JPH06251792A - 固体高分子電解質型燃料電池 - Google Patents
固体高分子電解質型燃料電池Info
- Publication number
- JPH06251792A JPH06251792A JP5035584A JP3558493A JPH06251792A JP H06251792 A JPH06251792 A JP H06251792A JP 5035584 A JP5035584 A JP 5035584A JP 3558493 A JP3558493 A JP 3558493A JP H06251792 A JPH06251792 A JP H06251792A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrolyte
- solid polymer
- ion exchange
- electrodes
- polymer electrolyte
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M8/00—Fuel cells; Manufacture thereof
- H01M8/10—Fuel cells with solid electrolytes
- H01M8/1004—Fuel cells with solid electrolytes characterised by membrane-electrode assemblies [MEA]
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Sustainable Development (AREA)
- Sustainable Energy (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Electrochemistry (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 イオン交換膜の薄膜化、電極/電解質乾麺の
接触抵抗の低減、大面積化、耐久化等の改善を可能にす
る固体高分子電解質型燃料電池を提供すること。 【構成】 一対の電極間に電解質を配置して構成した燃
料電池単セルにおいて、電解質が高分子多孔質膜の空孔
中に電解質溶液を充填してなる固体高分子電解質膜の両
面にイオン交換膜を積層した3層構造である。好ましく
は、一対の電極をそれぞれ多孔質の導電性基材の一面に
多孔質触媒電極を配置して構成し、またイオン交換膜が
フッ素樹脂系陽イオン交換樹脂の溶液を該触媒電極表面
に塗布し、焼付けされた密着皮膜である。
接触抵抗の低減、大面積化、耐久化等の改善を可能にす
る固体高分子電解質型燃料電池を提供すること。 【構成】 一対の電極間に電解質を配置して構成した燃
料電池単セルにおいて、電解質が高分子多孔質膜の空孔
中に電解質溶液を充填してなる固体高分子電解質膜の両
面にイオン交換膜を積層した3層構造である。好ましく
は、一対の電極をそれぞれ多孔質の導電性基材の一面に
多孔質触媒電極を配置して構成し、またイオン交換膜が
フッ素樹脂系陽イオン交換樹脂の溶液を該触媒電極表面
に塗布し、焼付けされた密着皮膜である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固体高分子電解質型燃料
電池に係る。
電池に係る。
【0002】
【従来の技術】イオン交換膜(代表的にはデュポン社で
開発されたフッ素樹脂系陽イオン交換膜であるナフィオ
ン膜やダウ・ケミカル社製イオン交換膜DowM)を用
いた固体高分子電解質型燃料電池が知られており、水素
燃料電極では H2 → 2H + + 2e - 、酸化電極ではO2 + 4
H + + 4e- → 2H2O の反応が進むが、この燃料電池は10
0 ℃以下の低温で作動するので装置の作製が容易である
特徴を有する。電解質(イオン交換膜)の厚さは130 〜
250 μm である。
開発されたフッ素樹脂系陽イオン交換膜であるナフィオ
ン膜やダウ・ケミカル社製イオン交換膜DowM)を用
いた固体高分子電解質型燃料電池が知られており、水素
燃料電極では H2 → 2H + + 2e - 、酸化電極ではO2 + 4
H + + 4e- → 2H2O の反応が進むが、この燃料電池は10
0 ℃以下の低温で作動するので装置の作製が容易である
特徴を有する。電解質(イオン交換膜)の厚さは130 〜
250 μm である。
【0003】これに対して、触媒電解層の表面に塗布形
成された一対のイオン交換膜を相互に重ね合わせ、熱プ
レスして一体化し、イオン交換膜を約20μm厚まで薄膜
化した固体高分子電解質型燃料電池が開示されている
(特開平4−264367号公報)。
成された一対のイオン交換膜を相互に重ね合わせ、熱プ
レスして一体化し、イオン交換膜を約20μm厚まで薄膜
化した固体高分子電解質型燃料電池が開示されている
(特開平4−264367号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のイオン交換膜は
実際上薄膜化することが困難であるが、これまでの固体
高分子電解質型燃料電池の用途は宇宙・軍事用が主体で
あったので、セル全体の抵抗に対して電解質バルク抵抗
は小さく、セル特性に与える寄与が小さいと考えられて
きたが、今後実用に近づくためには、セルの高出力化、
低コスト化を行うことが必要である。ここで、上記のイ
オン交換膜は高価であり、130 〜250 μmと大きな膜厚
はコスト的に不利であるばかりでなく、電解質層におけ
るイオン導伝抵抗や触媒電極との接触抵抗を高めるため
高出力が得にくいという欠点がある。また、特開平4−
264367号公報に開示されている薄膜化の方法では
大面積、均一厚みの膜が得にくく、生産性も高くない。
実際上薄膜化することが困難であるが、これまでの固体
高分子電解質型燃料電池の用途は宇宙・軍事用が主体で
あったので、セル全体の抵抗に対して電解質バルク抵抗
は小さく、セル特性に与える寄与が小さいと考えられて
きたが、今後実用に近づくためには、セルの高出力化、
低コスト化を行うことが必要である。ここで、上記のイ
オン交換膜は高価であり、130 〜250 μmと大きな膜厚
はコスト的に不利であるばかりでなく、電解質層におけ
るイオン導伝抵抗や触媒電極との接触抵抗を高めるため
高出力が得にくいという欠点がある。また、特開平4−
264367号公報に開示されている薄膜化の方法では
大面積、均一厚みの膜が得にくく、生産性も高くない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、一対の電極間に電解質を配置して構成し
た燃料電池単セルにおいて、電解質が、高分子多孔質膜
の空孔中に電解質溶液を充填してなる固体高分子電解質
膜の両面にイオン交換膜を積層した3層構造であること
を特徴とする固体高分子電解質型燃料電池を提供する。
決するために、一対の電極間に電解質を配置して構成し
た燃料電池単セルにおいて、電解質が、高分子多孔質膜
の空孔中に電解質溶液を充填してなる固体高分子電解質
膜の両面にイオン交換膜を積層した3層構造であること
を特徴とする固体高分子電解質型燃料電池を提供する。
【0006】電解質の主体として高分子多孔質膜の空孔
中に電解質溶液を充填してなる固体高分子電解質膜を用
いることによってイオン交換膜と比べて低コストであ
り、特に大面積の場合のコストを低くすることができ、
しかも従来のイオン交換膜を含む固体電解質として耐久
性に優れる、一方電解質層を薄くできるため膜厚の大き
いイオン交換膜に比べてイオン伝導性が低下することは
ない等の特徴がある。
中に電解質溶液を充填してなる固体高分子電解質膜を用
いることによってイオン交換膜と比べて低コストであ
り、特に大面積の場合のコストを低くすることができ、
しかも従来のイオン交換膜を含む固体電解質として耐久
性に優れる、一方電解質層を薄くできるため膜厚の大き
いイオン交換膜に比べてイオン伝導性が低下することは
ない等の特徴がある。
【0007】高分子多孔質膜の空孔中に電解質溶液を充
填してなる固体高分子電解質膜については、本出願人が
特開平1−158051号公報及び同2−291607
号公報等に既に開示しているので、詳しくはこれらを参
照されたいが、全体として固体として取り扱うことがで
き、液漏れの心配がなく、しかもイオン導電性に優れる
こと、薄膜化が可能である特徴を有する。
填してなる固体高分子電解質膜については、本出願人が
特開平1−158051号公報及び同2−291607
号公報等に既に開示しているので、詳しくはこれらを参
照されたいが、全体として固体として取り扱うことがで
き、液漏れの心配がなく、しかもイオン導電性に優れる
こと、薄膜化が可能である特徴を有する。
【0008】固体高分子電解質膜としては、膜厚が0.1
μm 〜50μm 、空孔率が40%〜90%、破断強度が200kg/
cm2 以上、平均貫通孔径が0.001 μm 〜0.7 μm のもの
が好ましく使用される。薄膜の厚さは一般に0.1 μm 〜
50μm であり、好ましくは1μm 〜25μm である。厚さ
が0.1 μm 未満では支持膜としての機械的強度の低下及
び取扱性の面から実用に供することが難しい。一方、50
μm を越える場合には実効抵抗を抑えるという観点から
好ましくない。多孔性薄膜薄膜の空孔率は40%〜90%と
するのがよく、好ましくは60%〜90%の範囲である。空
孔率が40%未満では電解質としてのイオン導電性が不十
分となり、一方90%を越えると支持膜としての機械的強
度が小さくなり実用に供することが難しい。
μm 〜50μm 、空孔率が40%〜90%、破断強度が200kg/
cm2 以上、平均貫通孔径が0.001 μm 〜0.7 μm のもの
が好ましく使用される。薄膜の厚さは一般に0.1 μm 〜
50μm であり、好ましくは1μm 〜25μm である。厚さ
が0.1 μm 未満では支持膜としての機械的強度の低下及
び取扱性の面から実用に供することが難しい。一方、50
μm を越える場合には実効抵抗を抑えるという観点から
好ましくない。多孔性薄膜薄膜の空孔率は40%〜90%と
するのがよく、好ましくは60%〜90%の範囲である。空
孔率が40%未満では電解質としてのイオン導電性が不十
分となり、一方90%を越えると支持膜としての機械的強
度が小さくなり実用に供することが難しい。
【0009】平均貫通孔径は、空孔中にイオン導電性を
固定化できればよいが、一般に0.001 μm 〜0.7 μm で
ある。好ましい平均貫通孔径は高分子膜の材質や孔の形
状にもよる。高分子膜の破断強度は一般に200kg/cm2 以
上、より好ましくは500kg/cm 2 以上を有することにより
支持膜としての実用化に好適である。本発明に用いる多
孔性膜は上記のようなイオン導電体の支持体としての機
能を持ち、機械的強度の優れた高分子材料からなる。
固定化できればよいが、一般に0.001 μm 〜0.7 μm で
ある。好ましい平均貫通孔径は高分子膜の材質や孔の形
状にもよる。高分子膜の破断強度は一般に200kg/cm2 以
上、より好ましくは500kg/cm 2 以上を有することにより
支持膜としての実用化に好適である。本発明に用いる多
孔性膜は上記のようなイオン導電体の支持体としての機
能を持ち、機械的強度の優れた高分子材料からなる。
【0010】化学的安定性の観点から、例えば、ポリオ
レフィン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビ
ニリデンを用いることができるが、本発明の多孔構造の
設計や薄膜化と機械的強度の両立の容易さの観点から好
適な高分子材料の一例は、特に平均分子量が5×105 以
上のポリオレフィンである。別の好適な高分子材料の例
はポリカーボネート、ポリエステル、ポリメタアクリレ
ート、ポリアセタール、ポリ塩化ビニリデン、ポリテト
ラフルオロエチレン等である。
レフィン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビ
ニリデンを用いることができるが、本発明の多孔構造の
設計や薄膜化と機械的強度の両立の容易さの観点から好
適な高分子材料の一例は、特に平均分子量が5×105 以
上のポリオレフィンである。別の好適な高分子材料の例
はポリカーボネート、ポリエステル、ポリメタアクリレ
ート、ポリアセタール、ポリ塩化ビニリデン、ポリテト
ラフルオロエチレン等である。
【0011】本発明で用いるイオン導電体としては、ア
ルカリ金属塩又はプロトン酸と、ポリエーテル、ポリエ
ステル、ポリイミン等の極性高分子との複合体、あるい
はこれらの高分子をセグメントとして含有する網目状又
は架橋状高分子との複合体を用いることができる。高分
子薄膜中にイオン導電体を充填する方法としては、溶
媒に溶解させたイオン導電体、または溶媒中にゾル状又
はゲル状に微分散させたイオン導電体を固体高分子多孔
性薄膜に含浸させるか、塗布又はスプレーした後溶剤を
除去する、多孔性薄膜の製造工程でイオン導電体の溶
液又は、そのゾル又はゲル状の分散溶液を混合した後製
膜する、イオン導電体の単量体や可溶性プレカーサー
を固体高分子多孔性は薄膜に含浸させるか、塗布又はス
プレーした後、空孔内で反応させる、等の方法を用いる
ことができる。
ルカリ金属塩又はプロトン酸と、ポリエーテル、ポリエ
ステル、ポリイミン等の極性高分子との複合体、あるい
はこれらの高分子をセグメントとして含有する網目状又
は架橋状高分子との複合体を用いることができる。高分
子薄膜中にイオン導電体を充填する方法としては、溶
媒に溶解させたイオン導電体、または溶媒中にゾル状又
はゲル状に微分散させたイオン導電体を固体高分子多孔
性薄膜に含浸させるか、塗布又はスプレーした後溶剤を
除去する、多孔性薄膜の製造工程でイオン導電体の溶
液又は、そのゾル又はゲル状の分散溶液を混合した後製
膜する、イオン導電体の単量体や可溶性プレカーサー
を固体高分子多孔性は薄膜に含浸させるか、塗布又はス
プレーした後、空孔内で反応させる、等の方法を用いる
ことができる。
【0012】このような固体高分子電解質膜を用いるこ
とによって、上記の如く、導電性の高い固体薄膜電解質
が提供されるが、固体高分子電解質膜と電極との接触抵
抗を低減するために、電極と固体高分子電解質膜との間
にイオン交換膜を介在させる。このイオン交換膜は電極
表面にイオン交換樹脂(特に、フッ素樹脂系陽イオン交
換樹脂:ナフィオン)の溶液を塗布、焼付けして形成し
た密着皮膜であることが好ましい。
とによって、上記の如く、導電性の高い固体薄膜電解質
が提供されるが、固体高分子電解質膜と電極との接触抵
抗を低減するために、電極と固体高分子電解質膜との間
にイオン交換膜を介在させる。このイオン交換膜は電極
表面にイオン交換樹脂(特に、フッ素樹脂系陽イオン交
換樹脂:ナフィオン)の溶液を塗布、焼付けして形成し
た密着皮膜であることが好ましい。
【0013】イオン交換膜の厚みは10μm 以下でよ
く、好ましくは0.03〜5μm の範囲である。イオン
交換膜の厚みが10μm 超ではコスト高になり、また抵
抗増大にも繋がり、本発明の目的から好ましくない。電
極その他の構造は従来公知のものを採用できる。図1及
び図2を参照して、本発明の固体高分子電解質型燃料電
池の典型的な構造の例を説明する。
く、好ましくは0.03〜5μm の範囲である。イオン
交換膜の厚みが10μm 超ではコスト高になり、また抵
抗増大にも繋がり、本発明の目的から好ましくない。電
極その他の構造は従来公知のものを採用できる。図1及
び図2を参照して、本発明の固体高分子電解質型燃料電
池の典型的な構造の例を説明する。
【0014】図1は電極と電解質との積層構造を示す。
図1において、1は固体高分子電解質膜、2,3はイオ
ン交換膜、4は電解質層、5,6は多孔質白金触媒/電
極、7,8は多孔質炭素電極基材、9はアノード、10
はカソードである。一対の触媒/電極9,10の間に電
解質層4を挟持した電池本体のアノード9側に水素燃
料、カソード10側に酸素(酸化剤)が供給され、前記
の H2 → 2H + + 2e- (アノード側)及びO2 + 4H + + 4
e- → 2H2O (カソード側)の反応が進行し、その際ア
ノード9、カソード10間に起電力が発生する。
図1において、1は固体高分子電解質膜、2,3はイオ
ン交換膜、4は電解質層、5,6は多孔質白金触媒/電
極、7,8は多孔質炭素電極基材、9はアノード、10
はカソードである。一対の触媒/電極9,10の間に電
解質層4を挟持した電池本体のアノード9側に水素燃
料、カソード10側に酸素(酸化剤)が供給され、前記
の H2 → 2H + + 2e- (アノード側)及びO2 + 4H + + 4
e- → 2H2O (カソード側)の反応が進行し、その際ア
ノード9、カソード10間に起電力が発生する。
【0015】図2は即ち、図1の如き電池本体を含む燃
料電池の全体図である。一対の触媒/電極9,10の間
に電解質層4を挟持した電池本体のアノード9側に水素
燃料、カソード10側に酸素(酸化剤)が供給するため
に、電池本体を封入する封止材(例えば、ステンレス)
11とこれらを包囲する高温槽12、そして水素供給系
13、酸素(又は空気)供給系14、アノード排ガス系
15、カソード排ガス系16、電流取出のための部材1
7からなる。
料電池の全体図である。一対の触媒/電極9,10の間
に電解質層4を挟持した電池本体のアノード9側に水素
燃料、カソード10側に酸素(酸化剤)が供給するため
に、電池本体を封入する封止材(例えば、ステンレス)
11とこれらを包囲する高温槽12、そして水素供給系
13、酸素(又は空気)供給系14、アノード排ガス系
15、カソード排ガス系16、電流取出のための部材1
7からなる。
【0016】
【実施例】図1の構造の電池本体を作製した。即ち、2
枚の5cm角の多孔質白金基板(厚さ100μm 、平均空
孔径1μm、多孔度65%)にナフィオン溶液(デュポ
ン社の商品、濃度5重量%、溶剤:アルコール及び10
重量%の水)を600/1500回/分でスピンコート
し、90℃で焼成して厚さ5μm のナフィオン膜を焼き
付けた電極を得た。
枚の5cm角の多孔質白金基板(厚さ100μm 、平均空
孔径1μm、多孔度65%)にナフィオン溶液(デュポ
ン社の商品、濃度5重量%、溶剤:アルコール及び10
重量%の水)を600/1500回/分でスピンコート
し、90℃で焼成して厚さ5μm のナフィオン膜を焼き
付けた電極を得た。
【0017】これらの電極上に厚さ50μm の多孔質カ
ーボン(多孔度50%)を張り合わせて、2枚の電極を
得た。また、厚さ25μm のポリエチレン微多孔膜(平
均空孔径200Å、多孔度55%)中に、ポリエチレン
グリコールジメチルエーテル(分子量400)と過塩素
酸5モル%からなる電解質溶液を含浸させ、電解質薄膜
を得た。
ーボン(多孔度50%)を張り合わせて、2枚の電極を
得た。また、厚さ25μm のポリエチレン微多孔膜(平
均空孔径200Å、多孔度55%)中に、ポリエチレン
グリコールジメチルエーテル(分子量400)と過塩素
酸5モル%からなる電解質溶液を含浸させ、電解質薄膜
を得た。
【0018】上記の電極の白金電極面を向かい合わせ、
その間に上記電解質薄膜を挟んで単位セルを得た。この
セルを図2の如き構造に積み立てて燃料電池とし、82
℃において、4.5気圧の圧力下、カソード側に酸素を
100ml/min(常圧換算)、アノード側に水素を200
ml/min(常圧換算))の流速で供給して、電池を作動さ
せた。
その間に上記電解質薄膜を挟んで単位セルを得た。この
セルを図2の如き構造に積み立てて燃料電池とし、82
℃において、4.5気圧の圧力下、カソード側に酸素を
100ml/min(常圧換算)、アノード側に水素を200
ml/min(常圧換算))の流速で供給して、電池を作動さ
せた。
【0019】その結果、得られた電流−電圧特性は下記
の通りであった。 この電流密度は従来の膜厚200μm のナフィオン膜を
用いた単電池の電流密度:電圧0.90V で380mA/cm2, 0.8
0Vで1020mA/cm2と比べて同等以上の性能であり、本発明
の燃料電池が、性能向上、低コスト化、耐久性の向上に
効果があることが認められる。
の通りであった。 この電流密度は従来の膜厚200μm のナフィオン膜を
用いた単電池の電流密度:電圧0.90V で380mA/cm2, 0.8
0Vで1020mA/cm2と比べて同等以上の性能であり、本発明
の燃料電池が、性能向上、低コスト化、耐久性の向上に
効果があることが認められる。
【0020】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、イオン交
換膜の薄膜化、電極/電解質乾麺の接触抵抗の低減、大
面積化、耐久化等の改善を可能にする固体高分子電解質
型燃料電池が提供される。
換膜の薄膜化、電極/電解質乾麺の接触抵抗の低減、大
面積化、耐久化等の改善を可能にする固体高分子電解質
型燃料電池が提供される。
【図1】図1は本発明の単位電池セルの構造を示す断面
図である。
図である。
【図2】図2は燃料電池の構成例を示す断面図である。
1…固体高分子電解質膜 2,3…イオン交換膜 4…電解質層 5,6…多孔質白金触媒/電極 7,8…多孔質炭素電極基材 9…アノード 10…カソード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大戸 奈津子 埼玉県入間郡大井町西鶴ヶ岡1丁目3番1 号 東燃株式会社総合研究所内 (72)発明者 櫻田 智 埼玉県入間郡大井町西鶴ヶ岡1丁目3番1 号 東燃株式会社総合研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】 一対の電極間に電解質を配置して構成し
た燃料電池単セルにおいて、電解質が高分子多孔質膜の
空孔中に電解質溶液を充填してなる固体高分子電解質膜
の両面にイオン交換膜を積層した3層構造であることを
特徴とする固体高分子電解質型燃料電池。 - 【請求項2】 前記一対の電極がそれぞれ多孔質の導電
性基材の一面に多孔質触媒電極を配置したものであり、
イオン交換膜がフッ素樹脂系陽イオン交換樹脂の溶液を
該触媒電極表面に塗布し、焼付けされた密着皮膜である
請求項1記載の固体高分子電解質型燃料電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5035584A JPH06251792A (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | 固体高分子電解質型燃料電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5035584A JPH06251792A (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | 固体高分子電解質型燃料電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06251792A true JPH06251792A (ja) | 1994-09-09 |
Family
ID=12445827
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5035584A Pending JPH06251792A (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | 固体高分子電解質型燃料電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06251792A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001243964A (ja) * | 2000-02-28 | 2001-09-07 | Asahi Glass Co Ltd | 固体高分子電解質型燃料電池 |
JP2005116466A (ja) * | 2003-10-10 | 2005-04-28 | Permelec Electrode Ltd | 膜−電極接合体及びその製造方法 |
JP2007023092A (ja) * | 2005-07-13 | 2007-02-01 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | イオン伝導性隔膜 |
KR100716551B1 (ko) * | 2005-11-15 | 2007-05-09 | 다이모스(주) | 3층구조를 가진 수소이온교환 복합막 및 이의 제조방법 |
JP2010045041A (ja) * | 2002-08-21 | 2010-02-25 | Three M Innovative Properties Co | 多層プロトン交換膜および膜電極アセンブリの調製方法 |
WO2024142535A1 (ja) * | 2022-12-27 | 2024-07-04 | 三菱重工業株式会社 | 膜電極接合体、及び膜電極接合体の製造方法 |
-
1993
- 1993-02-24 JP JP5035584A patent/JPH06251792A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001243964A (ja) * | 2000-02-28 | 2001-09-07 | Asahi Glass Co Ltd | 固体高分子電解質型燃料電池 |
JP2010045041A (ja) * | 2002-08-21 | 2010-02-25 | Three M Innovative Properties Co | 多層プロトン交換膜および膜電極アセンブリの調製方法 |
JP2005116466A (ja) * | 2003-10-10 | 2005-04-28 | Permelec Electrode Ltd | 膜−電極接合体及びその製造方法 |
JP2007023092A (ja) * | 2005-07-13 | 2007-02-01 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | イオン伝導性隔膜 |
KR100716551B1 (ko) * | 2005-11-15 | 2007-05-09 | 다이모스(주) | 3층구조를 가진 수소이온교환 복합막 및 이의 제조방법 |
WO2024142535A1 (ja) * | 2022-12-27 | 2024-07-04 | 三菱重工業株式会社 | 膜電極接合体、及び膜電極接合体の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0947025B1 (en) | Multiple layer membranes for fuel cells employing direct feed fuels | |
Pu et al. | A methanol impermeable proton conducting composite electrolyte system | |
JP3516264B2 (ja) | 燃料電池の膜電極アセンブリ | |
US5958616A (en) | Membrane and electrode structure for methanol fuel cell | |
US6010798A (en) | PEM fuel cell | |
US6368751B1 (en) | Electrochemical electrode for fuel cell | |
US5266421A (en) | Enhanced membrane-electrode interface | |
TWI595699B (zh) | 用於可逆燃料電池之組合件 | |
KR20070019868A (ko) | 연료전지용 고분자 전해질막, 이를 포함하는 막-전극어셈블리, 이를 포함하는 연료전지 시스템, 및 이의제조방법 | |
US20040197629A1 (en) | Electric power generating element for fuel cell and fuel cell using the same | |
JPH06251792A (ja) | 固体高分子電解質型燃料電池 | |
JP2006344525A (ja) | ガス拡散体及びその製造方法並びに燃料電池 | |
JP2001118583A (ja) | 燃料電池電極およびその製造方法 | |
JPH10289721A (ja) | 燃料電池用電極−膜接合体 | |
US7588853B2 (en) | Direct methanol fuel cell having reduced crossover of methanol and comprising a layer of material for controlling the diffusion rate of fuel | |
JPH06295728A (ja) | 固体高分子型燃料電池用電極およびそれを用いた燃料電池 | |
JP2003059507A (ja) | 燃料電池用電解質膜−電極接合体、その製造方法、および高分子電解質型燃料電池 | |
JP2770958B2 (ja) | イオン交換樹脂含有シート状電極材料、その複合材料並びにその製造方法 | |
Lobato et al. | Application of Sterion® membrane as a polymer electrolyte for DMFCs | |
KR100355392B1 (ko) | 다층 구조의 이온 전도성 고분자막을 채용한 연료전지 | |
JPH05315000A (ja) | 高分子固体電解質型燃料電池 | |
JP4320482B2 (ja) | 燃料電池用電極およびその製造方法 | |
JPH0888013A (ja) | 常温型燃料電池用薄膜電解質とこれを用いた常温型燃料電池 | |
WO2005004274A1 (fr) | Electrode a membrane integree de dispositif electrochimique et procede de production de cette electrode | |
US20050158605A1 (en) | Fuel cell and electronic device using it |