JPH06249731A - 圧電型振動センサとその製造方法 - Google Patents

圧電型振動センサとその製造方法

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JPH06249731A
JPH06249731A JP3910793A JP3910793A JPH06249731A JP H06249731 A JPH06249731 A JP H06249731A JP 3910793 A JP3910793 A JP 3910793A JP 3910793 A JP3910793 A JP 3910793A JP H06249731 A JPH06249731 A JP H06249731A
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JP
Japan
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electrode
support plate
electric circuit
vibration sensor
piezoelectric
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JP3910793A
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Satoshi Kunimura
智 國村
Katsuhiko Takahashi
克彦 高橋
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧電型振動センサの量産性を向上させる。 【構成】 圧電体21と、該圧電体21の両面に配設さ
れる第一の電極27及び第二の電極31と、これら第一
の電極27と第二の電極31とを挟む第一の支持板22
と第二の支持板23と、第一の支持板22が導電接着層
30を介して固定され、電気回路用電極24が設けられ
た基板25と、第二の支持板23に固定される荷重体2
6とを有する。第一の支持板23に第一の支持板23を
貫通するスルーホール28を形成し、このスルーホール
28に第一の電極27と導電接着層30とを電気的に接
続する接続部29を設ける。 【効果】 第一の電極が、接続部、導電接着層を通して
電気回路用電極に接続されるから、第二の電極をワイヤ
ボンディング技術で配線でき、自動的に配線でき、圧電
型振動センサの量産性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転機の監視、衝撃ス
ィッチ等に利用される圧電型振動センサにかかり、特
に、量産性を向上させた圧電型振動センサとその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、圧電型振動センサは、圧電体を
圧縮することにより電荷を発生させ、この電荷を検出す
る構成にされている。従来、この種に圧電型振動センサ
として、図5に示す圧電型振動センサが知られている。
この圧電型振動センサ1は、板状圧電体2と、この圧電
体2の両面に配設される第一の支持板3及び第二の支持
板4と、第一の支持板3の下面に固定された基板5と、
第二の支持板4の上面に固定された荷重体6とから構成
されている。すなわち、基板5の上面に第一の支持板3
の下面が固定され、この第一の支持板3の上面に圧電体
2の下面が固定され、この圧電体2の上面に第二の支持
板4が固定され、この第二の支持板4の上に荷重体6が
固定されている。
【0003】圧電体2には、圧電体2の裏面に第一の電
極7が設けられ、圧電体2の表面に第二の電極8が設け
られている。これら第一の電極7と第二の電極8とに
は、リード線9の一端がそれぞれ接続されている。これ
らリード線9の他端は、第一の支持板3周囲に位置し、
かつ基板5の上面に設けられた電気回路用電極に、半田
10でそれぞれ接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示すように、第一の電極7は圧電体2の裏面に設けられ
ているため、第一の電極7と基板5上の回路用電極11
とをワイヤボンディング技術で接合できず、第一の電極
7と回路用電極11とにリード線9を手作業で接合して
いた。このため、各圧電型振動センサ1毎に手作業で第
一の電極7にリード線9を取り付ける作業が必要にな
り、圧電型振動センサ1の製造作業が煩雑になり、圧電
型振動センサ1の製造に要する期間が長くなるという問
題があった。
【0005】本発明は前記課題を有効に解決するもの
で、圧電型振動センサの量産性を向上させることによ
り、圧電型振動センサの製造作業性を向上させるととも
に、圧電型振動センサの製造期間を短縮させた圧電型振
動センサとその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の圧電型振
動センサは、圧電体と、該圧電体の両面に配設される第
一の電極および第二の電極と、これら第一の電極と第二
の電極とを介して圧電体を挟む第一の支持板および第二
の支持板と、第一の支持板が固定され、電気回路用電極
が設けられた基板と、第二の支持板に固定された荷重体
とを有する圧電型振動センサであって、前記第一の支持
板と電気回路用電極とが導電接着層を介して固着され、
前記第一の支持板には、該第一の支持板を貫通するスル
ーホールが形成され、該スルーホールには、前記第一の
電極と導電接着層とを電気的に接続する接続部が設けら
れていることを特徴とするものである。
【0007】請求項2記載の圧電型振動センサの製造方
法は、請求項1記載の圧電型振動センサの製造方法であ
って、前記第一の支持板と、基板とを接着する際に、前
記電気回路用電極と第一の支持板との間に加熱により溶
融する接着剤を介在させておき、該接着剤を加熱溶融後
に冷却して導電接着層に変化させることにより、第一の
支持板と電気回路用電極とを接着することを特徴とする
ものである。
【0008】請求項3記載の圧電型振動センサの製造方
法は、請求項2記載の圧電型振動センサの製造方法であ
って、第一の支持板と電気回路用電極とを接着するとと
もに、圧電体と、第一の電極および第二の電極と、第一
の支持板および第二の支持板とを組み立てた後、該第二
の支持体に荷重体を固定することを特徴とするものであ
る。
【0009】請求項4記載の圧電型振動センサは、圧電
体と、該圧電体の両面に配設される第一の電極および第
二の電極と、これら第一の電極と第二の電極とを介して
圧電体を挟む第一の支持板および第二の支持板と、第一
の支持板が固定され、電気回路用電極が設けられた基板
と、第二の支持板に固定された荷重体とを有する圧電型
振動センサであって、前記第一の支持板と電気回路用電
極とが誘電接着層を介して固着され、前記第一の支持板
には、該第一の支持板を貫通するスルーホールが形成さ
れ、該スルーホールには、前記第一の電極に電気的に接
続された接続部が設けられ、これら接続部と電気回路用
電極とが誘電接着層を挟む位置に配されていることを特
徴とするものである。
【0010】請求項5記載の圧電型振動センサの製造方
法は、請求項4記載の圧電型振動センサの製造方法であ
って、前記第一の支持板と、基板とを接着する際に、該
基板に設けられた電気回路用電極と第一の支持板との間
に液相誘電接着層を介在させておき、該液相誘電接着層
を硬化させることにより、第一の支持板と電気回路用電
極とを接着することを特徴とするものである。
【0011】請求項6記載の圧電型振動センサの製造方
法は、請求項5記載の圧電型振動センサの製造方法であ
って、第一の支持板と電気回路用電極とを接着するとと
もに、圧電体と、第一の電極および第二の電極と、第一
の支持板および第二の支持板とを組み立てた後、該第二
の支持体に荷重体を固定することを特徴とするものであ
る。
【0012】
【作用】請求項1記載の圧電型振動センサでは、圧電体
の両面に第一の電極と第二の電極とが配設され、これら
第一の電極と第二の電極とを介して圧電体が第一の支持
板と第二の支持板とで挟まれる。第一の支持板が基板に
固定され、第二の支持板に荷重体が固定される。第一の
支持板が基板に設けられた電気回路用電極に導電接着層
を介して固着され、第一の支持板に形成されたスルーホ
ールに接続部が設けられ、この接続部が第一の電極と導
電接着層とを接続するから、これら接続部と導電接着層
とを介して第一の電極と電気回路用電極とが電気的に接
続される。
【0013】請求項2記載の圧電型振動センサの製造方
法では、前記第一の支持板と、基板とを接着する際に、
該基板に設けられた電気回路用電極と第一の支持板との
間に加熱により溶融する接着剤を介在させておくから、
この接着剤上に第一の支持板を移動させることにより、
電気回路用電極に対する第一の支持板の位置が調整され
る。その後、接着剤を加熱溶融後に冷却して導電接着層
に変化させることにより、第一の支持板と電気回路用電
極とを接着するから、これら第一の支持板と電気回路用
電極とが導電接着層を介して強固に接着される。
【0014】請求項3記載の圧電型振動センサの製造方
法では、請求項2記載の作用を有するとともに、第一の
支持板と電気回路用電極とを接着するとともに、圧電体
と、第一の電極および第二の電極と、第一の支持板およ
び第二の支持板とを組み立てるから、第一の電極が電気
回路用電極に電気的に接続され、第二の電極が別の電気
回路用電極に接続可能になる。その後、第二の支持体に
荷重体を固定するから、圧電型振動センサが組み立てら
れる。
【0015】請求項4記載の圧電型振動センサでは、圧
電体の両面に第一の電極と第二の電極とが配される。こ
れら第一の電極と第二の電極とを介して圧電体が第一の
支持板と第二の支持板とで挟まれる。第一の支持板が基
板に固定され、第二の支持板に荷重体が固定される。第
一の支持板が基板の電気回路用電極に誘電接着層を介し
て固着され、第一の支持板のスルーホールに接続部が設
けられ、これら電気回路用電極と接続部とが誘電接着層
を挟む位置に配されているから、この誘電接着層の両面
に電気回路用電極と接続部とが配され、コンデンサが構
成される。このため、圧電体で発生した電荷が第一の電
極に伝達され、この電荷を誘電接着層が電気回路用電極
に伝達される。
【0016】請求項5記載の圧電型振動センサの製造方
法では、前記第一の支持板と、基板とを接着する際に、
該基板に設けられた電気回路用電極と第一の支持板との
間に液相誘電接着層を介在させておくから、この液相誘
電接着層上に第一の支持板を移動させることにより、電
気回路用電極に対する第一の支持板の位置が調整され
る。その後、液相誘電接着層を硬化させることにより、
第一の支持板と電気回路用電極とを接着するから、これ
ら第一の支持板と電気回路用電極とが誘電接着層で強固
に接着される。
【0017】請求項6記載の圧電型振動センサの製造方
法では、請求項5記載の作用を有するとともに、第一の
支持板と電気回路用電極とを接着するとともに、圧電体
と、第一の電極および第二の電極と、第一の支持板およ
び第二の支持板とを組み立てるから、第一の電極が電気
回路用電極に電気的に接続され、第二の電極が別の電気
回路用電極に接続可能になる。その後、第二の支持体に
荷重体を固定するから、圧電型振動センサが組み立てら
れる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の圧電型振動センサの第一実施
例について、図1を参照しながら説明する。図1に示す
ように、符号20は圧電型振動センサであり、この圧電
型振動センサ20は、圧電体21と、この圧電体21の
裏面に配設される第一の電極27と、圧電体21の表面
に配設される第二の電極31と、第一の電極27の裏面
に配設される第一の支持板22と、第二の電極31の表
面に配設される第二の支持板23と、第一の支持板22
の裏面に固定される基板25と、第二の支持板23の表
面に固定される荷重体26とを有してなる。
【0019】基板25は、エポキシ樹脂にガラス繊維を
含浸させたガラス繊維強化エポキシ樹脂等の繊維強化樹
脂(FRP)からなる基板本体と、この基板本体の表面
に設けられ、第一の支持板22が固定された電気回路用
電極24とを有する構成にされている。この電気回路用
電極24は、銅メッキ等により形成され、第一の支持板
22の裏面に対向する位置に配されている。第一の支持
板22と第二の支持板23とも基板本体と同様に繊維強
化樹脂(FRP)から構成するのが好ましい。
【0020】第一の支持板22には、該第一の支持板2
2の表裏面にそれぞれ銅箔等の第一の電極27が設けら
れるとともに、第一の支持板22の中央部を貫通するス
ルーホール28が形成されている。このスルーホール2
8には、周壁に金属メッキ層29(接続部)が形成され
ている。この金属メッキ層29は、第一の支持板22の
表裏面に設けられた各第一の電極27に電気的に接続さ
れている。
【0021】第一の支持板22の裏面に設けられた第一
の電極27と、基板25の表面に設けられた電気回路用
電極24との間には、これらを固着する導電接着層30
が介在されている。この導電接着層30としては、半田
や、エポキシ樹脂等の合成樹脂に導電体を分散させた導
電性接着剤が使用されている。
【0022】圧電体21の表面に銅箔等の第二の電極3
1が設けられ、この第二の電極31の表面に第二の支持
板23の裏面が配設され、この第二の支持板23の表面
に荷重体26が固定されている。すなわち、圧電体21
の両面に第一の電極27と第二の電極31とが配され、
これら第一の電極27と第二の電極31とが第一の支持
板22と第二の支持板23とに挟まれ、これら第一の支
持板22と第二の支持板23とが電気回路用電極24と
荷重体26とに挟まれている。
【0023】圧電体21としては、ポリフッ化ビニリデ
ン、ポリフッ化ビニル、テトラフルオロエチレンとトリ
フルオロエチレンとの共重合体等の合成樹脂製圧電材料
や、チタン酸金属塩、ジルコン酸金属塩等のペロブスカ
イト構造をもつセラミックス製圧電材料を使用すること
ができる。
【0024】次に、圧電型振動センサの製造方法につい
て説明する。第一の支持板22の両面に銅箔等の第一の
電極27を接着するとともに、第二の支持板23の裏面
に第二の電極31を接着しておく。そして、第一の支持
板22のスルーホール28をメッキ処理することによ
り、このスルーホール28の周壁に金属メッキ層29を
設け、この金属メッキ層29で第一の支持板22の両面
に貼設された第一の電極27を接続する。これら第一の
支持板22と第二の支持板23とを圧電体21にエポキ
シ樹脂等の合成樹脂製接着剤で接着し、この接着剤が硬
化した後、第一の支持板22、第二の支持板23、圧電
体21を所定の寸法に切断する。
【0025】そして、基板25上の電気回路用電極24
に半田ペースト等の導電接着層(接着剤)をディスペン
サ等で塗布し、この導電接着層の上に第一の支持板22
を載置する。このときに、導電接着層上に第一の支持板
22を設置し、この第一の支持板22を移動させること
により、電気回路用電極24に対する第一の支持板22
の位置を調整する。その後、導電接着層を載せた基板2
5を炉に入れ、この炉の温度を上昇させ、導電接着層を
加熱溶融し、基板25を炉から取り出し、導電接着層を
冷却することにより、導電接着層を固相導電接着層30
に変態させ、この導電接着層30で電気回路用電極24
と第一の電極27とを接着する。
【0026】このように炉内に基板25を通すことによ
り、第一の電極27と電気回路用電極24とが接続され
るとともに、基板25と第一の支持板22とが一体化さ
れる。ここで、炉の温度は、導電接着層30が半田等の
金属材料にあっては該金属材料の融点以上に設定し、導
電接着層30が導電性接着剤にあって該接着剤の硬化温
度に設定するのが好ましい。
【0027】こうして基板25上の電気回路用電極24
と第一の電極27とを導電接着層30で接続し、基板2
5上の第二の電極31と基板25上の別の電気回路用電
極とをリード線32で接続する。ここで、第二の電極3
1の表面は上方に配されているから、この第二の電極3
1にワイヤボンディング技術でリード線32を配線す
る。その後、第二の支持板23の上面に荷重体26を接
着剤で固定することにより、圧電型振動センサ20が組
み立てられる。
【0028】(実験例1)1mmの厚みで一辺が15m
mの略正方形状のガラスエポキシ板(第一の支持板)2
2の両面に30μmの厚みの銅箔(第一の電極)27を
それぞれ接着し、ガラスエポキシ板22に端辺から2.
5mmの間隔をあけ、内径が0.2mmのスルーホール
28を縦、横方向それぞれ5mmの間隔をあけて形成す
る。このスルーホール28の周壁をメッキ処理すること
により、金属メッキ層29を設け、この金属メッキ層2
9でガラスエポキシ板22の両面の銅箔27を接続す
る。
【0029】一方、15mmの角状で0.5mmの厚み
のPZT板(圧電体として使用されるチタン酸ジルコン
酸鉛)21の表面に30μmの厚みの銅箔(第二の電
極)31を接着し、この銅箔31の表面に1mmの厚み
の別のガラスエポキシ板(第二の支持板)23の裏面を
接着する。このガラスエポキシ板23には、その内径を
3mmとしたスルーホール(図示略)が5mmの間隔を
あけて設けられている。更に、前記PZT板21のもう
一方の面に前記ガラスエポキシ板22をエポキシ樹脂製
接着剤で接着する。これらガラスエポキシ板22、23
とPZT板21とをダイシングソー等の切断機で5mm
の角状に切断する(以下、これを検知部と呼ぶ。)。
【0030】また、10mmの角状のセラミック製基板
25に一辺が5mmの正方形状の電気回路用電極24を
設けておく。この電気回路用電極24上に半田ペースト
(導電接着層)を塗布し、この半田ペースト上に前記ガ
ラスエポキシ板22に接着した銅箔27を載せ、検知部
を電気回路用電極24に押圧する。その後、半田ペース
トの融点以上の温度に設定したリフロー炉内に基板25
を通し、基板25と検知部とを一体化する。そして、検
知部の上方のガラスエポキシ板23の一部を切り欠い
て、銅箔31を上側に露出させ、この銅箔31と基板2
5上の別の電気回路用電極とをワイヤボンディング技術
で接続する。その後、5mmの角状で1mmの厚みの真
ちゅう(荷重体)26をガラスエポキシ板23の上面に
接着する。こうして、圧電型振動センサ20が組み立て
られる。
【0031】(比較例1)前記PZT板21の両面に銅
箔31を接着し、これら銅箔31にガラスエポキシ板2
3をエポキシ樹脂でそれぞれ接着した。その後、PZT
板21の裏面の銅箔31にエナメル線の一端を半田で接
続し、このエナメル線の他端を基板25上の電気回路用
電極に接続する。一方、PZT板21の下側のガラスエ
ポキシ板23を基板25に接着するとともに、PZT板
21の表面の銅箔31と基板25上の別の電気回路用電
極とをワイヤボンディング技術で接続する。
【0032】実験例1の圧電型振動センサ20と比較例
1の圧電型振動センサとを同一作業者が製造し、これら
実験例1の圧電型振動センサと比較例1の圧電型振動セ
ンサとにおける一個当りの製造必要時間と耐衝撃性とを
表1に示す。ここで、耐衝撃性は、衝撃試験機を用いて
測定され、100個の圧電型振動センサの中で50個が
壊れる衝撃試験機の衝撃加速度を測定し、この測定結果
を表1に示した。
【0033】
【表1】
【0034】表1に示すように、一個当りの圧電型振動
センサの製造必要時間は、比較例1にかかる製造必要時
間を1としたときに、本実験例1では0.6となり、比
較例1に対して短くなった。また、圧電型振動センサの
耐衝撃性では、比較例1に要する加速度を1としたとき
に、実験例1では1.1となり、比較例1に対して加速
度が高くなり、比較例1に対して実験例1の耐衝撃性が
向上した。以上の結果から明らかなように、実験例1で
は、圧電型振動センサの製造時間が短くなり、圧電型振
動センサの量産性を向上させることができるとともに、
圧電型振動センサの耐衝撃性を向上させることができ
る。
【0035】〈第二実施例〉本発明の圧電型振動センサ
の第二実施例について、図2を参照しながら説明する。
ここで、前記実施例と同一のもについては、同一符号を
用いて説明を簡略化する。図2に示すように、第二実施
例は、第一実施例で使用した導電接着層の代わりに誘電
接着層35を用いており、他の構成は第一実施例と同様
である。すなわち、第二実施例の圧電型振動センサは、
圧電体21、第一の支持板22、第二の支持板23、電
気回路用電極24、基板25、荷重体26、第一の電極
27、第二の電極31を有する構成にされている。
【0036】これら電気回路用電極24と、第一の支持
板22の裏面に配された第一の電極27との間には、こ
れらを固着する誘電接着層35が介在されている。この
誘電接着層35は、アクリル樹脂系、EVA系、エポキ
シ系、合成ゴム系などの誘電性接着剤からなる。すなわ
ち、第一の支持板22の裏面に配した第一の電極27
と、該第一の電極27に対向配設された電気回路用電極
24と、これら第一の電極27と電気回路用電極24と
の間に介在された誘電接着層35とにより、コンデンサ
が構成される。
【0037】このような圧電型振動センサの製造方法に
ついて説明する。第一の支持板22の両面に第一の電極
27を接着するとともに、第二の支持板23の裏面に第
二の電極31を接着しておく。そして、第一の支持板2
2のスルーホール28の周壁に金属メッキ層29を設け
る。その後、第一の支持板22と第二の支持板23とを
圧電体21に接着剤で接着し、この接着剤が硬化した
後、第一の支持板22、第二の支持板23、圧電体21
を所定の寸法に切断する。
【0038】そして、基板25上の電気回路用電極24
に液状誘電接着層35を塗布し、この誘電接着層35の
上に第一の支持板22を載置する。このときに、誘電接
着層35の上に第一の支持板22を設置し、この第一の
支持板22を移動させることにより、電気回路用電極2
4に対する第一の支持板22の位置を調整する。その
後、液状誘電接着層35を硬化させることにより、この
誘電接着層35で第一の支持板22と電気回路用電極2
4とを固着させる。そして、第二の電極31と基板25
上の別の電気回路用電極とをワイヤボンディング技術に
よりリード線32で接続する。その後、第二の支持板2
3の表面に荷重体26を接着する。こうして、圧電型振
動センサが組み立てられる。
【0039】次に、圧電型振動センサの作用について説
明する。圧電体21の表面に生じた電荷は、第二の電極
31からリード線32を通って基板25上の別の電気回
路用電極に伝達される。一方、圧電体21の裏面に生じ
た電荷は、第一の支持板22の表面上の第一の電極27
から金属メッキ層29を通って第一の支持板22の裏面
下の第一の電極27に伝達される。この第一の電極27
と誘電接着層35と電気回路用電極24とがコンデンサ
を構成するから、第一の電極27の電荷が電気回路用電
極24に伝達される。こうして、圧電体21の両面の電
荷が電気回路用電極に伝達される。
【0040】このように第一の電極27と電気回路用電
極24との間に誘電接着層35を介在させる構成にした
から、第一の電極を複数に分割した圧電型振動センサに
あっても、該第一の電極のパターンに電気回路用電極を
対応させて複数に分割することにより、複数のコンデン
サを構成することができる。このため、複数分割した第
一の電極を有する2軸型振動センサや、3軸型振動セン
サにあっても、複数分割した第一の電極の電荷を電気回
路用電極に伝達させることができる。
【0041】(実験例2)実験例2にあっては、実験例
1の半田ペーストの代わりにエポキシ樹脂を使用し、こ
のエポキシ樹脂を硬化させて、圧電型振動センサAを製
造した。一方、エポキシ樹脂の代わりにアクリル樹脂を
使用し、このアクリル樹脂を硬化させて、圧電型振動セ
ンサBを製造した。
【0042】(比較例2)比較例2にあっては、実験例
1の半田ペーストの代わりにエポキシ系Agペーストを
使用し、このエポキシ系Agペーストを硬化させて、圧
電型振動センサAを製造した。そして、エポキシ系Ag
ペーストの代わりにアクリル系Agペーストを使用し
て、圧電型振動センサBを製造した。さらに、エポキシ
系Agペーストの代わりにエポキシ系カーボンペースト
を使用して、圧電型振動センサCを製造した。
【0043】このように実験例2による圧電型振動セン
サA、Bと、比較例2による圧電型振動センサA、B、
Cとにおける感度及び耐衝撃性の試験結果を表2に示
す。ここで、感度は、比較例2のAに示すエポキシ系A
gペーストの場合を1として相対評価した値を示す。一
方、耐衝撃性は、50個の圧電型振動センサを1mの高
さからコンクリートブロック上に落としたときに、壊れ
た圧電型振動センサの個数を示す。
【0044】
【表2】
【0045】表2に示すように、耐衝撃性にあっては、
導電性接着剤を使用した比較例2のA〜Cに比べ、実験
例2のA、Bは、壊れた圧電型振動センサがなく、実験
例2では耐衝撃性が向上した。感度にあっては、実験例
2のA、Bは比較例2のA〜Cに近い値を示した。この
ため、実験例2では、比較例2に比べ、感度を下げるこ
となく、耐衝撃性を向上させた圧電型振動センサが得ら
れる。
【0046】(第二実施例の変形例)次に、第二実施例
の変形例を、図3ないし図4を参照しながら説明する。
図3なし図4に示す第二実施例の変形例は、第二実施例
の圧電型振動センサを多軸用圧電型振動センサに適用し
た例であり、図3は三軸用圧電型振動センサを示し、図
4は二軸用圧電型振動センサを示している。ここで、第
二実施例と異なるのは、第一の電極と電気回路用電極と
の構成が異なり、他の構成は同一であり、第二実施例と
同一のものについては同一符号を用いて説明を簡略化す
る。
【0047】図3に示すように、第一の支持板22に設
けられる第一の電極は、圧電体21の裏面に垂直なほぼ
中心を通る直線をz軸、圧電体21の裏面内の中心を交
点として互いに直交する二本の直線をx軸、y軸とした
とき、x軸上に一対配され、z軸を中心とするほぼ点対
象な形状のx軸用電極41と、y軸上に一対配され、z
軸を中心とするほぼ点対象な形状のy軸用電極42と、
その中心が前記交点に位置されたz軸用電極43とに分
割した。
【0048】これらx軸用電極41とy軸用電極42と
z軸用電極43とは、第一の支持板22の両面に設けら
れている。これら各電極41〜43には、これらのほぼ
中心にスルーホール28がそれぞれ配設されている。こ
れらスルーホール28には、第一の支持板22の両面に
設けられた各電極をそれぞれ接続する金属メッキ層29
がそれぞれ形成されている。一方、電気回路用電極は、
x軸用電極41とy軸用電極42とz軸用電極43とほ
ぼ同一形状に形成され、これら電極41〜43に誘電接
着層35を介して対向配設されている。
【0049】このような三軸用圧電型振動センサでは、
第一の電極と電気回路用電極と誘電接着層35とで複数
のコンデンサが構成され、圧電体21の生じる電荷が各
電極41〜43に伝達され、これら電極41〜43に生
じる電位に基づいて、x軸、y軸、z軸方向の振動が測
定できる。
【0050】また、図4に示すように、二軸用圧電型振
動センサでは、第一電極は、x軸上に一対配され、z軸
を中心とするほぼ点対象な形状のx軸用電極55と、y
軸上に一対配され、z軸を中心とするほぼ点対象な形状
のy軸用電極56とに分割されている。一方、電気回路
用電極は、x軸用電極55とy軸用電極56とほぼ同一
形状に形成され、これら電極55、56に誘電接着層3
5を介して対向配設されている。これら第一の電極と電
気回路用電極と誘電接着層35とで複数のコンデンサが
構成される。
【0051】このように第一の電極と電気回路用電極と
の間に誘電接着層35を介在させることにより、複数に
分割された第一の電極と、これら第一の電極にそれぞれ
接続される複数の電気回路用電極とを導電接着層で電気
的に接続する場合に比べ、これら各電極が電気的に一体
に接続されるおそれをなくすことができ、第一の電極と
電気回路用電極との接続の安全性を向上させることがで
きる。そして、第一の電極と電気回路用電極と誘電接着
層35とで複数のコンデンサが構成されるから、複数に
分割された第一の電極を電気回路用電極にそれぞれ接続
する作業を不要にでき、第一の電極と電気回路用電極と
の接続作業性を向上させることができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の圧電型振
動センサによれば、以下の効果を奏することができる。
請求項1記載の圧電型振動センサによれば、圧電体と、
該圧電体の両面に配設される第一の電極および第二の電
極と、これら第一の電極と第二の電極とを介して圧電体
を挟む第一の支持板および第二の支持板と、第一の支持
板が固定され、電気回路用電極が設けられた基板と、第
二の支持板に固定された荷重体とを有する圧電型振動セ
ンサであって、前記第一の支持板と電気回路用電極とが
導電接着層を介して固着され、前記第一の支持板には、
該第一の支持板を貫通するスルーホールが形成され、該
スルーホールには、前記第一の電極と導電接着層とを電
気的に接続する接続部が設けられている構成にしたか
ら、圧電体に生じた電荷が、第一の電極に伝達され、こ
の第一の電極から接続部を介して導電接着層に伝達さ
れ、この導電接着層から電気回路用電極に伝達される。
【0053】このため、圧電体と基板との間に介在され
た第一の電極と電気回路用電極とをリード線で接続する
作業を不要にでき、かかるリード線の接続による手作業
を不要にでき、圧電型振動センサの配線作業を自動化で
きる。したがって、圧電型振動センサの量産性を向上さ
せることができるから、圧電型振動センサの製造作業性
を向上させることができ、圧電型振動センサの製造期間
を短縮できる。一方、第一の電極を複数に分割形成した
2軸用、又は3軸用圧電型振動センサにあっても、分割
した各電極毎に導電接着層を配設することにより、分割
した各電極を電気回路用電極に一括して接続でき、この
電気回路用電極に対する接続作業性を向上させることが
でき、圧電型振動センサの製造作業性を向上させること
ができる。
【0054】請求項2記載の圧電型振動センサの製造方
法によれば、前記第一の支持板と、基板とを接着する際
に、前記電気回路用電極と第一の支持板との間に加熱に
より溶融する接着剤を介在させておく構成にしたから、
電気回路用電極上に接着剤を形成させ、この接着剤上に
第一の支持板を載せることにより、第一の支持板と電気
回路用電極との間に接着剤を介在させることができる。
このため、接着剤上を第一の支持板が移動できるから、
電気回路用電極に対する第一の支持板の位置調整作業性
を向上させることができ、第一の支持体と基板との組み
立て作業性を向上させることができる。
【0055】そして、接着剤を加熱溶融後に冷却して導
電接着層に変化させることにより、第一の支持板と電気
回路用電極とを接着する構成にしたから、第一の支持板
と基板とが導電接着層で強固に一体化される。このた
め、基板に対する第一の支持板の接着強度を向上させる
ことができ、圧電型振動センサの耐衝撃性を向上させる
ことができる。
【0056】請求項3記載の圧電型振動センサの製造方
法では、請求項2記載の効果を奏することができるとと
もに、第一の支持板と電気回路用電極とを接着するとと
もに、圧電体と、第一の電極および第二の電極と、第一
の支持板および第二の支持板とを組み立てる構成にした
から、第一の電極を電気回路用電極に電気的に接続で
き、第二の電極が別の電気回路用電極に接続可能な状態
にできる。このため、第一の電極を手作業でリード線を
接続する作業を不要にでき、第二の電極と別の電気回路
用電極とをワイヤボンディング技術で接続できるから、
第一の電極と第二の電極とをそれぞれ自動的に配線で
き、圧電型振動センサの配線作業性を向上でき、圧電型
振動センサの量産性を向上させることができる。その
後、第二の支持体に荷重体を固定するから、圧電型振動
センサが組み立てられる。
【0057】請求項4記載の圧電型振動センサによれ
ば、圧電体と、該圧電体の両面に配設される第一の電極
および第二の電極と、これら第一の電極と第二の電極と
を介して圧電体を挟む第一の支持板および第二の支持板
と、第一の支持板に固定され、電気回路用電極が設けら
れた基板と、第二の支持板に固定された荷重体とを有す
る圧電型振動センサであって、前記第一の支持板と電気
回路用電極とが誘電接着層を介して固着され、前記第一
の支持板には、該第一の支持板を貫通するスルーホール
が形成され、該スルーホールには、前記第一の電極に電
気的に接続された接続部が設けられ、これら接続部と電
気回路用電極とが誘電接着層を挟む位置に配されている
構成にしたから、これら接続部と電気回路用電極と誘電
接着層とでコンデンサが構成され、このコンデンサで圧
電体に生じた電荷が検出される。
【0058】このため、コンデンサで圧電体に生じた電
荷を電気回路用電極が検出するから、第一の電極と電気
回路用電極とに手作業によりリード線を接続する作業を
不要にできる。したがって、圧電型振動センサの量産性
を向上させることができ、圧電型振動センサの製造作業
性を向上でき、圧電型振動センサの製造期間を短縮でき
る。
【0059】また、第一の電極を複数に分割した2軸
用、又は3軸型用圧電型振動センサにあっても、電気回
路用電極を複数に分割形成することにより、複数のコン
デンサを構成することができる。このため、複数に分割
した第一の電極を一括して接続できる。さらに、誘電接
着層の接着強度は導電接着層より高いから、電気回路用
電極と第一の支持板とを誘電接着層で強固に一体化で
き、圧電型振動センサの耐衝撃性を向上させることがで
きる。
【0060】請求項5記載の圧電型振動センサの製造方
法によれば、第一の支持板と、基板とを接着する際に、
前記電気回路用電極と第一の支持板との間に液相誘電接
着層を介在させておく構成にしたから、液相誘電接着層
上を第一の支持板が移動でき、電気回路用電極に対する
第一の支持板の位置調整作業性を向上させることがで
き、第一の支持体と基板との組み立て作業性を向上させ
ることができる。その後、液相誘電接着層を硬化させる
ことにより、第一の支持板と電気回路用電極とを接着す
る構成にしたから、これら第一の支持板と電気回路用電
極とが誘電接着層で強固に一体化される。このため、基
板と第一の支持板とを強固に接続でき、圧電型振動セン
サの耐衝撃性を向上させることができる。
【0061】請求項6記載の圧電型振動センサの製造方
法では、請求項5記載の効果を奏することができるとと
もに、第一の支持板と電気回路用電極とを接着するとと
もに、圧電体と、第一の電極および第二の電極と、第一
の支持板および第二の支持板とを組み立てる構成にした
から、第一の電極を電気回路用電極に接続でき、第二の
電極が別の電気回路用電極に接続可能な状態になる。こ
のため、第一の電極を手作業でリード線を接続する作業
を不要にでき、第二の電極と別の電気回路用電極とをワ
イヤボンディング技術で接続できるから、第一の電極と
第二の電極とをそれぞれ自動的に配線でき、圧電型振動
センサの配線作業性を向上でき、圧電型振動センサの量
産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施例の圧電型振動センサを
示す断面図である。
【図2】 本発明の第二の実施例の圧電型振動センサを
示す断面図である。
【図3】 図2に示す第二の実施例の変形例であり、3
軸用圧電型振動センサに使用される第一の電極と第一の
支持板とを示す斜視図である。
【図4】 図2に示す第二の実施例の変形例であり、2
軸用圧電型振動センサに使用される第一の電極と第一の
支持板とを示す斜視図である。
【図5】 従来の圧電型振動センサを示す断面図であ
る。
【符号の説明】
20…圧電型振動センサ、21…圧電体、22…第一の
支持板、23…第二の支持板、24…電気回路用電極、
25…基板、26…荷重体、27…第一の電極、28…
スルーホール、29…金属メッキ層(接続部)、30…
導電接着層、31…第二の電極。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電体と、該圧電体の両面に配設される
    第一の電極および第二の電極と、これら第一の電極と第
    二の電極とを介して圧電体を挟む第一の支持板および第
    二の支持板と、第一の支持板が固定され、電気回路用電
    極が設けられた基板と、第二の支持板に固定された荷重
    体とを有する圧電型振動センサであって、前記第一の支
    持板と電気回路用電極とが導電接着層を介して固着さ
    れ、前記第一の支持板には、該第一の支持板を貫通する
    スルーホールが形成され、該スルーホールには、前記第
    一の電極と導電接着層とを電気的に接続する接続部が設
    けられていることを特徴とする圧電型振動センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の圧電型振動センサの製造
    方法であって、前記第一の支持板と、基板とを接着する
    際に、前記電気回路用電極と第一の支持板との間に加熱
    により溶融する接着剤を介在させておき、該接着剤を加
    熱溶融後に冷却して導電接着層に変化させることによ
    り、第一の支持板と電気回路用電極とを接着することを
    特徴とする圧電型振動センサの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の圧電型振動センサの製造
    方法であって、第一の支持板と電気回路用電極とを接着
    するとともに、圧電体と、第一の電極および第二の電極
    と、第一の支持板および第二の支持板とを組み立てた
    後、該第二の支持体に荷重体を固定することを特徴とす
    る圧電型振動センサの製造方法。
  4. 【請求項4】 圧電体と、該圧電体の両面に配設される
    第一の電極および第二の電極と、これら第一の電極と第
    二の電極とを介して圧電体を挟む第一の支持板および第
    二の支持板と、第一の支持板が固定され、電気回路用電
    極が設けられた基板と、第二の支持板に固定された荷重
    体とを有する圧電型振動センサであって、前記第一の支
    持板と電気回路用電極とが誘電接着層を介して固着さ
    れ、前記第一の支持板には、該第一の支持板を貫通する
    スルーホールが形成され、該スルーホールには、前記第
    一の電極に電気的に接続された接続部が設けられ、これ
    ら接続部と電気回路用電極とが誘電接着層を挟む位置に
    配されていることを特徴とする圧電型振動センサ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の圧電型振動センサの製造
    方法であって、前記第一の支持板と、基板とを接着する
    際に、該基板に設けられた電気回路用電極と第一の支持
    板との間に液相誘電接着層を介在させておき、該液相誘
    電接着層を硬化させることにより、第一の支持板と電気
    回路用電極とを接着することを特徴とする圧電型振動セ
    ンサの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の圧電型振動センサの製造
    方法であって、第一の支持板と電気回路用電極とを接着
    するとともに、圧電体と、第一の電極および第二の電極
    と、第一の支持板および第二の支持板とを組み立てた
    後、該第二の支持体に荷重体を固定することを特徴とす
    る圧電型振動センサの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6141845A (en) * 1996-05-15 2000-11-07 Murata Manufacturing Co, Ltd Method of producing electronic component

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6141845A (en) * 1996-05-15 2000-11-07 Murata Manufacturing Co, Ltd Method of producing electronic component
US6571442B1 (en) 1996-05-15 2003-06-03 Murata Manufacturing Co., Ltd. Method of making an electronic component

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