JPH05229957A - Mkタンパク質 - Google Patents

Mkタンパク質

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JPH05229957A
JPH05229957A JP4283717A JP28371792A JPH05229957A JP H05229957 A JPH05229957 A JP H05229957A JP 4283717 A JP4283717 A JP 4283717A JP 28371792 A JP28371792 A JP 28371792A JP H05229957 A JPH05229957 A JP H05229957A
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cells
growth
cell
bfgf
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JP4283717A
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Joseph Mark Backer
ジヨセフ・マーク・バツカー
Peter Bohlen
ピーター・ボーレン
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 MKタンパク質を利用することによって内皮
細胞のような細胞の成長を抑制する方法。 【効果】 新しい血管の新生又は形成に関連する病気の
処置において有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、MKタンパク質の使用により細
胞の成長を抑制する方法に関する。本発明において有用
な方法は、通常、ヒトの脳において産生されるが、ヘパ
リン結合性神経突起成長促進因子(HBNF)として知
られており、またヘパリン結合性好中球性因子として知
られている、他のヘパリン結合性タンパク質と明らかに
発育的に異なる時に産生される。ヒトMKタンパク質を
エンコードする遺伝子は、ヒトの新生児の脳幹のRNA
から得られたcDNAのライブラリーから分離され、そ
して発現されると、121アミノ酸を有するタンパク質
を産生する。予期せざることには、MKタンパク質は、
塩基性線維芽成長因子(bFGF)に対して内皮的に応
答し、これにより成長に対して潜在的な抑制の生体内作
用を示す抑制因子であることが発見された。
【0002】近年、成長因子として知られている、ある
数の比較的小さいポリペプチドが同定され、そして分離
されてきている。用語「成長因子」は、ある種の動物の
成長および分化に影響を与える、あるクラスのシグナル
を発生する物質を意味する。この作用は動物および組織
培養物の両者において見ることができ、そして所定の成
長因子は1より多い型の細胞に対して作用を有すること
ができる。
【0003】多数のよく知られている成長因子は有意な
好中球活性を有する、すなわち、それらは神経細胞の成
長を維持または刺激することができる。このような好中
球性因子の最も早い発見は、神経成長因子(NFG)
(Levi−MontalciniおよびHambur
ger、1953)であった。NFGと同一族の同様な
成長因子は、脳誘導好中球性因子(BDNF);(Le
ibrock et al.、1989)および好中球
因子−3(NT−3)(Maisonpierre e
t al.、1990)である。追加の成長因子は、次
のものを包含する:線毛の好中球性因子(CNTF)
(Lin et al.、1980、IGF−II(M
ill et al.、1985)、アクチビン(Sc
hubertet al.、1990)、パープリン
(Berman et al.、1987)およびまた
FGF(BairdおよびBohlen、1990)。
【0004】ある数の既知の成長因子は、線維芽成長因
子(FGF)に関する上科に含まれる。この族は次のも
のを包含する:塩基性FGF(bFGF)(Bohle
net al.、1984;Esch et al.、
1985)、酸性FGF(aFGF)(Bohlen
et al.、1985;Gimenez−Galle
go et al.、1985)ならびに腫瘍遺伝子i
nt−2の産生物(DickensおよびPeter
s、1984)、hst/KS(DelliBovi
et al.、1987)、FGF−5(Zhan e
t al.、1988)、FGF−6(Marics
et al.、1989)およびKGF(Finch
et al.、1989)。これらは脈管の内皮細胞の
ためのすべての(KGFを除外する)ミトゲンであり、
そしてすべては、また、ヘパリンに強く結合する。他の
ヘパリン結合性成長因子、例えば、VEGF/VPF
は、また、知られている(Keck et al.、1
985)。ヘパリン結合性成長因子は、また、脳組織か
ら頻繁に分離され、そして脳細胞の成長および発育にお
いて有意な役割を演ずることがある。
【0005】カドマツら(Kadomatsu et
al.、1988)は、レチン酸誘発可能なかつ発育的
に調節された遺伝子のcDNAを分離しそして配列決定
し、この遺伝子はマウスの細胞からのものであり、この
タンパク質はMKと呼ばれた。対応するmRNAはマウ
スの胚の発育の初期の段階において豊富であるが、後の
段階でそうでないと言われた。MK1タンパク質は細胞
の分化のコントロールに関連するとして、詳しくは遺伝
子の発現を調節するDNA結合性タンパク質として示唆
された。他の既知のタンパク質の配列に対する関係は発
見されなかった。引き続く論文において、胚の癌細胞の
分化の初期の段階におけるMK遺伝子の発現(Tpmo
mura et al.、1990)、およびMK1、
MK2およびMK3と呼ばれる、cDNAクローンの3
つの顕著なクラスの発生(Kadomatu et a
l.、1990)が報告された。これが示唆するよう
に、MKは種々の細胞の分化において基本的な役割を演
じ、そしてMKは上皮組織の発生および中胚葉の改造に
関係づけることができる。
【0006】マウスMK1配列はヘパリン結合性好中球
性因子(HBNF)として知られているタンパク質に対
して高度の相同性を有することが示された;このタンパ
ク質をエンコードするヌクレオチド配列は米国特許出願
第07/568,574号に開示された。HBNFタン
パク質は欧州特許(EP)第325076号として本来
開示された。
【0007】本発明は、MKが細胞の成長を抑制すると
いう、予期せざる発見に関する。
【0008】内皮細胞の増殖および新規な血管の引き続
く形成は、腫瘍の成長、関節炎および網膜症を包含する
病理学的プロセスの発展における無条件的な段階である
(FolkmanおよびKagsbrum、198
7)。塩基性線維芽成長因子(bFGF)は細胞培養に
おける内皮細胞のための効力のあるミトゲン(Gosp
odarowicz et al.、1984)および
生体内で強力な抗原性因子(BairdおよびBohl
en、1990)である。内皮細胞はbFGFを発現し
(Vlodavsky et al.、1987、Mo
scatelliet al.、1986、Hanna
n et al.、1987)そしてオートクリン成長
因子として使用することができる(SatoおよびRi
fkin、1988)。bFGFの生体内および試験管
内の局在化の研究において、bFGFは、また、細胞外
のマトリックス中のヘパリンおよび硫酸ヘパリンの部分
に関連し、そして細胞の酵素により遊離されて内皮細胞
を活性化することができることが示された(Wanka
et al.、1991、Vlodavsky et
al.、1987、Moscatelli、198
8、Bashkin et al.、1989およびF
olkman et al.、1988)。したがっ
て、bFGFの特定の一般に無毒の拮抗因子を開発する
ことは、脈管形成の治療学的コントロールに対する有効
なアプローチであることができる。
【0009】脈管形成をコントロールすることの方法
は、bFGFと細胞のレセプターとの間の相互作用のメ
カニズムの決定における最近の進歩にかんがみて、とく
に有効である。大部分の細胞はbFGFとKd=10-10
〜10-11で結合する、高い親和性のトランスメンブレ
ンgptレセプターを含有する(Moscatell
i、1987)。この型のレセプターは同定されてきて
おり、そしてそのいくつかの形態は種々の種からクロー
ニングされ(Ruta et al.、1988、Co
ughlin et al.、1988、Kornbl
uth et al.、1988、Lee et a
l.、1989、PasqualeおよびSinge
r、1989、およびSafran et al.、1
990)これにより成長に影響を与える物質とレセプタ
ーとの間の相互作用のより直接な標準を可能とする。
【0010】高い親和性のレセプターに加えて、細胞は
いっそ多数の親和性が低いレセプターを含有し、これら
のレセプターは硫酸ヘパリンプロテオグリカン類であ
り、そしてKd=10-9debFGFと結合する(Mo
scatelli、1987)。この型のレセプターの
第1の構成員は最近クローニングされた(Kiefer
et al.、1990)。低いおよび高い親和性のレ
セプターに結合するbFGFの間の新規な相互作用は最
近報告された(Yayon et al.、199
1)。このグループは、細胞表面の硫酸ヘパリン部分の
適切な生合成が高い親和性のレセプターへのbFGFの
結合に必要であること示した。また、外因性ヘパリンは
bFGFレセプターを発現するが、硫酸ヘパリンの生合
成を欠如する細胞の中で高い親和性の結合性を回復でき
ることが示された。ヤヨン(Yayon)らが示唆する
ように、低い親和性の硫酸ヘパリンプロテオグリカンレ
セプターはbFGFと結合し、bFGFにおいてコンフ
ォメーションの変化を誘発し、こうして、高い親和性の
レセプターに結合することができるbFGF「つく
る」。硫酸ヘパリンプロテオグリカンの生合成が損傷さ
れる場合、外因性ヘパリンまたは硫酸ヘパリンはbFG
Fにおいて適切なコンフォメーションの変化を誘発する
ことができる。この「誘発された適合」モデルは、レセ
プターへのbFGFの提示において硫酸ヘパリンプロテ
オグリカンの役割を強調する。さらに、それが示唆する
ように、ヘパリン結合性タンパク質による硫酸ヘパリン
プロテオグリカンレセプターの占有は、高い親和性のレ
セプターへのbFGFの結合を抑制することがある。事
実、長い間知られてきているように、ある種のヘパリン
結合性タンパク質は試験管内で脈管形成および内皮細胞
の成長を抑制することができる(TaylorおよびF
olkman、1982、Dauchel et a
l.、1989)。しかしながら、作用のメカニズムは
未知である。
【0011】より最近、このモデルについての実験的支
持は、アンギオスタティック(angiostati
c)活性を表す(TaylorおよびFolkman、
1982)ヘパリン結合性胎盤誘導されたタンパク質P
F4(胎盤因子4)が、また、NIH3T3細胞におい
て高い親和性のレセプターへのbFGFの結合を抑制す
る(Sato et al.、1990)という発見に
より提供された。さらに、PF4は、また、ウシおよび
ヒトの内皮細胞のbFGF誘導移動(Satoet a
l.、Sharpe et al.、1990)および
ヒト内皮細胞のbFGF誘導成長の両者を抑制するが、
他の正常のおよび腫瘍の細胞の成長に影響を与えない
(Maione et al.、1990、199
1)。しかしながら、最近、マイオン(Maione)
らは、PF4の作用のメカニズムはヘパリンへ結合する
その能力に直接関連することができないことを示す、新
規な証拠を提出した(Maione et al.、1
990、1991)。このグループの発見によると、両
者がヘパリンに対する親和性を欠如する、組み換えPF
4およびPF4の合成のC末端の13マーの断片は、な
お、生体内で効力のあるアンギオスタティック活性を保
持し、そして突然変異のPF4は試験管内でヒト内皮細
胞の増殖を抑制する(Maione et al.、1
990、1991)。
【0012】MKは成長因子のFGFおよびPF4族と
構造的に無関係である。しかし、MKタンパク質はベイ
ビーハムスタ腎臓(BHK)細胞上の高い親和性の結合
部位からbFGFを変位させ、そして試験管内でウシお
よびヒトの内皮細胞の成長を特異的に抑制することが発
見され、これによりMKタンパク質は細胞成長抑制因子
であることが示された。
【0013】本発明は、MKを動物、好ましくは温血動
物に投与することによって、細胞の成長の抑制する方法
に関する。極めて大きい重要性をもつ細胞の抑制の1つ
のタイプは、新しい血管の新生または形成である。病
気、例えば、充実腫瘍、慢性関節リウマチおよび眼の病
気、例えば、網膜症、血管新生緑内障、眼の腫瘍などに
おける血管新生の抑制は人間の医学的処置において重要
であるが、獣医学的処置において、同様によく、使用で
あることがある。病気の状態の処置に加えて、例えば、
バイパスの外科における手術後の出血のコントロール
は、また、本発明の化合物で提供される。さらに、本発
明の使用は細胞をより分化した状態に推進し、これによ
り化学療法的使用を同様によく提供する。これは精製さ
れたタンパク質の直接投与により達成することができる
か、あるいは、また、このような処置を行う物体の領域
の中に、このタンパク質を産生することができるトラン
スジェニック硫酸ヘパリン細胞を移植することによって
達成することができる。さらに、新しい毛管の新生また
は形成は種々の病理学的状態または病気において重要で
ある。例えば、脈管形成に依存する病気は、次のものを
包含するが、これらに限定されない:血管線維腫、動脈
静脈の奇形、関節炎、関節硬化性班、角膜移植片血管新
生、創傷治癒の遅延、糖尿病性網膜症、顆粒化−熱傷、
血管腫、血友病性関節、過形成性瘢痕、血管新生緑内
障、癒着不良骨折、オスラー−ウェバー(Osler−
Weber)症候群、乾癬、ピオゲン性肉芽腫、水晶体
後線維増殖症、強皮症、、充実腫瘍、トラコーマおよび
血管癒着(Moses et al.、1991)。
【0014】前述の生体内の治療に加えて、本発明にお
いて有用な化合物は、他の用途、すなわち、FGFのア
ゴニストおよび拮抗因子を同定する試験管内のスクリー
ニングのメカニズムを提供する。
【0015】自然源および組み換え的に誘導されたMK
の両者ならびにMKの類似体は本発明における使用のた
めに考えられる。例えば、アルキル化された類似体、例
えば、カルボキシメチル化されたものは本発明における
使用において有用である。
【0016】こうして、本発明の目的は、細胞の成長の
生体内抑制因子および試験管内アッセイまたはスクリー
ニング方法、および内皮細胞アッセイを必要とする個体
に有効量のMKを生体内に投与することからなる治療学
的方法または内皮細胞アッセイにおいてMKを使用する
方法に関する。本発明のこれらおよび他の目的は下の詳
細な説明から明らかになるであろう。
【0017】次の実施例によって、本発明をさらに説明
する。これらの実施例は本発明を限定しない。
【0018】
【実施例】実施例1 ヒトMKをエンコードするDNA配列を、ポリメラーゼ
連鎖反応(PCR)およびヒトの新生児の脳幹から誘導
されたcDNAライブラリーのスクリーニングの組み合
わせによりクローニングする。ヒトHBNF配列をPC
R増幅反応のためのオリゴヌクレオチドの設計のための
開始点として使用する。HBNFと発表されたマウスM
K1のDNAとの間の最も保存された領域に対して、特
定のオリゴヌクレオチドを設計する。これらのオリゴヌ
クレオチドをマウスのゲノムのDNA上のポリメラーゼ
連鎖反応(PCR)においてプライマーとして使用す
る。期待された150塩基対の産生物を適当なベクター
においてクローニングし、そして配列を決定する。この
クローンをヒト脳cDNAライブラリーのスクリーニン
グのためのプローブとして使用して、ヒトMK同等遺伝
子を同定する。単一のクローンを分離し、サブクローニ
ングし、そして配列決定する。ヌクレオチド配列が追加
のより短い長さのMKクローンにおいて引き続いて確証
され、MKクローンはもとのクローンの異なるオーバー
ラッピングする断片を含有することが発見された。MK
のcDNAの配列は2つのポリアデニル化シグナルおよ
びポリAテイルを包含する。もとの分離されたクローン
は、解読領域がヌクレオチド22で開始しそして143
残基のタンパク質を定めるオープンリーディングフレー
ムを有する。N末端配列は高度に疎水性であり、そして
シグナルペプチドの特性を有する(Von Heijn
e、1985)。記載されたシグナルペプチドの構造に
ついての基準(Von Heijne 同上およびVo
n Heijne、1986)およびマウスMKおよび
ヒトHBNFの配列の比較に基づいて、シグナルペプチ
ドの切断はアミノ酸残基22(Ala)と23(Ly
s)との間で起こり、こうして長さが121残基の成熟
MKポリペプチドを生ずる。
【0019】汚染する真核生物のタンパク質を含まない
成熟MKタンパク質源を準備するために、上で分離した
cDNAクローンを、成熟タンパク質のN末端のリジン
残基の直ぐ5’末端にメチオニンのコドンを配置するよ
うに設計したプライマーを使用するPCR増幅のための
鋳型として使用する。増幅した産生物を修飾した形態の
発現ベクターpET−3a(Studier et a
l.、1990)の中にクローニングし、そして生ずる
プラスミドpETMH2をE.coli菌株BL21L
ysSの中に形質転換する。IPTG誘発pETMH2
含有バクテリアのタンパク質抽出物は、ほぼ16.5k
Daで移動する主要なタンパク質のバンドを発現する。
誘発しない培養物は、SDS−PAGEのバンドの強度
により判定して、非常に少ないタンパク質を含有する。
組み換えMKタンパク質は、IPTG誘発バクテリア培
養物から、ヘパリン親和性クロマトグラフィー、モノ−
Sカチオン交換および/または逆相HPLC、および確
証されたそのN末端配列およびアミノ酸組成により精製
した。
【0020】ヒトおよび発表されたマウスMKのDNA
および推定されたタンパク質の配列の間の相同性は、H
BNFの同様な進化する比較より低いレベルの保存を示
す。HBNFとの相同性から推定された成熟MKタンパ
ク質からの推定上のN末端を使用して、マウスの配列に
おける3つのアミノ酸の欠失を含む86%のアミノ酸の
同一性が観察される。HBNFおよびMKの両者は脳に
おいて発現されるが、それらの一時的および空間的調節
は異なる。予備的正常部位ハイブリダイゼーションは2
つのメッセージについて明確な発現のパターンを示す。
これらの初期の実験において、MKは検査したいずれの
大人においても発現されないが、HBNFのmRNAは
大人の脳において主として発現されることが示された。
しかしながら、配列の検査は、MKのmRNAが大人の
脳の2つの領域、尾状核および脳幹において検出可能で
あることを示す。同等の量の胚のRNAに比較して、大
人のRNAにおいてこれらのバンドを見るために要求さ
れる、有意により長い暴露時間に基づいて、MKのRN
Aは大人において最小のレベルで発現されるようであ
る。
【0021】MKおよびHBNF遺伝子の一時的発現
を、種々の発育stgからの完全なラットのRNAを使
用してノザンブロット分析により評価する。HBNFプ
ローブとのハイブリダイゼーションは、発育を通すメッ
セージの徐々のを包含するを示し、最大のレベルは大人
の脳において起こる。同一ブロットとMKプローブとの
ハイブリダイゼーションは、わずかに12、14および
16日の胚組織がメッセージを含有することを示す。M
Kメッセージの最も豊富な存在は胚の12日の段階にあ
るように思われる。これらの結果は、一般に、カドマツ
(Kadomatu)(supra)の正常部位ハイブ
リダイゼーションは2つのの研究と一致する。しかしな
がら、大人の腎臓中のMKのmRNAの発現は検出され
ない。ラット脳におけるHBNFタンパク質の研究は、
最高のレベルは生後7日の子犬において起こることを示
唆する。このレベルは、生後56日の動物と比較したと
き、10倍の差を反映する(Rauvala、supr
a)。
【0022】ヒト胚癌(EC)細胞系NT2/D1を
0.01〜10μMで変化するレチン酸(RA)濃度で
分化を誘発することができ、分化するEC細胞の比率は
0.01μgのRAにおける50%から1および10μ
gMのRAにおける99%より大の範囲である。NT2
/D1の分化の間のMKおよびHBNFの発現を、0.
01〜10μMの濃度において研究する。RAへの9日
の暴露後、合計のRAを細胞から抽出し、そしてノザン
分析により遺伝子の発現についてプロービングする。両
者の遺伝子の発現は同様なパターンをたどる。mRNA
発現のレベルは定常状態のバックグラウンドのレベルに
止まる。RNAのハイブリダイゼーションシグナルを対
照のβ−アクチンのプローブに対して正規化するとき、
最大の増加はHBNFについて6倍そしてMKについて
11倍であると計算される。これらの結果は、マウスE
C細胞系、HM−1のレチン酸の誘発の間にMKについ
て観察されたものに匹敵する(Kadomatsu e
t al.、supra)。この細胞系において、MK
遺伝子の発現はバックグラウンドより8〜10倍上で誘
発される。
【0023】こうして、HBNFおよびMKは高度に保
存される遺伝子族の構成員であると思われる。さらに、
遺伝子の発現のデータは、これらの遺伝子が組織、とく
に神経組織の増殖、維持および/または発育の分化にお
いて機能することができることを意味する。
【0024】次はT7DNAポリメラーゼの発現系にお
けるMK遺伝子のクローニングおよび発現を例示する。
しかしながら、このT7DNAポリメラーゼの発現系は
非常に効率よいが、これはMKを組み換え的に産生する
ことができる唯一の手段ではないことを理解すべきであ
る。MKの産生は、MK遺伝子を任意の適当な発現ベク
ターの中に組み込み、引き続いて適当な宿主細胞をこの
ベクターで形質転換することによって達成することがで
きる;あるいは、宿主細胞の形質転換はベクターを使用
しないで裸のDNAにより直接達成することができる。
真核生物細胞または原核生物細胞によるMKの産生は本
発明により考えられる。適当な真核生物の細胞の例は、
哺乳動物の細胞、植物の細胞、酵母菌の細胞および昆虫
の細胞を包含する。同様に、適当な原核生物の宿主は、
E.coliに加えて枯草菌(Bacillus su
btilis)を包含する。
【0025】他の適当な発現ベクターは、また、使用す
ることができ、そして宿主細胞の選択に基づいて選択さ
れる。例えば、バクテリアの細胞の形質転換における使
用に適当な多数のベクターはよく知られている。例え
ば、プラスミドおよびバクテリオファージ、例えば、λ
ファージは、バクテリアの宿主、とくにE.coliの
ための最も普通に使用されているベクターである。哺乳
動物および昆虫の両者の細胞において、ウイルスのベク
ターは外因性DNAの発現を得るために頻繁に使用され
ている。とくに、哺乳動物の細胞はSV40またはポリ
オーマウイルスで普通に形質転換される;そして培養に
おける昆虫細胞はバキュロウイルスの発現ベクターで形
質転換される。酵母菌のベクター系は、酵母菌のセント
ロメアのプラスミド、酵母菌のエピソームのプラスミド
および酵母菌の組み込みプラスミドを包含する。
【0026】また、本発明の実施はMKタンパク質の正
確なアミノ酸配列の使用に限定されないことを理解すべ
きである。生ずるタンパク質分子におけるサイレントな
変化を産生する、MKタンパク質のDNA配列に対する
修飾、例えば、欠失、挿入、または配列中の置換は、ま
た、考えられる。また、生物学的に活性なMKタンパク
質を生ずるアミノ酸配列に対する修飾は本発明の範囲内
に包含される。
【0027】例えば、所定の部位において化学的に同等
のアミノ酸を産生する遺伝子配列中の変更が考えられ
る;こうして、アミノ酸アラニン、疎水性アミノ酸のた
めのコドンは、他の疎水性残基、例えば、グリシンをエ
ンコードするコドンで容易に置換することができるか、
あるいはより疎水性の残基、例えば、バリン、ロイシン
またはイソロイシンで置換することができる。同様に、
1つの陰性に帯電した残基を他のものと置換する、例え
ば、アスパラギン酸をグルタミン酸で置換するか、ある
いは1つの陽性に帯電した残基を他のものと置換する、
例えば、リジンをアルギニンで置換する変化は、また、
生物学的に同等の産生物を産生することが期待される。
タンパク質分子のN末端およびC末端部分の変更を生ず
るヌクレオチドの変化は、これらの領域が通常生物学的
活性に関係しないので、タンパク質の活性をしばしば変
更しないであろう。また、悪影響が生物学的活性におい
て観測されない場合、疎水性アミノ酸の帯電したアミノ
酸への変化は望ましいであろう。提案された修飾の各々
ならびにエンコードされる産生物の生物学的活性の保持
の決定は、この分野における日常的技量の範囲内であ
る。したがって、句「MK」または「MKタンパク質」
を明細書および請求の範囲において使用するとき、生物
学的に同等のMKタンパク質の産生を生ずる、すべての
このような修飾および変化を包含することを理解すべで
ある。
【0028】MKタンパク質はHBNFタンパク質に対
して強く相同性であり、そしてHBNFに似て神経突起
の発育の誘発を刺激する。したがって、MKは好中球性
因子として提案される。それ自体、末梢および中枢神経
系の神経細胞の生体内および試験管内の両者の成長、維
持および修復のために、MKタンパク質を使用すること
ができる。試験管内の応用の1つの例は、現在パーキン
ソン病の処置における使用に提案されている、胚脳移植
片の維持においてである。
【0029】分化における明らかな役割にかんがみて、
MKタンパク質は、また、組織の分化、維持および修復
の因子として提案される。とくに、MKは分化した表現
型への復帰を誘発する腫瘍細胞の処置において有用であ
ることができる。
【0030】遺伝子およびその配列の同定は、トランス
ジェニック細胞、例えば、線維芽、単球またはマクロフ
ァージの構成を可能とし、これらはMK遺伝子の発現を
可能とするように操作することができ、そして前述の病
気の処置のための移植片として使用することができる。
【0031】そのうえ、MKの治療学的使用は人間単独
の処置に限定されない。事実、顕著に関係する種の間に
このタンパク質が保存されている性質にかんがみて、任
意の形態のMKの投与は獣医学的応用のために同様によ
く有益であろう。治療学的組成物は、所望の生物学的活
性の誘発に有効量のMK、および製剤学的に許容されう
る液体または固体の担体からなる。あるいは、この組成
物は、末梢および中枢神経系の修復または分化の処置の
ための移植片として、MKを試験管内で発現することが
できる、適合性のトランスジェニック細胞の製剤学的に
許容されうる集合体からなる。
【0032】実施例2 MK遺伝子のクローニングおよび配列決定 発表されたマウスMKタンパク質のアミノ酸配列を使用
して、ポリメラーゼ連鎖反応においてプライマーとして
使用すべき、特定のオリゴヌクレオチドつくる。マウス
のゲノムのDNAをC57ブラック/6Jマウスから、
マニアチス(Maniatis)ら、supra、に記
載されているように、分離した。
【0033】センスプライマーを次のアミノ酸配列につ
くる:Cys−Asn−Trp−Lys−Lys−Gl
u−Phe−Gly、HindIII制限部位で開始し
そして次のDNA配列から構成されている:5’−CA
AGCTTGCAACTGGAAGAAGGAATTT
GAA−3’。アンチセンスプライマーを次のアミノ酸
配列につくる:Asn−Ala−Gln−Cys−Gl
n−Glu−Thr、EcoRI制限部位で開始しそし
て次のDNA配列から構成されている:5’−GGAA
TTCGGTCTCCTGGCACTGGGCAGT−
3’。
【0034】PCR反応を相補的DNA鋳型上で50℃
において1分のアニーリング、72℃において2分の伸
長および94℃において1分の変性で30サイクルの
間、Taqポリメラーゼ(USB Corp.)を使用
して実施する。
【0035】150塩基対のマウスMKのPCR産生物
をブルー・スクライブ(BlueScribe)(+)
ベクター(Stratagene)の中にクローニング
し、そして新生児の脳幹および基底神経節λg11cD
NAライブラリーのスクリーニングにおいてプローブと
して使用する。MK配列を含有する単一の推定上のクロ
ーンを分離し、そしてブルー・スクライブ(Blue
Scribe)(+)のEcoRI部位の中にサブクロ
ーニングし、そしてジデオキシヌクレオチド連鎖停止方
法により配列決定する。MK遺伝子の配列、ならびに予
測されたアミノ酸配列を図5に示す。マウスMK配列と
比較すると、41ヌクレオチドの差が示され、マウスの
配列における3つのコドンの欠失を示す。
【0036】実施例3 組み換えヒトMKの発現 前述の分離されたクローンを、pMKHC2と呼び、N
末端のリジンに対して直ぐ5’のメチオニンのコドンお
よびNdeI制限部位を配置するように設計されたプラ
イマーを使用する、PCR増幅のための鋳型として使用
する。精製したPCR産生物を発現ベクターpET−3
aの誘導体の中にクローニングし、これを1400bp
のSall/PvuII断片の欠失および複製のf1起
源のEcoRI部位の中への挿入により修飾する。イン
サートを配列決定してPCR増幅の信頼性を確証した
後、プラスミド(名称pETMH2;また、従来pET
MHC2)を菌株GL21 LysSの中に形質転換
し、そして記載されているようにIPTGでタンパク質
の産生を誘発する(Studier et al.、s
upra)。1mlの培養物からの沈澱物を100μl
のSDSbFGF(Laemmli、1970)の中に
再懸濁させ、そして2.5μlを15アクリルアミドS
DS−PAGEゲル上で展開する。ゲルをクーマッシー
ブルーで染色する。組み換えMKをバクテリアの抽出液
からヘパリンのセファロースCL−6B(Pharma
cia)樹脂で10mMのトリス、pH7.0中の精製
し、そして1〜1.13MのNaClで溶離する。それ
以上の精製は、モノ(Mono)S(Pharmaci
a)カラムで50mMのリン酸ナトリウム、pH6.8
中で達成し、塩濃度を0から1MのNaClに増加す
る。精製したタンパク質を0.6MのNaClで溶離す
る。
【0037】実施例4 神経突起の成長のアッセイ 生後18日の胎児ラットからの脳を無菌条件下に取り出
し、そして10%のFCSを含有するDMEM中で無菌
の5mlの注射器を使用して単細胞に分散させる。細胞
懸濁液を5×105細胞/mlに調節し、そして50μ
g/mlのポリ−L−リジンで室温において30分間予
備コーティングした組織培養皿上に配置する(Rauv
alaおよびPihlaskari、1987)。培養
物を10%のCO2中で37℃において24時間インキ
ュベーションし、次いで培地を1mg/mlのBSAを
含有するDMEMと交換し、そしてHBNFまたはMK
タンパク質を示した濃度で添加する。さらに1日間イン
キュベーションした後、神経突起の成長活性を、細胞の
視的により、対照に比較して拡大した成長/プロセスに
ついて決定した。図5Dに示すように、精製した組み換
えMKは、組み換えHBNFおよびウシ脳誘導HBNF
と実質的に同一の程度に、神経突起の成長を刺激するこ
とができる。
【0038】実施例5 ヒトNT2/D1細胞の成長およびレチン酸の誘発 ヒト胚癌細胞系Nt2/D1を成長させる。レチン酸の
誘発のために、細胞を10%のウシ子ウシ血清を含有す
るDMEM培地中で成長および再懸濁させ、そして10
%のウシ子ウシ血清を含有するDMEM培地(Hycl
one Laboratories,Inc.)中で5
×105細胞/100mmの皿の密度の中に再懸濁させ
る。ジメチルスルホキシド(10μl)中の変化する濃
度のすべてのトランスレチン酸を添加し、そして細胞を
9日間インキュベーションする。新鮮な培地およびRA
を第4日および8日に添加する。プレートをリン酸塩緩
衝液で1回洗浄し、そしてRNAを前述したように抽出
する。RAで誘発したNT2/D1細胞はニューロンの
分化の研究のためのモデルの系を提供することが示唆さ
れてきているので、この系におけるHBNFおよびMK
遺伝子の誘発の増加はニューロンの細胞の発育における
可能な役割を示す。
【0039】実施例6 他のタンパク質 ヒト、血小板誘導PF4をシグマ(Sigma、セント
ルイス)から購入する。野生型の活性および効能をもつ
組み換えbFGFおよび類似体を文献に記載されている
ように発現および精製する(Seddon et a
l.、1991)。125I−bFGF(1,000Ci
/ミリモル)をアマーシャム(Amersham)から
購入する。
【0040】カルボキシメチル化MKは次のようにして
調製する:凍結乾燥した組み換えMKを、2mMのED
TAおよび4.5MのグアニジウムHClを含有する
0.1MのトリスHCl、pH8.6中に0.5mg/
mlの濃度に溶解する。タンパク質をジチオスレイトー
ル(5mM)で還元し、そしてこの溶液をアルゴン雰囲
気下に37℃において1時間インキュベーションする。
還元されたタンパク質溶液を室温に冷却し、そしてヨー
ド酢酸(15mM)を使用して暗所で1時間アルキル化
する。カルボキシメチル化されたタンパク質を200m
MのNaClを含有する10mMのトリスHCl、pH
7.2に対して4℃において一夜透析する(35000
分子量のカットオフ)。カルボキシメチルシステインお
よびタンパク質の濃度は、HCl気相加水分解(5.7
MのHCl/0.1%のフェノール;24時間、100
℃)後、オンライン130A型分離系を装備した420
A型PITC誘導装置(Applied Biosys
tems、カリフォルニア州)を使用して、アミノ酸分
析により決定する。カルボキシメチル化MKをヘパリン
−セファロースから0.9MのNaClで溶離される
が、自然MKは1.1MのNaClで溶離される。
【0041】実施例7 細胞系 BHK細胞を7.5%の胎児仔ウシ血清(Gibco)
を補充したダルベッコ変性イーグル培地(DMEM)
(Mediatech、ワシントンDC)中で成長させ
る。ヒト包皮線維芽(HFSF)およびヒト黒色腫細胞
系、エイシンガー(Eisinger)博士(Lede
rle Laboratories、ニューヨーク州パ
ールリバー)からのギフト、を、5.0%の胎児仔ウシ
血清(Gibco)を補充したDMEM培地(Medi
atech、ワシントンDC)中で成長させる。ウシA
BAEを10%子ウシ血清(Hy Clone)を補充
したDMEM中で成長させる。ヒト臍静脈内皮(HUV
E)細胞(継代培養1)、ジャッフェ(Jaffe)博
士(Cornell University、Medi
al Center、ニューヨーク州ニューヨーク)か
らのギフト、を、ジャッフェ(Jaffe)(198
4)が記載するように、4%の血清(Gibco)およ
び16%の胎児仔ウシ血清(Gibco)を補充した培
地199(Mediatech、ワシントンDC)中の
成長させる。
【0042】実施例8 ラジオレセプターのアッセイ BHK細胞上の高い親和性のレセプターへの125I−b
FGFの結合をモスカテリ(moscatelli)
(1987)に従い実施する。簡単に述べると、細胞を
50pMの125I−bFGFおよび種々の添加物と室温
において1時間インキュベーションし、次いで4℃にお
いて30分間インキュベーションする。細胞の高い塩
(2M)の洗浄は低い親和性の部位からbFGFを解放
するが、0.5%のトリトンX100による細胞の処理
は高い親和性の部位からbFGFから解放する。このア
ッセイは置換実施例により確認し、ここで増加する濃度
の非放射性bFGFをインキュベーション混合物に添加
する。非放射性bFGFは投与量に依存する方法で50
pMのED50でトリトンX100により解放される放射
能の量を減少する。結合アッセイは二重反復実験で実施
する。
【0043】実施例9 ミトゲンのアッセイ ミトゲンのアッセイはフェイフェウル(Fafeur)
ら(1990)に従い実施する。簡単に述べると、ウシ
ABAE細胞をマルチ−ウェルの皿の中に1ng/ml
のbFGFを使用してあるいは使用しないで8,000
細胞/ウェルで4時間プレイティングし、次いで増加す
る濃度のヘパリン結合性タンパク質を添加する。1ng
/mlのbFGFの存在下に、ABAE細胞の数はbF
GFの不存在下より3〜4倍高い。HUVE細胞をゼラ
チンでコーティングした24ウェルのプレートの中に
8,000細胞/ウェルで接種し、そして接種後16時
間に化合物を添加する。4日後、細胞を剥離し、そして
計数する。ミトゲンのアッセイは二重反復実験で実施す
る。
【0044】実施例10 アッセイおよび結合の研究の結果 BHK細胞の高い親和性のレセプターへのbFGFの結
合に対するMKの作用は、MKがbFGFの結合を0.
1μMのED50で抑制することを示す(図1)。MKの
この抑制活性はMKの中のジサルファイド結合をDTT
(ジチオスレイトール)で還元することによって破壊さ
れる。この処理は多分MKの適切なフォルディングを妨
害し、そしてヘパリン−セファロースに対するMKの親
和性をわずかに減少する。
【0045】MKに似て、PF4は投与量に依存する方
法で0.25μMのED50でbFGFの結合を抑制す
る。この値はNIH3T3細胞を使用する同様な実験
(Sato et al.、1990)において得られ
たデータから推定されるものと同一である。
【0046】MKは投与量に依存する方法でbFGFの
存在におけるより2倍高いED50でABAE細胞の基底
およびbFGF刺激の成長を抑制する(bFGFの不存
在下に約0.08μM、およびbFGFの存在下に約
0.18μM、図2A)。細胞の成長は0.2μM以上
のMKの濃度においてほとんど完全に抑制される。しか
しながら、細胞の数は一定に止まり、そして0.37μ
MのMKの投与量で脱離した細胞は現れない(図2
B)。ヒトPF4は、また、投与量に依存する方法で
0.04μMのED50でbFGF誘導ABAE細胞の成
長を抑制する。高い濃度のPF4はABAE細胞の成長
を抑制するばかりでなく、かつまたプレートからの可視
の脱離を引き起こす。
【0047】MKは、また、1ng/mlおよび10n
g/mlのbFGF濃度でヒト一次内皮細胞(HUVE
細胞)のbFGF刺激成長を抑制する。HUVE細胞の
bFGF誘導成長は、投与量に依存する方法で両者のb
FGFの濃度において同様なED50値でMKにより抑制
される。高い濃度(0.2μM以上)のMKは、1ng
/mlのbFGFにおけるより10ng/mlのbFG
Fにおいて、より低い程度にHUVE細胞の成長を抑制
する(図3)。
【0048】MKの抗増殖活性は、ハムスターBHK細
胞およびラットPC12細胞で観測されない。これらの
タンパク質は、また、2つの非内皮ヒト細胞系の成長に
影響を与えない:正常ヒト包皮線維芽(HFSF)およ
び高度に悪性の骨髄腫細胞系。両者の細胞系では、0.
5μMのMKはbFGF独立の細胞の成長に影響を与え
ない(ヒト包皮線維芽のためのデータは図4に示されて
いる)。培地中の10ng/mlのbFGFの存在は、
線維芽の数の小さいが、有意の増加を生ずる(が、骨髄
腫細胞では生じない)。このbFGF依存性作用は0.
75μMのMKの存在によりに影響を受けない(図
4)。
【0049】いかなる理論にも拘束されたくないが、前
述のことを述べることができる。
【0050】MK、bFGF、およびPF4は異なるタ
ンパク質の族に属し、こうして高い親和性のbFGFの
レセプターへの結合についての直接の競争は起こらない
ように思われる。しかしながら、MK、ならびにPF4
は低い親和性のbFGFレセプターの硫酸ヘパリン部分
に対する結合についてbFGFと競争することができ
る。前述したように、最近の発見は、低い親和性のレセ
プターへのbFGFの結合が高い親和性のレセプターに
結合することができるbFGFの「誘発された適合」の
コンフォメーションの発生に必要であることを示す(Y
ayon etal.、1991)。機能の研究は、ま
た、低い親和性のレセプターがbFGF刺激された線維
芽の成長および筋芽細胞の分化に必要であることを示す
(Rapraeger et al.、1991)。こ
うして、上の提案するモデルに従い、MKおよびPF4
による低い親和性のレセプターの占有は高い親和性のレ
セプターに結合することができるbFGF分子の番号を
減少することが期待される。
【0051】細胞の硫酸ヘパリンプロテオグリカンに対
するMKの親和性は知られていない。ウシ内皮細胞の硫
酸ヘパリンプロテオグリカンに対するヒトPF4の親和
性は最近特性決定された(Kd=2.87μM、Ryb
ak et al.、1989)。MKおよびPF4は
硫酸ヘパリンに対して同様な親和性を有する場合、サブ
マイクロモルのこれらのタンパク質がbFGFのための
低い親和性のレセプターを飽和するマイクロモルを期待
することができる。ED50により判定して、組み換えM
Kが、高い親和性のBHK細胞のレセプターへのbFG
Fの結合の抑制において、ヒト血小板誘導PF4より2
〜5倍多い効力を有することは注目に値する。
【0052】そのうえ、ヒト内皮細胞についてのミトゲ
ンのアッセイにおいて得られたED50を組み換えPF4
(Maione et al.、1990)および組み
換えMKと比較すると、実証されるように、後者のタン
パク質は5〜10倍多い効力を有する。この差は高い濃
度におけるいくつかのヘパリン結合性タンパク質の細胞
毒性にかんがみると重要であることがある(Dauch
el et al.、1989)。
【0053】ウシABAE細胞を使用して得られた結果
が示すように、高い濃度のMK(0.75μMまで)は
細胞の成長を抑制するが、細胞の脱離を引き起こさな
い。対照的に、高い濃度のPF4(0.3μM以上)は
ABAE細胞の成長を抑制しないばかりでなく、かつま
た細胞の脱離を引き起こす。ヒトHUVE細胞を使用す
る実験が示すように、高い濃度のMKを使用して観測さ
れる作用はbFGFの濃度を増加することによって消す
ことができる。MKは内皮細胞に影響を与えるばかりで
なく、かつまたヒト線維芽、ヒト骨髄腫、ラットPC1
2およびハムスターBHK細胞に影響を与えることは重
要である。
【0054】これらの発見にかんがみて、抑制の追加の
「細胞仲介」メカニズムは内皮細胞に対して向けられた
ヘパリン結合性タンパク質の抗増殖活性に関係すること
を示唆される。MKの抑制作用はMKの異なる濃度にお
いて同様なED50を有し、レセプターに対する直接の競
争は唯一の因子でないことを示唆する。同様に、マイオ
ン(Maione)ら(1991)が発見したように、
PF4の組み換え突然変異体はヘパリンに対する親和性
を欠如するが、それは生体内において効力のあるアンギ
オスタティック活性(angiostatic act
ivity)をなお保持し、そして試験管内においてヒ
ト内皮細胞の増殖を抑制した。
【0055】生物学的物質の寄託 pMKHC2を収容するE.coli菌株M1061お
よびpETMH2を収容するE.coliBL2TのL
ysSは、アメリカン・サイアナミド・カンパニー(A
merican Cyanamid Company、
ニューヨーク州パールリバー)の菌株保存機関およびア
メリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(the
American Type Culture Co
llection、マリイランド州ロックビレ、パーク
ローンドライブ12301)に、それぞれ、1990年
8月13日に受け入れ番号ATCC68384および1
990年9月17日に受け入れ番号ATCC68401
で受託され、そして米国および他の国々における特許の
ための適当な法的基準に従い公衆に入手可能である。
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【0117】本発明の主な特徴および態様は次の通りで
ある。
【0118】1、細胞成長抑制量のMKタンパク質、ア
ルキル化MKタンパク質またはそれらの組み合わせを動
物に投与することからなる細胞の成長を抑制する方法。
【0119】2、前記MKタンパク質が、ヒトMK、ウ
シMK、ヒツジMK、イヌMK、ブタMK、ネコMK、
ウマMK、トリMKタンパク質、サカナMKタンパク質
またはそれらのアルキル化された形態である上記第1項
記載の方法。
【0120】3、脈管形成コントロール量のMKタンパ
ク質、アルキル化MKタンパク質またはそれらの組み合
わせを動物に投与することからなる動物における脈管形
成をコントロールる方法。
【0121】4、前記MKタンパク質が、ヒトMK、ウ
シMK、ヒツジMK、イヌMK、ブタMK、ネコMK、
ウマMK、トリMK、サカナMKまたはそれらのアルキ
ル化された形態である上記第3項記載の方法。
【0122】5、応答性細胞アッセイにおいてMKを利
用することからなる細胞成長抑制因子についてスクリー
ニングする方法。
【0123】6、手術後の出血をコントロールする量の
MKを人間または温血動物に投与することからなる手術
後の出血をコントロールする方法。
【0124】7、前記MKがヒトMKである上記第6項
記載の方法。
【0125】8、MKタンパク質、アルキル化MKタン
パク質またはそれらの組み合わせを動物に投与すること
からなる腫瘍の成長を抑制する方法。
【0126】9、前記MKタンパク質が、ヒトMK、ウ
シMK、ヒツジMK、イヌMK、ブタMK、ネコMK、
ウマMK、トリMKタンパク質、サカナMKタンパク質
またはそれらのアルキル化された形態である上記第8項
記載の方法。
【0127】10、前記動物がヒトである上記第9項記
載の方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】BHK細胞の高い親和性のレセプターに結合す
るbFGFへのMKの作用を示すグラフ。アッセイは実
施例8に記載されている。
【図2】ウシABAE細胞の成長へのMKの作用を示す
グラフ。アッセイは実施例6に記載されている。パネル
A:MKは基底(●)およびbFGF刺激(▲)(1n
g/ml)ABAE細胞の成長を抑制する、ED50
0.04μM。パネルB:0.37μMはABAE細胞
の脱離を引き起こない。全面成長以下のABAE細胞を
0.37μMのMKに4日間暴露し、その間に細胞の可
視の脱離は起こらない。「開始」はMKの添加前のプレ
ートを意味する;「対照」はMKで処理しないプレート
を意味する;「MK」はMKで処理したプレートを意味
する。アッセイは二重反復実験である。
【図3】ヒトHUVE細胞の成長へのMKの作用を示す
グラフ。●−培地中の1ng/mlのbFGF;▲−培
地中の10ng/mlのbFGF。アッセイは実施例9
に記載されている。
【図4】ヒト包皮線維芽の成長への0.75μMのMK
の作用を示すグラフ。白抜きバー−bFGFなし、クロ
ーズドバー−培地中の10ng/mlのbFGF。「対
照」−未処理細胞を意味する;「MK」は0.75μM
のMKで4日間処理した。アッセイは実施例9に記載さ
れている。
【図5】ヒトおよびマウスのMKのヌクレオチド配列お
よび推定されたアミノ酸配列を示す図。2つのヌクレオ
チド配列の差は星印(*)により示す。アミノ酸の差は
肉太の文字で示す。マウスのゲノムのPCRプライマー
の設計において使用したアミノ酸には下線を引いてあ
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細胞成長抑制量のMKタンパク質、アル
    キル化MKタンパク質またはそれらの組み合わせを動物
    に投与することを特徴とする細胞の成長を抑制する方
    法。
  2. 【請求項2】 脈管形成コントロール量のMKタンパク
    質、アルキル化MKタンパク質またはそれらの組み合わ
    せを動物に投与することを特徴とする動物における脈管
    形成をコントロールる方法。
  3. 【請求項3】 応答性細胞アッセイにおいてMKを利用
    することを特徴とする細胞成長抑制因子についてスクリ
    ーニングする方法。
  4. 【請求項4】 手術後の出血をコントロールする量のM
    Kを人間または温血動物に投与することを特徴とする手
    術後の出血をコントロールする方法。
  5. 【請求項5】 MKタンパク質、アルキル化MKタンパ
    ク質またはそれらの組み合わせを動物に投与することを
    特徴とする腫瘍の成長を抑制する方法。
JP4283717A 1991-09-30 1992-09-29 Mkタンパク質 Pending JPH05229957A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
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ZA (1) ZA927468B (ja)

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Also Published As

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KR930005634A (ko) 1993-04-20
EP0535336A2 (en) 1993-04-07
AU2604292A (en) 1993-04-01
CA2079290A1 (en) 1993-03-31
ZA927468B (en) 1993-06-30
EP0535336A3 (en) 1993-05-19
AU650786B2 (en) 1994-06-30

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