての説明を省略し、それぞれ相
違する特徴的事項を中心に記述する以下の通りである。
【0046】即ち、図6に示す第3の実施例は、苗トレ
ー(10)に対して、摺動させて係脱しうる多孔プレー
ト(20A)を用意しており、この多孔プレート(20
A)のスクリーン(23)の側部を担持する断面コ字状
の側枠(21C)を、前記第2の実施例の低背状の側壁
(16’)に嵌合自在とされており、更に、スクリーン
(23)の前端部を担持する前枠(29)のコ字状のカ
ッチ溝部(29A)を、苗トレー(10)の前縁に設け
たトレーエッジ(12A)に嵌着脱自在となしたもので
あり、又、この前枠(29)には、ハンドル(18)を
形成したものである。
ー(10)に対して、摺動させて係脱しうる多孔プレー
ト(20A)を用意しており、この多孔プレート(20
A)のスクリーン(23)の側部を担持する断面コ字状
の側枠(21C)を、前記第2の実施例の低背状の側壁
(16’)に嵌合自在とされており、更に、スクリーン
(23)の前端部を担持する前枠(29)のコ字状のカ
ッチ溝部(29A)を、苗トレー(10)の前縁に設け
たトレーエッジ(12A)に嵌着脱自在となしたもので
あり、又、この前枠(29)には、ハンドル(18)を
形成したものである。
【0047】従って、苗トレー(10)内で育成された
苗ブロック(P)を図3に示す。移植機(200)によ
り移植区域に移植処理するに当っては、前記ハンドル
(18)を引張って、側枠(21C)から苗トレー(1
0)の側壁(16’)を抜脱させると共に、前枠(2
9)からトレーエッジ(12A)を離脱させることによ
って、苗トレー(10)を多孔プレート(20A)から
分離させ、この苗トレー(10)を前記の移植機(20
0)に装填しうるものである。
苗ブロック(P)を図3に示す。移植機(200)によ
り移植区域に移植処理するに当っては、前記ハンドル
(18)を引張って、側枠(21C)から苗トレー(1
0)の側壁(16’)を抜脱させると共に、前枠(2
9)からトレーエッジ(12A)を離脱させることによ
って、苗トレー(10)を多孔プレート(20A)から
分離させ、この苗トレー(10)を前記の移植機(20
0)に装填しうるものである。
【0048】更に、図7に示す第4の実施例について見
れば、図6の第3の実施例のものを一層簡素化した構成
のものであって、苗トレー(10)のセル(14)の底
部に、ハンドル(18)を備えた多孔プレート(20
B)を差し込んで係合させて育苗作業に利用しうるもの
であり、移植処理の際には、この多孔プレート(20
B)をハンドル(18)を利用して苗トレー(10)の
底部位置から単純に引き出すだけで、苗トレー(10)
と分離しうるものであり、プレート(20B)の厚みが
薄く平坦状であるから積層させてコンパクトな状態で輸
送できるばかりでなく、苗トレー(10)の天地を逆に
して育苗作業を実施する際の頂部開口(14A)の底部
としての役割をも果たしうるという機能を備えたもので
ある。
れば、図6の第3の実施例のものを一層簡素化した構成
のものであって、苗トレー(10)のセル(14)の底
部に、ハンドル(18)を備えた多孔プレート(20
B)を差し込んで係合させて育苗作業に利用しうるもの
であり、移植処理の際には、この多孔プレート(20
B)をハンドル(18)を利用して苗トレー(10)の
底部位置から単純に引き出すだけで、苗トレー(10)
と分離しうるものであり、プレート(20B)の厚みが
薄く平坦状であるから積層させてコンパクトな状態で輸
送できるばかりでなく、苗トレー(10)の天地を逆に
して育苗作業を実施する際の頂部開口(14A)の底部
としての役割をも果たしうるという機能を備えたもので
ある。
【0049】次に、図8および図9に示す第5の実施例
について、その内容を説明すれば、次の通りである。
について、その内容を説明すれば、次の通りである。
【0050】この実施例のものは、条植状の芝生などを
育苗処理するのに適しており、基本的には、第1の実施
例のものと共通している点が多いので、第1の実施例と
相違している点を中心に、以下の通り説明する。
育苗処理するのに適しており、基本的には、第1の実施
例のものと共通している点が多いので、第1の実施例と
相違している点を中心に、以下の通り説明する。
【0051】即ち、セル(14)は、比較的大きな栽培
内容積を具備しており、その内部にフォーム,スタイロ
フォーム,その他これらと同質状の植物栽培媒質を充填
させて育苗させるものであるが、図8および図9に示す
如くに、苗トレー(10)を多孔ボトム(20)上に嵌
合させて装置(1)を組立てた状態で植物栽培媒質内で
芝生(15)などを育苗するものであり、前記の他の実
施例と同様にその根部は、スクリーン(23)の外側に
おいては十分にエアプルーンされた状態で、図8および
図9に示す如くに育苗されるものである。
内容積を具備しており、その内部にフォーム,スタイロ
フォーム,その他これらと同質状の植物栽培媒質を充填
させて育苗させるものであるが、図8および図9に示す
如くに、苗トレー(10)を多孔ボトム(20)上に嵌
合させて装置(1)を組立てた状態で植物栽培媒質内で
芝生(15)などを育苗するものであり、前記の他の実
施例と同様にその根部は、スクリーン(23)の外側に
おいては十分にエアプルーンされた状態で、図8および
図9に示す如くに育苗されるものである。
【0052】次に、この芝生(15)が適切に発育した
後は、苗トレー(10)の側壁(16)の突枠部(16
A)と多孔ボトム(20)の側壁(21)の突枠部(2
1A)とを利用して、苗トレー(10)を多孔ボトム
(20)から抜脱させて、苗トレー(10)のみを移植
機(200)の苗支持板(202)上に載置し、第1の
実施例の如くに移植処理しうるものである。
後は、苗トレー(10)の側壁(16)の突枠部(16
A)と多孔ボトム(20)の側壁(21)の突枠部(2
1A)とを利用して、苗トレー(10)を多孔ボトム
(20)から抜脱させて、苗トレー(10)のみを移植
機(200)の苗支持板(202)上に載置し、第1の
実施例の如くに移植処理しうるものである。
【0053】
【発明の効果】この発明は、以上詳細に説明した通りで
あって、この発明によって達成される顕著な効果は、次
の通りである。
あって、この発明によって達成される顕著な効果は、次
の通りである。
【0054】(1) 移植が容易な育苗。 苗ブロックを抜脱自在とした苗トレーのセル内で根部を
エアプルーン処理した苗を効果的に育苗できるばかりで
なく、多孔ボトムを取り外して容易に苗ブロックを移植
させることができる。
エアプルーン処理した苗を効果的に育苗できるばかりで
なく、多孔ボトムを取り外して容易に苗ブロックを移植
させることができる。
【0055】(2) 移植性の向上。 苗と共に水を移植区域に供給できるので、水圧により移
植穴が形成され、移植がスムーズであるばかりでなく、
移植後の苗の発育に水が有効に寄与できるものであり、
加えて、減圧状の苗ブロックの案内手段の気密性が保持
できるものであり、苗ブロックの搬送に効果を上げるこ
とができる。
植穴が形成され、移植がスムーズであるばかりでなく、
移植後の苗の発育に水が有効に寄与できるものであり、
加えて、減圧状の苗ブロックの案内手段の気密性が保持
できるものであり、苗ブロックの搬送に効果を上げるこ
とができる。
【0056】(3) 苗トレーと多孔ボトムの装着脱性の向
上。 苗トレーと、これに摩擦係合状に連結された多孔ボトム
とは、互に上下もしくは、側方に強制的に分離・組立て
自在であるから、その操作性が大巾に向上する。
上。 苗トレーと、これに摩擦係合状に連結された多孔ボトム
とは、互に上下もしくは、側方に強制的に分離・組立て
自在であるから、その操作性が大巾に向上する。
【0057】(4) 育苗状況の適合性。 苗トレーのセルは、単一株の苗のみならず、多数の苗を
条状にも育苗しうるものであるから、育苗される苗の種
類に適合した育苗処理が可能となる。
条状にも育苗しうるものであるから、育苗される苗の種
類に適合した育苗処理が可能となる。
【0058】(5) 植物栽培媒質の装着性。 予め圧縮させた植物栽培媒質を苗トレーのセル内に装填
し、自然膨張させうるようにしてセル内に充満させるも
のであるから、植物栽培媒質の装着操作性が向上する。
し、自然膨張させうるようにしてセル内に充満させるも
のであるから、植物栽培媒質の装着操作性が向上する。
【図1】この発明の育苗トレー装置の第1の実施例を示
す縦断面図。
す縦断面図。
【図2】第1実施例の一部切断斜視図。
【図3】第1実施例の移植状況を示す縦断面図。
【図4】この発明の育苗トレー装置の第2の実施例を示
す縦断面図。
す縦断面図。
【図5】(A)〜(E)この発明の育苗トレー装置にお
ける圧縮状の植物栽培媒質による育苗状況の説明図。
ける圧縮状の植物栽培媒質による育苗状況の説明図。
【図6】(A)この発明の育苗トレー装置の第3の実施
例を示す斜視図。
例を示す斜視図。
【図6】(B)図6(A)の(X)部分の拡大図。
【図7】この発明の育苗トレー装置の第4の実施例を示
す斜視図。
す斜視図。
【図8】この発明の育苗トレー装置の第5の実施例を示
す縦断面図。
す縦断面図。
【図9】図8の一部拡大斜視図。
1,1’ 育苗トレー装置 10 苗トレー 12 ベース 12A トレーエッジ 14 セル 14A 頂部開口 14B 底部開口 16,21 側壁 16A,21A 突枠部 20 多孔ボトム 20A,20B 多孔プレート 23 スクリーン 200 移植機 202 苗支持板 206 落下チューブ P 苗ブロック PS 植物栽培媒質 S 種子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 バーニイ・コウェン・ホウアン アメリカ合衆国,ノースカロライナ州 27603, マナー リッヂ ドライブ・ロ ーリー 3332 (72)発明者 藍 房 和 東京都港区高輪1−4−33−505
Claims (16)
- 【請求項1】 苗の根部をエアプルーン処理可能とした
スクリーンを備えた多孔ボトムと、土壌やピートケーキ
もしくはピート混合物などの苗栽培媒質を収容し、苗を
育成可能とした頂部と底部とが開放状の苗トレーとを着
脱自在に装備してなる育苗トレー装置。 - 【請求項2】 前記苗トレーには貯水可能となる側壁を
設けてなる請求項1記載の育苗トレー装置。 - 【請求項3】 前記苗トレーと多孔ボトムとを、当該多
孔ボトムのスクリーン面に略直交する方向に分離自在と
した請求項1又は2記載の育苗トレー装置。 - 【請求項4】 前記苗トレーと多孔ボトムとを、当該多
孔ボトムのスクリーン面に略一致する方向に分離自在と
した請求項1又は2記載の育苗トレー装置。 - 【請求項5】 前記苗トレーのセルが、それぞれ一株づ
つの苗を育苗しうるように多数並設されている請求項1
乃至4記載の育苗トレー装置。 - 【請求項6】 前記苗トレーのセルが、条状に多数の苗
を育苗しうるように形成されている請求項1乃至4記載
の育苗トレー装置。 - 【請求項7】 前記苗トレーの低背状の側壁を、前記多
孔ボトムのクリック突枠部により摩擦的に係止自在とし
た請求項3記載の育苗トレー装置。 - 【請求項8】 前記苗トレーの側壁と、多孔ボトムの側
壁とに指掛け可能な突枠部を延設した請求項3もしくは
7記載の育苗トレー装置。 - 【請求項9】 前記多孔ボトムの溝付き状の側枠を前記
苗トレーに抜差し自在に係着した請求項4記載の育苗ト
レー装置。 - 【請求項10】前記多孔ボトムにハンドルを付設し、苗
トレーの下面に配設した多孔ボトムを、苗トレーに対し
て抽出状に分離可能とした請求項7記載の育苗トレー装
置。 - 【請求項11】前記苗トレーのセル内には、予め圧縮さ
れ、自然状態で膨張した際に各セル内に十分充満される
程度の容積となるピートもしくはその混合物を装填させ
た請求項1乃至9記載の育苗トレー装置。 - 【請求項12】移植方法に適合できる育苗方法であっ
て、 a)苗トレーを裏返して、その底部開口からセル内に栽
培媒質を装填する。 b)前記底部開口を多孔ボトムで閉止し、苗トレーと共
に多孔ボトムを表返し、播種する。 c)前記セル内で苗を育苗し、その根部を多孔ボトムに
よってエアプルーン処理する。 d)多孔ボトムを苗トレーから分離させてセルの底部開
口を開放させる。 以上の各処理ステップを含んだ育苗方法。 - 【請求項13】次のステップを含んだ育苗方法。 a)ピートまたはピート混合物の如く植物栽培媒質を苗
トレーのセルの内容積に略一致する方法と形状の形成す
る。 b)前記植物栽培媒質を圧縮してセル内に装填し、多孔
ボトムでセルを閉止して自然膨張させ、その頂部に種子
を供給する。 c)苗を育苗し、その根部を多孔ボトムでエアプルーン
処理する。 d)多孔ボトムを苗トレーから分離させる。 - 【請求項14】前記植物栽培媒質上に予め種子を付着さ
せた後、当該植物栽培媒質をセル内で自然膨張させるス
テップを含んだ請求項13記載の育苗方法。 - 【請求項15】次のステップを含んだ移植方法。 a)セル内で苗ブロックを育苗してなる苗トレーに給水
する。 b)苗ブロックと共に水を苗トレーから抽出し移植区域
に供給する。 - 【請求項16】次のステップを含んだ移植方法。 a)セル内で苗ブロックを育苗トレーに給水する。 b)減圧状とされた落下チューブ内において、水と苗ブ
ロックとを苗トレーから抽出し、案内させ移植区域に給
水する。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6739293A JPH06253685A (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 育苗トレー装置とその育苗方法並びに移植方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6739293A JPH06253685A (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 育苗トレー装置とその育苗方法並びに移植方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06253685A true JPH06253685A (ja) | 1994-09-13 |
Family
ID=13343665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6739293A Pending JPH06253685A (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 育苗トレー装置とその育苗方法並びに移植方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06253685A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110476777A (zh) * | 2019-08-12 | 2019-11-22 | 河南省烟草公司平顶山市公司 | 一种烟草育苗基质混配装置 |
CN114208552A (zh) * | 2022-01-10 | 2022-03-22 | 山西农业大学 | 一种鹰嘴豆育苗系统及育苗方法 |
-
1993
- 1993-03-04 JP JP6739293A patent/JPH06253685A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110476777A (zh) * | 2019-08-12 | 2019-11-22 | 河南省烟草公司平顶山市公司 | 一种烟草育苗基质混配装置 |
CN110476777B (zh) * | 2019-08-12 | 2024-03-08 | 河南省烟草公司平顶山市公司 | 一种烟草育苗基质混配装置 |
CN114208552A (zh) * | 2022-01-10 | 2022-03-22 | 山西农业大学 | 一种鹰嘴豆育苗系统及育苗方法 |
CN114208552B (zh) * | 2022-01-10 | 2023-04-28 | 山西农业大学 | 一种鹰嘴豆育苗系统及育苗方法 |
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