JPH06252686A - 二重モード弾性表面波フイルタ及びその製造方法 - Google Patents

二重モード弾性表面波フイルタ及びその製造方法

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JPH06252686A
JPH06252686A JP6131093A JP6131093A JPH06252686A JP H06252686 A JPH06252686 A JP H06252686A JP 6131093 A JP6131093 A JP 6131093A JP 6131093 A JP6131093 A JP 6131093A JP H06252686 A JPH06252686 A JP H06252686A
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JP
Japan
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electrode
resist
bus line
film thickness
idt
Prior art date
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Pending
Application number
JP6131093A
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English (en)
Inventor
Eiji Ise
英二 伊勢
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Kyocera Crystal Device Corp
Original Assignee
Kyocera Crystal Device Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 二重モード弾性表面波フイルタの広域幅化、
または使用周波数を高くすると、バスライン電極の幅が
狭くなり、抵抗が増大し、その結果通過帯域特性、帯域
外減衰特性、及び群遅延特性が低い周波数域で悪化して
特性が著しく非対称になるという課題を解決する。 【構成】 所望の特性を保ちながらバスラインの抵抗を
下げるため、電極の膜厚を厚くする。このためバスライ
ンに必要とする膜厚を各電極に付けた後、特性上薄い膜
厚の電極を必要とするIDTや反射器部分の電極をエッ
チング等で薄くすることにより、相対的にバスライン電
極の断面積を増加させることでバスラインの抵抗を小さ
くした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】基板表面上に電極を形成する二重
モード弾性表面波フイルタ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、水晶基板にレジストを塗布し、
電極の部分のレジストを剥離し、電極を蒸着して、レジ
ストを全て剥離することで、必要な電極を基板の上に形
成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の二重モード弾性
表面波フイルタでは通過帯域幅を広くするか、または使
用周波数を高くする等の条件にすると、バスライン電極
の幅が狭くしなければならない。またバスライン電極の
膜厚はIDTや反射器電極の電極膜厚が高い周波数にな
ると薄くなるので、バスライン電極の膜厚としては薄く
なる等の理由により、バスラインの抵抗が増大し、その
結果通過帯域特性、帯域外減衰特性、及び群遅延特性が
周波数の高い方に比較して低い方で悪化して特性が著し
く非対称になるという課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するに
は、バスラインの抵抗を小さくすればよいことは明らか
である。バスラインの抵抗を下げるには、バスラインの
電極の断面積を大きくすればよいが、特性を保つうえか
らバスラインの幅を広げることが出来ないので、電極の
膜厚を厚くすることでバスラインの抵抗を小さくした
い。電極の膜厚を厚くする方法として、バスラインに必
要とする膜厚を全電極に付けた後、特性上薄い膜厚の電
極を必要とするIDT及び反射器の電極をエッチング等
で薄くすることにより、相対的にバスライン電極の断面
積を増加させることでバスラインの抵抗を小さくし課題
を解決した。
【0005】
【実施例】図2〜図5は本発明の実施例を示す断面図で
ある。表面を平らにした基板1の上にレジスト4を塗布
し、各電極に相当する部分2,3のレジストを剥離す
る。つぎに図3に示すようにバスライン電極に必要な厚
い膜厚の金属を蒸着やスパッタリング等の手法を用いて
形成する。ここではバスラインの電極5とIDTや反射
器の電極6の膜厚は同じである。つぎに図4に示すよう
に二度目のレジスト7を塗布し、薄い電極を必要とする
IDT及び反射器電極部分6のレジストを剥離する。つ
ぎに図5に示すように二度目のレジストをマスクにし
て、薄い電極を必要とするIDT及び反射器電極部分6
の電極膜をドライやウエットによるエッチング等の手法
を用いて、必要な膜厚まで薄くする。つぎに全レジスト
を剥離すると図1に示すように目的の電極の膜厚が厚く
抵抗の低いバスラインと、特性上薄い電極を必要とする
IDT及び反射器については電極を薄くした二重モード
弾性表面波フイルタが製造できる。本発明の二重モード
弾性表面波フイルタは、バスラインの電極の膜厚がID
Tや反射器の電極の膜厚に比べ厚いため、高い周波数に
することによって生じるバスライン電極の抵抗値増大が
防止出来る。なお本発明の製造方法で用いられるレジス
トは通常電極を形成する時に用いられる感光性のレジス
トを用い、フォトマスクを載せた後感光し、不要なレジ
ストを除去する方法を用いているが、他の方法のレジス
トであってもよい。
【0006】
【発明の効果】水晶基板を用いた二重モード弾性表面波
フイルタにおいて、通過帯域を広くしたり周波数を高く
した場合には、バスラインの抵抗分が増大することの影
響により通過帯域特性、帯域外減衰量および群遅延特性
が周波数の低い方において周波数の高い方に比べて特性
が充分に取れないという問題があった。本発明によりバ
スライン電極で必要な厚い膜厚を各電極に形成して、薄
い膜厚を必要とするIDT及び反射器電極の膜厚を薄く
削りバスライン電極の膜厚を厚く残すことで、バスライ
ン電極の断面積を大きく出来たのでバスライン電極の抵
抗が低くなり課題が解決されたので通過帯域幅を広くし
たり、使用周波数を高くしても特性の良好な、二重モー
ド弾性表面波フイルタを容易にしかも安価に製作できる
ようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】IDT及び反射器の電極よりバスラインの電極
の膜厚を厚くした状態を示す断面図
【図2】基板上に塗布されたレジストの各電極部分を剥
離した状態を示す断面図
【図3】レジストをマスクにしてバスライン電極で必要
な厚みを各電極に形成した状態を示す断面図
【図4】電極を薄くする必要のあるIDT及び反射器の
電極部分のみ剥離した、二度目のレジストの状態を示す
断面図
【図5】二度目のレジストをマスクにして薄くすること
が必要なIDT及び反射器の電極を薄くした状態を示す
断面図
【符号の説明】
1 基板 4,7 レジスト 5 バスライン電極 6 IDT,反射器電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水晶基板を用いた二重モード弾性表面波
    フイルタにおいて、IDT電極、反射器電極の膜厚に比
    べて、バスライン電極の膜厚が厚いことを特徴とする二
    重モード弾性表面波フイルタ。
  2. 【請求項2】 水晶基板を用いた二重モード弾性表面波
    フイルタの製造方法において、少なくとも基板上にレジ
    ストを塗布する工程と、各電極に相当する部分のレジス
    トを剥離する工程と、各電極を形成する工程と、レジス
    トを塗布する工程と、IDTと反射器電極に相当する部
    分のレジストを剥離する工程と、IDTと反射器電極を
    薄くする工程と、全てのレジストを剥離する工程を具備
    する二重モード弾性表面波フイルタの製造方法。
JP6131093A 1993-02-26 1993-02-26 二重モード弾性表面波フイルタ及びその製造方法 Pending JPH06252686A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8410865B2 (en) 2009-07-03 2013-04-02 Panasonic Corporation Surface acoustic wave filter and duplexer using the same
WO2016117483A1 (ja) * 2015-01-22 2016-07-28 株式会社村田製作所 弾性波装置の製造方法、および弾性波装置

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