JPH06249761A - 構造設計システム - Google Patents

構造設計システム

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JPH06249761A
JPH06249761A JP5035171A JP3517193A JPH06249761A JP H06249761 A JPH06249761 A JP H06249761A JP 5035171 A JP5035171 A JP 5035171A JP 3517193 A JP3517193 A JP 3517193A JP H06249761 A JPH06249761 A JP H06249761A
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JP
Japan
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sound pressure
sound
vibration
design parameter
change
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Application number
JP5035171A
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English (en)
Inventor
Etsuko Iida
悦子 飯田
Hironori Shiohata
宏規 塩幡
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】プリプロセッサ3で作成したデータはファイル
4を介して振動及び振動感度解析演算部5に入力され、
振動及び振動感度係数の計算が行われ、結果は結果出力
部6で出力され、またファイル7を介して音響及び音響
感度解析演算部8に入力される。音響及び音響感度解析
演算部8では、音圧及び音圧感度係数が計算され、結果
は結果出力部9で出力され、またファイル10を介して
設計パラメータ同定演算部11に入力される。 【効果】目標音圧にする構造物の設計パラメータの変更
量を推定し、変更後の各受音点の音圧を予測することが
できる。設計者はどの部分をどの程度変えれば、どの程
度の効果が得られるかの判断が表示画面を見ながら容易
に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、構造物の振動放射音の
音響解析を用いて低騒音となる構造を設計するシステム
に係り、特に、構造設計における解析の試行錯誤による
回数を少なくし、設計の効率化を図るシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】構造物の低騒音化を効率良く図るには、
製品設計段階で目標仕様を満たす設計をすることが重要
である。しかし、実際は製品が出来上がってから、設計
者が構造物の形状や材料を試行錯誤的に変更して、騒音
の特性についての目標値を満足させているのが現状であ
る。近年では、設計の効率化を図るために、構造の形状
や材料等の設計パラメータを変えたとき、その変更がど
れだけ構造物の振動や放射音に影響を及ぼすかという影
響の度合いを示す感度解析が導入されてきている。
【0003】構造物の振動から発生する放射音を目標値
に低減するため、音響の感度解析を利用して構造物の設
計パラメータの変更量を求める例としては、機械学会論
文集第505号C編(昭和63−4)No.87−05
71A記載がある。これは構造変更に伴う振動振幅の変
化による音圧の変化を表す感度係数を算出し、この感度
係数をもとに現構造での音圧のピーク値を目標音圧値に
低減する設計パラメータの変更量を求めるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、
設計パラメータである各要素の板厚の変更量を同一とす
ること、一点の受音点のみの音圧を低減する等の制約が
あり、また現構造での音圧の位相角と目標音圧の位相角
については考慮されていなかった。そのため、任意の受
音点の音圧を目標値まで低減するには、構造物の設計パ
ラメータを各々の要素についてどの程度変更すべきか、
構造物の設計パラメータを変更したときに指定した受音
点以外の点の音圧はどの程度変化するのかについての解
析が不十分であった。また、形状を変更した場合、つま
り節点座標を設計パラメータとしたときの解析について
はなされていなかった。
【0005】本発明の目的は、設計者が低騒音構造物を
実現するために、構造変更を伴う構造設計を効率良く実
行できる構造設計システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は有限要素法に基づく構造振動解析及び振動
感度解析から得られる周波数応答及び周波数応答感度係
数を外力成分として、境界要素法に基づいて音響解析と
その感度解析を行い、音圧及び音圧感度係数を求める。
この解析結果を用いて、任意の受音点の音圧を目標値に
低減するために必要な設計パラメータの各要素または各
節点の変更量を求める。ついで、変更後の音圧を求めて
目標値との差を比較する。さらに、構造物の設計パラメ
ータを変更したときの複数の受音点から構成される受音
面の音圧を求め、構造物の変更量と変更後の受音面の音
圧を表示する。また、設計パラメータの変更部分となる
構造物の要素または節点とその変更量及び設計パラメー
タの種類を表示する。
【0007】
【作用】上記振動解析手段により、有限要素法を用いて
構造物の周波数振動応答を求める。音響解析手段によ
り、振動解析手段で得た周波数振動応答を外力成分とし
て、振動により発生する構造物の放射音の音圧を求め
る。振動感度解析手段により、構造物の設計パラメータ
を変更したときにその変更が振動の特性に及ぼす影響度
合いを示す振動感度係数を求める。音響感度解析手段に
より、振動感度解析手段で得た周波数応答感度係数を外
力成分として、構造物の設計パラメータを変更したとき
にその変更が音響の特性に及ぼす影響度合いを示す音圧
感度係数を求める。設計パラメータ同定は、音響解析手
段により得られた音圧と、音響感度解析手段により得ら
れた音圧感度係数を用いて、任意の受音点の音圧を目標
音圧にする各要素または各節点の設計パラメータの変更
量を求める。音響解析手段より得られた音圧と、音響感
度解析手段より得られた音圧感度係数と、設計パラメー
タ同定手段により得た変更量から構造変更後の音圧の予
測計算をする。表示手段は、設計パラメータ同定手段に
より得られた変更量と構造変更後の複数の受音点から構
成される受音面の音圧の関係をわかりやすく表示する。
また、設計パラメータの変更部分となる構造物の要素ま
たは節点とその変更量及び設計パラメータの種類をわか
りやすく表示する。
【0008】
【実施例】本発明の一実施例を説明する。図1は構造設
計システムのシステムブロック図である。1はキーボー
ド、2はディスプレイであり、3は解析する構造物の節
点,要素データ等を作成するプリプロセッサである。プ
リプロセッサ3で作成したデータはファイル4を介して
振動及び振動感度解析演算部5に入力され、振動及び振
動感度係数の計算が行われる。その計算結果は結果出力
部6で出力され、またファイル7を介して音響及び音響
感度解析演算部8に入力される。音響及び音響感度解析
演算部8では、音圧及び音圧感度係数が計算され、その
計算結果は結果出力部9で出力され、またファイル10
を介して設計パラメータ同定演算部11に入力される。
設計パラメータ同定とは、音圧及び音圧感度係数から、
任意の受音点の音圧が目標音圧になるような構造物の設
計パラメータの変更量を求めるものであり、設計パラメ
ータ同定演算部11の計算結果は結果出力部12で出力
される。またファイル13を介してポストプロセッサ1
4に入力され、ディスプレイ15により結果が表示され
る。
【0009】次に図1に示した振動及び振動感度解析演
算部5,音響及び音響感度解析演算部8,設計パラメー
タ同定演算部11の詳細を図2に示したブロック図をも
とに説明する。101は構造物を有限要素に分割する節
点データ及び要素データ生成部、102は節点データ及
び要素データを格納する格納部、103は101で生成
された要素データをもとに剛性マトリクス及び質量マト
リクスなどの要素マトリクス生成部、104は材料定
数、境界条件、設計パラメータなどの属性データ生成部
である。振動解析手段105により要素マトリクス生成
部103と属性データ生成部104のデータをもとに周
波数振動応答が計算され、格納部106に結果が格納さ
れる。また、振動感度解析手段107により、属性デー
タ入力部104の板厚,弾性係数,ポアソン比,密度,
座標等の構造設計パラメータを単位量変えたときにその
変更が振動に及ぼす影響度合いを示す振動感度係数を求
め、格納部108に結果が格納される。
【0010】109は音響解析に必要な受音点データ,
音響感度解析に必要な設計パラメータ等のデータ生成部
であり、音響解析手段110により格納部周波数応答1
06を外力成分として構造物の振動により発生する放射
音の音圧が計算され、格納部111に結果が格納され
る。また、音響感度解析手段112では、設計パラメー
タを単位量変えたときにその変更が音圧に及ぼす影響度
合いを示す音圧感度係数を求め、格納部113に結果を
格納する。
【0011】114は設計パラメータ同定に必要な音圧
の目標値,変更要素No. または節点No. のデータ生成部
であり、設計パラメータ同定演算部115で、格納部1
11に格納されている音圧と格納部113に格納されて
いる音圧感度係数を外力成分として要素または節点の設
計パラメータの変更量を計算する。116は音圧予測値
演算部であり設計パラメータ同定演算部で求めた変更量
だけ構造変更した後の音圧を計算し、格納部117に格
納する。ついで、表示手段118により、格納部117
に格納されている構造変更前の音圧と、構造変更後の音
圧予測値及び変更要素または節点とその変更量を表示す
る。
【0012】次に図2に示す音響感度解析手段112の
詳細を図3のフローチャートをもとに説明する。一様な
媒質内の音場領域Vに2点P,Q及びM個の無指向性点
音源Sm(m=1,…,M)をとる。音場領域V内の区分
的に滑らかな境界面をAとする。点Pを中心とする半径
εの微小球面ΩとSmを中心とした半径εの球面Ωmを
とる。点Pでの速度ポテンシャルをΦ(P)とすると、点
Pでの音圧δp(P)及び法線方向の粒子速度Vn(P)と
の関係は次式で与えられる。
【0013】
【数1】
【0014】
【数2】
【0015】ここで、i:虚数単位 ω:角速度(rad/s) ρ:媒質の密度(kg/m3) このとき点Pでの速度ポテンシャルΦ(P)は数3で求め
られる。
【0016】
【数3】
【0017】ここで、右辺の4πΣΨm(P)は直接音成
分、{cj},{dj}は数4,数5より、Φ(q)は数6よ
り、∂Φ/∂nq は周波数応答解析結果を節点データか
ら要素データヘ変換することで求められる。
【0018】
【数4】
【0019】
【数5】
【0020】但し、ΔSi(i=1,…,N)は境界面の
要素である。
【0021】
【数6】
【0022】ここで、数6の右辺の[aij],[bij]は数
7,数8より求められる。
【0023】
【数7】
【0024】
【数8】
【0025】また、受音点Pの速度ポテンシャルの感度
係数は、203に示すように設計パラメータが形状に関
係するかしないかの2種類に分けられる。設計パラメー
タが、板厚,弾性係数,ポアソン比,密度などの場合
は、構造物の形状に無関係であり、各要素に対する感度
係数が得られる。一方、設計パラメータが座標の場合は
形状に関係し、各節点に対する感度係数が得られる。
【0026】まず、構造物の形状に無関係な要素に対す
る感度係数について説明する。この場合は、数3を構造
設計パラメータDで偏微分して数9で求められる。
【0027】
【数9】
【0028】但し、Ψm(P),{cj},{dj}は構造設計
パラメータDの関数ではないので、
【0029】
【数10】
【0030】となる。よって数9は次式で表せる。
【0031】
【数11】
【0032】数11の右辺の{cj},{dj}は数4,数
5より、∂2Φ/∂nq∂Dはデータ変換より得られる。
また、∂Φ(q)/∂Dは数6を設計パラメータDで偏微
分して、数12で求められる。
【0033】
【数12】
【0034】但し、[aij],[bij],ΔSi,∂Ψm
(P)/∂nqは構造設計パラメータDの関数ではないの
で、
【0035】
【数13】
【0036】よって数12は次式で表せる。
【0037】
【数14】
【0038】次に、構造物の形状に関係する節点に対す
る感度係数について説明する。数3を構造設計パラメー
タDで偏微分して数9が得られる。ここで、Ψm(P)は
Dの関数でないので、
【0039】
【数15】
【0040】となる。よって、数9は次式で表せる。
【0041】
【数16】
【0042】数16の右辺の{cj},{dj}は数4,数5
より、{∂cj/∂D},{∂dj/ ∂D}は数4,数5を
それぞれDで偏微分して、∂2Φ(q)/∂nq∂D はデ
ータ変換より得られる。また、∂Φ(q)/∂Dは数6を
設計パラメータDで偏微分して数12で求められる。た
だし、∂Ψm(P)/∂nq は設計パラメータDの関数で
はないので、
【0043】
【数17】
【0044】よって数12は次式で表せる。
【0045】
【数18】
【0046】ここで、[aij],[bij]を数19のように
置き換える。
【0047】
【数19】
【0048】すると、数18は、次式となる。
【0049】
【数20】
【0050】従って、音響感度解析手段において受音点
Pの速度ポテンシャル感度係数を求めるには、格納部1
08で格納された結果をデータ変換部201で節点デー
タから要素データに変換し、計算に必要な係数[aij],
[bij],{cj},{dj}を202にて計算する。次に203
で設計パラメータが形状に関係するかしないかの判定を
し、無関係の場合には204で境界面上の速度ポテンシ
ャルの感度係数∂Φ(q)/∂Dを求め、205で速度ポ
テンシャルの感度係数∂Φ(P)/∂Dを計算すればよ
い。設計パラメータが形状に関係する場合には、206
で[∂aij/∂D],[∂bij/∂D]を計算し、207で境
界面上の速度ポテンシャルの感度係数∂Φ(q)/∂Dを
求める。さらに、208で{∂cj/∂D},{∂dj/∂
D} を計算し、209で速度ポテンシャルの感度係数∂
Φ(P)/∂Dを計算すればよい。
【0051】次に図2に示すパラメータ同定手段115
の詳細を図4のフローチャートをもとに説明する。受音
点Piの音圧をδp(Pi),設計パラメータDj について
の感度係数をαijとすると、設計パラメータDjの値を
Δtj変更したときの受音点Piの変更後の音圧Aiは数
21から予測される。
【0052】
【数21】
【0053】但し、i=1,…,I I:受音点総数 j=1,…,J J:設計パラメータに対応する要素
数または節点数 受音点Piの音圧δp(Pi)を目標とする音圧Aiに変更
するときの設計パラメータDjの変更量Δtjは、数21
をΔtjについて解き数22より求められる。
【0054】
【数22】
【0055】但し行列[αij]の逆行列は、行列[αij]の
大きさ(I,J)によって以下のようになる。
【0056】I>Jのとき
【0057】
【数23】
【0058】I=Jのとき
【0059】
【数24】
【0060】I<Jのとき
【0061】
【数25】
【0062】数22において、右辺の受音点Piの音圧
δp(Pi)は、図4の格納部113より得られ、音圧感
度係数[αij]の逆行列は数23,数24,数25のいず
れかで求められる。目標とする音圧Ai は114の入力
データ生成部から読み込むが、ここでデータとして入力
するのは目標音圧の振幅のみであり、目標音圧Ai の位
相角は未知数となる。即ち、数26で|Ai| は入力デー
タとして与えるが、位相角Θiが未知数として残ること
になる。
【0063】
【数26】
【0064】位相角Θiは、変更量Δtjが実数であると
いう条件を使い、数22の右辺の虚部が0になるとして
求める。数22の右辺の虚部を0とすると、次式が成り
立つ。
【0065】
【数27】
【0066】ここで、未知数である位相角Θi を数28
と仮定すると、数29が成り立ち、数30となる。
【0067】
【数28】
【0068】
【数29】
【0069】
【数30】
【0070】数30をΘi について解き、数27を満た
すまで収束計算を行えば、未知数である位相角Θi が求
められる。
【0071】従って、301により感度係数[αij]の逆
行列が求められ、302により、目標音圧の位相角が求
められる。302の結果から、303により目標音圧と
現構造の音圧の差が求められ、302,303の結果か
ら304により変更量Δtjが求められる。305で
は、構造変更後の音圧を予測し、目標音圧との比較を行
う。
【0072】次に、本システムにより解析した一例を説
明する。図5はこの例題の解析モデルを示しており、図
中、401は受音面、402は格子点となる受音点j
(j=1,…,63)、403は構造物、404は要素i
(i=1,…,48)を示している。
【0073】図6は図5の解析モデルについて、構造物
503の中心部504を加振したときの受音面502の
音圧を、図2の音響解析手段110で解析した結果を示
した図である。この図は音圧分布を等高線図で示してお
り、音圧は10段階に分けて示され、“10”のときに
最大、その数が小さくなるほど音圧も小さくなり、
“1”のときに最小となることを意味する。この例題で
は、受音面中央部の受音点501i(受音点No.31),
501j(受音点No.32),501k(受音点No,33)
で最大の“10”を示している。この図から、どの受音
点の音圧を下げれば構造物の低騒音化が図れるかという
方針をたてることができる。
【0074】そこで、図6の受音点501i(受音点No.
31),501j(受音点No.32),501k(受音点No.
33)の音圧を下げることにする。図2の音響感度解析
手段112により、各要素が受音点に及ぼす影響度合い
を求める。図7は、構造物603の板厚を微小量変更し
たときに、要素604i(i=1,…,48)が受音面60
1上の中央の受音点602に及ぼす影響度合いの分布図
を等高線図で示した図である。影響度合いは増加側,減
少側ともに5段階に分けて示され、“5”のとき影響が
最大であり、その数が小さくなるにつれて影響も小さく
なる。“0”のときは影響がないことを意味する。一
方、“−”の符号がついているときはマイナスに影響す
ることを意味し、“−5”のときマイナスの影響が最大
であり、“−4”,“−3”,“−2”,“−1”にな
るにつれて影響は小さくなる。この図により、設計パラ
メータを変更する要素を決めることができる。ここで
は、影響が“5”と“−2”を示している要素605i
の板厚を変更することにする。
【0075】次に、図2の設計パラメータ同定部115
により、目標音圧を満たす要素の変更量を求める。この
例題は、図6に示した音圧分布において、音圧の大きい
受音点No.31(64.5dB)、No.32(64.8dB),
No.33(64.5dB)の音圧を61.0dB,61.3d
B,61.0dB にするには、図7に示した影響度合い
の大きい要素No.2,4,5,7,42,44,45,
47 の板厚をどれだけ変更すればよいかというもので
ある。表1に入力データを示す。
【0076】
【表1】
【0077】図8は、設計パラメータ同定により得られ
た結果であり、構造物702の指定要素の変更量および
受音面701の構造変更後の予測音圧分布を示してい
る。指定要素の変更量は、増加側の要素を“+”、減少
側の要素を“−”で示す。予測音圧分布は等高線図で示
し、音圧は10段階に分けて示す。“10”のときに最
大、その数が小さくなるほど音圧も小さくなり、“1”
のときに最小となることを意味する。この例題では、指
定要素703iの変更量が増加し、指定要素703jの変更
量が減少すれば、目標音圧を満たすことを示している。
表2に出力結果の具体的な数値を示す。
【0078】
【表2】
【0079】また、構造変更後の受音面の予測音圧は、
最大値を示す中央部でも“5”を示しており、その他の
受音点では“4”以下となっている。この図から、構造
変更後では受音面の音圧が全体的に減少し、この構造変
更が構造物の低騒音化に効果的であることが予測でき
る。
【0080】図9は設計パラメータの変更部分となる構
造物の要素とその変更量及び設計パラメータの種類を示
した図である。縦軸は設計パラメータの変更量、横軸は
要素No. を示す。この例では、設計パラメータは実線で
表された板厚の一種類のみとなっているが、複数の設計
パラメータを表す場合には破線や点線等で表すことがで
きる。
【0081】尚、図6,図7,図8は等高線表示とした
が、色分けによる区分もある。色分け区分にすれば、観
察はいっそうしやすくなる。
【0082】
【発明の効果】本発明によれば、目標音圧にする構造物
の設計パラメータの変更量を推定することができ、また
変更後の各受音点の音圧を予測することができる。さら
に設計者はどの部分をどの程度変えれば、どの程度の効
果が得られるかの判断を表示画面を見ながら容易に行え
るので、構造物の低騒音化のための設計を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】構造設計システムのシステムブロック図。
【図2】実施例による解析部分を示したブロック図。
【図3】音響感度解析の手順を示したフローチャートで
ある。
【図4】構造設計パラメータ同定の手順を示したフロー
チャートである。
【図5】解析モデルを示す説明図。
【図6】構造物の中心部を加振したときの受音面の音圧
を示す説明図。
【図7】設計パラメータの変更が音圧に及ぼす影響度合
いを示す説明図。
【図8】構造物の変更量及び構造変更後の予測音圧を示
す説明図。
【図9】設計パラメータの変更要素とその変更量及び設
計パラメータの種類を示した説明図。
【符号の説明】
11…キーボード、2…ディスプレイ、3…プリプロセ
ッサ、4,7,10…ファイル、5…振動及び振動感度
解析、6,9…結果出力、8…音響及び音響感度解析、
11…設計パラメータ同定。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構造物の振動とその振動により発生する放
    射音の特性から構造物発生音の低騒音構造設計を行うシ
    ステムにおいて、有限要素法を用いて、構造物の固有振
    動数,固有モード,周波数応答等の振動特性を求める振
    動解析手段と、構造物の設計パラメータを変更したとき
    の構造物の振動特性への影響度合いを示す感度係数を求
    める振動感度解析手段と、前記振動解析手段から得た周
    波数応答解析結果を外力として、構造物の振動によって
    発生する放射音の音圧を求める音響解析手段と、構造物
    の板厚や座標等の設計パラメータの変更が各受音点の音
    圧におよぼす影響の度合いを示す音圧感度係数を求める
    音響感度解析手段と、前記音響及び音響感度解析手段で
    得られた音圧及び音圧感度係数から、任意の受音点の音
    圧が目標とする音圧になるような構造物の設計パラメー
    タの変更量を求める設計パラメータ同定演算手段と、設
    計パラメータ変更後の各受音点の音圧を予測する音圧予
    測手段と、設計パラメータ同定演算手段で求めた設計パ
    ラメータの変更部分とその変更量及び設計パラメータの
    種類を表示する手段とを備えたことを特徴とする構造設
    計システム。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記手段により得られ
    る構造物の振動により発生する音圧及び音圧感度係数を
    入力データとして、変更する要素または節点及び目標音
    圧の振幅を出力データとして記憶し、この記憶した入出
    力データを基に目標音圧の位相角を推定し、この位相角
    及び入出力データから設計パラメータの変更量を同定す
    る設計パラメータ同定演算手段と、設計パラメータ同定
    演算手段で求めた設計パラメータの変更部分となる構造
    物の要素または節点とその変更量及び設計パラメータの
    種類を表示する手段をもつ構造設計システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019114114A (ja) * 2017-12-25 2019-07-11 トヨタ自動車株式会社 車両のパネル部材の振動解析装置
JP2019169117A (ja) * 2018-03-22 2019-10-03 本田技研工業株式会社 構造設計支援システム

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