JPH0625255U - 接着テープカッター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 手に持って使う接着テープカッターで、接着
テープの装填方法を容易なものとし、さらにケースやフ
タの構造を強度のあるものにする。 【構成】 接着テープ４を収納するケース１と、このケ
ース１の接着テープ４引き出し側に設けられたカッター
３と、接着テープ４を装填するため軸５に支持され接着
テープ４の円周方向に開閉できるフタ２とから構成す
る。接着テープ４を回転可能に支持するテープ支持部６
は、このフタ２に設け、フタ２を開けて接着テープ４を
装填できるようにしたので装填作業が容易になった。ま
たこれにより、フタ２の大きさを小さくできたのでケー
ス１やフタ２の強度を向上することができた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、日常一般的に使われる接着テープカッターに関するものである。 接着テープカッターにも各種あり、机上に置いて使うもの、手に持って使うもの など目的によって使い分けられているが、本考案は、手に持って使われる接着テ ープカッターを対象としている。

【０００２】

【従来の技術】

従来、手に持って使われるタイプの接着テープカッターは図３の如くである。 ケース１とフタ２より構成され、ケース１にはカッター３が設けられている。 ケース１に接着テープ４を装填し、必要長さ引き出してカッター３で切断してテ ープを使用する。 ここで、接着テープ４の装填方法であるが、図４のようにケースの片側のほぼ全 面を覆うフタ２を外して装填するのが一般的なやり方である。 ケース１にはテープ支持部６を備え、接着テープ４の中心穴をこれに差し込んで 装填し、再びフタ２を閉めてから使用する。 ケース１とフタ２の固定は、ピン７と穴８をはめ込み、さらにテープ支持部６の 内径穴にフタ２に設けられたボス９をはめ込み固定する。 ピン７と穴８、テープ支持部６の内径穴とボス９はそれぞれ互いにはめ合わされ るようテーパがついていて、きつくはめ込めば固定される。 このような方法が一般的な接着テープ４の装填方法であるが、次のような問題点 がある。 第１に、ケース１とフタ２との２つに分解して接着テープ４を装填し、今度はピ ン７と穴８、テープ支持部６の内径穴とボス９をそれぞれあわせてはめ込まなけ ればならず、接着テープ装填が大変面倒である。 第２に、ケース１に設けられたテープ支持部６に接着テープ４を装填するために は、フタ２の大きさは少なくとも接着テープ４の直径よりも大きな寸法で開けな いと装填できない。すなわちフタ２を大きく開けなければならない。 例示している従来の方法では、ケースの片面全部を外してしまうわけであるが、 このような方法ではケース１やフタ２の構造が弱いものになってしまう。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

接着テープの装填を容易にするとともに、フタの大きさもできるだけ小さくし てケースやフタの強度を向上させるのが本考案の目的である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、接着テープを収納するケースと、このケースに設けられたカッター と、軸で支持されて接着テープの円周方向に開閉できるフタとから構成され、こ のフタに接着テープを回転可能に支持するテープ支持部を設けた。 こうすることにより、装填作業が容易になるとともに、フタの大きさを従来の方 法よりもずっと小さくすることができ、ケースやフタの強度を向上させることが できた。

【０００５】

【実施例】

図に示す実施例にて本考案を説明する。図１は接着テープ４を装填すべくフタ ２を開いた図、図２はフタ２を閉じた外観図である。 図１で詳しく説明する。 ケース１のテープ引き出し側にはカッター３が設けられている。 ケース１の一部は接着テープ４を装填できるようフタ２となっており、軸５で支 持されて接着テープ４の円周方向に開閉可能である。 このフタ２にはテープ支持部６を有し、フタ２を開けば接着テープ４の中心穴を はめ込んで装填できるようになっている。 ケース１には係止穴１ａ、フタ２には係止突起２ａがあり、フタ２を閉めたとき 係合して固定される。開くときはフタ２を強く引いて係合を外す。

【０００６】 以上のような構成にすれば、ケース１とフタ２をバラバラにしてから接着テー プ４を装填し、今度はピン７と穴８、テープ支持部６の内径穴とボス９をそれぞ れ注意してはめ込まなければならない従来の方法に比べて、接着テープ４の装填 は非常に容易である。係合を外してフタ２を開き、接着テープ４を装填したらパ チンとフタ２を閉じるだけの簡単な操作である。 さらに、フタ２も片面全部を外すのに比べて小さくでき、ケース１やフタ２の強 度も向上できる。 図２で、フタ２は円周部２ｂと側面部２ｃとから構成されている。 テープ支持部６は側面部２ｃの内側に設けられる。 接着テープ４を装填するために円周部２ｂは接着テープ４の直径よりも大きく開 くようにするが、側面部２ｃはテープ支持部６を設けられるだけの大きさがあれ ばよい。従来のように、側面部を接着テープ４の直径よりも必ず大きく開けなけ ればならない必要はなく、従って側面部２ｃの１辺の長さ、すなわち図２でいえ ばＡ寸法は接着テープ４の直径よりもずっと小さくても支障がない。 この様に、開口されるフタを小さくできれば、この分ケース側の構造を頑丈にで き、ケースの強度は向上するし、フタ自身も円周部２ｂと側面部２ｃとから構成 されているから断面で見ればＬ形の形状であり、従来の平面形状のフタに比べて 強度は向上する。

【０００７】

【考案の効果】

以上説明したように、軸で支持されて接着テープの円周方向に開閉できるフタ とし、このフタにテープ支持部を設ける構造としたので、接着テープの装填を容 易にして使いやすくすることができた。またこれにより、フタの大きさもできる だけ小さくしてケースやフタの強度を向上させることができた。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の説明図で、接着テープの装填
方法を示す図である。

【図２】本考案の実施例の外観図である。

【図３】本考案を使用しない従来の方法の外観図であ
る。

【図４】従来の方法の接着テープの装填方法を示す図で
ある。

【符号の説明】

１ ケース １ａ 係止穴 ２ フタ ２ａ 係止突起 ２ｂ 円周部 ２ｃ 側面部 ３ カッター ４ 接着テープ ５ 軸 ６ テープ支持部 ７ ピン ８ 穴 ９ ボス

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 接着テープを収納するケースと、このケ
   ースの接着テープ引き出し側に設けられたカッターと、
   軸で支持されて接着テープの円周方向に開閉できるフタ
   とから構成され、このフタに接着テープを回転可能に支
   持するテープ支持部を設けたことを特徴とする接着テー
   プカッター。
2. 【請求項２】 フタは円周部と側面部とから構成され、
   側面部の１辺の長さ寸法は接着テープの直径よりも小さ
   いことを特徴とする請求項１の接着テープカッター。