JPH0625204A - アルドケテンダイマー - Google Patents
アルドケテンダイマーInfo
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- JPH0625204A JPH0625204A JP4308968A JP30896892A JPH0625204A JP H0625204 A JPH0625204 A JP H0625204A JP 4308968 A JP4308968 A JP 4308968A JP 30896892 A JP30896892 A JP 30896892A JP H0625204 A JPH0625204 A JP H0625204A
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- Japan
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- sizing
- dimer
- water
- paper
- aldoketene
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D305/00—Heterocyclic compounds containing four-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atoms
- C07D305/02—Heterocyclic compounds containing four-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atoms not condensed with other rings
- C07D305/10—Heterocyclic compounds containing four-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atoms not condensed with other rings having one or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
- C07D305/12—Beta-lactones
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21H—PULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D21H17/00—Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its constitution; Paper-impregnating material characterised by its constitution
- D21H17/03—Non-macromolecular organic compounds
- D21H17/05—Non-macromolecular organic compounds containing elements other than carbon and hydrogen only
- D21H17/17—Ketenes, e.g. ketene dimers
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Paper (AREA)
- Epoxy Compounds (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 紙用のサイズ剤として有用なアルドケテンダ
イマーの提供。 【構成】 次式の不飽和β−ラクトン構造のアルドケテ
ンダイマー、その製造方法ならびに式1の化合物のサイ
ズ剤として使用。 [式中、yは1から18までの整数;Zは−(CH2)
n−,−CH2CH(X)(CH2)n−2−,−CH
=CH(CH2)n−2−,−CH2CH(OCH3)
−O−(CH2)n−2−等;XはI,Br又はCl;
nは3から18までの整数;を示す]
イマーの提供。 【構成】 次式の不飽和β−ラクトン構造のアルドケテ
ンダイマー、その製造方法ならびに式1の化合物のサイ
ズ剤として使用。 [式中、yは1から18までの整数;Zは−(CH2)
n−,−CH2CH(X)(CH2)n−2−,−CH
=CH(CH2)n−2−,−CH2CH(OCH3)
−O−(CH2)n−2−等;XはI,Br又はCl;
nは3から18までの整数;を示す]
Description
【0001】本発明は紙用のサイズ剤に関し、更に具体
的には、紙に油用及び水用サイズ特性の双方を付与する
サイズ剤に関する。
的には、紙に油用及び水用サイズ特性の双方を付与する
サイズ剤に関する。
【0002】紙のうちの多くのグレードは耐油性及び耐
水性の双方が必要であるので、紙に油用及び水用サイジ
ング特性を効率的に付与できる単一化学薬品についての
必要性が長い間痛切に感じられている。油用及び水用サ
イジング特性の双方を与えると言われている市販化学薬
品は、実際には水用の効率的なサイズ剤ではない。従っ
て、油用及び水用サイジング特性の双方を必要とすると
き、慣用のやり方は油用サイズ剤と別異の水用サイズ剤
を使用することである。その結果は、油用サイズ剤及び
水用サイズ剤の双方の効率を減少させることである。
水性の双方が必要であるので、紙に油用及び水用サイジ
ング特性を効率的に付与できる単一化学薬品についての
必要性が長い間痛切に感じられている。油用及び水用サ
イジング特性の双方を与えると言われている市販化学薬
品は、実際には水用の効率的なサイズ剤ではない。従っ
て、油用及び水用サイジング特性の双方を必要とすると
き、慣用のやり方は油用サイズ剤と別異の水用サイズ剤
を使用することである。その結果は、油用サイズ剤及び
水用サイズ剤の双方の効率を減少させることである。
【0003】紙製品の最終用途には、これらのセルロー
ス材料が水から熱油及びグリースまで及ぶ種々の液体に
よる浸透に対して抵抗性でなければならないことが要求
される。多くの公知の化学薬品が紙のための油用又は水
用の効率的なサイズ剤として作用するが、それらのうち
二、三は水用及び油用双方のサイズ剤として作用し、そ
して、それらのうちどれも水、熱水、油及び熱油による
浸透に対して効率的なサイジングを与えない。これに関
連して、Kirk-Othmer Encyclopedia of Chem.Tech., 3d
版、第16巻、第808〜814頁(1981年);「紙のサイジン
グ(The Sizingof Paper)」,2nd版、W.F.Reynolds編
集、Tappi Press (1989年)に言及がなされている。
ス材料が水から熱油及びグリースまで及ぶ種々の液体に
よる浸透に対して抵抗性でなければならないことが要求
される。多くの公知の化学薬品が紙のための油用又は水
用の効率的なサイズ剤として作用するが、それらのうち
二、三は水用及び油用双方のサイズ剤として作用し、そ
して、それらのうちどれも水、熱水、油及び熱油による
浸透に対して効率的なサイジングを与えない。これに関
連して、Kirk-Othmer Encyclopedia of Chem.Tech., 3d
版、第16巻、第808〜814頁(1981年);「紙のサイジン
グ(The Sizingof Paper)」,2nd版、W.F.Reynolds編
集、Tappi Press (1989年)に言及がなされている。
【0004】水、熱水、油又は熱油抵抗性の幾つかの組
み合わせが必要な最終用途製品の例には織物用紙製品、
擬革品、電子複写用紙、食品用板紙容器、ワックスコー
ティング紙、ラベル紙、クーポン類、食品包装用紙、ペ
ットフード用容器、不織布医療用着、キャンデー用包装
紙、電子レンジ用食品容器、及び食品用成形容器等があ
る。
み合わせが必要な最終用途製品の例には織物用紙製品、
擬革品、電子複写用紙、食品用板紙容器、ワックスコー
ティング紙、ラベル紙、クーポン類、食品包装用紙、ペ
ットフード用容器、不織布医療用着、キャンデー用包装
紙、電子レンジ用食品容器、及び食品用成形容器等があ
る。
【0005】工業的な製紙条件では、サイズ剤のような
化学添加剤はそのままの形態で容易に水に分散できる
か、又は水分散性エマルジョン若しくは安定な水性分散
物に容易に変換できるかのどちらかでなければならない
ことが要求されている。
化学添加剤はそのままの形態で容易に水に分散できる
か、又は水分散性エマルジョン若しくは安定な水性分散
物に容易に変換できるかのどちらかでなければならない
ことが要求されている。
【0006】水性送出系ではサイズ剤について二種類の
形態、即ち、単分子で分散されるイオン塩及び粒状若し
くは油状の分散物若しくはエマルジョンの形態がある。
粒状のサイズ剤は、抄紙機の乾燥部中で加熱されるとき
に紙全体にわたって材料が広がるように低融点の固体又
は液体でなければならない。
形態、即ち、単分子で分散されるイオン塩及び粒状若し
くは油状の分散物若しくはエマルジョンの形態がある。
粒状のサイズ剤は、抄紙機の乾燥部中で加熱されるとき
に紙全体にわたって材料が広がるように低融点の固体又
は液体でなければならない。
【0007】サイズ剤をパルプスラリーに添加する(内
部添加)とき、サイズ剤はパルプに付着しなければなら
ないか、又は紙の中に保持されないかである。これは、
パルプとサイズ剤との間での反対電荷引力によること及
びウエブ形成時のサイズ剤粒子の物理的捕捉によること
で達成できる。
部添加)とき、サイズ剤はパルプに付着しなければなら
ないか、又は紙の中に保持されないかである。これは、
パルプとサイズ剤との間での反対電荷引力によること及
びウエブ形成時のサイズ剤粒子の物理的捕捉によること
で達成できる。
【0008】効率的な油用及び水用サイジングのため
に、疎水性及び疎油性成分の双方共、紙から離れて配向
されなければならず、そして親水性成分は紙の方に向か
って配向されなければならない。その結果、液体の浸透
は低い表面エネルギーの疎水性及び疎油性表面に露出さ
れる。効率的に機能させるために、サイズ剤はその分子
配向を維持しなければならない。この配向は、反対電荷
結合、イオン結合により、又はサイズ剤とパルプとの間
の共有結合により維持できる。共有結合は最も強力な結
合形である。より弱い反対電荷及びイオン結合は、水性
液体の浸透により、特に浸透物が熱い場合に、一層開裂
し易い。
に、疎水性及び疎油性成分の双方共、紙から離れて配向
されなければならず、そして親水性成分は紙の方に向か
って配向されなければならない。その結果、液体の浸透
は低い表面エネルギーの疎水性及び疎油性表面に露出さ
れる。効率的に機能させるために、サイズ剤はその分子
配向を維持しなければならない。この配向は、反対電荷
結合、イオン結合により、又はサイズ剤とパルプとの間
の共有結合により維持できる。共有結合は最も強力な結
合形である。より弱い反対電荷及びイオン結合は、水性
液体の浸透により、特に浸透物が熱い場合に、一層開裂
し易い。
【0009】紙用の効率的な工業用油用サイズ剤は、燐
酸塩、カルボン酸塩、又はクロム塩のような親水基を含
有し、水分散性を維持し、サイズ剤を最も実用的な方法
の水性ビヒクル中で紙に施用できるようにすることが必
要である。勿論、硬水はこれらの塩を溶液から沈殿さ
せ、サイジング効率を低下させ、抄紙機に沈着問題をも
たらす。
酸塩、カルボン酸塩、又はクロム塩のような親水基を含
有し、水分散性を維持し、サイズ剤を最も実用的な方法
の水性ビヒクル中で紙に施用できるようにすることが必
要である。勿論、硬水はこれらの塩を溶液から沈殿さ
せ、サイジング効率を低下させ、抄紙機に沈着問題をも
たらす。
【0010】セルロース材料のための最も効率的な油用
サイズ剤は線状のフルオロカーボン長鎖を含有する。フ
ルオロカーボンは概して非常に低い表面エネルギーを有
し、油系材料により容易に濡れないが、フルオロカーボ
ン疎水性部分を有する塩類は非効率的な水用サイズ剤で
ある。フルオロカーボンを含有するが親水性塩の基団を
含有する幾つかのサイズ剤は水用及び油用サイジングの
双方を与えるが、それらの水用サイジングのレベルは非
常に低い。逆に、炭化水素疎水性部分を有する化学薬品
は効率的な水用サイズ剤であるが、しかし、非効率的な
油用サイズ剤である。その結果として、耐油性のための
フルオロカーボン系製品と耐水性のための炭化水素系製
品との組み合わせでは、各製品は互いの性能に悪影響を
与える。
サイズ剤は線状のフルオロカーボン長鎖を含有する。フ
ルオロカーボンは概して非常に低い表面エネルギーを有
し、油系材料により容易に濡れないが、フルオロカーボ
ン疎水性部分を有する塩類は非効率的な水用サイズ剤で
ある。フルオロカーボンを含有するが親水性塩の基団を
含有する幾つかのサイズ剤は水用及び油用サイジングの
双方を与えるが、それらの水用サイジングのレベルは非
常に低い。逆に、炭化水素疎水性部分を有する化学薬品
は効率的な水用サイズ剤であるが、しかし、非効率的な
油用サイズ剤である。その結果として、耐油性のための
フルオロカーボン系製品と耐水性のための炭化水素系製
品との組み合わせでは、各製品は互いの性能に悪影響を
与える。
【0011】例えば、アルキルケテンダイマー(AK
D)のような炭化水素系サイズ剤含有物は油やグリース
の浸透に抵抗性のあるフルオロケミカルサイズ剤の能力
を減少させ、そして、耐油性の要求されるレベルに達す
るのにより多くのフルオロケミカルが必要となる。
D)のような炭化水素系サイズ剤含有物は油やグリース
の浸透に抵抗性のあるフルオロケミカルサイズ剤の能力
を減少させ、そして、耐油性の要求されるレベルに達す
るのにより多くのフルオロケミカルが必要となる。
【0012】3−ヒドロキシ−3−ブテン酸のβーラク
トンであるケテンダイマーは、一般構造式: (式中、R′及びR″′は水素である。)を有し、当該
化合物はアルドケテンダイマーと呼ばれる。
トンであるケテンダイマーは、一般構造式: (式中、R′及びR″′は水素である。)を有し、当該
化合物はアルドケテンダイマーと呼ばれる。
【0013】R、R′、R″及びR″′が水素である場
合のアルドケテンダイマーは、ケテンダイマーと共通し
て呼ばれるものである。アルドケテンダイマーは、典型
的には、前駆体アルドケテンを次のように自発二量化さ
せることにより生成される。
合のアルドケテンダイマーは、ケテンダイマーと共通し
て呼ばれるものである。アルドケテンダイマーは、典型
的には、前駆体アルドケテンを次のように自発二量化さ
せることにより生成される。
【0014】 2 RHC=C=O → アルドケテンダイマー アルドケテンの製造は周知であり、例えば、S. Patai
による「ケテン類、アレン類、及び関連化合物の化学(T
he Chemistry of Ketenes, Allenes, and Related Comp
ounds) 」J. Wiley and Sons (1980年)に記載されてい
る。この文献は、Rがペルフルオロアルキル基(Rf)
のとき、アルドケテンダイマーは形成されないと開示し
ている。
による「ケテン類、アレン類、及び関連化合物の化学(T
he Chemistry of Ketenes, Allenes, and Related Comp
ounds) 」J. Wiley and Sons (1980年)に記載されてい
る。この文献は、Rがペルフルオロアルキル基(Rf)
のとき、アルドケテンダイマーは形成されないと開示し
ている。
【0015】2 RfHC=C=O → アルドケテン
ダイマー形成せず セルロース材料のためのサイズ剤として市販されている
アルキルケテンダイマー(AKD)では、R及びR″は
長鎖アルキル基である。その他のR及びR″の種類に
は、アルキル、エステル、ケトン、エーテル、イソシア
ナート、アリール、クロロ、ブロモ、及びヘプタフルオ
ロイソプロポキシ官能部を有するR基等がある。
ダイマー形成せず セルロース材料のためのサイズ剤として市販されている
アルキルケテンダイマー(AKD)では、R及びR″は
長鎖アルキル基である。その他のR及びR″の種類に
は、アルキル、エステル、ケトン、エーテル、イソシア
ナート、アリール、クロロ、ブロモ、及びヘプタフルオ
ロイソプロポキシ官能部を有するR基等がある。
【0016】米国特許第3,795,684号明細書
は、βーラクトン上のヘプタフルオロイソプロポキシ基
を開示するが、そのサイジング能力が、分子のフッ素化
セグメントが非常に短く且つ枝分かれしているという事
実から分かる「はっ水性」の範囲を超えて及ぶことを示
唆していない。
は、βーラクトン上のヘプタフルオロイソプロポキシ基
を開示するが、そのサイジング能力が、分子のフッ素化
セグメントが非常に短く且つ枝分かれしているという事
実から分かる「はっ水性」の範囲を超えて及ぶことを示
唆していない。
【0017】米国特許第3,362,965号明細書
は、アルドケテン(RHC=C=O)とパーフルオル化
されたケトケテン((Rf)2C=C=O)との反応によ
り生じる「混合」アルドケテン−ケトケテンβーラクト
ンを開示するが、はっ水性以外にはサイジング能力の示
唆はない。
は、アルドケテン(RHC=C=O)とパーフルオル化
されたケトケテン((Rf)2C=C=O)との反応によ
り生じる「混合」アルドケテン−ケトケテンβーラクト
ンを開示するが、はっ水性以外にはサイジング能力の示
唆はない。
【0018】別に添加されるフルオロケミカルの効果を
妨害することなく、油及びグリースの浸透に抵抗するフ
ルオロケミカルサイズ剤の能力を有するアルキルケテン
ダイマーのような効率的なサイズ剤についての必要性が
明らかにある。
妨害することなく、油及びグリースの浸透に抵抗するフ
ルオロケミカルサイズ剤の能力を有するアルキルケテン
ダイマーのような効率的なサイズ剤についての必要性が
明らかにある。
【0019】本発明に従えば、本発明は少なくとも3個
の炭素原子によりケテン部位から隔てられている末端パ
ーフルオロアルキル基を有する不飽和βーラクトン構造
のアルドケテンダイマーからなり、当該少なくとも3個
の炭素原子はフッ素以外のハロゲンに、又はエーテル、
エステル、第二アミド、ケトン、チオエーテル、第三ア
ミンに、又は単一鎖内に20以下のCH2基に結合され
ている酸素、窒素、硫黄若しくはフッ素官能性基を有す
る側鎖に結合されてもよい。
の炭素原子によりケテン部位から隔てられている末端パ
ーフルオロアルキル基を有する不飽和βーラクトン構造
のアルドケテンダイマーからなり、当該少なくとも3個
の炭素原子はフッ素以外のハロゲンに、又はエーテル、
エステル、第二アミド、ケトン、チオエーテル、第三ア
ミンに、又は単一鎖内に20以下のCH2基に結合され
ている酸素、窒素、硫黄若しくはフッ素官能性基を有す
る側鎖に結合されてもよい。
【0020】好ましくは、形成されるアルドケテンダイ
マーは末端パーフルオル化された基をもつβーラクトン
類であり、下記の構造を有する。即ち、 (式中、y=1〜18であり、 若しくはCH=CH(CH2)n-2、でnは3〜18の整
数であるか、又は でnは3〜18の整数であり、 である)。
マーは末端パーフルオル化された基をもつβーラクトン
類であり、下記の構造を有する。即ち、 (式中、y=1〜18であり、 若しくはCH=CH(CH2)n-2、でnは3〜18の整
数であるか、又は でnは3〜18の整数であり、 である)。
【0021】更に好ましくは、形成されるアルドケテン
ダイマーは末端パーフルオル化された基をもつβーラク
トン類であり、下記の構造を有する。即ち、 (式中、y=1〜18であり、 又はCH=CH(CH2)n-2、であり、nは3〜18の
整数である)。
ダイマーは末端パーフルオル化された基をもつβーラク
トン類であり、下記の構造を有する。即ち、 (式中、y=1〜18であり、 又はCH=CH(CH2)n-2、であり、nは3〜18の
整数である)。
【0022】前記ダイマーのパーフルオル化された前駆
体アルドケテン類はカルボン酸塩化物から調製される
が、当該塩化物は下記構造 (式中、RfはF(CF2)yであり、y=1〜18であ
る。)中の「Z」により表される末端パーフルオル化さ
れたスペーサー基により酸塩化物部分から有効に間隔を
置かれているパーフルオロアルキル基(線状または枝分
かれ状)を含有する。
体アルドケテン類はカルボン酸塩化物から調製される
が、当該塩化物は下記構造 (式中、RfはF(CF2)yであり、y=1〜18であ
る。)中の「Z」により表される末端パーフルオル化さ
れたスペーサー基により酸塩化物部分から有効に間隔を
置かれているパーフルオロアルキル基(線状または枝分
かれ状)を含有する。
【0023】驚いたことに、パーフルオロアルキル基が
ケテン部分(>C=C=O)から間隔が置かれていると
き、上記のPataiの文献に開示されているパーフルオロ
アルキルアルドケテン類の特徴である自発二量化の形成
不能にもはや出会わなくなる。
ケテン部分(>C=C=O)から間隔が置かれていると
き、上記のPataiの文献に開示されているパーフルオロ
アルキルアルドケテン類の特徴である自発二量化の形成
不能にもはや出会わなくなる。
【0024】本発明に従うパーフルオルケテンダイマー
は、トリアルキルアミン及と非プロトン溶媒中の下記構
造: [式中、y=1〜18、好ましくは4〜14であり、 若しくはCH=CH(CH2)n-2でnは3〜18、好ま
しくは3〜9の整数、又は (式中、 −C(CF2)1-12F,又は−Hであり、B=−O−, 又は−CH2−である。)である。]を有するフッ素化
カルボン酸塩化物と又はこのような塩化物類の混合物と
を混合することにより形成される。Aは−S(CH2)
1-20H(チオエーテルを形成するため)、−S(C
F2)1-12F又は (第三アミンを形成するため)であってもよく、Bは−
S−又は であってもよい。好ましくは、上記アミンは僅かにモル
過剰量である。更に好ましくは、当該アミンのアルキル
鎖の最大長さは14であり、より好ましくは、9であ
る。
は、トリアルキルアミン及と非プロトン溶媒中の下記構
造: [式中、y=1〜18、好ましくは4〜14であり、 若しくはCH=CH(CH2)n-2でnは3〜18、好ま
しくは3〜9の整数、又は (式中、 −C(CF2)1-12F,又は−Hであり、B=−O−, 又は−CH2−である。)である。]を有するフッ素化
カルボン酸塩化物と又はこのような塩化物類の混合物と
を混合することにより形成される。Aは−S(CH2)
1-20H(チオエーテルを形成するため)、−S(C
F2)1-12F又は (第三アミンを形成するため)であってもよく、Bは−
S−又は であってもよい。好ましくは、上記アミンは僅かにモル
過剰量である。更に好ましくは、当該アミンのアルキル
鎖の最大長さは14であり、より好ましくは、9であ
る。
【0025】カルボン酸クロライドは、たとえば米国特
許3,016,406および3,145,222に開示
されており、塩化チオニル、塩化オキサリル、5塩化
燐、3塩化燐で、F(CF2)yZCO2Hの構造式を有
するフッ素化カルボン酸、y、Z、およびnは前述の通
りである、を処理することにより得られる。
許3,016,406および3,145,222に開示
されており、塩化チオニル、塩化オキサリル、5塩化
燐、3塩化燐で、F(CF2)yZCO2Hの構造式を有
するフッ素化カルボン酸、y、Z、およびnは前述の通
りである、を処理することにより得られる。
【0026】本発明のパーフルオロケテンダイマーは、
セルロース質物質で作成された紙または成形体に使用さ
れた時に、水および油の両者に体して高いレベルのはじ
き性を示す。これらの化合物の利点は水中に乳化してサ
イズ剤を作ることができ、そのサイズ剤は油、熱油、水
および熱水に対して有効なサイズ剤であって、油、熱
油、水および熱水に対して良好なはじき性を有し、 a)上述のフルオロ脂肪族基含有βーラクトン構造のア
ルドケテンダイマー、および、 b)カチオン性スターチ、乳化剤、および水を含むもの
である。
セルロース質物質で作成された紙または成形体に使用さ
れた時に、水および油の両者に体して高いレベルのはじ
き性を示す。これらの化合物の利点は水中に乳化してサ
イズ剤を作ることができ、そのサイズ剤は油、熱油、水
および熱水に対して有効なサイズ剤であって、油、熱
油、水および熱水に対して良好なはじき性を有し、 a)上述のフルオロ脂肪族基含有βーラクトン構造のア
ルドケテンダイマー、および、 b)カチオン性スターチ、乳化剤、および水を含むもの
である。
【0027】サイズ剤組成物は水溶性カチオン性ポリア
ミンまたはポリアミドエポキシド樹脂を乳化安定性、化
学的構造維持、および性能の向上のために含むことがで
きる。これらは公知の方法で製造された紙に内部的に含
まれることができ、また製造された紙に塗布されること
もできる。アルドケテンダイマーの紙への塗布は有機溶
媒溶液によってすることもできる。
ミンまたはポリアミドエポキシド樹脂を乳化安定性、化
学的構造維持、および性能の向上のために含むことがで
きる。これらは公知の方法で製造された紙に内部的に含
まれることができ、また製造された紙に塗布されること
もできる。アルドケテンダイマーの紙への塗布は有機溶
媒溶液によってすることもできる。
【0028】この新規なサイズ剤はフッ素化アルキルケ
テンダイマー分散液/エマルジョンと呼ばれ、RfAK
Dと略称される。生物分解可能なセルロースの製紙、成
形体に水、熱水、油、熱油に対する耐性を付与し、生物
分解不可能なポリスチレンと同等なものを与える。
テンダイマー分散液/エマルジョンと呼ばれ、RfAK
Dと略称される。生物分解可能なセルロースの製紙、成
形体に水、熱水、油、熱油に対する耐性を付与し、生物
分解不可能なポリスチレンと同等なものを与える。
【0029】本発明にかかるより好ましいアルドケテン
ダイマーを製造するためには、以下の構造のフッ素化カ
ルボン酸クロライドと、 yは1から18、Zは(CH2)n、CH2CH(X)
(CH2)n-2、またはCH=CH(CH2)n-2、nは3
から18の整数、XはI、Br、またはCl、トリアル
キルアミンを、好ましくは反応試薬を溶解する中性有機
溶剤の存在下で、より好ましくはエーテル、塩化メチレ
ン、またはジクロロプロパンの存在下で混合する。好ま
しくはyは4から14であり、好ましくはトリエチルア
ミンの若干モノ過剰、1.02から1.2モル当量、よ
り好ましくは1.04から1.12、最も好ましくは
1.08モル当量で反応させる。本発明にかかる他のア
ルドケテンダイマー、Zが他のものである場合、を製造
するために必要な公知の改良変更は当業者には自明のこ
とである。
ダイマーを製造するためには、以下の構造のフッ素化カ
ルボン酸クロライドと、 yは1から18、Zは(CH2)n、CH2CH(X)
(CH2)n-2、またはCH=CH(CH2)n-2、nは3
から18の整数、XはI、Br、またはCl、トリアル
キルアミンを、好ましくは反応試薬を溶解する中性有機
溶剤の存在下で、より好ましくはエーテル、塩化メチレ
ン、またはジクロロプロパンの存在下で混合する。好ま
しくはyは4から14であり、好ましくはトリエチルア
ミンの若干モノ過剰、1.02から1.2モル当量、よ
り好ましくは1.04から1.12、最も好ましくは
1.08モル当量で反応させる。本発明にかかる他のア
ルドケテンダイマー、Zが他のものである場合、を製造
するために必要な公知の改良変更は当業者には自明のこ
とである。
【0030】酸塩化物は反応系の温度が好ましくは0か
ら90℃、より好ましくは20から50℃、最も好まし
くは40から45℃の間に保持されるような速度で加え
られる。望ましい温度は反応試薬の溶解性と生成物の安
定性について知られているファクターによって公知の方
法により決定することができる。好ましいトリエチルア
ミンではない他のトリアルキルアミンの使用は、アルキ
ル基がかさ高すぎて反応を阻害しないように、公知技術
の知るところにより限定される。
ら90℃、より好ましくは20から50℃、最も好まし
くは40から45℃の間に保持されるような速度で加え
られる。望ましい温度は反応試薬の溶解性と生成物の安
定性について知られているファクターによって公知の方
法により決定することができる。好ましいトリエチルア
ミンではない他のトリアルキルアミンの使用は、アルキ
ル基がかさ高すぎて反応を阻害しないように、公知技術
の知るところにより限定される。
【0031】標準的な手順は溶剤を不活性ガスでパージ
する工程を含むが、本発明においては必須の要件ではな
い。
する工程を含むが、本発明においては必須の要件ではな
い。
【0032】ダイマー生成物はエーテルに溶解され、微
量のトリエチルアンモニウムハイドロクロライドを除去
するために水とブラインで抽出される。エーテル溶液を
減圧下で乾燥・濃縮することにより、より純度の高いダ
イマーが得られる。しかし、これも本発明においては必
須の要件ではない。
量のトリエチルアンモニウムハイドロクロライドを除去
するために水とブラインで抽出される。エーテル溶液を
減圧下で乾燥・濃縮することにより、より純度の高いダ
イマーが得られる。しかし、これも本発明においては必
須の要件ではない。
【0033】本発明にかかるアルドケテンダイマーは、
RfCH=C=O構造のフッ素化アルドケテンとは異な
り、二量化してβー構造を形成できる。従来技術の教え
るところにより、ケテンの製造に際しては湿分や他の求
核試薬、たとえばアルコール、チオール、一級アミン、
および二級アミンを、カルボン酸、カルボン酸無水物、
エステル、チオエステル、およびアミドのような望まし
くない副生成物の生成を防ぐために反応系から除去する
ことが好ましい。
RfCH=C=O構造のフッ素化アルドケテンとは異な
り、二量化してβー構造を形成できる。従来技術の教え
るところにより、ケテンの製造に際しては湿分や他の求
核試薬、たとえばアルコール、チオール、一級アミン、
および二級アミンを、カルボン酸、カルボン酸無水物、
エステル、チオエステル、およびアミドのような望まし
くない副生成物の生成を防ぐために反応系から除去する
ことが好ましい。
【0034】フッ素化カルボン酸は、F(CF2)yXの
構造を有するパーフルオロ化アルキルハライド、yは1
から18、XはI、Br、またはCl、と、CH2=C
H(CH2)pCO2Hの構造を有する末端不飽和カルボ
ン酸、pは0から15、をフリーラジカル触媒の存在下
で反応させることにより得られる。いくつかの遷移金属
触媒をフリーラジカル触媒の代わりに使用することがで
き、たとえば、C.Qing-yun, Y.Nong-yu, Acta Chim. Si
nica 1118, 1985, C.Qing-yun Z-Y.Yang J.Fluor. Che
m., 28, 399, 1985, K.Von Werner, J.Fluor. Chem., 2
8,229, 1985, Qing-yun Z-Y. Yang, J.Fluor. Chem.,3
6, 149, 1987, および T.Ishihara M.Kuroboshi, Synt
h. Comm. 19, 9 および 10, 1611, 1989 に開示されて
いる。 パラジウム(0)、銅、ルテニウム、プラチ
ナ、銀、ニッケル、タングステン、クロム、マンガン、
ロジウム、モリブデン、マグネシウム、鉛、すずなどが
含まれる。
構造を有するパーフルオロ化アルキルハライド、yは1
から18、XはI、Br、またはCl、と、CH2=C
H(CH2)pCO2Hの構造を有する末端不飽和カルボ
ン酸、pは0から15、をフリーラジカル触媒の存在下
で反応させることにより得られる。いくつかの遷移金属
触媒をフリーラジカル触媒の代わりに使用することがで
き、たとえば、C.Qing-yun, Y.Nong-yu, Acta Chim. Si
nica 1118, 1985, C.Qing-yun Z-Y.Yang J.Fluor. Che
m., 28, 399, 1985, K.Von Werner, J.Fluor. Chem., 2
8,229, 1985, Qing-yun Z-Y. Yang, J.Fluor. Chem.,3
6, 149, 1987, および T.Ishihara M.Kuroboshi, Synt
h. Comm. 19, 9 および 10, 1611, 1989 に開示されて
いる。 パラジウム(0)、銅、ルテニウム、プラチ
ナ、銀、ニッケル、タングステン、クロム、マンガン、
ロジウム、モリブデン、マグネシウム、鉛、すずなどが
含まれる。
【0035】フッ素化カルボン酸はパーフルオロアルキ
ルスルホニルクロライドから従来技術により製造するこ
とができる。多くのパーフルオロアルキルハライドと末
端不飽和カルボン酸が市販されている。
ルスルホニルクロライドから従来技術により製造するこ
とができる。多くのパーフルオロアルキルハライドと末
端不飽和カルボン酸が市販されている。
【0036】フッ素化アルドケテンダイマー構造の不飽
和βーラクトン部分は以下の分析手段により特定でき
る。
和βーラクトン部分は以下の分析手段により特定でき
る。
【0037】(1)赤外吸収(IR):不飽和βーラク
トンカルボニルの振動は1865ー1875、および1
830ー1845cm-1に現れ、βーラクトンオレフィ
ンの振動は1715と1730cm-1に現れる。
トンカルボニルの振動は1865ー1875、および1
830ー1845cm-1に現れ、βーラクトンオレフィ
ンの振動は1715と1730cm-1に現れる。
【0038】(2)13炭素核磁気共鳴(C13NM
R):特徴的なプロトンデカップルドピークが167ー
171、143ー149、98ー104、および53ー
59ppmに現れる。
R):特徴的なプロトンデカップルドピークが167ー
171、143ー149、98ー104、および53ー
59ppmに現れる。
【0039】(3)1水素核磁気共鳴(H1NMR):
特徴的なオレフィン性プロトンの共鳴が4.5ー5.0
ppmに現れ、カルボニルへのプロトンαの共鳴が3.
8ー4.0ppmに現れる。
特徴的なオレフィン性プロトンの共鳴が4.5ー5.0
ppmに現れ、カルボニルへのプロトンαの共鳴が3.
8ー4.0ppmに現れる。
【0040】パーフルオロアルキル部分[F(CF2)n
−]は次のようにして特定される。
−]は次のようにして特定される。
【0041】(1)赤外吸収(IR):特徴的な非常に
強い吸収が1180と1250cm-1に現れる。
強い吸収が1180と1250cm-1に現れる。
【0042】(2)13炭素核磁気共鳴(C13NM
R):特徴的な炭素ーフッ素スプリットパターンが10
5と130ppmに現れる。
R):特徴的な炭素ーフッ素スプリットパターンが10
5と130ppmに現れる。
【0043】水性RfAKD分散体/エマルジョンは非
常に安定である。油、グリースおよび水に対する耐性を
有する紙が、RfAKD分散体/エマルジョンをパルプ
スラリーに紙の製造時に加えること、または紙の製造後
その表面に塗布することによる容易に得られる。RfA
KDは有機溶剤溶液の形でも塗布することができる。市
販の油サイズ剤とは異なり、硬水のカチオンによっても
沈殿することはなく、軟水化剤の使用を避けることがで
きる。
常に安定である。油、グリースおよび水に対する耐性を
有する紙が、RfAKD分散体/エマルジョンをパルプ
スラリーに紙の製造時に加えること、または紙の製造後
その表面に塗布することによる容易に得られる。RfA
KDは有機溶剤溶液の形でも塗布することができる。市
販の油サイズ剤とは異なり、硬水のカチオンによっても
沈殿することはなく、軟水化剤の使用を避けることがで
きる。
【0044】本発明のRfAKDサイズ剤は、商業的な
抄紙機の運転条件において発生する熱によってセルロー
ス繊維と共有結合を形成することができ、酸性、塩基性
または中性の水性浸透剤による結合という混乱を避ける
ことができる。
抄紙機の運転条件において発生する熱によってセルロー
ス繊維と共有結合を形成することができ、酸性、塩基性
または中性の水性浸透剤による結合という混乱を避ける
ことができる。
【0045】エマルジョン/分散体は煮沸されたスター
チ(cooked starch)、ナトリウム リグ
ニン スルホネート(SLS)、溶融RfAKDまたは
水混和性溶剤に溶解されたRfAKD、およびナトリウ
ム ナフタレン スルホネート(SNS)の混合物を均
一化することにより製造される。静菌剤が保存剤として
必要に応じ添加される。乾燥基準で、おのおのの添加量
は、カチオン性スターチは0.5ー6.0部、好ましく
は0.7ー3.0部、最も好ましくは1.09部、SL
Sは0.05ー0.50部、好ましくは0.07ー0.
030部、最も好ましくは0.19部、SNSは0.0
5ー0.50部、好ましくは0.10ー0.30部、最
も好ましくは0.17部、RfAKDは0.01ー25
部、好ましくは3ー20部、最も好ましくは4.5ー1
2部、水は65ー99部好ましくは80ー96部、最も
好ましくは85ー94部である。
チ(cooked starch)、ナトリウム リグ
ニン スルホネート(SLS)、溶融RfAKDまたは
水混和性溶剤に溶解されたRfAKD、およびナトリウ
ム ナフタレン スルホネート(SNS)の混合物を均
一化することにより製造される。静菌剤が保存剤として
必要に応じ添加される。乾燥基準で、おのおのの添加量
は、カチオン性スターチは0.5ー6.0部、好ましく
は0.7ー3.0部、最も好ましくは1.09部、SL
Sは0.05ー0.50部、好ましくは0.07ー0.
030部、最も好ましくは0.19部、SNSは0.0
5ー0.50部、好ましくは0.10ー0.30部、最
も好ましくは0.17部、RfAKDは0.01ー25
部、好ましくは3ー20部、最も好ましくは4.5ー1
2部、水は65ー99部好ましくは80ー96部、最も
好ましくは85ー94部である。
【0046】最も好ましいスターチは低分子量(5%水
溶液で7センチポイズ)の3級アミン誘導体(0.27
%N)のスターチである。多くの種類のスターチが使用
できる。分子量と3級アミンまたは4級アミンの誘導体
の種類や程度は幅広く変えることができる。SLSとS
NS以外の界面活性剤も使用可能である。
溶液で7センチポイズ)の3級アミン誘導体(0.27
%N)のスターチである。多くの種類のスターチが使用
できる。分子量と3級アミンまたは4級アミンの誘導体
の種類や程度は幅広く変えることができる。SLSとS
NS以外の界面活性剤も使用可能である。
【0047】RfAKDが均一化の間に液体であること
が、安定な、有用なサイズ剤エマルジョン/分散体を製
造するためには好ましい。これはRfAKDを非水性混
和性溶剤の溶液の形で加えるか、またはRfAKDの融
点以上の温度で混合物を均一化することにより達成され
る。有機溶媒はエマルジョン/分散体から減圧下に除去
することができる。
が、安定な、有用なサイズ剤エマルジョン/分散体を製
造するためには好ましい。これはRfAKDを非水性混
和性溶剤の溶液の形で加えるか、またはRfAKDの融
点以上の温度で混合物を均一化することにより達成され
る。有機溶媒はエマルジョン/分散体から減圧下に除去
することができる。
【0048】均一化は3000ー9500psi、より
好ましくは5000ー8500psi、最も好ましくは
7000ー7500psiで行われる。
好ましくは5000ー8500psi、最も好ましくは
7000ー7500psiで行われる。
【0049】RfAKDエマルジョン/分散体はミルキ
ーなオフホワイトないしホワイトを呈する。好ましいエ
マルジョン滴/分散体粒子の平均径は0.10ー1.5
0ミクロンであり、より好ましくは0.20ー0.80
ミクロン、最も好ましくは0.25ー0.35ミクロン
である。そのようなエマルジョン/分散体は、室温で数
カ月以上にわたり凝集せずに安定である。0.7ミクロ
ン以上の平均粒子径を有するエマルジョン/分散体は短
期間の間は安定であるが、30分程度の静置により相分
離が始まる。
ーなオフホワイトないしホワイトを呈する。好ましいエ
マルジョン滴/分散体粒子の平均径は0.10ー1.5
0ミクロンであり、より好ましくは0.20ー0.80
ミクロン、最も好ましくは0.25ー0.35ミクロン
である。そのようなエマルジョン/分散体は、室温で数
カ月以上にわたり凝集せずに安定である。0.7ミクロ
ン以上の平均粒子径を有するエマルジョン/分散体は短
期間の間は安定であるが、30分程度の静置により相分
離が始まる。
【0050】RfAKDエマルジョン/分散体の有用性
はエマルジョン/分散体を紙の内部に加え、またはその
表面に塗布し、水と油のサイジングの程度を評価するこ
とにより容易に示すことができる。
はエマルジョン/分散体を紙の内部に加え、またはその
表面に塗布し、水と油のサイジングの程度を評価するこ
とにより容易に示すことができる。
【0051】記号・略号の定義 mp:融点 ms:質量スペクトル C13NMR:13炭素核磁気共鳴スペクトル H1NMR :1水素核磁気共鳴スペクトル s:シングレット d:ダブレット t:トリプレット br m:ブロードマルチプレットピーク IR:赤外吸収スペクトル S:強いピーク VS:非常に強いピーク Rp:パーフルオロ化直鎖炭素鎖 THF:テトラハイドロフラン BW:基準重量 AKD:アルキルケテンダイマー DCP:1,2ージクロロプロパン ppm:百万分率 サイジングプロモーター樹脂:サイズ剤を含む紙におい
て、最終的なサイズ剤の硬化が得られる速度を増加する
樹脂、たとえば、ジエチレントリアミンとジシアンジア
ミド、およびエピクロルヒドリンを反応させて製造され
るResin 2399(Hercules 株式会社
製) 以下の実施例により本発明の特定の態様を示す。
て、最終的なサイズ剤の硬化が得られる速度を増加する
樹脂、たとえば、ジエチレントリアミンとジシアンジア
ミド、およびエピクロルヒドリンを反応させて製造され
るResin 2399(Hercules 株式会社
製) 以下の実施例により本発明の特定の態様を示す。
【0052】
【実施例1】 フッ素化βーラクトンアルドケテン2量体を製造するた
めの一般的な手順 水冷還流凝集器、オーバーヘッドスターラー、定圧滴下
漏斗及び温度計を具備した乾燥反応容器に、1,2−ジ
クロロプロパン2〜3重量部を入れた。溶液にアルゴン
を10分間分散させ(sparge)、アルゴン雰囲気
を保持しながら1.08〜1.15モル当量のトリエチ
ルアミンを更に入れた。原液又は1,2−ジクロロプロ
パンで希釈した1モル当量のフッ素化カルボン酸クロリ
ドを、反応混合物を45℃以下に保つような速度で滴下
することによって撹拌混合物に導入した。酸塩化物は、
添加する前に加熱して完全に液体の形態の酸塩化物が反
応混合物に加えられるようにする必要があることがあ
る。酸塩化物の添加が完了したら、反応混合物を加熱
し、40〜45℃に60〜90分保持した。反応混合物
を濾過し、フィルターケーキ(トリエチルアンモニウム
ヒドロクロリド)を無水エーテル又は1,2−ジクロロ
プロパン(DCP)ですすいだ。エーテル及びDCP
は、すすぎの前に25〜75℃に加温した。濾液を合わ
せて、減圧下で濃縮し、フッ素化β−ラクトンアルドケ
テン2量体を得た。2量体生成物をエーテル中に溶解
し、水及び食塩水で抽出して、微量のトリエチルアンモ
ニウムヒドロクロリドを生成物から除去し、エーテル溶
液を乾燥し、減圧下で濃縮して、2量体をより純粋な状
態で得た。
めの一般的な手順 水冷還流凝集器、オーバーヘッドスターラー、定圧滴下
漏斗及び温度計を具備した乾燥反応容器に、1,2−ジ
クロロプロパン2〜3重量部を入れた。溶液にアルゴン
を10分間分散させ(sparge)、アルゴン雰囲気
を保持しながら1.08〜1.15モル当量のトリエチ
ルアミンを更に入れた。原液又は1,2−ジクロロプロ
パンで希釈した1モル当量のフッ素化カルボン酸クロリ
ドを、反応混合物を45℃以下に保つような速度で滴下
することによって撹拌混合物に導入した。酸塩化物は、
添加する前に加熱して完全に液体の形態の酸塩化物が反
応混合物に加えられるようにする必要があることがあ
る。酸塩化物の添加が完了したら、反応混合物を加熱
し、40〜45℃に60〜90分保持した。反応混合物
を濾過し、フィルターケーキ(トリエチルアンモニウム
ヒドロクロリド)を無水エーテル又は1,2−ジクロロ
プロパン(DCP)ですすいだ。エーテル及びDCP
は、すすぎの前に25〜75℃に加温した。濾液を合わ
せて、減圧下で濃縮し、フッ素化β−ラクトンアルドケ
テン2量体を得た。2量体生成物をエーテル中に溶解
し、水及び食塩水で抽出して、微量のトリエチルアンモ
ニウムヒドロクロリドを生成物から除去し、エーテル溶
液を乾燥し、減圧下で濃縮して、2量体をより純粋な状
態で得た。
【0053】一般的な特性スペクトルデータは、アルド
ケテン2量体(不飽和β−ラクトン)及びペルフッ素化
炭化水素の独特の分子構造の組合せを示した。H1−N
MR(CDCl3)においては、オレフィンプロトンが
4.6〜4.8に現れ(t,1H)、β−ラクトンのプ
ロトンが3.9〜4.0に現れ(t,1H)、アリルプ
ロトン及びα〜ペルフルオロアルキル基のプロトンが
2.0〜2.14ppmに現れた(m,6H)。IR
(neat)においては、β−ラクトンカルボニルが1
865〜75に現れ(VS)、エキソ環式β−ラクトン
オレフィンが1725〜30に現れ(VS)、ペルフル
オロアルキルが1200cm-1に現れた(br、VV
S)。C13−NMR(CDCl3:プロトン減結合(p
roton decoupled))においては、α〜
ペルフルオロアルキル基の炭素が30〜32ppmに3
重線として現れ、エキソ環式オレフィン炭素が100〜
103ppmに現れ、エンド環式オレフィン炭素が14
4〜147ppmに現れ、β−ラクトンカルボニルが1
68〜171ppmに現れ、ペルフッ素化炭素が112
〜122ppmに多重線として現れ、β−ラクトン上の
炭素−α〜カルボニルが52〜55ppmに現れた。こ
のデータは、合成された全てのRfAKD化合物を示す
ものである。
ケテン2量体(不飽和β−ラクトン)及びペルフッ素化
炭化水素の独特の分子構造の組合せを示した。H1−N
MR(CDCl3)においては、オレフィンプロトンが
4.6〜4.8に現れ(t,1H)、β−ラクトンのプ
ロトンが3.9〜4.0に現れ(t,1H)、アリルプ
ロトン及びα〜ペルフルオロアルキル基のプロトンが
2.0〜2.14ppmに現れた(m,6H)。IR
(neat)においては、β−ラクトンカルボニルが1
865〜75に現れ(VS)、エキソ環式β−ラクトン
オレフィンが1725〜30に現れ(VS)、ペルフル
オロアルキルが1200cm-1に現れた(br、VV
S)。C13−NMR(CDCl3:プロトン減結合(p
roton decoupled))においては、α〜
ペルフルオロアルキル基の炭素が30〜32ppmに3
重線として現れ、エキソ環式オレフィン炭素が100〜
103ppmに現れ、エンド環式オレフィン炭素が14
4〜147ppmに現れ、β−ラクトンカルボニルが1
68〜171ppmに現れ、ペルフッ素化炭素が112
〜122ppmに多重線として現れ、β−ラクトン上の
炭素−α〜カルボニルが52〜55ppmに現れた。こ
のデータは、合成された全てのRfAKD化合物を示す
ものである。
【0054】
【実施例2】 y=4、Z=(CH2)9を有するフッ素化β−ラクトン
アルドケテン2量体の製造 水冷還流凝集器、オーバーヘッドスターラー、定圧滴下
漏斗及び温度計を具備する乾燥反応容器に、1,2−ジ
クロロプロパン200gを入れた。溶液にアルゴンで1
0分間分散させ、アルゴン雰囲気を保ちながらトリエチ
ルアミン26.5g(262.3ミリモル)を更に入れ
た。11−ペルフルオロブチルウンデカノイルクロリド
(95.55g、226.15ミリモル)を、75分間
かけて滴下することにより撹拌混合物に導入した。反応
混合物を加熱し、40〜45℃に90分間保持した。反
応混合物を濾過し、フィルターケーキ(トリエチルアン
モニウムヒドロクロリド)を無水エーテルですすいだ。
濾液を合わせて、減圧下で濃縮して2量体83.1g
(88%)を得た。特性物理データ:融点25〜28
℃;特性スペクトルデータ:一般的手順を参照。
アルドケテン2量体の製造 水冷還流凝集器、オーバーヘッドスターラー、定圧滴下
漏斗及び温度計を具備する乾燥反応容器に、1,2−ジ
クロロプロパン200gを入れた。溶液にアルゴンで1
0分間分散させ、アルゴン雰囲気を保ちながらトリエチ
ルアミン26.5g(262.3ミリモル)を更に入れ
た。11−ペルフルオロブチルウンデカノイルクロリド
(95.55g、226.15ミリモル)を、75分間
かけて滴下することにより撹拌混合物に導入した。反応
混合物を加熱し、40〜45℃に90分間保持した。反
応混合物を濾過し、フィルターケーキ(トリエチルアン
モニウムヒドロクロリド)を無水エーテルですすいだ。
濾液を合わせて、減圧下で濃縮して2量体83.1g
(88%)を得た。特性物理データ:融点25〜28
℃;特性スペクトルデータ:一般的手順を参照。
【0055】
【実施例3】 y=4(<4%)、6(35%)、8(30%)、10
(17%)、12(8%)、14以上(<6%);及び
Z=(CH2)9を有するフッ素化β−ラクトンアルドケ
テン2量体の製造 一般的手順と同様に、11−ペルフルオロアルキルウン
デカノイルクロリド(上記に示すような分布を有するC
F2ペルフルオロ同族体)55.5g(89.2ミリモ
ル)を、1,2−ジクロロプロパン180.3g及びト
リエチルアミン10.02g(99ミリモル)の混合物
に加えた。反応後、アルドケテン2量体49.9gが得
られた。特性データ:融点45〜48℃;特性スペクト
ルデータ:一般的手順を参照。
(17%)、12(8%)、14以上(<6%);及び
Z=(CH2)9を有するフッ素化β−ラクトンアルドケ
テン2量体の製造 一般的手順と同様に、11−ペルフルオロアルキルウン
デカノイルクロリド(上記に示すような分布を有するC
F2ペルフルオロ同族体)55.5g(89.2ミリモ
ル)を、1,2−ジクロロプロパン180.3g及びト
リエチルアミン10.02g(99ミリモル)の混合物
に加えた。反応後、アルドケテン2量体49.9gが得
られた。特性データ:融点45〜48℃;特性スペクト
ルデータ:一般的手順を参照。
【0056】
【実施例4】 y=4(<4%)、6(35%)、8(30%)、10
(17%)、12(8%)、14以上(<6%);及び
Z=(CH2)5を有するフッ素化β−ラクトンアルドケ
テン2量体の製造 一般的手順と同様に、7−ペルフルオロアルキルヘプタ
ノイルクロリド(上記に示すような分布を有するCF2
ペルフルオロ同族体)15.0g(26.5ミリモル)
を、1,2−ジクロロプロパン50g及びトリエチルア
ミン2.83g(28.1ミリモル)の混合物に加え
た。反応後、アルドケテン2量体11.6gが得られ
た。特性データ:融点60〜62℃;特性スペクトルデ
ータ:一般的手順を参照。
(17%)、12(8%)、14以上(<6%);及び
Z=(CH2)5を有するフッ素化β−ラクトンアルドケ
テン2量体の製造 一般的手順と同様に、7−ペルフルオロアルキルヘプタ
ノイルクロリド(上記に示すような分布を有するCF2
ペルフルオロ同族体)15.0g(26.5ミリモル)
を、1,2−ジクロロプロパン50g及びトリエチルア
ミン2.83g(28.1ミリモル)の混合物に加え
た。反応後、アルドケテン2量体11.6gが得られ
た。特性データ:融点60〜62℃;特性スペクトルデ
ータ:一般的手順を参照。
【0057】
【実施例5】 y=4(<4%)、6(35%)、8(30%)、10
(17%)、12(8%)、14以上(<6%);及び
Z=(CH2)3を有するフッ素化β−ラクトンアルドケ
テン2量体の製造 一般的手順と同様に、5−ペルフルオロアルキルペンタ
ノイルクロリド(表記に示すような分布を有するCF2
ペルフルオロ同族体)10.0g(18.7ミリモル)
を、ジエチルエーテル19g及びトリエチルアミン2.
47g(24.46ミリモル)の混合物に加えた。反応
後、アルドケテン2量体7.45gが得られた。特性デ
ータ:一般的手順を参照。
(17%)、12(8%)、14以上(<6%);及び
Z=(CH2)3を有するフッ素化β−ラクトンアルドケ
テン2量体の製造 一般的手順と同様に、5−ペルフルオロアルキルペンタ
ノイルクロリド(表記に示すような分布を有するCF2
ペルフルオロ同族体)10.0g(18.7ミリモル)
を、ジエチルエーテル19g及びトリエチルアミン2.
47g(24.46ミリモル)の混合物に加えた。反応
後、アルドケテン2量体7.45gが得られた。特性デ
ータ:一般的手順を参照。
【0058】
【実施例6】 y=4(<4%)、6(35%)、8(30%)、10
(17%)、12(8%)、14以上(<6%);及び
Z=CH=CH(CH2)7を有するフッ素化β−ラクト
ンアルドケテン2量体の製造 一般的手順と同様に、11−ペルフルオロアルキル−1
0−ウンデカノイルクロリド(表記に示すような分布を
有するCF2ペルフルオロ同族体)35.0gを、1,
2−ジクロロプロパン110g及びトリエチルアミン
6.25gの混合物に加えた。反応後、アルドケテン2
量体28.9gが得られた。特性データ:一般的手順を
参照。更なる特性スペクトルデータに関しては実施例7
を参照。
(17%)、12(8%)、14以上(<6%);及び
Z=CH=CH(CH2)7を有するフッ素化β−ラクト
ンアルドケテン2量体の製造 一般的手順と同様に、11−ペルフルオロアルキル−1
0−ウンデカノイルクロリド(表記に示すような分布を
有するCF2ペルフルオロ同族体)35.0gを、1,
2−ジクロロプロパン110g及びトリエチルアミン
6.25gの混合物に加えた。反応後、アルドケテン2
量体28.9gが得られた。特性データ:一般的手順を
参照。更なる特性スペクトルデータに関しては実施例7
を参照。
【0059】
【実施例7】 y=6及びZ=CH=CH(CH2)7を有するフッ素化
β−ラクトンアルドケテン2量体の製造 一般的手順と同様に、11−ペルフルオロヘキシル−1
0−ウンデカノイルクロリド73.06g(140.6
5ミリモル)を、1,2−ジクロロプロパン183g及
びトリエチルアミン15.66g(154.72ミリモ
ル)の混合物に加えた。反応後、アルドケテン2量体6
3.1gが得られた。特性データ:暗色の液体;特性ス
ペクトルデータ:一般的手順を参照。更なる特性スペク
トルデータ:H1−NMR(CDCl3)においては、ペ
ルフルオロアルキルに隣接するオレフィンプロトンが
6.4及び5.1ppmにおいて複合多重線として現
れ、全てのアリルプロトンが2〜2.5ppmの間に現
れた。C13−NMR(CDCl3)(プロトン減結合ス
ペクトル)においては、ペルフルオロアルキルに隣接す
るオレフィン炭素が143.2及び116.9ppmに
現れた。
β−ラクトンアルドケテン2量体の製造 一般的手順と同様に、11−ペルフルオロヘキシル−1
0−ウンデカノイルクロリド73.06g(140.6
5ミリモル)を、1,2−ジクロロプロパン183g及
びトリエチルアミン15.66g(154.72ミリモ
ル)の混合物に加えた。反応後、アルドケテン2量体6
3.1gが得られた。特性データ:暗色の液体;特性ス
ペクトルデータ:一般的手順を参照。更なる特性スペク
トルデータ:H1−NMR(CDCl3)においては、ペ
ルフルオロアルキルに隣接するオレフィンプロトンが
6.4及び5.1ppmにおいて複合多重線として現
れ、全てのアリルプロトンが2〜2.5ppmの間に現
れた。C13−NMR(CDCl3)(プロトン減結合ス
ペクトル)においては、ペルフルオロアルキルに隣接す
るオレフィン炭素が143.2及び116.9ppmに
現れた。
【0060】
【実施例8】 y=6及びZ=CH2CH(I)(CH2)7を有するフ
ッ素化β−ラクトンアルドケテン2量体の製造 一般的手順と同様に、11−ペルフルオロヘキシル−1
0−ヨードウンデカノイルクロリド98.18g(15
1.4ミリモル)を、1,2−ジクロロプロパン255
ml及びトリエチルアミン16.86g(166.6ミ
リモル)の混合物に加えた。反応後、アルドケテン2量
体81.5gが得られた。特性データ:暗色の液体;特
性スペクトルデータ:一般的手順を参照。実施例8〜1
1に関する更なる特性スペクトルデータ:H1−NMR
(CDCl3)においては、ヨウ素置換炭素上のプロト
ンは4.3ppmに多重線として現れる。C13−NMR
(CDCl3)(プロトン減結合スペクトル)において
は、α〜ペルフルオロアルキル基の炭素が41.7pp
mに3重線として現れ、ヨウ素置換基を有する炭素が4
0.3ppmに単一線として現れる。
ッ素化β−ラクトンアルドケテン2量体の製造 一般的手順と同様に、11−ペルフルオロヘキシル−1
0−ヨードウンデカノイルクロリド98.18g(15
1.4ミリモル)を、1,2−ジクロロプロパン255
ml及びトリエチルアミン16.86g(166.6ミ
リモル)の混合物に加えた。反応後、アルドケテン2量
体81.5gが得られた。特性データ:暗色の液体;特
性スペクトルデータ:一般的手順を参照。実施例8〜1
1に関する更なる特性スペクトルデータ:H1−NMR
(CDCl3)においては、ヨウ素置換炭素上のプロト
ンは4.3ppmに多重線として現れる。C13−NMR
(CDCl3)(プロトン減結合スペクトル)において
は、α〜ペルフルオロアルキル基の炭素が41.7pp
mに3重線として現れ、ヨウ素置換基を有する炭素が4
0.3ppmに単一線として現れる。
【0061】
【実施例9】 y=4(<4%)、6(35%)、8(30%)、10
(17%)、12(8%)、14以上(<6%);及び
Z=CH2CH(I)(CH2)7を有するフッ素化β−
ラクトンアルドケテン2量体の製造 一般的手順と同様に、11−ペルフルオロアルキル−1
0−ヨードウンデカノイルクロリド(表記に示す分布を
有するCF2ペルフルオロ同族体)40.0g(53.
4ミリモル)を、1,2−ジクロロプロパン125g及
びトリエチルアミン5.94g(58.8ミリモル)の
混合物に加えた。反応後、アルドケテン2量体31.4
gが得られた。特性データ:暗色で粘稠性の液体;特性
スペクトルデータ:一般的手順及び実施例8を参照。
(17%)、12(8%)、14以上(<6%);及び
Z=CH2CH(I)(CH2)7を有するフッ素化β−
ラクトンアルドケテン2量体の製造 一般的手順と同様に、11−ペルフルオロアルキル−1
0−ヨードウンデカノイルクロリド(表記に示す分布を
有するCF2ペルフルオロ同族体)40.0g(53.
4ミリモル)を、1,2−ジクロロプロパン125g及
びトリエチルアミン5.94g(58.8ミリモル)の
混合物に加えた。反応後、アルドケテン2量体31.4
gが得られた。特性データ:暗色で粘稠性の液体;特性
スペクトルデータ:一般的手順及び実施例8を参照。
【0062】
【実施例10】 y=10及びZ=CH2CH(I)(CH2)7を有する
フッ素化β−ラクトンアルドケテン2量体の製造 一般的手順と同様に、11−ペルフルオロデシル−10
−ヨードウンデカノイルクロリド11.0g(12.9
8ミリモル)を、1,2−ジクロロプロパン37ml及
びトリエチルアミン1.44g(14.28ミリモル)
の混合物に加えた。反応後、アルドケテン2量体9.1
3gが得られた。特性データ:融点65〜70℃。特性
スペクトルデータ:一般的手順及び実施例8を参照。
フッ素化β−ラクトンアルドケテン2量体の製造 一般的手順と同様に、11−ペルフルオロデシル−10
−ヨードウンデカノイルクロリド11.0g(12.9
8ミリモル)を、1,2−ジクロロプロパン37ml及
びトリエチルアミン1.44g(14.28ミリモル)
の混合物に加えた。反応後、アルドケテン2量体9.1
3gが得られた。特性データ:融点65〜70℃。特性
スペクトルデータ:一般的手順及び実施例8を参照。
【0063】
【実施例11】 y=6,8,10,12,14(yの分子量平均値=1
1.18)及びZ=CH2CH(I)(CH2)7を有す
るフッ素化β−ラクトンアルドケテン2量体の製造 一般的手順と同様に、11−ペルフルオロアルキル−1
0−ヨードウンデカノイルクロリド(表記に示す分布を
有するCF2ペルフルオロ同族体)460.66g(5
07.6ミリモル)を、1,2−ジクロロプロパン2k
g及びトリエチルアミン54.86g(543.2ミリ
モル)の混合物に加えた。反応後、アルドケテン2量体
339gが得られた。特性データ:融点70〜110
℃。特性スペクトルデータ:一般的手順及び実施例8を
参照。
1.18)及びZ=CH2CH(I)(CH2)7を有す
るフッ素化β−ラクトンアルドケテン2量体の製造 一般的手順と同様に、11−ペルフルオロアルキル−1
0−ヨードウンデカノイルクロリド(表記に示す分布を
有するCF2ペルフルオロ同族体)460.66g(5
07.6ミリモル)を、1,2−ジクロロプロパン2k
g及びトリエチルアミン54.86g(543.2ミリ
モル)の混合物に加えた。反応後、アルドケテン2量体
339gが得られた。特性データ:融点70〜110
℃。特性スペクトルデータ:一般的手順及び実施例8を
参照。
【0064】
【実施例12】 y=4,6,8,10,12,14(yの分子量平均値
=9.08)及びZ=CH2CH(I)(CH2)7を有
するフッ素化β−ラクトンアルドケテン2量体の製造 一般的手順と同様に、11−ペルフルオロアルキル−1
0−ヨードウンデカノイルクロリド(表記に示す分布を
有するCF2ペルフルオロ同族体)430.62g(5
07.6ミリモル)を、1,2−ジクロロプロパン1.
10kg及びトリエチルアミン58.28g(575.
94ミリモル)の混合物に加えた。反応後、アルドケテ
ン2量体361.4gが得られた。特性スペクトルデー
タ:一般的手順及び実施例8を参照。
=9.08)及びZ=CH2CH(I)(CH2)7を有
するフッ素化β−ラクトンアルドケテン2量体の製造 一般的手順と同様に、11−ペルフルオロアルキル−1
0−ヨードウンデカノイルクロリド(表記に示す分布を
有するCF2ペルフルオロ同族体)430.62g(5
07.6ミリモル)を、1,2−ジクロロプロパン1.
10kg及びトリエチルアミン58.28g(575.
94ミリモル)の混合物に加えた。反応後、アルドケテ
ン2量体361.4gが得られた。特性スペクトルデー
タ:一般的手順及び実施例8を参照。
【0065】表1に、次式: を有する製造された物質の異なるRfAKD組成物に関
する実施例1〜12を要約する。
する実施例1〜12を要約する。
【0066】
【表1】 実施例No Y Z 1 混合物C CH2CH(I)(CH2)7 2 4 (CH2)9 3 混合物A (CH2)9 4 混合物A (CH2)5 5 混合物A (CH2)3 6 混合物A CH2=CH(CH2)7 7 6 CH2=CH(CH2)7 8 6 CH2CH(I)(CH2)7 9 混合物A CH2CH(I)(CH2)7 10 10 CH2CH(I)(CH2)7 11 混合物B CH2CH(I)(CH2)7 12 混合物D CH2CH(I)(CH2)7 混合物A:y=4(<4%)、6(35%)、8(30
%)、10(17%)、12(8%)、14以上(<6
%) 混合物B:y=6、8、10、12、14(分子量平均
11.18) 混合物C:y=4、6、8、10、12、14(分子量
平均8.00) 混合物D:y=4、6、8、10、12、14(分子量
平均9.08)
%)、10(17%)、12(8%)、14以上(<6
%) 混合物B:y=6、8、10、12、14(分子量平均
11.18) 混合物C:y=4、6、8、10、12、14(分子量
平均8.00) 混合物D:y=4、6、8、10、12、14(分子量
平均9.08)
【0067】
【実施例13】 フッ素化アルドケテン2量体生成物のエマルジョン/分
散液の調製のための一般的手順 水4.01部(重量基準)に、スターチから誘導された
(0.27%N)低分子量第3級アミン(水中5%スタ
ーチにおいて粘度7センチポアズ;Amaizo 21
87)1.09部(乾燥基準)及びナトリウムリグニン
スルホネート(SLS)0.19部を加えた。混合物を
蒸気コイルで95℃に30分間加熱した。加熱されたス
ターチを25〜30℃に冷却し、ナトリウムナフタレン
スルホネート0.017部を加えた。次に、スターチ混
合物をWaringタイプのブレンダー中で十分に混合
した。フッ素化アルドケテン2量体4.65部及び有機
溶媒0〜10部の溶液を、混合しながらスターチ溶液に
加えた。混合物を合わせて、3000〜4000psi
においてホモジナイザーを2回通過させて、乳白色のエ
マルジョンを得た。有機溶媒を減圧下でエマルジョンか
ら除去した。25℃に冷却すると、エマルジョンの平均
粒径は0.20〜0.85ミクロンに低下した。エマル
ジョンは、凝集に対して数週間安定であった。エマルジ
ョンを保存する場合には、Stauffer Chem
ical Company(Westport, C
N)によって製造されているN−521殺生物剤のよう
な市販の細菌発育阻止剤を加えた(0.02〜0.06
部)。また、フッ素化アルドケテン2量体を加温したス
ターチ溶液に加え、次に7000〜8000psiでホ
モジナイズすることができる。スターチ溶液は、ホモジ
ナイズの前に用いる粒子状2量体が溶融するのに十分に
加温しなければならない。
散液の調製のための一般的手順 水4.01部(重量基準)に、スターチから誘導された
(0.27%N)低分子量第3級アミン(水中5%スタ
ーチにおいて粘度7センチポアズ;Amaizo 21
87)1.09部(乾燥基準)及びナトリウムリグニン
スルホネート(SLS)0.19部を加えた。混合物を
蒸気コイルで95℃に30分間加熱した。加熱されたス
ターチを25〜30℃に冷却し、ナトリウムナフタレン
スルホネート0.017部を加えた。次に、スターチ混
合物をWaringタイプのブレンダー中で十分に混合
した。フッ素化アルドケテン2量体4.65部及び有機
溶媒0〜10部の溶液を、混合しながらスターチ溶液に
加えた。混合物を合わせて、3000〜4000psi
においてホモジナイザーを2回通過させて、乳白色のエ
マルジョンを得た。有機溶媒を減圧下でエマルジョンか
ら除去した。25℃に冷却すると、エマルジョンの平均
粒径は0.20〜0.85ミクロンに低下した。エマル
ジョンは、凝集に対して数週間安定であった。エマルジ
ョンを保存する場合には、Stauffer Chem
ical Company(Westport, C
N)によって製造されているN−521殺生物剤のよう
な市販の細菌発育阻止剤を加えた(0.02〜0.06
部)。また、フッ素化アルドケテン2量体を加温したス
ターチ溶液に加え、次に7000〜8000psiでホ
モジナイズすることができる。スターチ溶液は、ホモジ
ナイズの前に用いる粒子状2量体が溶融するのに十分に
加温しなければならない。
【0068】以下の試験手順を用いた。
【0069】(表面サイジング法)標準クラフト紙(S
KP)(1:1の堅木:軟木パルプを、pH6.5、
0.%Alum,65cm/m2で500カナダ規格フ
リーネス紙に叩解した)のロールを、Western
Michigan University製紙機で調製
し、全ての試験に用いた。試験は、0.05%のサイジ
ング促進剤樹脂S2399で予め処理した紙で行った。
KP)(1:1の堅木:軟木パルプを、pH6.5、
0.%Alum,65cm/m2で500カナダ規格フ
リーネス紙に叩解した)のロールを、Western
Michigan University製紙機で調製
し、全ての試験に用いた。試験は、0.05%のサイジ
ング促進剤樹脂S2399で予め処理した紙で行った。
【0070】以下の二つの異なる表面サイジング法を用
いた。
いた。
【0071】(有機溶媒法)フッ素化アルドケテン2量
体の試料をクロロホルム又はテトラヒドロフラン(TH
F)中に溶解した。試験サイジング剤を含む溶媒溶液中
に紙片を浸漬し、空気乾燥し、1ニップ2ロールのプレ
ス上で水で湿潤し、104℃において20秒間ドラム乾
燥した。紙上のサイジングの量を、紙片によって集めら
れた溶媒溶液の重量を基準として計算した。サイジング
は、0.07〜0.35重量%のレベルで紙上に施され
ていた。
体の試料をクロロホルム又はテトラヒドロフラン(TH
F)中に溶解した。試験サイジング剤を含む溶媒溶液中
に紙片を浸漬し、空気乾燥し、1ニップ2ロールのプレ
ス上で水で湿潤し、104℃において20秒間ドラム乾
燥した。紙上のサイジングの量を、紙片によって集めら
れた溶媒溶液の重量を基準として計算した。サイジング
は、0.07〜0.35重量%のレベルで紙上に施され
ていた。
【0072】表3に、有機溶媒法により得られたサイジ
ング試験の結果を示す。
ング試験の結果を示す。
【0073】(エマルジョン/分散法)紙片を、2量体
エマルジョン/分散液の希釈液を含む単一ニップ2ロー
ルプレスを通過させ、104℃で20秒間ドラム乾燥し
た。紙上のサイジングの量を、紙片によって集められた
水性エマルジョン/分散液の重量を基準として計算し
た。サイジングは、0.07〜0.35重量%のレベル
で紙に施されていた。
エマルジョン/分散液の希釈液を含む単一ニップ2ロー
ルプレスを通過させ、104℃で20秒間ドラム乾燥し
た。紙上のサイジングの量を、紙片によって集められた
水性エマルジョン/分散液の重量を基準として計算し
た。サイジングは、0.07〜0.35重量%のレベル
で紙に施されていた。
【0074】表4に、エマルジョン/分散法により得ら
れたサイジング試験の結果を示す。
れたサイジング試験の結果を示す。
【0075】それぞれ下記に示された試験を用いて、処
理された紙について試験を行い、耐水性(HST)、耐
熱水性(沸騰ボート試験)、耐油性(改良キット試験)
及び耐熱油性(加熱コーンオイルフロート試験)の相対
値を測定した。
理された紙について試験を行い、耐水性(HST)、耐
熱水性(沸騰ボート試験)、耐油性(改良キット試験)
及び耐熱油性(加熱コーンオイルフロート試験)の相対
値を測定した。
【0076】(ハーキュレスサイジング試験(HS
T))水サイジングの程度を測定する。紙の反射率の変
化を、染料の水性溶液が他の側から浸透するにつれて測
定する。紙の頂部の環中に液体が含まれ、反射率の変化
が底部から光電的に測定される。便宜的な終点が、例え
ば、反射光が20%減少した点に選択される。装置は、
反射光が選択された終点以下に低下した場合に自動的に
停止するタイマーを有している。ナフトールグリーン染
料及び1%ギ酸の水溶液を以下の実験において用いた。
時間が増加するにつれて、水浸透に対する抵抗性が増加
する。サイジングしていない紙は0秒後に不可となり、
軽くサイジングした紙は5〜20秒の時間が記録され、
適当にサイジングした紙は21〜100秒の時間が記録
され、良くサイジングした紙は101〜400秒の時間
が記録され、しっかりとサイジングした紙は401〜2
000秒の時間が記録される。
T))水サイジングの程度を測定する。紙の反射率の変
化を、染料の水性溶液が他の側から浸透するにつれて測
定する。紙の頂部の環中に液体が含まれ、反射率の変化
が底部から光電的に測定される。便宜的な終点が、例え
ば、反射光が20%減少した点に選択される。装置は、
反射光が選択された終点以下に低下した場合に自動的に
停止するタイマーを有している。ナフトールグリーン染
料及び1%ギ酸の水溶液を以下の実験において用いた。
時間が増加するにつれて、水浸透に対する抵抗性が増加
する。サイジングしていない紙は0秒後に不可となり、
軽くサイジングした紙は5〜20秒の時間が記録され、
適当にサイジングした紙は21〜100秒の時間が記録
され、良くサイジングした紙は101〜400秒の時間
が記録され、しっかりとサイジングした紙は401〜2
000秒の時間が記録される。
【0077】(沸騰ボート試験(BB))熱水サイジン
グの程度を測定する。紙の試料から正方形のボートを形
成し、軽く沸騰している蒸留水の表面上に浮かべる。任
意の終点に到達するのに必要な時間を記録する(この作
業のための紙の表面積の100%にわたって100%浸
透した時点)。試験時間が増加するにつれて、熱水浸透
に対する抵抗性が増加する。サイジングしていない紙は
0秒が記録され、軽くサイジングした紙は5〜20秒の
時間が与えられ、適当にサイジングした紙は21〜10
0秒の時間が与えられ、良くサイジングした紙は101
〜600秒の時間が与えられ、しっかりとサイジングし
た紙は600秒より大きい時間が与えられる。600秒
後に紙が100%飽和していない場合には、実験を停止
し、飽和%を記録する。
グの程度を測定する。紙の試料から正方形のボートを形
成し、軽く沸騰している蒸留水の表面上に浮かべる。任
意の終点に到達するのに必要な時間を記録する(この作
業のための紙の表面積の100%にわたって100%浸
透した時点)。試験時間が増加するにつれて、熱水浸透
に対する抵抗性が増加する。サイジングしていない紙は
0秒が記録され、軽くサイジングした紙は5〜20秒の
時間が与えられ、適当にサイジングした紙は21〜10
0秒の時間が与えられ、良くサイジングした紙は101
〜600秒の時間が与えられ、しっかりとサイジングし
た紙は600秒より大きい時間が与えられる。600秒
後に紙が100%飽和していない場合には、実験を停止
し、飽和%を記録する。
【0078】(修正キット試験(キット:Tappi有
用法557))油サイジングの程度を測定する。トルエ
ン、ヘプタン及びひまし油の異なる混合物からなる16
種類の試験溶液を予め混合する。表2に成分比を示す。
紙シート上2.5cmの高さから清浄平板表面上に配置
した紙シート上にそれぞれのキット油を滴下する。混合
溶媒の滴下が完了してから15秒後に、混合溶媒を滴下
した紙シートの状態を観察する。暗色のスポットが形成
されている場合には、油抵抗は、スポットの面積に関係
なく、「許容不可」と評価される。スポットが形成され
ない場合には、油抵抗は「許容可」と評価される。油抵
抗は、油抵抗が許容できるキット溶液の最大数の見地か
ら表される。混合溶媒の数が大きくなると、紙の油抵抗
は良好になる。サイジングしていない紙は0の評価値を
与え、適当にサイジングしている紙は1〜3の評価値を
与え、よくサイジングしている紙は4〜8の評価値を与
え、しっかりとサイジングしている紙は9〜16の評価
値を与える。
用法557))油サイジングの程度を測定する。トルエ
ン、ヘプタン及びひまし油の異なる混合物からなる16
種類の試験溶液を予め混合する。表2に成分比を示す。
紙シート上2.5cmの高さから清浄平板表面上に配置
した紙シート上にそれぞれのキット油を滴下する。混合
溶媒の滴下が完了してから15秒後に、混合溶媒を滴下
した紙シートの状態を観察する。暗色のスポットが形成
されている場合には、油抵抗は、スポットの面積に関係
なく、「許容不可」と評価される。スポットが形成され
ない場合には、油抵抗は「許容可」と評価される。油抵
抗は、油抵抗が許容できるキット溶液の最大数の見地か
ら表される。混合溶媒の数が大きくなると、紙の油抵抗
は良好になる。サイジングしていない紙は0の評価値を
与え、適当にサイジングしている紙は1〜3の評価値を
与え、よくサイジングしている紙は4〜8の評価値を与
え、しっかりとサイジングしている紙は9〜16の評価
値を与える。
【0079】
【表2】 熱コーン油浮き試験(HOF) (熱油サイズ度の決定を目的とする。)正方形のボート
を紙試料から形成し、116℃のコーン油の表面に浮か
べた。任意の終点に到達するのに要した時間を記録した
(この作業についての100%の浸透)。試験時間が長
くなる程、熱油の浸透に対する抵抗が増大する。サイズ
剤を添加しない紙は0〜2秒の抵抗を示すが、濃厚にサ
イズ剤を添加した紙は600秒以上の抵抗を示す。
を紙試料から形成し、116℃のコーン油の表面に浮か
べた。任意の終点に到達するのに要した時間を記録した
(この作業についての100%の浸透)。試験時間が長
くなる程、熱油の浸透に対する抵抗が増大する。サイズ
剤を添加しない紙は0〜2秒の抵抗を示すが、濃厚にサ
イズ剤を添加した紙は600秒以上の抵抗を示す。
【0080】下記の表のデータは、紙がフッ素化アルド
ケテン二量体の有機溶媒溶液(表3)またはエマルジョ
ン/分散液(表4)で表面処理されている場合に得られ
るサイズ効率を例証する。データは、RfAKD材料が
紙に、水、熱水、油、および熱油のサイジング(各々、
HST試験、沸騰ボート試験、Kit試験、熱コーン油
試験)のより効率のよい "組み合わせ”を付与するとい
う点で特異なものであることを示す。この効率の改善
は、市販製品との比較によって実証される。
ケテン二量体の有機溶媒溶液(表3)またはエマルジョ
ン/分散液(表4)で表面処理されている場合に得られ
るサイズ効率を例証する。データは、RfAKD材料が
紙に、水、熱水、油、および熱油のサイジング(各々、
HST試験、沸騰ボート試験、Kit試験、熱コーン油
試験)のより効率のよい "組み合わせ”を付与するとい
う点で特異なものであることを示す。この効率の改善
は、市販製品との比較によって実証される。
【0081】表3と表4は、最も有用な市販のサイズ剤
でも、四つのサイジング領域(水、熱水、油、および熱
油のサイジング)のすべてにおいて同時に、本発明のR
fAKD材料ほどには大きなサイズ効率をもたらさな
い、ということを示している。
でも、四つのサイジング領域(水、熱水、油、および熱
油のサイジング)のすべてにおいて同時に、本発明のR
fAKD材料ほどには大きなサイズ効率をもたらさな
い、ということを示している。
【0082】不飽和アルドケテン−βラクトン二量体構
造の重要性は、表4で示されている。y=12でZ=混
合物Aのとき、βラクトン構造は形成されず、サイジン
グはほとんど行われなかった。
造の重要性は、表4で示されている。y=12でZ=混
合物Aのとき、βラクトン構造は形成されず、サイジン
グはほとんど行われなかった。
【0083】表4の最後の欄は、RfAKD材料が、み
ょうばんを含有しないアルカリ性紙に効果的であること
を示す。
ょうばんを含有しないアルカリ性紙に効果的であること
を示す。
【0084】表3に関しての定義は以下の通りである: 市販 サイズ剤A:Lodyne(商標名)P201−市販のサイ
ズ剤(チバガイギー) 市販 サイズ剤B:Scotchban(商標名)FC807−市販の
サイズ剤(3M) 市販 サイズ剤C:Scotchban FX810−市販のサイズ剤
(3M) 市販 サイズ剤D:Hercon(商標名)70−市販のサイズ
剤(ハーキュレス) 混合物 A:y=4(<4%)、6(35%)、8(3
0%)、10(17%)、12(8%)、14以上(<
6%) 混合物 B:y=6、8、10、12、14 (MW平
均=11.18) 混合物 C:y=4、6、8、10、12、14 (M
W平均=8.00) 混合物 D:y=4、6、8、10、12、14 (M
W平均=9.08)
ズ剤(チバガイギー) 市販 サイズ剤B:Scotchban(商標名)FC807−市販の
サイズ剤(3M) 市販 サイズ剤C:Scotchban FX810−市販のサイズ剤
(3M) 市販 サイズ剤D:Hercon(商標名)70−市販のサイズ
剤(ハーキュレス) 混合物 A:y=4(<4%)、6(35%)、8(3
0%)、10(17%)、12(8%)、14以上(<
6%) 混合物 B:y=6、8、10、12、14 (MW平
均=11.18) 混合物 C:y=4、6、8、10、12、14 (M
W平均=8.00) 混合物 D:y=4、6、8、10、12、14 (M
W平均=9.08)
【0085】すべての市販のサイズ剤が水性エマルジョ
ン/分散液(すなわち水溶液)として売られていて、そ
のままで紙に適用された。
ン/分散液(すなわち水溶液)として売られていて、そ
のままで紙に適用された。
【0086】試験手順と適用手順は、有機溶媒表面サイ
ジングの例について説明したのと同じである。
ジングの例について説明したのと同じである。
【0087】
【表3】 表4に関しての定義は以下の通りである: 市販 サイズ剤A:Lodyne P201−市販のサイズ剤(チ
バガイギー) 市販 サイズ剤B:Scotchban FC807−市販のサイズ剤
(3M) 市販 サイズ剤C:Scotchban FX810−市販のサイズ剤
(3M) 市販 サイズ剤D:Hercon 70−市販のサイズ剤(ハー
キュレス) 混合物 A:y=4(<4%)、6(35%)、8(3
0%)、10(17%)、12(8%)、14以上(<
6%) 混合物 B:y=6、8、10、12、14 (MW平
均=11.18) 混合物 C:y=4、6、8、10、12、14 (M
W平均=8.00) 混合物 D:y=4、6、8、10、12、14 (M
W平均=9.08)
バガイギー) 市販 サイズ剤B:Scotchban FC807−市販のサイズ剤
(3M) 市販 サイズ剤C:Scotchban FX810−市販のサイズ剤
(3M) 市販 サイズ剤D:Hercon 70−市販のサイズ剤(ハー
キュレス) 混合物 A:y=4(<4%)、6(35%)、8(3
0%)、10(17%)、12(8%)、14以上(<
6%) 混合物 B:y=6、8、10、12、14 (MW平
均=11.18) 混合物 C:y=4、6、8、10、12、14 (M
W平均=8.00) 混合物 D:y=4、6、8、10、12、14 (M
W平均=9.08)
【0088】試験手順と適用手順は、エマルジョン/分
散液表面サイジングの例について説明したのと同じであ
る。
散液表面サイジングの例について説明したのと同じであ
る。
【0089】
【表4】 内部添加試験 RfAKDエマルジョン/分散液が、抄紙繊維製品を製
造する過程でパルプ繊維に添加された。再生新聞紙が繊
維構成体として用いられ、製品はpH7.5で製紙され
た。製品は実験規模(表5)で繊維抄紙機で形成され、
対流炉内で135〜162℃で含水量が0〜18重量
%、好ましくは2〜8重量%となるまで乾燥された。乾
燥後、製品は熱水サイジングおよび熱油サイジングにつ
いての試験に供された。
造する過程でパルプ繊維に添加された。再生新聞紙が繊
維構成体として用いられ、製品はpH7.5で製紙され
た。製品は実験規模(表5)で繊維抄紙機で形成され、
対流炉内で135〜162℃で含水量が0〜18重量
%、好ましくは2〜8重量%となるまで乾燥された。乾
燥後、製品は熱水サイジングおよび熱油サイジングにつ
いての試験に供された。
【0090】
【0091】熱水試験:95〜100℃の蒸留水が抄紙
繊維製品の上に注がれた。15分後に水は流し出され、
そして製品は水による表面のぬれ性と浸透性についての
試験に供された。表面のぬれ性と浸透性が低いほど、水
のサイジング性は良好である。
繊維製品の上に注がれた。15分後に水は流し出され、
そして製品は水による表面のぬれ性と浸透性についての
試験に供された。表面のぬれ性と浸透性が低いほど、水
のサイジング性は良好である。
【0092】熱油試験:83〜95℃のコーン油が抄紙
繊維製品の上に注がれた。15分後に製品は油による表
面のぬれ性と浸透性についての試験に供された。表面の
ぬれ性と浸透性が低いほど、油のサイジング性は良好で
ある。
繊維製品の上に注がれた。15分後に製品は油による表
面のぬれ性と浸透性についての試験に供された。表面の
ぬれ性と浸透性が低いほど、油のサイジング性は良好で
ある。
【0093】油含浸量:同様の含水量を有する予め秤量
された抄紙繊維製品の上に、同様の割合の83〜95℃
のコーン油が注がれ、15分間静置された。油は製品か
ら45分間かけて重力排出され、製品上に残っている過
剰の油がきれいな布またはタオルで取り除かれた。次い
で、製品に含浸している油の重量が測定された。含浸し
ている油の重量が少ないほど、油のサイジング性は良好
である。
された抄紙繊維製品の上に、同様の割合の83〜95℃
のコーン油が注がれ、15分間静置された。油は製品か
ら45分間かけて重力排出され、製品上に残っている過
剰の油がきれいな布またはタオルで取り除かれた。次い
で、製品に含浸している油の重量が測定された。含浸し
ている油の重量が少ないほど、油のサイジング性は良好
である。
【0094】表5に示された試験結果は、RfAKDエ
マルジョン/分散液が、二つの異なるサイジング材料、
すなわち一つは水のサイジングに対するもので一つは油
のサイジングに対するもの、を用いる市販のサイジング
系よりも効率的な熱水サイジング性と熱油サイジング性
をもたらすことを示している。
マルジョン/分散液が、二つの異なるサイジング材料、
すなわち一つは水のサイジングに対するもので一つは油
のサイジングに対するもの、を用いる市販のサイジング
系よりも効率的な熱水サイジング性と熱油サイジング性
をもたらすことを示している。
【0095】表5で用いられた定義 CC−接触キュアー−二つの高温金属の型の間で乾燥し
た(上限−182℃、下限−171℃) OC−炉キュアー(177℃または149℃)、炉乾燥 F−不合格 P−合格 G−良好 E−優秀 B−不良 VB−かなり不良 SW−表面がぬれた PN−浸透 SN−わずか S−遅い SP−点状 RB−リブ領域 NK−ネック領域 DK−暗い P201−チバガイギーLodyne P201(油サイジング
剤) H76−Hercon 76 ASA−Nalco 7540(アルケニル無水琥珀酸水サイジン
グ剤および保持補助剤) 7541−Nalco カチオン乳化ポリマー ALK−ppm重炭酸ナトリウムとしてのアルカリ度 S2399−保持のために用いたハーキュレス社の樹脂
S−2399 D711−化学保持のために用いたハーキュレス社のポ
リアミン樹脂 Kymene(商標名)367 RfAKD#−表1の例#参照。
た(上限−182℃、下限−171℃) OC−炉キュアー(177℃または149℃)、炉乾燥 F−不合格 P−合格 G−良好 E−優秀 B−不良 VB−かなり不良 SW−表面がぬれた PN−浸透 SN−わずか S−遅い SP−点状 RB−リブ領域 NK−ネック領域 DK−暗い P201−チバガイギーLodyne P201(油サイジング
剤) H76−Hercon 76 ASA−Nalco 7540(アルケニル無水琥珀酸水サイジン
グ剤および保持補助剤) 7541−Nalco カチオン乳化ポリマー ALK−ppm重炭酸ナトリウムとしてのアルカリ度 S2399−保持のために用いたハーキュレス社の樹脂
S−2399 D711−化学保持のために用いたハーキュレス社のポ
リアミン樹脂 Kymene(商標名)367 RfAKD#−表1の例#参照。
【0096】
【表5】
Claims (7)
- 【請求項1】不飽和βーラクトン構造のアルドケテンダ
イマーであって、ケテン部分から少なくとも炭素原子3
個離れている末端パーフルオロアルキル基を含み、該炭
素原子がフッ素以外のハロゲン、エーテル、エステル、
二級アミド、ケトン、チオエーテル、三級アミン、また
は酸素、窒素、硫黄原子を含む側鎖、または単一分子鎖
中の20未満のCH2に結合したフッ素官能性基と結合
していることを特徴とする前記アルドケテンダイマー。 - 【請求項2】 yは1から18 または、CH=CH(CH2)n-2、nは3から18の整
数、または、 nは3から18の整数であって、 である請求項1記載のアルドケテンダイマー。 - 【請求項3】 yは1から18、 または、CH=CH(CH2)n-2、nは3から18の整
数、である請求項1または2記載のアルドケテンダイマ
ー。 - 【請求項4】中性溶媒中においてトリアルキルアミンと
フッ素化カルボン酸クロライド、または該クロライドの
混合物と混合する工程を含む請求項1、2または3記載
のアルドケテンダイマーの製造方法であって、前記フッ
素化カルボン酸クロライドが、 yは1から18、 または、CH=CH(CH2)n-2、nは3から18の整
数、または、 である方法。 - 【請求項5】前記フッ素化カルボン酸クロライドが、 yは1から18、 または、CH=CH(CH2)n-2、nは3から18の整
数、である請求項4記載のアルドケテンダイマーの製造
方法。 - 【請求項6】アミンがフッ素化カルボン酸クロライドよ
りも若干モノ過剰に存在し、反応が中性溶剤中で行われ
る請求項4または5記載の方法。 - 【請求項7】請求項1から3のいずれか1項記載のアル
ドケテンダイマーのサイズ剤としての使用であって、
水、熱水、油、および熱油に対してはじき性があり、前
記アルドケテンダイマー、カチオン性スターチ、乳化剤
および水を含むサイズ剤への使用。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/794,087 US5252754A (en) | 1991-11-18 | 1991-11-18 | Fluorinated aldoketene dimer structures and their use as combination oil and water resistant sizes for cellulosic materials |
US794087 | 1991-11-18 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0625204A true JPH0625204A (ja) | 1994-02-01 |
Family
ID=25161666
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4308968A Pending JPH0625204A (ja) | 1991-11-18 | 1992-11-18 | アルドケテンダイマー |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5252754A (ja) |
EP (1) | EP0543363B1 (ja) |
JP (1) | JPH0625204A (ja) |
DE (1) | DE69224155T2 (ja) |
FI (1) | FI104820B (ja) |
MX (1) | MX9206641A (ja) |
Families Citing this family (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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GB9309604D0 (en) * | 1993-05-10 | 1993-06-23 | Hercules Inc | Process for the manufacture of alkyl ketene dimer |
CA2146726A1 (en) * | 1994-05-18 | 1995-11-19 | Susan S. Harrison | Fluorine-containing phosphates |
US6027611A (en) * | 1996-04-26 | 2000-02-22 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Facial tissue with reduced moisture penetration |
US6175022B1 (en) * | 1998-12-30 | 2001-01-16 | Hercules Incorporated | Alcohol-terminated ketene multimer sizing agents |
US20050252628A1 (en) * | 2004-05-11 | 2005-11-17 | Day James F | Stabilizing compositions |
US7799169B2 (en) | 2004-09-01 | 2010-09-21 | Georgia-Pacific Consumer Products Lp | Multi-ply paper product with moisture strike through resistance and method of making the same |
US7271308B2 (en) * | 2004-10-19 | 2007-09-18 | Hercules Incorporated | Process for isomerization of alpha olefins to internal olefins |
US20070261807A1 (en) * | 2006-05-12 | 2007-11-15 | Taggart Thomas E | Use of polyvinylamine to improve oil and water sizing in cellulosic products |
EP3231938B1 (en) | 2006-10-27 | 2021-08-04 | Crane & Co., Inc. | A soil and/or moisture resistant secure document |
US20080163993A1 (en) * | 2007-01-10 | 2008-07-10 | Varnell Daniel F | Surface sizing with sizing agents and glycol ethers |
FR2928383B1 (fr) | 2008-03-06 | 2010-12-31 | Georgia Pacific France | Feuille gaufree comportant un pli en materiau hydrosoluble et procede de realisation d'une telle feuille. |
CA2735867C (en) | 2008-09-16 | 2017-12-05 | Dixie Consumer Products Llc | Food wrap basesheet with regenerated cellulose microfiber |
WO2012018749A1 (en) | 2010-08-03 | 2012-02-09 | International Paper Company | Fire retardant treated fluff pulp web and process for making same |
US8663427B2 (en) | 2011-04-07 | 2014-03-04 | International Paper Company | Addition of endothermic fire retardants to provide near neutral pH pulp fiber webs |
US20120107511A1 (en) | 2010-11-01 | 2012-05-03 | Georgia-Pacific Consumer Products Lp | Method Of Applying Fugitive Hydrophobic Treatment To Tissue Product |
US8388807B2 (en) | 2011-02-08 | 2013-03-05 | International Paper Company | Partially fire resistant insulation material comprising unrefined virgin pulp fibers and wood ash fire retardant component |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3280150A (en) * | 1964-05-22 | 1966-10-18 | Du Pont | Lactones obtainable from bis (trifluoromethyl) ketene and selected derivatives thereof |
US3362965A (en) * | 1965-12-08 | 1968-01-09 | Du Pont | Beta-lactones of 3-hydroxy-4, 4-bis(perfluoroalkyl)-3-butenoic acids and their method of preparation |
US3795684A (en) * | 1972-10-27 | 1974-03-05 | Nalco Chemical Co | Ketene dimers from long chain alkanoic acids with perfluoroalkyl terminal segments |
US4419298A (en) * | 1981-08-12 | 1983-12-06 | Ciba-Geigy Corporation | Ethanolamine salts of di-perfluoroalkyl group containing acids |
US4426466A (en) * | 1982-06-09 | 1984-01-17 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Paper treatment compositions containing fluorochemical carboxylic acid and epoxidic cationic resin |
DE3407361A1 (de) * | 1984-02-29 | 1985-08-29 | Bayer Ag, 5090 Leverkusen | Verfahren zur herstellung von hydrophobier- und oleophobiermittel |
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1991
- 1991-11-18 US US07/794,087 patent/US5252754A/en not_active Expired - Fee Related
-
1992
- 1992-11-18 MX MX9206641A patent/MX9206641A/es not_active IP Right Cessation
- 1992-11-18 FI FI925246A patent/FI104820B/fi active
- 1992-11-18 JP JP4308968A patent/JPH0625204A/ja active Pending
- 1992-11-19 DE DE69224155T patent/DE69224155T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1992-11-19 EP EP92119704A patent/EP0543363B1/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
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MX9206641A (es) | 1993-05-01 |
FI104820B (fi) | 2000-04-14 |
EP0543363A1 (en) | 1993-05-26 |
DE69224155T2 (de) | 1998-05-07 |
FI925246A (fi) | 1993-05-19 |
FI925246A0 (fi) | 1992-11-18 |
US5252754A (en) | 1993-10-12 |
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