JPH06249715A - 溶融金属の間欠的温度測定方法 - Google Patents

溶融金属の間欠的温度測定方法

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JPH06249715A
JPH06249715A JP6614993A JP6614993A JPH06249715A JP H06249715 A JPH06249715 A JP H06249715A JP 6614993 A JP6614993 A JP 6614993A JP 6614993 A JP6614993 A JP 6614993A JP H06249715 A JPH06249715 A JP H06249715A
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JP
Japan
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molten metal
temperature
thermometer
temperature measurement
protective tube
Prior art date
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Pending
Application number
JP6614993A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazutaka Takakura
一香 高倉
Makoto Wada
誠 和田
Yukio Furuyabu
幸夫 古薮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属溶融炉の測温を正確に行いながら、その
温度計の寿命を長くする。 【構成】 測温用熱電対を保護管4に収納して温度計3
を構成する。この温度計3にコンピュ−タ15を接続す
る。この温度計3の保護管4を溶湯18に浸漬して溶湯
温度に達する前に引上げる。そのとき検出したデ−タを
コンピュ−タ15に入れて、溶湯18の真の温度を推算
する。この推算操作を間欠的に行う。したがって、正確
な測温をしながら、温度計3を溶損しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融金属、特に金属溶
融炉における温度測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】一般に、金属の鋳造や精錬等
を良好に行うためや、金属溶融炉における温度制御を良
好に行うためには、1300℃以上の高温状態の溶融金
属を連続測温する必要がある。そのため、1)溶融金属
の輝度測定による間接連続測温方法、2)超耐熱焼結合
金端子による直接連続測温方法、3)消耗型熱電対を用
いて単発的に行う測温方法、4)高アルミナまたはムラ
イト保護管による直接連続測温方法、5)マンガン−鉄
溶融炉等の浸食性の高いスラグ層をもつ溶融炉では、通
常の保護管は溶損および腐食するため、炭素保護管によ
る直接連続測温方法等が行われている。
【0003】しかしながら、前記1)による測温方法
は、溶融金属の表面にスラグが生成する場合は、真の温
度を検出することができない。2)による測温方法は、
耐用時間が極めて短く、しかも、コストが高い。3)に
よる測温方法は密閉型の溶融炉に消耗型熱電対を挿入す
ることが困難である。4)による測温方法はコストが高
い。5)による測温方法は耐用時間が数時間と短い、と
いうそれぞれの問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、これら
の従来技術の各問題点を解消するためになされたもの
で、その要旨とするところは、熱電対等を保護管に収納
し、かつ、コンピュ−タに接続して温度計を構成し、前
記保護管を溶湯に浸漬して溶湯温度に達する前に引上
げ、その間に検出した温度デ−タに基づき、前記コンピ
ュ−タにより推算して溶湯の真の温度を算出すると共
に、この算出操作を間欠的に行うことを特徴とする溶融
金属の間欠的温度測定方法にある。
【0005】
【実施例】本発明を添付図面に示す実施例装置により詳
細に述べる。図1は本発明の実施例装置の概念図、図2
は図1の要部拡大図、図3は本実施例の温度測定原理グ
ラフである。本実施例の金属溶融炉は、廃棄物処理用の
誘導炉、殊に廃乾電池の有価物回収用の低周波誘導炉に
好適なものである。例えば、本出願人がすでに提案して
いる廃乾電池の処理法に用いられる金属溶融炉(特公昭
63−25829号公報参照)に好適なものであり、し
たがって、可燃物を燃焼させながら金属溶融物を回収す
るMn−Fe溶融炉に好適なものである。
【0006】図1において、1は密閉型のバッチ炉、す
なわち誘導加熱式の溶融炉であって、この溶融炉1の炉
蓋1aには温度計昇降装置2が設けられている。この温
度計昇降装置2により熱電対式温度計(または、ファイ
バ−式放射温度計)3が昇降可能に支持されている。こ
の温度計3では、不図示の白金−ロジウム等からなる熱
電対が、熱電対収納管6を介して次のような保護管4に
収納されている。
【0007】この保護管4は、下方側の炭素製浸漬部4
a、中間の炭素製シャフト部4bおよび上方側のステン
レス製昇降部4cから構成されている。このうち、炭素
製浸漬部4aと炭素製シャフト部4bとは着脱可能に連
結されていて、浸漬部4aが溶損したり、腐食すると取
換えるようになっている。そして、これらの炭素製浸漬
部4aや炭素製シャフト部4bは、例えば、黒鉛粉35
重量%、炭化珪素粉5重量%、アルミナ粉60重量%、
接着剤5重量%の組成のアルミナグラファイトで形成さ
れている。また、ステンレス製昇降部4cは、常時炉外
に位置して、後述の案内管9に摺動可能に挿入されてい
る。前記昇降部4cの上端には保護管用ブラケット5が
固着されている。また、これらの保護管(4a,4b,
4c)に収納された熱電対収納管6の上端には、リ−ド
線7が取出された温度計本体8が設けられている。
【0008】以上のように構成された温度計3は、その
昇降部4cが温度計昇降装置2の案内管9に摺動可能に
挿入されて支持されている。この案内管9の下方には取
付台10が固着されていて、上方には案内管用ブラケッ
ト11が固着されている。この取付台10には昇降用シ
リンダ−12が立設され、この昇降用シリンダ−12の
ロッド13が案内管用ブラケット11に摺動可能に挿通
されている。このロッド13の先端は、前記保護管用ブ
ラケット5に連結されている。14は蛇腹を示す。な
お、温度計昇降装置2の昇降手段は、前記した昇降用シ
リンダ−12に限定されるものではなく、ラック・ピニ
オン等の公知の移動手段が採用できることはいうまでも
ない。
【0009】前記温度計本体8のリ−ド線7は、コンピ
ュ−タ15に接続されており、このコンピュ−タ15に
は、検出温度を記憶したり、溶湯温度16を検出した
り、溶融炉の加熱温度17を制御したり、温度計昇降装
置2の昇降用シリンダ−12を制御したりする。
【0010】次に、本実施例の温度計3の使い方を述べ
る。特に、溶融炉1に生成された溶湯18の測温につい
て述べる。測温しないときは、温度計3は炉蓋1c側に
引上げられて待機している。この待機位置にある時、保
護管4は、炉内温度が約1100〜1200°に加熱さ
れているが、溶損等の心配は全くなく、耐スポ−リング
性を維持している(図3におけるA)。
【0011】測温のため、昇降用シリンダ−12を作動
して温度計3を降下させると、保護管4の炭素製浸漬部
4aおよび炭素製シャフト部4bがストロ−クLだけ降
下する。その結果、炭素製浸漬部4aが溶湯18中に突
っ込まれる。この降下時間は5〜10秒としている(図
3におけるB)。
【0012】炭素製浸漬部4aが溶湯18中に浸漬され
て、温度デ−タが1秒毎にサンプリングされてコンピュ
−タ15に入力される。この測温のサンプリング時間は
約30〜40秒間とする(図3におけるC)。次いで、
浸漬部4aが溶湯18の温度になる直前に、すなわち、
温度計3が真の溶湯温度を測定する前に昇降用シリンダ
−12を作動させて、ストロ−クLだけ温度計3を上昇
させ、浸漬部4aを溶湯18から引上げる(図3におけ
るD)。
【0013】そして、温度計3を元の待機位置に戻して
おく(図3におけるE)。したがって、温度センサ(浸
漬部4a)の温度履歴は図3に実線Gで示すようになり
加熱温度は低く押さえられる。一方、前記の浸漬部4a
を溶湯18中に浸漬している間に検出された温度デ−タ
に基づき、予め求めておいた温度推算式に基づく溶湯1
8の真の温度の推算をコンピュ−タ15により行う。す
なわち、図3に破線で示した近似式による推測カ−ブF
を算出する。その計算結果を表示する。この場合、推算
された近似の温度の精度は、実験によれば±10%以内
にあったので、この推算値は実用上充分利用できる。
【0014】以上のような測温操作を30分毎または1
5分毎に行い、溶湯18の温度を間欠的に測定すれば、
連続測温による温度制御と変わらない温度デ−タが得ら
れ、しかも、保護管4の耐スポリング性は飛躍的に向上
させることができる。実験によれば、例えば、炭素保護
管の連続測温では保護管の寿命が約4〜5時間、炭素保
護管の間欠測温、すなわち、30分毎に浸漬時間約1.
5min /回では保護管の寿命が約80〜100時間であ
った。これに対し本実施例では、すなわち、30分毎に
浸漬時間0.5min /回では保護管の寿命が300時間
以上であった。
【0015】また、この検出される温度デ−タを溶融炉
1の出湯能力に結合させると、溶融炉1の操作を自動制
御することができる。なお、この温度計3を備えた溶融
炉1は、可燃物の燃焼を伴うMn−Fe溶融のみなら
ず、鋳鉄、鋼銅、アルミニュム等の溶融炉にも適用する
ことができる。
【0016】
【発明の効果】本発明の測温方法によれば、直接連続的
な測温に匹敵する温度測定を可能としながら、保護管の
寿命を飛躍的に向上させることができる。ひいては、浸
食性の高いスラグ等を有する溶融金属に対しても安価な
保護管を長時間に亘り、使用することができる。しか
も、コンピュ−タは安価なものが使用できるので、温度
計全体をコストダウンすることができながら、溶融金属
の測温が正確にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例装置の概念図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】本実施例の温度測定原理グラフである。
【符号の説明】
1…溶融炉、2…温度計昇降装置、3…温度計、4…保
護管、15…コンピュ−タ、18…溶湯

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱電対等を保護管に収納し、かつ、コン
    ピュ−タに接続して温度計を構成し、前記保護管を溶湯
    に浸漬して溶湯温度に達する前に引上げ、その間に検出
    した温度デ−タに基づき、前記コンピュ−タにより推算
    して溶湯の真の温度を算出すると共に、この算出操作を
    間欠的に行うことを特徴とする溶融金属の間欠的温度測
    定方法。
JP6614993A 1993-03-01 1993-03-01 溶融金属の間欠的温度測定方法 Pending JPH06249715A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002156288A (ja) * 2000-11-20 2002-05-31 Isuzu Ceramics Res Inst Co Ltd 溶解炉用熱電対及びそれを用いた温度測定方法
KR101016452B1 (ko) * 2004-09-02 2011-02-24 재단법인 포항산업과학연구원 이동형 파이로미터 측정장치
KR101024779B1 (ko) * 2008-08-28 2011-03-24 현대제철 주식회사 열전대 제어장치 및 방법
JP2020508474A (ja) * 2017-02-21 2020-03-19 ローズマウント インコーポレイテッド プロセストランスミッタ隔離補償

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