JPH10289721A - 燃料電池用電極−膜接合体 - Google Patents

燃料電池用電極−膜接合体

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JPH10289721A
JPH10289721A JP9093913A JP9391397A JPH10289721A JP H10289721 A JPH10289721 A JP H10289721A JP 9093913 A JP9093913 A JP 9093913A JP 9391397 A JP9391397 A JP 9391397A JP H10289721 A JPH10289721 A JP H10289721A
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electrolyte
fuel cell
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Masaru Yoshitake
優 吉武
Toyoaki Ishizaki
豊暁 石崎
Naoki Yoshida
直樹 吉田
Junjiro Iwamoto
純治郎 岩元
Tsutomu Naganuma
力 長沼
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低コストで高出力かつ信頼性、耐久性が向上
した燃料電池用電極−膜接合体を提供する。 【構成】 互いに離隔する第1および第2の電極と、第
1および第2の電極の間に介在し、各電極の一方の面と
それぞれ接合する膜状電解質と、導電性多孔質のシート
からなる支持構造体を備え、第1の電極の他方の面が、
支持構造体の一方の面の一部または全部を覆って接合さ
れ、膜状電解質が、第1の電極の一方の面を覆い、第1
の電極の膜状電解質に接合される領域が、第2の電極の
膜状電解質に接合される領域よりも大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、膜状電解質を介し
て燃料と酸化剤とを反応させて起電力を得る燃料電池に
関し、該燃料電池を構成する電極−膜接合体に関する。
【0002】
【従来の技術】水素・酸素燃料電池は、その反応生成物
が原理的に水のみであり地球環境への悪影響がほとんど
ない発電システムとして注目されている。上記電解質の
種類により様々な燃料電池が開発されているが、膜状電
解質としてイオン交換膜を使用する固体高分子電解質型
燃料電池は作動温度が50〜120℃と低いため、排熱
が燃料電池の補機動力等に有効利用しがたいという欠点
がある。これを補う意味で固体高分子電解質型燃料電池
は、特に高い出力密度が要求されている。高出力化のた
めに高性能電極の開発、膜状電解質の低抵抗化が有効で
ある。膜状電解質の低抵抗化にはイオン交換基濃度の向
上、薄膜化が有効である。従来は主にイオン交換基濃度
0.9〜1.1ミリ当量/乾燥樹脂で、膜厚50μm〜
200μmのパーフルオロスルホン酸膜が用いられてき
た。
【0003】薄型膜状電解質の使用による効果は低抵抗
化の他、水の逆拡散促進による燃料極側のイオン交換膜
の乾燥抑制効果が期待できるため、電池の出力低下抑制
が期待できる。一方、膜状電解質の薄膜化はハンドリン
グ性の低下をもたらすほか、以下に示すような欠点もあ
る。従来の固体高分子型燃料電池の接合体は、一般的に
イオン交換膜に対してガス拡散電極を接合した構造を有
する。通常ガス拡散性を確保するため薄膜状の電極が多
く、接合体の形状はイオン交換膜により保たれている。
従ってイオン交換膜の薄膜化は接合体の強度に大きな影
響を与える。
【0004】イオン交換膜としては、通常パーフルオロ
カーボンスルホン酸膜が用いられるが、これは非架橋構
造であるので薄膜での強度を確保しにくく、例えば、特
開平8−259710号公報にも記載されているよう
に、イオン交換膜の破壊が接合するガス拡散電極の外縁
部で起こることがあった。これは、長時間の使用による
クリープが一つの原因と考えられる。詳細には、電池の
電気化学的反応などに起因する温度変動や含水率の変動
により、ガス拡散電極とイオン交換膜の間に応力が生
じ、該応力が接合するガス拡散電極の端部に相当するイ
オン交換膜の外縁部に集中するためと考えられる。この
ため、補強の手段としてイオン交換膜の補強等が考えら
れている。特開平6−29032号公報に示されるよう
に延伸により作製された高分子多孔膜の少なくとも孔内
にイオン交換樹脂が含有されてなるイオン交換膜が提案
されており、膜の強度が向上している。
【0005】しかしながら、補強体にはPTFE等の絶
縁体が使用されることが多く、空隙率も70%程度であ
るので、同じ厚みの膜で比較すると、単膜に比べて補強
膜の抵抗が大きいといった問題点があった。これを回避
する方法として、延伸多孔膜を部分的に用いて補強する
事が考えられ、電極を接合する部分には補強体を使用し
ない構成の膜も提案されている(特開平8−25971
0号公報)。しかしながら、膜を部分的に補強する工程
は、煩雑であり、工業的に困難である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、高分子
電解質型燃料電池におけるイオン交換膜の薄型化は電池
の出力密度向上が期待できるが、接合体強度の不足をも
たらすため、信頼性および耐久性が不十分なものである
という問題点があった。本発明は上記問題を鑑みてなさ
れたものであり、薄型の膜状電解質を用いても長期間に
わたって信頼性および耐久性を確保した電極−膜接合体
を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の燃料電池用電極−膜接合体は、互いに離隔
する第1および第2の電極と、該第1および第2の電極
の間に介在し、各電極の一方の面とそれぞれ接合する膜
状電解質と、を備えた燃料電池用電極−膜接合体におい
て、導電性多孔質のシートからなる支持構造体を備え、
前記第1の電極の他方の面が、前記支持構造体の一方の
面の一部または全部を覆って接合され、前記膜状電解質
が、前記第1の電極の一方の面を覆い、前記第1電極の
前記膜状電解質に接合される領域が、前記第2の電極の
前記膜状電解質に接合される領域より大きいことを特徴
とする。
【0008】上述の構成によれば、シート状支持構造体
上に形成する第1の電極の面積は第2の電極の面積より
大きいので、第1の電極における電極反応が起こる部分
と起こらない部分との境界は導電性多孔質のシート状支
持構造体の外周の内側になる。従って水素・酸素燃料電
池の接合体平面内で、含水率分布が急変して応力が集中
しやすいと考えられる第1の電極の外縁部分は、シート
状支持構造体に接合され補強されているので強度が確保
される。すなわち電極の強度を膜状電解質の強度により
は、むしろ支持構造体の強度によって保持するものであ
る。
【0009】第1の電極を燃料電池の燃料極側に用いる
ことが好ましく、酸化剤極側には支持構造体を必ずしも
配置しなくてもよい。これにより、燃料極側の電極にお
ける強度が支持構造体によって保持されるので、特に、
燃料極側の電極の外周部分で発生する乾燥による電極と
膜状電解質との接合の剥離を防ぐことができ、より薄い
膜状電解質の使用を可能にする。
【0010】
【発明の実施の形態】図1に示すように、本発明の電極
−膜接合体は、支持構造体1と、互いに離隔する第1お
よび第2の電極2と、第1および第2の電極2の間に介
在し、各電極2の一方の面とそれぞれ接合する膜状電解
質3、好ましくはイオン交換膜と、から構成される。
【0011】支持構造体1の一方の面の一部または全部
を覆って第1の電極2の他方の面が接合される。さら
に、膜状電解質3は第1の電極2の一方の面の好ましく
は全面を覆って接合される。第1の電極2が膜状電解質
3に接合される領域は、第2の電極2が膜状電解質3に
接合される領域より大きくなるようにする。なかでも、
前者の領域の外周縁と後者の外周縁との距離(間隔)
は、好ましくは、300μm以上、更には500μm以
上にするのが適切である。
【0012】支持構造体1は導電性多孔質のシートから
なり、例えばカーボンペーパー、カーボンクロス、カー
ボンとポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の混練
延伸シートやこれらの積層物などが使用できる。導電性
多孔質のシート状支持構造体1の引っ張り強度と厚さと
の積は100g/cm幅以上、特には300g/cm幅
以上であることが好ましい。また、支持構造体1のガス
透過性、導電性は、それぞれガーレー数5min以下、
0.01Ωcm2以下であることが好ましい。
【0013】第1の電極2は、白金等の電極触媒及びイ
オン交換樹脂等の電解質、必要に応じて含有される結着
剤及び撥水化剤からなる。電極2は、塗布、濾過、噴霧
など既存の様々な手法で作製することができる。電極2
は、ガス透過性確保、低抵抗化の点からは、薄い方が好
ましく、厚さが100μm以下であることが好ましい。
これにより、高出力化の目的で触媒量を多くする場合に
も、支持構造体1と膜状電解質3との接合強度を確保で
きる。
【0014】膜状電解質3であるイオン交換膜の厚さは
5μm以上、50μm以下の範囲が好ましい。これによ
り、薄型化の効果を得るとともに、極端な薄膜化による
両極の短絡や反応物のクロスリークの発生を防ぐことが
できる。膜状電解質3を形成するイオン交換樹脂として
はパーフルオロカーボンスルホン酸系のものが化学的安
定かつ高導電性を得やすいが必ずしもこれに限定されな
い。パーフルオロカーボンスルホン酸膜の場合、イオン
交換容量が0.6〜2.0ミリ当量/g乾燥樹脂である
ことが好ましい。イオン交換膜3は、押し出し成形によ
り作製したものでも良いし、イオン交換樹脂溶液を塗布
・乾燥することにより作製したものでも良い。イオン交
換樹脂溶液からイオン交換膜3を形成する場合には、第
1の電極2の一方の面上に直接塗布を行っても良いし、
または一旦ポリエチレンテレフタレートやポリイミド等
の剥離フィルム上に形成した膜を電極に接合して用いて
も良い。この場合、第1の電極2とイオン交換膜3との
接合は剥離フィルムを取り去る前に行っても良いし、接
合後に剥離フィルムを取り去っても良い。
【0015】さらに第2の電極2は、白金等の電極触媒
及びイオン交換樹脂等の電解質、必要に応じて含有され
る結着剤及び撥水化剤からなり、第1の電極2と同様、
塗布、濾過、噴霧など既存の様々な手法で作製したもの
を用いることができる。以上のようにして、本発明の電
極−膜接合体4が形成される。本発明の電極−膜接合体
4においては、第1の電極2を有する電極を燃料極側に
用いることが好ましい。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
るが、これらに限定されるものではない。 <実施例1>実施例1の電極−膜接合体4は、上述の発
明の実施の形態の欄で本発明の電極−膜接合体の説明に
使用した図1に示されるものと同じ構成である。
【0017】東レ社製カーボンペーパー(厚さ200μ
m)に対し、10重量%となるようにPTFE懸濁液を
含浸し、200℃で焼成して支持構造体1を作製した。
このようにして作製された支持構造体1の引っ張り強度
と厚さの積は300g/cm幅であった。次に、触媒と
イオン交換樹脂との混合溶液を作成し、支持構造体1の
一方の面上に白金量1mg/cm2となるように塗布し
て電極2を形成した。電極2の厚さは20μmであっ
た。混合溶液は、フレミオン樹脂(旭硝子(株)社製、
パーフルオロスルホン酸型イオン交換樹脂、イオン交換
容量1.1ミリ当量/g乾燥樹脂)30重量部と40%
白金担持カーボン(40%Pt/C)70重量部の固形
分を含む。次いで、電極2が形成された支持構造体1を
120℃で乾燥した後、6cm角に切り出し燃料極側の
電極を作製した。次に、厚さ100μmのポリエチレン
テレフタレート(PET)フィルム上にフレミオン樹脂
溶液を用いて厚さ10μmの薄膜3をキャスト成膜した
後6cm角に切り出した。次いで、上記燃料極側の電極
2側と、PETフィルム上のイオン交換樹脂の薄膜3側
とを相対させて加熱圧着した後にPETフィルムをはが
した。PETフィルムをはがして現れたイオン交換膜3
の面上に、燃料極側の電極2を作成したのと同様の組成
の触媒とイオン交換樹脂との混合溶液を噴霧して白金量
1mg/cm2となるように電極2を形成した。電極2
は厚さ20μmで、かつ3cm角でイオン交換膜3の中
央部になるように形成し、このようにして酸化剤極側の
電極を作製した。このようにして、電極−膜接合体4を
作製した。
【0018】<実施例2>図2に実施例2の電極−膜接
合体4の摸式図を示す。イオン交換膜3の大きさが8c
m角であり、支持構造体1付きの燃料極側の電極と接合
する際に、燃料極側の電極2の位置がイオン交換膜3の
中央部になるように配置する以外は実施例1と同様にし
て電極−膜接合体4を作製した。
【0019】<実施例3>図3に実施例3の電極−膜接
合体4の摸式図を示す。カーボンブラック60重量部と
PTFE粉末を混練、圧延した後、延伸を行って厚さ1
50μmで空隙率70%のフィブリル構造C−PTFE
シートを作製した。このようにして作製された支持構造
体1の引っ張り強度と厚さの積は500g/cm幅であ
った。上記C−PTFEシートを支持構造体1として使
用する以外は実施例1と同様にして電極−膜接合体4を
作製した。
【0020】<比較例1>図4に比較例1の電極−膜接
合体4の摸式図を示す。実施例1の電極2を形成した支
持構造体1からなる燃料極側の電極2の大きさが3cm
角であり、イオン交換膜3の大きさが8cm角であり、
上記燃料極側の電極2とイオン交換膜3を接合する際
に、燃料極側の電極2の位置がイオン交換膜3の中央部
になるように配置する以外は実施例1と同様にして電極
−膜接合体4を作製した。
【0021】<比較例2>図5に比較例2の電極−膜接
合体4の摸式図を示す。比較例1と同様の8cm角イオ
ン交換膜3を用い、その両面の中央部に実施例1で用い
た触媒とイオン交換樹脂の混合溶液を噴霧することによ
り3cm角の電極2を形成し、2つの電極2とし、電極
−膜接合体4を作製した。
【0022】<比較例3>図6に比較例3の電極−膜接
合体4の摸式図を示す。イオン交換膜3として、押し出
し成形により作製した厚さ80μmのフレミオン樹脂膜
(イオン交換容量1.1ミリ当量/g乾燥樹脂)を用い
る他は比較例2と同様にして電極−膜接合体4を作製し
た。
【0023】<評価結果>実施例1〜3、比較例1〜3
で作製した電極−膜接合体4を燃料電池セパレータに組
み込んだ。各電極において、イオン交換膜3と反対側の
面にカーボンペーパーが接合されているものはこれをそ
のまま集電体として用い、それ以外の電極には厚さ20
0μmのカーボンペーパーを接触させて集電体として用
いた。各電池セルを常圧、水素/空気系、セル温度70
℃、電流密度1A/c〓において1日あたり8時間の断
続運転試験を行った。1日目と100日目の平均出力電
圧および酸化剤極側排気中の水素濃度を表1に示す。実
施例1〜3の本発明の接合体4は経時的な出力低下が小
さく、酸化剤極排気中の水素濃度の増大は認められなか
った。比較例1、2は出力低下及び水素濃度の増大が見
られた。厚さ80μmの膜を用いた比較例3では排気中
の水素濃度増大は小さかったが、厚さ10μmの膜を用
いたものに比べて出力電圧が低下した。
【0024】
【表1】
【0025】実施例1と比較例1によれば、実施例1の
支持構造体1付きの燃料極側の電極の外形の大きさより
酸化剤極側の電極の外形の大きさを小さくした場合に比
べ、比較例1の支持構造体1付きの燃料極側の電極の外
形の大きさと酸化剤極側の電極の外形の大きさを同じに
した場合の方が、平均出力電圧が低下し、排気中水素濃
度も増大することが分かる。
【0026】実施例1と実施例2によれば、イオン交換
膜3の大きさを変えて測定を行ったが、結果に差違はな
いので、イオン交換膜3の大きさに関係なく本発明の効
果を得られることが分かる。実施例3によれば、支持構
造体1にC−PTFTシートを使用した場合も、実施例
1と略同様な結果を得られることが分かる。
【0027】比較例2によれば、支持構造体1を使用し
ないで、かつ、イオン交換膜3の厚さを薄くしている
が、100日間の断続運転試験の結果、1日目には、実
施例1と略同様な結果が得られていたのに対し、100
日目には、実施例1に比べて平均出力電圧の低下および
排気中水素濃度の増大が見られ、支持構造体1を含まな
い電極−膜は、長期の使用においては信頼性、耐久性が
実施例1に比べて低下することが分かる。
【0028】比較例3によれば、支持構造体1を使用し
ないで、イオン交換膜3の厚さを厚くすることにより電
極−膜の強度を保持しているが、実施例1および比較例
2に比べ、排気中水素濃度の増大は小さいが、平均出力
電圧は低いことが分かる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、薄型のイオン交換膜を
用いても燃料電池用電極−膜の強度を確保することがで
きるので、信頼性、耐久性が向上する。また、電極−膜
の厚みの減少によって、抵抗低減だけでなく、発電時の
イオン交換膜断面方向の含水率分布が平均化されること
に起因して、カソードでのフラッディングおよびアノー
ドでの膜の乾燥による抵抗増大が抑制されて高出力密度
を得ることができる。さらにはイオン交換樹脂の使用量
を低減できるので従来より安価に電極−膜接合体を製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成の電極−膜接合体
【図2】 本発明の構成の電極−膜接合体
【図3】 本発明の構成の電極−膜接合体
【図4】 従来の構成の電極−膜接合体
【図5】 従来の構成の電極−膜接合体
【図6】 従来の構成の電極−膜接合体
【符号の説明】
1 カーボンペーパー(支持構造体) 2 電極 3 イオン交換膜(膜状電解質) 4 電極−膜接合体 5 C−PTFEシート(支持構造体)
フロントページの続き (72)発明者 岩元 純治郎 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内 (72)発明者 長沼 力 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに離隔する第1および第2の電極と、
    該第1および第2の電極の間に介在し、各電極の一方の
    面とそれぞれ接合する膜状電解質と、を備えた燃料電池
    用電極−膜接合体において、 導電性多孔質のシートからなる支持構造体を備え、 前記第1の電極の他方の面が、前記支持構造体の一方の
    面の一部または全部を覆って接合され、 前記膜状電解質が、前記第1の電極の一方の面を覆い、 前記第1の電極の前記膜状電解質に接合される領域が、
    前記第2の電極の前記膜状電解質に接合される領域より
    も大きいことを特徴とする燃料電池用電極−膜接合体。
  2. 【請求項2】前記第1の電極を燃料電池の燃料極側に用
    いる請求項1の燃料電池用電極−膜接合体。
  3. 【請求項3】前記支持構造体の引っ張り強度と厚さとの
    積が100g/cm幅以上である請求項1又は2の燃料
    電池用電極−膜接合体。
  4. 【請求項4】前記膜状電解質が5〜50μmの厚さのイ
    オン交換膜である請求項1、2又は3の燃料電池用電極
    −膜接合体。
  5. 【請求項5】前記支持構造体が、カーボンペーパー、カ
    ーボンクロス、カーボンとPTFEの混練延伸シートお
    よびこれらの積層物のいずれかである請求項1、2、3
    又は4の燃料電池用電極−膜接合体。
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