JPH06251474A - 多装填記録媒体記録及び/又は再生装置 - Google Patents

多装填記録媒体記録及び/又は再生装置

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JPH06251474A
JPH06251474A JP5063535A JP6353593A JPH06251474A JP H06251474 A JPH06251474 A JP H06251474A JP 5063535 A JP5063535 A JP 5063535A JP 6353593 A JP6353593 A JP 6353593A JP H06251474 A JPH06251474 A JP H06251474A
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JP
Japan
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magazine
carrier
stop position
rack
tape cassette
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Pending
Application number
JP5063535A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Fukazawa
哲郎 深沢
Yoshinori Suzuki
義典 鈴木
Osamu Seki
修 関
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マガジンに対するキャリア搬送部の停止位置
づれが発生しても、このづれをキャンセルするようにキ
ャリア搬送部の位置制御を行う。 【構成】 多数のテープカセット11を個別装填するマ
ガジンラック1A1〜1D12を有するマガジン1A〜
1Dと、ラック1A1〜1D12から取り出されるカセ
ット11をカセットデッキ部50A,50Bへ搬送し、
デッキ部50から搬送されるカセット11をラック1A
1〜1D12ヘ装填するキャリア搬送機構部30と、ラ
ック1A1〜1D12の開口部13に対する搬送機構部
30の停止位置を個別調整制御する制御部4とを備えた
多装填記録媒体記録及び/又は再生装置100。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多装填記録媒体記録及
び/又は再生装置(即ち、多装填記録媒体記録装置、多
装填記録媒体再生装置、多装填記録媒体記録再生装置)
に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気テープを装填した多数のテープカセ
ットをマガジンに個別装填し、マガジンラックから取り
出された所望のテープカセットをキャリアに搭載してカ
セットデッキ部まで搬送し、ここでテープカセットの記
録及び/又は再生を行う多装填テープカセット記録及び
/又は再生装置が知られている。
【0003】図2は多装填テープカセット記録及び/又
は再生装置の全体構成を説明する図である。同図におい
て、多装填テープカセット記録及び/又は再生装置20
は、基台となる筐体21が底板22,前面パネル23,
左右の側板24,25,裏板26,天板27に囲まれて
箱状に形成されている。
【0004】この筐体21の前面パネル23側には、複
数のマガジン1(1A〜1D)が着脱自在に横方向に隣
接並置されている。そして、各マガジン1A,1B,1
C,1Dはテープカセット11が一段毎に収納可能な1
2段のマガジンラック1A1〜1A12,1B1〜1B
12,1C1〜1C12,1D1〜1D12を夫々有す
る。
【0005】上記した多装填テープカセット記録及び/
又は再生装置20の内部にはマガジン1の後面側と対向
してキャリア駆動機構部30が設けられている。
【0006】このキャリア駆動機構部30は、複数のマ
ガジン1(1A〜1D)に積層されたテープカセット1
1を選択的に取り出して、テープカセット11の記録及
び/又は再生を行うカセットデッキ部50(50A,5
0B)に搬送する機能、及び、カセットデッキ部50に
装填されているテープカセット11をマガジン1の所定
のマガジンラックの位置まで搬送し、そこへ再装填する
機能を備えている。
【0007】即ち、上記キャリア駆動機構部30は、板
金部材等を用いて矩形状の大きな枠体に形成した第1キ
ャリア31が、キャリア水平移動用駆動源32を構成す
る第1モータ33,第1タイミングベルト34等と連結
されて筐体21内の上下に水平に固定された2本のガイ
ドシャフト35,36に沿って水平方向(矢印X,X
方向)に移動自在となっており、第1キャリア31に
よって“マガジン番号”に対応したマガジン1(1A〜
1D)が選択されるようになっている。この第1キャリ
ア31は、底板部31a,天板部31b,側板部31
c,31dに囲まれて矩形状の大きな枠体に形成されて
おり、前面31e側及び後面31f側並びに側板部31
dの一部が開口されている。
【0008】上記した第1キャリア31の内部には、板
金部材等を用いて第1キャリア31より一回り小さな矩
形状の枠体に形成した第2キャリア37が、キャリア上
下移動用駆動源38を構成する第2モータ39,第2タ
イミングベルト40等と連結されて、第1キャリア31
の内部左右に立設した2本のガイドシャフト41,42
に沿って第1キャリア31の内部を垂直方向(矢印
,Y方向)に上下移動自在に設けられており、第
2キャリア37によって“ラック番号”に対応したマガ
ジンラック1A1〜1A12,1B1〜1B12,1C
1〜1C12,1D1〜1D12が選択されるようにな
っている。
【0009】上記した上記第2キャリア37も底板部3
7a,天板部37b,側板部37c,37dに囲まれて
おり、マガジンラック1A1〜1D12から取り出した
テープカセット11を搭載できる大きさに形成され、前
面37e側及び後面(図示せず)側が開口されている。
尚、第2キャリア37はここに搭載するテープカセット
の形状に応じてその形状は適宜変更されるものである。
【0010】上記した筐体21の内部後方で第1キャリ
ア31の後面31f側には、カセットデッキ部50(5
0A,50B)が上下に段積みして設置されている。ま
たデジタルオーディオテープカセット(DATカセッ
ト)の場合、ここでは図示しないがデジタルオーディオ
テープレコーダ4台が設置されている。
【0011】上記した構成の多装填テープカセット記録
及び/又は再生装置20の動作は、第1キャリア31と
一体に第2キャリア37を現在位置から所望のテープカ
セット11が装填されたマガジンラック1A1〜1D1
2と対向する位置まで対角線状に最短距離で移送し、次
に第2キャリア37に設けた後述するシャッタレバー解
除具200によりテープカセット11をマガジンラック
1A1〜1D12から取り出して第2キャリア37の前
面37e側から第2キャリア37に搭載し、その後、所
望のカセットデッキ部50(50A,50B)に対向す
る位置まで移動し、この所望のテープカセット11を第
2キャリア37の後面側からカセットデッキ部50に挿
入することにより、テープカセット11内の磁気テープ
10をカセットデッキ部50(50A,50B)により
記録再生している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した構
成の多装填テープカセット記録及び/又は再生装置20
は次の欠点があった。
【0013】まず、上記した第1キャリア31が筐体内
21を水平移動するに必要なガイドシャフト35,36
は、筐体内21内に隣接設置されたマガジン1A〜1D
の横幅を合わせた長さよりも長いため、ガイドシャフト
35,36の両端を筐体21の左右側板24,25で仮
取付した後、この仮取付位置誤差により発生する微小傾
斜を修正してこれを水平にする微調整作業が必要であっ
た。
【0014】しかし、水平状態で張架されたガイドシャ
フト35,36に対してマガジン1A〜1Dの各マガジ
ンラック1A1〜1D12が垂直状態となるように、筐
体21内にマガジン1A〜1Dを取付固定する必要があ
り、この時も、ガイドシャフト35,36に対して各マ
ガジンラック1A1〜1D12が垂直状態となるように
取付位置を微調整作業が必要である。
【0015】この様に、多装填テープカセット記録及び
/又は再生装置20は、上記したガイドシャフト35,
36の水平位置微調整作業を工場出荷時に、また、ガイ
ドシャフト35,36に対して垂直状態となるように各
マガジン1A〜1Dの取付位置微調整を工場出荷時ある
いはその交換時に夫々行わないと、所望のテープカセッ
ト11の記録再生を指令しても、第1キャリア31はガ
イドシャフト35,36に沿って所望のテープカセット
11が収納されている“マガジン番号”のマガジン1A
〜1Dの位置まで搬送し、第2キャリア37は所望のテ
ープカセット11が装填されている“ラック番号”のマ
ガジンラックの位置まで搬送するが、当該マガジンラッ
クに装填されてある所望のテープカセット11を取り出
そうとして当該マガジンラックの開口部側(後方側)に
第2キャリア37のシャッタレバー解除具200を突出
するが、この解除具200が当該マガジンラックのロッ
ク機構部であるシャッタレバー18の端部18c当接で
きない程の位置ずれが生じている場合があるので(後述
する図4に示す状態)、結局、当該マガジンラックから
指定されたテープカセット11を取り出し、これをカセ
ットデッキ部50(50A,50B)に搬送できず、所
望のテープカセット11の記録再生が不可能となる欠点
があった。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明は下記の構成になる多装填記録媒体記録
及び/又は再生装置を提供する。
【0017】多数の記録媒体を個別装填するマガジンラ
ックを有するマガジンと、前記マガジンラックから取り
出される記録媒体を記録及び/又は再生部へ搬送し、ま
た前記記録及び/又は再生部から搬送される記録媒体を
前記マガジンラックヘ個別装填する搬送部と、前記マガ
ジンラックの開口部に対する前記搬送部の停止位置を個
別調整制御する制御部とを備えたことを特徴とする多装
填記録媒体記録及び/又は再生装置。
【0018】
【実施例】以下、本発明になる多装填記録媒体記録及び
/又は再生装置を図1〜図13を参照して説明する。図
1は本発明になる多装填記録媒体記録及び/又は再生装
置のブロック構成図、図3,図4はマガジンラックのロ
ック機構を夫々説明する図、図5はマガジンに対するキ
ャリア駆動機構部の搬送方向を説明する図、図6はマガ
ジンラックに対するテープカセットの装填取出状態を説
明する図、図7〜図9はマガジンラックとキャリア駆動
機構部間におけるテープカセット移動可能範囲を夫々説
明する図、図10〜図12はキャリア駆動機構部の動作
を夫々説明する図、図13はキャリア停止位置目標の設
定操作を説明する図である。前述したものと同一構成部
分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0019】ここでは説明の都合上、本発明に用いられ
る多装填記録媒体としてDAT等のテープカセットを例
として説明するが、これ以外の多装填可能な記録媒体、
例えば、円盤状の磁気記録媒体が回転自在に収納されて
いるいわゆるフロッピーディスク(特にいわゆるMD
(ミニディスク))、円盤状の光磁気ディスクが回転自
在に収納されているフロッピーディスクと同様な外観形
状のいわゆる光磁気記録媒体などのディスクメディアに
ついても適用可能であることは言うまでもない。
【0020】本発明になる多装填記録媒体記録及び/又
は再生装置100は、図1,図2に夫々示すように、大
略、多数のテープカセット11を個別装填するマガジン
ラック1A1〜1A12,1B1〜1B12,1C1〜
1C12,1D1〜1D12を有するマガジン1(1A
〜1D)と、マガジンラック1A1〜1D12から取り
出されるテープカセット11をカセットデッキ部50
(50A,50B、記録及び/又は再生部)へ搬送し、
またカセットデッキ部50から搬送されるテープカセッ
ト11をマガジンラック1A1〜1D12ヘ個別装填す
るキャリア搬送機構部30(搬送部)と、マガジンラッ
ク1A1〜1D12の開口部13に対するキャリア搬送
機構部30の停止位置を個別調整制御する(制御CPU
及びプロクラムユニット)制御部4とを備えたものであ
る。
【0021】上記した制御CPU及びプロクラムユニッ
ト4は、図1に示すように、ローカルコントロール用コ
ンソール6あるいはHOST CPU7もしくは端末器
8等の複数の入力操作機器と相互に接続された入出力制
御部4aと、ハードディスク記憶ユニット5と相互に接
続されたディレクトリ管理制御部4bと、ハードディス
ク記憶ユニット5及びカセットデッキ部50と相互に接
続されたチエンジャシステム制御部4cと、キャリア駆
動機構部30を制御するメカ制御部4dとから構成され
ている。
【0022】上記ハードディスク記憶ユニット5は、図
示しないハードディスクにより各種の管理情報を書き込
み及び読み出すことができ、管理情報記憶手段となるも
のである。管理情報としては、主に、マガジン1A〜1
Dに呼称されている“マガジン番号”及びマガジンラッ
ク1A1〜1D12内に装填されたテープカセット11
の“ラック番号”を記憶したテープカセット11のディ
レクトリ管理情報、テープカセット11内の磁気テープ
10に記録されたディレクトリに関係する情報がある。
さらに、上記ハードディスク記憶ユニット5に記録さ
れた各種の管理情報を読み出し、これらの管理情報を表
示するディスプレイ5aは装置100の近傍に配設され
ており、また、入力操作機器6〜8とも連携させても良
いことは言うまでもない。
【0023】入力操作を行う時には、メディアのディレ
クトリ管理情報を例えばメニュー状に表示させ、これを
選択するだけで、“マガジン番号”、“ラック番号”、
テープカセット11内の磁気テープ10に記録された
“メニュー情報”との3つの相関に基いて所望のテープ
カセット11が選択でき、複雑な入力操作を行うことな
く簡単な入力操作で装置100を動作させることがで
き、操作性が向上する。また、単一のHOST CPU
7だけで装置100をシステム管理する場合よりも、複
数の入力操作機器6〜8と装置100が接続でき、それ
ぞれ独自の操作により装置100を操作することが可能
となり、入力操作の多用化に寄与している。
【0024】上記したカセットデッキ部50は、図示し
ないTVカメラあるいは映像機器,音声機器等の入力機
器9と接続され、入力機器9の情報を随時記録すること
ができるようになっている。また、カセットデッキ部5
0は、図示しない映像モニタ,拡声機器等の出力機器1
0と接続されている。このカセットデッキ部50A,5
0Bは同時に駆動させることができる。この際、カセッ
トデッキ部50A,50Bの制御は制御CPU及びプロ
クラムユニット4及びハードディスク記憶ユニット5に
よるものである。
【0025】さて、マガジン1(1A〜1D)は、図3
に示すように、底板2と天板3との間に左右の側板1
4,15とが間隔を離して垂設され、箱形状に強固に連
結形成されている。上記した左側板14には複数の段部
14aが間隔を離して垂直方向に段状に設けられ、これ
と同様に右側板15にも複数の段部15aが設けられ、
これらの段部14a,15aは互いに内側に対向してお
り、段部14a,15aによって区画された空間K内に
前述したテープカセット11が着脱自在に収納されるも
のである。
【0026】また、左側板14から前面側を経由して右
側板15に亘って化粧板16が覆われており、かつ後方
側は開口され、この後方側をテープカセット11の挿脱
口(開口部)13とし(図4に図示)、この挿脱口13
からテープカセット11を挿脱できるようになってい
る。従って、前面側の化粧板16側からはテープカセッ
ト11を挿脱できず、マガジン1を装置100からはず
してテープカセット11をマガジン1に積層できる。
【0027】このため、装置100の動作中にテープカ
セット11を故意に挿脱されることがなくなり、装置1
00の安全性が保たれる構造になっており、マガジン1
が装置100に装着されると、マガジン1(1A〜1
D)の後方側の挿脱口13から図2に示したように第1
キャリア31及び第2キャリア37によってテープカセ
ット11の取り出し及び挿入ができる。
【0028】化粧板16には、前面側に長方形状の孔1
6aと、丸形状の孔16bとがそれぞれテープカセット
11の収納位置と対応して開口され、孔16aからはテ
ープカセット11の例えば“ケースネーム”が目視で
き、孔16bからは下記するケース押し出しレバー17
の動作により、テープカセット11の有無状態が容易に
目視できるようになっている。
【0029】上記した右側板15の外側には内側の段部
15aと対応して複数の段部15bが形成されており、
この外側の各段部15b間には、ケース押し出しレバー
17及びシャッタレバー18が設けられている。
【0030】上記したケース押し出しレバー17は、シ
ャッタレバー18の回動と協働して挿入されたテープカ
セット11を挿脱口方向(後方側)に押し出す機能を備
えている。また、ケース押し出しレバー17及びシャッ
タレバー18は化粧板16に覆われている。
【0031】テープカセット11がマガジンラック1A
1〜1D12に収納されていない時には、図3の上から
2段目に示したように、L字部17aが前面側より奥に
位置しているため、孔16bから緑色の塗装材が目視で
きず、これにより「テープカセット無」と判断できる。
【0032】ここで、上記したマガジンラック1A1〜
1D12を後方側から見ると、図4に示した如く、右側
板15(同図では左側に図示)の段部15bの後方側に
はL字状の曲げ部15a1が連設形成されており、この
曲げ部15a1には銀箔61が貼着される。
【0033】そして、マガジン1(1A〜1D)が装置
100内に装着された時、第2キャリア37に搭載され
たホトセンサ(図示せず)は銀箔61からの反射光の有
無を検出することにより、テープカセット11のマガジ
ンラック1A1〜1D12内でのテープカセット有無検
出をで行っている。
【0034】シャッタレバー18の当接部18aと軸1
8bを介した反対側の端部18cは、第2キャリア37
に設けられたシャッタレバー解除具200が当接し易い
テーパ状に形成されており、これに連設してテープカセ
ット11の前面側を係止する係止部18dが突出形成さ
れている。
【0035】ところで、上記したキャリア駆動機構部3
0はガイドレール35,36,41,42に支承され
て、第1キャリア31と一体に第2キャリア37を現在
位置から所望のテープカセット11が装填されたマガジ
ンラック1A1〜1D12と対向する位置まで対角線状
に最短距離で移動可能である(図5)。この際、キャリ
ア駆動機構部30をX,Y方向に独立に駆動する各軸の
第1,第2のタイミングベルト32,34、第1,第2
モータ駆動装置33,39の初期設定位置及びそこから
の移動距離検出は上記した制御CPU及びプロクラムユ
ニット4のメカ制御部4dによって検出管理されてい
る。
【0036】さて、装置100内における上記したキャ
リア駆動機構部30の移動可能範囲及びマガジン1(1
A〜1D)の装着位置を完全にカバーする2次元の座標
を設定する。そして、この座標の原点座標を(X0 ,Y
0 )とし、マガジン1(1A〜1D)のマガジンラック
1A1〜1A12,1B1〜1B12,1C1〜1C1
2,1D1〜1D12の合計48段(12×4)夫々に
ついて座標データ化しておき、また、キャリア駆動機構
部30の現在位置(初期待機位置)も移動に従って順次
検出され、これを座標データ化しておく。
【0037】例えば、マガジンラック1Dの最下部であ
るマガジンラック1D12の開口部13の中央の座標I
を(X100 ,Y100 )、マガジンラック1Dの最上部で
あるマガジンラック1D1の開口部13の中央の座標I
を(X100 ,Y210 )と夫々設定する。そして、マガジ
ンラック1D1〜1D12間のマガジンラック1D2〜
1D11の各座標Iはマガジンラック1D1の座標とマ
ガジンラック1D12の座標との間を均等に案分して設
定される。マガジンラック1D2は(X100
200 ),マガジンラック1D3は(X100
190 ),マガジンラック1D4は(X100
180 ),マガジンラック1D5は(X100
170 ),マガジンラック1D6は(X100
160 ),マガジンラック1D7は(X100
150),マガジンラック1D8は(X100
140 ),マガジンラック1D9は(X100
130 ),マガジンラック1D10は(X100
120 ),マガジンラック1D11は(X100
110 )と夫々設定される。
【0038】同様に、マガジンラック1Cの最下部であ
るマガジンラック1C12の開口部13の中央の座標I
を(X200 ,Y100 )、マガジンラック1Cの最上部で
あるマガジンラック1C1の開口部13の中央の座標I
を(X200 ,Y210 )、マガジンラック1C2〜1C1
1の各座標Iをマガジンラック1C1の座標とマガジン
ラック1C12の座標との間を均等に案分して
(X200 ,Y200 )〜(X200,Y110 )と夫々設定さ
れる。
【0039】また、マガジンラック1Bの最下部である
マガジンラック1B12の開口部13の中央の座標Iを
(X300 ,Y100 )、マガジンラック1Bの最上部であ
るマガジンラック1B1の開口部13の中央の座標Iを
(X300 ,Y210 )、マガジンラック1B2〜1B11
の各座標Iをマガジンラック1B1の座標とマガジンラ
ック1B12の座標との間を均等に案分して(X300
200 )〜(X300 ,Y110 )と夫々設定される。
【0040】さらに、マガジンラック1Aの最下部であ
るマガジンラック1A12の開口部13の中央の座標I
を(X400 ,Y100 )、マガジンラック1Aの最上部で
あるマガジンラック1A1の開口部13の中央の座標I
を(X400 ,Y210 )、マガジンラック1A2〜1A1
1の各座標Iをマガジンラック1A1の座標とマガジン
ラック1A12の座標との間を均等に案分して
(X400 ,Y200 )〜(X400,Y110 )と夫々設定さ
れる。また、キャリア駆動機構部30の初期待機位置の
座標は(X10,Y10)と設定される。
【0041】こうして、設定された各座標データをハー
ドディスク記憶ユニット5に予め記憶しておく。
【0042】制御CPU及びプロクラムユニット4は、
複数の入力操作機器6〜8からの指定に応じたテープカ
セット11が格納されているマガジン1A〜1Dのマガ
ジンラック1A1〜1D12の各位置に対応する先の座
標データをハードディスク記憶ユニット5からまず読み
出し、つぎに、読み出された当該マガジンラックの座標
データとキャリア駆動機構部30の現在位置の座標デー
タとの差のデータを演算検出し、さらに、この差がゼロ
となるようにキャリア駆動機構部30を当該マガジンラ
ックに搬送するようこれを制御する。
【0043】例えば、マガジン1Dの最下部のマガジン
ラック1D12の座標(X100 ,Y 100 )からマガジン
1Aの最下部のマガジンラック1A12の座標
(X400 ,Y100 )へ第2キャリア37を搬送する。こ
の搬送終了後、第2キャリア37はマガジンラック1A
12に面する位置(X400 ,Y100 )で停止され、前述
したように、マガジンラック1A12内に収納されてい
るテープカセット11の取り出し(「マガジン→キャリ
ア」)、あるいは、第2キャリア37からマガジンラッ
ク1A12内へのテープカセット11の収納(「キャリ
ア→マガジン」)が行われる。ここで行われるテープカ
セット11の移動方向は上記したX,Y平面に垂直なZ
方向である(図6に図示)。
【0044】さて、ここで、テープカセット11の取り
出し(「マガジン→キャリア」)、あるいは、その収納
(「キャリア→マガジン」)がうまく実行できる、即ち
テープカセット11がスムーズに装填取り出し可能な第
2キャリア37の停止位置の範囲(許容停止位置範囲)
を考えてみる。
【0045】まず、マガジンラック1A1〜1D12に
おけるカセット係止、排出メカニズムは図4に示したよ
うに作動する。
【0046】 (1)カセット係止(「マガジン・インサート」) マガジンラック1A1〜1D12内が空の時、係止部1
8dは下がっている。ここに第2キャリア37からテー
プカセット11が挿入されると、テープカセット11が
L字部17aを押し、テープカセット11が全ストロー
ク中へ入ると、当接部18aがはずれ、係止部18dが
上がる。これでテープカセット11はL字部17aと係
止部18dで挟まれ、マガジンラック1A1〜1D12
に係止する。
【0047】 (2)カセット排出(「マガジン・イジェクト」) イジェクト時は、第2キャリア37からシャッタレバー
解除具200が飛び出て端部18cの斜面を押し下げ
る。この時、係止部18d係止棒も下がり、マガジンラ
ック1A1〜1D12に収納されていたテープカセット
11はL字部17aの戻る力(バネ60による)にて第
2キャリア37側に飛び出る。
【0048】つぎに、第2キャリア37側のカセット係
止、排出メカニズムは、図10〜図12に示するように
作動する。
【0049】 (1)「マガジン・インサート」(図10,図11) 第2キャリア37に搭載されている一対の搬送ベルト3
7A,37Bで挟まれたテープカセット11が第2キャ
リア37からマガジンラック1A1〜1D12側へ送ら
れる。この時、一対の搬送ベルト37A,37Bの間隔
L1は標準間隔Lより狭まったものとなる。テープカセ
ット11は一対の搬送ベルト37A,37Bで送られる
限界までマガジンラック1A1〜1D12に挿入された
後、図示していないテープカセット押し込みフックにて
テープカセット11が全ストローク中へ入る。
【0050】 (2)「マガジン・イジェクト」(図12) 第2キャリア37は一対のシャッタレバー解除具200
が飛び出てマガジンラック1A1〜1D12の端部18
cの斜面を押し下げることによって、マガジンラック1
A1〜1D12内からテープカセット11を第2キャリ
ア37側へ飛び出させることができ、こうして飛び出し
たテープカセット11を一対の搬送ベルト37A,37
Bで挟み込んで取り込む。この時、一対の搬送ベルト3
7A,37Bの間隔L2は、上記した「マガジン・イン
サート」の時よりも開いているものとなる(L1<L<
L2)。
【0051】つまり、「マガジン・インサート」の場
合、マガジンラック1A1〜1D12の開口部13の大
きさと挿入されるテープカセット11の正面寸法との差
がキャリア停止位置のずれの許容量となる、また、「マ
ガジン・イジェクト」の場合には、第2キャリア37の
一対の搬送ベルト37A,37Bの開口部の大きさと飛
び込んでくるテープカセット11の正面寸法との差がキ
ャリア停止位置のずれの許容量となる。
【0052】各々の場合のキャリアの許容停止位置範囲
を図示すると、図8に示す如くになり、「マガジン・イ
ンサート」と、「マガジン・イジェクト」との重なった
範囲Mが共通の許容停止位置範囲となる。各々の場合の
許容停止位置範囲のバラツキ範囲に対して、共通の許容
停止位置範囲Mが十分に大きく取れるならば、このMを
もって共通の許容停止位置範囲とすることができる。こ
のことは、「マガジン・インサート」と「マガジン・イ
ジェクト」の各キャリア停止位置の目標値を共用でき、
制御CPU及びプロクラムユニット4による、キャリア
駆動機構部30(第2キャリア37)の搬送制御におけ
るデータ処理が単純化されて好ましいものとなる。
【0053】ところで、共通の許容停止位置範囲Mは、
まず、マガジン1(1A〜1D)及びキャリア駆動機構
部30(第2キャリア37)を構成する部品の寸法バラ
ツキの影響を大きく受ける。即ち、共通の許容停止位置
範囲Mの面積はマガジンラック1A1〜1D12毎に異
なり、また、マガジンラック1A1〜1D12に夫々対
する第2キャリア37の停止位置も、マガジンラック1
A1〜1D12の計48段夫々についての前述したキャ
リア停止位置の目標値を中心にバラツキを持つので、共
通の許容停止位置範囲Mの中心値を第2キャリア37の
停止位置の目標値とすることが要求される。
【0054】このようなマガジン1及びキャリア駆動機
構部30を構成する部品の寸法バラツキを吸収するバラ
ツキ調整は、工場出荷時に人手をかけて行うのが従来の
方法であるのに対して、制御CPU及びプロクラムユニ
ット4の自動調整制御により実際に「マガジン・インサ
ート」、「マガジン・イジェクト」を実施し、上記した
共通の許容停止位置範囲Mの中心値CM (Cx,Cy)
を求め、キャリアの停止位置の目標を校正していくこと
が下記に詳述する本提案である。
【0055】ところで、上記した中心値CM (Cx,C
y)が校正され後、必要に応じて温度変化に対しての補
正も行われる(図9に示す補正値Ctotal )。
【0056】さて、上述した共通の許容停止位置範囲M
の中心値CM (Cx,Cy)を求め、さらに精度が高い
キャリア停止位置の目標を得る手法の一例を次に説明す
る。
【0057】まず、制御CPU及びプロクラムユニット
4は、ハードディスク記憶ユニット5に予め記憶されて
あるマガジンラック1A1〜1D12の夫々の前述した
座標Iの座標データのうち、調整対象となるマガジンラ
ックの座標データ(開口部13の中央部の座標)を読み
出し、読み出したこの座標データに基づいて精密なキャ
リア停止位置探索を行う(即ち、当該マガジンラックの
開口部に対する第2キャリア37の停止位置を個別調整
制御する)。
【0058】そして、制御CPU及びプロクラムユニッ
ト4による個別調整制御により、当該マガジンラックの
開口部の左右両端部、上下両端部の合計4つの座標デー
タを夫々検知し、これら4点の座標データに基づいて、
ハードディスク記憶ユニット5に予め記憶されてある座
標データを共通の許容停止位置範囲Mの中心値CM (C
x,Cy)に書き換えることである。
【0059】こうすることにより、マガジン1(1A〜
1D)及びキャリア駆動機構部30(第2キャリア3
7)を構成する部品の寸法バラツキの大小に無関係に、
常時、キャリア停止位置の目標である共通の許容停止位
置範囲Mの中心値CM (Cx,Cy)を高精度に得るこ
とが可能となる。
【0060】以下、制御CPU及びプロクラムユニット
4による第2キャリア37の停止位置制御により、当該
マガジンラックの開口部の左右両端部、上下両端部の合
計4つの座標データを夫々検知することについて、具体
的に説明する。
【0061】A. マガジンラックの開口部左端に対す
る停止位置の目標設定 (1)読み出した当該マガジンラックの座標Iの位置に
第2キャリア37を停止させ、実際に、「マガジン・イ
ンサート」、「マガジン・イジェクト」を実施してみ
る。この結果、うまくいけばこのキャリア停止位置探索
は終了する。 (2)上記した(1)でうまくいかないと、キャリア停
止位置の目標を図13中左側へずらしてみる。即ち、座
標Iから探索開始座標A(XA ,YA )へ停止位置目標
をずらし、この座標Aの位置に第2キャリア37を停止
させ、実際に、「マガジン・インサート」、「マガジン
・イジェクト」を実施してみる。この結果、うまくいけ
ばこのキャリア停止位置探索は終了する。 (3)上記した(2)でうまくいかないと、キャリア停
止位置の目標を図13中右側へ少しずらし座標Iに少し
近づけてみる。即ち、探索開始座標A(XA ,YA )の
A 値を固定しておき、XA 値のみ順次変化させ、その
度に設定される新たな目標位置に第2キャリア37を停
止させ、実際に、「マガジン・インサート」、「マガジ
ン・イジェクト」を実施してみる。この結果、うまくい
けばこのキャリア停止位置探索は終了する。これをうま
くいくまで順次行う。こうして、マガジンラックの開口
部左端に対するキャリア停止位置の目標(座標C
(XC ,YC ))を設定できる。
【0062】B. マガジンラックの開口部右端に対す
る停止位置の目標設定 (1)読み出した当該マガジンラックの座標Iの位置に
第2キャリア37を停止させ、実際に、「マガジン・イ
ンサート」、「マガジン・イジェクト」を実施してみ
る。この結果、うまくいけばこのキャリア停止位置探索
は終了する。 (2)上記した(1)でうまくいかないと、キャリア停
止位置の目標を図13中右側へずらしてみる。即ち、座
標Iから探索開始座標A´(XA ´,YA ´)へ停止位
置目標をずらし、この座標A´の位置に第2キャリア3
7を停止させ、実際に、「マガジン・インサート」、
「マガジン・イジェクト」を実施してみる。この結果、
うまくいけばこのキャリア停止位置探索は終了する。 (3)上記した(2)でうまくいかないと、キャリア停
止位置の目標を図13中左側へ少しずらし座標Iに少し
近づけてみる。即ち、探索開始座標A´(XA ´,YA
´)のYA ´値を固定しておき、XA ´値のみ順次変化
させ、その度に設定される新たな目標位置に第2キャリ
ア37を停止させ、実際に、「マガジン・インサー
ト」、「マガジン・イジェクト」を実施してみる。この
結果、うまくいけばこのキャリア停止位置探索は終了す
る。これをうまくいくまで順次行う。こうして、マガジ
ンラックの開口部右端に対するキャリア停止位置の目標
(座標B(XB ,YB ))を設定できる。
【0063】C. マガジンラックの開口部上端に対す
る停止位置の目標設定 (1)読み出した当該マガジンラックの座標Iの位置に
第2キャリア37を停止させ、実際に、「マガジン・イ
ンサート」、「マガジン・イジェクト」を実施してみ
る。この結果、うまくいけばこのキャリア停止位置探索
は終了する。 (2)上記した(1)でうまくいかないと、キャリア停
止位置の目標を図13中上側へずらしてみる。即ち、座
標Iから探索開始座標D(XD ,YD )へ停止位置目標
をずらし、この座標Dの位置に第2キャリア37を停止
させ、実際に、「マガジン・インサート」、「マガジン
・イジェクト」を実施してみる。この結果、うまくいけ
ばこのキャリア停止位置探索は終了する。 (3)上記した(2)でうまくいかないと、キャリア停
止位置の目標を図13中下側へ少しずらし座標Iに少し
近づけてみる。即ち、探索開始座標D(XD ,YD )の
D 値を固定しておき、YD 値のみ順次変化させ、その
度に設定される新たな目標位置に第2キャリア37を停
止させ、実際に、「マガジン・インサート」、「マガジ
ン・イジェクト」を実施してみる。この結果、うまくい
けばこのキャリア停止位置探索は終了する。これをうま
くいくまで順次行う。こうして、マガジンラックの開口
部上端に対するキャリア停止位置の目標(座標F
(XF ,YF ))を設定できる。
【0064】D. マガジンラックの開口部下端に対す
る停止位置の目標設定 (1)読み出した当該マガジンラックの座標Iの位置に
第2キャリア37を停止させ、実際に、「マガジン・イ
ンサート」、「マガジン・イジェクト」を実施してみ
る。この結果、うまくいけばこのキャリア停止位置探索
は終了する。 (2)上記した(1)でうまくいかないと、キャリア停
止位置の目標を図13中下側へずらしてみる。即ち、座
標Iから探索開始座標D´(XD ´,YD ´)へ停止位
置目標をずらし、この座標D´の位置に第2キャリア3
7を停止させ、実際に、「マガジン・インサート」、
「マガジン・イジェクト」を実施してみる。この結果、
うまくいけばこのキャリア停止位置探索は終了する。 (3)上記した(2)でうまくいかないと、キャリア停
止位置の目標を図13中上側へ少しずらし座標Iに少し
近づけてみる。即ち、探索開始座標D´(XD ´,YD
´)のXD ´値を固定しておき、YD ´値のみ順次変化
させ、その度に設定される新たな目標位置に第2キャリ
ア37を停止させ、実際に、「マガジン・インサー
ト」、「マガジン・イジェクト」を実施してみる。この
結果、うまくいけばこのキャリア停止位置探索は終了す
る。これをうまくいくまで順次行う。こうして、マガジ
ンラックの開口部下端に対するキャリア停止位置の目標
(座標E(XE ,YE ))を設定できる。
【0065】上記したのは、1つのマガジンにおける1
2のマガシンラックの1つについてキャリア停止位置の
目標設定について説明したが、同様な設定を、マガシン
1(1A〜1D)自身の製作精度が極めて良いことを利
用して、全てのマガジンラック1A1〜1D12の合計
48夫々について上記した目標設定行うことなく、比較
的調整誤差が生じやすいマガシン1A〜1Dの最上部の
マガジンラック1A1,1B1,1C1,1D1、同最
下部のマガジンラック1A12,1B12,1C12,
1D12の合計8つのマガジンラックのキャリア停止位
置の目標設定を行っても勿論良い。
【0066】
【発明の効果】上述したように、本発明になる多装填記
録媒体記録及び/又は再生装置は、多数の記録媒体を個
別装填するマガジンラックを有するマガジンと、前記マ
ガジンラックから取り出される記録媒体を記録及び/又
は再生部へ搬送し、また前記記録及び/又は再生部から
搬送される記録媒体を前記マガジンラックヘ個別装填す
る搬送部と、前記マガジンラックの開口部に対する前記
搬送部の停止位置を個別調整制御する制御部とを備えた
から、上記したマガジンと搬送部との停止位置のづれに
対応して、制御部はこの位置づれを修正した上で、マガ
ジンラックの開口部に対する搬送部の停止位置を調整制
御するから、上記したマガジンと搬送部との停止位置の
づれを完全になくすことができ、この結果、マガジンラ
ック内から記録媒体(例えばテープカセット)を確実に
搬送部側へ取り出すことができ、また、マガジンラック
内へテープカセットを搬送部側から確実に収納できるの
で、常時、指定されたテープカセットの記録及び/又は
再生を確実に行うことができ、これにより、従来のもの
のようにマガジンラックの開口部に対する搬送部の停止
位置がずれてしまうと所望のテープカセットをマガジン
ラック内からテープカセットを搬送部側へ取り出せず、
またマガジンラック内へテープカセットを搬送部側から
収納できない虞があり、このためには装置の取付位置調
整を厳密に行わなければならず調整に手間取るといった
欠点を完全に解消することができ、高信頼性の多装填テ
ープカセット記録及び/又は再生装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる多装填記録媒体記録及び/又は再
生装置のブロック構成図である。
【図2】多装填テープカセット記録及び/又は再生装置
の全体構成を説明する図である。
【図3】マガジンラックのロック機構を説明する図であ
る。
【図4】マガジンラックのロック機構を説明する図であ
る。
【図5】マガジンに対するキャリア駆動機構部の搬送方
向を説明する図である。
【図6】マガジンラックに対するテープカセットの装填
取出状態を説明する図である。
【図7】マガジンラックとキャリア駆動機構部間におけ
るテープカセット移動可能範囲を説明する図である。
【図8】マガジンラックとキャリア駆動機構部間におけ
るテープカセット移動可能範囲を説明する図である。
【図9】マガジンラックとキャリア駆動機構部間におけ
るテープカセット移動可能範囲を説明する図である。
【図10】キャリア駆動機構部の動作を説明する図であ
る。
【図11】キャリア駆動機構部の動作を説明する図であ
る。
【図12】キャリア駆動機構部の動作を説明する図であ
る。
【図13】キャリア停止位置目標の設定操作を説明する
図である。
【符号の説明】
1,1A〜1D マガジン 1A1〜1D12 マガジンラック 4 制御CPU及びプロクラムユニット(制御部) 11 テープカセット 13 開口部 30 キャリア搬送機構部(搬送部) 50,50A,50B カセットデッキ部(記録及び/
又は再生部) 100 多装填記録媒体記録及び/又は再生装置
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】そして、マガジン1(1A〜1D)が装置
100内に装着された時、第2キャリア37に搭載され
たホトセンサ(図示せず)は銀箔61からの反射光の有
無を検出することにより、テープカセット11のマガジ
ンラック1A1〜1D12内でのテープカセット有無検
出を行っている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】すなわち、X,Y方向の各軸の初期設定位
置(原点)からの各々の移動距離をそれぞれ、X,Yと
して移動可能範囲内のキャリア駆動機構部30(第2キ
ャリア37)の位置は、(X,Y)で座標表示される。
また、マガジンラックの位置も、キャリア駆動機構部3
0(第2キャリア37)と、マガジンラックとの間でテ
ープカセットが移動するときテープカセット中心がマガ
ジンラックの開口部の中央を移動する、そのようなキャ
リア駆動機構部30(第2キャリア37)の停止位置の
座標(X,Y)で表わし、マガジン1(1A〜1D)の
マガジンラック1A1〜1A12,1B1〜1B12,
1C1〜1C12,1D1〜1D12の合計48段(1
2×4)夫々について座標データ化しておく。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】例えばマガジン1Dの場合、最下部である
マガジンラック1D12の開口部13の中央の座標Iを
(X100,Y100)、とし、マガジンラック1D1
1は(X100,Y110)、マガジンラック1D10
は(X100,Y120)、マガジンラック1D9は
(X100,Y130)、マガジンラック1D8は(X
100,Y140)、マガジンラック1D7は(X
100,Y140)、… …、最上部であるマガジンラ
ック1D1は(X100,Y210)と夫々設定され
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】同様に、マガジン1Cの各ラックの開口部
の中央の座標Iは、(X200,Y100)〜(X
200,Y210)と夫々設定される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】また、マガジン1Bの各ラックの開口部の
中央の座標Iは、(X300,Y100)〜
(X300,Y210)と夫々設定される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】さらに、マガジン1Aの各ラックの開口部
の中央の座標Iは、(X400,Y100)〜(X
400,Y210)と夫々設定される。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】まず、制御CPU及びプログラムユニット
4は、ハードディスク記憶ユット5に予め記憶されてあ
るマガジンラック1A1〜1D12の夫々の前述した座
標Iの座標データのうち、調整対象となるマガジンラッ
クの座標データ(開口部13の中央部の座標)を読み出
し、読み出したこの座標に基づいて精密なキャリア許容
停止位置範囲探索を行う。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】そして、当該マガジンラックの許容停止位
置範囲Mの、左右両端部、上下両端部の合計4つの座標
データを夫々検知し、これら4点の座標データに基づい
て、その中心値C(Cx,Cy)をより正確なものに
書き換える(即ち、当該マガジンラックの開口部に対す
る第2キャリア37の停止位置を個別調整制御す
る。)。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】こうすることにより、マガジン1(1A〜
1D)及びキャリア駆動機構部30(第2キャリア3
7)を構成する部品の寸法バラツキの大小に無関係に、
キャリア停止位置の目標である共通の許容停止位置範囲
Mの中心値C(Cx,Cy)を高精度に得ることが可
能となる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正内容】
【0060】以下、当該マガジンラックの許容停止位置
範囲の左右両端部、上下両端部の合計4つの座標データ
を夫々検知することについて、具体例を説明する。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】A.許容停止位置範囲の左端部の検出 読み出した当該マガジンラックの座標IのX座標からΔ
Xを減じたをものをX,座標のY座標をYIとし
て、(X,Y)で示される図13のA位置を探索開
始位置とする。ΔXとしては、組立誤差及び停止位置バ
ラツキを考慮してもA位置が確実に許容停止位置範囲外
にあるような量で、最小になる値を設定しておく。探索
は、探索位置にキャリア駆動機構部30(第2キャリア
37)を停止させ、実際に「マガジン・インサート」、
「マガジン・イジェクト」を実施して結果をみる。A位
置から探索を開始し、結果がうまく行かなければ、停止
位置を図13中右側へ、必要な検出分解能に応じて設定
した単位量だけずらし、再度検索する。このことを結果
がうまく行くまで繰り返して、許容停止位置範囲の左端
部C位置の座標(X,Y)が求まる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】B.許容停止位置範囲の右端部の検出 上述したC位置のX座標にWを加えたものをXA′,座
標IのY座標をYとして、(XA′,Y)で示され
るA′位置を探索開始位置とする。Wとしては、組立誤
差及び停止位置バラツキを考慮してもA′位置が確実に
許容停止位置範囲外にあるような量で、最小になる値を
設定しておく。A′位置から上述の探索を開始し、結果
がうまく行かなければ、停止位置を図13中左側に単位
量だけずらし再度検索する。このことを結果がうまく行
くまで繰り返して、許容停止位置範囲の右端部B位置の
座標(X,Y)が求まる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】C.許容停止位置範囲の上端部の検出 当該マガジンラックの座標IのY座標からΔYを加えた
をものをY,上述のX,Xより、X=1/2・
(X+X)として(X,Y)で示される図13
のD位置を探索開始位置とする。ΔYとしては、組立誤
差及び停止位置バラツキを考慮してもD位置が確実に許
容停止位置外にあるような量で、最小になる値を設定し
ておく。D位置から上述の探索を開始し、結果がうまく
行かなければ、停止位置を図13中下側に必要な検出分
解能に応じて設定した単位量だけずらし、再度検索す
る。このことを結果がうまく行くまで繰り返して、許容
停止位置範囲の上端部F位置の座標(X,Y)が求
まる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】D.許容停止位置範囲の下端部の検出 上述したF位置のY座標からHを減じたものをYD′
=1/2・(X+X)として、(X
D′)で示される図13のD′位置を探索開始位置と
する。Hとしては、組立誤差及び停止位置バラツキを考
慮してもD′位置が確実に許容停止位置範囲外にあるよ
うな量で、最小になる値を設定しておく。D′位置より
上述の探索を開始し、結果がうまく行かなければ、停止
位置を図13中上側に単位量だけずらし、再度検索す
る。このことを結果がうまく行くまで繰り返して、許容
停止位置範囲の下端部E位置の座標(X,Y)が求
まる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】以上探索の結果得られたX,X
,Yより、目的である許容停止位置範囲の中心値
の座標(C,C)は、各々、 C=1/2・(X+X) C=1/2・(Y+Y) と決定される。以上は、48個マガジンラック(1A1
〜1D12)の1つについてキャリア停止位置の目標設
定について説明した訳であるが、他のマガジンラックに
対しても同様に停止位置を個別調整する。また、1つの
マガジン内では12個のマガジンラックの位置関係は設
定に対して比較的精度良く得られる。このことを利用し
て、全てのマガジンラック48箇所の夫々に対して目標
設定を行うことなく、1つのマガジンに対して、最上部
と最下部の2箇所のマガジンラックの目標値を求め、こ
の間の各マガジンラックの目標値はこの間を等分に分割
して求めるとして、合計8箇所のマガジンラックの探索
で全48箇所の目標値の設定を行っても勿論良い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の記録媒体を個別装填するマガジンラ
    ックを有するマガジンと、 前記マガジンラックから取り出される記録媒体を記録及
    び/又は再生部へ搬送し、また前記記録及び/又は再生
    部から搬送される記録媒体を前記マガジンラックヘ個別
    装填する搬送部と、 前記マガジンラックの開口部に対する前記搬送部の停止
    位置を個別調整制御する制御部とを備えたことを特徴と
    する多装填記録媒体記録及び/又は再生装置。
JP5063535A 1993-02-26 1993-02-26 多装填記録媒体記録及び/又は再生装置 Pending JPH06251474A (ja)

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Cited By (4)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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