JPH11242422A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11242422A
JPH11242422A JP10062129A JP6212998A JPH11242422A JP H11242422 A JPH11242422 A JP H11242422A JP 10062129 A JP10062129 A JP 10062129A JP 6212998 A JP6212998 A JP 6212998A JP H11242422 A JPH11242422 A JP H11242422A
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JP
Japan
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process unit
open position
unit
gear
housing
Prior art date
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Application number
JP10062129A
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English (en)
Inventor
Takeshi Motohashi
武 本橋
Hideyuki Takemoto
英行 竹本
Hiroyuki Goto
浩行 後藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不動筐体に現像装置を支持し、その不動筐体
に対して回動開閉自在に支持されたプロセスユニットの
感光体に形成された静電潜像を現像装置によってトナー
像として可視像化する画像形成装置において、プロセス
ユニットを閉じたとき、これに衝撃が加えられる不具合
を阻止する。 【解決手段】 プロセスユニット4を閉位置に回動する
とき、そのプロセスユニット4に制動作用を及ぼし、プ
ロセスユニット4を開放するときは、そのプロセスユニ
ットに制動作用を及ぼすことのないダンパを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体に静電潜
像を形成し、その静電潜像を現像装置によってトナー像
として可視像化する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子複写機、プリンタ、ファクシミリ或
いはその少なくとも2つの機能を備えた複合機などとし
て構成される上記形式の画像形成装置は従来より周知で
ある。
【0003】この種の画像形成装置において、現像装置
を不動筐体に支持すると共に、像担持体を含むプロセス
ユニットを、その下部側を中心として、不動筐体に対し
て回動開閉可能に支持し、プロセスユニットが不動筐体
に対する所定の装填位置を占める閉位置にあるとき、そ
のプロセスユニットを覆う開閉体を設け、その開閉体を
不動筐体に対してプロセスユニットと同じ向きに回動可
能に枢支した画像形成装置が提案されている。この形式
の画像形成装置においては、開閉体をその開位置に回動
させることにより、プロセスユニットを外部に露出さ
せ、さらにそのプロセスユニットを開放することによっ
て不動筐体の内部を外部に露出させることができるの
で、画像形成装置の各要素の保守点検作業などを容易に
行うことができる。
【0004】ところが、従来のこの種の画像形成装置に
おいては、プロセスユニットを開位置から閉位置に回動
させたときの衝撃によって、プロセスユニットの要素が
損傷を受けたり、トナーが飛散するおそれがあった。
【0005】また、プロセスユニットがほぼ上下方向に
立上った第1の開位置と、これよりも大きく回動開放し
た第2の開位置の各位置にそれぞれ当該プロセスユニッ
トを係止できるように構成した画像形成装置も提案され
ているが、この場合には、プロセスユニットが第1の開
位置から第2の開位置に回動したときも、そのプロセス
ユニットに大きな衝撃が加えられ、その要素が損傷する
おそれがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した従来の欠点を簡単な構成によって除去した画像形成
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、現像装置が支持された不動筐体と、像担持
体を含み、かつ下部側を中心として前記不動筐体に対し
て回動開閉可能に支持されたプロセスユニットと、該プ
ロセスユニットが不動筐体に対する所定の装填位置を占
める閉位置にあるとき該プロセスユニットを覆い、かつ
前記不動筐体に対してプロセスユニットと同じ向きに回
動可能に枢支された開閉体とを具備し、前記プロセスユ
ニットと開閉体が閉位置を占めた状態で、前記像担持体
に形成された静電潜像を前記現像装置によってトナー像
として可視像化する画像形成装置において、前記プロセ
スユニットを開くときよりも、閉じるときの方が、その
プロセスユニットに対して大きな抵抗が作用するよう
に、当該プロセスユニットの閉動作時に、これに制動作
用を及ぼすダンパ手段を設けたことを特徴とする画像形
成装置を提案する(請求項1)。
【0008】その際、上記請求項1に記載の画像形成装
置において、前記プロセスユニットを着脱可能に保持す
ると共に、該プロセスユニットがその下部側を中心とし
て不動筐体に対して回動開閉可能となるように、前記不
動筐体に対して回動可能に枢支されたユニット保持体を
具備し、前記ダンパ手段が、不動筐体に対して固定され
たダンパケースと、該ダンパケースに対して回転可能に
支持され、かつ一方の向きに回転させるときよりも、他
方の向きに回転させるときの方が大きなトルクを必要と
するギアを有する回転型ダンパにより構成され、前記プ
ロセスユニットが前記ユニット保持体と共に回動すると
き、前記ギアに噛み合う歯を前記ユニット保持体に設
け、プロセスユニットが閉位置から開位置へ向けて回動
するときよりも、開位置から閉位置へ向けて回動すると
きの方が、前記ギアを回転させるのに大きなトルクが必
要となるように、前記ギアと前記歯の相対位置を設定す
ると有利である(請求項2)。
【0009】また、本発明は、前述の目的を達成するた
め、現像装置が支持された不動筐体と、像担持体を含
み、かつ下部側を中心として前記不動筐体に対して回動
開閉可能に支持されたプロセスユニットと、該プロセス
ユニットが不動筐体に対する所定の装填位置を占める閉
位置にあるとき該プロセスユニットを覆い、かつ前記不
動筐体に対してプロセスユニットと同じ向きに回動可能
に枢支された開閉体とを具備し、前記プロセスユニット
がほぼ上下方向に立上った状態で前記不動筐体に対して
回動開放した第1の開位置に当該プロセスユニットを保
持する第1の係止手段と、プロセスユニットが前記第1
の開位置よりもさらに大きく回動開放した第2の開位置
に当該プロセスユニットを保持する第2の係止手段とを
具備し、前記プロセスユニットと開閉体が閉位置を占め
た状態で、前記像担持体に形成された静電潜像を前記現
像装置によってトナー像として可視像化する画像形成装
置において、前記プロセスユニットを閉位置から第1の
開位置へ向けて回動させるときよりも、該プロセスユニ
ットを第1の開位置から閉位置へ向けて回動させるとき
の方が、そのプロセスユニットに対して大きな抵抗が作
用するように、当該プロセスユニットの閉動作時に、こ
れに制動作用を及ぼし、かつ前記プロセスユニットを第
2の開位置から第1の開位置へ向けて回動させるときよ
りも、プロセスユニットを第1の開位置から第2の開位
置へ向けて回動させるときの方が、そのプロセスユニッ
トに対して大きな抵抗が作用するように、当該プロセス
ユニットの開動作時に、これに制動作用を及ぼすダンパ
手段を設けたことを特徴とする画像形成装置を提案する
(請求項3)。
【0010】その際、上記請求項3に記載の画像形成装
置において、前記プロセスユニットを着脱可能に保持す
ると共に、該プロセスユニットがその下部側を中心とし
て不動筐体に対して回動開閉可能となるように、前記不
動筐体に対して回動可能に枢支されたユニット保持体を
具備し、前記ダンパ手段が、不動筐体に対して固定され
たダンパケースと、該ダンパケースに対して回転可能に
支持され、かつ一方の向きに回転させるときよりも、他
方の向きに回転させるときの方が大きなトルクを必要と
するギアを有する回転型ダンパにより構成され、前記プ
ロセスユニットが前記ユニット保持体と共に閉位置と第
1の開位置との間を回動するとき、前記ギアに噛み合う
第1の歯を前記ユニット保持体に設け、かつ前記プロセ
スユニットがユニット保持体と共に第1の開位置と第2
の開位置との間を回動するとき、前記ギアに噛み合う第
2の歯を前記ユニット保持体に設け、プロセスユニット
が閉位置から第1の開位置へ向けて回動するときより
も、第1の開位置から閉位置へ向けて回動するときの方
が、前記ギアを回転させるのに大きなトルクが必要とな
り、かつ前記プロセスユニットが第2の開位置から第1
の開位置へ向けて回動するときよりも、第1の開位置か
ら第2の開位置へ向けて回動するときの方が、前記ギア
を回転させるのに大きなトルクが必要となるように、前
記ギアと第1及び第2の歯の相対位置を設定すると有利
である(請求項4)。
【0011】また、上記請求項3又は4に記載の画像形
成装置において、前記プロセスユニットが第1の開位置
を占めたとき、そのプロセスユニットとユニット保持体
の全体の重心が、ほぼ、ユニット保持体の回動中心を通
る鉛直線線に位置するように、当該第1の開位置を設定
すると有利である(請求項5)。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って詳細に説明する。
【0013】図1は、カラー画像を形成するカラープリ
ンタとして構成された画像形成装置の内部構造を示す概
略断面図である。ここに示した画像形成装置は、図示し
ていない机の上面又は床面などの設置面に不動に載置さ
れる不動筐体2と、図2乃至図4に示すように、この不
動筐体2に対して支軸1を介して回動開閉可能に支持さ
れた開閉体3と、不動筐体2に着脱可能に装着されたプ
ロセスユニット4を有している。プロセスユニット4
は、その外装カバーを兼ねるユニット筐体5と、これに
組付けられた複数のプロセス要素とを有している。プロ
セスユニット4も後述するように不動筐体2に対して回
動可能に支持されている。
【0014】図1において、プロセスユニット4のユニ
ット筐体5に回転自在に支持されたベルトプーリ6,7
には、潜像担持体の一例を構成する可撓性の無端ベルト
より成る感光体8が巻き掛けられている。潜像担持体と
して、ドラム状の感光体や、誘電体ドラム又は誘電体ベ
ルトなどを用いることもできる。またこの感光体8に対
向した位置には帯電チャージャ9より成る帯電装置が配
置され、この帯電チャージャ9もユニット筐体5に支持
されている。
【0015】一方、不動筐体2には、レーザ書き込みユ
ニット10として構成された露光装置と、回転型のカラ
ー現像装置11と、ブラック現像装置12とがそれぞれ
支持されている。レーザ書き込みユニット10は、図示
していないレービ光源と光学系をケース13に収めたユ
ニットより成り、画像形成動作時に、そのケース13の
スリット状出射口からレーザ光Lが出射して、感光体8
の表面を露光する。かかるレーザ書き込みユニット10
は、不動筐体2を構成する支持板14上に組み込まれ、
その支持板14の下方に後述する給紙カセット15がセ
ットされている。
【0016】カラー現像装置11は、図5に拡大して示
すように、イエロー現像器11Y、マゼンタ現像器11
M及びシアン現像器11Cの複数の現像器を有する現像
器ユニット16と、これらの現像器の外側を覆う外側カ
バー17を有し、かかるカラー現像装置11は、その外
側カバー17が不動に、現像器ユニット16がその中心
軸まわりに回転できるように不動筐体2を構成するフレ
ーム41(図1)に着脱可能に支持されている。不動筐
体2に設けられた図示していない駆動装置により現像器
ユニット16が回転することにより、各現像器11Y,
11M,11Cが選択的に感光体8に対向した現像位置
を占めることができる。図1及び図5は、イエロー現像
器11Yが現像位置を占めたときの状態を示している。
図6はカラー現像装置11の全体を示す斜視図である。
【0017】各現像器11Y,11M,11Cの構造は
実質的に同一であって、その一例としてイエロー現像器
11Yの構造を説明すると、この現像器11Yは、図5
に示すように、現像ケース18Yを有し、ここに粉体状
の現像剤(図示せず)が収容されている。現像剤として
は、トナーとキャリアを有する二成分系現像剤を用いる
こともできるが、ここではキャリアを有さない一成分系
現像剤が用いられている。従って、これらの現像剤を、
以下トナーと称することにする。
【0018】現像ケース18Yには、現像ローラ19Y
と、発泡ポリウレタンなどの弾性体から成る供給ローラ
20Yが回転自在に支持されている。イエロー現像器1
1Yが図5に示すように現像位置を占めたとき、その現
像ローラ19Yは、感光体8の表面に当接又は近接して
位置する。供給ローラ20Yは現像ローラ19Yに当接
しながら回転し、現像ローラ19Yの表面にイエロート
ナーを供給する。現像ケース18Yには、例えばステン
レス鋼などのばね性を有する薄板から成るドクターブレ
ード21Yの基端部が固定され、その自由端部は現像ロ
ーラ19Yに当接している。また現像ケース18Yに
は、供給ローラ20Yに対して平行に延びる第1及び第
2のトナー搬送部材22Y,23Yが回転自在に支持さ
れ、これらのトナー搬送部材22Y,23Yは例えばス
クリューコンベアにより構成される。これらの要素の機
能については後述する。
【0019】上述した各要素は、マゼンタ現像器11M
及びシアン現像器11Cにも設けられているが、その構
成はイエロー現像器11Yのものと変らないため、これ
らの現像器11M,11Cに関しては、その各現像ケー
ス18M,18C以外の要素についての図示は省略す
る。各現像ケース18M,18Cにも、図示していない
マゼンタトナーとシアントナーが収容されている。ま
た、3つの現像ケース18Y,18M,18Cは一体に
構成されている。
【0020】図5に示すように、カラー現像装置11と
は別に設けられたブラック現像装置12も、粉体状のブ
ラック現像剤(図示せず)を収容した現像ケース24
と、これに回転自在に支持され現像ローラ25及び供給
ローラ26を有している。ここでも、二成分又は一成分
系のいずれの現像剤を用いることもできるが、図示した
例では一成分系現像剤(以下、トナーと記す)が用いら
れている。供給ローラ26は、発泡ポリウレタンなどの
弾性体より成り、回転しながら現像ローラ25の周面に
ブラックトナーを供給する。現像ローラ25の周面に
は、前述のドクターブレード21Yと同様に構成された
ドクターブレード27の自由端部が当接している。また
現像ケース24内には、供給ローラ26と現像ローラ2
5の側に、ブラックトナーを撹拌しながら搬送する第1
及び第2アジテータ28,29が設けられている。
【0021】ブラック現像装置12も不動筐体2を構成
するフレーム41(図1)に着脱可能に支持されている
が、その際、このブラック現像装置12は、感光体8に
対して接離する方向に移動可能に支持され、非現像時に
は感光体8から離れ、現像動作時には、その現像ローラ
25が感光体8の表面に当接し、又は近接するように、
感光体8の表面に接近する。
【0022】画像形成動作時に、図1に示したベルトプ
ーリ7が図示していない駆動装置によって回転駆動され
ることにより、感光体8は矢印A方向に回転駆動され
る。このとき除電装置の一例である除電ランプ30によ
って感光体表面が除電作用を受け、次いで帯電チャージ
ャ9より成る帯電装置によって感光体表面が一様に帯電
され、その帯電面が、レーザ書き込みユニット10から
出射する光変調されたレーザ光Lによって露光され、こ
れによって感光体表面に、書込み情報に対応した第1の
静電潜像が形成される。このとき、例えば、カラー現像
装置11のイエロー現像器11Yが感光体8の表面に対
向した現像位置を占め、その現像ローラ19Yが図5に
矢印で示す方向に回転駆動される。供給ローラ20Yか
ら現像ローラ19Yに供給されたイエロートナーは、そ
の現像ローラ19Yの周面に担持されて搬送され、ドク
ターブレード21Yによって層厚が規制される。かかる
動作時にイエロートナーは所定の極性に摩擦帯電され、
このイエロートナーによって、上述の第1の静電潜像が
イエロートナー像として可視像化される。このときブラ
ック現像装置12は感光体8の表面から離間し、現像動
作を行うことはない。
【0023】一方、図1に示すように、ユニット筐体5
には、互いに離間して配置された適数の、本例では2本
のベルトプーリ31,32が回転自在に支持され、これ
らのベルトプーリ31,32には、中間転写体の一例で
ある無端状の中間転写ベルト33が巻き掛けられ、一方
のベルトプーリ31が図示していない駆動装置によって
駆動されることにより、中間転写ベルト33が矢印B方
向に回転駆動される。この中間転写ベルト33と感光体
8は、転写部34の部位で互いに当接し、この部位にお
ける中間転写ベルト33の裏面側には転写手段の一例で
ある転写ブラシ35の先端が当接し、かかる転写ブラシ
35もユニット筐体5に支持されている。この転写手段
として、転写ローラや、転写ブレード又はコロナ放電器
などを用いることもできる。
【0024】前述のように感光体8の表面に形成された
イエロートナー像が転写部34に至ったとき、転写ブラ
シ35には、そのトナーと逆極性の電圧が印加され、こ
れによって感光体8表面のトナー像が中間転写ベルト3
3の表面に転写される。
【0025】トナー像を転写した後の感光体表面には、
転写されずに残されたトナーが付着しており、かかる転
写残トナーは、ユニット筐体5に支持されて先端部を感
光体8に圧接されたクリーニングブレード36より成る
クリーニング部材によって掻き取り除去される。このよ
うにして感光体表面から除去された転写残トナーは、ユ
ニット筐体5に組付けられたクリーニングケース37内
に落下する。クリーニングブレード36とクリーニング
ケース37は、感光体用のクリーニング装置を構成し、
かかるクリーニング装置によって感光体8から除去され
たトナーは、ユニット筐体5に着脱可能に装着された廃
トナー容器38に搬送される。
【0026】上述のようにして表面を清掃された感光体
表面は、再び除電ランプ30により除電作用を受けた
後、帯電チャージャ9によって一様に帯電され、次いで
その帯電面にレーザ書き込みユニット10から出射する
レーザ光Lを照射され、感光体表面に第2の静電潜像が
形成される。この静電潜像がカラー現像装置11を通る
とき、前述のようにその現像器ユニット16が回転する
ことによって、マゼンタ現像器11Mが感光体8に対向
した現像位置を占め、これによって、先に説明したとこ
ろと全く同様にして、その第2の静電潜像がマゼンタト
ナー像として可視像化される。このトナー像も、転写ブ
ラシ35の作用によって、先にイエロートナー像の転写
された中間転写ベルト33の表面に、当該イエロートナ
ー像に重ね合されて転写される。マゼンタトナー像を転
写した後の感光体8の表面に残留するトナーも、クリー
ニングブレード36によって感光体表面から除去され
る。
【0027】全く同様にして、感光体表面に形成された
第3の静電潜像が、感光体表面に対向したシアン現像器
11Cによって、シアントナー像として可視像化され、
これが中間転写ベルト33の表面に、先に転写されたト
ナー像に重ね合されて転写される。引き続き、全く同様
にして、感光体表面には第4の静電潜像が形成され、こ
の潜像が、感光体8に接近したブラック現像装置12に
よってブラックトナー像として可視像化される。この場
合も、回転駆動される現像ローラ25上に、供給ローラ
26によってブラックトナーが供給されて搬送され、そ
のトナーがドクターブレード27によって層厚を規制さ
れる。このようにして所定の極性に摩擦帯電されたブラ
ックトナーによって第4の静電潜像がブラックトナー像
化され、このトナー像も中間転写ベルト33の表面に、
先に転写されたトナー像に重ね合されて転写される。
【0028】感光体表面は、各トナー像の転写ごとに、
クリーニングブレード36によって転写残トナーを除去
され、その表面が清掃される。このようにして、中間転
写ベルト33の表面には、フルカラートナー像が形成さ
れる。
【0029】一方、不動筐体2にセットされた前述の給
紙カセット15には、紙又はプラスチックシートなどか
ら成る記録媒体39がスタックされ、給紙ローラ40の
回転によって、その記録媒体39が1枚ずつ矢印C方向
に給送される。このようにして給送された記録媒体39
は、開閉体3と後述するユニット保持体44(図2)に
それぞれ回転自在に支持された搬送ローラ45,45A
と、ユニット筐体5及び開閉体3にそれぞれ回転自在に
支持されたレジストローラ46,46Aの回転によっ
て、ユニット筐体5の一部により構成されたガイド47
上を搬送され、中間転写ベルト33の表面に形成された
フルカラートナー像に整合するタイミングで中間転写ベ
ルト33と、これに対置された転写手段の一例である転
写ローラ48との間のニップ部に送り込まれる。このと
き転写ローラ48に印加された、トナーと逆極性の電圧
によって、中間転写ベルト33表面のフルカラートナー
像が記録媒体39の表面に一括して転写される。転写手
段の一例を構成する転写ローラ48は、開閉体3に回転
自在に支持されており、かかる転写手段としても、コロ
ナ放電器、ブラシ又はブレードなどの適宜な手段を採用
することができる。
【0030】フルカラートナー像を転写された記録媒体
39は、中間転写ベルト33を離れた後、不動筐体2に
支持された定着装置49の定着ローラ50と加圧ローラ
51との間を通り、このとき熱と圧力の作用によって、
そのトナー像が記録媒体39の表面に定着される。定着
装置49を出た記録媒体39は、不動筐体上部の排紙ス
タック部52に、画像面を下に向けて排出される。
【0031】一方、フルカラートナー像を記録媒体39
に転写した後に中間転写ベルト33上に残留する転写残
トナーは、中間転写ベルト用のクリーニング装置53の
クリーニングブレード54によって掻き取られ、中間転
写ベルト33の表面が清掃される。クリーニングブレー
ド54は中間転写ベルト33用のクリーニング部材の一
例を構成し、かかるクリーニングブレード54は、ユニ
ット筐体5の一部によって形成されたクリーニングケー
ス55内に配置され、クリーニングブレード54の基端
部がユニット筐体5に揺動自在に支持されたアーム(図
示せず)に固定されている。このクリーニング部材とし
ても、ファーブラシなどの他の適宜な形態のクリーニン
グ部材を採用することができる。
【0032】クリーニングブレード54は、上記アーム
の揺動によって中間転写ベルト表面に対して接離自在と
なっていて、中間転写ベルト33の表面に各トナー像が
転写されるとき、クリーニングブレード54は中間転写
ベルト表面から離間している。中間転写ベルト表面のフ
ルカラートナー像を記録媒体39に転写した後、その表
面に残留するトナーを清掃するときだけ、アームの揺動
によってクリーニングブレード54の先端部が中間転写
ベルト表面に圧接し、その転写残トナーを掻き取り除去
する。クリーニングブレード54によって中間転写ベル
ト表面から掻き取られた転写残トナーは、トナー搬送ス
クリュー56によってクリーニングケース55外に排出
され、図示していない搬送装置によって、前述の廃トナ
ー容器38に搬送され、ここに収容される。廃トナー容
器38内のトナーが満杯となったときは、この廃トナー
容器38は、ユニット筐体5から外され、新たな空の廃
トナー容器と交換される。
【0033】以上の説明は、記録媒体39上にフルカラ
ー画像を形成するときの画像形成動作であるが、カラー
現像装置11を構成する各現像器及びブラック現像装置
12のいずれか1つだけを使用して単色画像を形成した
り、2色又は3色の画像を形成することもできる。
【0034】上述の画像形成装置を操作する操作者は、
当該画像形成装置の図1における右側の領域に立って所
定の操作を行う。すなわち、図1における右側の画像形
成装置面がその前側(正面側)であり、図1に示した符
号Fは、画像形成装置ないしは不動筐体2の前方側を示
している。操作者が画像形成装置を操作すべく、画像形
成装置に向き合って立ったとき、その操作者に対向する
面が画像形成装置の前側であり、このとき操作者が立っ
ている側が画像形成装置の前方側である。
【0035】図6はカラー現像装置11を示す斜視図で
あるが、このカラー現像装置11が図1に示すように不
動筐体2にセットされた状態で、操作者が画像形成装置
の正面側に向き合ったとき、図6に符号Rで示した側が
操作者の右側となり、同じく符号Lで示した側が操作者
の左側となる。
【0036】感光体8を巻き掛けた2つのベルトプーリ
6,7の間には、ユニット筐体5に回転自在に支持され
たバックアップローラ57が設けられ、このローラ57
によってベルト状の感光体8が現像装置11,12の側
に押圧され、そのバックアップローラ57と上側のベル
トプーリ6との間の感光体部分がほぼ上下垂直に位置
し、バックアップローラ57と下側のベルトプーリ7と
の間の感光体部分は若干斜めに傾いているので、現像装
置11,12に対向した感光体部分の面積が拡大してい
る。このような感光体部分にカラーの現像装置11とブ
ラック現像装置12を配置するので、両現像装置を設け
るスペースを大きくでき、よってこれらの現像装置1
1,12の干渉を阻止しつつ、これらの現像装置11,
12を支障なく配置することができる。
【0037】また、中間転写ベルト33を傾斜して配置
し、感光体8をほぼ上下垂直に配置したので、これらの
間のスペースに、感光体用のクリーニング装置と廃トナ
ー容器38を支障なく配置できる。さらに、中間転写ベ
ルト33と感光体8は互いに微小角度をもって位置して
いるので、現像装置11,12による現像部と転写ロー
ラ48による転写部との間のスペースを小さくでき、画
像形成装置全体をコンパクト化できる。さらに、図示し
た画像形成装置においては、感光体8から中間転写ベル
ト33へトナー像を転写する転写部34から転写ローラ
48までの中間転写ベルト33の走行方向に沿う距離
は、最大サイズのトナー像の中間転写ベルト周方向長さ
以上に設定されている。
【0038】また図6に示すように、カラー現像装置1
1の左側Lの部位(図1の紙面に対して手前側)には、
各現像器11Y,11M,11C用のトナー収容部58
Y,58M,58Cが設けられ、これらのトナー収容部
は、図5に示した現像器ユニット16と一体化されてい
る。図5に示した第1のトナー搬送部材22Yは、トナ
ー収容部58Yからイエロートナーをイエロー現像器1
1Y内に搬送し、そのトナーが供給ローラ20Yに供給
され、これが現像ローラ19Yに担持されて搬送され、
前述のように現像に供される。現像に使用されなかった
トナーは、第1のトナー搬送部材22Yによって、トナ
ー収容部58Yと反対側のイエロー現像器部、すなわち
図6の右側Rの部位に搬送され、ここで重心で第2のト
ナー搬送部材23Yに落下し、次いでそのトナーは、第
2のトナー搬送部材23Yによってトナー収容部58Y
に戻される。このようにしてトナーは現像器11Yとト
ナー収容部58Yとの間を循環する。他の現像器11
M,11Cにおいても同様である。
【0039】図6に示すように、各トナー収容部58
Y,58M,58Cには、トナーカートリッジ59Y,
59M,59Cが着脱自在に装着され、これらは、トナ
ー補給時に新たなトナーカートリッジと交換され、その
新たなカートリッジに収容されたトナーが各トナー収容
部58Y,58M,58Cに補給される。このようにト
ナー収容部とトナーカートリッジを現像装置11の長手
方向一方の側にまとめて配置することにより、3つの現
像器11Y,11M,11Cの横断面積を小さくでき、
これを感光体近傍の狭いスペースに配置することができ
る。
【0040】図に一例として示したブラック現像装置1
2は、その現像ケース24にブラックトナーを内包した
現像カートリッジとして構成され、そのトナーが消費し
尽くされると、新たな現像器と交換される。
【0041】ここで、上述した画像形成装置の開閉体3
とプロセスユニット4は、前述のように、その下部側を
中心として不動筐体2に対して回動開閉可能に支持さ
れ、本例では、プロセスユニット4が前述のユニット保
持体44を介して不動筐体2に回動可能に支持されてい
る。以下に、これらに関連する具体的構成を明らかにす
る。
【0042】図1には、不動筐体2を構成するフレーム
41について、その一部だけを示したが、このフレーム
41は、図2及び図3に示した支軸1の部位まで延びて
いて、図7に示すように、そのフレーム部分にはボス部
60が一体に設けられ、そのボス部60に支軸1が不動
に嵌合している。そして、この支軸1に、開閉体3のフ
レーム42の下部に形成された孔61が回転自在に嵌合
し、しかもこの支軸1の端部には、ユニット保持体44
の下部に形成された凹部75が回動自在に嵌合してい
る。図7は前述の左側Lの部位の支持構造を示している
が、右側R(図6)においても、全く同様にして、支軸
1と同心状の支軸を介して、開閉体3のフレーム42と
ユニット保持体44が回動自在に支持される。
【0043】ユニット保持体44に対向するフレーム4
1の面にも、図7に示したボス部60と同心状のボス部
を突設し、これらのボス部に開閉体3のフレーム42の
下部とユニット保持体をそれぞれ回動自在に支持すれ
ば、独立した部材である支軸1を省略でき、コストを低
減できる。
【0044】ユニット保持体44は、図8に示すよう
に、前述の左側Lに位置する左側板62と、前述の右側
Rに位置する右側板62Aと、これらの側板62,62
Aの間に位置し、かつその各側板62,62Aに固定さ
れたほぼU字形横断面形状の保持板63を有している。
この保持板63は、ユニット保持体全体のねじれ剛性を
高める補強部材としての用もなす。
【0045】またユニット保持体44には、前述のよう
に搬送ローラ45A(図1)が回転自在に支持されてい
るが、図8に示すように、搬送ローラ45Aを固定支持
した回転軸64の各端部が、各側板62,62Aに形成
された取付孔65,65Aに軸受66,66Aを介して
回転自在に支持され、各軸受66,66Aが、取付孔6
5,65Aに組込まれた圧縮ばね67,67Aにより加
圧されることによって、搬送ローラ45Aが相手の搬送
ローラ45(図1)に圧接し、記録媒体39に対する搬
送機能が保証される。
【0046】また、プロセスユニット4が図1に示すよ
うに装填された状態で、ユニット保持体44の保持板6
3は、給紙カセット15から送り出された記録媒体39
を案内するガイド面としての用もなす。かかるユニット
保持体44に、プロセスユニット4の下部が着脱可能に
保持される。図8には、ユニット保持体44から取り外
した状態のプロセスユニット4を示している。
【0047】ユニット保持体44に保持されたプロセス
ユニット4、及び開閉体3は、通常、図1に示した閉位
置を占め、このときプロセスユニット4が不動筐体2の
前部側開口を覆い、しかも開閉体3はそのプロセスユニ
ット4の前部を覆っている。ユニット保持体44と開閉
体3は、図示していないロック装置によって図1に示し
た閉位置に係止され、この状態で前述の画像形成動作が
実行される。
【0048】ユニット筐体5の一部により構成されたガ
イド面47やユニット保持体の保持板63によって構成
されたガイド面などの記録媒体搬送経路中にて記録媒体
がジャム、すなわち搬送トラブルを起こしたときは、上
述の開閉体用のロック装置を解除し、開閉体3をその下
部側の支軸1のまわりに図1における時計方向、すなわ
ち不動筐体2の前方側Fへ回動開放させる。図2はこの
ときの様子を示している。支軸1のまわりには図示して
いないねじりコイルばねが設けられ、これによって開閉
体3は図2に示した開位置へ向け回動付勢され、開位置
を占めた開閉体3は図示していないストッパに当り、こ
れによって安定した状態で開位置に保持される。
【0049】上述のように開閉体3を回動開放すること
により、閉位置を占めたプロセスユニット4の前側が外
部に露出し、記録媒体39の搬送経路が開放される。従
って、操作者は容易に詰まった記録媒体を除去すること
ができる。プロセスユニット4を動かさず、開閉体3を
開くだけで搬送経路を開放し、ジャム処理を行うことが
できるので、トナーが落下して周辺を汚すおそれをなく
すことができる。
【0050】また中間転写ベルト33が劣化したような
ときは、プロセスユニット4を新たなものと交換する必
要がある。このような場合には、開閉体3を図2に示す
ように開放した上で、前述のプロセスユニット用のロッ
ク装置を解除し、プロセスユニット4を保持したユニッ
ト保持体44を支軸1のまわりに図2における時計方
向、すなわち前方側に回動させる。これによって、プロ
セスユニット4が開閉体3の開放方向と同じ向きに開放
回動し、図3に示した閉位置を占める。このときプロセ
スユニット4はほぼ上下方向に立上った姿勢をとる。
【0051】上述のようにプロセスユニット4を開位置
に開放させれば、そのプロセスユニット4を上方に持ち
上げることにより、当該プロセスユニット4をユニット
保持体44から抜き出すことができる。次いで、そのユ
ニット保持体44に新たなプロセスユニット4を装着す
ることができる。このように、開閉体3とプロセスユニ
ット4を同じ向きに回動開放させて、プロセスユニット
4を交換できるので、その作業性が高められる。新たな
プロセスユニット4をユニット保持体44に装着したあ
とは、そのプロセスユニット4をユニット保持体44と
共に図1に示した閉位置に回動すると共に、開閉体を図
1に示した閉位置に回動する。
【0052】ここで、図9はユニット保持体44がプロ
セスユニット4と共に図2に示した閉位置にあるときの
断面図であり、図10はそのユニット保持体44が図3
に示した開位置、すなわちプロセスユニット4を着脱す
る位置に回動したときの様子を示す断面図である。プロ
セスユニット4は、図10に示すようにユニット保持体
44の上方から当該ユニット保持体44に装着される。
その際、プロセスユニット4のユニット筐体5の各側面
には、図8及び図10に示すように、プロセスユニット
4の着脱方向に延びる突起68,68Aがそれぞれ突設
され、これらに対応して、ユニット保持体44を構成す
る左右の側板62,62Aの互いに対向した面には、ユ
ニット保持体の着脱方向に延びるガイド溝69,69A
がそれぞれ形成されている。
【0053】プロセスユニット4をユニット保持体44
に装着するときは、その各突起68,68Aをユニット
保持体44の各ガイド溝69,69Aに係合し、プロセ
スユニット4をそのままユニット保持体44の底部まで
落し込めばよく、これによってユニット保持体44に対
するプロセスユニット4の位置が正しく定められる。ま
たプロセスユニット4をユニット保持体44から引き抜
くときも、突起68,68Aがガイド溝69,69Aに
よって案内されるので、容易にプロセスユニット4を取
り出すことができる。ユニット筐体5の各側面に把手7
0,70Aを設けておけば、ユニット保持体44に対す
るプロセスユニット4の着脱操作性を一層高めることが
できる。さらに各ガイド溝69,69Aの入口部側7
1,71Aをラッパ状に開拡形成すれば、その各ガイド
溝69,69Aに容易に各突起68,68Aを挿入する
ことができる。
【0054】上述した画像形成装置では、給紙カセット
15の配置された給紙部が不動筐体2の下部に配置さ
れ、排紙スタック部52より成る排紙部が不動筐体2の
上部に設けられているので、給紙部から排紙部までの記
録媒体搬送経路を短かくすることができる。このため、
記録媒体39を長い経路に亘って搬送する必要がなくな
り、その搬送中に記録媒体の品質が低下する不具合を抑
制できる。しかも開閉体3を開くことによって、記録媒
体搬送経路が前方側Fに開放されるので、容易にジャム
処理を行うことができる。
【0055】以上のように、本例の画像形成装置は、現
像装置11,12が支持された不動筐体2と、像担持体
の一例である感光体8を含み、かつ下部側を中心として
不動筐体2に対して回動開閉可能に支持されたプロセス
ユニット4と、そのプロセスユニット4が不動筐体2に
対する所定の装填位置を占める閉位置にあるとき該プロ
セスユニット4の少なくとも一部を覆い、かつ不動筐体
2に対してプロセスユニット4と同じ向きに回動可能に
枢支された開閉体3とを具備している。そして、プロセ
スユニット4と開閉体3が閉位置を占めた状態で、像担
持体に形成された静電潜像を現像装置11,12によっ
てトナー像として可視像化する画像形成動作が実行され
る。図示した例では、プロセスユニット4は、ユニット
保持体44を介して、不動筐体2に対して回動開閉可能
に支持されているが、プロセスユニット4を、ユニット
保持体44以外の要素を介し、又は直に不動筐体2に回
動開閉可能に支持することもできる。開閉体3について
も同様である。
【0056】ここで、ユニット保持体44にプロセスユ
ニット4を装着した後、操作者がプロセスユニット4の
ユニット筐体5を手で掴み、そのプロセスユニット4を
図2に示した閉位置に回動させる場合、プロセスユニッ
ト4は比較的重量の大なる要素を多数有しているので、
その回動操作の途中で操作者がユニット筐体5から手を
離してしまうと、プロセスユニット4が閉位置に至った
とき、そのプロセスユニット4と不動筐体2に大きな衝
撃力が加えられ、プロセスユニット4を構成する要素が
損傷したり、その位置精度が狂ったり、トナーが飛散す
るなどの不具合が発生するおそれがある。
【0057】そこで、本例の画像形成装置には、プロセ
スユニット4を開くときよりも、これを閉じるときの方
が、そのプロセスユニット4に対して大きな抵抗が作用
するように、当該プロセスユニット4の閉動作時に、こ
れに制動作用を及ぼすダンパ手段が設けられている。か
かるダンパ手段としては、オイルなどの媒体が封入され
たシリンダとそのシリンダ内に挿入されたピストンと、
そのピストンに固定されたピストンロッドとを有するダ
ンパなど適宜な形式のダンパを用いることができるが、
図12はそのうちの特に有利な回転型ダンパ72の一例
を示す。
【0058】ここに示したダンパ72は、不動筐体2を
構成するフレーム41(図7)のユニット保持体44に
対向した側の面に固定されたダンパケース73と、この
ダンパケース73に対して回転可能に支持された円筒状
の歯車より成るギア74を有し、ダンパケース73に
は、それ自体周知のようにオイルとばねが収容され、こ
れによって、ギア74を図11に矢印Pで示した一方の
向きに回転させるときよりも、このギア74を矢印Qで
示した他方の向きに回転させるときの方が大きなトルク
を必要とするように構成されている。ギア74を矢印P
方向に回転させるときは、小さな力で軽く回転させるこ
とができ、矢印Q方向に回転させるときは、大きな力を
必要とする。かかる回転型ダンパ自体は従来より周知な
ものと変りはない。
【0059】一方、ユニット保持体44の左側板62に
は、ユニット保持体44の回動中心、すなわち支軸1が
嵌合する凹部75の中心のまわりに複数の歯76が形成
され、プロセスユニット4がユニット保持体44と共に
図1に示した閉位置と図2に示した開位置との間を回動
するとき、前述のギア74が上記歯76に噛み合う。
【0060】図13は、ユニット保持体44とこれに保
持されたプロセスユニット4(図13には示さず)が図
2に示した閉位置にあるときのギア74と歯76の位置
関係を示している。この状態から、操作者がユニット保
持体44とプロセスユニット4を時計方向(矢印X1)
方向に引いて回動させると、歯76に噛み合ったギア7
4は時計方向、すなわち矢印P方向に回転する。このと
き、前述のようにギア74を回転させるのに大きなトル
クは必要としないため、ギア74は実質的にフリーに回
転する。このため、回動するプロセスユニット4とユニ
ット保持体44には大きな抵抗は作用せず、プロセスユ
ニット4を小さな力で回動させることができる。
【0061】図14は、ユニット保持体44とプロセス
ユニット4が図3に示した開位置に回動したときの様子
を示しており、この図の例では、この時点でギア74と
歯76は噛み合っていない。ユニット保持体44が図1
4に示す開位置に至ったとき、ギア74と歯76の係合
が外れる。この状態から、操作者がユニット筐体5を掴
んで、ユニット保持体44とプロセスユニット4を閉方
向、すなわち矢印Y1方向に押して、これらを回動させ
ると、すぐにギア74は歯76に噛み合い、ギア74は
反時計方向、すなわち矢印Q方向に回転する。このと
き、ギア74を回転させるのに大きなトルクを必要とす
るので、プロセスユニット4とユニット保持体44には
大きな抵抗が作用する。このため、プロセスユニット4
を閉じる操作中に、操作者がユニット筐体5から手を離
したとしても、プロセスユニット4とユニット保持体4
4が図2及び図13に示した閉位置に至るとき、プロセ
スユニット4とユニット保持体44は極めて低速度でゆ
っくりと閉位置に達する。プロセスユニットに大きな制
動作用が及ぼされ、これが大きな衝撃を伴って閉位置に
至ることが阻止されるのである。これにより、プロセス
ユニット4と不動筐体2に大きな衝撃力が加えられるこ
とはなく、その各要素が損傷したり、トナーが落下する
不具合を阻止できる。プロセスユニット4を開く途中
で、誤って操作者がユニット筐体5から手を離したとき
も同様である。これに対し、プロセスユニット4を開く
ときは、これを軽く回動させることができるので、その
操作性が低下することはない。
【0062】このように、本例の画像形成装置は、プロ
セスユニット4を着脱可能に保持すると共に、そのプロ
セスユニット4がその下部側を中心として不動筐体2に
対して回動開閉可能となるように、不動筐体2に対して
回動可能に枢支されたユニット保持体44を具備してお
り、しかも前述のダンパ手段が、不動筐体2に対して固
定されたダンパケース73と、該ダンパケース73に対
して回転可能に支持され、かつ一方の向きPに回転させ
るときよりも、他方の向きQに回転させるときの方が大
きなトルクを必要とするギア74を有する回転型ダンパ
72により構成され、さらにプロセスユニット4がユニ
ット保持体44と共に回動するとき、ギア74に噛み合
う歯76がユニット保持体44に設けられ、プロセスユ
ニット4が図2に示した閉位置から図3に示した開位置
へ向けて回動するときよりも、その開位置から閉位置へ
向けて回動するときの方が、ギア74を回転させるのに
大きなトルクが必要となるように、そのギア74と歯7
6の相対位置が設定されている。
【0063】ところで、図1に示した現像装置11,1
2は、前述のように不動筐体2に対して着脱可能に支持
されており、かかる現像装置11,12や不動筐体2に
装着された他の要素の保守点検時に、不動筐体の前部開
口を大きく開放した方が、その作業を行い易い。そこ
で、本例の画像形成装置においては、プロセスユニット
4が図3に示した位置よりも不動筐体2に対してその前
方側にさらに大きく開放した図4に示した位置に回動さ
せることができるように構成されている。プロセスユニ
ット4は、図3に示した開位置において、ほぼ上下方向
に立上った状態で不動筐体2に対して回動開放し、この
状態で、プロセスユニット4の着脱操作が行われるが、
このときのプロセスユニット4の位置を第1の開位置と
称することにする。またプロセスユニット4が第1の開
位置よりもさらに大きく回動開放した図4に示すプロセ
スユニットの開位置を第2の開位置と称する。
【0064】プロセスユニット4を第2の開位置に回動
開放させれば、不動筐体2の前部開口が大きく開放され
るので、プロセスユニット4を不動筐体2から外すよう
な作業をせず、そのプロセスユニット4を不動筐体2に
組付けたまま現像装置11,12を保守点検し、或いは
これらを新たなものと交換することができる。また、こ
のとき廃トナー容器38も上方を向くので、この容器3
8を容易に交換することができる。また図示した例で
は、プロセスユニット4と開閉体3の回動中心が共に支
軸1となっていて、これらは同一支点のまわりを回動す
るので、プロセスユニット4と開閉体3が回動すると
き、これらの各要素が強く当ることなく、スムーズに回
動させることができる。特にプロセスユニット4と開閉
体3を、図4に示した位置から共に閉位置まで回動させ
ても、両者の各要素が強く当らず、その要素が損傷する
不具合を防止できる。
【0065】ここで、本例の画像形成装置には、そのプ
ロセスユニット4を図3に示した第1の開位置に回動開
放させたとき、そのプロセスユニット4を第1の開位置
に保持する第1の係止手段と、プロセスユニット4を図
4に示した第2の開位置に回動開放させたとき、そのプ
ロセスユニット4を第2の開位置に保持する第2の係止
手段が設けられている。以下にその具体例を明らかにす
る。
【0066】図9乃至図11に示すように、ユニット保
持体44の右側板62Aの下部には、第1及び第2の切
欠77,78が形成され、不動筐体2のフレーム41
(図9乃至図11には示さず)には、板ばね79の基部
が固定されている。図9に示すように、ユニット保持体
44とこれに保持されたプロセスユニット4(図1)が
図2及び図9に示した閉位置を占めているとき、板ばね
79の先端部79Aはいずれの切欠77,78にも係合
していない。
【0067】プロセスユニット4をユニット保持体44
と共に図3及び図10に示した第1の開位置に回動させ
ると、板ばね79の先端部79Aがその弾性によって第
1の切欠77に係合する。このため、プロセスユニット
4は、この第1の開位置に保持され、ユニット保持体4
4を手で押えなくとも、そのユニット保持体44からプ
ロセスユニット4を外し、又はこれをユニット保持体4
4に装着することができる。
【0068】プロセスユニット4をユニット保持体44
と共に、図4及び図11に示した第2の開位置に回動さ
せると、板ばね79の先端部79Aはその弾性により第
2の切欠78に係合する。これによりプロセスユニット
4は、その第2の開位置に保持される。
【0069】上述のように、図示した例では、板ばね7
9と第1の切欠77が、前述の第1の係止手段を構成
し、板ばね79と第2の切欠78が第2の係止手段を構
成している。プロセスユニット4が第2の開位置に至っ
たとき、そのプロセスユニット4又はユニット保持体4
4を受け止めるストッパを不動筐体2に設け、或いはそ
のプロセスユニット4又はユニット保持体44を開閉体
3によって受け止めるようにしてもよく、この場合に
は、上記ストッパ又は開閉体自体が第2の係止手段を構
成する。この場合には第2の切欠78を省くことができ
る。
【0070】ここで、プロセスユニット4を第1の開位
置から第2の開位置に回動させるときも、そのユニット
筐体5を手で掴んで、これを回動させればよいが、この
場合もその回動途中で手を離したとき、プロセスユニッ
ト4がその第2の開位置に大きな衝撃をもって回動する
とすれば、そのプロセスユニット4の要素が損傷するお
それを免れない。
【0071】そこで、本例の画像形成装置においては、
前述のダンパ手段が、先にも説明したように、プロセス
ユニット4を閉位置から第1の開位置へ向けて回動させ
るときよりも、そのプロセスユニット4を第1の開位置
から閉位置へ向けて回動させるときの方が、そのプロセ
スユニット4に対して大きな抵抗が作用するように、当
該プロセスユニット4の閉動作時に、これに制動作用を
及ぼすと共に、プロセスユニット4を第2の開位置から
第1の開位置へ向けて回動させるときよりも、プロセス
ユニット4を第1の開位置から第2の開位置へ向けて回
動させるときの方が、そのプロセスユニット4に対して
大きな抵抗が作用するように、当該プロセスユニット4
の開動作時に、これに制動作用を及ぼすように構成され
ている。
【0072】より具体的に示すと、図12乃至図15に
示すように、前述の一方向ダンパ作用の回転型ダンパ7
2が不動筐体2のフレーム41(図7)に支持されてい
ると共に、ユニット保持体44の左側板62には、その
回転中心のまわりに複数の歯80が形成されている。こ
の歯80は先に説明した歯76よりも、ユニット保持体
44の回動中心近くに位置している。以下の説明では、
先に説明した歯76を第1の歯と称し、もう一方の歯8
0を第2の歯と称することにする。
【0073】プロセスユニット4がユニット保持体44
と共に第1の開位置と第2の開位置を回動するとき、ギ
ア74は第2の歯80に噛み合う。プロセスユニット4
が第1の開位置を占めたとき、図14に示すようにギア
74はいずれの歯76,80にも噛み合っていない。プ
ロセスユニット4を第1の開位置から第2の開位置へ向
けて矢印X2方向に回動させ始めると、すぐにギア74
は第2の歯80に噛み合い始め、ギア74は反時計方
向、すなわち矢印Q方向に回転する。このとき、先に説
明したように、ギア74を回転させるのに大きなトルク
を必要とするので、プロセスユニット4とユニット保持
体44には大きな抵抗が作用する。このため、プロセス
ユニット4を第2の開位置に向けて回動させる途中に、
操作者がプロセスユニット4から手を離しても、プロセ
スユニット4は極めて低速でゆっくりと第2の開位置に
回動する。プロセスユニット4に大きな制動作用が及ぼ
され、これが大きな衝撃を伴って第2の開位置へ至るこ
とが阻止されるのである。これにより、プロセスユニッ
ト4に大きな衝撃力が加えられることはなく、その要素
が損傷したり、トナーが飛散することはない。図15
は、ユニット保持体44がプロセスユニット4と共に第
2の開位置に回動したときの状態を示している。
【0074】一方、プロセスユニット4を第2の開位置
から第1の開位置へ向けて矢印Y2方向に回動させ始め
ると、第2の歯80に噛み合ったギア74は、時計方
向、すなわち矢印P方向に回転するので、このときはギ
ア74を回転させるのに大きなトルクは必要とせず、よ
ってギア74は実質的にフリーに回転する。このため、
プロセスユニット4とユニット保持体44に大きな抵抗
は作用せず、プロセスユニット4を小さな力で楽に第1
の開位置に回動させることができる。
【0075】プロセスユニット4を第1の開位置から閉
位置へ回動させ、またプロセスユニット4を閉位置から
第1の開位置へ回動させるときの作用は先に説明した通
りである。
【0076】上述のように本例の画像形成装置は、プロ
セスユニット4がユニット保持体44と共に閉位置と第
1の開位置との間を回動するとき、ギア74に噛み合う
第1の歯76をユニット保持体44に設け、かつプロセ
スユニット4がユニット保持体44と共に第1の開位置
と第2の開位置との間を回動するとき、ギア74に噛み
合う第2の歯80をユニット保持体44に設け、プロセ
スユニット4が閉位置から第1の開位置へ向けて回動す
るときよりも、第1の開位置から閉位置へ向けて回動す
るときの方が、ギア73を回転させるのに大きなトルク
が必要となり、かつプロセスユニット4が第2の開位置
から第1の開位置へ向けて回動するときよりも、第1の
開位置から第2の開位置へ向けて回動するときの方が、
ギア73を回転させるのに大きなトルクが必要となるよ
うに、ギア73と第1及び第2の歯76,80の相対位
置が設定されている。
【0077】上述した構成によって、プロセスユニット
4の回動操作中に操作者が手を離しても、そのプロセス
ユニット4に衝撃が加えられる不具合を阻止でき、しか
もその操作性が低下することはない。しかも、回転型ダ
ンパ72を用いたので、そのダンパが占めるスペースを
小さくでき、画像形成装置を小型化することが可能であ
る。しかも、プロセスユニット4を第1の開位置から第
2の開位置へ回動させるように構成しても、1つの回転
型ダンパ72によって、そのプロセスユニット4が第1
の開位置から閉位置へ、また第1の開位置から第2の開
位置へ回動するときに、そのプロセスユニット4に衝撃
が加えられるおそれをなくすことができる。
【0078】また、本例の画像形成装置においては、プ
ロセスユニット4が図3に示す第1の開位置を占めたと
き、そのプロセスユニット4とユニット保持体44の全
体の重心が、ほぼ、ユニット保持体44の回動中心、す
なわち支軸1の中心を通る鉛直線上に位置するように、
第1の開位置が設定されている。ここに言う鉛直線は、
地平面に対して垂直な垂線を意味する。このように第1
の開位置を設定することにより、プロセスユニット4を
ユニット保持体44から上方に引き出すだけで、プロセ
スユニット4を外し、またプロセスユニット4を下方に
下げるだけでこれをユニット保持体44に装着でき、そ
の着脱操作性を高めることができると共に、プロセスユ
ニット4が第1の開位置に存するとき、そのプロセスユ
ニット4とユニット保持体44に対して、これらの自重
によるモーメントが作用しないか、又はほとんど作用し
ない。従って、小さなばね力の板ばね79を用いるだけ
で、プロセスユニット4をその第1の開位置に安定した
状態で保持できる。板ばね79のばね力を小さくできれ
ば、プロセスユニット4を回動させるときの操作性を高
めることができる。
【0079】本発明は、図示した形式以外の画像形成装
置、例えばカラー現像装置だけ、又は単色画像形成用の
現像装置だけが設けられた画像形成装置や、プリンタ以
外の画像形成装置などにも広く適用できるものである。
【0080】
【発明の効果】請求項1に記載の画像形成装置によれ
ば、ダンパ手段を設けることにより、プロセスユニット
を開位置から閉位置に回動させたとき、そのプロセスユ
ニットに大きな衝撃が加えられる不具合を阻止でき、し
かもプロセスユニットを小さな力で開位置に開放するこ
とができる。
【0081】請求項2に記載の画像形成装置によれば、
ダンパ手段を小型化できる。
【0082】請求項3に記載の画像形成装置によれば、
プロセスユニットが第1の開位置よりも大きく開放した
第2の開位置に回動させたときにも、そのプロセスユニ
ットに大きな衝撃が加えられる不具合を阻止でき、しか
もそのプロセスユニットの回動操作性が低下することは
ない。
【0083】請求項4に記載の画像形成装置によれば、
ダンパ手段を小型化でき、しかも1つの回転型ダンパに
よって、プロセスユニットを閉位置に回動させたとき
と、第2の開位置に回動させたときに、プロセスユニッ
トに大きな衝撃が加えられる不具合を阻止できる。
【0084】請求項5に記載の画像形成装置によれば、
プロセスユニットを第1の開位置に安定して保持でき、
しかもこの位置で容易にプロセスユニットを着脱するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の一例を示す断面図である。
【図2】開閉体を開放したときの画像形成装置の様子を
示す図であって、その一部については、図1よりも、そ
の紙面に対して手前側の位置で切断した状態を示す断面
図である。
【図3】プロセスユニットを第1の開位置に回動させた
ときの、図2と同様な断面図である。
【図4】プロセスユニットを第2の開位置に回動させた
ときの、図1と同様な断面図である。
【図5】カラー現像装置とブラック現像装置の拡大断面
図である。
【図6】カラー現像装置の斜視図である。
【図7】開閉体とユニット保持体を不動筐体に回動可能
に支持する構成例を示す斜視図である。
【図8】ユニット保持体を分解し、かつプロセスユニッ
トをユニット保持体から離脱した状態を示す斜視図であ
る。
【図9】プロセスユニットが閉位置を占めたときのユニ
ット保持体の状態を示す断面図である。
【図10】プロセスユニットが第1の開位置を占めたと
きのユニット保持体の状態を示すと共に、そのユニット
保持体にプロセスユニットを装着する様子を説明する図
である。
【図11】プロセスユニットが第2の開位置を占めたと
きのユニット保持体の状態を示す断面図である。
【図12】回転型ダンパのギアと、これが噛み合う歯を
互いに分離して示す斜視図である。
【図13】プロセスユニットが閉位置にあるときのギア
と歯の関係を示す図である。
【図14】プロセスユニットが第1の開位置にあるとき
のギアと歯の関係を示す図である。
【図15】プロセスユニットが第2の開位置にあるとき
のギアと歯の関係を示す図である。
【符号の説明】
2 不動筐体 3 開閉体 4 プロセスユニット 11 現像装置 12 現像装置 44 ユニット保持体 72 回転型ダンパ 73 ダンパケース 74 ギア 76 歯 80 歯

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像装置が支持された不動筐体と、像担
    持体を含み、かつ下部側を中心として前記不動筐体に対
    して回動開閉可能に支持されたプロセスユニットと、該
    プロセスユニットが不動筐体に対する所定の装填位置を
    占める閉位置にあるとき該プロセスユニットを覆い、か
    つ前記不動筐体に対してプロセスユニットと同じ向きに
    回動可能に枢支された開閉体とを具備し、前記プロセス
    ユニットと開閉体が閉位置を占めた状態で、前記像担持
    体に形成された静電潜像を前記現像装置によってトナー
    像として可視像化する画像形成装置において、 前記プロセスユニットを開くときよりも、閉じるときの
    方が、そのプロセスユニットに対して大きな抵抗が作用
    するように、当該プロセスユニットの閉動作時に、これ
    に制動作用を及ぼすダンパ手段を設けたことを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記プロセスユニットを着脱可能に保持
    すると共に、該プロセスユニットがその下部側を中心と
    して不動筐体に対して回動開閉可能となるように、前記
    不動筐体に対して回動可能に枢支されたユニット保持体
    を具備し、前記ダンパ手段が、不動筐体に対して固定さ
    れたダンパケースと、該ダンパケースに対して回転可能
    に支持され、かつ一方の向きに回転させるときよりも、
    他方の向きに回転させるときの方が大きなトルクを必要
    とするギアを有する回転型ダンパにより構成され、前記
    プロセスユニットが前記ユニット保持体と共に回動する
    とき、前記ギアに噛み合う歯を前記ユニット保持体に設
    け、プロセスユニットが閉位置から開位置へ向けて回動
    するときよりも、開位置から閉位置へ向けて回動すると
    きの方が、前記ギアを回転させるのに大きなトルクが必
    要となるように、前記ギアと前記歯の相対位置を設定し
    た請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 現像装置が支持された不動筐体と、像担
    持体を含み、かつ下部側を中心として前記不動筐体に対
    して回動開閉可能に支持されたプロセスユニットと、該
    プロセスユニットが不動筐体に対する所定の装填位置を
    占める閉位置にあるとき該プロセスユニットを覆い、か
    つ前記不動筐体に対してプロセスユニットと同じ向きに
    回動可能に枢支された開閉体とを具備し、前記プロセス
    ユニットがほぼ上下方向に立上った状態で前記不動筐体
    に対して回動開放した第1の開位置に当該プロセスユニ
    ットを保持する第1の係止手段と、プロセスユニットが
    前記第1の開位置よりもさらに大きく回動開放した第2
    の開位置に当該プロセスユニットを保持する第2の係止
    手段とを具備し、前記プロセスユニットと開閉体が閉位
    置を占めた状態で、前記像担持体に形成された静電潜像
    を前記現像装置によってトナー像として可視像化する画
    像形成装置において、 前記プロセスユニットを閉位置から第1の開位置へ向け
    て回動させるときよりも、該プロセスユニットを第1の
    開位置から閉位置へ向けて回動させるときの方が、その
    プロセスユニットに対して大きな抵抗が作用するよう
    に、当該プロセスユニットの閉動作時に、これに制動作
    用を及ぼし、かつ前記プロセスユニットを第2の開位置
    から第1の開位置へ向けて回動させるときよりも、プロ
    セスユニットを第1の開位置から第2の開位置へ向けて
    回動させるときの方が、そのプロセスユニットに対して
    大きな抵抗が作用するように、当該プロセスユニットの
    開動作時に、これに制動作用を及ぼすダンパ手段を設け
    たことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記プロセスユニットを着脱可能に保持
    すると共に、該プロセスユニットがその下部側を中心と
    して不動筐体に対して回動開閉可能となるように、前記
    不動筐体に対して回動可能に枢支されたユニット保持体
    を具備し、前記ダンパ手段が、不動筐体に対して固定さ
    れたダンパケースと、該ダンパケースに対して回転可能
    に支持され、かつ一方の向きに回転させるときよりも、
    他方の向きに回転させるときの方が大きなトルクを必要
    とするギアを有する回転型ダンパにより構成され、前記
    プロセスユニットが前記ユニット保持体と共に閉位置と
    第1の開位置との間を回動するとき、前記ギアに噛み合
    う第1の歯を前記ユニット保持体に設け、かつ前記プロ
    セスユニットがユニット保持体と共に第1の開位置と第
    2の開位置との間を回動するとき、前記ギアに噛み合う
    第2の歯を前記ユニット保持体に設け、プロセスユニッ
    トが閉位置から第1の開位置へ向けて回動するときより
    も、第1の開位置から閉位置へ向けて回動するときの方
    が、前記ギアを回転させるのに大きなトルクが必要とな
    り、かつ前記プロセスユニットが第2の開位置から第1
    の開位置へ向けて回動するときよりも、第1の開位置か
    ら第2の開位置へ向けて回動するときの方が、前記ギア
    を回転させるのに大きなトルクが必要となるように、前
    記ギアと第1及び第2の歯の相対位置を設定した請求項
    3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記プロセスユニットが第1の開位置を
    占めたとき、そのプロセスユニットとユニット保持体の
    全体の重心が、ほぼ、ユニット保持体の回動中心を通る
    鉛直線上に位置するように、当該第1の開位置を設定し
    た請求項3又は4に記載の画像形成装置。
JP10062129A 1998-02-26 1998-02-26 画像形成装置 Pending JPH11242422A (ja)

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JP10062129A JPH11242422A (ja) 1998-02-26 1998-02-26 画像形成装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006083551A (ja) * 2004-09-14 2006-03-30 Oki Data Corp カバー開閉機構及び該カバー開閉装置を備えた画像形成装置
JP2010210861A (ja) * 2009-03-10 2010-09-24 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2015225266A (ja) * 2014-05-29 2015-12-14 株式会社沖データ 複合装置

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JP2010210861A (ja) * 2009-03-10 2010-09-24 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
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