JPH06250486A

JPH06250486A - 現像カートリッジ及び画像形成装置

Info

Publication number: JPH06250486A
Application number: JP5059751A
Authority: JP
Inventors: Hisayoshi Kojima; 久義小嶋
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1993-02-24
Filing date: 1993-02-24
Publication date: 1994-09-09
Anticipated expiration: 2015-08-07
Also published as: JP3074088B2

Abstract

(57)【要約】【目的】画像形成装置に備えられた各色の現像カート
リッジを、現像剤の漏れや飛散の起こりにくい姿勢で操
作性良く交換できるようにすることである。【構成】各色の現像カートリッジＤを、現像スリーブ
を備えた現像部及びトナー収納部を備えた現像器１０
と、現像器１０を回転可能に収容した支持容器１１と、
現像器１０と容器１１とを互に非回転に係合するロック
部材１２とから構成し、カートリッジＤを着脱自在に装
着して感光ドラムと対向した現像位置に移動、切換える
切換え機構の姿勢制御部材１４に、カートリッジＤの装
着により部材１２による係合を解除する突起１４ａを設
けた。【効果】現像器１０の現像部が支持容器１１の開口部
以外の箇所に位置した姿勢でロックすることにより、カ
ートリッジＤを現像剤の漏れや飛散の起こりにくい状態
で操作性良く交換でき、又交換後容易に現像姿勢にする
ことができる。【効果】

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式等を利用
してフルカラー画像などの多色画像を形成する画像形成
装置及びそれに使用する現像カートリッジに関する。

【０００２】

【従来の技術】電子写真方式を利用して多色画像を得る
従来の画像形成装置の例を図１２に示す。画像形成装置
は、略中央部に感光ドラム２００を有し、この感光ドラ
ム２００上に光学ユニット２０７により像露光を行なっ
て各色毎の潜像が順次形成される。各色の潜像は形成さ
れる都度、感光ドラム２００の周囲に配設された各色の
現像器ｄ、即ちイエロー現像器ｄｙ、マゼンタ現像器ｄ
ｍ、シアン現像器ｄｃ及びブラック現像器ｄｂにより順
々に現像されて、感光ドラム２００上に各色のトナー像
が順次形成される。

【０００３】感光ドラム１の現像器と反対側には転写ド
ラム２０３が設置され、給紙部２０１から転写ドラム２
０３に記録材２０２が給紙される。記録材２０２は、そ
の先端を転写ドラム２０３外周のグリッパ２０３ｆによ
り把持され、転写ドラム２０３の回転によりその外周上
に保持して搬送される。感光ドラム２００上に形成され
た各色のトナー像は、転写ドラム２０３と対向した画像
転写部において、転写ドラム２０３の外周上に保持され
た記録材２０２上に順次重ね合わせて転写され、記録材
２０２上に４色のトナー像からなる多色画像が得られ
る。

【０００４】４色のトナー像が転写された記録材２０２
は、その後、転写ドラム２０３から分離して定着ユニッ
ト２０４に搬送され、そこでトナー像の定着を行なって
各色のトナーの混色及びトナー像の記録材２０２への固
定をし、フルカラーの永久像とした後、排出ローラ対２
０５により排紙トレー２０６上に排出される。

【０００５】上記各現像器ｄｙ〜ｄｂは、現像器切換え
機構２０８に保持され、切換え機構２０８の回転により
所定の現像器ｄが感光ドラム１と対向した現像位置に移
動され、感光ドラム１上の静電潜像を現像する現像器が
切換えられる。更に各現像器ｄｙ、ｄｃ、ｄｍ、ｄｂに
は、それぞれのトナーを補給するためにトナー補給機構
２０９ｙ、２０９ｃ、２０９ｍ、２０９ｂが接続されて
いる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、現像器のメ
ンテナンスやトナー補給を簡便化してユーザーが取扱え
るようにするために、各現像器をカートリッジ化するこ
とが試みられている。

【０００７】その場合、現像カートリッジの装着、交換
時に作業者が手や衣服を汚さないようにすること、及び
現像カートリッジの現像剤担持体の損傷を防止すること
が必要であるが、従来は、現像カートリッジの現像剤担
持体をカバーで覆うことで対処していた。このため現像
カートリッジを切換え機構に新たに装着して使用する
際、カバーを取外さなければならない面倒があった。

【０００８】本発明の目的は、交換時の操作性が向上し
た現像カートリッジを提供することである。

【０００９】本発明の他の目的は、各色の現像カートリ
ッジを操作性良く交換することができる画像形成装置を
提供することである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
現像カートリッジ及び画像形成装置にて達成される。要
約すれば本発明は、現像剤担持体を備えた現像部及び現
像剤を収納した現像剤収納部を少なくとも有し、移動機
構に着脱自在に装着されて像担持体と対向した現像位置
に移動される現像カートリッジにおいて、前記現像カー
トリッジは、前記現像部及び現像剤収納部を備えた現像
器と、前記現像器を収容して相対的に回転可能に支持し
た、開口部を有する支持容器と、前記支持容器と現像器
とを前記開口部と現像剤担持体が対向しない位置関係に
おいて互に回転不能に保持するロック部材と、前記移動
機構に設けられた姿勢保持部材に係合して前記現像器の
姿勢を所定の姿勢に保持する第１係合部材と、前記移動
機構に設けた解除部材に係合して前記ロック部材を解除
する第２係合部材であって、移動機構に装着された際、
前記第１係合部材が姿勢保持部材に係合した後、解除部
材に係合する第２係合部材とを有することを特徴とする
現像カートリッジである。

【００１１】又本発明は、現像剤担持体を備えた現像部
及び現像剤を収納した現像剤収納部を少なくとも有する
各色の現像カートリッジと、前記各色の現像カートリッ
ジを着脱自在に装着して像担持体の軸と平行な軸の回り
に回転することにより、前記各色の現像カートリッジを
前記像担持体に対向した現像位置に移動して、前記像担
持体上の潜像を現像する現像カートリッジを選択して切
換える現像カートリッジ切換え機構とを備えた画像形成
装置において、前記各色の現像カートリッジは、前記現
像部及び現像剤収納部を備えた現像器と、前記現像器を
収容して相対的に回転可能に支持した、開口部を有する
支持容器と、前記支持容器と現像器とを前記開口部と現
像剤担持体が対向しない位置関係において互に回転不能
に保持するロック部材とを有しており、前記切換え機構
は、現像カートリッジを所定の姿勢に保持する姿勢保持
部材と、前記切換え機構に装着された現像カートリッジ
が前記姿勢保持部材と係合した後、前記ロック部材を解
除する解除部材とを有していることを特徴とする画像形
成装置である。

【００１２】

【実施例】

実施例１本発明の一実施例に係る現像カートリッジ及びこれを備
えた画像形成装置について、図１から図７及び図１１を
参照して説明する。先ず、図１１により画像形成装置の
全体構成の概略を説明する。

【００１３】本画像形成装置は、図１１に示すように、
略中央部に、電子写真感光ドラム１、一次帯電手段２及
びクリーナ３を備えたプロセスカートリッジＣを有し、
クリーナ３の外側には廃トナー容器４が取付けられてい
る。

【００１４】画像形成装置は、この感光ドラム１をこれ
に隣接して設置された転写ドラム１０３の回転と同期し
て矢印方向に回転しながら、帯電手段２により感光ドラ
ム１の表面を均一に一次帯電する。これと同時に一次帯
電された感光ドラム１上に光学スキャナ１０７によりイ
エロー画像に対応した光照射を行ない、感光ドラム１上
にイエロー画像の潜像を形成する。

【００１５】光学スキャナ１０７は図示しないレーザダ
イオードを有し、このレーザダイオードは画像信号が与
えられると、画像信号に対応した画像光を発生してポリ
ゴンミラー１０７ａに照射する。このポリゴンミラー１
０７ａで反射した画像光が図示しない結合レンズ及び反
射ミラー１０７ｂを介して、プロセスカートリッジＣの
露光部から感光ドラム１上に照射され、感光ドラム１上
に選択的に各色の潜像が順次形成される。

【００１６】上記の潜像の形成に先立ち、プロセスカー
トリッジＣに隣接して設けられた現像カートリッジ切換
え機構Ｓを回転して、切換え機構Ｓに搭載されたイエロ
ー現像カートリッジＤｙを感光ドラム１と対向した現像
位置に移動する。切換え機構Ｓは現像カートリッジ保持
部材である回転体１５を備え、回転体１５は中心に感光
ドラム１の回転軸と平行な回転軸１５ａを有している。
この回転体１５に各色のトナーを収容した現像カートリ
ッジＤ、即ちイエロー現像カートリッジＤｙ、マゼンタ
現像カートリッジＤｍ、シアン現像カートリッジＤｃ及
びブラック現像カートリッジＤｂが着脱可能に装着さ
れ、これにより各色の現像カートリッジＤｙ〜Ｄｂが画
像形成装置本体に対して着脱自在とされている。現像カ
ートリッジ及びその切換え機構Ｓについては後で更に説
明する。

【００１７】イエロー現像カートリッジＤｙを現像位置
に移動したら、その現像剤担持体である現像スリーブ１
０ｂ（図１参照）を駆動してトナーを担持搬送すると共
に、現像スリーブ１０ｂに感光ドラム１の潜像形成の帯
電極性と同極性且つ略同電位の現像バイアス電圧を印加
して、この現像スリーブ１０ｂに対向する感光ドラム１
上の潜像にイエロートナーを付着させて現像し、イエロ
ートナー像として可視化する。

【００１８】感光ドラム１上のイエロートナー像の形成
と同期して、プロセスカートリッジＣの現像カートリッ
ジ切換え機構Ｓと反対側に設置された転写ドラム１０３
に給紙部１０１から転写材１０２が給紙される。給紙カ
セット１０１ａ内に転写材１０２が積載、収納されてお
り、給送ローラ１０１ｂを回転することにより１枚の転
写材１０２が分離されて転写ドラム１０３に給紙され
る。

【００１９】転写ドラム１０３に給送された転写材１０
２は、その先端を転写ドラム１０３外周のグリッパ１０
３ｆにより把持すると共に、吸着ローラ１０３ｇによる
静電吸着で転写ドラム１０３の外周面上に保持される。
転写ドラム１０３上に保持された転写材１０２は、転写
ドラム１０３の回転により感光ドラム１と対向した画像
転写部に向けて搬送され、感光ドラム１上のイエロー画
像が図示しない転写帯電手段により転写される。

【００２０】上記の如くにしてイエロートナー像の転写
が終了すると、シアン、マゼンタ及びブラックについて
も同様にされ、感光ドラム１の一次帯電、それぞれの潜
像の形成、シアン現像カートリッジＤｃ、マゼンタ現像
カートリッジＤｍ及びブラック現像カートリッジＤｂに
よる現像、得られたシアントナー像、マゼンタトナー像
及びブラックトナー像のイエロー画像を転写した転写材
１０２上への多重転写を行なって、転写材１０２上に４
色のトナー像を重ね合わせたカラー画像が得られる。

【００２１】４色のトナー像が転写された転写材１０２
は、その後、転写ドラム１０３から分離して定着部１０
４に搬送され、そこでトナー像の定着を行なって各色の
トナーの混色及びトナー像の転写材１０２への固定を
し、フルカラーの永久像とした後、排出ローラ対１０５
により排紙トレー１０６上に排出され、画像形成が終了
する。

【００２２】本発明によれば、上記各現像カートリッジ
Ｄは、図１に示すように、一成分現像剤であるトナーＴ
を収容したトナー収納部１０ａ、及びこのトナー収納部
１０ａからトナーが供給される現像スリーブ１０ｂ等を
有する現像部１０ｃを少なくとも一体化した現像器１０
と、現像器１０を収容して現像スリーブ１０ｂの回転軸
と平行な回転軸を中心に相対的に回転可能に支持した、
その周上に開口部１１ａを有する略円筒状の支持容器１
１と、現像器１０の端面の中心付近に移動可能に担持さ
れ且つバネ部材１３で常時現像器１０の半径方向外側に
向って付勢されているロック部材１２とからなってい
る。

【００２３】図３に示すように、支持容器１１の端面に
は円形の切欠き部が設けられ、図１に示すように、その
切欠き部端にはロック部材１２の爪１２ｂ（図６参照）
が嵌合する溝１１ｂが設けられている。現像カートリッ
ジＤの画像形成装置への非装着時にロック部材１２をバ
ネ部材１３の弾性的付勢力により該溝１１ｂに嵌合させ
ることによって、支持容器１１と現像器１０とが係合さ
れて互に非回転にロックされ、図１に示すように、現像
スリーブ１０ｂが支持容器１１の開口部１１ａを外れた
位置に保持される。即ち、このとき現像スリーブ１０ｂ
は支持容器１１の周壁に覆われ、現像剤の飛散や現像ス
リーブ１０ｂの損傷が防止できる。

【００２４】現像カートリッジ切換え機構Ｓは、図４及
び図５に示すように、４つ葉クローバ状の断面を有する
半筒体状の室を４個備えた現像カートリッジ回転支持体
１５と、その４つの各空筒の一方端（現像カートリッジ
挿入方向先端）に配設された現像器姿勢制御部材１４と
を備えてなっており、姿勢制御部材１４の内側には穴の
開いた突起からなる現像カートリッジ支持部１６が形成
されている。現像カートリッジＤの現像器１０に設けた
ボス１０ｄをこの支持部１６の穴に嵌合することによ
り、現像化カートリッジＤは支持体１５上で所定の姿勢
（向き）に保持される。

【００２５】感光ドラム１と対向した現像位置におい
て、現像カートリッジＤを感光ドラム１方向に移動、位
置決めして現像可能とするために、姿勢制御部材１４は
回転支持体１５の端面に上記と同方向に移動可能に設置
されいる。姿勢制御部材１４には、現像後に現像位置に
おいて現像カートリッジＤを感光ドラム１と反対方向の
元の位置に戻すために、部材１４を同方向に付勢するバ
ネ１７がかけられている。

【００２６】一方、現像カートリッジ支持体１５の回転
軸１５ａには、現像位置において現像カートリッジＤを
感光ドラム１方向に加圧する加圧部材１８が回転不能に
担持されている。

【００２７】図４及び図６に示すように、現像カートリ
ッジＤを現像位置とは異なる装置本体の着脱位置におい
て現像スリーブ１０ｂの軸方向に移動させて、回転支持
体１５に軸に沿って挿入すると、図７に示すように、現
像器１０の挿入方向先端面に形成された嵌合ボス１０ｄ
が上記の現像カートリッジ支持部１６内に嵌り、その後
に姿勢制御部材１４に形成されたロック解除用突起１４
ａがロック部材１２に形成されたアーム部１２ａをバネ
１３の弾性力に抗して押して、ロック部材１２を半径方
向内向きに変位させて溝１１ｂから外し、ロック部材１
２の爪１２ｂによる現像器１０と支持容器１１とのロッ
クが解除される。従ってその後、オペレータが支持容器
１１のつまみ１１ｅ（図４）を持って支持容器１１を現
像器１０に対して図２のＸ方向に回転して、現像器１０
の現像スリーブ１０ｂの箇所に支持容器１１の開口部１
１ａを位置させれば、現像スリーブ１０ｂが外部に露出
し、支持体１５を回転させることにより現像スリーブ１
０ｂを感光ドラム１に対向する位置にもたらすことがで
きる。尚、本図例では、各現像カートリッジの現像スリ
ーブ１０ｂは、常時、支持体１５の半径方向外側に向い
ている。

【００２８】本実施例によれば、支持体１５に挿入する
現像カートリッジＤの挿入角度（周方向の位置）を合わ
せるために、図４に示すように、現像カートリッジＤの
支持容器１１、装置本体の側板１００に設けられた挿入
口１００ａ及び現像カートリッジ支持体１５に、それぞ
れガイド用の対応する凸部１１ｃ、嵌合穴１００ｂ及び
嵌合溝１５ａを周方向の２箇所程度に設けることがで
き、これにより現像カートリッジＤの装着の際に誤った
角度で挿入することが防止できる。

【００２９】又現像カートリッジＤを装置本体に装着し
て、前記の如く支持容器１１を回転させて現像スリーブ
１０ｂを露出させた状態においては、この支持容器１１
の凸部１１ｃの位置が上記嵌合穴１００ｂに対応する位
置から変位するので、この状態で現像カートリッジＤを
回転支持体１５から取り出そうとしても前記の凸部１１
ｃが側板１００の内面に機械的に干渉して取り出すこと
ができない。つまり、支持容器１１を前記Ｘ方向とは逆
向きに回転させて現像スリーブ１０ｂを容器１１の周壁
で遮蔽しないと、現像カートリッジＤを支持体１５から
取り出すことができない。

【００３０】現像器１０のトナー収容部１０ａ内のトナ
ーが消費尽くされ、現像カートリッジＤを交換する際に
は上記と逆の動作を行なう。

【００３１】即ち、現像カートリッジ着脱位置におい
て、支持容器１１を前記とは逆向きに廻して現像スリー
ブ１０ｂを容器１１の周壁面で遮蔽する。次いで現像カ
ートリッジＤを装着時とは逆方向に引き出す。この際、
前記ボス１０ｄが姿勢制御部材１４の現像カートリッジ
支持部（嵌合穴）１６から抜け出す前に、ロック部材１
２のアーム部１２ａがロック解除突起１４ａから外れ
る。これによって現像カートリッジＤの姿勢が所定姿勢
に未だ保持されている段階で、ロック部材１２がバネ１
３の付勢力により支持容器１１の溝１１ｂに嵌合し、現
像器１０と支持容器１１は相互に回転不能にロックされ
る。その後、ボス１０ｄが姿勢制御部材１４の嵌合穴１
６から抜け出、続いて現像カートリッジＤが本体から引
き出される。

【００３２】ここで、現像器１０の嵌合ボス１０ｄとロ
ック部材１２のアーム部１２ａの高さ関係は、本実施例
においては、嵌合ボス１０ｄが高くなっているが、現像
器１０の位置決めがロック解除より先に行なわれるので
あれば、図８のように、アーム部１２ａの方が高くても
よい。

【００３３】本発明では、以上のように現像カートリッ
ジＤ及びその切換え機構Ｓを構成したので、ユーザーが
現像カートリッジＤを装置本体から取り出す際、及び新
たな現像カートリッジＤを装着する際には、常に現像器
１０の現像スリーブ１０ｂが支持容器１１によりカバー
されているため、且つ現像カートリッジＤが回転支持体
１５に所定の姿勢に保持されている状態でのみ現像スリ
ーブ１０ｂが開閉されるために、トナーによる汚れ及び
現像スリーブ１０ｂの損傷を容易に防止することができ
る。又装置本体に現像カートリッジＤを挿入するだけ
で、支持容器１１に対する現像器１０のロックを解除で
きるので、現像カートリッジＤの装着時の作業性が向上
する。

【００３４】実施例２図９は、本発明の他の実施例における現像カートリッジ
切換え機構を示す正面図である。本実施例では、現像カ
ートリッジ切換え機構に遊星歯車機構を用いたことが大
きな特徴である。本実施例のその他の構成は図１〜図７
及び図１１を参照して説明した実施例１と基本的に同じ
で、図９において実施例１と同一構成の部材については
同一の符号を付してその説明を省略する。

【００３５】本実施例における現像カートリッジ切換え
機構Ｓ′は、姿勢制御部２０と回転支持体２１とから構
成されている。姿勢制御部２０は、回転支持体２１の回
転軸２１ａに固定された中心の太陽ギア２２と、各現像
カートリッジの装着位置に設けられた姿勢制御ギア２４
と、太陽ギア２２と各姿勢制御ギア２４との間に設けら
れたこれらと噛合するアイドルギア２３とを担持してな
っている。又感光ドラム１と対向する現像位置におい
て、現像カートリッジＤを感光ドラム１方向に移動して
現像可能にするために、各姿勢制御ギア２４上には上記
と同方向に移動可能に担持された現像カートリッジ支持
部材２５（図４及び図５に示した姿勢制御部材１４と同
様な部材）が設けられ、現像後に現像カートリッジを感
光ドラム１と反対方向の元の位置に戻すために、支持部
材２５には上記と同方向に付勢する戻しバネ２６がかけ
られている。

【００３６】一方、回転支持体２１の回転軸２１ａに
は、現像カートリッジＤを感光ドラム１側に加圧する加
圧部材２７が回転不能に固定されている。前述した太陽
ギア２２及び姿勢制御ギア２４は同一歯数に形成されて
おり、更に太陽ギア２２は回転軸２１ａに固定されてい
るため、姿勢制御部２０及び回転支持体２１が一体的に
回転すると、姿勢制御ギア２４はその姿勢を変化させる
ことなく回転軸２１ａの周囲を回転する。このためギア
２４に設けた支持部材２５は常に同一の方向を向いてい
る。

【００３７】従って現像カートリッジＤをその着脱位置
において回転支持体２１に挿入して装着すると、実施例
１のときと同様、図１の現像器１０とその支持容器１１
とのロックが解除される。更にこの装着状態において現
像カートリッジＤは、現像器１０が感光ドラム１に対向
するときの姿勢に、そして支持容器１１の開口部１１ａ
が現像部１０ｃの箇所に位置する姿勢と同じ姿勢（向
き）に既に保持されており、この姿勢が切換え機構Ｓ′
の回転による搬送中も不変に維持されるため、現像カー
トリッジＤの挿入動作が簡単になり、又現像剤担持体で
ある現像スリーブや現像剤層厚規制部材である現像ブレ
ード近傍へのトナーの凝集といった悪影響もなくすこと
ができる。又現像位置以外では支持容器１１の開口部１
１ａが回転体２５の外方に位置しないので、トナーのこ
ぼれもなくすことができる。

【００３８】実施例３本実施例では、図９を参照して説明した実施例２におい
てその姿勢制御部２０の姿勢制御ギア２４に代えて、図
１０に示すように、現像カートリッジ支持部材２５′を
直接形成した姿勢制御ギア２４′を使用し、そしてその
支持部材２５′に現像位置での現像カートリッジＤの移
動量と同量の長さの長穴２５ａを形成した点が実施例２
と異なる。

【００３９】上記の長穴２５ａは、現像カートリッジＤ
の加圧方向に対して斜め上向きに形成されているため
に、現像位置において現像後の現像カートリッジＤが自
重により元の位置に戻る。従って本実施例によれば、戻
しバネが省略できる利点がある。

【００４０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明では、各色
の現像カートリッジを、現像剤担持体を備えた現像部及
び一成分現像剤を収納した現像剤収納部を備えた現像器
と、現像器を収容して回転可能に支持した支持容器と、
支持容器に対して現像器を回転不能に保持する保持部材
とから構成し、各色の現像カートリッジを着脱自在に装
着して像担持体と対向した現像位置に移動、選択して切
換える切換え機構に、現像カートリッジの装着により保
持部材を解除する解除部材を設けたので、現像部が支持
容器の開口部以外の箇所に位置した現像剤の漏れや飛散
の起こりにくい姿勢で、各色の現像カートリッジを操作
性良く交換することができる。

【００４１】更に上記の切換え機構に遊星ギア機構を設
けることにより、各色の現像カートリッジ交換の操作性
は更に向上し、又各色の現像カートリッジを常に一定姿
勢に維持でき、トナーのこぼれや凝集といった悪影響を
防止することもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る現像カートリッジを示
す正面図である。

【図２】図１の現像カートリッジを画像形成装置に設け
られた切換え機構への装着後に現像姿勢にしたところを
示す正面図である。

【図３】図１の現像カートリッジの斜視図である。

【図４】図１の現像カートリッジを切換え機構の回転体
に装着するところを示す斜視図である。

【図５】図１の現像カートリッジが装着される切換え機
構を示す正面図である。

【図６】図１の現像カートリッジを切換え機構の回転体
に装着するところを示す側面図である。

【図７】図６の装着により現像カートリッジに設けられ
たロック部材のロックが解除されるところを示す側面図
である。

【図８】姿勢制御機構の他の例を示す説明図である。

【図９】本発明の他の実施例における現像カートリッジ
切換え機構を示す正面図である。

【図１０】本発明の更に他の実施例における現像カート
リッジ切換え機構を示す正面図である。

【図１１】本発明の画像形成装置を示す全体構成図であ
る。

【図１２】従来の画像形成装置を示す全体構成図であ
る。

【符号の説明】

１感光ドラム１０現像器１１支持容器１１ａ開口部１２ロック部材１４姿勢制御部材１５現像カートリッジ回転体Ｄ現像カートリッジＳ現像カートリッジ切換え機構

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】現像剤担持体を備えた現像部及び現像剤
を収納した現像剤収納部を少なくとも有し、移動機構に
着脱自在に装着されて像担持体と対向した現像位置に移
動される現像カートリッジにおいて、前記現像カートリ
ッジは、前記現像部及び現像剤収納部を備えた現像器
と、前記現像器を収容して相対的に回転可能に支持し
た、開口部を有する支持容器と、前記支持容器と現像器
とを前記開口部と現像剤担持体が対向しない位置関係に
おいて互に回転不能に保持するロック部材と、前記移動
機構に設けられた姿勢保持部材に係合して前記現像器の
姿勢を所定の姿勢に保持する第１係合部材と、前記移動
機構に設けた解除部材に係合して前記ロック部材を解除
する第２係合部材であって、移動機構に装着された際、
前記第１係合部材が姿勢保持部材に係合した後、解除部
材に係合する第２係合部材とを有することを特徴とする
現像カートリッジ。
【請求項２】現像剤担持体を備えた現像部及び現像剤
を収納した現像剤収納部を少なくとも有する各色の現像
カートリッジと、前記各色の現像カートリッジを着脱自
在に装着して像担持体の軸と平行な軸の回りに回転する
ことにより、前記各色の現像カートリッジを前記像担持
体に対向した現像位置に移動して、前記像担持体上の潜
像を現像する現像カートリッジを選択して切換える現像
カートリッジ切換え機構とを備えた画像形成装置におい
て、前記各色の現像カートリッジは、前記現像部及び現
像剤収納部を備えた現像器と、前記現像器を収容して相
対的に回転可能に支持した、開口部を有する支持容器
と、前記支持容器と現像器とを前記開口部と現像剤担持
体が対向しない位置関係において互に回転不能に保持す
るロック部材とを有しており、前記切換え機構は、現像
カートリッジを所定の姿勢に保持する姿勢保持部材と、
前記切換え機構に装着された現像カートリッジが前記姿
勢保持部材と係合した後、前記ロック部材を解除する解
除部材とを有していることを特徴とする画像形成装置。
【請求項３】前記現像カートリッジ切換え機構に、該
切換え機構による前記各色の現像カートリッジの回転に
対しその現像器を所定の一定姿勢に不変に維持する姿勢
制御機構を備えた請求項２の画像形成装置。