JPH0624896B2 - 油圧駆動車の車速制御装置 - Google Patents

油圧駆動車の車速制御装置

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JPH0624896B2
JPH0624896B2 JP59256840A JP25684084A JPH0624896B2 JP H0624896 B2 JPH0624896 B2 JP H0624896B2 JP 59256840 A JP59256840 A JP 59256840A JP 25684084 A JP25684084 A JP 25684084A JP H0624896 B2 JPH0624896 B2 JP H0624896B2
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大輔 吉田
富哉 丹野
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/38Control of exclusively fluid gearing
    • F16H61/40Control of exclusively fluid gearing hydrostatic
    • F16H61/42Control of exclusively fluid gearing hydrostatic involving adjustment of a pump or motor with adjustable output or capacity
    • F16H61/421Motor capacity control by electro-hydraulic control means, e.g. using solenoid valves

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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は油圧式トランスミッションを有する油圧駆動車
の車速制御装置に関する。
〔従来の技術〕
トラクタ、グレーダ等の油圧駆動車における油圧式トラ
ンスミッションは、エンジン側にエンジンによって駆動
される可変容量油圧ポンプ(斜板ポンプ)を有し、車両
の車輪または履帯を駆動する駆動軸側に可変容量油圧モ
ータ(斜板モータ)を有し、前記斜板ポンプから吐出さ
れる作動油を油圧配管を介して斜板モータに導くことに
よりエンジンの駆動力を車輪または履帯に伝達するもの
で、油圧ポンプおよび油圧モータの斜板の傾斜角を制御
することによりエンジンの1回転当りの油圧ポンプの吐
出量および油圧モータの吸込量を調整し、変速を行うも
のである。
かかる油圧駆動車の車速は、車速設定レバーおよびブレ
ーキペダルの各操作量により設定され、その変化速度は
車速設定レバーの変化に対し実際の変速を司どるメカニ
カルなアクチュエータの速度または制御装置の応答速度
により律速されていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
したがって、応答性の良いシステムでは車速設定レバー
を急速に操作すると、急な変速により大きな変速ショッ
クが発生し、またショックの少ないシステムでは急な変
速が不可能となり操縦感覚が悪くなるという問題があっ
た。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、操作者の操
作に応じた所望の加減速を達成することができる油圧駆
動車の車速制御装置を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明では、車速設定操作子、ブレーキ操作子の操作
に応じて車速指令信号を形成し、この車速指令信号に基
づき変速信号を形成し、該形成した変速信号に基づいて
油圧式トランスミッションの油圧ポンプおよび油圧モー
タの少なくとも一方の押溶け容積を変更して変速を行う
油圧駆動車の車速制御装置において、前記車速設定操作
子の操作位置及び操作速度を検出する車速設定操作検出
手段と、前記車速指令信号を入力し、前記検出した車速
設定手段の操作位置及び操作速度に応じて前記車速指令
信号に対する出力信号の時間的追従度合いを変化させて
二次車速指令信号として出力するモジュレート手段と、
この二次車速指令信号に基づき変速信号を形成し、該変
速信号に従って前記油圧式トランスミッションを変速制
御する変速制御手段とを具えるようにしている。
〔作用〕
車速設定操作子の操作位置および操作速度に応じて前記
車速指令信号に対する二次車速指令信号の時間的追従度
合が変更されるため、操作者の意志がより車速指令信号
に反映され、所望の加減速感が得られる。
〔実施例〕
以下、本発明を添付図面を参照して詳細に説明する。
第1図は本発明に係る油圧駆動車の車速制御装置が適用
される駆動系の一実施例を示す概略構成図である。同図
において、油圧式トランスミッション10には可変容量
油圧ポンプ(以下単に油圧ポンプという)11と可変容
量油圧モータ(以下単に油圧モータという)12とが設
けられ、これらは油圧パイプ13a,13bで接続され
ており、油圧ポンプ11の軸11aはエンジン1の出力
軸1aに連結され、当該エンジン1により回転駆動され
るようになっている。油圧モータ12の軸12aは図示
しない車輌の駆動輪に連結されており、当該駆動輪を回
転駆動するようになっている。
なお、一般に油圧ポンプを可変容量形としたものは出力
軸トルク一定の用途に、油圧モータを可変容量形とした
ものは出力一定の用途に適するが、この実施例では油圧
ポンプ11,油圧モータ12ともに可変容量形を使用し
両者の特徴を兼ねさせている。また、油圧ポンプ11お
よび油圧モータ12はいずれも斜板11bおよび12b
の傾斜角を変えることにより押除け容積を変える可変容
量形ポンプ、可変容量形モータである。
ポンプ斜板サーボ装置14は油圧ポンプ11の作動軸の
吐出方向及び吐出量を制御するものであり、制御装置2
0からのポンプ容量変形信号Sの極性及び大きさに応
じて斜板11bの傾斜方向及び傾斜角を制御する。油圧
ポンプ11は斜板11bの傾斜方向及び傾斜角に応じた
方向及び流量の作動油を吐出する。なお、油圧ポンプ1
1は前進時には作動湯を油圧パイプ13a側に吐出し、
後進時には油圧パイプ13b側に吐出するようにその斜
板11bの傾斜方向が制御される。モータ斜板サーボ装
置15は油圧モータ12の作動油の吸入量を制御するた
めのもので、制御装置20からのモータ容量変更信号S
に応じて油圧モータ12の斜板12bの傾斜角を制御
するようになっている。油圧モータ12の回転方向及び
トルクは流入する作動油の方向及び流入量(吸込量)に
応じて変化する。従って、油圧ポンプ11の吐出量及び
油圧モータ12の吸込量を制御することによりトランス
ミッション10の変速制御を行うことができる。
制御回路20は、車輌の速度設定を行う車速設定レバー
21の位置に対応する信号を発生するポテンショメータ
24,ブレーキペダル22の位置に対応する信号を発生
するポテンショメータ25、スロットルレバー23の位
置に対応する信号を発生するポテンショメータ27およ
びエンジン1の回転数に対応したパルス信号を発生する
エンジン回転センサ26の各種信号を入力し、これらの
信号から後述する演算を行い、油圧ポンプ11および油
圧モータ12の容量を制御するポンプ容量変更信号S
およびモータ容量変更信号Sを発生する。
次に、制御回路20を第2図に示すブロック図を参照し
て説明する。この制御回路20は、ポテンショメータ2
4および25から信号が加えられる車速制御演算回路3
0と、エンジン回転センサ26およびポテンショメータ
27から信号が加えられる自動変速演算回路40と、サ
ーボドライブ回路50等から構成されている。
車速制御演算回路30は、絶対値回路31、前後進判別
回路32、車速パターン発生回路33、モジュレート回
路34、車両状態検出回路33等から構成されており、
車速設定レバー21およびブレーキペダル22の操作に
応じて後述する自動変速信号Vに対してその最大値を
抑圧する自動変速抑圧信号Vおよび二次前後進切換信号
FR2 を出力するものである。
ポテンショメータ24は車速設定レバー21の操作位置
に対応する信号を絶対値回路31および前後進判別回路
32に加える。なお、上記入力信号はレバー21が前進
の最高速位置のとき電圧Sとなり、後進の最高速位置
のとき電圧−Sとなり、中立位置のとき電圧0となる
信号である。
絶対値回路31は上記入力信号の絶対値をとり、その信
号をレバーストローク信号Sとして車速パターン発生
回路33および車両状態検出回路35に加える。前後進判
別回路32は上記入力信号の極性判別を行い、正のとき
には“1”、負のときには“−1”となる一次前後進指
令信号KFR1 をモジュレート回路34および車両状態検
出回路35に加える。
ポテンショメータ25はブレーキペダル22の踏込量に
対応するブレーキ信号Sを車速パターン発生回路33
および車両状態検出回路35に加える。なお、上記ブレ
ーキ信号Sはブレーキペダル22が中立位置Nで電圧
、最大踏込位置Fで電0となる信号である。
車速パターン発生回路33は、レバーストローク信号S
およびブレーキ信号Sに対する種々のパターン関数
を有し、これを後述する車両状態検出回路35から加わ
る状態信号によって適宜選択し、選択したパターンによ
りレバーストローク信号Sまたは(および)ブレーキ
信号Sを一次実車速指令信号Sに変換する。
ここで、車速パターン発生回路33の具体的な動作を車
両状態検出回路35の説明と合わせて説明する。
車両状態検出回路35は、前述のレバーストローク信号
、一次前後進指令信号KFR1 およびブレーキ信号S
の他に、車速パターン発生回路33から出力される一
次実車速指令信号S、モジュレート回路34から出力
される二次実車速指令信号Sおよび二次前後進指令信
号KFR2 、更には自動変速演算回路40の周波数−電圧
変換器41から出力されるエンジン回転数に対応した電
圧信号VNEを入力している。
車両状態検出回路35はこれらの入力信号から車両の種
々の状態、例えば車速設定レバー操作のみによる加減
速、ブレーキペダル22のみによる加減速、両者併用に
よる加減速等の状態であって、更に車速設定レバー操作
のみによる前後進切替、両者併用による前後進切替、指
令進行方向、実進行方向、車速設定レバー21およびブ
レーキペダル22の各操作量および各操作速度(操作の
緩急)等をパラメータとした状態を検出し、これらの状
態を示す状態信号を車速パターン選択のために車速パタ
ーン発生回路33に出力するとともに、モジュレート回
路34における入出力信号の時間的追従度合を制御する
ためにモジュレート回路34に出力する。
次に、各車両状態別に車速パターン発生回路33におい
て選択されるパターンについて説明する。
(1)車速設定レバー21のみを操作した際のパターン レバーストローク信号Sの入力に対して第3図のグラ
フに示すようなパターンに従って一次実車速指令信号S
、すなわち、 S1=K1・(SL−g)+e (g≦SL≦h) S1=K2・(SL−h)+f (h<SL≦S0) を出力する。なお、通常はK<Kとなっており、低
速での車速の調整を容易にしている。
また、レバーストローク信号Sが予設定時間(例えば
0.6秒;後述するモジュレーション回路34により二
次実車速指令信号Sがf点を越えない時間)以内にh
点を越えて操作された場合は、第3図の2点鎖線のよう
にe点よりS点までを一定の傾きとして全域の操作性
を向上させる。
(2)ブレーキペダル22のみを操作した際のパターン 車速設定レバー21を最高速位置に固定し、ブレーキペ
ダル22のみを操作する場合には、ブレーキ信号S
入力に対して第4図のグラフに示すようなパターンに従
って一次実車速指令信号S、すなわち、 S1=K3(SB−i)+m (i≦SB≦S′0) S1=K4(SB−j)+l (j≦SB<i) S1=K5SB (k≦SB<j) を出力する。なお、一般にK>K>Kの関係があ
り、踏め始めの速度調整性および停止直前の微速コント
ロール性を改善している。また、kは一次実車速指令信
号Sが0となる点であるが、k>0とすることにより
踏み込み側に余裕をつけることができ、また踏み始めの
あそび量D(=S−S′)が設けられている。更
に、踏み込み速度の緩急に応じて第4図のA方向または
B方向にその傾きを変更するようにしてもよい。
(3)車速設定レバー21およびブレーキペダル22を複合
操作した際のパターン 複合操作時には実車速相当信号により2つのモードのパ
ターン発生が行われる。ここで、実車速相当信号は、モ
ジュレート回路34から出力される二次実車速指令信号
にエンジン回転数に対応した電圧信号VENを乗算
し、更に適当なゲインを乗算して得られる信号である。
(i)実車速相当信号が高速域にある時 この時には、第3図のh点を越えるレバーストローク信
号Sに対応する一次実車速指令信号と第4図のブレー
キ信号Sに対応する一次実車速指令信号とを乗じてこ
れを最終出力とする。これにより、ブレーキングによる
車速の低下感を実車速とマッチさせることができる。
(ii)実車速相当信号が低速域にある時またはレバースト
ローク信号Sがh点以下の時 この時には、レバーストローク信号Sに対応する一次
実車速指令信号からブレーキ信号Sに対する特性(第
4図の2点鎖線のグラフ(S0-S1))を減じて最終出力と
する。これによって、低速時の瞬時停止性(ブレーキン
グにより即座に停止する感覚)を向上させている。な
お、減算した結果、負指令になる場合にはリミッタによ
りカットされる。
モジュレート回路34は、車両状態検出回路35から加わ
る状態信号によって、車速パターン発生回路33から入
力する一次実車速指令信号Sに対する出力信号である
二次実車速指令信号Sの時間的な追従性や前後進判別
回路32から入力する一次前後進指令信号KFR1 に対す
る出力信号である二次前後進指令信号KFR2 の変化タイ
ミングを調整するものである。
ここで、モジュレート回路34の具体的な動作を説明す
る。
(1) 車速設定レバー21による加速時 入力する一次実車速指令信号Sおよび現在出力してい
る二次実車速指令信号Sがともに第5図のC点以上ま
たはd点以下のときには、入力信号に対する出力信号の
追従は時間に対して一定に行われる。すなわち、ある時
点t=0において二次実車速指令信号SがCであり、
一次実車速指令信号SがS(100 %)であったとす
ると、二次実車速指令信号Sはt=0.4で一次実車
速指令信号Sと一致する。また、t=0での二次実車
速指令信号SがC以上または一次実車速指令信号がS
に達しない場合には、一次実車速指令信号Sと二次
実車速指令信号Sの差に相当する遅れ時間後に両者は
一致する。一次実車速指令信号Sがd以下のときも上
記の場合と同様である。
一次実車速指令信号Sおよび二次実車速指令信号S
が上記以外の関係にあるときは、二次実車速指令信号S
は、以下の算術式により与えられる。
ここで、Kは必要加速感から選定される定数であり、
車速設定レバー21の操作速度の緩急により以下のよう
に変更される。
操作急 ;K=大 中 ;K=中 緩 ;K=小 (2) 車速設定レバー21による減速 一次実車指令信号Sおよび二次実車指令信号Sがと
もに第6図のe点以下にある場合は、二次実車速指令信
号Sの追従は時間に対し一定率に行われ、その働きは
第5図に示す加速時と同等である。ただし、e点の設定
値および時間に対する変化率は加速時と区別される。
一方、一次実車指令信号Sおよび二次実車指令信号S
が上記以外の関係にあるときには、二次実車指令信号
は、以下の算術式により与えられる。
ここで、Kは必要減速感から選定される定数であり、
車則設定レバー21の操作速度の緩急により以下のよう
に変更される。
操作急 ;K=大 操作中 ;K=中 緩 ;K=小 (3) ブレーキペダル22による減速 ブレーキ操作量が踏み込み端近傍(全ストロークの90
%)以内の時は上記第(2)式に準じる。ただし、K
大の水準に固定される。ブレーキ操作量が踏み込み端近
傍以上となると、二次実車則指令信号は遅れることなく
一次実車則指令信号に追従するようになる。
(4) 前後進切替時の二次前後進指令信号KFR2 の変化
タイミング 二次前後進指令信号KKR2 は、二次実車速指令信号S
が0となるタイミングで、一次前後進指令信号KFR1
遅れることなく追従する。二次実車速指令信号Sが0
以外では一次前後進指令信号KFR1 に影響されることな
く現在の値を維持するようになっている。
(5) 前後進切替時の減速(車速設定レバー21のみ操
作) 二次前後進指令信号KFR2 と一次前後進指令信号KFR1
が一致せず、しかも二次実車速指令信号Sが0でない
時は、第7図のグラフに示す関係に従い、二次実車速指
令信号Sと一次実車速指令信号Sにより一義的に定
まる変化率によって二次実車速指令信号Sを減じ、二
次実車速指令信号Sが0になった時点で上記のように
二次前後進指令信号KFR2 を変化させ、その後は場合
(1)に準じて加速する。
(6) 前後進切替時の減速(車速設定レバー21とブレ
ーキペダル22の複合操作) 上記場合(5)の減速操作中にブレーキペダル22が操作
された場合には、第7図の減率Kの減速部をなくし、
減率Kにて一率減速すると同時に、ブレーキペダル2
の踏込量によって減率Kを増大させる。ブレーキペダ
ル22の踏込量が踏み込み端近傍以上となった時は、そ
の時点をもって出力を0とする。
この操作により、通常は極めて前後進切替ショックの少
ない運転が可能であり、またブレーキペダル22の併用
により急停止を行うこともできる。
第8図(a)〜(d)はそれぞれ一次実車速指令信号S、一
次前後進指令信号KFR1 、二次実車速指令信号S、お
よび二次前後進指令信号KFR2 の一例を示す信号波形図
であり、まず速度0から前進の高速まで緩操作し、続い
て前進の高速から後進の高速まで急操作で前後進を切り
替え、次に後進の高速から低速まで急操作し、更に低速
から速度0まで繰操作し、最後に速度0から前進の高速
まで急操作した場合の上記一次実車速指令信号Sに対
する二次実車速指令信号Sの時間的な追従性および一
次前後進指令信号KFR1 に対する二次前後進指令信号K
FR2 の変化のタイミング等に関して示している。
このように、モジュレート回路34は、現在の車両の状
態、操作の種類と操作量、操作速度等に応じて車両状態
検出回路35から加わる状態信号により、一次実車速指
令信号Sおよび一次前後指令信号KFR1 を二次実車速
指令信号Sおよび二次前後進指令信号KFR1 に適宜変
更して出力する。
モジュレート回路34から出力される二次実車速指令信
号Sは加算器36の負入力に加えられ、二次前後進指
令信号KFR2 はサーボドライブ回路50に加えられる。
加算器36の正入力には最高指令信号に相当する信号S
が加えられており、加算器36はこれら2入力を加算
して自動変速抑圧信号V(=S−S)として出力す
る。
一方、自動変速演算回路40は、周波数−電圧変換器4
1、加算器42、クランパ43、およびPID補償回路
44から構成されており、エンジン回転センサ26およ
びポテンショメータ27からの信号に基づいて変速信号
を形成するものである。
エンジン回転センサ26はエンジン1の回転数に対応す
るパルス数のパルス信号を周波数−電圧変換器41に加
え、周波数−電圧変換器41は入力するパルス信号をそ
のパルス数に対応した電圧信号VNEに変換して加算器
42の正入力に加える。なお、信号VNEは、例えばエ
ンジン回転数が2300rpm のとき電圧11.5となる信号であ
る。
ポテンショメータ27はスロットルレバー23の操作位
置に対応する信号VTHを出力するもので、例えばレバ
ー23がエンジン回転数2100rpm を指令する位置のとき
には、信号VTHは電圧10.5Sの信号となる。この信
号VTHは加算器42の負入力に加えられる。また、加
算器42の他の正入力にはSが加えられており、加算
器42はこれら3入力を加算し、この加算信号V、 V=S+VNE−VTH をクランパ4に出力する。
クランパ43は入力信号VがS以上のきにはS
に、0以下のときには0に制限し、この信号をPID
補償回路44を介して自動変速信号Vとして出力す
る。なお、PID補償回路44は自動変速時にエンジン
回転、車速が不安定になことを防止するために設けられ
ている。
この自動変速信号Vは加算器51の正入力に加えられ
る。加算器51の負入力には車速制御演算回路30から
抑圧信号Vが加えられており、加算器51は2入力を加
算して信号V(=V−V)を最終的な変速信号とし
て出力する。
サーボドライブ回路50はトランスミッション10の油
圧ポンプ11の吐出方向と吐出量及び油圧モータ12の
吸込量を制御するもので、加算器51から加えられる変
速信号Vに応じた変速比となるようにポンプ容量変更
信号S及びモータ容量変速信号Sを出力する。ま
た、このサーボドライブ回路50は二次前後進指令信号
FR2 の極性に応じてポンプ容量変更信号Sの極性を
決定する。ポンプ容量変更信号Sはポンプ斜板サーボ
装置14を動作させる電磁弁52のコイル52aおよび
52bに加えられ、モータ容量変更信号Sはモータ斜
板サーボ装置15を動作させる電磁弁53のコイル53
aに加えられる。
したがって、ポンプ斜板サーボ装置14及びモータ斜板
サーボ装置15は信号S,Sに応じて斜板の傾斜角
を制御し、油圧ポンプ11の吐出量及び油圧モータ12
の吸込量を制御し、トランスミッション10を変速制御
する。
なお、車速パターン発生回路33およびモジュレート回
路34は上記実施例に限らず、種々の構成が可能であ
り、要は操作者の意志(特に車速設定レバー21の操作
速度の緩急)がより車速指令信号に反映されるように信
号形成するものであればよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、操作者の操作に応
じた所望の加減速を行うことができ、車両の操縦性の向
上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る油圧駆動車の車速制御装置を適用
した駆動系の一実施例を示す概略構成図、第2図は本発
明に係る制御回路の一実施例を示すブロック図、第3図
および第4図はそれぞれ本発明に係る車速パターン発生
回路を説明するために用いたグラフ、第5図、第6図お
よび第7図はそれぞれ本発明に係るモジュレート回路を
説明するために用いたグラフ、第8図(a)〜(d)はそれぞ
れ本発明を説明するために用いた第2図の回路の各部の
出力を示す信号波形図である。 1……エンジン、10……油圧式トランスミッション、
11……可変容量油圧ポンプ、12……可変容量油圧モ
ータ、14……ポンプ斜板サーボ装置、15……モータ
斜板サーボ装置、20……制御回路、21……車速設定
レバー、22……ブレーキペダル、23……スロットル
レバー、24,25,27……ポテンショメータ、26
……エンジン回転センサ、30……車速制御演算回路、
33……車速パターン発生回路、34……モジュレート
回路、35……車両状態検出回路、40……自動変速演
算回路、50……サーボドライブ回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車速設定操作子、ブレーキ操作子の操作に
    応じて車速指令信号を形成し、この車速指令信号に基づ
    き変速信号を形成し、該形成した変速信号に基づいて油
    圧式トランスミッションの油圧ポンプおよび油圧モータ
    の少なくとも一方の押除け容積を変更して変速を行う油
    圧駆動車の車速制御装置において、 前記車速設定操作子の操作位置及び操作速度を検出する
    車速設定操作検出手段と、 前記車速指令信号を入力し、前記検出した車速設定手段
    の操作位置及び操作速度に応じて前記車速指令信号に対
    する出力信号の時間的追従度合いを変化させて二次車速
    指令信号として出力するモジュレート手段と、 この二次車速指令信号に基づき変速信号を形成し、該変
    速信号に従って前記油圧式トランスミッションを変速制
    御する変速制御手段と、 を具えるようにしたことを特徴とする油圧駆動車の車速
    制御装置。
  2. 【請求項2】車速設定操作子、ブレーキ操作子の操作に
    応じて車速指令信号を形成し、この車速指令信号に基づ
    き変速信号を形成し、該形成した変速信号に基づいて油
    圧式トランスミッションの油圧ポンプおよび油圧モータ
    の少なくとも一方の押除け容積を変更して変速を行う油
    圧駆動車の車速制御装置において、 前記車速設定操作子の操作位置及び操作速度を検出する
    車速設定操作検出手段と、 前記車速指令信号を入力し、前記検出した車速設定手段
    の操作位置及び操作速度と、現在入力されている前記車
    速指令信号および現在出力されている二次車速指令信号
    とに応じて前記車速指令信号に対する出力信号の時間的
    追従度合いを変化させて二次車速指令信号として出力す
    るモジュレート手段と、 この二次車速指令信号に基づき変速信号を形成し、該変
    速信号に従って前記油圧式トランスミッションを変速制
    御する変速制御手段と、 を具えるようにしたことを特徴とする油圧駆動車の車速
    制御装置。
  3. 【請求項3】車速設定操作子、ブレーキ操作子の操作に
    応じて車速指令信号を形成し、この車速指令信号に基づ
    き変速信号を形成し、該形成した変速信号に基づいて油
    圧式トランスミッションの油圧ポンプおよび油圧モータ
    の少なくとも一方の押除け容積を変更して変速を行う油
    圧駆動車の車速制御装置において、 前記車速設定操作子の操作位置及び操作速度を検出する
    車速設定操作検出手段と、 前記ブレーキ操作子の操作位置を検出するブレーキ操作
    検出手段と、 前記車速指令信号を入力し、前記検出した車速設定手段
    の操作位置及び操作速度と、現在入力されている前記車
    速指令信号および現在出力されている二次車速指令信号
    と、前記検出したブレーキ操作子の操作位置に応じて前
    記車速指令信号に対する出力信号の時間的追従度合いを
    変化させて二次車速指令信号として出力するモジュレー
    ト手段と、 この二次車速指令信号に基づき変速信号を形成し、該変
    速信号に従って前記油圧式トランスミッションを変速制
    御する変速制御手段と、 を具えるようにしたことを特徴とする油圧駆動車の車速
    制御装置。
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