JPH06249118A - 車両の変速制御装置 - Google Patents

車両の変速制御装置

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JPH06249118A
JPH06249118A JP6105193A JP6105193A JPH06249118A JP H06249118 A JPH06249118 A JP H06249118A JP 6105193 A JP6105193 A JP 6105193A JP 6105193 A JP6105193 A JP 6105193A JP H06249118 A JPH06249118 A JP H06249118A
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JP
Japan
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engine
shift
output
vehicle
control
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JP6105193A
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Yoshiaki Hayazaki
良明 早崎
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Yamaha Motor Co Ltd
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車体の走行による振動やエンジンの振動等に
よって誤動作して、エンジンの出力が低下することを防
止する車両の変速制御装置を提供する。 【構成】 車両の変速制御装置は、変速機10のシフト
アップやシフトダウンを行なうシフト操作手段Aを備
え、このシフト操作手段Aの操作で変速機10の変速制
御を行うようになっており、この車両の変速制御装置に
は、シフト操作手段Aのシフトアップを検知するシフト
アップ検知手段Bと、このシフトアップの検出で所定時
間内に1度だけエンジンの出力を一定時間低下させるエ
ンジン出力制御手段9とが備えられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両の変速制御装置
に係り、詳しくは変速機のシフト操作を迅速かつ円滑に
行なう車両の変速制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動二輪車に搭載されるエンジ
ンでは変速機を備え、このシフトペダル等のシフト操作
手段によって、走行状態に応じて高速側へシフトアップ
し、また低速側へシフトダウンするものがある。
【0003】通常、公道を走行する自動二輪車ではシフ
ト操作を円滑に行なうために、クラッチの操作と同時に
スロットルを戻してエンジンの出力を低下させた状態
で、シフトアップするシフト操作を行なっている。とこ
ろで、例えばモトクロス走行用等の競技用自動二輪車で
は、ライダーがクラッチ操作及びスロットル操作を行な
う煩雑さを避けるために、急加速時にクラッチ操作を行
なわず、しかもスロットルも殆ど戻さずに、シフトアッ
プの操作を行なうことがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、特にモト
クロス走行用等の自動二輪車で、急加速時にスロットル
を殆ど戻さずに高速側へのシフトアップを行なうと、変
速機のチェンジ機構の負荷が大きくシフト操作が堅いた
め、迅速かつ円滑なシフト操作を行なうことができない
場合がある。
【0005】このため、従来、例えば特開平4ー164
155号公報に開示されるように、変速機のシフトアッ
プが行なわれると、シフトアップ検知手段でこのシフト
アップを検出して、エンジン出力制御手段でエンジンの
点火時期を所定時間又は所定回転数分だけ遅角させる
と、急加速時にスロットルを全く戻さずに、エンジンの
出力が低下することにより、変速機のチェンジ機構にか
かる負荷を軽減させて、シフト操作を迅速かつ円滑に行
なうことができるようにしたものがある。
【0006】ところで、この場合、車体の走行による振
動やエンジンの振動等によって、シフト操作手段がチャ
タリングの誤動作することがある。このため、シフト操
作がないのに、シフトアップ検知手段がシフトアップを
検出することになり、エンジンの点火時期を所定時間又
は所定回転数分だけ遅角させるから、シフト操作時期で
ないのにエンジンの出力が低下する恐れがある。
【0007】この発明は、このような実状に鑑みてなさ
れたもので、車体の走行による振動やエンジンの振動等
によって誤動作して、エンジンの出力が低下することを
防止する車両の変速制御装置を提供することを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、この発明は、変速機のシフトアップやシフトダウン
を行なうシフト操作手段を備え、このシフト操作手段の
操作で前記変速機の変速制御を行う車両の変速制御装置
において、前記シフト操作手段のシフトアップを検知す
るシフトアップ検知手段と、このシフトアップの検出で
所定時間内に1度だけエンジンの出力を一定時間低下さ
せるエンジン出力制御手段とを備えることを特徴として
いる。
【0009】
【作用】この発明では、シフト操作手段で変速機のシフ
トアップが行なわれると、シフトアップ検知手段でシフ
トアップを検出して、エンジン出力制御手段で所定時間
内に1度だけエンジンの出力を一定時間低下させる。こ
のようにエンジンの出力を一定時間低下させることで、
急加速時にスロットルを全く戻さずに、変速機のチェン
ジ機構にかかる負荷が軽減されて、シフト操作を迅速か
つ円滑に行なうことができる。
【0010】しかも、所定時間内に1度だけエンジンの
出力を一定時間低下させるから、車体の走行による振動
やエンジンの振動等によって、シフト操作手段が誤動作
してシフトアップ状態になっても、これに応じてエンジ
ンの出力が低下することが阻止される。
【0011】
【実施例】次に、この発明の車両の変速制御装置の実施
例を図面に基づいて説明する。図1は車両の変速制御装
置の概略図、図2はエンジン回転数と点火時期との関係
を示す図、図3は変速制御のフローチャートである。
【0012】図中符号1は例えばモトクロス用の自動二
輪車に搭載されるエンジンで、このエンジン1は2サイ
クルエンジンが用いられている。このエンジン1の気筒
2の上部には点火プラグ3が備えられている。気筒2の
前側には排気管4が、後側には吸気管5がそれぞれ接続
されており、この吸気管5にはキャブレタ6が接続され
ている。キャブレタ6にはスロットル弁7が備えられ、
このスロットル弁7の開度でエンジン1への混合気の供
給量が制御される。スロットル弁7の開度はスロットル
開度検出手段8で検出され、このスロットル開度情報が
エンジン出力制御手段9に送られる。
【0013】エンジン1には変速機10が設けられ、こ
の変速機10の高速側へのシフトアップや低速側へのシ
フトダウンのシフト操作はシフトペダル11でシフト操
作軸12を回動することで行なわれ、これらがシフト操
作手段Aを構成している。このシフトペダル11を下方
へ操作するとシフトダウンし、上方へ操作するとシフト
アップする。エンジン1のクランク軸13に設けたフラ
イホイール14には突起14aが設けられ、クランク軸
13の回転からエンジン回転数を検出するエンジン回転
数検出センサ15が備えられ、このエンジン回転数情報
がエンジン出力制御手段9に送られ、点火コイル16を
制御する。
【0014】エンジン出力制御手段9ではスロットル開
度とエンジン回転数から、点火コイル16に高電圧を誘
起して点火プラグ3をスパークさせ、第2図の実線で示
すような基本点火時期特性を得る。
【0015】シフトペダル11の近傍にはシフトアップ
検知手段Bとしてのシフトアップセンサ17が設けられ
ている。このシフトアップセンサ17はシフトペダル1
1との間に所定の間隔Lを有し、シフトペダル11に対
して遊びがあり、シフトペダル11を動かし始めた時、
シフトアップセンサ17がONとなる。このシフトアッ
プセンサ17がONすると、エンジン出力制御手段9は
所定時間内に1度だけ、エンジン1の点火時期を遅角さ
せ、第2図に点線aで示すように一定角度分だけ遅らせ
るか、また一点鎖線bで示すように所定角度へ遅らせ
る。
【0016】この場合、エンジン出力制御手段9による
遅角制御は、点火時期を所定時間又は所定回転数分だけ
行なうようにする。このようにすることによって、シフ
ト操作に必要な間だけ遅角制御され、それ以外は通常の
基本点火時期特性に従って点火時期が制御されるので、
エンジン性能が損なわれることはない。なお、遅角制御
を行う所定時間は、エンジン出力制御手段9の中に内蔵
されたタイマ(不図示)によって設定され、また遅角制
御を行う所定回転数はエンジン回転数検出センサ15で
検出される。
【0017】このように、エンジン1の点火時期を遅角
することで、急加速時にはスロットルを全く戻さずに、
エンジン1の出力が低下し、これにより変速機10のチ
ェンジ機構にかかる負荷が軽減され、シフト操作を迅速
かつ円滑に行なうことができる。
【0018】また、車体の走行による振動やエンジンの
振動等によって、シフトペダル11が上下動し、これに
よってシフトアップセンサ17がON、OFFすること
があっても、エンジン出力制御手段9は、所定時間内に
1度だけエンジン1の出力を一定時間低下させるから、
シフトペダル11が誤動作して、エンジン1の出力が低
下することが阻止される。
【0019】また、エンジン出力制御手段9では、図2
に二点鎖線cで示すように、所定時間内に1度だけエン
ジン1の出力を一定時間低下させる制御が終了後、直ち
に一定時間だけ通常の進角より所定角度、点火時期の進
角制御を行い、エンジン1の出力を回復するようにして
いる。このように、エンジン1の出力を回復させる点火
時期の進角制御を、一定時間だけ行うようにしたのは、
あまり長く進角制御を行うと、エンジン1の出力が出過
ぎて過熱等を起こすからである。
【0020】なお、このようなエンジン1の出力を回復
させる点火時期の進角制御は、必ずしもこの発明を前提
とするものでなく、例えば前記の特開平4ー16415
5号公報に開示されるように、エンジン1の出力を一定
時間低下させる制御が終了後、直ちに一定時間だけ通常
の進角より所定角度、点火時期の進角制御を行い、エン
ジン1の出力を回復するようにすることもできる。
【0021】次に、この点火時期の制御を、図3に基づ
いて説明する。
【0022】エンジン1の回転速度が、例えば10,0
00rpm 以上であるか否かを判断し(ステップ
a)、この回転速度以上の場合にはシフトアップセンサ
17が作動したか否かを判断する(ステップb)。シフ
トアップセンサ17がONの場合で、前回のシフトアッ
プセンサ17のON時から例えば1秒以上経過したかの
判断を行い(ステップc)、1秒以上経過していると、
変速機10のシフトが高速側へチェンジされようとして
いる場合には、点火時期を遅角させてエンジン1の出力
を低下させる(ステップd)。この場合シフトアップセ
ンサ17がONされると同時に、点火時期を所定時間又
は所定回転数分だけ遅角させてエンジン1の出力を低下
させる制御を行なっており、シフトアップセンサ17が
作動と同時に、エンジン1の点火時期を遅角させてエン
ジン1の出力を低下させるため、急加速時にスロットル
を全く戻さずに、変速機10のシフト操作を迅速かつ円
滑に行なうことができる。
【0023】このように、所定時間内に1度だけ、エン
ジン1の出力を一定時間低下させる制御が終了した後
は、直ちに一定時間だけ通常の進角より所定角度、点火
時期の進角制御を行い、エンジン1の出力を回復させる
(ステップe)。そして、ステップaへ移行する。
【0024】また、この実施例ではエンジン出力制御手
段9で、シフトアップの検出で点火時期を所定時間又は
所定回転数分だけ遅角させてエンジン1の出力を低下さ
せる制御を行なっているが、点火の間引き制御によって
所定時間内に1度だけエンジン1の出力を一定時間低下
させてもよい。この点火の間引き制御には、例えばシフ
トアップの検出後20msの間失火させ、またシフトア
ップの検出後クランクが5回転する間失火させ、またシ
フトアップの検出後20msの間失火させまたはクラン
クが5回転する間失火させる制御のいずれかが先に終了
したら元に復帰させる等の制御を行うことができる。
【0025】図4は車両の変速制御装置の他の実施例の
概略図、図5は車両の変速制御装置の動作を説明するた
めのグラフである。図4において前記図1で説明したも
のと同一もしくは同等部材については、同一符号を付し
詳細な説明は省略する。
【0026】このエンジン1の気筒2の排気口近傍に
は、このエンジン1の排気時期をエンジン回転数に応じ
て変える排気制御弁装置20が備えられている。この排
気制御弁装置20は、全体が略鼓形に形成されかつ断面
略半円形の通路形成部を有する弁体21と、この弁体2
1をクランク軸13と平行な回動軸回りに回動させるサ
ーボモータ22と、エンジン回転数に応じてサーボモー
タ22の動作を制御する制御装置(図示せず)等を備え
た従来周知の構造とされている。
【0027】即ち、この排気制御弁装置20を備えたエ
ンジン1では、エンジン回転数が予め定めた開弁回転数
より小さいときには弁体21が図4に示す閉位置に回転
されて排気時期が最も遅くなり、エンジン回転数が上昇
するにしたがって弁体21が図1の状態より反時計方向
ヘ回転して開いて排気時期が徐々に速くなる。
【0028】排気制御弁装置20の弁体21を開く時期
は、図5に示すエンジン出力曲線に基づいて設定されて
いる。図5はエンジン1の出力と排気制御弁装置20の
弁体21の開度との関係を示し、図5中実線は弁体21
を全開状態で固定したときのエンジン出力曲線を示し、
破線は弁体21を全閉状態で固定したときのエンジン出
力曲線を示す。即ち、排気制御弁装置20は、エンジン
回転数がRより小さいときには弁体21を閉じて低,中
回転域で高出力が得られるように制御され、エンジン回
転数がRより大きくなったときには弁体21を開動作さ
せて高回転域でも高出力が得られるように制御される。
【0029】排気制御弁装置20のサーボモータ22
は、エンジン出力制御手段9で制御され、このエンジン
出力制御手段9は、シフトアップの検出で所定時間内に
1度だけエンジン1の出力を一定時間低下させるように
制御する。即ち、エンジン出力制御手段9は、シフトア
ップセンサ17からシフトアップ信号が入力されたとき
に、排気制御弁装置20のサーボモータ22を作動させ
て弁体21をエンジン出力が小さくなる方向ヘー旦回
し、変速後に元の状態ヘ戻すように構成されている。
【0030】従って、図5においてエンジン回転数がR
lであるときに弁体21を全閉状態とすると、エンジン
出力は実線の出力曲線に基づいた値(図5中Aで示す)
から破線の出力曲線に基づく値(図5中Bで示す)へ下
がるようになる。また、変速時にエンジン出力制御手段
9が排気制御弁装置20を制御してエンジン出力を低下
させておく時間(制御時間)としては、例えば変速に要
する一定の時間とされている。この制御時間を定めるに
当たっては、排気制御弁装置20の弁体21が全閉にな
るまでに要する時間や、弁体21が閉動作してからエン
ジン出力が低下するまでの時間等を考慮して行う。
【0031】なお、前記実施例では2サイクルエンジン
を使用した例を示したが、図6に示すように4サイクル
エンジンを使用することもできる。図6は4サイクルエ
ンジンを搭載した車両の変速制御装置の他の実施例を示
す構成図で、同図において図1で説明したものと同一も
しくは同等部材については、同一符号を付し詳細な説明
は省略する。
【0032】図6において、31は自動二輪車の4サイ
クルエンジンで、このエンジン31の排気管32には、
排気制御弁装置33が備えられている。この排気制御弁
装置33は、排気管32の実質的な排気管長をエンジン
回転数に応じて変えて排気脈動のサイクルをエンジン運
転状態に最適となるように制御し、エンジン出力を回転
域全域にわたって高めるように構成されている。その構
造としては、排気管32の後端部に回動自在に設けられ
て排気管32の後端部を絞る弁体35と、この弁体35
を駆動するサーボモータ36と、エンジン回転数に応じ
てサーボモータ36の動作を制御する制御装置(図示せ
ず)等を備えている。
【0033】そして、この実施例に使用するエンジン出
力制御手段9は、排気制御弁装置33を制御するように
構成されている。即ち、エンジン回転数が制御回転数以
上のときにシフトアップセンサ17がシフトペダル11
での変速操作を検出すると、エンジン出力制御手段9が
排気制御弁装置33をエンジン出力が小さくなる方向へ
制御し、所定時間内に1度だけエンジン1の出力を一定
時間低下させる。
【0034】このように、変速機10のシフトアップが
行なわれると、シフトアップを検出して、エンジン出力
制御手段9で所定時間内に1度だけエンジン1の出力を
一定時間低下させることで、急加速時にスロットルを全
く戻さずに、変速機10のチェンジ機構にかかる負荷が
軽減されて、シフト操作を迅速かつ円滑に行なうことが
できる。しかも、所定時間内に1度だけエンジン1の出
力を一定時間低下させるから、車体の走行による振動や
エンジンの振動等によって、シフト操作手段が誤動作し
て、エンジン1の出力が低下することを阻止することが
できる。
【0035】図7は2サイクルエンジンを搭載した車両
の変速制御装置のさらに他の実施例を示す構成図であ
る。同図においても、図1で説明したものと同一もしく
は同等部材については、同一符号を付し詳細な説明は省
略する。
【0036】図7に示したエンジン1は2サイクルエン
ジンで、このエンジン1に設けられるエンジン出力制御
手段9は、キャブレタ6のスロットル弁装置41をシフ
トアップの検出で所定時間内に1度だけエンジン1の出
力を一定時間低下させるように構成されている。
【0037】このスロットル弁装置41は、スロットル
弁7をスロットルグリップ(図示せず)の操作によって
開閉駆動する機構の他に、サーボモータ42によって開
閉駆動する機構を備えている。このサーボモータ42に
連結された駆動機構は、スロットルグリップに連結され
た方の駆動機構とスロットル弁7との連結をサーボモー
タ42が作動することによって解除し、サーボモータ4
2を駆動源としてスロットル弁7を開閉する構造とされ
ている。
【0038】即ち、このスロットル弁装置41を備えた
キャブレタ6では、通常はスロットルグリップを操作す
ることによってスロットル弁7が開閉されるが、サーボ
モータ42が作動したときにはスロットルグリップの回
動位置に無関係にサーボモータ42によってスロットル
弁7が開閉される。
【0039】そして、エンジン出力制御手段9は、エン
ジン回転数が制御回転数以上のときであってシフトアッ
プセンサ17からのシフトアップ信号が入力されたとき
に、スロットル弁装置41のサーボモータ42を作動し
てスロットル弁7を全閉にするように構成されている。
即ち、スロットルグリップがエンジン全開位置に回され
ていたとしても、エンジン出力制御手段9によってスロ
ットル弁7が閉じられてエンジン出力が低下することに
なり、変速時に変速機10のチェンジ機構にかかる負荷
が一次的に軽減され、スロットルグリップを戻す操作が
不要になる。
【0040】しかも、エンジン出力制御手段9で、シフ
トアップを検知して、所定時間内に1度だけエンジン1
の出力を一定時間低下させるから、車体の走行による振
動やエンジンの振動等によって、シフト操作手段が誤動
作して、エンジン1の出力が低下することを阻止するこ
とができる。
【0041】
【発明の効果】前記したように、この発明は、シフト操
作手段で変速機のシフトアップが行なわれると、シフト
アップ検知手段でシフトアップを検出して、エンジン出
力制御手段で所定時間内にエンジンの出力を一定時間低
下させるため、急加速時にスロットルを全く戻さずに、
変速機のチェンジ機構にかかる負荷が軽減されて、シフ
ト操作を迅速かつ円滑に行なうことができるが、この制
御はエンジン出力制御手段で所定時間内に1度だけエン
ジンの出力を一定時間低下させるから、車体の走行によ
る振動やエンジンの振動等によって、シフト操作手段が
誤動作して、エンジンの出力が低下することを阻止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両の変速制御装置の概略図である。
【図2】エンジン回転数と点火時期との関係を示す図で
ある。
【図3】変速制御のフローチャートである。
【図4】車両の変速制御装置の他の実施例の概略図であ
る。
【図5】車両の変速制御装置の動作を説明するためのグ
ラフである。
【図6】4サイクルエンジンを搭載した車両の変速制御
装置の他の実施例を示す構成図である。
【図7】2サイクルエンジンを搭載した車両の変速制御
装置のさらに他の実施例を示す構成図である。
【符号の説明】
9 エンジン出力制御手段 10 変速機 A シフト操作手段 B シフトアップ検知手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速機のシフトアップやシフトダウンを
    行なうシフト操作手段を備え、このシフト操作手段の操
    作で前記変速機の変速制御を行う車両の変速制御装置に
    おいて、前記シフト操作手段のシフトアップを検知する
    シフトアップ検知手段と、このシフトアップの検出で所
    定時間内に1度だけエンジンの出力を一定時間低下させ
    るエンジン出力制御手段とを備えることを特徴とする車
    両の変速制御装置。
JP6105193A 1993-02-25 1993-02-25 車両の変速制御装置 Pending JPH06249118A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013194660A (ja) * 2012-03-21 2013-09-30 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車の制御装置
CN113404854A (zh) * 2021-05-31 2021-09-17 联合汽车电子有限公司 摩托车升挡控制方法、装置、终端、存储介质及摩托车

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JP2013194660A (ja) * 2012-03-21 2013-09-30 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車の制御装置
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