JPH06251685A - 過電流継電器 - Google Patents

過電流継電器

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JPH06251685A
JPH06251685A JP3882093A JP3882093A JPH06251685A JP H06251685 A JPH06251685 A JP H06251685A JP 3882093 A JP3882093 A JP 3882093A JP 3882093 A JP3882093 A JP 3882093A JP H06251685 A JPH06251685 A JP H06251685A
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JP
Japan
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spring
reversing spring
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fixing member
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Application number
JP3882093A
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English (en)
Inventor
Masaru Omuro
勝 大室
Kenji Kawasaki
健司 川崎
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 反転ばねが一方の安定位置に傾斜していると
きでも反転ばねの反転位置を調整する作業が容易となる
過電流継電器の提供。 【構成】 ボディ1 とカバー2 によりハウジングを形成
し、通電量に応じて変位する熱動素子3 と、この熱動素
子の変位により反転動作する反転ばね4 と、反転ばねを
固定する固定部27を有した固定部材5 と、反転ばねの反
転に伴って開閉する接点装置6 と、接点装置の開閉状態
を反転させる操作部材7 と、接点装置の開閉状態が反転
したとき接点装置を初期の開閉状態に戻すリセット釦8
とを備えた過電流継電器において、前記固定部材の固定
部に、反転ばねの反転位置を調整する反転位置調整螺子
30を挿入させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通電量に応じて変位す
る熱動素子により接点装置を駆動するようにした過電流
継電器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の過電流継電器は、熱動素
子の変位が所定量に達したとき、反転ばねの反転によっ
て、操作部材を介して接点装置の開閉状態を反転させる
のであるが、熱動素子の変位が所定量に達しても反転ば
ねが反転しない場合がある。
【0003】このため、本特許出願人は第1の反転板と
第2の反転板とを有する反転ばねの第2の反転板に溝を
備えた反転位置調整ネジを挿入し、この反転位置調整ネ
ジの溝に連結ばねを係止させたもの(実願平3−106
379)を提案している。このものは、反転位置調整ネ
ジの螺合量を調整することによって、反転ばねの反転位
置を調整し、接点装置の開閉状態を反転させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た過電流継電器によれば、第2の反転板に反転位置調整
ネジを挿入し、この反転位置調整ネジの溝に連結ばねを
係止させ、第2の反転板が一方の安定位置に傾斜した状
態で反転位置調整ネジの螺合量を調整することによって
反転ばねの反転位置を調整しているので、反転ばねの反
転位置を調整する作業が煩わしいという問題があった。
【0005】本発明は、かかる事由に鑑みて成したもの
で、その目的とするところは、反転ばねが一方の安定位
置に傾斜しているときでも反転ばねの反転位置を調整す
る作業が容易となる過電流継電器を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、請求項1記載の過電流継電器は、一面に開口を有
するボディとこのボディの開口を塞ぐカバーによりハウ
ジングを形成し、通電量に応じて変位する熱動素子と、
この熱動素子の変位により反転動作する反転ばねと、反
転ばねを固定する固定部を有した固定部材と、反転ばね
の反転に伴って開閉する接点装置と、反転ばねに連動さ
れ反転ばねの反転に伴って接点装置の開閉状態を反転さ
せる操作部材と、接点装置の開閉状態が反転したとき接
点装置の開閉状態を初期の開閉状態に戻すリセット釦
と、を備えた過電流継電器において、前記固定部材の固
定部に、反転ばねの反転位置を調整する反転位置調整螺
子を挿入させてなる構成としてある。
【0007】請求項2記載の過電流継電器は、請求項1
記載のもののボディに、固定部材に反転位置調整螺子を
所定量螺合させた状態、かつ反転位置調整螺子を挟む位
置で固定部材に当接する第1と第2の支軸を設けてなる
構成としてある。
【0008】
【作用】請求項1記載の構成によれば、反転ばねの傾斜
が比較的小さい反転ばねの位置すなわち反転ばねを固定
した固定部材の固定部に反転位置調整螺子を挿入するこ
とができる。
【0009】請求項2記載の構成によれば、請求項1の
作用に加え、反転位置調整螺子を固定部に螺合させれば
させるほど固定部材がへ字状に撓む。
【0010】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を、図1乃至図5
に基づいて説明する。
【0011】1 はボディで、一面に開口を有し熱動素子
3 、反転ばね4 、固定部材5 、接点装置6 、操作部材7
、リセット釦8 等を収納している。このボディ1 の開
口は、カバー2 によって閉塞される。ボディ1 の内部
は、図1に示すように、仕切壁9によって大きく3つの
区画9a,9b,9cに分割される。第2区画9bはボディ1 の一
方の側部と上下方向のほぼ全長に亙って形成され、第1
区画9aと第3区画9cとは、ボディ1 の上下に形成され
る。第1区画9aは、ほぼ平行に形成された仕切壁9 によ
ってさらに3室に分割され、中央の一室を除く他の2室
にはそれぞれ熱動素子3 が収納される。第1区画9aを3
室に分割する仕切壁9 及び第1区画9aと第2区画9bとを
仕切る仕切壁9 には、それぞれ熱動素子3 の一端部に対
応する位置でスリット10a が形成され、スリット10a の
開口面に直交する方向に移動自在となるように連動板11
が配置される。連動板11は、3本の脚片11a を連結片11
b を介して一体に連結した略E字状に形成され、少なく
とも一つの熱動素子3 が変形したときに脚片11a が押圧
されて連動板11の一端部の第2区画9bへの突出量が大き
くなるようにしてある。第2区画9bに突出する脚片11a
には押し片11c が突設される。また、連動板11は熱動素
子3 に対して移動方向に遊びがあり、一つの熱動素子3
が変形したときに他の熱動素子3 を変形させることなく
移動できるようになっている。
【0012】2 はカバーで、通孔12からボディ1 に形成
されたボス13に組立螺子14を螺合させることによってボ
ディ1 の開口を塞いでいる。
【0013】3 は熱動素子で、板状に形成されたバイメ
タル15に絶縁材16を介して帯状のヒータ17を螺旋状に巻
回したものであって、ヒータ17の一端はバイメタル15の
一端部に溶接などの方法で固着される。このバイメタル
15及びヒータ17に電流が流れるとバイメタル15の自己発
熱及びヒータ17の発熱によって、バイメタル15の一端部
が他端部に対してバイメタル15の厚み方向に変位する。
変位の向きは一端部が第2区画9bに近づく向きであり、
変位の量はバイメタル15及びヒータ17の発熱量に依存す
る。
【0014】4 は反転ばねで、ボディ1 の第2区画9bに
配設され熱動素子3 が変位すると、連動板11の押し片11
c が突出し動作点調整機構18を介して反転動作する。こ
の反転ばね4 は、一枚の薄板ばね材により、略U字状を
なす2個の対向脚部19,19 及び連結部20と、両対向脚部
19,19 間に位置して連結部20から連設される被押圧部21
と、被押圧部21と逆方向となるよう連結部20に連設され
た押圧部22とから構成されている。対向脚部19,19 は、
連結部20に連設された基端及び固定部材5 に固定される
先端を太く、反転の中心となる中間を細く形成してい
る。この対向脚部19,19 を固定部材5 に圧入にすること
によって固定部材5 に保持される。被押圧部21は、長方
形状に形成され対向脚部19,19 間の連結部20に連設され
る。押圧部22は、長方形状に形成され被押圧部21とは逆
方向となるよう連結部20に連設される。なお、押圧部は
被押圧部と異なる方向に延びるように形成してもよい。
また、被押圧部及び押圧部の形状及び長さは、後述する
作動板の押圧力や押圧位置及び操作部材を押圧する位置
に合わせて適宜設計すればよい。
【0015】動作点調整機構18は、ボディ1 に対して底
壁に直行する向きに突設された軸突起23に回動自在に取
着された回動レバー24と、回動レバー24に対して揺動自
在に保持された作動板25と、ボディ1 の周壁に対して回
動自在に取り付けられた動作点調節カム26とを有してい
る。この動作点調整機構18は、回動レバー24の一端に作
動板25を揺動自在に保持し、他端に動作点調節カム26を
当接させ、動作点調節カム26を回動することによって、
反転ばね4 の被押圧部21が作動板25からの押圧力を受け
るときの熱動素子3 の変位量を変えることができるので
ある。
【0016】5 は固定部材で、銅合金等の導電性金属に
より、反転ばね4 の両対向脚部19,19 を固定する固定部
27と、固定部27に固定された連結部28と、ボディ1 外部
に固着し端子螺子が螺合される端子部29とを有してい
る。固定部27には、反転位置調整螺子30が螺合する螺子
孔31を形成している。反転位置調整螺子30は、固定部27
の螺子孔31にボディ1 の反転位置調整螺子用通孔32の外
部からドライバー等で螺合できるようになっている。こ
の反転位置調整螺子30の螺合量を調整することによって
反転ばね4 の反転位置を調整することができるのであ
る。
【0017】6 は接点装置で、反転ばね4 の反転に伴っ
て操作部材7 を介して開閉される。この接点装置6 は、
ボディ1 の第2区画9bと第3区画9cとに配設され、可動
ばね板33に設けられた可動接点34と固定ばね板35に設け
られた固定接点36とから常開接点をなすとともに、反転
ばね4 の押圧部22に設けられた可動接点37と固定ばね板
38に設けられた固定接点39とから常閉接点をなしてい
る。各可動接点34,37 は、絶縁性の合成樹脂よりなる操
作部材7 を介して連結される。
【0018】7 は操作部材で、反転ばね4 に連動され反
転ばね4 の反転に伴って接点装置6の開閉状態を反転さ
せる。この操作部材7 は、仕切壁9 に形成されたスリッ
ト10b,10c に両端部が挿通される形でスライド自在に配
置され、スリット10b を通して第2区画9bと第3区画9c
とに跨がるように配設される。操作部材7 のスライド方
向における広幅の切欠溝7a両周部には、各スリット10b,
10c の周部に対して当接可能なストッパ突起7b,7c が突
設され、操作部材7 の移動時にいずれか一方の周縁に当
接することによって、操作部材7 の移動範囲が規制され
るようになっている。
【0019】8 はリセット釦で、接点装置6 の開閉状態
が反転したとき接点装置6 の開閉状態を初期の開閉状態
に反転させるものである。このリセット釦8 は、その脚
部8aに傾斜面8bが形成されている。このリセット釦8 の
使用方法には二種類あり、熱動素子3 の変位により反転
ばね4 が反転して接点装置6 の開閉状態が反転した場
合、リセット釦8をボディ1 側に押し込むことによって
接点装置6 を初期の開閉状態に復帰させる手動リセット
釦としての使用と、予めリセット釦8 をボディ1側に押
し込んで係止しておき、熱動素子3 の変位により反転ば
ね4 が反転する寸前まで移動し、接点装置6 の開閉状態
が反転しても熱動素子3 の変位が戻ると接点装置6 の開
閉状態を反転させる自動復帰用ストッパーとして使用す
る方法とがある。すなわち、手動リセット釦として使用
するリセット釦8 の位置は、傾斜面8bを操作部材7 のス
ライド方向において傾斜するのであって、操作部材7 の
ストッパ突起7c側がストッパ突起7b側よりも突出するよ
うに傾斜する。また、自動復帰用ストッパとして使用す
るリセット釦8 の位置は、傾斜面8bを操作部材7 のスラ
イド方向に略直行するようにボディ1 に保持する。
【0020】次に、第1実施例の反転ばね4 の反転位置
を調整する方法を図4及び図5に基づいて説明する。な
お、図5は反転ばね4 のばね荷重を示す図で、横軸を操
作部材移動範囲、縦軸を反転ばねのばね荷重をそれぞれ
示す。また、図5中のaは操作部材7 の移動範囲、b は
反転ばね4 の自動復帰余裕、c は反転ばね4 の手動トリ
ップ余裕、d はトリップ時に反転する反転ばね4 のばね
荷重、e はリセット釦8 を押圧することによって反転す
る反転ばね4 のばね荷重である。さらに、Aは復帰時で
の操作部材7 の復帰位置、Bはトリップ時での操作部材
7 のトリップ位置、Cはリセット釦8 を自動復帰用スト
ッパーとして使用する場合の操作部材ストップ位置、D
は反転ばね4 のトリップ時の反転位置、Eは反転ばね4
を復帰させるリセット釦8 を押圧した状態での反転位
置、Fは反転ばね4 のトリップ方向、Gは反転ばね4 の
リセット方向である。
【0021】すなわち、反転ばね4 の反転位置を調整す
るには、先ず、図4(a) に示すように、固定部27の螺子
孔31に反転位置調整螺子30を螺合させる。このとき、図
5(a) に示すように、リセット釦8 を手動リセット釦と
して使用する場合、トリップ時に反転する反転ばね4 の
反転位置Dが操作部材移動範囲a 内に位置していないの
で、反転ばね4 は反転しない。次に、図4(b) に示すよ
うに、軸突起23を軸として固定部材5 が変形するまで固
定部27の螺子孔31に反転位置調整螺子30を螺合させる。
このとき、図5(b) に示すように、リセット釦8 を手動
リセット釦として使用する場合、トリップ時に反転する
反転ばね4 の反転位置Dが操作部材移動範囲a 内に位置
していので反転ばね4 は反転するが、リセット釦8 を自
動復帰用ストッパーとして使用する場合の操作部材スト
ップ位置Cよりも、トリップ時に反転する反転ばね4 の
反転位置Dが右側にあるので、自動復帰する前に反転し
てしまい、反転ばね4 が自動復帰できない。次に、図4
(c) に示すように、反転位置調整螺子30の螺合量を少な
くする。このとき、図5(c) に示すように、リセット釦
8 を手動リセット釦として使用する場合、トリップ時に
反転する反転ばね4の反転位置Dが操作部材移動範囲a
内に位置しているので反転ばね4 は反転し、リセット釦
8 を自動復帰用ストッパーとして使用する場合の操作部
材ストップ位置Cよりも、トリップ時に反転する反転ば
ね4 の反転位置Dが左側にあるので、反転ばね4 が反転
する前に自動復帰できる。つまり、反転位置調整螺子30
を固定部27の螺子孔31に螺合する量を変位すると、反転
ばね4 の自動復帰余裕b、反転ばね4 の手動トリップ余
裕cを変位し、これによって反転ばね4 の反転位置を調
整することができるのである。
【0022】なお、本実施例によれば、反転位置調整螺
子を螺子孔に螺合させた状態で軸突起を軸として固定部
材を変形させているが、反転ばねが反転する位置近傍と
なるボディに固定部材を固定して変形させるようにした
ものでもよい。また、反転位置調整螺子が螺合する固定
部の位置は、反転ばねの反転方向に合わせて適宜設計す
ればよい。
【0023】次に、本発明の第2実施例を図6乃至図9
に基づいて説明する。このものは、第1実施例のものの
ボディ1 に、固定部材5 に反転位置調整螺子30を所定量
螺合させた状態、かつ反転位置調整螺子30を挟む位置で
固定部材5 に当接する第1と第2の支軸を設けたもので
あり、以下これについて述べる。
【0024】すなわち、ボディ1 に、固定部材5 に反転
位置調整螺子30を所定量螺合させた状態、かつ反転位置
調整螺子30を図7において上下で挟む位置で固定部材5
に当接する第1の支軸23 (軸突起) と第2の支軸40を設
けている。
【0025】次に、第2実施例の反転ばね4 の反転位置
を調整する方法を図8及び図9に基づいて説明する。な
お、図9は反転ばね4 のばね荷重を示す図で、横軸を操
作部材移動範囲、縦軸を反転ばねのばね荷重をそれぞれ
示す。また、図9中のaは操作部材7 の移動範囲、b は
反転ばね4 の自動復帰余裕、c は反転ばね4 の手動トリ
ップ余裕、d はトリップ時に反転する反転ばね4 のばね
荷重、e はリセット釦8 を押圧することによって反転す
る反転ばね4 のばね荷重である。さらに、Aは復帰時で
の操作部材7 の復帰位置、Bはトリップ時での操作部材
7 のトリップ位置、Cはリセット釦8 を自動復帰用スト
ッパーとして使用する場合の操作部材ストップ位置、D
は反転ばね4 のトリップ時の反転位置、Eは反転ばね4
を復帰させるリセット釦8 を押圧した状態での反転位
置、Fは反転ばね4 のトリップ方向、Gは反転ばね4 の
リセット方向である。
【0026】すなわち、反転ばね4 の反転位置を調整す
るには、先ず、図8(a) に示すように、固定部27の螺子
孔31に反転位置調整螺子30を螺合させる。このとき、図
9(a) に示すように、リセット釦8 を手動リセット釦と
して使用する場合、トリップ時に反転する反転ばね4 の
反転位置Dが操作部材移動範囲a 内に位置していないの
で、反転ばね4 は反転しない。次に、図8(b) に示すよ
うに、第1の支軸23及び第2の支軸40に固定部材5 が当
接するまで固定部27の螺子孔31に反転位置調整螺子30を
螺合させる。このとき、図9(b) に示すように、リセッ
ト釦8 を手動リセット釦として使用する場合、トリップ
時に反転する反転ばね4 の反転位置Dが操作部材移動範
囲a 内に位置していので反転ばね4 は反転するが、リセ
ット釦8を自動復帰用ストッパーとして使用する場合の
操作部材ストップ位置Cよりも、トリップ時に反転する
反転ばね4 の反転位置Dが右側にあるので、自動復帰す
る前に反転してしまい、反転ばね4 が自動復帰できな
い。次に、図8(c) に示すように、第1の支軸23及び第
2の支軸40を支点として固定部材5 がへ字状に変形する
よう反転位置調整螺子30を螺合させる。このとき、図9
(c) に示すように、リセット釦8 を手動リセット釦とし
て使用する場合、トリップ時に反転する反転ばね4 の反
転位置Dが操作部材移動範囲a 内に位置しているので反
転ばね4 は反転し、リセット釦8 を自動復帰用ストッパ
ーとして使用する場合の操作部材ストップ位置Cより
も、トリップ時に反転する反転ばね4 の反転位置Dが左
側にあるので、反転ばね4 が反転する前に自動復帰でき
る。つまり、反転位置調整螺子30を固定部27の螺子孔31
に螺合する量を多くするだけで、反転ばね4 の自動復帰
余裕b、反転ばね4 の手動トリップ余裕cを変位し、こ
れによって反転ばね4 の反転位置を調整することができ
るのである。
【0027】なお、本実施例によれば、第1の支軸を軸
突起にて形成しているが、軸突起よりも固定部材よりに
形成されたものであれば軸突起にて形成しなくてもよ
い。また、この第1及び第2の軸突起の形状及び大きさ
は、固定部材の形状によって適宜設計すればよい。
【0028】
【発明の効果】請求項1記載の過電流継電器によれば、
反転ばねの傾斜が比較的小さい反転ばねの位置すなわち
反転ばねを固定した固定部材の固定部に反転位置調整螺
子を挿入することができ、反転ばねが一方の安定位置に
傾斜しているときでも反転ばねの反転位置を調整する作
業が容易となる。
【0029】請求項2記載の過電流継電器によれば、反
転位置調整螺子を固定部に螺合させればさせるほど固定
部材がへ字状に撓み、請求項1記載の効果に加え、反転
位置調整螺子を螺合させる量を多くするだけで反転ばね
の反転位置を調整することができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す分解斜視図である。
【図2】図1のもののカバーを外した状態を示す正面図
である。
【図3】図1のものを組立てた状態を示す斜視図であ
る。
【図4】図1のものの反転位置調整螺子を固定部材に螺
合させる方法を示す説明図である。
【図5】図4のものの操作部材移動範囲に対する反転ば
ねのばね荷重を示す説明図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す分解斜視図である。
【図7】図6のもののカバーを外した状態を示す正面図
である。
【図8】図6のものの反転位置調整螺子を固定部材に螺
合させる方法を示す説明図である。
【図9】図8のものの操作部材移動範囲に対する反転ば
ねのばね荷重を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ボディ 2 カバー 3 熱動素子 4 反転ばね 5 固定部材 6 接点装置 7 操作部材 8 リセット釦 27 固定部 30 反転位置調整螺子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面に開口を有するボディとこのボディ
    の開口を塞ぐカバーによりハウジングを形成し、通電量
    に応じて変位する熱動素子と、この熱動素子の変位によ
    り反転動作する反転ばねと、反転ばねを固定する固定部
    を有した固定部材と、反転ばねの反転に伴って開閉する
    接点装置と、反転ばねに連動され反転ばねの反転に伴っ
    て接点装置の開閉状態を反転させる操作部材と、接点装
    置の開閉状態が反転したとき接点装置の開閉状態を初期
    の開閉状態に戻すリセット釦と、を備えた過電流継電器
    において、 前記固定部材の固定部に、反転ばねの反転位置を調整す
    る反転位置調整螺子を挿入させてなる過電流継電器。
  2. 【請求項2】 前記ボディに、固定部材に反転位置調整
    螺子を所定量螺合させた状態、かつ反転位置調整螺子を
    挟む位置で固定部材に当接する第1と第2の支軸を設け
    てなる請求項1記載の過電流継電器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100724974B1 (ko) * 2006-03-31 2007-06-04 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 과전류 계전기
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