JPH06250718A - Nc−機械における位置決め制御回路用の基準量生成方法 - Google Patents
Nc−機械における位置決め制御回路用の基準量生成方法Info
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- G05B19/19—Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by positioning or contouring control systems, e.g. to control position from one programmed point to another or to control movement along a programmed continuous path
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Abstract
のより改善された基準量の生成方法を提供すること。 【構成】 位置目標値をそのつど適切に重み付けされた
先行のパス目標値のシーケンスから導出する。
Description
御された機械の位置決め制御回路用の基準量の生成方法
であって、数値制御によりパス目標値を離散的サンプリ
ング時点に対する時間離散的な制御値のシーケンスとし
て予め設定し、該パス目標値からフィルタを用いて離散
的な位置目標値を生ぜしめ、該位置目標値を位置決め制
御回路に基準量として供給する、NC−機械における位
置決め制御回路用の基準量生成方法に関する。
の基準量は通常は図1にブロック回路図で示されている
ような手法に従って生成される。まずNC−機械のメモ
リ、例えばRAM又はEEPROMからデータセット処
理部によりNC−データセットの形で経路(パス)コマ
ンドが読み出される。このコマンドは例えば行程(プロ
セス)の種類や新たな目標位置に関する情報を含んでお
り、この情報から2つの位置目標値間のモーション(運
動ないし移動)に対するパス特性量が算出される。これ
らは例えばパス区間の長さ並びに速度及び加速度であ
る。完全なモーションに関する情報は粗補間器(以下単
に補間器と称する)に供給される。これはデータセット
処理部から供給される速度プロフィールを内部クロック
パターンに応じて個別部分区間に細分化する。この、中
間接続された積分器において積分された速度プロフィー
ルの部分区間からは、後置接続された軸変換ユニット
の、個々の機械−軸に対する位置目標値が求められる。
この位置目標値は引き続き当該個々の機械−軸に位置基
準量として伝達される。粗補間及び軸変換は計算量の多
いプロセスである。そのため軸ないし駆動ユニットへ供
給される位置目標値の更新は比較的大きな時間配列(タ
イミング)パターン(典型的には約10ms)でしか行
うことができない。駆動ユニットに設けられている位置
決め制御回路はこれとは逆に著しく速く動作する(ここ
では2msよりも少ないクロック期間にまで達する)。
それ故軸変換部から供給された位置目標値は転送の前に
軸の位置決め回路においてさらに微補間処理を受ける。
この微補間処理の目的は位置決め回路の性能に適合させ
て、2つの順次連続する位置目標値の間の中間基準点個
所の数をそのつど生成することである。
生成に求められることは、1つ又は複数のNC−データ
セットからなる加工期間の間の最終的に生じるモーショ
ン(経過状態)が可及的に平滑に経過することである。
“平滑”な経過とは、モーションの間に機械において生
じる(信号エッジ)衝撃特性(これは時間に応じた三次
導関数として生じる)ができるだけシャープでない先端
ないしエッジ特性を有することと解される。あるいは数
学的に言い換えれば衝撃特性を表す関数が可及的にどの
個所においても常に微分可能であることと解される。結
果的なモーション経過において衝撃性が僅かでかつ平滑
であればあるほど明確さが増す。すなわち過励振による
ひずみを伴うことなく目標モーションパスが保持され
る。同時にモーション経過が平滑な場合には機械におい
てのメカニック的な酷使状態が緩和される。
ように行われる。すなわち加工期間中の機械の動作にお
いての加速ないし制動フェーズでの速度経過が時間に依
存して直線的であるように行われる。
図2に示されているように台形状を有している。すなわ
ち図2aには衝撃特性Rがプロットされ、図2bには加
速度経過aがプロットされ、図2cには速度経過vがプ
ロットされ、図2dにはそのつどの期間tに亘って位置
Lがプロットされている。Tはそのつどの補間器のクロ
ック期間を表している。このような速度経過の下で機械
において生じる加速度経過(図2b)は、矩形状を有す
る。これに属する衝撃経過(図2a)はδ−パルス形状
を有する。
準量は既に実際の使用には有益な結果をもたらすが、し
かしながら高精度な使用と非常に高価な機械に対しては
基本的にモーション経過をさらに平滑化させることが望
ましい。これは基本的には簡単な形式で、速度変化の際
の加速度が台形状の特性経過となるようにデータセット
準備におけるパス特性量の生成を行うようにしてもよ
い。速度の特性はこの場合放物線状に削られたエッジを
有する台形状となる。この衝撃特性は矩形状となり得
る。しかしながらこのような簡単な手段の実現は、この
種の速度プロフィルの検出やそれらの補間の実施のため
の計算機への負荷が著しく高くなり、場合によってはさ
らに補間クロック期間が著しく長くなるという恐れがあ
るために無理がある。
を回避するために、補間器に供給される基準量を制御す
るのではなく、基準量を付加的に平滑化するフィルタを
補間器に後置接続させた、基準量のさらなる平滑化のた
めの別の公知の手段がある。
パ特許第419705号から公知である。この明細書に
よれば基準量の平滑化のために次のようなフィルタが設
けられている。すなわち速度目標値の形で生成された基
準量の特性経過を矩形作用を有する折返しによって修整
するフィルタが設けられている。この方法によれば確か
に、生じた衝撃性が最大(許容)高さに制限されるが、
基本的には基準量のさらなる平滑化が望ましいものであ
る。
制御された機械における制御回路に対するさらに改善さ
れた基準量の生成方法を提供することである。
は、位置目標値をそのつど適切に重み付けされた先行の
パス目標値のシーケンスから導出するようにして解決さ
れる。
制御することのできる所定の係数を変化させることによ
り、任意の形式のモーション特性を個々の過程に適合さ
せることが有利な形で行われる。本発明の方法は数学的
なアルゴリズムで簡単に表すことができ、しかも計算機
で容易に実行することができる。
明する。
補間されたパス目標値を所望の機械特性が生じるように
修整することである。図4には本発明の方法を実施する
のに用いられるフィルタの配置構成が示されている。こ
のフィルタの構造は図5に示されている。数値制御のデ
ジタル構造に対応してこのフィルタはデジタルフィルタ
で構成される。それ故このフィルタに関する数学的表示
の全ては以下の離散的な“ラプラス”−空間に基づく。
これの所属理論への手引きはデジタル制御システムに関
する全ての教則本に記載されている。
(システムに基づくサンプリング時定数Tは以下では簡
略化の理由からそれぞれkTで示す代わりに単にkのみ
で示す)、 L(k) ;時点kに対する目標位置、 L^(k);時点kに対する修整された目標位置、 符号41 ;積分器、 符号42 ;n次むだ時間要素、 符号43 ;一次むだ時間要素、 符号44 ;重み付け係数、 が示されている。
素からの速度プロフィルV(図1参照)である。補間さ
れた出力信号v(K)は一次むだ時間要素43からのシ
ーケンスに供給される。各むだ時間要素には比例要素4
4が配置される。この比例要素44の出力信号は加算部
45で累計される。
供給される。この加算部46にはその他にn次むだ時間
要素42の中間接続の下で積分器41の出力信号が供給
される。加算部の出力側からは修整された位置目標値L
^(k)が出力される。(本来のフィルタ効果を定め
る)重み付け係数44が既知の場合には図5に示したフ
ィルタは数値制御のためのプログラムの形で簡単に実現
することができる。これらの重み付け係数の決定は以下
に説明される。
加算により、補間器から出力された位置目標値のそれぞ
れ固定の数から、修整された位置目標値(以下修整−位
置目標値と称する)を検出することである。
る各位置目標値は係数によって重み付けされる。すなわ
ちこれらの位置目標値は0〜1の数で乗算される。この
0〜1の数は目下の修整−位置目標値の決定に対するそ
の重み付け具合を設定する。数学的に表示すれば修整−
位置目標値は以下の式となる。
ciは重み付け係数、L^(k)は修整−位置目標値 nはフィルタ次数である。
例えば時間的に変化しない位置目標値が与えられ場合に
生起する。所定の位置目標値がフィルタの出力側に実際
に達すると、重み付け係数ciに対して以下の式で示さ
れる副次的条件が充たされなければならない。
の重み付け係数は基本的に自由に選定することができ
る。この重み付け係数はフィルタ効果に直接たずさわる
のでこの重み付け係数の適切な選定によって機械の特性
を制御することができる。例えばモーション特性の平滑
化を達成することができる。
ルタ次数nが設定されなければならない。それにより、
いくつの先行の位置目標値をそれぞれ修整−位置目標値
L^(k)の検出に関与させるかが定まる。フィルタ次
数nの選定の際の次数nが大きくなれなるほど、すなわ
ち各修整−位置目標値の形成の際に考慮される位置目標
値の数が多くなればなるほど、当該の平滑効果が向上
し、所要の計算時間もいずれにせよ長くなる。実際には
フィルタ次数nは10〜20が有利であることが判明し
ている。重み付け係数の選定に対しては次のように決定
するのが有利であることが判明している。すなわち修整
−位置目標値の検出に関与する位置目標値のシーケンス
の平均値が比較的重く重み付けされ、当該重み付けの経
過が中心に関して対称(左右対称)になるように決定す
るのが有利である。これは以下で一つの例として説明す
る。
して重み付け係数を選定する場合には、すなわち6つの
重み付け係数c1〜c6が定めらなければならない。この
場合の主要な重み付けは、例えば係数c3とc4に0.3
が選定された場合にこの2つの係数c3とc4の平均にあ
る。対称的な係数の選定は、別の係数c2とc4に0.1
5が選定され係数c1とc6に0.05が選定された場合
に達成される。このように選定された係数c1〜c6によ
り係数の副次的条件(すなわち各係数の和は1にならな
ければならない)は充たされる。
ている。重み付け係数cの値はその位置nに関して以下
のようにプロットされている。例として図6には重み付
け係数の選定に対するさらにもう1つの別の可能な分布
曲線が示されている(ライン61)。もちろんその他の
分配も可能である。
として、この重み付け係数をグラフから求めることが可
能である。これは図7に示されている。この方法によれ
ばまず制御ループの(フィルタリングなしではその移行
経過(遷移)が跳躍的ないし方形状であるような)パス
特性量の特性に対しての所期の目標経過が2つのパス目
標値間の遷移の下で示される。前記した跳躍的ないし方
形状の移行は通常はパスの加速である(例えば図2b参
照)。有利には所定の目標−伝達関数は中心点又は折り
返し点に関して対称的な特性曲線である。図には縦座標
の0と1の間の特性曲線x(k)が補間器のクロックパ
ターンkに亘って示されている。
それぞれ2つの順次連続するサンプリング時点の間の目
標経過曲線の縦座標の値の増加から得られる。例えば当
該図7からは、サンプリング時点k1,k2に対する縦座
標の値x2とx1の差(x2−x1)から重み付け係数c1
が得られ、さらにサンプリング時点k3,k2に対する縦
座標の値x3とx2の差(x3−x2)から重み付け係数c
2が得られる。
に、前記得られた重み付け係数ciで以って前記式
(1)に基づいて簡単な形式で実施されるフィルタの実
現はいずれにしても不可能である。この理由は位置目標
値L(k)がNC−データセット内においてそれぞれ先
行するNC−データセットの最終値に関連するからであ
る。それによりその経過曲線はNC−データセットの変
更によって図3bに示されているように定常性が変化す
る。故にこれはNC−データセットの変更においてパス
のエラーにつながる。瞬時の位置目標値が常に前記式
(1)に従って、重み付けされた先行する位置目標値の
シーケンスからそのつど求められるならば、図3bの例
のようにNC−データセットIIの第1の修整−位置目
標値へNC−データセットIのパス目標値の数値が関与
し、これによって、検出すべき位置目標値の著しい変造
(改ざん)が引き起こされる。
の検出のために必要とされる前記式(1)に従った複数
の重み付けされた位置目標値の和の形成を、複数の重み
付けされたパス速度の和の形成に移行させることによっ
て回避される。
biの検出のためには、前記式(1)による修整−位置
目標値L^(k)を、以下の式で表されているように、
目標値算出に関与する先行の各目標値に属するパス速度
に依存させる。
(k)のための以下のような関係式が導出される。
によるフィルタのための重み付け係数である。これによ
り修整−位置目標値L^(k)の形成は、先行するサン
プリング時点に対してn−1のパス速度値v(k−i)
並びにそのつどの先行する位置の値L(k−n)に基づ
く。この先行する位置の値は、検出すべき修整−位置目
標値L^(k)に関して最も離れた先行時点に存し、こ
れは開始値として用いられる。前記式(3)から図5に
よるフィルタの構造が定められる。このフィルタは例え
ば位置の値L(k−n)の形成のために積分器41及び
むだ時間要素42に亘る信号路を有し、さらに速度値を
形成するためのn−1の信号路を有する。その際注意す
べきことは当該の重み付け係数biの和が以下の式で表
される条件を充たさないことである。
れている。この図には期間kに亘ってモーション速度が
プロットされている。符号81はフィルタリングなしの
パス速度の経過が符号81で示されおり、フィルタリン
グを伴ったパス速度の経過は符号82で示されている。
この経過曲線82は経過曲線81に対して丸みのあるエ
ッジを有している。
ることのできる所定の係数を変化させることにより、任
意の形式のモーション特性が個々の過程に有利な形で適
合される。本発明の方法は数学的なアルゴリズムで表す
ことができ、計算機で容易に実行することができる。
る。
度特性図である。
ある。
性(速度プロフィル)を表した図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 数値式に連続−パス制御された機械にお
ける位置決め制御回路用の基準量の生成方法であって、 数値制御によりパス目標値を離散的サンプリング時点
(k)に対する時間離散的な制御値のシーケンスとして
予め設定し、 該パス目標値からフィルタを用いて離散的な位置目標値
を生ぜしめ、該位置目標値を位置決め制御回路に基準量
として供給する、基準量生成方法において、 位置目標値(L^(k))をそのつど適切に重み付けさ
れた先行のパス目標値(L(k−n),v(k−i))
のシーケンスから導出することを特徴とする、NC−機
械における位置決め制御回路用の基準量生成方法。 - 【請求項2】 前記位置目標値L^(k)の形成のため
に用いられた、n個のうちのn−1個のパス目標値はパ
ス速度値(v(k))であり、1個のパス目標値は位置
目標値(L(k−n))である、請求項1記載のNC−
機械における位置決め制御回路用の基準量生成方法。 - 【請求項3】 前記パス目標値の重み付けを、重み付け
係数(bi)の乗算によって行う、請求項1又は2記載
のNC−機械における位置決め制御回路用の基準量生成
方法。 - 【請求項4】 n個の順次連続する位置目標値(L(k
−i);i=o…n)のシーケンスの重み付けのために
重み付け係数(ci)を選定し、 n個の重み付けされた位置目標値(L(k−i)の和に
より1個の修整−位置目標値L^(k)が与えられ、 当該修整−位置目標値L^(k)の表示をサンプリング
時点(k−n)において取り出された1個の重み付けさ
れた位置目標値と、サンプリング時点(n−i;i=0
…n−1)で取り出され修整係数によって重み付けされ
たn個のパス速度(v(n−i))とからの和へ移行変
換させ、 以下の式で表される修整係数 【数1】 は重み付け係数(bi)である、請求項3による重み付
け係数の検出方法。 - 【請求項5】 前記各重み付け係数(bi)は以下の関
係式、 【数2】 を介して重み付け係数(ci)に関連しており、この場
合前記式のbiは以下の関係すなわち、 【数3】 にある、請求項1〜4いずれか1項記載のNC−機械に
おける位置決め制御回路用の基準量生成方法。 - 【請求項6】 前記重み付け係数(ci)の選定におい
て、非連続的な屈曲点を有した跳躍状又はランプ状の特
性を有するパス目標値(a(k),v(k),L
(k))のシーケンスのフィルタリングの下で当該フィ
ルタリングが、どこでも微分可能な対称的関数の形を持
った特性へ移行されるように当該重み付け係数(ci)
を選定する、請求項1〜5いずれか1項記載のNC−機
械における位置決め制御回路用の基準量生成方法。 - 【請求項7】 前記重み付け係数(ci)の選定におい
て、非連続的な屈曲点を有した跳躍状又はランプ状の特
性を有するパス目標値(a(k),v(k),L
(k))のシーケンスのフィルタリングの下で当該フィ
ルタリングが、sin2−関数の形の経過となるように
当該重み付け係数(ci)を選定する、請求項4記載の
NC−機械における位置決め制御回路用の基準量生成方
法。 - 【請求項8】 前記重み付け係数(ci)を、2つの順
次連続するパス目標値の間の遷移に対して設定された目
標経過曲線からグラフィックに検出し、当該検出におい
て、そのつどの係数(ci)を、順次連続する2つのサ
ンプリング時点(k,(k+1))に属する2つの関数
値(X1,X2)の間の目標経過曲線の増加から求め
る、請求項1〜7いずれか1項記載のNC−機械におけ
る位置決め制御回路用の基準量生成方法。 - 【請求項9】 前記重み付け係数(ci)に対して以下
の式、 【数4】 が適用される、請求項1〜8いずれか1項記載のNC−
機械における位置決め制御回路用の基準量生成方法。
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