JPH0624879Y2 - 電子弦楽器 - Google Patents

電子弦楽器

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JPH0624879Y2
JPH0624879Y2 JP4880386U JP4880386U JPH0624879Y2 JP H0624879 Y2 JPH0624879 Y2 JP H0624879Y2 JP 4880386 U JP4880386 U JP 4880386U JP 4880386 U JP4880386 U JP 4880386U JP H0624879 Y2 JPH0624879 Y2 JP H0624879Y2
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string
fret
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echo
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洋次郎 高林
正広 生熊
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【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は電子弦楽器に係り、特に、演奏者が指定する音
高を超音波信号の走査により判別する電子弦楽器に関す
る。
〈従来の技術〉 一般に、電子弦楽器では、演奏者により押圧された弦が
接触しているフレットの位置を判別し、該判別結果に基
づき発音すべき楽音の音高を特定すると共に、揆弦のタ
イミングを検知して前記特定された音高の楽音を発生さ
せる。
かかる電子弦楽器の発音過程におけるフレット位置の判
別は、従来では、揆弦時に弦がその弦長に対応する周期
で振動するので、弦の振動を、電磁ピックアップで弦の
振動に相似した波形の電気信号に変換し、その波形のピ
ーク間隔に基づきなされていた。
しかしながら、上記揆弦に基づく弦振動を電気信号に変
換する場合には、揆弦から楽音の発生までに長時間を要
し演奏者に不自然な印象を与えていたことから、本願出
願人は昭和60年特許願第240138号(以下、先願
という)において、フレット位置を超音波による走査に
基づき判別する電子楽器を提案した。この先願において
開示された電子弦楽器は、超音波信号の送信から弦と接
触しているフレットに反射されて生じるエコーの受信ま
での伝播時間に基づきフレット位置を判別し、該フレッ
トに対応した音高の楽音を発生させていた。
〈考案が解決しようとする問題点〉 しかしながら、この先願に係る電子弦楽器にあっては、
開放弦用のフレット(以下、Oフレットという)は、他
の押弦用のフレットと異なり、ユリア樹脂等のプラスチ
ック製であったため、超音波がこのOフレットでほとん
ど反射せず通り抜けてしまい、弦巻で反射し多くのノイ
ズを発生させ、結果的に、このOフレット位置の判別が
困難となっていたという問題点があった。
そこで本考案は、超音波信号を正確に反射するような所
定の材質で形成したOフレットを備えた電子弦楽器を提
供することをその目的としている。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案に係る電子弦楽器は、楽器本体に固定された発音
可能な楽音の音高にそれぞれ対応する複数の押弦用フレ
ットと、楽器本体に張設され押弦用フレットの上方に延
在する複数の弦と、弦に超音波信号を供給し押弦時にフ
レットで反射されるエコーに基づきそのエコーを発生さ
せたフレットを判別するフレット位置判別手段と、弦開
放時に弦と接触し、フレット位置判別手段が検知可能な
エコーを発生させる開放弦用フレットと、を有している
ことをその要旨としている。
〈作用および効果〉 上記構成に係る電子弦楽器にあっては、フレット位置判
別手段は、弦に超音波信号を供給し、押弦時にフレット
で反射されたこの超音波のエコー(反射波)に基づい
て、このエコーを発生させたフレット位置を判別する。
一方、弦開放時には、開放弦用フレットが弦と接触し、
この開放弦用フレットにより超音波のエコーが発生す
る。この場合、このエコーは、上記フレット位置判別手
段によって検知可能なように、この開放弦用フレットは
所定の材質によって形成等している。この結果、弦開放
時にあっても、フレット位置判別手段はエコーを発生さ
せたフレット位置を正確に判別することができる。
〈実施例〉 以下、図面に基づき本考案の一実施例を説明する。
第1図は本考案に係る電子弦楽器の一実施例を示すその
側面図であり、第2図は同じくそのネック部を示す平面
図であり、また、第3図はそのネック部を示す側面図で
ある。この実施例は本考案を六弦ギターに適用したもの
である。
これらの図において、1は楽器本体を示しており、この
楽器本体1の弦巻(ペグ)3とテールピース5との間に
は6本のそれぞれ太さの異なる弦7,9,11,13,
15,17が互いに平行に張設されている。楽器本体1
のネック部2には、弦7乃至17と略直角にn本のフレ
ット19,21,・・が植設されており、これらのフレ
ット19,21,・・は、6本の弦7乃至17と接触可
能にその弦の下方に位置している。また、これらのフレ
ット19,21,・・・は、第2図及び第3図に示すよ
うに、弦巻3側から開放弦用のフレット(Oフレット)
19,押弦用のフレット21,23,・・・・とされて
おり、それぞれ所定の金属(例えば、洋白、軟鉄)によ
って形成されている。また、フレット19は他のフレッ
ト21,23・・・よりも高くなるようにネック部2に
植設されており、常に弦7乃至17に接している(第3
図参照)。なお、18は指板である。
再び、第1図に示すように、テールピース5側の楽器本
体1(胴部)には6個の電磁ピックアップ23,25,
27,29,31,33とブリッジ組立体35とが固定
されている。電磁ピックアップ23乃至33は、各弦7
乃至17に対応して設けられており、弦7乃至17の揆
弦時に該弦7乃至17に生じる低周波の振動を検出して
揆弦信号ONをトーンジェネレータ37に送出する。
一方、ブリッジ組立体35は圧電変換素子としての6個
のセラミックス製圧電素子39,41,43,45,4
7,49を支持しており、これらの圧電素子39乃至4
9はフレット位置判別回路51から間歇的に供給される
電気パルス信号SCANに基づき約450KHzの超音波
信号を発生させ、該超音波信号を対応する各弦7乃至1
7に伝達する。これらの弦7乃至17は鋼製の裸弦で構
成されているので、各弦7乃至17の表面はフレット1
9,21,・・と圧電素子39乃至49とを結ぶ仮想直
線に略平行に延在している。
従って、圧電素子39乃至49から弦7乃至17に伝達
された超音波信号は、弦7乃至17の表面を伝播してゆ
き、弦7乃至17がネック部2の上面に向かって押圧さ
れいずれかの押弦用のフレット21,・・に接触してい
ると、該フレット21,・・で反射されてエコーを発生
させる。また、弦開放時は、開放弦用のフレット19は
上記押弦用のフレット21,・・・と同じく例えば洋白
等の金属製のため、このフレット19において超音波は
反射されてエコーを発生させる。これらのエコーは再び
圧電素子39乃至49に向かって弦7乃至17の表面を
伝播して行き、こうして圧電素子39乃至49に達した
エコーは、圧電素子39乃至49によりエコーと相似し
た波形の電気信号DETに変換される。
上記フレット位置判別回路51は電気パルス信号SC
ANの送出から電気信号DETの受信までの時間に基づ
き弦7乃至17と接触しているフレット19,21,・
・を判別し、該判別結果に基づき弦7乃至17と接触し
ているフレット19,21,・・に対応する音高を表す
音高信号をトーンジェネレータ37に供給する。その結
果、トーンジェネレータ37は供給された音高信号に基
づき楽音信号を形成し、揆弦信号ONが供給された時、
該楽音信号をサウンドシステム53に送出して所定音高
の楽音を発生させる。
また、第2図及び第3図に示すように、弦巻3が取付ら
れたヘッド部4において、そのネック部2側の端部に
は、すなわち、Oフレット19に隣接して弦ガイド54
が取付けられている。この弦ガイド54はプラスチッ
ク,ゴム等より形成され、その上面には6個のガイド溝
55が形成されている。これらのガイド溝55にはそれ
ぞれ上記弦7乃至17が挿入されており、従って、弦ガ
イド54は各弦7乃至17に常に接触してその振動を減
衰する防振体としての役割を果している。なお、弦ガイ
ド54はヘッド部4の上面に形成した凹所56内に位置
決めされている。
続いて、上記一実施例の作用について説明する。
弦巻3とテールピース5との間に弦7乃至17が張設さ
れ、各弦7乃至17が対応して設けられている圧電素子
39乃至49から超音波信号が上記弦7乃至17に伝達
されると、超音波信号は各弦7乃至17の表面を伝播し
て行き、押弦時は弦7乃至17と接触しているフレット
21,・・で、また、弦開放時はフレット19でそれぞ
れ反射されてエコーを発生し、再び弦7乃至17の表面
を圧電素子39乃至49に向かって伝播して行く。そし
て、フレット位置判別手段51は、このエコーによりフ
レット位置を正確に判別することができる。さらに、こ
の場合、フレット19で反射するエコーは、弦ガイド5
4が超音波の減衰作用を行うため、ノイズを含むことが
なく、従来の電子弦楽器に比べて極めて正確にこのフレ
ット位置を判別することができる。
また、この場合、各弦7乃至17は全て裸弦で構成され
ているので、巻線使用時のように芯線と鋼線、あるいは
互いに隣接する鋼線同士の間で超音波信号の多重反射は
生じない。その結果、多重反射に起因する超音波信号の
減衰も防止することができ、弦7乃至17を伝播するノ
イズと峻別の容易なエコーを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す電子弦楽器の側面図、 第2図はそのネック部を示す平面図、 第3図は同じくそのネック部を示す側面図である。 1……楽器本体、 7乃至17……弦、 19……開放弦用フレット、 21,23,……押弦用フレット 51……フレット位置判別手段。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】楽器本体に固定され、発音可能な楽音の音
    高にそれぞれ対応する複数の押弦用フレットと、 楽器本体に張設され、押弦用フレットの上方に延在する
    複数の弦と、 弦に超音波信号を供給し、押弦時にフレットで反射され
    るエコーに基づきエコーを発生させたフレットを判別す
    るフレット位置判別手段と、 弦開放時に弦と接触し、フレット位置判別手段が検知可
    能なエコーを発生させる開放弦用フレットとを備えたこ
    とを特徴とする電子弦楽器。
  2. 【請求項2】上記弦は楽器本体に設けられた弦巻とテー
    ルピースとの間に張設されており、開放弦用フレットと
    弦巻との間の弦に、上記超音波信号を減衰させる防振体
    を接触させた実用新案登録請求の範囲第1項記載の電子
    弦楽器。
JP4880386U 1986-03-31 1986-03-31 電子弦楽器 Expired - Lifetime JPH0624879Y2 (ja)

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