JPH0625007A - Hbnfおよびmkタンパク質を使用するウイルスの感染を処置および阻止する方法 - Google Patents

Hbnfおよびmkタンパク質を使用するウイルスの感染を処置および阻止する方法

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JPH0625007A
JPH0625007A JP5117652A JP11765293A JPH0625007A JP H0625007 A JPH0625007 A JP H0625007A JP 5117652 A JP5117652 A JP 5117652A JP 11765293 A JP11765293 A JP 11765293A JP H0625007 A JPH0625007 A JP H0625007A
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hbnf
protein
virus
heparin
infection
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JP5117652A
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Joseph Mark Backer
ジヨセフ・マーク・バツカー
Michael R Ostrander
マイケル・ロバート・オストランダー
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American Cyanamid Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被検体におけるウイルスの感染性を阻害する
方法及び被検体におけるウイルスの感染の防止または処
置する方法を提供する。 【構成】 HBNF、MKまたはこれらの両者を含有す
る、ヘパリン結合性タンパク質の存在により特徴づけら
れるウイルスの感染を阻止するのに有用な薬剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】この出願を通して、種々の参考文献をアラ
ビア数字により言及して、本発明が関係する技術水準を
より完全に記載する。各参考文献についての完全な引用
文献は、配列のリストのすぐ後に引用されている。これ
らの参考文献の開示をこの出願に引用によって加える。
【0002】ヘルペスウイルス科(Herpesvir
idae)は普通の感染因子である。例えば、単純ヘル
ペスウイルス(HSV)はある数の病気を引き起こす感
染因子である。ターゲット細胞の中へのHSVの侵入
は、細胞表面の硫酸ヘパリンのプロテオグリカンへのウ
イルスの結合で開始する(1、2)。証拠のいくつかの
実験系統はこの結合の存在および重要性を証明する。第
1に、HEp−2細胞において、細胞表面の硫酸ヘパリ
ンのプロテオグリカン(HSP)のヘパリチナーゼおよ
びヘパリナーゼによる酵素分解は、細胞のHSV−1お
よびHSV−2の結合、ならびにプラーク形成を減少す
る(1)。第2に、ヘパリン、硫酸ヘパリン、カチオン
性アミノグリコシド類、ポリ−L−リジンおよびヘパリ
ン結合性タンパク質PF4はいくつかの実験においてH
SVの結合性および感染性を減少する(1〜8)。すべ
てのこれらの化合物は、細胞のHSPへの結合による
か、あるいはHSPと相互作用することができるウイル
スのタンパク質への結合により、細胞表面とのウイルス
の会合を阻止することができる。第3に、精製されたH
SVおよびその糖タンパク質gBおよびgCはヘパリン
−セファローズ(Sepharose)のビーズに結合
する(9)。gBは「欠くことのできない」エンベロー
プ糖タンパク質であり、ターゲット細胞の中へのウイル
スの浸透に関係するが、gCは「必ずしも必要でない」
糖タンパク質であり、ウイルスの吸収および浸透の両者
において重要な役割を演ずる(10〜14)。最近、H
SVはヘパリン結合性成長因子bFGFのための高い親
和性のレセプターを「細胞の侵入のための侵入門」とし
て利用することができることが示唆された。しかしなが
ら、引き続く研究が示すように、高い親和性のレセプタ
ーはHSVの結合に必ずしも関係しない(19〜2
1)。これらの相反する結果は、bFGFと細胞表面の
HSPまたは可溶性ヘパリンとの相互作用が高い親和性
のレセプターへのbFGFの結合のプロセスにおいて必
要なステップであるという発見により、調和させること
ができる(22〜24)。後者の発見は、ある種の実験
条件下に、bFGFの高い親和性のレセプターを直接関
係させないで、ウイルスの吸着および感染を阻止できる
理由を説明する。
【0003】本発明は、本発明の感染の阻止に有用な薬
剤組成物、有効ウイルス阻害量のHBNF、MK、また
は両者の組み合わせ、および製剤学的に許容されうる担
体からなる組成物を提供する。また、ウイルスを本発明
の薬剤組成物と接触させることによって、ウイルスの感
染を阻止する方法が提供される。ウイルスの感染を防止
する方法がさらに提供される。これらの方法は、被検体
に有効量のHBNF、MK、または両者の組み合わせ、
および製剤学的に許容されうる担体を投与することから
なる。
【0004】2つの新規なヘパリン結合性タンパク質
(HBNFおよびMKと呼ぶ、概観については25を参
照のこと)は、bFGFを高い親和性のレセプターと置
換し、そして内皮細胞の増殖を阻害する(26)。HB
NFのこれらの活性は1μMより低い濃度において観察
されそして、明らかに、細胞表面のHSPにより仲介さ
れる。両者のタンパク質は、プラーク還元アッセイにお
いて測定して、ヘルペスウイルス科(Herpesvi
ridae)のウイルス、HSV1型および2型の感染
を阻止する。この効果は細胞表面へのウイルスの吸着の
阻止のためである。HCMVを使用して同様な結果が得
られた。こうして、ヘパリン結合性タンパク質は感染を
ブロックし、これによりウイルスの感染の広がりおよび
病変における再感染を制限することができる抗ウイルス
薬物である。
【0005】本発明は、有効量のHBNFまたはMKの
単独または組み合わせおよび製剤学的に許容されうる担
体からなる、ヘパリン結合性タンパク質の存在により特
徴づけられるウイルスの感染を阻止するために有用であ
る薬剤組成物を提供する。あるいは、これらの薬剤組成
物は、また、他の抗ウイルス化合物を含むことができ
る。このような化合物の例は、次のものを包含するが、
これらに限定されない:アシクロビル〔Zovirax
R、ブロウフス・ウェルカム・カンパニー(Brorr
oughs Wellcome Company)〕、
ガンシクロビア〔CytoveneR、シンテックス・
ラボラトリーズ・インコーポレーテッド(Syntex
Laboratories,Inc.)〕、フォスカ
ーネット〔FoscavirR、アストラ(Astr
a)〕、ビダラバイン(Vira−AR、パーク・デイ
ビス(Parke Davis)〕およびトリフルリオ
ジン〔ViropticR、ブロウフス・ウェルカム・
カンパニー(Brorroughs Wellcome
Company)〕。本発明の好ましい実施態様にお
いて、ウイルスはヘルペスウイルス科(Herpesv
iridae)のウイルス、単純ヘルペスウイルス1型
または2型およびヒトサイトメガロウイルスである。本
発明の目的に対して、HBNFタンパク質およびMKタ
ンパク質は天然源から誘導されることができる、すなわ
ち、精製されたタンパク質であるか、あるいは組み換え
的に誘導することができる。本発明の好ましい実施態様
において、HBNFタンパク質およびMKタンパク質は
ヒトHBNFおよびMKであるが、他の動物から単離お
よび組み換え的に誘導された類似のタンパク質はまた本
発明に包含される。組み換え的に誘導されたは、適当な
宿主細胞の中に導入され、そしてタンパク質生産物に形
質転換および/または翻訳され、そして引き続いて単離
された自律的核酸から生産されたことを意味する。本発
明のHBNFタンパク質およびMKタンパク質は、天然
に存在するおよび組み換え的に生産されたHBNFタン
パク質およびMKタンパク質のすべての類似体、アレル
の変異型および誘導体を包含する。
【0006】本発明の目的に対して、用語「製剤学的に
許容されうる担体」は、標準の製剤学的または眼科学的
担体、例えば、リン酸塩緩衝液、水、メチルセルロー
ス、ポリエチレングリコール、DMSOおよびリポソー
ムのいずれをも包含する。用語「ヘパリン結合性タンパ
ク質の存在により特徴づけられるウイルス」は、細胞表
面上に存在する細胞表面の硫酸ヘパリンのプロテオグリ
カン類に結合するウイルスのタンパク質を包含する。例
えば、単純ヘルペスウイルスのプロテオグリカン類(H
SP)のgBおよびgCは細胞表面の硫酸ヘパリンのプ
ロテオグリカン類に結合する。
【0007】活性成分、HBNF、MKまたは両者の組
み合わせおよび他の抗ウイルス剤の有効量は、細胞のH
SPへの結合によるか、あるいはHSPと相互作用する
ことができるウイルスのタンパク質に結合することによ
って、細胞のウイルスの感染を阻止する量である。これ
らの量は意図する用途、処置または防止するウイルスの
感染、投与のモードならびに処置する被検体の他の特性
に依存して変化するであろう。このような量を当業者は
容易に決定するであろう。
【0008】本発明は、ヘパリン結合性タンパク質の存
在により特徴づけられるウイルスの感染を阻止または防
止する方法を提供する。この方法は、ウイルスのための
細胞のレセプターまたはウイルスのレセプター結合性タ
ンパク質を有効量の前述の組成物と接触させることから
なる。用語「ヘパリン結合性タンパク質の存在により特
徴づけられる」および「有効量」は、また、前述した。
好ましい方法において、ウイルスはヘルペスウイルス科
(Herpesviridae)のウイルスである。最
も好ましい方法において、ヘルペスウイルス科(Her
pesviridae)のウイルスはヒトサイトメガロ
ウイルスである。
【0009】これらの方法は、被検体が動物、例えば、
ヒト、マウス、ラット、雌牛、ウマ、ブタまたはニワト
リであるとき、とくに有効である。しかしながら、最も
好ましい実施態様において、人間を処置する。
【0010】例えば、本発明は後天性免疫欠損症候群
(「エイズ」)の患者における眼のサイトメガロウイル
スの感染ならびに他の患者における単純疱疹および陰部
の疱疹を処置または防止するために有用である。これら
の場合において、医薬組成物は影響を受けた領域または
影響を受けたように思われる領域に局所的に適用され
る。例えば、組成物は被検体の眼にアイドロップ(ey
e drop)で投与するか、あるいは唇に軟膏を介し
て適用することができる。あるいは、組成物を全身的に
投与すべきとき、投与は経口的投与、筋肉内に、静脈内
に、ゆっくり放出されるカプセル会いの形態でおよび浸
透圧ポンプによりことができるが、これらに限定されな
い。有効量は被検体の体重1kg当たり約1μg〜約1
00mgである。しかしながら、本発明の好ましい実施
態様において、被検体の体重1kg当たり約0.1mg
〜約10mgの投与量を投与する。この分野において知
られているように、正確な投与量は処置または防止する
感染ならびに被検体の他の生理学的特性に依存する。
【0011】下に記載する実験は例示のみを目的とし、
そして本発明の範囲を限定しない。材料および方法 MK遺伝子のクローニングおよび配列決定 発表されたマウスMKタンパク質のアミノ酸配列を使用
して、ポリメラーゼ連鎖反応においてプライマーとして
使用する特定のオリゴヌクレオチドをつくった。マニア
チス(Maniatis)(38)に記載されているよ
うに、マウスのゲノムのDNAをC57ブラック/6J
マウスから単離した。
【0012】センスプライマーを次のアミノ酸配列に対
して作った:CNWKKEFG(図1)HindIII
制限部位を使用して出発しそしてDNA配列:5’GG
AATTCGGTCGTCTCCTGGCACTGGG
CAGT−3’から構成されていた。
【0013】ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を相補的
DNA鋳型について実施し、50℃において1分間実施
し、72℃において2分間伸長し、そして94℃におい
て1分間変性し、Taqポリメラーゼ(USBコーポレ
ーション)を使用して30サイクルを実施した。
【0014】150塩基対のマウスMKのPCR生成物
をブルー・スクライブ(BlueScribe)(+)
ベクター〔ストラタジーン(Stratagene)〕
の中にクローニングし、そして生まれたばかりの脳幹お
よび脳幹神経節λg11のcDNAライブラリーのスク
リーニングにおいてプローブとして使用した(39)。
MK配列を含有する単一の推定上のクローンを単離し、
そしてブルー・スクライブ(Blue Scribe)
(+)のEcoRI部位の中にサブクローニングし、そ
してジデオキシ連鎖停止法法により配列決定した(4
0)。MK遺伝子の配列、ならびに予測されたアミノ酸
配列は図1に示されている。マウスMK配列との比較
は、マウス配列の中の3つのコドンの欠失を包含する、
41ヌクレオチドの差を示す。
【0015】組み換えヒトMKの発現 前述の単離されたクローン(pMKHC2とよぶ)をP
CR増幅のために鋳型として使用し、ここでN−末端リ
ジンに対して直ぐ5’にメチオニンのコドンおよびNd
eI制限部位を配置するように設計したプライマーを使
用する。精製したPCR生成物を発現ベクターpET−
3aの誘導体の中にクローニングし、pET−3aは1
400bpのSalI/PvuII断片の欠失およびf
1複製由来のEcoRI部位の中への挿入により修飾す
る。インサートを配列決定してPCR増幅の信頼性を確
証した後、このプラスミド(pETMH2と命名する;
また以前はpETMKHC2と呼ばれた)を菌株BL2
1lysSの中に形質転換し、そしてIPTGを使用す
るタンパク質の生産のために誘発した。1mlの培養物
からの沈澱物を100μlのSDS緩衝液の中に懸濁さ
せ(41)そして2.5μlを15%のアクリルアミド
SDS−PAGEゲル上に展開させる。ゲルをクーマッ
シーブルーで染色する。組み換えMKをバクテリアの抽
出物からヘパリンセファローズCL−6B〔ファーマシ
ア(Pharmacia)〕樹脂上で10mMのトリス
の中で精製し、そして1〜1.13MのNaClにおい
て溶離する。それ以上の精製は、モノ(Mono)(フ
ァーマシア)カラム上で50mMのリン酸ナトリウムp
H6.8の中で達成され、ここで塩濃度を0から1Mの
NaClに増加する。
【0016】HBNF遺伝子のクローニングおよび配列
決定 ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)と生まれたばかりのヒ
ト脳幹細胞から誘導されたcDNAライブラリーnoス
クリーンとの組み合わせを利用することによって、HB
NFをエンコードするヒトDNA配列をクローニングし
た。PCR増幅反応のためのオリゴヌクレオチドの設計
のための出発点として、ウシHBNFアミノ酸配列を使
用した。ウシHBNFの部分的114アミノ酸配列を図
2に示す。タンパク質の合計の長さは、ヒトタンパク質
におけるように、136アミノ酸である。成体のラット
の脳からのポリ(A)+RNAを逆転写して相補的cD
NA鎖を生成する。次いで、この鎖を配列特異的プライ
マーを使用するPCR反応のための鋳型として使用す
る。次いで、発現された282塩基対のPCR生成物を
単離し、そして適当なベクターの中にクローニングし
た。DNAの配列決定は、ラットHBNFペプチドをエ
ンコードするクローニングされた断片を同定する。クロ
ーニングされたインサートを単離し、標識し、そしてフ
ァージcDNAライブラリーをスクリーニングするため
のプローブとして使用した。スクリーンしたほぼ150
万のファージのうちで、4つの候補のクローンを単離
し、サブクローニングし、そして配列決定した。ヒトH
BNFのDNA配列を図3〜4に示す。
【0017】cDNA配列は、ヒトHBNFタンパク質
が136アミノ酸の長さであることを示す。残基98に
おいてウシ配列と単一のアミノ酸の差が存在する(ウシ
においてAsp、ヒトにおいてGlu)。N−末端のタ
ンパク質およびcDNAの完全な配列の情報に基づい
て、このタンパク質の期待されるマイクロタイターウェ
ルは15kDのであり、これはSDS−PAGEを使用
して前に観察された18kDのより小さい(42、4
3)。したがって、観察された大きさの差はタンパク質
の塩基性がそののゲル上の移動に影響を与えるためであ
る。
【0018】また、ヒトタンパク質の2つのより小さい
形態は以前に同定された(欧州特許(EP)第326,
075号);これらは酵素阻害因子が存在しないとき抽
出/単離の間の変化により発生した全長のタンパク質の
C−末端の切頭された形態を表す。推定上のメチオニン
の翻訳開始コドンは、成熟タンパク質のN−末端のグリ
シンより32アミノ酸だけ前に位置する;このプレ配列
は以前に同定されたシグナル配列に類似しない(4
4)。しかしながら、タンパク質の翻訳がこのメチオニ
ンにおいて開始される場合、プレ配列はそうでなければ
高度に親水性のタンパク質の中の疎水性領域のみを表す
であろう。成熟HBNFタンパク質の前のタンパク質プ
ロセシング部位は、成熟タンパク質からのシグナル配列
の切断のための構造の決定基と一致する(51)。
【0019】汚染する真核生物のタンパク質を含まない
成熟ヒトHBNFタンパク質源を提供するために、クロ
ーンの1つのHHC8を、N−末端のグリシンに対して
直ぐ5’にメチオニンのコドンを配置するように設計さ
れたプライマーを使用するPCR増幅のための鋳型とし
て使用した(図4)。増幅した生成物を発現ベクターp
ET−3aの修飾された形態の中にクローニングし、そ
して生ずるプラスミドpETHH8を菌株BL21 L
ysS(同上)の中に形質転換した。pETHH8を含
有するIPTG誘発培養物のタンパク質抽出物(図5a
レーン3)は、誘発しない培養物(レーン2)について
対応する位置における淡いタンパク質バンドと比較し
て、成熟ウシHBNFとほぼ同一大きさの強いタンパク
質バンドを示す。バクテリア的に生産したHBNFがS
DS−PAGE上でウシおよびラット誘導HBNFと同
一の位置に移動しそして生物学的に活性であるという事
実は、存在する場合、大腸菌(E.coli)の中で発
現されるHBNFに比較して、自然HBNFタンパク質
の翻訳後の最小の修飾が存在することを示唆する。HB
NF配列の中の認識可能なグリコシル化シグナルの欠如
は、さらに、この仮説を支持する。
【0020】ヒトHBNFタンパク質は、そのヘパリン
に対する親和性を利用することによって、IPTG誘発
バクテリア培養物から精製する。そのN−末端のアミノ
酸配列はタンパク質の配列決定により確証され、そして
このタンパク質をニューライトの発芽後成長のアッセイ
において神経親和活性についてアッセイする。このバク
テリア的に誘導されたヒトHBNFは、ウシおよびラッ
トのHBNFのそれに匹敵する活性を示した(図5
b)。こうして、前述の観察と一致して、成熟HBNF
は神経親和活性を有することが発見された。
【0021】以下の実施例は、HBNF遺伝子のクロー
ニングおよびT7DNAポリメラーゼの発現系における
発現を例示する。しかしながら、このT7の発現系は非
常に効率よいことが証明されたが、これはヒトHBNF
を組み換え的に生成できる手段のみではないことを理解
すべきである。HBNFの生成は、HBNF遺伝子を任
意の適当な発現ベクターの中に組み込み、そして引き続
いて適当な宿主細胞をベクターで形質転換することによ
って達成することができる;あるいは、宿主細胞の形質
転換は直接裸のDNAによりベクターを使用しないで達
成することができる。真核生物の細胞または原核生物の
細胞によるHBNFの生成は本発明により考えられる。
適当な真核生物の細胞の例は、哺乳動物の細胞、植物の
細胞、酵母菌の細胞および昆虫の細胞を包含する。同様
に、適当な原核生物の宿主は、大腸菌(E.coli)
に加えて、枯草菌(Bacillus subtili
s)を包含する。
【0022】他の適当な発現ベクターは、また、使用す
ることができ、そして宿主細胞の選択に基づいて選択さ
れる。例えば、バクテリアの細胞を形質転換するとき使
用するために適当な多数のベクターはよく知られてい
る。例えば、プラスミドおよびバクテリオファージ、例
えば、λファージは、バクテリアの宿主、とくに大腸菌
(E.coli)のために最も普通に使用されているベ
クターである。哺乳動物および昆虫の両者の細胞におい
て、ウイルスのベクターは外因性DNAの発現を得るた
めに頻繁に使用される。とくに、哺乳動物の細胞は普通
にSV40またはポリオーマウイルスで形質転換され
る;そして培養物の中の昆虫の細胞はバキュロウイルス
の発現ベクターで形質転換することができる。酵母菌の
ベクター系は。酵母菌の動原体のプラスミド、エピソー
ムのプラスミドおよび酵母菌の組み込みプラスミドを包
含する。
【0023】また、理解されるように、本発明の実施
は、それぞれ、図1、図3および図4に規定されるよう
な、ヒトのMKまたはHBNFの遺伝子の正確な配列の
使用に限定されない。生ずるタンパク質分子においてサ
イレントな変化を生成する配列の中の欠失、挿入または
置換のような配列の修飾が、また、考えられる。例え
ば、遺伝暗号の縮重を反映するか、あるいは所定の部位
において連続的アミノの変化を生ずる遺伝子の配列の中
の変更が考えられる。同様に、1つの負に帯電した残基
と他の残基との置換を生ずる変化は、また、生物学的に
同等の生成物を生成することが期待される。さらに、種
の間で保存されるのは主としてタンパク質の中央の部分
であるので、タンパク質分子のN−末端およびC−末端
の変更を生ずるヌクレオチドの変化はタンパク質の活性
を変更することは期待されないであろう。
【0024】事実、欧州特許(EP)第326,075
号「HBNF」はHBNFタンパク質のC−末端の切頭
を包含する。また、タンパク質の活性を変更する1つの
方法として、配列の中に存在するシステインの1または
2以上を排除ことが望ましいことがある。提案された修
飾の各々、ならびにエンコードされた生成物の生物学的
活性の保持の決定は当業者によく知られている。したが
って、句「DNA配列」または「遺伝子」を使用すると
き、生物学的に同等なタンパク質を生成する、すべての
このような修飾および変化を包含することが理解される
であろう。とくに、図1、図3および図4の配列と有意
な重複性を有し、こうして標準の高いストリンジェンー
のサザンハイブリダイゼーション条件下に、例えば、マ
ニアチス(Maniatis)ら(38)に記載されて
いる条件下に、前記配列とのハイブリダイゼーションを
可能とするDNA配列を本発明は意図する。
【0025】HBNFタンパク質の精製およびアミノ酸
配列の分析 HBNFタンパク質をウシの脳から欧州特許(EP)第
326,075号(その開示の全体をここに引用によっ
て加える)に記載されているプロトコルにより単離す
る。簡単に述べると、逆相HPLC精製したHBNF
を、従来記載されたプロトコル(46)に従い、メルカ
プトエタノール中で還元しそしてシステイン残基をヨー
ド−(2−14C)−アミノ酸でアルキル化することに
よって、化学的に修飾する。逆相HPLCによりブロウ
ンリー・アクアポア(Brownlee Aquapo
re)C8カラム〔25×0.46cm、7μmの粒子
サイズ、アプライド・バイオシステムス(Applie
d Biosystems)を使用し、移動相としてア
セトニトリルの勾配の0.1%のトリフルオロ酢酸を使
用して、カルボキシメチル化タンパク質を精製する。3
nMのカルボキシメチル化HBNFに相当するアリコー
トを酵素消化緩衝液で希釈して、試料のアセトニトリル
濃度を10%に減少し、そして次のプロテアーゼで消化
する:黄色ブドウ球菌(Staphylococcus
aureus)V8(グルタミン酸残基後の切断)、
Arg−c(アルギニン後の切断)、Asp−N(アス
パラギン酸前の切断)およびキモトリプシン(芳香族残
基後の優先的切断)。酵素はベーリンガー・マンヘイム
(Boehringer Mannheim)から入手
し、そして切断は本質的に製造業者が示唆するように実
施する。消化後、C8カラムの逆相HPLCによりペプ
チドの溶離のために0.1%のトリフルオロ酢酸中のア
セトニトリルの90分の直線の勾配(開始時のアセトニ
トリル含量:12〜16%、終わりにおいて:30〜4
4%、消化物のタイプに依存する)を使用してペプチド
を分割する。精製したペプチドの均質性を確認するため
に、ペプチド物質を含有する分画を第2の逆相HPLC
段階にかける(C8カラム、適当な浅いアセトニトリル
の勾配の0.1%のヘプタフルオロ酪酸)。単離したペ
プチドの5〜500pmolのアリコートをアプライド
・バイオシステムス(Applied Biosyst
ems)477A気/液相ミクロシークエネイターで配
列決定する。フェニルヒダントイン(PTH)アミノ酸
誘導体を120A型オンラインPTHアミノ酸分析器
(アプライド・バイオシステムス)で同定する。両者の
手順のための実験のプロトコルは計器の製造業者により
供給されるものである。最初の114アミノ酸(期待さ
れた136のうちの)の配列を図6に示す。
【0026】ポリメラーゼ連鎖反応(PCR) ウシHBNFアミノ酸配列を使用して、PCR増幅反応
からの縮重オリゴヌクレオチドを設計する。完全に縮重
のセンスプライマーを次のアミノ酸配列について作る:
DCGEWOW(図4)HindIII制限部位で出発
しそしてDNA配列:5’−CAAGCTTGGAPy
TGPlGGNGAPuTGGCAPuTGG−3’か
ら構成されている。完全に縮重のセンスプライマーを次
のアミノ酸配列について作る:NADCQKT(図4)
EcoRI制限部位で出発しそしてDNA配列:5’−
GGAATTCCGTPyTTPyTGPuCAPuT
CNGCPuTT−3’から構成されている。
【0027】全体のラットの脳のRNAをスプレイク−
ダウレイ(Spraque−Dawley)ラットの脳
からグアニジニウムイソチオシアネート−塩化セシウム
により単離し、そしてポリ(A)+RNAをオリゴ(d
T)−セルロースへの結合の2サイクルにより選抜する
(47)。脳のポリ(A)+RNAをオリゴ(dT)お
よびAMV−逆転写酵素で逆転写する(38)。PCR
反応を相補的DNA鋳型上で実施し、次の30サイクル
を使用する:50℃において1分のアニーリング、72
℃において2分の伸長および94℃において1分の変
性、Taq DNAポリメラーゼ(USB)を使用す
る。
【0028】ヒトHBNFのクローニングおよび配列決
282塩基対のラットHBNFのPCR生成物をブルー
・スクライブ(Blue Scribe)(+)ベクタ
ー〔ストラタジーン(Stratagene)〕の中に
クローニングし、そして新生児の脳幹および脳幹神経節
のλgt11cDNAライブラリーのスクリーニングに
おいてプローブとして使用する(48)。30HHCク
ローンが最初に同定され、そして予備的制限分析後、4
つのクローンが単離され、ブルー・スクライブ(Blu
e Scribe)(+)のEcoRI部位においてサ
ブクローニングし、そしてジデオキシ連鎖停止法により
配列決定する(49)。
【0029】クローンのうちの3つは解読配列において
同一の配列を有し、そして第4のクローンは3ヌクレオ
チドのインフレームの欠失を有して位置119における
アラニンを除去する。これらの配列を図4に示す。
【0030】組み換えHBNFの発現 メチオニンのコドンおよびNdeI制限部位をN−末端
のグリシンに対して直ぐ5’に配置するように設計した
プライマーを使用するPCR増幅のための鋳型として使
用するために、クローンHHC8(図3)を選択する。
精製したPCR生成物を発現ベクターの誘導体の中にク
ローニングし、これを1400bpのSalI/Pvu
II断片の欠失およびEcoRI部位の中へのf1複製
由来の挿入により修飾する。インサートを配列決定して
PCR増幅の信頼性を確証した後、このプラスミド(p
ETMH8と命名する)を菌株BL21lysSの中に
形質転換しそして記載されているように(45)IPT
Gを使用するタンパク質の生産のために誘発した。1m
lの培養物からの沈澱物を100μlのSDS緩衝液の
中に懸濁させ(50)そして2.5μlを15%のアク
リルアミドSDS−PAGEゲル上に展開させる。ゲル
をクーマッシーブルーで染色する。自然HBNFをラッ
トの脳から、そして組み換えHBNFをバクテリアの抽
出物から、ヘパリンセファローズCL−6B〔ファーマ
シア(Pharmacia)〕樹脂上で10mMのトリ
スの中で精製し、そして0〜2MのNaClの中で1〜
1.13MのNaClにおいて溶離する。それ以上の精
製は、モノ(Mono)(ファーマシア)カラム上で5
0mMのリン酸ナトリウムpH6.8の中で達成され、
ここで塩濃度を0から1MのNaClに増加する。
【0031】抗ウイルス活性 細胞およびウイルス。Vero細胞をATCCから入手
し、そして10%の仔ウシ血清〔セル・カルチャー・ラ
ボラトリーズ(Cell Culture Labor
atories)〕、25mMのHEPES(N−2−
ヒドロキシエチルピペリジン−N’−エタンスルホン
酸)および抗生物質:ペニシリンG50単位/mlおよ
びストレプトマイシン50mg/ml〔ギブコ(Gib
co)〕を含有するダルベッコ変性イーグル培地〔メデ
ィアテク(Mediatech)〕の中で維持した。ヒ
ト包皮線維芽(HFF)をこの実験室において単離し、
そして10%の胎児ウシ血清〔セル・カルチャー・ラボ
ラトリーズ(Cell Culture Labora
tories)〕を含有する高いグルコース(4.5m
g/ml)ダルベッコ変性イーグル培地〔メディアテク
(Mediatech)〕の中で維持した;他の修飾は
前述した通りであった。ウイルスの成長培地は本質的に
記載した通りであるが、ただし2%の胎児ウシ血清をH
SVおよびHCMVの両者の感染のために使用した。H
SV−1菌株CJ360およびHSV−2菌株333
(27)をC.ブラント(Brandt):ウィスコン
シン大学)から入手した。HCMV菌株TowneはA
TCCから入手した。
【0032】225cm2のフラスコ内の2%の胎児ウ
シ血清を含有するリン酸塩緩衝液(PBS)の中でVe
ro細胞の単層を0.01PFU/細胞の多重度に感染
させることによって、HSVのストックを調製した。ウ
イルスを37℃において1時間吸着させた後、ウイルス
の接種物を取り出しそして前述したようにウイルスの成
長培地と置換した。顕微鏡検査により判定して細胞の1
00%が感染するまで、感染を進行させた。細胞を上澄
み液の中に書き落とすことによってウイルスを収獲し、
そして凍結−融解のサイクルにかけた。細胞の破片を4
℃において1,000rpmで10分間遠心することに
よってウイルス懸濁液から除去した。HCMVストック
を本質的にHSVについて前述したようにHFF細胞の
中で調製したが、ただし単層の感染が完結するまで、ウ
イルスの成長培地を3日毎に置換した。2%の胎児ウシ
血清を含有するPBSの中でストックのウイルスを希釈
し、そして1mlのウイルスの接種物をVero細胞
(HSV)またはHFF(HCMV)単層に適用するこ
とによって、ウイルスのプラークアッセイのための細胞
を感染させた。ウイルスを細胞に37℃において1時間
吸収させ、次いでウイルスの接種物を取り出し、そして
細胞をPBSですすぎ、次いで2%の胎児ウシ血清およ
び1.0%のアガロースを含有する変更した必須培地ギ
ブコ(Gibco)をオーバーレイした。単層を固定
し、そしてアガロースのプラグ上に20%のトリクロロ
酢酸(TCA)の添加により染色した;10分後、TC
Aを吸引し、そしてアガロースをウェルから除去し、次
いで固定した単層を20%のメタノールおよび2%のホ
ルムアルデヒドを含有する0.1%のクリスタルバイオ
レット溶液で染色した。
【0033】記載する方法により感染した未処理の対照
に関して、変化する濃度のタンパク質因子の存在下のウ
イルスのプラーク形成の効率を計算することによって、
50%の阻止濃度を決定した。チョウ(Chou)(2
8)に記載されているように、メジアン投与量有効プロ
ットプログラム(Median Dose Effec
t Plot Program)〔エルセビーア・バイ
オソフト(Elsevier Biosoft)〕を使
用して、メジアン有効投与量を計算した。
【0034】タンパク質。ヒトの血小板誘導PF4をシ
グマ(Sigma)(セントルイス)から入手し、そし
て前述したように(29)精製した。カルボキシメチル
化HBNFを次のようにして調製した:凍結乾燥した組
み換えHBNFを2mMのEDTAおよび4.5Mのグ
アニジニウムHClを含有する0.1MのトリスHC
l、pH8.6中に溶解して0.5mg/mlの濃度を
得た。タンパク質をジチオスレイトール(5mM)で還
元し、そしてこの溶液をアルゴン雰囲気下に37℃にお
いて1時間インキュベーションした。還元したタンパク
質溶液を室温に冷却し、そして暗所でヨード酢酸(15
mM)を使用して1時間アルキル化した。カルボキシメ
チル化タンパク質を200mMのNaClを含有する1
0mMのトリスHCl、pH7.2に対して4℃におい
て一夜透析(3500分子量のカットオフ)した。HC
l気相の加水分解(5.7MのHCl/0.1%のフェ
ノール;110℃で24時間)後、オンラインの130
A型分離系を装備した420A型のPITCデリバタイ
ザー〔アプライド・バイオシステムス(Applied
Biosystems)カリフォルニア州〕を使用す
るアミノ酸分析により、カルボキシメチルシステインお
よびタンパク質の濃度を決定した。カルボキシメチル化
HBNFをヘパリン−セファローズから0.6MのNa
Clで溶離した。
【0035】抗ウイルスの結果 バクテリアのβ−ガラクトシダーゼを発現するように遺
伝子操作した組み換えウイルスの酵素活性を測定するこ
とによって、HBNFおよびMKをHSV−1およびH
CMVに対する抗ウイルス活性について測定した(別々
に記載するように)。HBNFおよびMKは、それぞ
れ、4μg/mlおよび2μg/mlの50%の阻害濃
度でHSVおよびHCMVを阻害することが発見され
た。インフルエンザA型に対するHBNFのウイルス阻
害活性はELISAアッセイを使用して証明することが
できず、ヘルペスウイルスに対して観察された効果は特
異的であり、そして一般にエンベロープドウイルスに対
して向けられなかったことを示唆した。
【0036】Vero細胞の野生型HSVおよびHCM
Vの感染へのHBNFおよびMKの効果をプラークアッ
セイによりさらにアッセイし、そして両者のタンパク質
はこれらのウイルスの感染性を阻害することが発見され
た(表1)。両者のタンパク質についてのIC50はモ
ル以下の範囲であり、そしてHSV−2はHSV−1ま
たはHCMVより感受性が低いように思われた(表
1)。HSVの感染性はまた血小板因子PF4、他のヘ
パリン結合性タンパク質、により阻害され、IC50
HBNFおよびMKのそれに類似した(表1)。HBN
Fの阻害活性はタンパク質の10のシステイン残基のカ
ルボキシメチル化により破壊された。この処理は、多
分、HBNFの適切なフォルディングを防止し、そして
HBNFの2つの他の活性を排除する:高い親和性のレ
セプターへのbFGFの結合を手順する能力および内皮
細胞に対して向けられた抗増殖活性(26)。
【0037】引き続いて、HBNFの抗ウイルス作用を
決定した。Vero細胞をHBNFの存在下または不存
在下にHSV−1で感染させた。次いで最初ウイルスの
吸着の間、HBNFを両者の系においてオーバーレイで
添加した。この実験の結果が明瞭に示すように、ウイル
スの吸着の間にHBNFが存在したときにのみ、HBN
Fの抗ウイルス活性は有意であった(図6)。
【0038】論考 本発明において、2つの組み換えヒトヘパリン結合性タ
ンパク質のHBNFおよびMKはHSVおよびHCMV
の感染性を阻止ことが報告される。この効果は、明らか
に、ターゲット細胞へのウイルスの吸着の阻止のためで
ある。最近、同様な活性は2つのヘパリン結合性タンパ
ク質について報告された:ヒト血小板誘導PF4(1)
およびヒトbFGF(17、20)。
【0039】HBNFおよびMK、bFGF、およびP
F4は異なるタンパク質の族に属し、こうして推定上の
高い親和性のウイルスのレセプターへの結合についての
直接の競争は起こらないように思われる。しかしなが
ら、すべての4つのタンパク質は細胞表面のHSPの硫
酸ヘパリン部分への結合についてウイルスと競争するこ
とができる。bFGFのための既知の高い親和性のレセ
プターが存在する(30〜36)が、最近、bFGFは
細胞表面のHSPに結合して、高い親和性のレセプター
に結合することができる「誘発された適合の」コンフォ
メーションを獲得ことが発見された(22〜24)。こ
うして、bFGFは、高い親和性のレセプターよりむし
ろ、細胞表面のHSPを占有することによってウイルス
の吸着を阻止することができる。
【0040】細胞のHSPに対するHBNFおよびMK
の親和性は知られていない。最近、ウシ内皮細胞のHS
Pに対するヒトPF4の親和性は特性決定された(Kd
=2.87μM、37)。HBNF、MKおよびPF4
が硫酸ヘパリンに対して同様な親和性を有する場合、マ
イクロモルまたはマイクロモルより低い濃度のこれらの
タンパク質は細胞表面を飽和し、そしてHSVおよびH
CMVの感染性を阻害することが期待されるであろう。
【0041】現在、HSVおよびCMVの感染に対して
有効な入手可能な薬物の大部分は低分子量の化合物であ
る。これらの薬物は全身的に与えられ、そしてそれらの
あるものは、とくに免疫無防備の患者において、高度の
毒性を有する。
【0042】ヘパリン結合性タンパク質は、ヘルペスウ
イルス族のメンバーの感染性をブロックする作用をする
抗ウイルス因子である。それら自体、これらのタンパク
質はヘルペスウイルス、ことにアルファヘルペスウイル
ス、単純ヘルペスウイルス1型および2型、水痘−帯状
疱疹ウイルス、およびベータヘルペスウイルス、サイト
メガロウイルスにより引き起こされる種々の病気の状態
において有用である。ヘルペスウイルスの特定の特性
は、初期の急性の感染性の消散に引き続いて時々再活性
化されることがある、潜伏性の感染を引き起こす性質で
ある。ヘパリン結合性タンパク質はウイルスの感染性を
細胞レセプターのレベルでブロックするので、それらは
ウイルスそれ自体の再活性化を阻止することは期待され
ないであろう。むしろ、これらのタンパク質はウイルス
の複製の基部におけるウイルスの感染および広がりを防
止するであろう。これによりこのアプローチは再活性化
されたウイルスの感染、例えば、単純疱疹、再発性陰部
疱疹、とくに単純ヘルペスウイルスおよびサイトメガロ
ウイルスにより引き起こされる眼の感染、ならびに帯状
ヘルペスの中の帯状ヘルペス状発疹に適用することがで
きる。組み換えヘパリンの結合による処置は、また、初
期の急性感染の間のウイルスの広がりを制限すいるとき
有用であり、そしてまた、日和見性のヘルペスウイルス
の感染が重大な問題である免疫無防備の宿主における予
防的治療として考えることができる。
【0043】
【表1】
【0044】ウイルスのプラークの還元のアッセイを材
料および方法に記載されているように実施した。6ウェ
ルのクラスターの皿の中のVero細胞を、種々の濃度
のタンパク質因子の存在下に200PFU/ウェルのイ
ンプットの多重度で感染させた。因子で処理した培養物
におけるプラーク形成効率を感染した未処理の対照に関
係して計算し、そしてメジアン投与量有効プロットプロ
グラムを使用して50%の阻止濃度を決定した。
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明の主な特徴および態様は、次の通りである。
【0094】1、有効量のHBNFおよび製剤学的に許
容されうる担体からなる、ヘパリン結合性タンパク質の
存在により特徴づけられるウイルスの感染を阻止するの
に有用な薬剤組成物。
【0095】2、有効量のMKおよび製剤学的に許容さ
れうる担体からなる、ヘパリン結合性タンパク質の存在
により特徴づけられるウイルスの感染を阻止するのに有
用な薬剤組成物。
【0096】3、有効量のHBNFおよびMK、および
製剤学的に許容されうる担体からなる、ヘパリン結合性
タンパク質の存在により特徴づけられるウイルスの感染
を阻止するのに有用な薬剤組成物。
【0097】4、ウイルスがヘルペスウイルス科(He
rpesviridae)のウイルスである上記第1〜
3項のいずれかに記載の医薬組成物。
【0098】5、ウイルスのための細胞のレセプターま
たはウイルスのレセプター結合性タンパク質を有効量の
上記第1〜3項のいずれかに記載の薬剤組成物と接触さ
せることからなる、ヘパリン結合性タンパク質の存在に
より特徴づけられるウイルスの感染を阻止する方法。
【0099】6、被検体におけるウイルスの感染を防止
するために有効な、有効量の上記第1〜3項のいずれか
に記載の薬剤組成物を被検体に投与することからなる、
被検体におけるヘパリン結合性タンパク質の存在により
特徴づけられるウイルスの感染を阻止する方法。
【0100】7、ウイルスの感染がヘルペスウイルス科
(Herpesviridae)のウイルスの感染であ
る上記第5または6項記載の方法。
【0101】8、被検体におけるウイルスの感染を処置
するために有効な、有効量の上記第1〜3項のいずれか
に記載の薬剤組成物を被検体に投与することからなる、
被検体におけるヘパリン結合性タンパク質の存在により
特徴づけられるウイルスの感染を処置する方法。
【0102】9、ウイルスの感染がヘルペスウイルス科
(Herpesviridae)のウイルスの感染であ
る上記第8項記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヒトMK遺伝子のヌクレオチドおよびアミノ酸
配列(配列のリスト1をまた参照のこと)。ボールドフ
ェースのアミノ酸は予測されたタンパク質のプレ配列を
表し、矢印は成熟タンパク質の予測されたN末端を表
し、そしてマウスのゲノムのDNAプローブを増幅する
ために使用したプライマー1および2に相当する2つの
ペプチドの配列を表す。遺伝子の3’末端付近の2つの
ポリアデニル化配列に下線が引かれている。
【図2】ウシHBNFの部分的な114アミノ酸配列を
示す。
【図3】ヒトHBNFの相補的DNAクローニング、ヌ
クレオチドおよび推定されたアミノ酸配列(配列のリス
ト2をまた参照のこと)。HBNFをエンコードする4
つのオーバーラッピングする部分的cDNAのダイアグ
ラム。上部の線はmRNAを示しそして黒色のハッチン
グを施したボックスは、それぞれ、HBNF解読領域お
よび仮定した3’ポリ(A)区域を表す。制限部位:H
=HindIII、K=KpnI、P=PstI、nt
=クローンのヌクレオチド長さ。
【図4】ヒトHBNFの相補的DNAクローニング、ヌ
クレオチドおよび推定されたアミノ酸配列(配列のリス
ト2をまた参照のこと)。推定されたアミノ酸配列をも
つクローンHHC7、8、10および12の組み合わせ
たヌクレオチド配列。通常のタイプで示すアミノ酸は、
潜在的168アミノ酸前駆体タンパク質を表す追加の3
2のボールドフェースのアミノ酸が先行する、成熟ヒト
HBNFの136アミノ酸を示す。
【図5】ヒトHBNFタンパク質の発現および機能的特
性決定を示す。(a)HBNFタンパク質の試料のSD
S−PAGEゲル電気泳動。タンパク質の標準はBRL
からのタンパク質であった。レーンN、精製したウシH
BNFタンパク質(100ng)、レーン+および−イ
ソプロピル−B−D−チオ−ガラクトピラノシド(IP
TG)は、バクテリアの発現構成体pETHHSを含有
する培養物を誘発しおよび誘発しなかった。(b)ラッ
ト脳HBNF(320ng/ml)の不存在(A)およ
び存在(B)における脳のニューロンの中のニューライ
トの発芽後成長のアッセイ。(c)バクテリアが生産し
たヒトHBNFの精製物(160ng/ml)。(d)
バクテリアが生産したヒトHBNFの精製物(320n
g/ml)。
【図6】HSV−1プラーク形成へのHBNF添加の時
間の効果を示すグラフ。6ウェルの皿の中のVero細
胞のコンフルエント単層を、記載したように200PF
U/ウェルのHSV−1菌株で感染させた。対照試料を
ウイルスの吸着期間の間にあるいはオーバーレイの中で
ヒトHBNFの不存在下に感染した。感染後−吸着の間
にHBNFの不存在下に感染させたが、HBNFをオー
バーレイにに4.25μg/mlの最終濃度で添加し
た。感染−試料を4.25μg/mlのHBNFの存在
下にウイルスで感染させ、そしてHBNFをオーバーレ
イに同一濃度で添加した。
【配列表】
配列のリスト (1)一般の情報: (i)出願人:ジョセフ・ベッカーおよびミカエル・オ
ストランダー (ii)発明の名称:HBNFおよびMKタンパク質を
使用してウイルスの感染を処置および防止する方法 (iii)配列の数:3 (iv)通信のアドレス: (A)アドレス:アントイネッテ F.コンスキ アメリカ・サイナミッド・カンパニー (B)ストリート:ウェストメインストリート郵便私書
箱60 (C)シティ:スタンフォード (D)州:コネチカット (E)国:米国 (F)郵便番号:06904−0060 (v)コンピューター読み取り可能なフォーム: (A)媒体の型:フロッピーディスク (B)コンピューター:IBM PC AT (C)操作のシステム:MS−DOS (D)ソフトウェア:IBMディスプレイライト4から
のASCII (vi)現在のアプリケーションのデータ: (A)アプリケーション番号: (B)提出日: (C)分類: (vii)以前のアプリケーションのデータ: (A)アプリケーション番号: (B)提出日: (viii)代理人の情報: (A)名前:コンスキ、アントイネッテ F. (B)登録番号:34,202 (C)参照/処理番号:31850−00 (ix)遠距離通信の情報: (A)TEL:203 321 2455 (B)TELEFAX:203 321 2971 (C)TELEX:710 474 4059 (2)配列識別番号:1 (i)配列の特性: (A)長さ:799塩基対 143アミノ酸 (B)タイプ:核酸およびアミノ酸 (C)鎖:一本鎖 (D)トポロジー:直線 (ii)分子のタイプ:DNAおよびタンパク質 (xi)配列の記載:配列識別番号:1:
【表2】
【表3】
【表4】 (2)配列識別番号:2 (i)配列の特性: (A)長さ:1383塩基対;168アミノ酸 (B)タイプ:核酸およびアミノ酸 (C)鎖:一本鎖 (D)トポロジー:直線 (ii)分子のタイプ:DNAおよびタンパク質 (iii)もとの生物:ヒト (xi)特徴: (A)アミノ酸残基33からアミノ酸残基168まで−
成熟タンパク質 (xi)配列の記載:配列識別番号:2:
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】 (2)配列識別番号:3 (i)配列の特性: (A)長さ:114アミノ酸 (B)タイプ:タンパク質 (C)鎖:一本鎖 (D)トポロジー:直線 (ii)分子のタイプ:ペプチド (xi)配列の記載:配列識別番号:3:
【表9】
【表10】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効量のHBNFおよび製剤学的に許容
    されうる担体からなる、ヘパリン結合性タンパク質の存
    在により特徴づけられるウイルスの感染を阻止するのに
    有用な薬剤組成物。
  2. 【請求項2】 有効量のMKおよび製剤学的に許容され
    うる担体からなる、ヘパリン結合性タンパク質の存在に
    より特徴づけられるウイルスの感染を阻止するのに有用
    な薬剤組成物。
  3. 【請求項3】 有効量のHBNFおよびMK、および製
    剤学的に許容されうる担体からなる、ヘパリン結合性タ
    ンパク質の存在により特徴づけられるウイルスの感染を
    阻止するために有用な薬剤組成物。
  4. 【請求項4】 ウイルスのための細胞のレセプターまた
    はウイルスのレセプター結合性タンパク質を有効量の請
    求項1〜3のいずれかに記載の薬剤組成物と接触させる
    ことからなる、ヘパリン結合性タンパク質の存在により
    特徴づけられるウイルスの感染を阻止する方法。
  5. 【請求項5】 被検体におけるウイルスの感染を防止す
    るために有効な、有効量の請求項1〜3のいずれかに記
    載の薬剤組成物を被検体に投与することからなる、被検
    体におけるヘパリン結合性タンパク質の存在により特徴
    づけられるウイルスの感染を阻止する方法。
  6. 【請求項6】 被検体におけるウイルスの感染を処置す
    るために有効な、有効量の請求項1〜3のいずれかに記
    載の薬剤組成物を被検体に投与することからなる、被検
    体におけるヘパリン結合性タンパク質の存在により特徴
    づけられるウイルスの感染を処置する方法。
JP5117652A 1992-04-24 1993-04-22 Hbnfおよびmkタンパク質を使用するウイルスの感染を処置および阻止する方法 Pending JPH0625007A (ja)

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