JP2014060313A - 電子デバイス用容器の製造方法、電子デバイスの製造方法、電子機器及び移動体機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子機器用小型容器の気密不良率を改善する手段を得る。
【解決手段】電子デバイス用容器の製造方法は、ベース基板1aと、蓋体16とを備えた電子デバイス用容器の製造方法であって、ロウ材層を形成した蓋体16を準備する工程と、絶縁基板にメッキ法によりメタライズ層12を形成する工程と、メタライズ層12と前記ロウ材層とが整合するように蓋体16を配置する工程と、蓋体16にホーンを当接してメタライズ層12と前記ロウ材層とを接合する工程と、を有する。
【選択図】図1
【解決手段】電子デバイス用容器の製造方法は、ベース基板1aと、蓋体16とを備えた電子デバイス用容器の製造方法であって、ロウ材層を形成した蓋体16を準備する工程と、絶縁基板にメッキ法によりメタライズ層12を形成する工程と、メタライズ層12と前記ロウ材層とが整合するように蓋体16を配置する工程と、蓋体16にホーンを当接してメタライズ層12と前記ロウ材層とを接合する工程と、を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、絶縁基板の封止部(メタライズ層)の改良を図った電子デバイス用容器の製造方法と、それを用いた電子デバイスの製造方法、電子機器、及び移動体機器に関するものである。
電子部品を容器内に気密封止する構造としては、一面が開口したセラミック等から成る容器本体内に電子部品を配置し、導電性部材を用いて電子部品と容器本体側配線との電気的導通を図った後、容器本体の開口周縁部に形成した封止部(メタライズ層)と、金属製の蓋体とを、シーム溶接(抵抗溶接)、レーザー光、電子ビーム、超音波等を用いて溶接し、接合する手法等が一般的に用いられている。
特許文献1には、超音波封止装置を用いた電子部品の封止方法が開示されている。
電子部品の封止方法一例として、圧電振動素子の封止例が例示されている。容器は、圧電振動子を収納するための空間部が形成された箱状の容器本体と、空間部を密封する板状の蓋体を備えている。圧電振動素子は、容器本体の空間部内に設けた段部に配設されているパッド電極上に、その一端部を導電性の接着剤を介して接続固定されている。容器本体と蓋体は、封止材(ロウ材層)を介して接合されている。
特許文献1には、超音波封止装置を用いた電子部品の封止方法が開示されている。
電子部品の封止方法一例として、圧電振動素子の封止例が例示されている。容器は、圧電振動子を収納するための空間部が形成された箱状の容器本体と、空間部を密封する板状の蓋体を備えている。圧電振動素子は、容器本体の空間部内に設けた段部に配設されているパッド電極上に、その一端部を導電性の接着剤を介して接続固定されている。容器本体と蓋体は、封止材(ロウ材層)を介して接合されている。
容器本体は、アルミナ等のセラミック材から成る絶縁基板と、絶縁基板上に形成された封止部、電極等から構成されている。
絶縁基板は、グリーンシート等を用いて構成された板状の第1の絶縁シートの上に環状の第2、第3の絶縁シートを順次積層して焼成することにより、一面に凹陥部を有した構成とされる。絶縁基板の凹陥部周縁には、封止部(メタライズ層)が形成されている。この封止部(メタライズ層)は、下層から順次にタングステンメタライズ、ニッケルメッキ、金メッキ等が積層された構成を有している。
蓋体としては、絶縁基板の線膨張係数と近い金属等の材料が適しており、平板状に形成されている。金属材としては、例えば、コバール、42アロイ、ステンレス(SUS)等が用いられる。蓋体の一方の面には全面にロウ材層が形成され、他方の面には、ニッケルメッキ等が施されている。ロウ材層は、例えば、高温半田(溶融温度270℃程度)、銀ロウ、金ロウ、低融点ガラス等が用いられる。
絶縁基板は、グリーンシート等を用いて構成された板状の第1の絶縁シートの上に環状の第2、第3の絶縁シートを順次積層して焼成することにより、一面に凹陥部を有した構成とされる。絶縁基板の凹陥部周縁には、封止部(メタライズ層)が形成されている。この封止部(メタライズ層)は、下層から順次にタングステンメタライズ、ニッケルメッキ、金メッキ等が積層された構成を有している。
蓋体としては、絶縁基板の線膨張係数と近い金属等の材料が適しており、平板状に形成されている。金属材としては、例えば、コバール、42アロイ、ステンレス(SUS)等が用いられる。蓋体の一方の面には全面にロウ材層が形成され、他方の面には、ニッケルメッキ等が施されている。ロウ材層は、例えば、高温半田(溶融温度270℃程度)、銀ロウ、金ロウ、低融点ガラス等が用いられる。
容器本体(絶縁基板)と蓋体との接合には、超音波封止装置を用いる。蓋体に加重を掛けた状態で、発振体の超音波振動をホーンを介して蓋体に印加すると、封止部(メタライズ層)と蓋体の接合面との摩擦熱によりロウ材層が溶融して、両者が接合される。
超音波封止装置は、真空チャンバーと、真空チャンバー内を真空引きするための真空ポンプと、発振体を有したホーンと、封止対象を載置する支持台と、装置全体を制御する制御部を備えている。発振体は、圧電材料を用いた圧電体によって構成されている。ホーンは、発振体に接続されており、その先端が蓋体の上面に当接するように配置されている。更に、ホーンは、発振体を上下方向に加圧するシリンダ等の加圧手段により、下方に加重をかけることができる。
超音波封止装置は、真空チャンバーと、真空チャンバー内を真空引きするための真空ポンプと、発振体を有したホーンと、封止対象を載置する支持台と、装置全体を制御する制御部を備えている。発振体は、圧電材料を用いた圧電体によって構成されている。ホーンは、発振体に接続されており、その先端が蓋体の上面に当接するように配置されている。更に、ホーンは、発振体を上下方向に加圧するシリンダ等の加圧手段により、下方に加重をかけることができる。
しかしながら、従来の容器本体の凹陥部周縁の封止部(メタライズ層)に蓋体を配置し、超音波封止装置を用いて封止すると、シーム溶接等の封止手法に比べて気密不良率が高くなるという問題があった。
その原因を調査すべく本出願人は、従来の容器本体のように、図2(a)に示すような三層のセラミック絶縁シート121a、121b、121cを積層して、一面に凹陥部を有した絶縁基板を形成し、この凹陥部周縁上にタングステン層を印刷手法で形成した。このタングステン層の縦断面を拡大して観察すると、タングステン層は厚みが均一な平板状とはならず、印刷手法を用いるため両端部にかけて丸みを帯びている。更に、印刷したタングステン層を焼成して溶剤を蒸発させると、タングステン層が収縮し、断面形状は丸みが増すことが分かった。焼成して丸みを帯びたタングステン層にニッケルメッキ、金メッキの均一の厚を有するメッキ膜を積層すると、メタライズ層の断面形状は丸みを帯びた蒲鉾状となった。つまり、この容器本体の封止部(メタライズ層)の縦断面を、SEM(走査型電子顕微鏡)を用いて観察すると、図2(b)に示すように、封止部(メタライズ層)121dは上面が蒲鉾状に膨出した湾曲形状を有しており、その平面度は20μm程度であり、平面度が低いことが分かった。このため、蓋体との接合面積が小さくなり、超音波封止装置を用いた封止手段では、リークパスを形成し、気密不良が生じる虞があった。
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、封止部(メタライズ層)の平面度、平滑度を高め、気密不良率を低減した容器の製造方法を提供すると共に、この製造方法を用いた電子デバイスの製造方法、電子デバイス、電子機器、移動体機器を提供することにある。
その原因を調査すべく本出願人は、従来の容器本体のように、図2(a)に示すような三層のセラミック絶縁シート121a、121b、121cを積層して、一面に凹陥部を有した絶縁基板を形成し、この凹陥部周縁上にタングステン層を印刷手法で形成した。このタングステン層の縦断面を拡大して観察すると、タングステン層は厚みが均一な平板状とはならず、印刷手法を用いるため両端部にかけて丸みを帯びている。更に、印刷したタングステン層を焼成して溶剤を蒸発させると、タングステン層が収縮し、断面形状は丸みが増すことが分かった。焼成して丸みを帯びたタングステン層にニッケルメッキ、金メッキの均一の厚を有するメッキ膜を積層すると、メタライズ層の断面形状は丸みを帯びた蒲鉾状となった。つまり、この容器本体の封止部(メタライズ層)の縦断面を、SEM(走査型電子顕微鏡)を用いて観察すると、図2(b)に示すように、封止部(メタライズ層)121dは上面が蒲鉾状に膨出した湾曲形状を有しており、その平面度は20μm程度であり、平面度が低いことが分かった。このため、蓋体との接合面積が小さくなり、超音波封止装置を用いた封止手段では、リークパスを形成し、気密不良が生じる虞があった。
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、封止部(メタライズ層)の平面度、平滑度を高め、気密不良率を低減した容器の製造方法を提供すると共に、この製造方法を用いた電子デバイスの製造方法、電子デバイス、電子機器、移動体機器を提供することにある。
本発明は、上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本発明に係る電子デバイス用容器の製造方法は、メッキ法により絶縁基板にメタライズ層を配置したベース基板と、接合部にロウ材層を配置している金属性の蓋体とを準備する工程と、前記メタライズ層と前記ロウ材層とが重なるように前記ベース基板に前記蓋体を配置する工程と、前記蓋体に超音波を与えて前記メタライズ層と前記ロウ材層とを接合する工程と、を含むことを特徴とする電子デバイス用容器の製造方法である。
この製造方法によれば、絶縁基板上にメタライズ層(封止部)を印刷によらないメッキ法により形成するため、表面が平坦化すると共に、その平面度が極めて高いものとなる。このメタライズ層(封止部)にロウ材層を一面に有した蓋体を整合させ、超音波封止装置のホーンを当接して超音波振動を印加することにより、気密性の高い電子デバイス用の容器が製造できるという効果がある。また、メタライズ層(封止部)の幅を、平面度を落とすことなく広げることが可能であり、超音波封止時の容器の気密不良率を大幅に低減できることができるという効果がある。
[適用例2]本発明に係る電子デバイスの製造方法は、メッキ法により絶縁基板にメタライズ層を配置したベース基板、接合部にロウ材層を配置している金属製の蓋体、および電子部品を準備する工程と、前記ベース基板の前記メタライズ層が配置されている側の面に前記電子部品を配置する工程と、前記メタライズ層と前記ロウ材層とが重なって、前記ベース基板と供に前記電子部品を収容するように、前記ベース基板に前記蓋体を配置する工程と、前記蓋体に超音波を与えて前記メタライズ層と前記ロウ材層とを接合する工程と、を含むことを特徴とする電子デバイスの製造方法である。
この製造方法によれば、メッキ法により絶縁基板にメタライズ層(封止部)を形成すると、その平坦度、平面度、平滑度は極めて高くなる。ベース基板の蓋体と対面する側に電子部品を配置し、メタライズ層(封止部)にロウ材層を配置した蓋体を整合させ、超音波封止装置のホーンを当接して超音波振動を印加することにより、気密性の高い電子デバイスが製造できるという効果がある。
[適用例3]また、電子デバイスの製造方法は、前記メタライズ層の平面度が5μm以下であることを特徴とする適用例2に記載の電子デバイスの製造方法である。
種々の平面度を備えたメタライズ層(封止部)を有した複数のベース基板を用い、これに凹状の蓋体を超音波封止した容器の気密度を試験した結果、メタライズ層(封止部)の平面度が5μm以下なら、超音波封止法による電子デバイスの気密度はほぼ一定値となり、エージング特性の良好な電子デバイスが得られるという効果が得られた。
[適用例4]また、電子デバイスの製造方法は、前記メタライズ層がセミアディテブ工法で形成されていることを特徴とする適用例2又は3に記載の電子デバイスの製造方法である。
この製造方法によれば、前記メタライズ層をセミアディテブ工法で形成するので、極めて平面度の高い多層のメタライズ層(封止部)を省資源で形成でき、エージング特性の良好な電子デバイスが得られるという効果がある。
[適用例5]また、電子デバイス用容器の製造方法は、前記メタライズ層がサブトラクティブ工法で形成されていることを特徴とする適用例2又は3に記載の電子デバイスの製造方法である。
この製造方法によれば、前記メタライズ層をサブトラクティブ工法で形成するので、極めて平面度の高い多層のメタライズ層(封止部)が形成できるという効果がある。
がある。
がある。
[適用例6]また電子デバイスの製造方法は、前記ベース基板が平板状であり、前記蓋体が凹状であることを特徴とする適用例2乃至5の何れか一項に記載の電子デバイスの製造方法である。
この製造方法によれば、平板状のベース基板と凹状の蓋体を用いて電子デバイスを製造すれば、電子デバイスの低背化と小型化ができると共に、コスト低減が可能であるという効果がある。
[適用例7]本発明に係る電子機器は、適用例2乃至6の何れか一項に記載の電子デバイスの製造方法により製造された電子デバイスを備えていることを特徴とする電子機器である。
この構成によれば、気密性が良く、周波数精度、エージング特性の良好な電子デバイスを用いて電子機器を構成するので、長期に亘って周波数の安定な電子機器が得られるという効果がある。
[適用例8]本発明に係る移動体機器は、適用例2乃至6の何れか一項に記載の電子デバイスの製造方法により製造された電子デバイスを備えていることを特徴とする移動体機器である。
この構成によれば、気密性が良く、小型且つ高精度で、エージング特性の良好な電子デバイスを用いて移動体機器を構成するので、移動体機器の小型化と、長期に亘って安定な移動体機器が得られるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1(a)は、本発明の一実施形態に係る電子デバイス用容器の製造方法に基づいて構成されたベース基板1aの構成を示す概略斜視図である。図1(b)は、同図(a)のP−P断面図と、蓋体16の断面図である。
電子部品を収容する電子デバイス用容器1は、ベース基板1aと、蓋体16と、を備えている。ベース基板1aは、絶縁基板3と、メタライズ層12等を備えている。
本発明に係る電子デバイス用容器の製造方法の概略は次の通りである。即ち、セラミック製の絶縁基板3を備えたベース基板1aと、金属を材料とする蓋体16とを備えた電子デバイス用容器1の製造方法であって、ベース基板1aとの接合面にロウ材層16bを配置した蓋体16を準備する工程と、焼成後の絶縁基板3にメッキ法によりメタライズ層(封止部)12を形成する工程と、メタライズ層12とロウ材層16bとが整合するようにベース基板1aに蓋体16を配置する工程と、蓋体16に超音波封止装置のホーンを当接してメタライズ層とロウ材層とを接合する工程と、を有する電子デバイス用容器の製造方法である。
電子部品を収容する電子デバイス用容器1は、ベース基板1aと、蓋体16と、を備えている。ベース基板1aは、絶縁基板3と、メタライズ層12等を備えている。
本発明に係る電子デバイス用容器の製造方法の概略は次の通りである。即ち、セラミック製の絶縁基板3を備えたベース基板1aと、金属を材料とする蓋体16とを備えた電子デバイス用容器1の製造方法であって、ベース基板1aとの接合面にロウ材層16bを配置した蓋体16を準備する工程と、焼成後の絶縁基板3にメッキ法によりメタライズ層(封止部)12を形成する工程と、メタライズ層12とロウ材層16bとが整合するようにベース基板1aに蓋体16を配置する工程と、蓋体16に超音波封止装置のホーンを当接してメタライズ層とロウ材層とを接合する工程と、を有する電子デバイス用容器の製造方法である。
ベース基板1aは、平板状の絶縁基板3と、絶縁基板3の表面(電子部品搭載面)側にその周縁に沿って形成された封止用の封止部(メタライズ層)12と、電子部品搭載用の素子搭載パッド13と、を備えている。裏面側には外部配線と接続するための複数の実装端子14を備えている。更に、素子搭載パッド13と実装端子14とを導通する貫通ビア15を備え、必要に応じて封止部12と、接地用の実装端子14と、を導通する貫通ビアを設けてもよい。絶縁基板3と、封止部12、素子搭載パッド13、実装端子14等は、ベース基板1aを構成している。
図1(a)に示すベース基板1aは、絶縁基板3の表面に形成した環状の封止部12と、封止部12内に露出した絶縁基板材表面の一端部寄りに配置した一対の素子搭載用パッド13と、絶縁基板3の裏面に形成した複数の実装端子14と、を備えている。絶縁基板3は、平板状の母基板の面上に所定のピッチで縦横に分割溝を形成したウェハー絶縁基板を、分割溝に沿って個片に分割した基板である。母基板は、例えば、アルミナ等のセラミックのグリーンシートを焼成して形成する。母基板の主面上に形成する封止部12、素子搭載パッド13、実装端子14、及び貫通ビア15は、後述するようにセミアディテブ工法、又はサブトラクティブ工法等を用いて形成する。
図1(a)に示すベース基板1aは、絶縁基板3の表面に形成した環状の封止部12と、封止部12内に露出した絶縁基板材表面の一端部寄りに配置した一対の素子搭載用パッド13と、絶縁基板3の裏面に形成した複数の実装端子14と、を備えている。絶縁基板3は、平板状の母基板の面上に所定のピッチで縦横に分割溝を形成したウェハー絶縁基板を、分割溝に沿って個片に分割した基板である。母基板は、例えば、アルミナ等のセラミックのグリーンシートを焼成して形成する。母基板の主面上に形成する封止部12、素子搭載パッド13、実装端子14、及び貫通ビア15は、後述するようにセミアディテブ工法、又はサブトラクティブ工法等を用いて形成する。
封止部12は、複数層の金属膜で形成されており、絶縁基板3に接する第一層目は、密着度が高い、例えばクロム(Cr)、ニッケル(Ni)等であり、第2層目は電気伝導率の大きい銅(Cu)等であり、第三層目は酸化防止も兼ねて金(Au)等の金属膜で形成されている。
素子搭載パッド13、実装端子14、貫通ビア15は、封止部12と同様な金属膜で形成されている。
蓋体16の構成の一例は、絶縁基板3の線膨張係数(7ppm/℃)に近い線膨張係数を有した金属材料のコバール(5.5ppm/℃)から成る蓋体用基材16aと、蓋体用基材16aの下面にクラッド法により積層されたロウ材層16b、例えば銀ロウと、蓋体用基材16aの上面にクラッド法により積層された酸化防止膜用のニッケル膜16cと、から構成されている。蓋体16は、コバール等の金属薄板(例えば0.1mm程度)を凹状に加工したものである。凹みの深さは、ベース基板1aに配置した電子部品が蓋体16の内側と接触しないように十分な深さを必要とする。また、ベース基板1aの封止部12と接する外周縁の鍔状部分は、平面度を十分に確保する必要がある。なお、蓋体用基材16aの材料としては、コバールの他に、42ニッケル、SUS等も使用することができる。
素子搭載パッド13、実装端子14、貫通ビア15は、封止部12と同様な金属膜で形成されている。
蓋体16の構成の一例は、絶縁基板3の線膨張係数(7ppm/℃)に近い線膨張係数を有した金属材料のコバール(5.5ppm/℃)から成る蓋体用基材16aと、蓋体用基材16aの下面にクラッド法により積層されたロウ材層16b、例えば銀ロウと、蓋体用基材16aの上面にクラッド法により積層された酸化防止膜用のニッケル膜16cと、から構成されている。蓋体16は、コバール等の金属薄板(例えば0.1mm程度)を凹状に加工したものである。凹みの深さは、ベース基板1aに配置した電子部品が蓋体16の内側と接触しないように十分な深さを必要とする。また、ベース基板1aの封止部12と接する外周縁の鍔状部分は、平面度を十分に確保する必要がある。なお、蓋体用基材16aの材料としては、コバールの他に、42ニッケル、SUS等も使用することができる。
図1(c)は、ベース基板1aの断面を一部拡大したSEM(走査型電子顕微鏡)写真であり、絶縁基板3の一部と、封止部(メタライズ層)12の断面を示した写真である。写真の左下に20μmの目盛が示されており、封止部12の平面度はおおよそ1μm程度である。これに対し従来の封止部(メタライズ層)は、図2に示すように、その断面形状が、中央部が高く両端部にかけて丸みを帯びた蒲鉾状(湾曲面状)であり、その平面度は20μm程度である。両者を比較して、本発明の絶縁基板の封止部の平面度が大幅に改善されていることが分かる。超音波封止法の実施に必要とされる要件は、封止部12の平面度が高く、その接合面積が大きいことである。封止部12の平面度が1μmから10μm程度までのベース基板1aを用い、超音波封止による封止実験を行ったところ、封止部12の平面度が1μ〜5μm程度の範囲であれば、超音波封止法によって製造した容器1の気密度不良率が極めて小さくなることが判明した。
本発明に係るベース基板1aの製造方法について図3、図4、図5、図6に基づいて説明する。図3は、母基板Mの製造手順を示すフローチャートである。始めに所定の寸法の矩形状のセラミック材(母基板)Mを用意し(S10)、表面の平面度(平面度とは、JIS B0021-1998に基づくと、平面形体を幾何学的に正しい平行な二つの平面で挟んだとき、平行二平面の間隔が最小となる場合の二平面の間隔で表す)を調べる。平面度が所定の範囲内であれば次工程(S12)に進み、範囲外の場合は、ラッピング等を行って、表面の平面化を行う(S11)。所定の平面度を満たした母基板Mの所定の位置に、図4に示すように、複数の貫通孔11aと、複数の分割溝11bとを、縦横に所定のピッチでレーザー光等を用いて形成する(S12、S13)。貫通孔11aは、金属材を充填して貫通ビアを形成するための孔である。分割溝11bは母基板Mを縦横に分割してベース基板1aを得るための溝である。次に貫通孔11a、分割溝11bが形成された母基板Mの洗浄を行う(S14)。
図5は、母基板M上に環状体の封止部12と、環状体内の一対の素子搭載パッド13と、を縦横に所定のピッチで形成するための製造フローチャートである。左側にフローチャートを、右側に母基板M、金属薄膜20、レジスト膜24の断面図を示している。セミアディテブ工法(例えば金属パターンを形成したくない部分にレジストを形成し、レジストのない部分に電解または無電解メッキを施すことで金属パターンを形成する工法)の例を説明する。始めに、洗浄された母基板Mの表面にスパッタにより金属膜20を成膜する(S20)。金属膜20は一層でもよいし、クロム(Cr)下地とし銅(Cu)を積層した金属膜(Cu/cr)であってもよい。次に金属膜20上に全面にレジスト膜24を塗布し、マスクを介して露光、現像を行い、露光した不要分のレジスト膜を剥離して、パターニングを行う(S21)。次に、レジスト膜24が剥離した部分に電解メッキを行い、ベースの金属膜20の上に金属膜22を積層する(S22)。金属膜22としては、導電率の高い銅(Cu)等が適している。銅(Cu)の薄膜の上に酸化防止用の金(Au)の金属膜を電解メッキしてもよい。次に、レジスト膜24を剥離剤を用いて剥離すると、ベースの金属膜20の上に金属膜22が部分的に積層した金属膜(20、22)が得られる(S23)。次にエッチングにより不要のベース金属膜20を取り除くと、母基板M上の所定の位置に複数の封止部22/20(12)と複数の素子搭載パッド22/20(13)が形成されたウェハー絶縁基板10が得られる。ウェハー絶縁基板10を分割溝11bに沿って分割すれば、図1に示す環状体の封止部12と、封止部12内に一対の素子搭載パッド13とを有するベース基板1aが得られる。
上記の例では、本発明の理解を容易にするため構造を単純化し、母基板Mの一方の主面(表面)のみに金属膜(20、22)を形成する場合を説明したが、実際は同様な手段を用いて、他方の主面(裏面)に金属膜20、22を成膜して、図1(b)に示す実装端子14を形成する必要がある。また、母基板Mの貫通孔11aに同様な手段で貫通ビア15を形成する必要がある。
また、実装端子14の平面度は、封止部の平面度程の高い平面度(5μm以下)を必要としないので、母基板Mにメタライズ用の金属材を印刷、焼成して構成する一般的なメタライズ層に、ニッケルメッキ膜、金メッキ膜を順次形成してもよい。また、貫通ビア15の形成も貫通形成した穴内にビア材を充填し焼成して形成してもよい。
また、実装端子14の平面度は、封止部の平面度程の高い平面度(5μm以下)を必要としないので、母基板Mにメタライズ用の金属材を印刷、焼成して構成する一般的なメタライズ層に、ニッケルメッキ膜、金メッキ膜を順次形成してもよい。また、貫通ビア15の形成も貫通形成した穴内にビア材を充填し焼成して形成してもよい。
図6は、環状体の封止部12と、封止部12内の素子搭載パッド13とが、縦横に所定のピッチで配列されたウェハー絶縁基板10の一方の主面の平面図である。つまり、母基板Mの主面(表面)に、図5に示す製造フローチャートの手順により封止部等を形成したウェハー絶縁基板10である。他方の主面には、実装端子14が縦横に所定のピッチで構成されている。ウェハー絶縁基板10を縦横に所定のピッチで形成した分割溝に沿って分割すれば、個片のベース基板1aが得られる。なお、図5の右側に示す断面図は、図6のP−Pに沿った断面図を示している。
また、母基板Mの材料はセラミックに限定するものではなく、ガラス材、シリコン材、樹脂材であってもよい。
また、母基板Mの材料はセラミックに限定するものではなく、ガラス材、シリコン材、樹脂材であってもよい。
上記のベース基板1aの製造方法によれば、図1に示すように、ベース基板1aに環状体の封止部(メタライズ層)12を、スパッタ法、電解メッキ法により形成すると、その平面度は極めて高く、1μm程度となる。この封止部(メタライズ層)12に蓋体16のロウ材層側の面を整合させ、超音波封止装置のホーンを当接して超音波振動を印加することにより、気密性の高い電子デバイス用の容器1が製造できるという効果がある。また、環状体の封止部(メタライズ層)12をメッキ法により形成するので、封止部(メタライズ層)12の幅を、平面度を維持したまま広くすることが可能であり、超音波封止時の容器の気密不良率を大幅に低減できることができるという効果がある。
また、封止部(メタライズ層)12の平面度は1μm程度であるが、種々の平面度を有するメタライズ層(封止部)を有した複数のベース基板1aを用い、これらに凹状の蓋体16を超音波封止した容器の気密度を試験した結果、平面度が5μm以下なら、超音波封止法による容器の良品率は良好であった。
また、封止部(メタライズ層)12をセミアディテブ工法で形成すると、メタライズの積層すべき部分のみに金属を積層できるので、極めて平面度の高い多層の封止部(メタライズ層)12を、省資源で形成できるという効果がある。
また、封止部(メタライズ層)12をサブトラクティブ工法で形成してもよく、セミアディテブ工法と同様に極めて平面度の高い多層のメタライズ層(封止部)が形成できるという効果がある。
また、封止部(メタライズ層)12をセミアディテブ工法で形成すると、メタライズの積層すべき部分のみに金属を積層できるので、極めて平面度の高い多層の封止部(メタライズ層)12を、省資源で形成できるという効果がある。
また、封止部(メタライズ層)12をサブトラクティブ工法で形成してもよく、セミアディテブ工法と同様に極めて平面度の高い多層のメタライズ層(封止部)が形成できるという効果がある。
図7(a)は、電子部品(水晶振動素子)30の一例の平面図である。電子部品30は、水晶基板31と、水晶基板の両面に夫々形成された励振電極32a、32bと、各励振電極から延びるリード電極33a、33bと、各リード電極の端部に位置する電極パッド34a、34と、を概略備えている。
水晶基板31は、ATカット基板の場合、小型化を図るためメサ型構造とするのが一般的である。メサ型構造の水晶基板は、大型水晶ウェハーにフォトリソグラフィ技法と、エッチング手法とを適用することにより、同一品質の水晶基板を大量の製造することが可能である。水晶基板31のメサ型構造は、電子デバイスの要求特性により、厚さ方向に対称な1段構造(図7(a)の例)でもよいし、2段、3段構造であってもよい。
励振電極32a、32bは、水晶基板のほぼ中央部に形成され、水晶基板31の端部に形成された電極パッド34a、34に向けて夫々延在するリード電極33a、33bを形成する。励振電極32a、32bの一例は、スパッタ法、真空蒸着法等を用い、クロム(Cr)、又はニッケル(Ni)の電極膜を下地とし、その上に金(Au)の電極膜を積層した水晶振動素子を、フォトリソグラフィ技法にて所定の形状に形成する。この手法を用いると、励振電極32a、32b、リード電極33a、33b、電極パッド34a、34が一度に、所定の形状で形成することが可能である。
励振電極32a、32bの大きさは、要求される仕様により、メサ型構造の頂部、又は周縁の一部まで広がる場合がある。また、励振電極32a、32bの大きさは高次の屈曲モードを抑圧するように、その寸法を決めるのが一般的である。
水晶基板31は、ATカット基板の場合、小型化を図るためメサ型構造とするのが一般的である。メサ型構造の水晶基板は、大型水晶ウェハーにフォトリソグラフィ技法と、エッチング手法とを適用することにより、同一品質の水晶基板を大量の製造することが可能である。水晶基板31のメサ型構造は、電子デバイスの要求特性により、厚さ方向に対称な1段構造(図7(a)の例)でもよいし、2段、3段構造であってもよい。
励振電極32a、32bは、水晶基板のほぼ中央部に形成され、水晶基板31の端部に形成された電極パッド34a、34に向けて夫々延在するリード電極33a、33bを形成する。励振電極32a、32bの一例は、スパッタ法、真空蒸着法等を用い、クロム(Cr)、又はニッケル(Ni)の電極膜を下地とし、その上に金(Au)の電極膜を積層した水晶振動素子を、フォトリソグラフィ技法にて所定の形状に形成する。この手法を用いると、励振電極32a、32b、リード電極33a、33b、電極パッド34a、34が一度に、所定の形状で形成することが可能である。
励振電極32a、32bの大きさは、要求される仕様により、メサ型構造の頂部、又は周縁の一部まで広がる場合がある。また、励振電極32a、32bの大きさは高次の屈曲モードを抑圧するように、その寸法を決めるのが一般的である。
図7(b)は、本発明に係る電子デバイス(圧電振動子)5の実施形態例の構成を示す縦断面図である。電子デバイス5は、電子部品30と、電子部品30を収容する容器1とを備えている。容器1は、平板状のベース基板1aと、金属製の凹状の蓋部材16と、を備えている。蓋部材16の、ベース基板1aの封止部12と正対する面には、ロウ材層が全面に形成されている。ベース基板1aは、図1に示すように、単板の絶縁基板(絶縁シート)からなり、絶縁材料としての酸化アルミニウム質のセラミック・グリーンシートを焼結して形成される。環状体の封止部12、一対の素子搭載用パッド13は、ベース基板1aの一方の主面(表面)に形成され、実装端子14は、ベース基板1aの外部底面(裏面)に複数形成されている。
ベース基板1aの所定の位置には、貫通ビア15が形成され、素子搭載パッド13と実装端子14とを電気的に導通している。素子搭載パッド13の位置は、電子部品30を載置した際にパッド電極34a、34bに対応するように配置されている。
ベース基板1aの所定の位置には、貫通ビア15が形成され、素子搭載パッド13と実装端子14とを電気的に導通している。素子搭載パッド13の位置は、電子部品30を載置した際にパッド電極34a、34bに対応するように配置されている。
ベース基板1aに電子部品30を固定する際にはまず、素子搭載パッド13に導電性接着剤35を塗布し、これに電子部品30のパッド電極34a、34bが整合するように載置して所定の荷重をかける。導電性接着剤35としては、シリコン系接着剤、エポキシ系接着剤、ポリイミド系接着剤等があるが、接着剤35に起因する応力(∝歪)の大きさが小さく、経年変化を考慮して脱ガスの少ない接着剤を選ぶとよい。
ベース基板1aに搭載された電子部品30上の導電性接着剤35を硬化させるために、所定の温度の高温炉に所定時間入れる。導電性接着剤35を硬化させ、アニール処理を施した後、励振電極32a、32bに質量を付加するか、又は質量を減じて周波数調整を行う。ベース基板1aの上面に形成した封止部12上に、蓋体16を載置し、超音波封止装置のチャンバー内で真空中、又は窒素N2ガスの雰囲気中で蓋体16のロウ材層と、封止部12とを超音波封止して密封し、電子デバイス5が完成する。
次に、図8は、本発明に係るベース基板1aを用いて構成する電子デバイスの製造手順を示すフローチャートである。
本発明に係る電子デバイス5の製造方法の概略は次の通りである。即ち、セラミックから成る絶縁基板3を備えたベース基板1aと、金属を材料とする蓋体16と、電子部品30と、を備えた電子デバイス5の製造方法であって、ベース基板1aとの接合面にロウ材層16bを配置した蓋体16を準備する工程と、焼成後の絶縁基板にメッキ法によりメタライズ層(封止部)12を形成する工程と、蓋体16と接合する側のベース基板1aに電子部品30を配置する工程と、メタライズ層12とロウ材層16bとが整合するようにベース基板1aに蓋体16を配置する工程と、蓋体16に超音波封止装置のホーンを当接してメタライズ層とロウ材層とを接合する工程と、を有する電子デバイスの製造方法である。
なお、図9、図11、図12に示すような電子デバイス6、7、8も、上記と同様な製造方法を用いて製造することが可能である。
本発明に係る電子デバイス5の製造方法の概略は次の通りである。即ち、セラミックから成る絶縁基板3を備えたベース基板1aと、金属を材料とする蓋体16と、電子部品30と、を備えた電子デバイス5の製造方法であって、ベース基板1aとの接合面にロウ材層16bを配置した蓋体16を準備する工程と、焼成後の絶縁基板にメッキ法によりメタライズ層(封止部)12を形成する工程と、蓋体16と接合する側のベース基板1aに電子部品30を配置する工程と、メタライズ層12とロウ材層16bとが整合するようにベース基板1aに蓋体16を配置する工程と、蓋体16に超音波封止装置のホーンを当接してメタライズ層とロウ材層とを接合する工程と、を有する電子デバイスの製造方法である。
なお、図9、図11、図12に示すような電子デバイス6、7、8も、上記と同様な製造方法を用いて製造することが可能である。
以下、図8に基づいて説明する。まず、電子部品30の準備(S31a)と、ベース基板1aの準備(S31b)と、蓋体16の準備(S31c)と、を行う。ベース基板1a上の一対の素子搭載パッド13に導電性接着剤35を塗布し、その上に電子部品30を搭載し(S32)、所定の加重をかける。導電性接着剤35を乾燥炉内で乾燥させた後、ベース基板1aの環状体の封止部12に整合するように、蓋体16の一方の面に形成されたロウ材層が封止部12と接合するように配置する(S33)。なお、ロウ材層としては、銀(Ag)ロウ、金(Au)ロウ、半田、金(Au)−錫(Sn)共晶合金、金(Au)−ゲルマニウム(Ge)共晶合金等がある。
次に、蓋体16を配置したベース基板1aを超音波封止装置のチャンバー内に入れ、チャンバー内を所定の真空度とする。次に、超音波封止装置の発振体の位置を調整し、発振体に接続するホーンを蓋体16の鍔部に当接し、超音波振動を印加し、ベース基板1aの封止部12と、蓋体16のロウ材層とを超音波封止する(S35)。次に、仕様に基づき電子デバイス5の電気的諸検査を行う(S36)。
超音波封止の特徴は、シーム溶接、レーザー溶接、電子ビーム溶接等に比べて、ベース基板1aと蓋体16との溶接を低温で行える点である。その結果、収容する電子部品30に対する熱影響を抑えることができる。
次に、蓋体16を配置したベース基板1aを超音波封止装置のチャンバー内に入れ、チャンバー内を所定の真空度とする。次に、超音波封止装置の発振体の位置を調整し、発振体に接続するホーンを蓋体16の鍔部に当接し、超音波振動を印加し、ベース基板1aの封止部12と、蓋体16のロウ材層とを超音波封止する(S35)。次に、仕様に基づき電子デバイス5の電気的諸検査を行う(S36)。
超音波封止の特徴は、シーム溶接、レーザー溶接、電子ビーム溶接等に比べて、ベース基板1aと蓋体16との溶接を低温で行える点である。その結果、収容する電子部品30に対する熱影響を抑えることができる。
上記の電子デバイスの製造方法によれば、ベース基板1aの主面に環状体の封止部(メタライズ層)12をメッキ法により形成すると、その平面度は極めて高く(1μm程度)なる。ベース基板1aに電子部品30を配置し、封止部(メタライズ層)12に、ロウ材層を全面に形成した蓋体16を整合配置し、超音波封止装置のホーンを当接して超音波振動を印加することにより、気密性の高い電子デバイス5が製造できる。
平板状のベース基板1aと、凹状の蓋体16とを用いて電子デバイス5を製造すれば、電子デバイス5の低背化と小型化ができると共に、コスト低減が可能であるという効果がある。
平板状のベース基板1aと、凹状の蓋体16とを用いて電子デバイス5を製造すれば、電子デバイス5の低背化と小型化ができると共に、コスト低減が可能であるという効果がある。
上の説明では個片のベース基板1aに個片の電子部品30を搭載する例を説明したが、図6の平面図に示すように、封止部12、素子搭載パッド13等が所定のピッチで縦横に形成された大面積のウェハー絶縁基板10を用いる場合は、各素子搭載パッド13に導電性接着剤35を塗布し、この導電性接着剤35の上に個片の電子部品30を搭載し、導電性接着剤35を乾燥させた後、各電子部品30を覆うように各封止部12に個片の蓋体16を配置し、複数のホーンを有する超音波封止装置でウェハー絶縁基板10の各蓋体16に超音波を印加し溶接してもよい。この手法を用いることにより、生産効率が大幅に改善され、コストも下げられる。ウェハー絶縁基板10を用いる場合は、図7のS33の工程のように、ウェハー絶縁基板10を縦横の分割溝に沿って分割し、個片の電子デバイスを得ることになる。
図9は、本発明に係る電子デバイス6の実施形態を示す縦断面図である。電子デバイス6は、例えば電子部品30と、少なくとも1つの第2の電子部品37と、これらを収容する平板状のベース基板1a及び凹状の蓋体16を備えた容器1と、を概略備えている。ベース基板1aの一方の主面(表面)に素子搭載用パッド13と、部品搭載用パッド13aとが設けられ、両者とも貫通ビア15で実装端子14と導通接続されている。素子搭載用パッド13に導電性接着剤35を塗布し、電子部品30のパッド電極34a、34bを載置し、所定の加重をかける。更に、部品搭載用パッド13aに電子部品37を搭載し、超音波ボンディング等の手段で接合する。ベース基板1aの主面上の封止部12に整合するように、凹状の蓋体16の鍔状周縁を配置し、超音波封止装置のチャンバーに入れ、振動体に接続するホーンを蓋体16の鍔状周縁に当接させ、超音波振動を印加して溶接接合して、電子デバイス6を完成する。電子デバイス6の容器1(ベース基板1aと蓋体16)内は、真空であってもよいし、窒素(N2)を充填してもよい。
以上の実施形態例では、容器1に収容する第2の電子部品37としては、サーミスタ、コンデンサ、リアクタンス素子、半導体素子(可変容量ダイオード、発振回路、増幅器等を備えたIC)のうち少なくとも一つを用いて電子デバイス6を構成することが望ましい。
図10は、本発明の他の実施形態に係る容器2の構成を示す概略断面図である。容器2は、凹陥部(キャビティー)27を有するベース基板2aと、矩形平板状の蓋体16とを備えている。ベース基板2aの一例は、図10の断面図に示すように、矩形平板状の第1の絶縁シート2aaと、中空部を有する矩形状の第2の絶縁シート2abと、を積層焼成して形成されている。つまり、第2の絶縁シート2abは、中央部を中空とした環状体であり、環状囲繞部の上部周縁に封止部12が形成されている。第1の絶縁シート2aaの表部と、第2の絶縁シート2abの中空部とで、電子部品30を収容するためのキャビティー27を形成している。
第1の絶縁シート2aaの一方の主面(表面)には、図10に示すように、端部寄りに、電子部品30を搭載する一対の素子搭載用パッド13が形成されている。また、他方の主面(裏面)には、複数の実装端子14が形成され、貫通ビア15により素子搭載用パッド13と導通が図られている。また、図には示していないが、必要により封止部12と、実装端子14とを貫通ビア15で導通接続してもよい。
第1の絶縁シート2aaの一方の主面(表面)には、図10に示すように、端部寄りに、電子部品30を搭載する一対の素子搭載用パッド13が形成されている。また、他方の主面(裏面)には、複数の実装端子14が形成され、貫通ビア15により素子搭載用パッド13と導通が図られている。また、図には示していないが、必要により封止部12と、実装端子14とを貫通ビア15で導通接続してもよい。
ベース基板2aの封止部12は、図5で説明した封止部等の形成手順を示すフローチャートに基づいて形成される。また、複数の素子搭載用パッド13と複数の実装端子14とは、メタライズ材を印刷、焼成し、ニッケルメッキ、金メッキの方法で構成されている。また、複数の貫通ビア15は、ビア材を貫通孔に充填し、焼成により構成されている。
封止部12の形成には、スパッタ法と、セミアディテブ工法とが用いられているため、封止部12の表面の平面度は、図1(c)のSEM写真と同様に、1μm程度に仕上げられる。この高い平面度を有するため、超音波封止法を用いても溶接不良率は極めて低減された。超音波封止法を用いる利点は、接合部以外のベース基板2aの温度の上昇を抑えることができる点である。
封止部12の形成には、スパッタ法と、セミアディテブ工法とが用いられているため、封止部12の表面の平面度は、図1(c)のSEM写真と同様に、1μm程度に仕上げられる。この高い平面度を有するため、超音波封止法を用いても溶接不良率は極めて低減された。超音波封止法を用いる利点は、接合部以外のベース基板2aの温度の上昇を抑えることができる点である。
図11は、本発明に係る容器2を用いて構成する電子デバイス(例えば圧電振動子)7の縦断面図である。始めに清浄なベース基板2aを用意し、ベース基板2aのキャビティー27内の一対の素子搭載パッド13に導電性接着剤を塗布し、その上に電子部品30を片持ち状態となるように搭載し、所定の加重をかける。電性接着剤35を乾燥炉内で乾燥させた後、第2の絶縁シート2abの環状体の上部周縁に形成した封止部12に整合するように、平板状の蓋体16を配置する。この場合、蓋体16の一方の面には全面にロウ材層16b、例えば銀ロウ、金ロウが形成されており、ロウ材層16と封止部12とが接するように配置する。次に、蓋体16が搭載された容器2を超音波封止装置のチャンバーに中に入れ、チャンバー内を所定の真空度、又は窒素(N2)で充満する。次に、超音波封止装置の発振体のホーンの位置を調整し、ホーンを蓋体16の周縁に当接し、超音波振動を印加し、ベース基板2aの封止部12と、蓋体16とを超音波封止して電子デバイス(圧電振動子)7を完成する。
図8、図9に基づいて説明した超音波封止法による電子デバイスの製造方法の利点は、溶接時の温度を低く抑えられる点である。このため電子部品30の励振電極32a、32bへの熱の影響や、導電性接着剤35の脱ガスを低く抑えることができるので、電子デバイス5、6の特性、例えば周波数精度、エージング特性等を改善できるという効果がある。
また、図11の実施形態では、凹陥部(キャビティー)27を有するベース基板2aは、環状体の絶縁基板2abの上部周縁に封止部(メタライズ層)12を形成し、凹陥状の内底部に電子部品30を固着するので、電子デバイス7の気密度不良率は極めて小さく、且つ低コストの平板状蓋体が使用できるという効果がある。
また、図11の実施形態では、凹陥部(キャビティー)27を有するベース基板2aは、環状体の絶縁基板2abの上部周縁に封止部(メタライズ層)12を形成し、凹陥状の内底部に電子部品30を固着するので、電子デバイス7の気密度不良率は極めて小さく、且つ低コストの平板状蓋体が使用できるという効果がある。
図12は、本発明に係る電子デバイス8の実施形態を示す縦断面図である。電子デバイス8は、例えば電子部品30と、少なくとも1つの第2の電子部品37と、これらを収容するベース基板2a及び平板状の蓋体16を備えた容器2と、を概略備えている。容器2aの一方の主面(表面)に素子搭載用パッド13と、部品搭載用パッド13aとが設けられ、両者とも貫通ビア15で実装端子14と導通接続されている。素子搭載用パッド13に導電性接着剤35を塗布し、そこに電子部品30のパッド電極34a、34bを配置し、所定の加重をかける。更に、部品搭載用パッド13aに第2の電子部品を配置し、超音波ボンディング、又は熱圧接等の手段で接合する。第2の絶縁シート2abの上部周縁に形成した封止部12に整合するように、平板状の蓋体2bを、ロウ材層側が封止部12に接合するように配置し、超音波封止装置のチャンバーに入れ、振動体に接続するホーンを蓋体2bの周縁に当接させ、超音波振動を印加して溶接接合して、電子デバイス8を完成する。電子デバイス8の容器2(ベース基板2aと蓋体16)内は、仕様のより真空であってもよいし、窒素(N2)を充填してもよい。
以上の実施形態例では、容器2に収容する第2の電子部品としては、サーミスタ、コンデンサ、リアクタンス素子、半導体素子(可変容量ダイオード、発振回路、増幅器等を備えたIC)のうち少なくとも一つを用いて電子デバイスを構成することが望ましい。
図13(a)は、本発明に係る容器2を用いて構成したジャイロセンサー9の概略平面図であり、蓋体16を取り除いて示している。図13(b)は、(a)のP−P断面図である。振動ジャイロセンサー9は、振動ジャイロ素子40と、振動ジャイロ素子40を収容する容器2と、を概略備えている。容器2は、ベース基板1aと、ベース基板1aのキャビティー27を気密封止する図示しない蓋体16と、を備えている。ベース基板1aは、絶縁基板3と、封止部12などを備えている。
振動ジャイロ素子40は、基部41と、基部41の対向する2つの端縁から夫々同一直線上に突設された1対の検出用振動腕45a、45bと、を備えている。更に、振動ジャイロ素子40は、基部41の対向する他の2つの端縁から夫々検出用振動腕45a、45bと直交する方向に同一直線上に突設された1対の第1の連結腕42a、42bと、各第1の連結腕42a、42bの先部からそれと直交する両方向へ夫々突設された各1対の駆動用振動腕43a、43b及び44a、44bと、を備えている。
振動ジャイロ素子40は、基部41と、基部41の対向する2つの端縁から夫々同一直線上に突設された1対の検出用振動腕45a、45bと、を備えている。更に、振動ジャイロ素子40は、基部41の対向する他の2つの端縁から夫々検出用振動腕45a、45bと直交する方向に同一直線上に突設された1対の第1の連結腕42a、42bと、各第1の連結腕42a、42bの先部からそれと直交する両方向へ夫々突設された各1対の駆動用振動腕43a、43b及び44a、44bと、を備えている。
振動ジャイロ素子40は、基部41の対向する他の2つの端縁から夫々検出用振動腕45a、45bと直交する方向に同一直線上に突設された各1対の第2の連結腕41a、41b、及び41c、41dと、各第2の連結腕41a、41b、及び41c、41dの先端部からそれと直交する両方向へ夫々突設され、検出用振動腕45a、45bと、駆動用振動腕43a、43b及び44a、44bとの間に配置された各1対の支持腕46a、46b及び47a、47bと、を備えている。
励振電極は、少なくとも1対の検出用振動腕45a、45bと、各1対の駆動用振動腕43a、43b及び44a、44bと、に夫々形成されている。支持腕46a、46b及び47a、47bには、複数の電極パッド(図示せず)が形成され、この電極パッドと励振電極との間は、夫々電気的に接続されている。
振動ジャイロセンサー9は、ベース基板2aの内面の、圧振動ジャイロ素子40の各検出用振動腕45a、45b、及び各駆動用振動腕43a、43b及び44a、44bの先部と対向する部位に金属、又は高分子材の緩衝材が設けられている。
励振電極は、少なくとも1対の検出用振動腕45a、45bと、各1対の駆動用振動腕43a、43b及び44a、44bと、に夫々形成されている。支持腕46a、46b及び47a、47bには、複数の電極パッド(図示せず)が形成され、この電極パッドと励振電極との間は、夫々電気的に接続されている。
振動ジャイロセンサー9は、ベース基板2aの内面の、圧振動ジャイロ素子40の各検出用振動腕45a、45b、及び各駆動用振動腕43a、43b及び44a、44bの先部と対向する部位に金属、又は高分子材の緩衝材が設けられている。
図13(c)は振動ジャイロ素子の動作を説明する模式平面図である。振動ジャイロセンサー9は角速度が加わらない状態では、駆動用振動腕43a、43b、44a、44bが矢印Eで示す方向に屈曲振動を行う。このとき、駆動用振動腕43a、43bと、44a、44bとが、重心Gを通るY軸方向の直線に関して線対称の振動を行っているため、基部41、連結腕42a、42b、検出用振動腕45a、45bは、ほとんど振動しない。
振動ジャイロセンサー9にZ軸回りの角速度ωが加わると、駆動用振動腕43a、43b、44a、44b及び第1の連結腕42a、42bにコリオリ力が働き、新たな振動が励起される。この振動は重心Gに対して周方向の振動である。同時に、検出用振動腕45a、45bは、この振動に応じて検出振動が励起される。この振動により発生した歪を検出用振動腕45a、45bに形成した検出電極が検出して角速度が求められる。
振動ジャイロセンサー9にZ軸回りの角速度ωが加わると、駆動用振動腕43a、43b、44a、44b及び第1の連結腕42a、42bにコリオリ力が働き、新たな振動が励起される。この振動は重心Gに対して周方向の振動である。同時に、検出用振動腕45a、45bは、この振動に応じて検出振動が励起される。この振動により発生した歪を検出用振動腕45a、45bに形成した検出電極が検出して角速度が求められる。
図14は、図5に示すようなセミアディテブ工法ではなく、サブトラクティブ工法を用いて母基板M上に、環状体封止部12、一対の素子搭載用パッド13等を、縦横に所定のピッチで配列するように形成する例を示す。始めに、図3の製造フローチャートを用いて製造した母基板M上全面に、スパッタ法により所定の厚さの金属膜20を成膜する(S40)。次に電解メッキ法により所定の厚みの金属膜22を全面に成膜する(S41)。金属膜22上全面にレジスト膜24を塗布し、マスクを介して露光、現像し、剥離剤にて不要のレジスト膜を剥離する(S42)。次に、エッチング液を用いて金属膜22、20をエッチングして除去する(S43)。次に、残ったレジスト膜24を剥離剤で剥離処理すれば、母基板M上に封止部22/20(12)、素子搭載用パッド22/20(13)が所定のピッチで縦横に配置された、図6の平面図に示されたようなウェハー絶縁基板10が得られる(S44、45)。ウェハー絶縁基板10を分割溝11bに沿って分割すれば、図1(a)に示す個片のベース基板1aが得られる。
なお、金属膜20の一例としては、クロム(Cr)下地に銅(Cu)を積層し金属膜を用いる。金属膜22の一例としては、銅(Cu)メッキの上に金(Au)を積層した金属膜を用いる。
なお、金属膜20の一例としては、クロム(Cr)下地に銅(Cu)を積層し金属膜を用いる。金属膜22の一例としては、銅(Cu)メッキの上に金(Au)を積層した金属膜を用いる。
図15は、電子デバイス5、6、7、8の中少なくとも1つを用いるデジタル携帯電話100の構成を示す概略ブロック図である。電子デバイス(例えば圧電デバイス)6を例にして説明する。図15に示すデジタル携帯電話100で音声を送信する場合、使用者が自分の音声をマイクロフォンに入力すると、信号はパルス幅変調・符号化の回路と変調器/復調器の回路を経てトランスミッター、アンテナスイッチを介しアンテナから送信される。一方、他者から送信された信号は、アンテナで受信され、アンテナスイッチ、受信フィルター+アンプ回路等を経て、レシーバー回路に入り、このレシーバー回路から変調器/ 復調器回路に入力される。そして、復調器回路で復調された信号がパルス幅変調・符号化回路を経てスピーカーから音声として出力されるように構成されている。アンテナスイッチや変調器/復調器ブ回路等を制御するためにコントローラが設けられている。
このコントローラは、上述の機能の他に表示部であるLCDや、数字等の入力部であるキー、さらにRAMやROM等も制御するため、用いられる圧電デバイスの周波数は、高精度、高安定度であることが求められる。この要求に応える電子デバイスが、図9に示す圧電デバイス6である。
以上の構成によれば、気密性が良く、周波数精度、エージング特性の良好な電子デバイスを用いて電子機器を構成するので、長期に亘って周波数の安定な電子機器が得られるという効果がある。
以上の構成によれば、気密性が良く、周波数精度、エージング特性の良好な電子デバイスを用いて電子機器を構成するので、長期に亘って周波数の安定な電子機器が得られるという効果がある。
図16は、一具体例として移動体機器を搭載した自動車110を概略的に示す。自動車110には、例えば図16に示すようなジャイロセンサー素子40を有するジャイロセンサー9が組み込まれる。ジャイロセンサー9は車体111の姿勢を検出することができる。ジャイロセンサー9の検出信号は車体姿勢制御装置112に供給されることができる。車体姿勢制御装置112は例えば車体111の姿勢に応じてサスペンションの硬軟を制御したり個々の車輪113のブレーキを制御したりすることができる。その他、こういった姿勢制御は二足歩行ロボットやラジコンヘリコプターで利用されることができる。姿勢制御の実現にあたってジャイロセンサー9が組み込まれる。
以上の構成によれば、気密性が良く、小型で且つ周波数精度、エージング特性の良好な電子デバイスを用いて移動体機器を構成するので、移動体機器の小型化と、長期に亘って周波数の安定な移動体機器が得られるという効果がある。
以上の構成によれば、気密性が良く、小型で且つ周波数精度、エージング特性の良好な電子デバイスを用いて移動体機器を構成するので、移動体機器の小型化と、長期に亘って周波数の安定な移動体機器が得られるという効果がある。
1、2…容器、1a、2a…ベース基板、2aa…第1の絶縁シート、2ab…第2の絶縁シート、3…絶縁基板、5、6、7、8…電子デバイス、9…振動ジャイロセンサー、10…ウェハー絶縁基板、11a…貫通孔、11b…分割溝、12…封止部(メタライズ層)、13…素子搭載用パッド、13a…部品搭載用パッド、14…実装端子、15…貫通ビア、16…蓋体、16a…蓋体用基材、16b…ロウ材、16c…ニッケル膜、20、22…金属膜、24…レジスト、27…キャビティー、30…電子部品、31…圧電基板、32a、32b…励振電極、33a、33b…リード電極、34a、34b…パッド電極、35…導電性接着剤、37…第2の電子部品、40…振動ジャイロ素子、41a、41b、41c、41d…第2の連結腕、42a、42b…第1の連結腕、43a、43b、44a、44b…駆動用振動腕、45a、45b…検出用振動腕、46a、46b、47a、47b…支持腕、100…デジタル携帯電話、M…母基板、G…重心
Claims (8)
- メッキ法により絶縁基板にメタライズ層を配置したベース基板と、接合部にロウ材層を配置している金属性の蓋体とを準備する工程と、
前記メタライズ層と前記ロウ材層とが重なるように前記ベース基板に前記蓋体を配置する工程と、
前記蓋体に超音波を与えて前記メタライズ層と前記ロウ材層とを接合する工程と、
を含むことを特徴とする電子デバイス用容器の製造方法。 - メッキ法により絶縁基板にメタライズ層を配置したベース基板、接合部にロウ材層を配置している金属製の蓋体、および電子部品を準備する工程と、
前記ベース基板の前記メタライズ層が配置されている側の面に前記電子部品を配置する工程と、
前記メタライズ層と前記ロウ材層とが重なって、前記ベース基板と供に前記電子部品を収容するように、前記ベース基板に前記蓋体を配置する工程と、
前記蓋体に超音波を与えて前記メタライズ層と前記ロウ材層とを接合する工程と、
を含むことを特徴とする電子デバイスの製造方法。 - 前記メタライズ層の平面度が5μm以下であることを特徴とする請求項2に記載の電子デバイスの製造方法。
- 前記メタライズ層がセミアディテブ工法で形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の電子デバイスの製造方法。
- 前記メタライズ層がサブトラクティブ工法で形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の電子デバイスの製造方法。
- 前記ベース基板が平板状であり、前記蓋体が凹状であることを特徴とする請求項2乃至5の何れか一項に記載の電子デバイスの製造方法。
- 請求項2乃至6の何れか一項に記載の電子デバイスの製造方法により製造された電子デバイスを備えていることを特徴とする電子機器。
- 請求項2乃至6の何れか一項に記載の電子デバイスの製造方法により製造された電子デバイスを備えていることを特徴とする移動体機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012205349A JP2014060313A (ja) | 2012-09-19 | 2012-09-19 | 電子デバイス用容器の製造方法、電子デバイスの製造方法、電子機器及び移動体機器 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=50616518
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JP2012205349A Pending JP2014060313A (ja) | 2012-09-19 | 2012-09-19 | 電子デバイス用容器の製造方法、電子デバイスの製造方法、電子機器及び移動体機器 |
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JP (1) | JP2014060313A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10476475B2 (en) | 2016-06-16 | 2019-11-12 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Piezoelectric resonator unit and manufacturing method for the same |
JP2020014064A (ja) * | 2018-07-13 | 2020-01-23 | 日本電波工業株式会社 | 圧電デバイス |
-
2012
- 2012-09-19 JP JP2012205349A patent/JP2014060313A/ja active Pending
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