JP4702469B2 - 車両の音響解析装置 - Google Patents
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- G01H—MEASUREMENT OF MECHANICAL VIBRATIONS OR ULTRASONIC, SONIC OR INFRASONIC WAVES
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Landscapes
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Description
・標準的な解析業務プロセスを自動化する。
・解析結果を多様な分析手法でインタラクティブに表示し、現象の理解、対策の方向付けを効率化する。
・解析標準、新技術の受け皿(プラットフォーム)とする。
音響解析プログラム42を起動すると、CRT6にはホーム画面が表示される。この画面は、プロセス・ツリーと、各種分析結果を表示する任意の数のジョブ・フォームで構成される。プロセス・ツリーは、業務プロセスの単位と順序をツリー状に表示する。ジョブ・フォームは、モデル定義、計算投入、計算結果の評価・分析などを行うGUIを提供する。ジョブ・フォームの内容は例えばXMLデータとして保存されうる。プロセス・ツリーもしくはタブの選択(例えばマウス8のクリックによる)によって各種データ設定用パネルに切り替えることができる。
プロセス・ツリーの“目標設定−目標設定”を選択すると、目標設定パネルが表示される。目標設定パネルでは、目標値を入力する。目標値の入力としては、後述する各評価位置(例えば耳位置、以下「評価点」ともいう。)に対し目標値を入力する。あるいは、そのときの走行速度を入力するようにしても良い。または、各評価点(耳位置)において、エンジン回転数に対する関数として、目標ラインを入力するようにしても良い。
プロセス・ツリーの“計算実行−モデル定義”を選択すると、モデル定義パネルが表示される。モデル定義パネルでは、計算に使用する構造モデルデータ(例えば、Nastranファイル)をインクルードファイルとして読み込む(図3のステップS1)。
プロセス・ツリーの“計算実行−評価条件の設定”を選択すると、評価条件設定パネルが表示される。評価条件設定パネルでは、実働荷重および評価位置の設定を行う(図3のステップS2、S3)。このうち実働荷重は、予め実験より求められた測定データ、又は計算により求められた計算データのファイルを読み込むことで、グリッドの各節点iに入力される荷重(図5、図7、図9のFi)が設定される。また、評価位置kの設定は、図4のチェックボックス75にチェックマークつけることで乗員が着座した場合の耳位置に相当する位置を選択し、評価位置の指定方法をボックス76に選択入力し、節点番号(GID)又は三次元座標データをボックス77に入力することで設定するもので、複数個所を設定することも可能である。
プロセス・ツリーの“計算実行−計算条件の設定”を選択すると、計算条件設定パネルが表示される。計算条件設定パネルでは、パラメータ・カード、固有値解析の条件、周波数応答解析の条件の設定を行う(図3のステップS4)。
プロセス・ツリーの“計算実行−計算投入”を選択すると、計算投入パネルが表示される。計算投入パネルにおいて、プロジェクトコード、タスクID、ステージ等を選択又は指定した後、「計算開始」ボタンをクリックすることにより、設定された条件で有限要素法解析計算の実行が開始される(図3のステップS5)。
ステップS5の有限要素法解析計算においては以下のような計算が行われる。各計算結果はHDD4に格納される。
図5に、荷重入力点i、評価点k、における音圧成分の概念図を示す。
荷重入力点iに荷重Fiが入力された場合の評価点kにおける荷重入力点iの荷重入力点音圧成分は次式で算出される。
ここで、F:荷重、P:音圧を表し、荷重入力点i→音圧評価点kの伝達関数(P/F)jkは、荷重入力点i、音圧評価点k、音周波数に依存する関数で、予め、測定したデータ、又は演算により求められる。
図6に、トータル音圧に対する荷重入力点iの音圧成分の寄与の概念図を示す。
トータル音圧に対する荷重入力点iの音圧成分の寄与は、位相を考慮して、荷重入力点音圧成分のトータル音圧方向の成分として、次式で算出される。
図7に、構造−音響連成点j、評価点kにおける音圧成分の概念図を示す。
領域Iの荷重入力点iに荷重Fiが入力され、構造−音響連成点jとした場合の評価点kにおける構造―音響連成点音圧成分は次式で算出される。
ここで、Q':車室内の空気を励起するパネル部の体積加速度を表し、荷重入力点i→構造―音響連成点jの伝達関数(Q'/F)ijは、荷重入力点i、構造―音響連成点j、音周波数に依存する関数、構造―音響連成点j→評価点kの伝達関数(P/Q')jkは、構造―音響連成点j、音圧評価点k、音周波数に依存する関数であり、予め、測定したデータ、又は演算により求められる。
図8に、トータル音圧に対する構造−音響連成点jの音圧成分の寄与の概念図を示す。
トータル音圧に対する構造−音響連成点jの音圧成分の寄与は、位相を考慮して、構造―音響連成点音圧成分のトータル音圧方向の成分として、次式で算出される。
図9に、構造―音響連成点領域Jの部分集合であるパネル領域l、評価点kにおける音圧成分の概念図を示す。
領域Iの荷重入力点iに荷重Fiが入力され、構造−音響連成点領域Jの部分集合であるパネル領域lとした場合の評価点kにおけるパネル領域音圧成分は次式で算出される。
ここで、荷重入力点i→構造―音響連成点jの伝達関数(Q'/F)ij、構造―音響連成点j→評価点kの伝達関数(P/Q')jkは、上述のものと同じである。
図10に、トータル音圧に対するパネル領域lの音圧成分の寄与の概念図を示す。
トータル音圧に対するパネル領域lの音圧成分の寄与は、位相を考慮して、パネル領域音圧成分のトータル音圧方向の成分として、次式で算出される。
図11に、音響モードm、評価点kにおける音圧成分の概念図を示す。
領域Jの構造―音響連成点jにて音響モードmの体積加速度Q'jが連成した場合の評価点kにおける音響モード音圧成分は次式で算出される。
ここで、音響モードmのみを採用した場合の構造―音響連成点j→評価点kの伝達関数(P/Q')partial,jkmは、連成点j、音圧評価点k、音周波数に依存する関数であり、予め、測定したデータ、又は演算により求められる。
図12に、トータル音圧に対する音響モードmの音圧成分の寄与の概念図を示す。
トータル音圧に対する音響モードmの音圧成分の寄与は、位相を考慮して、音響モード音圧成分のトータル音圧方向の成分として、次式で算出される。
プロセス・ツリーの“性能評価分析−経路分析”を選択すると、図13に示すような経路分析パネルが表示される。
プロセス・ツリーの“性能評価分析−パネル寄与分析”を選択すると、図14(a)に示すようなパネル寄与分析パネルが表示される。
プロセス・ツリーの“性能評価分析−パネル領域寄与分析”を選択すると、図15に示すようなパネル領域寄与分析パネルが表示される。パネル領域寄与分析パネルでは、特定周波数において寄与が高いパネル領域を表示する。周波数はインタラクティブに変化させることが可能である。
プロセス・ツリーの“性能評価分析−音響モード寄与率分析”を選択すると、図16に示すような音響モード寄与率分析パネルが表示される。音響モード寄与率分析パネルでは、特定周波数において寄与が高い音響モードを表示する。周波数はインタラクティブに変化させることが可能である。
音響モード寄与率分析パネルの左上部には、前述の経路分析パネルと同様に、SPL周波数グラフ66が表示され、全ての荷重入力点とした場合の評価点におけるトータル音圧のSPLの周波数グラフ66bが表示されるとともに、カーソル66aが位置する特定の周波数において寄与の高い、又は音圧の絶対値の大きい,上位3つの音響モード別のSPL周波数グラフ66c、66d、66eが表示される。
Claims (11)
- 車両の音響解析装置であって、
音の入力源に対応する複数の荷重入力点を設定する荷重設定手段と、
設定された前記複数の荷重入力点から伝達される音の音圧の評価点を設定する評価点設定手段と、
有限要素法により、前記複数の荷重入力点と前記評価点との間の各経路の音圧の周波数特性をそれぞれ計算する計算手段と、
各経路の周波数ごとの音圧の違いを明示する態様で、前記計算手段で得られた各経路の音圧の周波数特性を表示する表示手段と、
各経路の音響特性を、前記表示手段により表示された表示画面上にて経路ごとに変更可能な音響特性変更手段と、
前記音響特性変更手段により変更された各経路の音響特性に基づき各経路の音圧の周波数特性を再演算するとともに、再演算結果を前記表示手段に表示させる再演算手段と
を有することを特徴とする車両の音響解析装置。 - 前記計算手段は、全経路のトータル音圧に対する各荷重入力点の音圧成分の寄与を計算する手段を含み、
前記表示手段は、各経路の前記寄与を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の車両の音響解析装置。 - 前記各経路ごとの音圧を変更する各経路音圧変更手段を更に有し、
前記表示手段は、変更された各経路の音圧に基づいて算出された各経路の音圧の周波数特性を表示する
ことを特徴とする請求項2に記載の車両の音響解析装置。 - 評価領域を設定する評価領域設定手段を更に有し、
前記表示手段は、設定された前記評価領域の音圧、又は体積加速度をゼロ、又は所定量低減したときの音圧特性を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の車両の音響解析装置。 - 前記評価領域設定手段は、分割面を指定することにより前記評価領域を設定することを特徴とする請求項4に記載の車両の音響解析装置。
- 前記計算手段は、車体を構成する複数の車体パネルのそれぞれに対して音圧の周波数特性を計算するとともに、全経路のトータル音圧に対する各車体パネルの寄与を計算する手段を含み、
前記表示手段は更に、特定周波数において寄与が高い車体パネルを表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の車両の音響解析装置。 - 前記表示手段は、振動すると音になりやすい音響放射係数の大きい車体パネル、又は車室内の空気を励起している体積加速度の大きい車体パネル、又は上記音響放射係数と体積加速度の積算より算出される音への寄与が高い車体パネル、の少なくともいずれかを表示することを特徴とする請求項1に記載の車両の音響解析装置。
- 前記表示手段は、各周波数において音圧に寄与が高い音響モードを表示することを特徴とする請求項1に記載の車両の音響解析装置。
- 前記表示手段は、特定周波数において音圧に寄与が高い音響モードの形態を表示することを特徴とする請求項8に記載の車両の音響解析装置。
- 車両の音響解析装置の制御方法であって、
音の入力源に対応する複数の荷重入力点を設定する荷重設定ステップと、
設定された前記複数の荷重入力点から伝達される音の音圧の評価点を設定する評価点設定ステップと、
有限要素法により、前記複数の荷重入力点と前記評価点との間の各経路の音圧の周波数特性をそれぞれ計算する計算ステップと、
各経路の周波数ごとの音圧の違いを明示する態様で、前記計算ステップで得られた各経路の音圧の周波数特性を表示する表示ステップと、
各経路の音響特性を、前記表示手段により表示された表示画面上にて経路ごとに変更可能な音響特性変更ステップと、
前記音響特性変更ステップにより変更された各経路の音響特性に基づき各経路の音圧の周波数特性を再演算するとともに、再演算結果を前記表示手段に表示させる再演算ステップと
を有することを特徴とする車両の音響解析装置の制御方法。 - コンピュータを請求項1乃至9のいずれか1項に記載の車両の音響解析装置として機能させるためのプログラム。
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