JPH05213771A - ヘパリン結合性神経突起の成長プロモーター因子 - Google Patents

ヘパリン結合性神経突起の成長プロモーター因子

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JPH05213771A
JPH05213771A JP4282262A JP28226292A JPH05213771A JP H05213771 A JPH05213771 A JP H05213771A JP 4282262 A JP4282262 A JP 4282262A JP 28226292 A JP28226292 A JP 28226292A JP H05213771 A JPH05213771 A JP H05213771A
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hbnf
cells
growth
bfgf
heparin
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Joseph Mark Backer
ジヨセフ・マーク・バツカー
Peter Bohlen
ピーター・ボーレン
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American Cyanamid Co
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ヘパリン結合性神経突起の成長促進因子(H
BNF)を利用することによって内皮細胞のような細胞
の成長を抑制する方法。 【効果】 動物の脈管形成に関係する病気の処置に有用
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、ヘパリン結合性神経突起の成長
促進因子(HBNF)、また、ヘパリン結合性好中球性
因子呼ばれ、また、従来ヘパリン結合性脳ミトゲン(H
BBMs)と呼ばれた、の使用により細胞の成長を抑制
する方法に関する。
【0002】HBNFをエンコードする遺伝子はcDN
Aライブラリーから分離されてきており、そして約15
KDの分子量をもつタンパク質中の136アミノ酸を有
する411ヌクレオチド配列である。この遺伝子は配列
決定され、そしてE.coli中で発現されてきてお
り、そしてそのように産生されたタンパク質は自然のH
BNFの神経突起促進活性を保持する。
【0003】予期せざることには、HBNFタンパク質
は、塩基性線維芽成長因子(bFGF)に対して内皮的
に応答し、これにより成長に対して潜在的な抑制の生体
内作用を示す抑制因子であることが発見された。
【0004】近年、成長因子として知られている、ある
数の比較的小さいポリペプチドが同定され、そして分離
されてきている。用語「成長因子」は、ある種の動物の
成長および分化に影響を与える、あるクラスのシグナル
を発生する物質を意味する。この作用は動物および組織
培養物の両者において見ることができ、そして所定の成
長因子は1より多い型の細胞に対して作用を有すること
ができる。
【0005】多数のよく知られている成長因子は有意な
好中球活性を有する、すなわち、それらは神経細胞の成
長を維持または刺激することができる。このような好中
球性因子の最も早い発見は、神経成長因子(NFG)
(Levi−MontalciniおよびHambur
ger、1953)であった。NFGと同一族の同様な
成長因子は、脳誘導好中球性因子(BDNF);(Le
ibrock et al.、1989)および好中球
因子−3(NT−3)(Maisonpierre e
t al.、1990)である。追加の成長因子は、次
のものを包含する:線毛の好中球性因子(CNTF)
(Lin et al.、1980、IGF−II(M
ill et al.、1985)、アクチビン(Sc
hubertet al.、1990)、パープリン
(Berman et al.、1987)およびまた
FGF(BairdおよびBohlen、1990)。
【0006】ある数の既知の成長因子は、線維芽成長因
子(FGF)に関する上科に含まれる。この族は次のも
のを包含する:塩基性FGF(bFGF)(Bohle
net al.、1984;Esch et al.、
1985)、酸性FGF(aFGF)(Bohlen
et al.、1985;Gimenez−Galle
go et al.、1985)ならびに腫瘍遺伝子i
nt−2の産生物(DickensおよびPeter
s、1984)、hst/KS(DelliBovi
et al.、1987)、FGF−5(Zhan e
t al.、1988)、FGF−6(Marics
et al.、1989)およびKGF(Finch
et al.、1989)。これらは脈管の内皮細胞の
ためのすべての(KGFを除外する)ミトゲンであり、
そしてすべては、また、ヘパリンに強く結合する。他の
ヘパリン結合性成長因子、例えば、VEGF/VPF
は、また、知られている(Keck et al.、1
985)。ヘパリン結合性成長因子は、また、脳組織か
ら頻繁に分離され、そして脳細胞の成長および発育にお
いて有意な役割を演ずることがある。
【0007】従来未知のヘパリン結合性タンパク質あ欧
州特許(EP)第326,075号に記載され、そして
組み換え遺伝子は米国特許出願第07/568,574
号に開示された。このタンパク質は前述の成長因子のい
ずれにも無関係であるが、遺伝子がMKとして従来言及
されたタンパク質に構造的に関係し(Kadomats
u et al.、1988)MKタンパク質のヒト形
態は米国特許出願第07/568,574号に開示され
た。HBNFとMK遺伝子およびタンパク質の相同性は
非常に高く、そしてそれらは神経突起促進活性、こうし
て潜在的に好中球活性をもつタンパク質の新しい族を構
成する。
【0008】より最近、HBNFタンパク質はラット
(Rauvala、1989、Huber et a
l.、1990)、および雌牛(Milner et
al.、1989、Huber et al.、199
0;Bohlen et al.、1991)の両者か
ら分離され、そしてアミノ末端の配列は決定された。同
様に、ヒトおよびニワトリのタンパク質のN末端のアミ
ノ酸配列は決定された(欧州特許(EP)第326,0
75号;Huber et al.、1990)。その
うえ、HBNF遺伝子のDNA配列は米国特許出願第0
7/568,574号に開示された。HBNFのcDN
Aは、また、種々の組織から(Li etal.、19
90)および骨芽細胞(Tezuka et al.、
1990)からのcDNAライブラリーからクローニン
グされた。
【0009】本発明は、HBNFが細胞の成長を抑制す
るという、予期せざる発見に関する。
【0010】内皮細胞の増殖および新規な血管の引き続
く形成は、腫瘍の成長、関節炎および網膜症を包含する
病理学的プロセスの発展における無条件的な段階である
(FolkmanおよびKagsbrum、198
7)。さらに、本発明の使用は細胞をより分化した状態
に推進し、これにより化学療法的使用を同様によく提供
する。これは精製されたタンパク質の直接投与により達
成することができるか、あるいは、また、このような処
置を行う物体の領域の中に、このタンパク質を産生する
ことができるトランスジェニック硫酸ヘパリン細胞を移
植することによって達成することができる。さらに、新
しい毛管の新生または形成は種々の病理学的状態または
病気において重要である。例えば、脈管形成に依存する
病気は、次のものを包含するが、これらに限定されな
い:血管線維腫、動脈静脈の奇形、関節炎、関節硬化性
班、角膜移植片血管新生、創傷治癒の遅延、糖尿病性網
膜症、顆粒化−熱傷、血管腫、血友病性関節、過形成性
瘢痕、血管新生緑内障、癒着不良骨折、オスラー−ウェ
バー(Osler−Weber)症候群、乾癬、ピオゲ
ン性肉芽腫、水晶体後線維増殖症、強皮症、、充実腫
瘍、トラコーマおよび血管癒着(Moses et a
l.、1991)。塩基性線維芽成長因子(bFGF)
は細胞培養における内皮細胞のための効力のあるミトゲ
ン(Gospodarowicz et al.、19
84)および生体内で強力な抗原性因子(Bairdお
よびBohlen、1990)である。内皮細胞はbF
GFを発現し(Vlodavsky et al.、1
987、Moscatelli etal.、198
6、Hannan et al.、1987)そしてオ
ートクリン成長因子として使用することができる(Sa
toおよびRifkin、1988)。bFGFの生体
内および試験管内の局在化の研究において、bFGF
は、また、細胞外のマトリックス中のヘパリンおよび硫
酸ヘパリンの部分に関連し、そして細胞の酵素により遊
離されて内皮細胞を活性化することができることが示さ
れた(Wanaka et al.、1991、Vlo
davsky etal.、1987、Moscate
lli、1988、Bashkin etal.、19
89およびFolkman et al.、198
8)。したがって、bFGFの特定の一般に無毒の拮抗
因子を開発することは、脈管形成の治療学的コントロー
ルに対する有効なアプローチであることができる。
【0011】脈管形成をコントロールすることの方法
は、bFGFと細胞のレセプターとの間の相互作用のメ
カニズムの決定における最近の進歩にかんがみて、とく
に有効である。大部分の細胞はbFGFとKd=10-10
〜10-11で結合する、高い親和性のトランスメンブレ
ンgptレセプターを含有する(Moscatell
i、1987)。この型のレセプターは同定されてきて
おり、そしてそのいくつかの形態は種々の種からクロー
ニングされ(Ruta et al.、1988、Co
ughlin et al.、1988、Kornbl
uth et al.、1988、Lee et a
l.、1989、PasqualeおよびSinge
r、1989、およびSafran et al.、1
990)これにより成長に影響を与える物質とレセプタ
ーとの間の相互作用のより直接な標準を可能とする。
【0012】高い親和性のレセプターに加えて、細胞は
いっそ多数の親和性が低いレセプターを含有し、これら
のレセプターは硫酸ヘパリンプロテオグリカン類であ
り、そしてKd=10-9debFGFと結合する(Mo
scatelli、1987)。この型のレセプターの
第1の構成員は最近クローニングされた(Kiefer
et al.、1990)。低いおよび高い親和性のレ
セプターに結合するbFGFの間の新規な相互作用は最
近報告された(Yayon et al.、199
1)。このグループは、細胞表面の硫酸ヘパリン部分の
適切な生合成が高い親和性のレセプターへのbFGFの
結合に必要であること示した。また、外因性ヘパリンは
bFGFレセプターを発現するが、硫酸ヘパリンの生合
成を欠如する細胞の中で高い親和性の結合性を回復でき
ることが示された。ヤヨン(Yayon)らが示唆する
ように、低い親和性の硫酸ヘパリンプロテオグリカンレ
セプターはbFGFと結合し、bFGFにおいてコンフ
ォメーションの変化を誘発し、こうして、高い親和性の
レセプターに結合することができるbFGF「つく
る」。硫酸ヘパリンプロテオグリカンの生合成が損傷さ
れる場合、外因性ヘパリンまたは硫酸ヘパリンはbFG
Fにおいて適切なコンフォメーションの変化を誘発する
ことができる。この「誘発された適合」モデルは、レセ
プターへのbFGFの提示において硫酸ヘパリンプロテ
オグリカンの役割を強調する。さらに、それが示唆する
ように、ヘパリン結合性タンパク質による硫酸ヘパリン
プロテオグリカンレセプターの占有は、高い親和性のレ
セプターへのbFGFの結合を抑制することがある。事
実、長い間知られてきているように、ある種のヘパリン
結合性タンパク質は試験管内で脈管形成および内皮細胞
の成長を抑制することができる(TaylorおよびF
olkman、1982、Dauchel et a
l.、1989)。しかしながら、作用のメカニズムは
未知である。
【0013】より最近、このモデルについての実験的支
持は、アンギオスタティック(angiostati
c)活性を表す(TaylorおよびFolkman、
1982)ヘパリン結合性胎盤誘導されたタンパク質P
F4(胎盤因子4)が、また、NIH3T3細胞におい
て高い親和性のレセプターへのbFGFの結合を抑制す
る(Sato et al.、1990)という発見に
より提供された。さらに、PF4は、また、ウシおよび
ヒトの内皮細胞のbFGF誘導移動(Satoet a
l.、Sharpe et al.、1990)および
ヒト内皮細胞のbFGF誘導成長の両者を抑制するが、
他の正常のおよび腫瘍の細胞の成長に影響を与えない
(Maione et al.、1990、199
1)。しかしながら、最近、マイオン(Maione)
らは、PF4の作用のメカニズムはヘパリンへ結合する
その能力に直接関連することができないことを示す、新
規な証拠を提出した(Maione et al.、19
90、1991)。このグループの発見によると、両者
がヘパリンに対する親和性を欠如する、組み換えPF4
およびPF4の合成のC末端の13マーの断片は、な
お、生体内で効力のあるアンギオスタティック活性を保
持し、そして突然変異のPF4は試験管内でヒト内皮細
胞の増殖を抑制する(Maione et al.、19
90、1991)。
【0014】ヘパリン結合性タンパク質HBNFは、成
長因子のFGFおよびPF4の族に構造的に無関係であ
る。しかし自然および組み換えHBNFタンパク質はベ
イビーハムスターの腎臓(BHK)細胞上の高い親和性
の結合部位からbFGF置換し、そしてウシおよびヒト
の内皮細胞の成長を特異的に抑制し、これによりHBN
Fタンパク質は細胞成長抑制因子であることを示す。
【0015】本発明は、HBNFを動物、とくに温血動
物に投与することによって、細胞の成長の抑制する方法
に関する。極めて大きい重要性をもつ細胞の抑制の1つ
のタイプは、新しい血管の新生または形成である。病
気、例えば、充実腫瘍、慢性関節リウマチおよび眼の病
気、例えば、網膜症、血管新生緑内障、眼の腫瘍などに
おける血管新生の抑制は人間の医学的処置において重要
であるが、獣医学的処置において、同様によく、使用で
あることがある。病気の状態の処置に加えて、例えば、
バイパスの外科における手術後の出血のコントロール
は、また、本発明の化合物で提供される。さらに、本発
明の使用は細胞をより分化した状態に推進し、これによ
り化学療法的使用を、同様によく、提供する。これは精
製されたタンパク質の直接投与により達成することがで
きるか、あるいはこのタンパク質を産生することができ
るトランスジェニック宿主細胞をこのような処置を必要
とする領域の中に移植することによって、また、達成す
ることができる。自然源および組み換え的に誘導された
HBNFは本発明における使用が考えられる。さらに、
HBNFの類似体は、アルキル化HBNFとしてここに
おける使用のために開示されたカルボキシメチル化され
た形態により見られるように、本発明において有用であ
る。HBNF上に存在する1または2以上のアミノ酸の
位置のアルキル化は、治療学的使用における供給のため
にタンパク質のより安定な配合された形態を提供するこ
とができる。
【0016】前述の生体内の治療に加えて、本発明の化
合物は応答アッセイ、例えば、内皮アッセイにおいて、
FGFのアゴニストおよび拮抗因子についてスクリーニ
ングするための試験管内のスクリーニングのメカニズム
を提供することにおいて有用である。
【0017】こうして、本発明の目的は、動物、とくに
温血動物を脈管形成に関係する病気のために処理する方
法を提供することを包含する。さらに、本発明は、ま
た、動物、再び、とくに温血動物における細胞の成長を
抑制する方法に関する。これは効力のある化学療法の養
生法のために腫瘍の成長をコントロールすることを包含
する。また、本発明において有用なHBNF次のものを
包含するが、これらに限定されない:ヒトHBNF、ウ
シHBNF、ヒツジHBNF、イヌHBNF、ブタHB
NF、ネコHBNF、ウマHBNF、トリHBNFおよ
びサカナHBNF。本発明のこれらおよび他の目的は下
の詳細な説明から明らかになるであろう。次はT7DN
Aポリメラーゼの発現系におけるHBNF遺伝子のクロ
ーニングおよび発現を例示する。しかしながら、このT
7DNAポリメラーゼの発現系は非常に効率よいが、こ
れはHBNFを組み換え的に産生することができる唯一
の手段ではないことを理解すべきである。HBNFの産
生は、HBNF遺伝子を任意の適当な発現ベクターの中
に組み込み、引き続いて適当な宿主細胞をこのベクター
で形質転換することによって達成することができる;あ
るいは、宿主細胞の形質転換はベクターを使用しないで
裸のDNAにより直接達成することができる。真核生物
細胞または原核生物細胞によるHBNFの産生は本発明
により考えられる。適当な真核生物の細胞の例は、哺乳
動物の細胞、植物の細胞、酵母菌の細胞および昆虫の細
胞を包含する。同様に、適当な原核生物の宿主は、E.
coliに加えて枯草菌(Bacillus subt
ilis)を包含する。
【0018】他の適当な発現ベクターは、また、使用す
ることができ、そして宿主細胞の選択に基づいて選択さ
れる。例えば、バクテリアの細胞の形質転換における使
用に適当な多数のベクターはよく知られている。例え
ば、プラスミドおよびバクテリオファージ、例えば、λ
ファージは、バクテリアの宿主、とくにE.coliの
ための最も普通に使用されているベクターである。哺乳
動物および昆虫の両者の細胞において、ウイルスのベク
ターは外因性DNAの発現を得るために頻繁に使用され
ている。とくに、哺乳動物の細胞はSV40またはポリ
オーマウイルスで普通に形質転換される;そして培養に
おける昆虫細胞はバキュロウイルスの発現ベクターで形
質転換される。酵母菌のベクター系は、酵母菌のセント
ロメアのプラスミド、酵母菌のエピソームのプラスミド
および酵母菌の組み込みプラスミドを包含する。
【0019】また、本発明の実施はHBNFタンパク質
の正確なアミノ酸配列の使用に限定されないことを理解
すべきである。生ずるタンパク質分子におけるサイレン
トな変化を産生する、HBNFタンパク質のDNA配列
に対する修飾、例えば、欠失、挿入、または配列中の置
換は、また、考えられる。
【0020】さらに、生物学的に活性なHBNF類似体
を生ずるアミノ酸配列における変化は、また、本発明に
おいて有用であると考えられる。例えば、遺伝暗号の同
義性を反映するか、あるいは所定の部位において化学的
に同等のアミノ酸を産生する遺伝子配列中の変更が考え
られる;こうして、アミノ酸アラニン、疎水性アミノ酸
のためのコドンは、他の疎水性残基、例えば、グリシン
をエンコードするコドンで容易に置換することができる
か、あるいはより疎水性の残基、例えば、バリン、ロイ
シンまたはイソロイシンで置換することができる。同様
に、1つの陰性に帯電した残基を他のものと置換する、
例えば、アスパラギン酸をグルタミン酸で置換するか、
あるいは1つの陽性に帯電した残基を他のものと置換す
る、例えば、リジンをアルギニンで置換する変化は、ま
た、生物学的に同等の産生物を産生することが期待され
る。さらに、種の間で保存されるはタンパク質の中央部
分であるので、タンパク質分子のN末端およびC末端部
分の変更を生ずるヌクレオチドの変化は、これらの領域
が通常生物学的活性に関係しないので、タンパク質の活
性をしばしば変更しないであろう。事実、欧州特許(E
P)第326,075号に開示されている「HBBM」
の大きさの変化は、HBNFタンパク質のC末端の切頭
を包含する。また、悪影響が生物学的活性において観測
されない場合、疎水性アミノ酸の帯電したアミノ酸への
変化は望ましいであろう。提案された修飾の各々ならび
にエンコードされる産生物の生物学的活性の保持の決定
は、この分野における日常的技量の範囲内である。した
がって、句「HBNF」または「HBNFタンパク質」
を明細書および請求の範囲において使用するとき、生物
学的に同等のHBNFタンパク質の産生を生ずる、すべ
てのこのような修飾および変化を包含することを理解す
べである。とくに、本発明は、標準の高いストリンジェ
ンシイのサザンハイブリダイゼーションの条件下のそれ
とのハイブリダイゼーション、例えば、マニアチス(M
aniatis)ら、[分子クローニング:実験室のマ
ニュアル(Molecular Cloning:A
Laboratory Manual)、コールド・ス
プリング・ハーバー・ラボラトリー、1982]に記載
するもの、を可能とするように十分に二重反復性である
タンパク質を包含する。
【0021】遺伝子およびその配列の同定は、トランス
ジェニック細胞、例えば、線維芽、単球またはマクロフ
ァージの構成を可能とし、これらはHBNF遺伝子の発
現を可能とするように操作することができ、そして前述
の病気の処置のための移植片として使用することができ
る。
【0022】そのうえ、HBNFの治療学的使用は人間
単独の処置に限定されない。事実、顕著に関係する種の
間にこのタンパク質が保存されている性質にかんがみ
て、任意の形態のHBNFの投与は獣医学的応用のため
に同様によく有益であろう。治療学的組成物は、所望の
生物学的活性の誘発に有効量のHBNF、および製剤学
的に許容されうる液体または固体の担体からなる。ある
いは、この組成物は、末梢および中枢神経系の修復また
は分化の処置のための移植片として、HBNFを試験管
内で発現することができる、適合性のトランスジェニッ
ク細胞の製剤学的に許容されうる集合体からなる。
【0023】次の実施例によって、本発明をさらに説明
する。これらの実施例は本発明を限定しない。
【0024】
【実施例】実施例1 HBNFタンパク質の精製、クローニングおよび 発現およびアミノ酸配列の分析 HBNFタンパク質を、ウシ脳から、欧州特許(EP)
第326,075号、その全体を引用によってここに加
える、に従来記載されているように、ヘパリン−セファ
ロース親和カルボキシメチル化HBNFおよびモノ−S
カチオン交換クロマトグラフィーにより分離する。簡単
に述べると、逆相HPLC精製したHBNFを、メルカ
プトエタノール中の還元反応および従来記載されている
手順(Gautshi−Sova et al.、19
86)に従いシステイン残基をヨード−(2−14C)
−酢酸でアルキル化することによって、化学的に修飾す
る。カルボキシメチル化タンパク質を、ブラウンリー・
アクアポア(Brownlee Aquapore)C
8カラム(25×0.46cm、7μmの粒子サイズ、
Applied Biosystems)を使用する逆
相HPLCにより、移動相として、アセトニトリル勾配
中の0.1%のトリフルオロ酢酸を使用して、精製す
る。2ナノモルのカルボキシメチル化HBNFに相当す
るアリコートを、酵素消化緩衝液で希釈して、試料のア
セトニトリル濃度をほぼ10%に減少し、そして次のプ
ロテアーゼで消化する:黄色ブドウ球菌(Staphy
lococcus aureus)V8(グルタミン酸
残基後の切断)、Arg−C(アルギニン後の切断)、
Asp−N(アスパラギン酸前の切断)およびキモトリ
プシン(芳香族残基後の優先的切断)。酵素はベーリン
ガー・マンヘイム(Boehringer Mannh
eim)からのものであり、そして切断反応は製造業者
により本質的に示唆されるように実施する。消化後、ペ
プチドはC8カラムの逆相HPLCによりペプチドの溶
離のために0.1%のトリフルオロ酢酸中のアセトニト
リルの90分の直線の勾配(開始におけるアセトニトリ
ル含量:12〜16%、終わりにおいて:30〜44
%、消化のタイプに依存する)を使用して分割する。精
製されたペプチドの相同性を確認するために、ペプチド
物質を含有する分画を第2逆相HPLCの工程(C8カ
ラム、適当な浅い勾配の0.1%のヘプタ酪酸)にかけ
る。分離されたペプチドの5〜500ピコモルのアリコ
ートを、アプライド・バイオシステムス(Applie
d Biosystems)477A気体/液相マイク
ロ配列決定装置で配列決定する。フェニルチオヒダント
イン(PTH)アミノ酸誘導体を120A型オンライン
PTHアミノ酸分析装置(Applied Biosy
stems)で同定する。両者の手順についての実験の
プロトコルは、計器の製造業者により供給されたもので
ある。
【0025】ウシHBNFアミノ酸配列を使用して、P
CR増幅反応のための同義性をもつオリゴヌクレオチド
を設計する。完全に同義性をもつセンスプライマーを次
のアミノ酸配列にする:Asp−Cys−Gly−Gl
u−Trp−Gln−Trp、HindIII制限部位
で開始しそして次のDNA配列から構成されている:
5’−CAAGCTTGGAPyTGPyGGNGAP
uTGGCAPuTGG−3’。完全に同義性をもつア
ンチセンスプライマーを次のアミノ酸配列にする:As
n−Ala−Asp−Cys−Gln−Lys−Th
r、EcoRIで開始しそして次のDNA配列から構成
されている:5’−GGAATTCCGTPyTTPy
TGPuCAPuTCNGCPuTT−3’。
【0026】完全なラットの脳のRNAを、スプレイク
−ダウレイ(Spraque−Dawley)ラットか
ら、グアジニウムイソチオシアネート−塩化セシウム法
により分離し、そしてポリ(A)+RNAを2サイクル
のオリゴ(dT)−セルロースへの結合により選択する
(AvivおよびLedr、1972)。ラット脳のポ
リ(A)+RNAをオリゴ(dT)およびAMV逆転写
酵素で逆転写する(Maniatis et al.、
1982)。PCR反応は相補的DNA鋳型上で、30
サイクルで、50℃において1分のアニーリング、72
℃において2分の伸長および94℃において1分の変性
で、taqポリメラーゼ(USB)を使用して30サイ
クルの間実施する。
【0027】282塩基対のラットHBNFのPCR産
生物はブルー・スクライブ(Blue Scribe
(+)ベクター(Stratgene)の中にクローニ
ングし、そして新生児のヒト脳幹および基底神経節λg
t11cDNAライブラリーのスクリーニングにおいて
プローブとして使用する。30のHHCクローンを最初
に同定し、そして予備的制限分析後、4つのクローンを
分離し、ブルー・スクライブ(Blue Scribe
(+)のEcoRI部位中でサブクローニングし、そし
てジデオキシヌクレオチド連鎖停止法により配列決定す
る(Sangeret al.、1988)。
【0028】クローンの3つは解読領域の中に同一の配
列を有し、そして第4クローンは3ヌクレオチドのイン
フレームの欠失を有し、位置119にアラニンの除去を
生ずる。
【0029】クローンHHC8を、メチオニンのコドン
およびNdeI制限部位をN末端のグリシンに対して直
ぐ5’に配置するように設計したプライマーを使用する
PCR増幅のための鋳型として選択する。精製したPC
R産生物を、発現ベクターpET−3aの誘導体の中に
クローニングし、これを1400bpのSall/Pv
uII断片の欠失および複製のf1起源のEcoRI部
位の中への挿入により修飾する。インサートを配列決定
してPCR増幅の信頼性を確証した後、プラスミド(名
称pETHH8)を菌株BL21 LysSの中に形質
転換し、そして記載されているようにIPTGでタンパ
ク質の産生を誘発する。1mlの培養物からの沈澱物を
100μlのSDSbFGF(Laemmli、197
0)の中に再懸濁させ、そして2.5μlを15アクリ
ルアミドSDS−PAGEゲル上で展開する。ゲルをク
ーマッシーブルーで染色する。自然HBNFをラットの
脳から精製し、そして組み換えHBNFをバクテリアの
抽出液からヘパリンのセファロースCL−6B(Pha
rmacia)制限で10mMのトリス、pH7.0中
の精製し、そして1〜1.13MのNaClで溶離す
る。それ以上の精製は、モノ(Mono)S(Phar
macia)カラムで50mMのリン酸ナトリウム、p
H6.8中で、溶離のために、0から1MのNaClに
増加する塩濃度の勾配を使用して達成する。
【0030】HBNF遺伝子の発現をマウスの組織中で
研究する。完全な細胞のRNAをグアニジウムイソチオ
シアネート−塩化セシウム方法により分離し、0.66
Mのホルムアルデヒドを含有する1%のアガロースゲル
で分析し、そしてランダムオリゴヌクレオチドのプライ
ミングにより調製した32P標識したcDNAプローブを
もつナイロン膜フィルターのホルムアミド上にブロッテ
ィングする。フィルターを65℃において1×SSC
(0.15MのNaCl、15mMのクエン酸ナトリウ
ムpH7.0)、0.2%のSDS中で洗浄し、そして
X線フィルムに露出する。ヒトHBNFのcDNAを使
用する種々の組織からのマウスRNAのノザンハイブリ
ダイゼーション分析は、脳のみが1650のヌクレオチ
ドのメッセージを発現したことを示す。全体のヒトRN
Aの分析は、ヒトmRNAがほぼ1600ヌクレオチド
の長さであり、マウスのそれよりわずかに短いことを示
す。E.coli菌株BL21lysSは、プラスミド
pETHH8を収容し、アメリカン・サイアナミド・カ
ンパニー(American CyanamidCom
pany、ニューヨーク州パールリバー)の菌株保存機
関およびアメリカン・タイプ・カルチャー・コレクショ
ン(the American TypeCultur
e Collection、マリイランド州ロックビ
レ、パークローンドライブ12301)に、それぞれ、
1990年8月13日に受け入れ番号ATCC6838
5で受託され、そして米国および他の国々における特許
のための適当な法的基準に従い公衆に入手可能である。
【0031】実施例2 他のタンパク質 ヒト、血小板誘導PF4をシグマ(Sigma、セント
ルイス)から購入する。野生型の活性および効能をもつ
組み換えbFGFおよび類似体を文献に記載されている
ように発現および精製する(Seddon et a
l.、1991)。125I−bFGF(1,000Ci
/ミリモル)をアマーシャム(Amersham)から
購入する。
【0032】実施例3 カルボキシメチル化HBNF カルボキシメチル化HBNFは次のようにして調製す
る:凍結乾燥した組み換えHBNFを、2mMのEDT
Aおよび4.5MのグアニジウムHClを含有する0.
1MのトリスHCl、pH8.6中に0.5mg/ml
の濃度に溶解する。タンパク質をジチオスレイトール
(5mM)で還元し、そしてこの溶液をアルゴン雰囲気
下に37℃において1時間インキュベーションする。還
元されたタンパク質溶液を室温に冷却し、そしてヨード
酢酸(15mM)を使用して暗所で1時間アルキル化す
る。カルボキシメチル化されたタンパク質を200mM
のNaClを含有する10mMのトリスHCl、pH
7.2に対して4℃において一夜透析する(35000
分子量のカットオフ)。カルボキシメチルシステインお
よびタンパク質の濃度は、HCl気相加水分解(5.7
MのHCl/0.1%のフェノール;24時間、100
℃)後、オンライン130A型分離系を装備した420
A型PITC誘導装置(Applied Biosys
tems、カリフォルニア州)を使用して、アミノ酸分
析により決定する。カルボキシメチル化HBNFをヘパ
リン−セファロースから0.9MのNaClで溶離され
るが、自然HBNFは1.1MのNaClで溶離され
る。
【0033】実施例4 細胞系 BHK細胞を7.5%の胎児仔ウシ血清(Gibco)
を補充したダルベッコ変性イーグル培地(DMEM)
(Mediatech、ワシントンDC)中で成長させ
る。ヒト包皮線維芽(HFSF)およびヒト黒色腫細胞
系、エイシンガー(Eisinger)博士(Lede
rle Laboratories、ニューヨーク州パ
ールリバー)からのギフト、を、5.0%の胎児仔ウシ
血清(Gibco)を補充したDMEM培地(Medi
atech、ワシントンDC)中で成長させる。ウシA
BAEを10%子ウシ血清(Hy Clone)を補充
したDMEM中で成長させる。ヒト臍静脈内皮(HUV
E)細胞(継代培養1)、ジャッフェ(Jaffe)博
士(Cornell University、Medi
al Center、ニューヨーク州ニューヨーク)か
らのギフト、を、ジャッフェ(Jaffe)(198
4)が記載するように、4%の血清(Gibco)およ
び16%の胎児仔ウシ血清(Gibco)を補充した培
地199(Mediatech、ワシントンDC)中の
成長させる。
【0034】実施例5 ラジオレセプターのアッセイ BHK細胞上の高い親和性のレセプターへの125I−b
FGFの結合をモスカテリ(moscatelli)
(1987)に従い実施する。簡単に述べると、細胞を
50pMの125I−bFGFおよび種々の添加物と室温
において1時間インキュベーションし、次いで4℃にお
いて30分間インキュベーションする。細胞の高い塩
(2M)の洗浄は低い親和性の部位からbFGFを解放
するが、0.5%のトリトンX100による細胞の処理
は高い親和性の部位からbFGFから解放する。このア
ッセイは置換実施例により確認し、ここで増加する濃度
の非放射性bFGFをインキュベーション混合物に添加
する。非放射性bFGFは投与量に依存する方法で50
pMのED50でトリトンX100により解放される放射
能の量を減少する。結合アッセイは二重反復実験で実施
する。
【0035】実施例6 ミトゲンのアッセイ ミトゲンのアッセイはフェイフェウル(Fafeur)
ら(1990)に従い実施する。簡単に述べると、ウシ
ABAE細胞をマルチ−ウェルの皿の中に1ng/ml
のbFGFを使用してあるいは使用しないで8,000
細胞/ウェルで4時間プレイティングし、次いで増加す
る濃度のヘパリン結合性タンパク質を添加する。1ng
/mlのbFGFの存在下に、ABAE細胞の数はbF
GFの不存在下より3〜4倍高い。HUVE細胞をゼラ
チンでコーティングした24ウェルのプレートの中に
8,000細胞/ウェルで接種し、そして接種後16時
間に化合物を添加する。4日後、細胞を剥離し、そして
計数する。ミトゲンのアッセイは二重反復実験で実施す
る。
【0036】実施例7 神経突起の成長のアッセイ 生後18日の胎児ラットからの脳を無菌条件下に取り出
し、そして10%のFCSを含有するDMEM中で無菌
の5mlの注射器を使用して単細胞に分散させる。細胞
懸濁液を5×105細胞/mlに調節し、そして50μ
g/mlのポリ−L−リジンで室温において30分間予
備コーティングした組織培養皿上に配置する(Rauv
alaおよびPihlaskari、1987)。培養
物を10%のCO2中で37℃において24時間インキ
ュベーションし、次いで培地を1mg/mlのBSAを
含有するDMEMと交換し、そしてHBNFまたはHB
NFタンパク質を示した濃度で添加する。さらに1日間
インキュベーションした後、神経突起の成長活性を、細
胞の視的により、対照に比較して拡大した成長/プロセ
スについて決定した。
【0037】実施例8 ヒトNT2/D1細胞の成長およびレチン酸の誘発 ヒト胚癌細胞系Nt2/D1を成長させる。レチン酸の
誘発のために、細胞を10%のウシ子ウシ血清を含有す
るDMEM培地中で成長および再懸濁させ、そして10
%のウシ子ウシ血清を含有するDMEM培地(Hycl
one Laboratories,Inc.)中で5
×105細胞/100mmの皿の密度の中に再懸濁させ
る。ジメチルスルホキシド(10μl)中の変化する濃
度のすべてのトランスレチン酸を添加し、そして細胞を
9日間インキュベーションする。新鮮な培地およびRA
を第4日および8日に添加する。プレートをリン酸塩緩
衝液で1回洗浄し、そしてRNAを前述したように抽出
する。図8は変化するレベルのレチン酸濃度に対して応
答するとき産生されたHBNFおよびMKの両者のレベ
ルのグラフの表示を示す。RAで誘発したNT2/D1
細胞はニューロンの分化の研究のためのモデルの系を提
供することが示唆されてきているので、この系における
HBNFおよびMK遺伝子の誘発の増加はニューロンの
細胞の発育における可能な役割を示す。
【0038】実施例9 アッセイおよび結合の研究の結果 BHK細胞の高い親和性のレセプターへのbFGFの結
合に対するHBNFの作用は、HBNFがbFGFの結
合を0.1μMのED50で抑制することを示す(図
1)。HBNFのこの抑制活性は、タンパク質の10シ
ステイン残基のカルボキシメチル化により破壊される
(図1)。この処理は多分HBNFの適切なフォルディ
ングを妨害し、そしてヘパリン−セファロースに対する
HBNFの親和性をわずかに減少する。
【0039】BHK上の高い親和性の部位へのbFGF
の結合は、また、ヒト血小板因子PF4、他のヘパリン
結合性タンパク質とくに抑制される。HBNFに似て、
PF4は投与量に依存する方法で0.25μMのED50
でbFGFの結合を抑制する。この値はNIH3T3細
胞を使用する同様な実験(Sato et al.、1
990)において得られたデータから推定されるものと
同一である。
【0040】次に、ウシ内皮ABAE細胞の基底および
bFGF刺激成長へのHBNFの作用をアッセイする。
HBNFは投与量に依存する方法で同様なED50でAB
AE細胞の基底およびbFGF刺激の成長を抑制する
(図2)。高い濃度のHBNF(0.2μM以上)はA
BAE細胞の成長を完全に抑制するばかりでなく、かつ
またプレートからのABAE細胞の可視の脱離を引き起
こす(図2、3パネルAおよびB)。
【0041】カルボキシメチル化HBNFは、BHK細
胞のレセプターからbFGF置換しないという事実(参
照、図1)に照らしてさせ、ABAE細胞の成長を抑制
する(図4)。カルボキシメチル化HBNFについての
ED50はHBNFについてより2〜3倍高い。
【0042】HBNFは、また、1ng/mlおよび1
0ng/mlのbFGF濃度でヒト一次内皮細胞(HU
VE細胞)のbFGF刺激成長を抑制する(図5)。H
UVE細胞のbFGF刺激成長は、投与量に依存する方
法で両者のbFGFの濃度において同様なED50値でH
BNFにより抑制される。しかしながら、高い濃度
(0.2μM以上)のHBNFは、1ng/mlのbF
GFにおけるより10ng/mlのbFGFにおいて、
より低い程度にHUVE細胞の成長を抑制する(図
5)。ウシABAE細胞と異なり、ヒトHBNF細胞は
カルボキシメチル化HBNFにより抑制されない(図
5)。
【0043】HBNFの抗増殖活性は、ハムスターBH
K細胞およびラットPC12細胞で観測されない。これ
らのタンパク質は、また、2つの非内皮ヒト細胞系の成
長に影響を与えない:正常ヒト包皮線維芽(HFSF)
および高度に悪性の骨髄腫細胞系。両者の細胞系では、
0.65μM(10μg/ml)のHBNFはbFGF
独立の細胞の成長に影響を与えない(ヒト包皮線維芽の
ためのデータは図6に示されている)。培地中の10n
g/mlのbFGFの存在は、線維芽の数の小さいが、
有意の増加を生ずる(が、骨髄腫細胞では生じない)。
このbFGF依存性作用は0.65μMのHBNFの存
在によりに影響を受けない(図6)。
【0044】いかなる理論にも拘束されたくないが、前
述のことを述べることができる。
【0045】HBNF、bFGF、およびPF4は異な
るタンパク質の族に属し、こうして高い親和性のbFG
Fのレセプターへの結合についての直接の競争は起こら
ないように思われる。しかしながら、HBNF、ならび
にPF4は低い親和性のbFGFレセプターの硫酸ヘパ
リン部分に対する結合についてbFGFと競争すること
ができる。前述したように、最近の発見は、低い親和性
のレセプターへのbFGFの結合が高い親和性のレセプ
ターに結合することができるbFGFの「誘発された適
合」のコンフォメーションの発生に必要であることを示
す(Yayonet al.、1991)。機能の研究
は、また、低い親和性のレセプターがbFGF刺激され
た線維芽の成長および筋芽細胞の分化に必要であること
を示す(Rapraeger et al.、199
1)。こうして、上の提案するモデルに従い、HBNF
およびPF4による低い親和性のレセプターの占有は高
い親和性のレセプターに結合することができるbFGF
分子の番号を減少することが期待される。
【0046】細胞の硫酸ヘパリンプロテオグリカンに対
するHBNFの親和性は知られていない。ウシ内皮細胞
の硫酸ヘパリンプロテオグリカンに対するヒトPF4の
親和性は最近特性決定された(Kd=2.87μM、R
ybak et al.、1989)。HBNFおよび
PF4は硫酸ヘパリンに対して同様な親和性を有する場
合、サブマイクロモルのこれらのタンパク質がbFGF
のための低い親和性のレセプターを飽和するマイクロモ
ルを期待することができる。ED50により判定して、組
み換えHBNFが、高い親和性のBHK細胞のレセプタ
ーへのbFGFの結合の抑制において、ヒト血小板誘導
PF4より2.5倍多い効力を有することは注目に値す
る。
【0047】そのうえ、ヒト内皮細胞についてのミトゲ
ンのアッセイにおいて得られたED50を組み換えPF4
(Maione et al.、1990)および組み
換えHBNFと比較すると、実証されるように、後者の
タンパク質は5〜10倍多い効力を有する。この差は高
い濃度におけるいくつかのヘパリン結合性タンパク質の
細胞毒性にかんがみると重要であることがある(Dau
chel et al.、1989)。
【0048】ウシABAE細胞を使用して得られた結果
が示すように、高い濃度のHBNF(0.2μM)は細
胞の成長を抑制するが、細胞の脱離を引き起こさない。
この脱離がHBNFにより引き起こされるか、あるいは
HBNFの細胞毒性の結果であるかどうかは明らかでは
ない。ヒトHUVE細胞を使用する実験が示すように、
高い濃度のHBNFを使用して観測される作用はbFG
Fの濃度を増加することによって消すことができる。H
BNFは内皮細胞に影響を与えるばかりでなく、かつま
たヒト線維芽、ヒト骨髄腫、ラットPC12およびハム
スターBHK細胞に影響を与えるように思われる。
【0049】これらの発見にかんがみて、抑制の追加の
「細胞仲介」メカニズムは内皮細胞に対して向けられた
ヘパリン結合性タンパク質の抗増殖活性に関係すること
を示唆される。なぜならHBNFの抑制作用はHBNF
の異なる濃度において同様なED50を有し、レセプター
に対する直接の競争は唯一の因子でないことを示唆する
からである。
【0050】同様に、マイオン(Maione)ら(1
991)が発見したように、PF4の組み換え突然変異
体はヘパリンに対する親和性を欠如するが、それは生体
内において効力のあるアンギオスタティック活性(an
giostatic activity)をなお保持
し、これにより、また、抑制の種々の「細胞仲介」メカ
ニズムを示唆する。
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【0110】60、ボーレン(Bohlen) et
al.(1991)成長因子(Growth Fact
ors)4:97−108。
【0111】61、リ(Li) et al.(199
0)サイエンス(Science)250:1690−
1694。
【0112】本発明の主な特徴および態様は次の通りで
ある。
【0113】1、細胞成長抑制量のヘパリン結合性神経
突起の成長促進因子(HBNF)、アルキル化HBNF
またはそれらの組み合わせを動物に投与することからな
る細胞の成長を抑制する方法。
【0114】2、前記HBNFまたはアルキル化HBN
Fが、ヒトHBNF、ウシHBNF、ヒツジHBNF、
イヌHBNF、ブタHBNF、ネコHBNF、ウマHB
NF、トリHBNF、サカナHBNFまたはそれらのア
ルキル化類似体である上記第1項記載の方法。
【0115】3、脈管形成コントロール量のHBNF、
アルキル化HBNFまたはそれらの組み合わせを動物に
投与することからなる動物における脈管形成をコントロ
ールる方法。
【0116】4、前記HBNFまたはアルキル化HBN
Fが、ヒトHBNF、ウシHBNF、ヒツジHBNF、
イヌHBNF、ブタHBNF、ネコHBNF、ウマHB
NF、トリHBNF、サカナHBNFまたはそれらのア
ルキル化類似体である上記第3項記載の方法。
【0117】5、応答性細胞アッセイにおいてHBNF
を利用することからなる細胞成長抑制因子についてスク
リーニングする方法。
【0118】6、手術後の出血をコントロールする量の
HBNF、アルキル化HBNFまたはそれらの組み合わ
せを人間または温血動物に投与することからなる手術後
の出血をコントロールする方法。
【0119】7、前記HBNFがヒトHBNFである上
記第6項記載の方法。
【0120】8、HBNF、アルキル化HBNFまたは
それらの組み合わせを動物に投与することからなる腫瘍
の成長を抑制する方法。
【0121】9、前記HBNFまたはアルキル化HBN
Fが、ヒトHBNF、ウシHBNF、ヒツジHBNF、
イヌHBNF、ブタHBNF、ネコHBNF、ウマHB
NF、トリHBNF、サカナHBNFまたはそれらのア
ルキル化類似体である上記第8項記載の方法。
【0122】10、前記HBNFがヒトHBNFである
上記第8項記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】BHK細胞の高い親和性のレセプターに結合す
るbFGFへのHBNFおよびカルボキシメチル化HB
NFの作用を示すグラフ。●−HBNF、■−カルボキ
シメチル化HBNF。アッセイは実施例8に記載されて
いる。
【図2】ウシ大動脈内皮(ABAE)細胞の成長へのH
BNFおよびカルボキシメチル化HBNFの作用を示す
グラフ。アッセイは実施例6に記載されている。パネル
A:HBNFは基底(●)およびbFGF刺激(1ng
/ml)(▲)ABAE細胞の成長を抑制する、ED50
=0.04μM。パネルB:0.33μMはABAE細
胞の脱離を引き起す。全面成長以下のABAE細胞を
0.33μMのHBNFに4日間暴露し、その間に細胞
の可視の脱離は起こる。「開始」はHBNFの添加前の
プレートを意味する;「対照」はHBNFで処理しない
プレートを意味する;「HBNF」はHBNFで処理し
たプレートを意味する。パネルC:カルボキシメチル化
HBNFは基底(●)およびbFGF刺激(1ng/m
l)(▲)ABAE細胞の成長を抑制する、それぞれ、
ED50=0.24μMおよび0.13μM。
【図3】ウシ大動脈内皮(ABAE)細胞の成長へのH
BNFおよびカルボキシメチル化HBNFの作用を示す
グラフ。アッセイは実施例6に記載されている。パネル
A:HBNFは基底(●)およびbFGF刺激(1ng
/ml)(▲)ABAE細胞の成長を抑制する、ED50
=0.04μM。パネルB:0.33μMはABAE細
胞の脱離を引き起す。全面成長以下のABAE細胞を
0.33μMのHBNFに4日間暴露し、その間に細胞
の可視の脱離は起こる。「開始」はHBNFの添加前の
プレートを意味する;「対照」はHBNFで処理しない
プレートを意味する;「HBNF」はHBNFで処理し
たプレートを意味する。パネルC:カルボキシメチル化
HBNFは基底(●)およびbFGF刺激(1ng/m
l)(▲)ABAE細胞の成長を抑制する、それぞれ、
ED50=0.24μMおよび0.13μM。
【図4】ウシ大動脈内皮(ABAE)細胞の成長へのH
BNFおよびカルボキシメチル化HBNFの作用を示す
グラフ。アッセイは実施例6に記載されている。パネル
A:HBNFは基底(●)およびbFGF刺激(1ng
/ml)(▲)ABAE細胞の成長を抑制する、ED50
=0.04μM。パネルB:0.33μMはABAE細
胞の脱離を引き起す。全面成長以下のABAE細胞を
0.33μMのHBNFに4日間暴露し、その間に細胞
の可視の脱離は起こる。「開始」はHBNFの添加前の
プレートを意味する;「対照」はHBNFで処理しない
プレートを意味する;「HBNF」はHBNFで処理し
たプレートを意味する。パネルC:カルボキシメチル化
HBNFは基底(●)およびbFGF刺激(1ng/m
l)(▲)ABAE細胞の成長を抑制する、それぞれ、
ED50=0.24μMおよび0.13μM。
【図5】ヒト臍帯(HUVE)細胞の成長へのHBNF
の作用を示すグラフ。●−培地中の1ng/mlのbF
GF;▲−培地中の10ng/mlのbFGF。アッセ
イは実施例9に記載されている。
【図6】ヒト包皮線維芽の成長への0.65μMのHB
NFの作用を示すグラフ。白抜きバー−bFGFなし、
クローズドバー−培地中の10ng/mlのbFGF。
「対照」−未処理細胞を意味する;「HBNF」は0.
65μMのHBNFで4日間処理した。アッセイは実施
例9に記載されている。
【図7】HBNFの完全な配列を示す図。
【図8】HBNFの完全な配列を示す図。
【図9】HBNFの完全な配列を示す図。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細胞成長抑制量のヘパリン結合性神経突
    起の成長促進因子(HBNF)、アルキル化HBNFま
    たはそれらの組み合わせを動物に投与することを特徴と
    する細胞の成長を抑制する方法。
  2. 【請求項2】 脈管形成コントロール量のHBNF、ア
    ルキル化HBNFまたはそれらの組み合わせを動物に投
    与することを特徴とする動物における脈管形成をコント
    ロールる方法。
  3. 【請求項3】 応答性細胞アッセイにおいてHBNFを
    利用することを特徴とする細胞成長抑制因子についてス
    クリーニングする方法。
  4. 【請求項4】 手術後の出血をコントロールする量のH
    BNF、アルキル化HBNFまたはそれらの組み合わせ
    を人間または温血動物に投与することを特徴とする手術
    後の出血をコントロールする方法。
  5. 【請求項5】 HBNF、アルキル化HBNFまたはそ
    れらの組み合わせを動物に投与することを特徴とする腫
    瘍の成長を抑制する方法。
JP4282262A 1991-09-30 1992-09-29 ヘパリン結合性神経突起の成長プロモーター因子 Pending JPH05213771A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US76906391A 1991-09-30 1991-09-30
US769063 1991-09-30

Publications (1)

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ID=25084334

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JP4282262A Pending JPH05213771A (ja) 1991-09-30 1992-09-29 ヘパリン結合性神経突起の成長プロモーター因子

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JP (1) JPH05213771A (ja)
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AU (1) AU648437B2 (ja)
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TW (1) TW209172B (ja)
ZA (1) ZA927469B (ja)

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EP1644027B1 (en) 2003-07-16 2014-04-09 Evotec International GmbH Use of pleiotrophin for preventing and treating pancreatic diseases and/or obesity and/or metabolic syndrome

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Also Published As

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AU648437B2 (en) 1994-04-21
EP0535337A2 (en) 1993-04-07
ZA927469B (en) 1993-04-13
KR930005626A (ko) 1993-04-20
EP0535337A3 (en) 1993-05-19
CA2079291A1 (en) 1993-03-31
TW209172B (ja) 1993-07-11
AU2604392A (en) 1993-04-01

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